280 【半突発】茨姫の眠る町で
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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たいへん、たいへん、たいへん!
(0) 2018/08/02(Thu) 00時頃
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――それはもう、100年も昔の話。
(#0) 2018/08/02(Thu) 00時頃
この町にある、大きな城。
其処に生まれた姫、「キャサリン」。
彼女は誕生のお祝いに、この国のあらゆる土地に住む魔法使いから、
贈り物をもらい、幸せに生きる筈でした。
11人の魔法使いの贈り物を受け取った時、
突如、そこに宴に呼ばれなかった13人目の魔法使いが現れ、
怒りをあらわにこう叫んだのです。
「私を招かないなど、良い度胸をしているな!
貴様らに与える幸せなどない! 運命を呪うがいい!」
そして、13人目の魔法使いは、生まれた子、キャサリンに呪いをかけたのです。
「15歳の誕生日、彼女は紡錘に刺されて死ぬ」と。
それを聞いた12人目の魔法使いは、その呪いを書き換えます。
「姫は死なない。100年の眠りにつくだけだ」と。
(#1) 2018/08/02(Thu) 00時頃
そして、15年後、この赤煉瓦の塔の天辺で。
忌まわしくも、呪いの通り、姫は眠りに落ちてしまいました。
城は薔薇の蔓や棘で覆われ、誰も入ることが出来ないほどに。
キャサリンはいつしか、「茨姫」と呼ばれ、
眠る城もいつしか、「荊の城」と呼ばれるようになりました。
年月が経つ毎に、彼女の存在は曖昧になり、
100年が経過しようとしている今、その真偽は誰も分からない。
けれど、キャサリンは今も眠り続けているかもしれません。
今も、王子様を待ち続けて――。*
(#2) 2018/08/02(Thu) 00時頃
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[ むかしむかしの、ものがたり。 ]
(1) 2018/08/02(Thu) 00時頃
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さて、それはそうと。
この町では毎年開かれる夏祭り「月光祭」。
今年もあと2日で開かれることとなります。
この町の大通りは、賑わいを増しています。
露店を開いたり、芸をしたり。
それを楽しみにする住人や旅人たちも多いでしょう。
さて、今年の月光祭。
いったい、どうなるのでしょうか――?*
(#3) 2018/08/02(Thu) 00時頃
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― ビアンカ宅 ―
[ 朝の光が射し込む、ある夏の日。 ビアンカ・メルツァーは何時ものように、 店に置く焼き菓子……クッキーを作っていた。
かまどの火がゆらゆらと揺れる。 そこで焼けたクッキーは、多少色ムラはあるが、 そこがまた美味だと評判らしい。
ただの宝石店だと味気ない、と。 初めはほんの趣味で始めたことだったが、 今では宝石店の傍らに置いてあるクッキーが、 老婆の店のちょっとした名物にもなっていた。
程なくして、クッキーは焼き上がる。 それを見た老婆は、思わず笑みがこぼれたのだった。
……――今日は、焼き色が良い。** ]
(2) 2018/08/02(Thu) 00時頃
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/*
村建てが声を掛けていた方々(3名)の入村を解禁します。
村建てから伝えられたパスワードを入力し、入村してください。
3名の入村が確認された後に、パスワードを解除し、飛び入り参加を募集します。
お早めの入村、宜しくお願いいたします。
(#4) 2018/08/02(Thu) 00時頃
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【人】 紐 ジェレミー くぁ……かったりぃ。
[くせ毛をかき上げ、男は眩いばかりの陽光に目を細めた。]
ああ、そろそろ祭りか。うるせぇったらありゃしねぇ。
[大通りからは歓声が響いてくる。祭りを心待ちにした華やかな喧騒が、生ぬるい風に乗って届く。……男は、ふん、と小さく鼻を鳴らした。 男、ジェレミー・バーナードがこの町に辿り着いたのは、ほんの数週間前のことだった。 とはいえ、ジェレミーは幾度も住処を変えてきた無頼漢。住み着く気などは毛頭ない。ただ、次の住処を探すほどの路銀も、稼ぐ「宛」も、今のところはからっきしだ。 宿屋の主人にはまた頭を下げなければならない。これ以上ツケを溜めるなら追い払われかねないだろう。]
(3) 2018/08/02(Thu) 01時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/02(Thu) 01時頃
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― とある古書店 ―
[ 北大通りの外れ、あまり掃除の行き届いていない古書店があった。 店主の青年は緩慢な動きで古書の整理をしている。 2日後、この町で一年に一度の夏祭りが行われるのだが、 青年はその祭りに出す出店の商品を選んでいた。]
あーっと……あれと……これは、まぁ持ってっても大丈夫でしょ。 祭り関係、歴史、おとぎ話……祭りの流れで売れると良いんだけど。
[ 青年の選書は、店的にも市場的にも価値の低いものばかりで、 その中から祭りに関連していたり、子供受けしそうな物を選んでいた。 雑に言ってしまえば在庫処分なのだ。]
はぁー……これ残ったら持って帰るのも面倒だよなぁ……。
[ 青年のため息で空気中の埃がチラチラと舞った。 **]
(4) 2018/08/02(Thu) 01時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/02(Thu) 01時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/08/02(Thu) 01時半頃
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[ 老婆の焼いたクッキーは、いくつかある紙袋へ。 4,5個ほど入ったクッキーの袋。大体6,7袋くらい。 それを詰めたら、手提げバスケットに入れる。
出かける前に、やらなきゃならないことは、もう一つ。 窓際の植木鉢に、水を与えること。 山に流れる、1ヶ月に2度汲む小川の水。 それが、大きく開くピンクの花の栄養になっていた。
バケツに溜まっている水を、柄杓で少しずつ花に与える。 随分と、慣れた手つきで水をあげていた。
ふと、その隣にあるインテリアが目に入る。 紫水晶の原石。 紫に白が混じる置物。ただし、 只の置物ではなく、これは不思議な力があり、 時折老婆もこの紫水晶と心を通わせている。 人だけでなく、石にも魔術は宿る。 老婆は、それをよく知っていた。 ]
(5) 2018/08/02(Thu) 16時半頃
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[ さて、花への水やりを終わった後。 そろそろ、店へ出かけようか、と。 老婆はバスケットを片手に外を出ようとし、 ふ、とその手が止まる。
そういえば、暫く読んでいない本があった。 なんてことはない、ガーデニングの手法を、 魔術を使わずに育てる手法を懇切丁寧に載せた本、 「園芸百科 ―魔術を使わずに育てる―」。
本の状態も悪くないから、売るかあげるかしようか、と。 祭が始まってしまうと、混雑するだろうし。 老婆はその本もバスケットに入れ、扉を開ける。
朝の光が、肌を包み込む。 それなりに心地よかった。* ]
(6) 2018/08/02(Thu) 16時半頃
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― 北大通り・古書店「緑園の冠」前 ―
[ 老婆はそこに至るまで、歩いていく。 途中出会う人は、よく見る人。 そして、あまり見ない人……旅人もいた。
挨拶されれば、にっこり笑って返そうか。 そして、老婆は古書店前へ辿り着く。 ]
……こんにちは。 まだ、ちょっと早かったかしら?
[ 老婆は、少しだけ扉を開けて、そう呼びかける。 もしかしたら、まだ開店していないかもしれない。 まあ、その時は後で来るまで。 開いているならば、遠慮せず入りたいが、 さて、どうだろう。
……ひとまず、店の中にいる青年と、 相も変わらず汚れている店内は目に付いた。** ]
(7) 2018/08/02(Thu) 16時半頃
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― 北大通・古書店「緑園の冠」店内 ―
[ 商品の選定もあらかた済み、後はゆっくり出店に出す 古書を運びやすい様にまとめておこうか。そう思いながら 腰に手を当てぐぐっと反り凝った体をほぐす。 すると、店の扉の方から、品のある老女の声がした ]
あぁ、こんにちは……おや、確か「Roze」のご婦人。 早いっちゃ早いですけど、問題ありませんよ。 出店の準備をしてたんで、普段より埃っぽいんですけど、 良ければどうぞ、入ってください。
[ にこりと、緩く笑むと青年、ベネットは老女の為に 適当な椅子を探し用意した。 常連の中には年老いた者も多い上、そうでなくとも、 鑑定に時間がかかることもあるので 簡単なテーブルと椅子は元から置いてあるのだ。 **]
(8) 2018/08/02(Thu) 19時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/08/02(Thu) 19時半頃
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― 自宅 ―
[ 今年も、この時期がやってきた。 そう、今の季節は夏。 モニカ・アーベントには楽しみにしていることがある。
それは――…… 隣町で毎年開催されている夏祭り「月光祭」。 モニカは毎年この時期になると、月光祭を楽しみに日々を過ごしている。 ]
今年もやっと、この日が近づいてきた!!! ずっと楽しみだったんだよね…!
[ 普段は家族や友人と一緒に行くのだが、あいにく今年は皆の都合がつかず一人での参加となる。 ]
こういうお祭りって、知り合いといろいろ喋りながら見るのが楽しいんだけど……まあ仕方ないか。 帰るときに何かお土産でも買おうかな。
(9) 2018/08/02(Thu) 20時半頃
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[ そういえば、と記憶を辿る。 確か去年は、のみの市で食器を買った。 少し古めかしいものや歴史がありそうな物品が大好きなモニカは、骨董市やのみの市を見つけると長い時間物色し、気に入ったモノを片っ端から買い込んでいく癖がある。
……なお、家族も皆そういった性格であるので、これは確実に遺伝だろう。 ]
去年は食器買ったなぁ…。 良い感じのお皿を見つけたのよね。 今年は何買おうかな…。 屋台もいろいろあるから一日中飽きないし、ほんと最高!!!
[ ちなみに、屋台だと去年はオレンジのジェラートが一番のお気に入りだった。 ]
どうせだったら準備してる所も見たいし、今年は数日早めに行ってみようかな?
[ 祭り当日に地図は入手できるが、先に目星をつけておいたほうが効率良く回れる。 いかんせん当日は人が多く、場所の確認にも手間取るだろう。
モニカはそう考え、それなりの貯金と必要な荷物を用意し、家族に早く向かう旨を伝えて家を出た。 ]
(10) 2018/08/02(Thu) 20時半頃
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―南大通り・茨の城前―
[ 仕事を探すには、人通りの多い場所が手っ取り早い。何かしらの依頼を受けようと、大通りへ歩き出す。 ジェレミーの仕事は多岐にわたる。迷子探し、浮気の調査、暇人の話し相手、詐欺じみた占い、ちょっとした力仕事、喧嘩の仲裁……ともかく、身一つでできることなら何でもいい。 ふと、少々古臭い造形の、薔薇に包まれた城が目についた。 ]
……待ち合わせにはちょうどいいんだがなァ。
[ そびえ立つ赤煉瓦の塔を仰ぐ。薔薇の棘は閉ざされた窓を覆い隠し、何かを守っているようにすら思えた。 ]
別嬪のお姫様でもいりゃあ、口説いてみるのも悪かねぇ。
[ そんなのがいればの話だが、と肩をすくめ、高くなりつつある日の光に目を細める。 休憩でもしていくか、と、広間に向かった。 ]
大衆向けに広間だけは入れますよーってか。いかにもな観光地だねぇ。
[ 歩きながら、ポケットの中の貨幣を確認する。まだ、今日の食事代くらいは何とかなりそうだ。 ]
(11) 2018/08/02(Thu) 20時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/02(Thu) 20時半頃
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[ こんにちは、という青年の声 >>8に、 老婆はにこり、と笑ってみせる。 ]
……ごめんなさいねぇ。 こちらも店があるもので、どうしても。
[ なんて、返せば、入店を薦められる。 それでは、と遠慮無く。老婆は店内へ。 ベネットの店へ足を運ぶのは、月に3,4回程度か。 店内に置いてある椅子に腰掛け。 老婆は一息つく。 ]
……出店の準備。忙しそうね。 ベネットさんは、今年は何を出すの?
[ そんな、他愛も無い問いかけを投げかける。 なんなら、お話しのお供にクッキーもいかが、 と、バスケットの中の紙袋を一つ掲げながら。* ]
(12) 2018/08/02(Thu) 20時半頃
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/*
事前連絡頂いた3名の方の入村の確認がとれました。
鍵を開放し、飛び入り参加を募集します。
なお、開始時期は【参加者が全員埋まった日の23:00】です。
集まらなかった場合でも【8月6日の23:00】に開始します。
その日の【22:30】に人数の確定を行います。
飛び入りを4名募集しますが、早期に埋まった場合は2名ほど飛び入りを追加するかもしれません。
みなさんのご参加を、お待ちしております。
(#5) 2018/08/02(Thu) 21時頃
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ビアンカさん、貴女ならいつでも構いませんよ。
[ からからと笑いながら答え、老女が椅子へ腰かけるのを 慣れた手つきで手伝うとベネットは反対側へと回る。 老女の問いを受けながら >>12 冷えた夏バテ防止の茶を用意した。 ]
ふふ、Roseの忙しさに比べればぜんぜん。 今年も、まぁ重要度の低いあたりで売れそうな 本を幾つか、ですかね。 ビアンカさんの所はどうされるんですか?
[ 氷の入ったガラスのポットからグラスに茶を注ぐ。 木彫りのコースターに乗せ、ビアンカに差し出した。 *]
(13) 2018/08/02(Thu) 22時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/08/02(Thu) 22時頃
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あら、あら。 よろしいの?
[ クッキーのバスケットをテーブルに置く最中。 夏には有り難いプレゼントを頂く。 そんな台詞を返しながらも、>>13 老婆は遠慮せずに、その冷茶のグラスを手にする。 折角だし、いただいてしまおう、と。
忙しさは敵わない、と言われれば、くすり、と笑う。 本来ならばこんな老婆よりも、 若いベネットの方が忙しくなっててもいいのに、ね。 なんて、頭によぎってしまって。 ]
……重要度。普段売れなさそうな所から。 っていうところかしら。 祭だものね。人が来れば繁盛すると思うけど。
[ そう言って、冷茶を一口。 ]
(14) 2018/08/02(Thu) 22時頃
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[ 『ビアンカさんはどうするのか』>>13 そう尋ねられると、その目の黒が大きくなる。 ]
……私? やぁねえ。 こんな老婆に出来る事は少ないわ。 お祭りではしゃげる年でもないし、ね。
皆が楽しんでいる所を見る。 私には、それで充分よ。
[ ビアンカの店は、月光祭の日は、休む予定。 かといって、出店をする訳でもなし。 少しだけ、離れた所で見守る。
彼女にとっては、それで充分だった。* ]
(15) 2018/08/02(Thu) 22時頃
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―茨の城・広間―
……さて、どうするか
[ 祭りを楽しむほど若くはないが、祭りと言えば稼ぎ時だ。 喧嘩も起こるかもしれない。迷子や失くしものは当然増える。力仕事も入用になるだろう。 広間を見渡すが、朝だからか人はまばらだ。 ]
涼むのは終いだ。いっちょ稼ぎに行くか。
[広間を後にしようと、ふと、石碑が目に留まる。 そこには、掠れた文字でおとぎ話が綴られていた。 「それはもう、100年も昔の話」──……と。 ]
塔の上で眠るお姫様、ねぇ……。まぁ、俺ァ王子様なんでガラじゃねぇがな。
[ ひととおり目を通したが、肩をすくめてその場を立ち去る。 口説き文句ぐらいにはなりそうだ、と、頭の隅には置いておいた。 *]
(16) 2018/08/02(Thu) 22時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/02(Thu) 22時半頃
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―町外・街道―
[ しばらく歩くと、巨大な赤煉瓦の塔が見えてきた。 ]
お、見えてきたね…! やっぱりあのお城、遠くから見てもすぐ分かる。 大きいよなぁー。
1年ぶりに来たことになるのか。 …ふふっ。今から当日が楽しみになってきた!
[ 『ロゼッタ城』、通称『茨の城』。赤煉瓦の塔の存在感により、遠くからでもその城の存在は目視できるだろう。 歴史的な建物が好きなモニカは、月光祭の度にロゼッタ城へ向かう。 薔薇の棘等に囲まれた城だが、広間までは自由に入ることができる。 祭りの喧噪から離れたそこは、モニカにとっていつも祭りの休憩所になっていた。 ]
到着ーっと。 さて、まずは…
[ 町に到着したモニカは、ここ数日お世話になるであろう宿を探すことにした。 *]
(17) 2018/08/02(Thu) 22時半頃
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[ 「私には、それで十分よ。」 >>15 その言葉に目を和らげる。 ベネットはビアンカの この落ち着いたような所が好ましいと感じていた。 ]
なるほど。ビアンカさんらしい気もしますね。 俺的にはあまり忙しいのは勘弁なんで、 俺もそんな風にしたいんですけどねぇ……。
[ ポットのガラスが、カラりと踊った。* ]
(18) 2018/08/02(Thu) 23時半頃
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忙しいのは、嫌……ね。 もう、すぐそういうこと言う。 私と違って若いんだから。
出来るのにやらないのと、出来なくなるのは、 やっぱり違うから……ね。
[ まあ、老婆としては、この人生。 悪くは無かったとは思うけれど。>>18 彼には彼なりに、後悔しない人生。 選んで欲しいという、只の老婆心。 ]
……いつもより、汚れてるのも、それで? 掃除が苦手なら、教えるわよ。
[ 掃除されていない……っていう事も。 当然、老婆が見落とす筈は無く。* ]
(19) 2018/08/02(Thu) 23時半頃
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―北大通り―
…あ、でも祭りの時期だし、部屋空いてるかなぁ…?
[ モニカは北大通りに入ると、宿の位置を地図で探す。 まだ祭りの2日前だからか、そこまで人は多くない。 観光客よりも地元民の方が多く見受けられる。 ]
うーん、どこにしようかなぁ…。 とりあえず、行ってみないことには分からないよね。
[ 適当な宿を見つけ、入る。 空き部屋を確認すると、どうやらまだ空きはあるらしい。 迷っているうちに埋まるのも困る。 モニカはこの宿に宿泊することにした。 ]
大きな荷物だけ置いていくかー。
[ 鍵を受け取り、部屋を確認後、宿泊用の荷物を置いて部屋を出た。 **]
(20) 2018/08/03(Fri) 00時頃
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―酒場・偃月亭―
[アッシュブロンドの髪にはスカーレットのバブーシュカ。 スモークブルーの縦縞のワンピースにピンク色のエプロンを身に着けて。
箒でせっせと床を掃き清め、通りに面した窓を拭いた後には 机や椅子を別の布巾で拭き始める。 少女は小柄な体でちょろちょろと忙しく店内を忙しく動き回り。
やがて、満足そうにアンバーの瞳を細めた。]
(21) 2018/08/03(Fri) 00時頃
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おとーさーん! お掃除、終わったよー。
[階上の方に向かって呼び掛ければ、寝ぼけたような声が返ってくる。 それを聞いて少女は腰に手を当てて頬を膨らませた。 自分は店の準備、兄は市場で食材を仕入れている筈なのに。
少女は酒場の主の娘で、看板娘でもある。 幼い頃から店で手伝いをしていたのもあって、常連客には娘や孫、或いは妹のように見られていた。
十歳になる前に母を亡くして以降も、 父と兄、そして少女の親子三人でこの酒場を細々と続けていた。]
(22) 2018/08/03(Fri) 00時頃
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[街には祭り用の装飾が見え、道行く人々も少し浮ついた様子。]
もうすぐ、お祭りかぁ。
書き入れ時だ。
[少女は気合を入れるように両拳を握り締める。
毎年開かれる月光祭では店の外に出店を出すのが恒例だった。**]
(23) 2018/08/03(Fri) 00時頃
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もう、常連さんは大体そういうんですよね。 言ってることは最もだと分かってるんですけどねぇ。 今は、此処でまったり古書でも読み漁りながら、 お客さんの相手してるのがいいかなって。 張り切りすぎて親父みたいに 体壊したまま死にたくないし……
[ 気を使ってくれるビアンカに有難く思いつつも苦笑し、 >>19 汚れていることを突かれ居心地が悪くなる。 ]
掃除は、苦手というか好きじゃないというか……。 ここ数日は市場に出すための選書で奥から掘り出したり してたんで余計ですね。後で掃除しときます。
[ はは、とベネットは苦笑する。 ビアンカの事は好ましいと思っているが、 痛いところを的確についてくるのはやめてほしいかな、 とベネットはぼんやりと思うのだった。 *]
(24) 2018/08/03(Fri) 00時頃
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……そう。 まあ、それも人生の選択かしら。
[ そう言われれば、深追いはせず。>>24 この青年のことは、心配ではあるけれど、 それでも、彼の選ぶ人生だから。
そんな思いにふけっていると、 掃除は『苦手』じゃなく『好きじゃない』、 と、言われてしまった。 あまりの正直さに、老婆は思わず笑ってしまう。 ]
……くす。 いくら古書とはいえ、汚れたところに置いたら、 本がかわいそうだもの。
[ かわいそう。 それはきっと、本に心がある。 そんな事も言いたげな台詞。 ]
(25) 2018/08/03(Fri) 00時半頃
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そうそう、その本の話だけれど。 私、1冊、売りたい本があるのよね。 もし余裕がなければ、贈る、って形でもいいけれど。
[ そう言って、バスケットから、例の本、 「園芸百科 ―魔術を使わずに育てる―」を取り出す。 家から持ってきた本。 >>6 ]
……もし今持ってこられたら困るなら、 店が終わった後にでもまた立ち寄るけれど。 そうでなければ今売ろうかしら、って思って。
どうかしら?
[ 老婆は、その言葉と共に、小首を傾げる。* ]
(26) 2018/08/03(Fri) 00時半頃
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―大通り―
[ 当てどなく大通りを歩いていると、窓を拭く少女の姿が目に留まった。>>21 せわしなく店内を走り回る姿は、まだ16や17そこそこだろう。 ……ふと、昔を思い出す。ジェレミーが親を亡くして奉公に出たのも……。 掃除を終え、拳を握りしめた動作が目に映る。 >>23 声をかける暇はできた。コンコンと窓をたたく。 ]
お嬢ちゃん、人手がご入用かい?
[ 何、報酬が貰えれば仕事は何でもいい。 ……そういえば、娘でもいればこれくらいの年になっていただろうか。 とっくに手放した生き方。頭をかすめる郷愁。 何一つ表には出さず、男は飄々と笑った。* ]
(27) 2018/08/03(Fri) 00時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/03(Fri) 01時頃
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[ 「本がかわいそう」 >>25 その言葉を聞いて、思うところがあったのか ベネットは微妙な顔をした。 確かにここまで、大切にされてきた故に来た本達が多い。 それを、亡くなった両親も言っていたのを思い出した。 少し感傷的になりながらもふふ、と笑いベネットは答えた ]
そうですね、もっと大事にしたいと思います。
[ そして、ビアンカの取り出した本を丁寧に受け取る。 >>26]
……? おや、これは、中々。 これはマニアに人気のある物ですよ。 ぜひ買い取らせてください。喜ぶ人がいそうだ。
[ ベネットはにっこり笑い本をテーブルに置き、用紙を 取り出しさっと見積もりを書き見せた。 中々な金額が書かれている。 **]
(28) 2018/08/03(Fri) 01時半頃
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[ 青年の表情が変わる。 >>28 その思う所は、老婆には分からないが、 まあ、老婆の感じた「かわいそう」という心。 それに嘘は無かった。 ]
……あら、こんなに。 思ったよりもずっと高かったわ。 ありがとうね。
[ 見積もりの紙の金額を見て、そう呟く。 お礼の言葉を述べる。 その分のお金を受け取れば。 ]
それじゃ、お茶、ごちそうさま。 お祭り、楽しめるといいわね。
[ そう言って、席を立ち、「緑園の冠」を後に。 扉を開けて、北大通りへ戻っていく。** ]
(29) 2018/08/03(Fri) 02時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/08/03(Fri) 02時頃
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[>>27硝子窓を叩く音に、少女は其方に視線を向けた。 まだ営業時間外なのだと告げようとして、父親と同世代の男性の紡いだ言葉にアンバーの瞳を丸くする。]
おじさん、仕事を探しているの?
もうすぐお祭りだから、人手は必要なんだけど、 貴方は真面目な人?
[表に出ない彼の胸中は読み取れず。 少女は物怖じする事なく、飄々と笑う男性の方に近付きながら問い掛けた。
家業柄、或いは性格上、此処に住む様々な人と接するが、その顔に見覚えはない。 旅路の途中に路銀を稼ぐ者か、 或いは新しくこの町を住処に、一時の宿木とする為に訪れた者か。 祭り目当てで訪れた先で掏りに遭った──などというのでないといいのだが。*]
(30) 2018/08/03(Fri) 20時半頃
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[ 少女の問い >>30 に、一寸ばかり面食らう。 丸く見開かれたアンバーの瞳に、物怖じしない態度。 ばつの悪い思いが胸に去来し、ジェレミーは思わず頬をかく。 想像よりも、少し、気まずい。 ]
真面目な人、真面目な人ねぇ…… まあ、賃金さえもらえりゃその分はきっちり働くさ。
[ 安かったらサボるかも……という言葉は飲み込んだ。 ]
どうだい、忙しいんだろう? 力仕事なら何でもやるよ。
[ 窓に腕を預け、男はへらへらと笑う。 酒場で雇われるなら、うまくいけば食事の心配すらしなくて済む。 ……問題は、胡散臭い身分をどう誤魔化すか、だが。そこは未だ思案中。 *]
(31) 2018/08/03(Fri) 21時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/03(Fri) 21時半頃
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― 北大通り ―
[ 外に出ると、心なしか、古書店に入る前より、 賑わいが増している気がする。 祭の準備に大忙し、というところだろうか。
ふわり、と風が吹いた。 その方角を眺めると、そこには。
悠久の時を堪え忍ぶ、高く伸びる薔薇の塔。 城も塔も、この場所からはよく見える。 老婆は、目を細め、その塔を見た。 この町に住むならば、もはや、 この景色に違和感など抱く筈はなかったが。
……何か、変に感じた。 抽象的な表現になるが、何となく。 老婆は、暫く大通りから、塔を、 目を細めながら、見上げている。* ]
(32) 2018/08/03(Fri) 22時頃
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[>>31頬掻く相手の様子は少し気まずげだ。 少女は彼の答えを聞いてふんふんと頷く。]
それなら合格だよ。
[変に調子のいい様子でもなく、‘給料分は働く’との答えは至極真っ当に思えた。 少女の言う真面目な人とは、店の金を持ち出さない、盗人の手引きをしない人である。 勿論、勤務態度は良いに越した事はないのだが。]
酒樽を運んだり、出店の準備をしたりもお願い出来る?
此方が払えそうなお金は…一日当たりでこんな感じかな。 あ。 勿論、働いて貰える間は賄も出るよ。
[窓に腕を預けて笑う男性に、指で提示してみせる金額は先ず先ずといったところだろうか。 家族で切り盛りする酒場な為に店内はそこまで広くはない。
普段は何をして生計を立てているのか。 それは少し気になるので、ちらちらと彼を見てしまう。*]
(33) 2018/08/03(Fri) 22時頃
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[ >>33 案外あっさりと決まった職に、内心ほっと胸を撫で下ろす。 ]
ああ、荷運びなら任せな。ビール樽くらいちょちょいのちょいだ。
[ ちらりと店内を見回す。あまり広くはなく、給仕に走り回ってもさほど消耗はしないだろう。忙しさについては、おいおい覚悟を決めるほかない。 多少鍛えてはいるが、さすがに四十ともなるとガタは来るものだ。主に、関節や筋に。 ]
給金も十分で、賄も出ると来た。 気前のいい店だ、きっとこれからも繁盛するぜ。
[ 腕を組み、うんうんと頷く。得意なおべっかも忘れずに。 時折少女の視線がくすぐったいが、気づかないふりをした。 あまり探られたくはない。ワルというほどでもないが、褒められた経歴でもない。 ……要するに、初対面の相手にくらいは格好をつけたいのだ。 ]
で、さっそく何をすりゃあいい?
[ なるべく楽な仕事で頼むぜ、と、心の中で呟いた。 *]
(34) 2018/08/03(Fri) 22時半頃
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ええ、貴女も。
[ 笑顔で店を去るビアンカを見送ると、 >>29 買い取った古書に手を伸ばした。 大事に扱われてきたのだろう事が伺える古書の 表紙をさらりと撫でぽつりと呟く。 ]
大切に保管しますからね。
[ それは、誰に向けた言葉なのか、分かるのは ベネット本人だけだった。 さて、とベネットは一息つくと、買い取った古書を 一旦店の奥にしまい、 出店に出す古書をまとめることにした。 *]
(35) 2018/08/03(Fri) 23時頃
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[>>34男性の反応は悪くない。]
わぁ、とっても助かるわ。
[父で何代目かになる酒場は、小奇麗に保っている方だとは思う。 仕事の後に一杯を楽しみに来る者が常連客で、旅人が珍しい話をしてくれる事もある。 閉店の頃には草臥れているが、一人増えれば祭りの時でも多少は余裕が出来るだろうか。]
それなら良かった! 繁盛してくれると嬉しいな。
[おべっかにはくすくすと笑って。 視線に気付いていないのか、それとも気付かぬふりをしているのかまでは分からない。 好奇心は擽られているが、無理に聞き出す心算はなかった。 酒場の客が話すように、言いたくなったら話してくれればいいと。]
(36) 2018/08/03(Fri) 23時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/08/03(Fri) 23時半頃
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それじゃあ、出店の準備を手伝って貰ってもいい?
[先ずは出店の準備の手伝いをお願いしようかと。 店の前に張り出す形で立てる枠組みに屋根となる布を張る作業。 普段は父と兄がやる作業だが、大人の男性二人がいれば始めても良いだろうと。]
そうだ、名前を聞くのを忘れてた。 私はフローラ。 おじさんは?
[その頃には少女の父親も階上から降りてきて、 新しく働く事になるらしき彼を検分するように見ていたが、やがて一つ頷く。 肉付きのしっかりとした、気のいい男だ。 最近は神の薄くなりつつある事を少し気にしている。
三人がかりであれば、危うげなく作業は進んでゆく事だろう。*]
(37) 2018/08/03(Fri) 23時半頃
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― 北大通り→宝石店「rose」 ―
[ 風が止む。荊の城は相変わらず其処に在り、 『いつも』の城に見えた。
……気のせいかしら、なんて、考えて。 彼女は視線を戻す。 宝石店「rose」の前。鍵を開けて、中へ。 そうだ、昨日刷った紙も貼らなければ、 と、老婆は店の前に、こんな張り紙を貼った。
「誠に勝手ながら、『月光祭』当日、 臨時休業させていただきます rose 店主より」
古書店の青年と話した内容と、大差ない。 ただ、親しくないならば、話さないだろうが。* ]
(38) 2018/08/04(Sat) 00時頃
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[ >>36 くすくすと笑う少女を見て、自嘲気味に肩をすくめる。 素直過ぎるようにも思える反応だ。正直なところ、子供の相手には慣れていない。 >>37 出店の準備を頼まれ、シャツの腕をまくる。 ]
ああ、雇われた以上はきっちりやるぜ。
[ 仕事の出来は、この町での信用にかかわる。 長居する気はないが、今の所持金を考えるに気に入られるに越したことはない。 ふと、名を問われる。 ]
俺かい? ジェレミーだ。
[ フローラの父親にも軽く挨拶をし、知ったばかりの名に、はたと思いつく。 ]
フローラってのは、花の女神だったか……。 あの城のプリ……
[ プリンセスにでもなれそうな、可憐な名前だ。……と、言いかける。 視線の先には薔薇に覆われた城。いつもの癖で軽口をたたきかけたものの、相手は年端も行かない少女。……しかも、隣には父親がいる。 ]
(39) 2018/08/04(Sat) 00時頃
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……プリンスも真っ青な色男だろ、俺。 酒場のプリンスって呼んでくれていいんだぜ。
[ 誤魔化した結果、もっと痛々しいことになる。 さすがに耳を赤くしながら、ジェレミーは出店の組み立てに手を動かした。 *]
(40) 2018/08/04(Sat) 00時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/04(Sat) 00時半頃
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[>>39擦れたところのないのは、酒場であっても夜の気配には縁遠い所為か。 夜の商売をする女性でも、此処に訪れる時には仕事を忘れてひと時を過ごす。]
うん、宜しくね。 詳しい話はお父さんに。 お兄ちゃんはもうすぐ帰ってくると思うから、また紹介するね。
[どれだけの期間働くかなどは、父と話して貰った方が良いだろうと。 名を聞けば、ジェレミーと聞かされ、馴染みのない名前を刻むように口にして]
ジェレミーさん、だね。
[父親も名乗り、宜しくという声は優し気に聞こえただろう。]
…花の女神?
[少女の名は母が付けたと聞いていたが、自分に不釣り合いに感じられて思わず笑ってしまう。 その先に続く軽口には、父親の視線が差し向けられた。]
(41) 2018/08/04(Sat) 01時頃
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…ふふ、あははっ。
酒場のプリンスさんには、頑張って貰わないと、ね。
[誤魔化しの結果に、少女は笑いを堪えながら肩を震わせる。 耳に差した赤みに気付けば、何とか笑いを抑えようと努力した。 少女の手は止まってしまったが、父親はなるべく普通に手を動かそうとしていた。
屋根が無事に張れた頃には少女の兄が市場から戻ってきて、挨拶の後に品物を店の中に運び込み始める。*]
(42) 2018/08/04(Sat) 01時頃
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[ >>41 仕事の話には適当に相槌を打っておいた。日雇い労働は慣れている。あとで立ち話か席を設けるか、そのあたりは店長……フローラの父に従えばいいだろう。 思わず飲み込んだ軽口だが、父親の視線にはヒヤリとする。 ]
……はは、傑作だよな。うん。
[ >>42 自業自得な失言のせいとはいえ、恥をかき、さすがにため息が漏れる。 やがて現れたフローラの兄にも挨拶を返し、頭をぼりぼりとかく。 ]
……いやまァ、なんだ。さっきのは、城で見かけた話に引きずられたっつうか……
[ 弁解するように、朝、茨の城で見つけた碑文の話に入る。 ]
あの城、塔の上で100年眠り続けるお姫様がいるんだと。 そんで、王子様の助けを待ってんだとよ。
[ ま、単なる夢物語だろうけど、と小声で添えて。 *]
(43) 2018/08/04(Sat) 01時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/04(Sat) 01時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/08/04(Sat) 01時頃
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[ ――さて、開店準備に入ろうか。 クッキーのバスケットをカウンターの上に置き、 そのまま、店の奥から箒を取り出し、 店内の掃除を行いはじめる。
硝子の筺で囲まれた中にある、いくつかの商品。 色、形は様々だが、値段もそれぞれ。 様々な宝石が飾られているだろう。
……店の奥の、隠された部屋。 そこには、決して表に出すことのない代物もある。 高価なもの、曰く付きのもの。 宝石を好む者ならば、喉から手が出るほど 欲しいものもあるだろう。
……その中の一つ、名も無い紅い宝石。 それが、其処にはあった。 ** ]
(44) 2018/08/04(Sat) 02時頃
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― 店の奥の部屋 ―
[ カウンターや、商品ケースがある、 売り場からさらに奧の所に、ある、 まだ売られない商品などが置いてある、 いわば、倉庫の様なところだろうか。
そこに入り、商品の確認を行う。 何せ、魔術が存在する世界。 取り扱いを間違えると危険な代物も、存在する。 ]
……あら?
[ ふと、例の名も無い『紅い宝石』に目が行く。 何か、反応しているように感じた。 まるで、生まれる時が近い、殻の中の雛のようだった。 ]
(45) 2018/08/04(Sat) 17時頃
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……ここ数日、随分と。 この石の力を感じるわ……。
[ どうしてなのだろう、と、少し考えて。 老婆は、そうだ、と一つの可能性に至る。 ]
……もしかしたら。 今年は、あの年だから……という事かしら。
[ そう、独りごちる。 勿論、老婆は知っていた。 キャサリン姫……『茨姫』と呼ばれる彼女が、 永遠とも呼べる眠りに落ちて、100年経とうとしていることに。** ]
(46) 2018/08/04(Sat) 17時頃
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─ 工房・『緋色の華灯』 ─
……ん。 ま、こんなもんかな。
[軽い口調と共に、持っていた筆を置く。 視線が向くのは、今の今まで絵付けをしていた蝋燭。 祭りの時にだけ作って売り出すそれは、実益を無視した趣味の一品。 月や花をモチーフにした絵の描かれた物や、花そのものを模った物など、種類は多々ある。 そしてそれらは皆、一つひとつが違った香りを内に秘めていた]
(47) 2018/08/04(Sat) 18時頃
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もう少し作れば、実益にもなるんだろうけどねぇ。
[それはわかっているが、普段は気が乗らないんだから仕方ない。 そんな理由で、青年の創作蝋燭は祭りの時にだけひっそりと店先に並べられる]
作り過ぎて売れ残ったらやだし。
[などと、当人は言っているものの、売れ残った事は過去に一度もない]
さぁて、祭りの準備はこんなもんでいいでしょ。 普段売りのは充実してるし、新しいモチーフ探しに行こうかなあ。
[道具類を片付けながら漏らした呟きに応じるように、離れた所からにぃ、という声が上がる。 作業中は毛が飛ぶから、と引き離されている同居猫の主張に、く、小さな笑い声が落ちた。**]
(48) 2018/08/04(Sat) 18時頃
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─ 北通り ─
[祭の準備で賑わう通りを二頭立ての馬車が一輛歩み行く]
ここで下ろしてくれ。 宿の手配は任せたよ。
[同行する執事に指示を出し、青年は馬車を止め、通りへと降り立った。 見るからに良家の子息といった出で立ちの青年は、宿屋へと向かう馬車を見送り、悠然と歩き出す。 祭の度に訪れるこの町を歩くのはもはや慣れたもの。 祭の雰囲気を楽しむように青年は散策を始めた]
(49) 2018/08/04(Sat) 19時半頃
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『rose』へは祭の前に訪れた方が良いだろうかな。 蝋燭は祭当日に買うとして、あとは…。
[訪れたい店はいくつかある。 祭の当日ではなく2日前に訪れたのもそれが理由だ。 先ず足が向くのは、祭前に訪れた方が良いと判断した宝石店**]
(50) 2018/08/04(Sat) 19時半頃
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―北大通り・宿屋前―
宿は取れたから、ひとまず安心ね。 さて、これからどうしようかな…。
[ モニカは祭り目当てに来ることが多かったため、よくよく考えると詳しくこの町の事を知らない。 北と南の大通りは祭り当日のメイン会場となるし、城は趣味で訪れるためある程度知っているが、町自体を観光したことはこれまであまり無かった。 この機会だ、せっかくだから町をまわろう。モニカはそう決心した。 ]
何か面白いものとか、祭りの露店をする元の店とか探せるかな?
[ ひとまず、町中を歩くことにした。 **]
(51) 2018/08/04(Sat) 21時頃
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[>>43父親にあまり笑ってやるなと言われ、ようやく収まった笑いの波。 酷使した腹の辺りを摩りながら、目端に浮いた涙を拭う。 父親のジェレミーに向ける視線は災難に遭った人を見るような生暖かさになっていた。]
あは…ごめんね。
あ、お兄ちゃんおかえり。 野菜とお魚、いいの買えた?
[気まずい思いをしただろう彼に謝って、兄を出迎える。 父親譲りのマルーンの髪は短く切り揃えられ、上背のある所為でやや威圧感はあるものの、気性は穏やかだ。 買い出しの結果は上々。 運び込まれてゆく食材に少女は微笑む。]
(52) 2018/08/04(Sat) 21時半頃
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…荊の城の事? 昔、おばあちゃんにそういう話を聞いた事もあった気がするけど…
[記憶を辿るように視線を上げる。 薔薇の蔓や棘で覆われた城には、幼い頃に友達と一緒に城の前まで行った覚えはあるが、母が身体を壊してから遊び回る事もなくなって現在に至る。 少女の父親や兄も碑文や昔話以上に知っている様子はなく。]
でも、もしも本当に眠っているんだったら、 助けてあげて欲しいな。
100年も寝ていたんなら、きっと寝飽きてしまっているだろうし。
[王子様といえば、白馬に乗ってくるのが相場だろうか。 時を経て真偽の分からなくなってしまっている昔話の姫君に暫し思いを馳せるが]
(53) 2018/08/04(Sat) 21時半頃
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あ、そうだ。 ジェレミーさんは嫌いなものはある? 賄で食べられないものがあったらいけないから。
[意識が向くのは、生活している自分達に纏わる事だった。*]
(54) 2018/08/04(Sat) 21時半頃
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─ 工房・『緋色の華灯』 ─
おう、そう言えば。
[道具の片付けが終わった所で、ふと思い出す]
納品、あったっけな。 祭り用の飾りランタンの追加がええと……。
[呟きながら奥の倉庫へ入り込む事数分。 出てきた青年の手には、大き目の箱が二つ。 それを、丁寧に鞄に詰めて]
よし。 リュミィ、待たせたな。 熱量供給がてらの配達だ。
[軽い呼びかけに返るのは、にぃ、と嬉し気な鳴き声ひとつ。 はやくはやく、と言わんばかりに工房のドアの前でぐるぐるとする同居猫に楽し気に笑いつつ、青年は工房を出る]
(55) 2018/08/04(Sat) 21時半頃
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[工房を出て鍵をかけ、ドアにかけたプレートをひっくり返して『配達中、不在』と書いた面を表にする]
さてさて……それでは、いざ行かん、北大通りへ。
[呑気な呟きを落とし、向かうは城を挟んだ反対側の北大通り。 祭り準備で賑わう人々の間をするり、すり抜け。 時折、今年も新作はあるのかと問われれば、にっこり、満面の笑みだけを向けて。 まずは、と目指すのはランタンの追加を頼んできた宿屋]
(56) 2018/08/04(Sat) 21時半頃
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─ 北大通り ─
そういや、今年もいらっしゃるのかな?
[歩きながらふと思い出すのはここ数年、祭りに訪れるようになった青年の事]
今年の新作、お眼鏡に適うといいんだけどねぇ。
[さて、どうなるかなぁ、と。 呟く声音には、楽し気ないろが乗る。 共にちょこまかと道を行く黒猫は、何か面白いものがないか、と言わんばかりにあちこちきょろきょろと見回していた。*]
(57) 2018/08/04(Sat) 21時半頃
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― 奥の部屋→店内 ―
[ 老婆は、その紅い宝石を手にし、カウンターへと 飾られているガラスケースには、 ガーネット、トルコ石、オパール、など。 値段にばらつきがあれど、どれも、 洗練されたものだと自負している。
その、ガラスケースの中へ、紅い宝石を入れる。 この紅い宝石は、誰にも売る気は無いし、 表に出すつもりもなかった。
……しかし、なんとなく、この感覚が、 どうしても気になったのである。
もし、此処に来たことがあるならば、 見慣れぬ紅い宝石の存在に、気づくかもしれない。* ]
(58) 2018/08/04(Sat) 22時頃
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[ フローラの父の気遣い >>52 には助かります、と軽く返し、運ばれたご馳走にひゅう、と口笛を鳴らす。 ]
そうそう。やっぱり有名?
[ >>53 フローラの言葉に、フム、と広場の様子を思い出す。確かに石畳やら彫刻やら、古めかしくも豪奢ではあった。 あれだけ目立つなら当然か、と、そびえ立つ城に顔を向ける。 王子様っていうからには金持ちのボンボンで、お姫様っていうからにはきらびやかな令嬢か……と、浮かぶのは俗な感想ばかり。 ]
そうかねぇ。そんだけたんまり寝れるってのも悪かねぇ気もするが……。
[ 閉ざされた窓に目をやる。日の光すら遮断する鎧戸に、絡みつく荊の蔦……。 中に誰かいるとするなら、隠し財宝とその門番とでも言われた方が(少なくともジェレミーには)信じられる。 ]
ん?嫌いなものはちょいちょいあるが、食えないものはねぇな。 強いて言うなら、甘すぎるもん以外で頼むぜ。
[ 夢物語より今日の糧。 >>54 フローラの問いに返したことで、ジェレミーの思考は完全に今日の夕飯へとさらわれていった。 *]
(59) 2018/08/04(Sat) 22時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/04(Sat) 22時頃
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─ 北大通り・宝石店『rose』 ─
[辿り着いた宝石店の入口付近には張り紙が一つ>>38]
ああ、今日足を運んで正解だったかな。
[祭当日は臨時休業という知らせ。 知らず当日に来ていたなら、用件を済ませずに帰らなければいけなくなるところだった]
(60) 2018/08/04(Sat) 22時半頃
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ご機嫌麗しゅう、マダム。 失礼するよ。
[宝石店が開いているのを確認した後、扉を開け店内に声をかける。 都市にも宝石店はあるのだが、この宝石店にある宝石は縁起が良いと家族の中では評判で。 祭に行くなら、といくつか購入を頼まれるのが常だ。 今日訪れたのもそのためである]
今年もいくつか購入させて欲しい。 ムーンストーンとクォーツ、トルマリンはあるだろうか?
[指定された宝石の所在を問う。 ある程度の金額ならこの場での支払いも可能だ。 高額になるようなら、後ほど執事を遣わせる心算でいる]
(61) 2018/08/04(Sat) 22時半頃
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……おや、この美しい宝石は?
[ガラスケースの中にある紅い宝石>>58に目を留め、軽く腰を折り覗き込む。 昨年は置かれていなかったはずだ。 新しく入荷したものだろうか、と折った腰を伸ばし改めてビアンカを見遣った*]
(62) 2018/08/04(Sat) 22時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/04(Sat) 22時半頃
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[>>59兄の仕入れてきた食材たちは、店で出す料理に姿を変える。 少女も幾つかの料理を担当していた。]
うーん、毎日見るから馴染みはあるけど、昔話でって感じかな。 100年も昔っていったら、私のひいひいおばあちゃんも生まれていないし。
[20歳にも満たぬ少女にとっては大昔である。 100年昔であったなら沢山の人が出入りしていたのだろうか。 豪奢な景観にかつての面影は残っているが、茨が人の侵入を拒み、城の奥へは寄せ付けない。]
100年は寝過ぎだよ。 根っこが生えちゃう。
それにずっと寝ているのは勿体ないよ。 私だったら寝ているよりも家のお手伝いしてる方がいいなぁ。
[100年の眠りに関して感じる事は違うようだ。 若さの所為か、性質故か。その何方もか。 隠し財宝と聞けば、面白そうに目を輝かせていただろうが、 あるかも分からぬ財宝に胸を馳せるよりは店で稼ぐ事の方が確実だという考えだ。]
(63) 2018/08/04(Sat) 22時半頃
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それなら良かった! お祭りの時は少し豪華なんだよ。 運が良ければ、ちょっぴり豪華なご飯が食べられるかも。
[甘いものでないなら、という答えには父も兄もほっとしたようだ。 あまり残っても困るが、少女は悪戯っぽく笑ってみせた。*]
(64) 2018/08/04(Sat) 22時半頃
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……あら、あら、いらっしゃい。 お久しぶりですわ。
[ 扉が開くと同時に、そちらを向くと。 老婆はその目を丸くした。>>61 普段は見ない人だが、ここ数年この時期に来る、 グレンウィル家の子息、ルーカスさん、だったか。
老婆も、それは良く覚えていて。 ここ数年毎年とはいえど、普段は見ない人の来訪に 思わず笑みが零れた。 ]
(65) 2018/08/04(Sat) 23時半頃
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……ええ、グレンウィルさん。 毎年ご贔屓にして頂き、嬉しい限りですわ。
3種類ともありますよ。 どれも良質なものが入ったので。 それと、お土産にクッキーもいかが?
[ もちろん、それなりに高くはつくが。 この青年ならば、大丈夫だろう、と。 良質かつ適正な取引。老婆の目はだませない。
さりげなくカウンターのクッキーを勧めつつ、 ガラスケースの鍵を開ける。 ]
(66) 2018/08/04(Sat) 23時半頃
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[ ……すると、グレンウィルさんの口から、 一つ、質問が飛び出す。 >>62 どうやら、先程取り出した紅い宝石に、 目が行ったようだった。 ]
……流石は、グレンウィルさん。 いつもと違うものが在るということに、 すぐに気がつきますね。
[ そんな、褒め言葉を先に投げかけるも。 ]
……でも、申し訳ございません。 こちらは、非売品……売れない宝石なの。 でも、この宝石の話なら、少しならば、 聞かせることはできますわ。
[ この町に来た土産話に、どうかしら、と伺った。* ]
(67) 2018/08/04(Sat) 23時半頃
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ありがとう、一度見せて頂けるかな。 クッキーも是非に。
[勧められたクッキー>>66も一つ購入すると告げて、柔らかな笑みを湛えながら宝石がガラスケースから取り出されるのを待つ。 良質なものとなれば値は張るだろうが、この店の主人ならば適正な金額で提示することだろう。 そう言う部分でも青年はこの店を気に入っている]
(68) 2018/08/05(Sun) 00時頃
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[紅い宝石についての問いかけへ返ったのは褒め言葉>>67。 次いで非売品であると知れば残念そうな表情を浮かべた]
これほど見事なものは都市でも珍しいからね。 でもそうか、非売品か。 それは残念だ。
宝石の話は是非拝聴させて頂きたい。
[購入は出来ずとも、その宝石に何か物語があるのならば、と。 話を聞こうとする表情と瞳は輝いていた*]
(69) 2018/08/05(Sun) 00時頃
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[その後にジェレミーに願うのは、祭り中に外で使う机と背凭れのない椅子を出す作業だ。 普段は物置に入っている所為で少しばかり積もった埃を濡らした布巾で拭ってからの作業となる。 祭り本番を迎えるまでは、店先の端に寄せて置かれる。
店内や出店部分を飾り付けたり、外に出す看板を用意するのは少女の仕事。 この日の為に作っていた飾りを収めた木箱を階上の住居部分から持って来る。 端切れで作った月や星、太陽に、薔薇、季節の花。愛らしい鈴。 拙い作りのものが混じっているのは、少女や兄が幼い頃に作ったものも混ざっている為だ。 梯子を立てかけて、位置を確かめながら綺麗に拭いた窓の枠の上部から吊るす。]
お昼も食べるでしょう? それとも、何処か見に行く?
[既に兄はジェレミーの手伝いの入ったお陰で浮いた時間を有効に使おうと厨房に入っていた。 井戸で汲んだ水で野菜を洗う音がする。 夜の仕込みと共に、賄いの下拵えも済ませてしまう心算なのだろう。]
(70) 2018/08/05(Sun) 00時頃
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うちは夕暮れの前に夕ご飯を食べて、店を開くの。 もし用事がないなら、お祭り前の練習がてら、給仕のお手伝いをお願い出来る?
此処にくるお客さんは皆いい人達ばかりだから安心して。
[常連以外にも、今回の祭りが目的で数日前から宿屋に泊っている客などもいる。 中には町に来る度に訪れてくれる人もいて、そうした人も常連の扱いだった。
今年は来てくれるだろうか。 例え姿が見られずとも、元気にしていてくれるといい。 そうした繋がりも少女にとっては楽しいもので。**]
(71) 2018/08/05(Sun) 00時頃
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ああ、クッキーのお代はいいから。 私の趣味だし、ね。 いわばサービスよ。
[ 『趣味』だ、と謙遜しつつも、>>68 この老婆の焼くクッキーはいつの間にか、 店の名物の一つ、と化している。 そう言いながら、取り出された宝石。 ルーペで状態を確認しながら、続ける。 ]
……さっきの紅い宝石はねえ。 私の家……メルツァー家に託された、 いわば、一つの『鍵』なの。
[ 紅い宝石は、日の光を浴びて、輝きを見せる。 見た目は、ただの宝石に見えるかもしれない。 ]
(72) 2018/08/05(Sun) 00時頃
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[ 老婆は言葉を続ける。 ]
『運命の時に、運命の子に託せ その時までは、誰の手にも渡すな』
……私の祖母は、口を酸っぱくして言ったわ。 実際、その教えを守っている訳だけれど。
まあ、要するに、この宝石には、 運命を変える役目を持っている、という所ね。 それを守るのが、メルツァー家の役目。
[ 運命を変える、というその意味。 老婆は勿論、それは『知っている』。 しかし、万一それを聞かれても、教えられない、と返すだろう。 それは――『運命の子』本人から聞けば良い。 あるいは、貴方が『運命の子』ならば、聞けるだろう、と。* ]
(73) 2018/08/05(Sun) 00時頃
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[ ビアンカが立ち去ってからベネットはもう一度 出店に出せそうな古書の見落としが無いか 探し始めた。すると、一冊の本を発見する。 子供向けにしては難しめなそれは、 この町のとある歴史についての本だった。 『茨の城の歴史 茨姫の呪い』 ]
や、懐かしいなぁ……。
[ ベネットは昔から店の古書を漁っては読むのが好きで、 その選書は多岐にわたる。故に普段使わないような 雑学めいたものまで記憶していた。 ただ、その記憶力と知識は特に発揮される事は無いのだが……。 おもむろに、本を開きパラパラと中身を改める。 ――そうして、キャサリン姫は100年の眠りに……。 ]
(74) 2018/08/05(Sun) 00時半頃
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100年の眠り、ねぇ。そこまでは寝ていたくないかも……、 ん、100年って、ちょっと待てよ。
[ 今の年号を思い出しながら、本にある出来事の起こった であろう年月を見る。……今年が、100年目なのでは? ]
…………。 まぁ、いいか。
[ 今年、あの茨の城に眠ると言われる茨姫が目覚めるかもしれない。 存在を信じているわけでもないが疑っているわけでもない。 それ故か、ベネットはその事に興味を示すことなく 「出店に出すには些か高価である」という理由で 元の場所にしまったのだった。 **]
(75) 2018/08/05(Sun) 00時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/08/05(Sun) 00時半頃
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よろしいので? サービスだというのなら、ありがたく。
[クッキーの代金を遠慮されれば、丸めた瞳を緩く瞬く。 趣味でありサービスなのだと言われたならば、無理に代金を押し付けることも出来なかった。 直ぐに引き、ありがたく頂くことにする。 宝石が出てくるのを待ち、その間に語られる、紅い宝石の話>>72。 メルツァー家、ビアンカの家系に託された『鍵』であると聞き、青年の瞳が再び紅い宝石へと向いた。 輝く宝石が目に映る]
『鍵』……。
[どう言う意味での『鍵』なのだろう。 そう疑問を抱くうちにも、ビアンカの話は続く]
(76) 2018/08/05(Sun) 00時半頃
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…そんな逸話があるのか。 運命を変えるとは、興味深い。 その運命とは一体如何なるものか。 それはお聞かせ願えるのかな?
[問えば、否と返った>>73。 教えられない、と言うからにはビアンカは知っているのだろう。 代々『鍵』を護って来た護り手の口は堅い。 青年は肩を竦める]
残念だが仕方が無い。 話を聞ける機会があることを期待しよう。
[『運命の子』から聞くか、『運命の子』本人となるか。 伝承めいた話に青年の興味は膨らむ一方だ]
(77) 2018/08/05(Sun) 00時半頃
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しかし、そんな大事なものを店頭に並べてしまって良いのかい? 非売品とは言え、目をつける者もいるのではないかな。
[疑問は別の点へと移る。 この逸話を耳にせずとも、普段目にしない宝石と言うだけで目をつける者は少なくない。 純粋な案じの問いをビアンカへと向けた*]
(78) 2018/08/05(Sun) 00時半頃
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─ 北大通り ─
はいはい、んじゃこれ、追加分ね。 もー、後はないよね? 新しく作るのも限度があるから、気ぃつけてねぇ。
[軽い口調で言いながら、追加の品物を宿屋の主に渡す。 箱から出されたのは、薔薇と月の意匠で飾られたランタン]
あ、今年の祭り? 俺は、いつも通りだよー。 出店して、売り切ったら店じまいしてどっかふらつく感じ。
[納品を終えた後、祭りの当日はどうするのかという問いに返すのは、こんな言葉]
(79) 2018/08/05(Sun) 01時頃
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ん? ああ、リュミィと一緒だよ。 他に、俺と一緒に祭り巡ってくれるような可愛い子の宛なんてないですしー?
[けらり、と笑えば同意するように黒猫がみぃ、と鳴く。 それになんとも言い難い表情を刹那掠めさせた後、またね、と手を振り宿を出て]
さて、それじゃモチーフ探し……というか。 ちょいと、本探しにでも行っとくかぁ。
[空になった鞄を肩に、黒猫を傍らに、歩みを向けるのは通い慣れた古書店。 暇があればそこに出向いて、何か面白いものはないかと探すのは昔からの事で]
(80) 2018/08/05(Sun) 01時頃
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─ 北大通り・「緑園の冠」 ─
ベーネさーん、いるー?
[古書店の前までやって来て、投げかけるのはいつもの呼びかけ。 祭り前だからいないかも、と思いながらの呼びかけに続くように、黒猫がにーぃ、と鳴く]
……ま、忙しいようならまた後でもいいんだけど。
[せっかくこっちまで来たんだし、と思いながらの返事待ち。**]
(81) 2018/08/05(Sun) 01時頃
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[>>70 >>71 少女の楽しそうな姿に、ジェレミーは珍しく穏やかな笑みを浮かべる。 ]
そうさなァ。どこか見に行く気は別にねぇし、稼げるだけ稼いどくよ。 飯もうまいし。
[ 元より、祭りの喧騒がそこまで好きなわけではない。 いい稼ぎ時くらいにしか思ったことはないし、おそらく今回も変わらない。 嫌なことがあったとか、そういう話ではない。単に、特別視するほどの価値を感じないのだ。買い物は普段でもできる。食べるものも場所を変えれば種類は増える。遊びすらも、普段の博打や何やらで満足できる。 ただ、>>64 少女のいたずらっぽい笑顔は、日常で間近に目にするものでもなかった。少し、新鮮な心持ちがある。 ……そういえば母親の姿を見かけないが、踏み込むことでもないだろう。 ]
いい人ばかり、ねぇ……。 お嬢ちゃんにとって、俺もいい人?
[からかい交じりに聞いてみる。 まあ、少なくとも悪人には見られていないだろう、と、根拠のない自信がないわけでもなかった。*」
(82) 2018/08/05(Sun) 01時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/05(Sun) 01時頃
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……ごめんなさいね。
[ 話せないことを告げた後に、こう付け加える。>>77 ]
……本当の事を言うと、 まだ、『運命の子』が誰だか分からないのよ。 でもね、心配はしていないの。
人と同じように、石にも心が宿る。 そう、誰が運命の子なのか。それは、石が教えてくれる。 私はそう思っているわ。
[ そう答えると、もう一つ疑問が。 >>78 ]
(83) 2018/08/05(Sun) 01時頃
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……そうね。それは……。 この宝石の力が、強くなっているのを感じたから。 例えるならば、卵から雛が生まれる……その直前。 後は、殻を破ればいい、その時……。
……運命の子が誰なのかは分からないけれど、 運命の時は、確実に近づいているわ。 この感じだと、2,3日後かもしれない。
だから、この宝石は、私の目に付くところで、 その時まで、肌身離さず持っている事にしようかな。 って、思ったのよ。
[ そう言うと、ルーペから顔を離す。 ]
3つの宝石の状態は、きわめて良好よ。 その分、お値段はつくけれど……これくらいでどう?
[ そして、紙に金額を掲示した。* ]
(84) 2018/08/05(Sun) 01時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/05(Sun) 01時半頃
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なんの、マダムが謝ることではないさ。 貴女は役目を全うしようとしているのだから。
[付け加えられた言葉>>83に対し、柔らかい笑みを浮かべて返す。 続けられた言葉には、ほぅ、とビアンカの考えを受け入れるように相槌を打った]
全てを知るはこの宝石のみ、なのだね。 長く宝石と関わって来た貴女の言葉だ、石に心が宿るというのも本当なのだろうな。
ああいや、事実と言い切れるか。 何せここで購入した宝石達は私達家族に幸運を齎してくれている。 きっと貴女が大切に扱ってくれたからだろうね。 心が宿っているのだろうな。
[うんうん、と納得するように頷く]
(85) 2018/08/05(Sun) 02時頃
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[疑問への答え>>84もまた、ビアンカの確りとした考えの下のもの。 なるほど、と小さく唸る]
2、3日後となると……丁度祭の時だね。 はて、これは偶然かな?
[祭の時に重なることに気付き小さく首を傾いだ]
何にせよ、この『鍵』が役目を果たす時は近い、ということかな。
[そう締め括り、頼んだ宝石についての話題になると、視線を紅い宝石からビアンカへとパッと移した]
(86) 2018/08/05(Sun) 02時頃
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ありがたい、母や妹も満足してくれそうだ。 …うん、その金額ならば問題無い。 質の良いものであるならば、適正の金額だろう。
[紙に掲示された金額を確認し、満足そうに頷く。 懐から金子を取り出し、示された金額より少し多めに代金を支払った。 過分な代金について言われるならば]
本来であれば聞くことの出来ないだろう話を聞かせて頂いたからね。 心づけとして取っておいてくれ。
[そう言って片目を瞑り、早々に金子を懐に仕舞うのだった**]
(87) 2018/08/05(Sun) 02時頃
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[ 選書はもういいだろうと、新たに追加した本を 出店へ運ぶために使用する箱の中にしまっていると、 店の外からよく知った声がベネットを呼ぶ。 >>81 それに続いて、かすかに猫の鳴き声も聞こえた。 ]
はーい、居るよー。
[ そう外に呼びかけながら入口へと進み扉を開ける ]
やぁ、フェルゼ、それにリュミィ。探し物? 少し埃っぽいんだけど、それでも良ければどうぞ。
[ 微笑みながら、内開きの扉を大きく開き体をよけて 一人と一匹を招いた **]
(88) 2018/08/05(Sun) 02時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/08/05(Sun) 02時半頃
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……ふふっ、グレンウィルさんの家も、 この石のおかげで幸運……だったら、 私の仕事が良い方向に行っている、という事ですね。 ありがたいことです。
[ なんて、返す。>>85 石にも心がある。それは、老婆も肌で感じていた。 だからこそ、ないがしろにせず、 大切に扱うように……と言われていた。
祭の時と重なる、との指摘 >>86 を受けて。 そうね、と思う。 ]
……この祭が開かれる時期と重なるのも。 きっと、何かの転機なのかも、ね。
[ そう、答える。 ]
(89) 2018/08/05(Sun) 04時頃
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[ さて、そんな雑談をしていたら。 どうやらグレンウィルさんは金額に納得したようで。 しかし、よく見ると、金額が少々多い。 >>87 ]
……あら、あら、良いのかしら?
[ そう言って、驚いた表情。 ]
……心付け。そう言われたならば。 貰わない方が失礼ですわね。 でも、こんな老婆の話にそんな価値があったなんて。 私の方が、驚きましたわ。
[ そう言って、くすり、と笑う。 ]
……他に何か聞きたいことはあるかしら?
[ そう尋ねる。 今度は勿論、只でお話しするわ。 そう付け加える。 勿論特にないならば、それはそれで。** ]
(90) 2018/08/05(Sun) 04時頃
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─ 北大通り・「緑園の冠」 ─
[呼びかけに返る声に、あ、いた、などと呟く間に扉が開く。>>88]
ん、ちょっとね。 何か、面白いもの入ったかなー、って思って。
[探し物かと問われ、返すのは頷き一つ。 こんな調子でやって来ては、無作為に選んだり、勧められたりして選んだ本からイメージを拾いだし、それを形にするのは昔から変わらぬ青年の趣味。 幼い頃は、スケッチの中に止まっていたそれは、職人としての修行を経て、飾りランタンやら創作蝋燭という形を得るようになっていた]
(91) 2018/08/05(Sun) 15時半頃
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埃とかは気にしないよー。 俺は、ここの空気好きだし。
[笑み返した直後、ぴょい、と黒猫が肩に飛び乗って来る]
……まあ、こいつは、ちょっと苦手だけど。
[その様子に苦笑しながら、招かれるままに店内へと入り]
うん、いつ来てもここは宝の山に見えるなぁ。 ……何かオススメの本、ある? 祭り準備、ウチのは大体終わったから、今の内にイメージ拾いしたいんだ。
[そう言って笑う様子は、子供の頃から殆ど変わらないもの。*]
(92) 2018/08/05(Sun) 15時半頃
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[>>82梯子の上から見るジェレミーは穏やかな笑顔を浮かべていた。 何処か見に行くかと聞けば、彼は稼ぐだけ稼ぐと答える。 少女は店の仕事の合間に出し物を見たり、普段と装いの違う町の中を歩くのを楽しみにしていた。 今年はクッキーを買えるだろうか――という事も興味の一つで。 祭りに向ける意識の違いは彼が大人であるからか、元々の性質かは未だ分からないが。]
そうなの? じゃあ頑張って貰った分は返さないとね。
[提示した金額に色が付くかは売上次第にはなるが、彼が働く時間に見合った対価を支払うことが出来るといい。
母親の事については、触れられなければそのままに。 もう八年も前なると思えば、遠い日のように思えるが――当時は家に灯が無くなったようだった。 常連客に、大通りで同じように店を構える人々。 その他、沢山の人々の助けがあって、この店がある。]
(93) 2018/08/05(Sun) 21時頃
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[揶揄い交じりに問われれば、一瞬目を瞬かせるも]
そうだなぁ。
ジェレミーさんもいい人だと思うよ。
[きっと悪い人ではない。 そうだと感じたまま、笑顔で応えようか。*]
(94) 2018/08/05(Sun) 21時頃
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[ 埃を苦手そうにする黒猫に苦笑しながら「ごめんね」と 謝りつつ青年と一匹と、店内へと戻る。 「オススメの本」を問われ、 >>92 ベネットは少し考えた。 ]
オススメ、ねぇ……。 今朝、ビアンカさんから買った 「園芸百貨 ―魔術を使わずに育てる―」 とか、今なら祭りの歴史の本とか…… あぁ、「茨の城の歴史 茨姫の呪い」とか?
[ ベネットはフェルゼ達が来る前に見つけた 古書の存在を思い出した。 ]
(95) 2018/08/05(Sun) 21時半頃
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例の茨の城の茨姫の100年の呪い、 あれが本当なら今年が丁度100年目の今頃なんだよね。 だから茨の城関連の本とかどう? 絵本から歴史書まで、色々あるよ。
[ そういいながら、手近にあった茨姫の絵本を取り出し フェルゼに差し出して見せた。 **]
(96) 2018/08/05(Sun) 21時半頃
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貴女の仕事は素晴らしいものですよ。
[ビアンカの仕事について>>89に対しては、肯定するように笑んで頷く。 『運命の時』が祭と重なることについても頷きを返して]
今年は彼の城が荊に閉ざされて100年の節目とも聞いている。 そう言うものは重なるものなのかも知れないね。
[伝承や歴史に触れて知り得た話も交えて笑った]
(97) 2018/08/05(Sun) 21時半頃
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[支払いの際のやり取り>>90では]
歴史書では知ることの出来なかった話だったからね。 相応の対価だよ。
[驚くビアンカに更に理由を一つ添えた]
そうだねぇ…今のところは良いかな。 また何か、聞きたいことが出来たら訊ねるとしよう。 祭の日までは滞在するのだしね。
[またそのうちに、と暗に含めてビアンカに一礼し、宝石とクッキーを受け取って店を辞した*]
(98) 2018/08/05(Sun) 21時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/08/05(Sun) 22時頃
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[苦笑しながらの謝罪に、黒猫はにーぃ、と一鳴き]
ああ、気にしない気にしない。 リュミィだって、ここに来るのは好きなんだから。
[基本気紛れ奔放な同居猫が、中までついてくるのは自分同様にこの店の雰囲気を気に入っているからなのだと。 笑いながら説明したら、余計な事いうな、と言わんばかりに尻尾が揺れた]
(99) 2018/08/05(Sun) 22時頃
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茨姫の呪い? そういや、昔から見てるけどあんまり突っ込んだ事は気にしてなかったなぁ。
[挙げられた本のタイトルに、漏らすのは惚けた呟き。>>95 広間まで入り込んで内装やら何やらを熱心に見て回った事はあったけれど、細かい背景は大筋しか記憶していなかった]
100年目の符号、かぁ……。 いいなそれ、なんかロマンチックっていうか。 何か、閃き貰えそうで。
[わくわくとした口調で言いながら、渡された絵本を受け取りぱらりとめくる。 柔らかな語り口の文章と、場面を再現した絵に目が細められた]
ん、いいもの貰えそうな感じ。 ……これ、いくら?
[こてり、と首を傾いで問う。 直感が作用したなら、どんなものでも買って帰るのは常の事で。 このため、工房や実家には大量の本が積まれている……というのは、昔馴染みなら周知の事。*]
(100) 2018/08/05(Sun) 22時頃
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─ 北大通り ─
[宝石店を辞し、通りへと出た青年は視線を道の先へと向ける。 赤煉瓦により形作られた城。 その大半は荊に覆われている]
ロゼッタ城……荊姫が眠る城、か。
[伝承や歴史書を紐解けば、そんな話が目に留まる。 数年前、この城に出会って以来、書物を集めたり歴史家を呼び寄せたりと様々調べたものだ]
(101) 2018/08/05(Sun) 22時半頃
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本当に眠っているのだろうか…。 いくら調べても事実には辿り着けない。 あの城を調べることが出来ないのだから、仕方の無いことだけれども。
浪漫に溢れた伝承として、これからも語り継がれていくのだろうかな。
[城を護り、人を阻む荊。 あの荊をどうにか出来ないことには、この城を調べることは難しいだろう。 それならば、事実を暴かずにおくのも悪くはないだろう、と。 浪漫を求める青年は小さく笑った]
(102) 2018/08/05(Sun) 22時半頃
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さて、次は、と。
[城から意識を逸らし、宿屋のある辺りへと視線を向ける。 毎年宿泊する宿は決まっている。 そこへと足を向ければ、手続きを終えた執事が青年が現れるのを待っていた]
ご苦労。 頼まれていた宝石を買ってきた。 荷に仕舞っておいてくれ。
それから、これは土産にと頂いた。
[執事に宝石とクッキーを渡し、金子の補充を行う]
(103) 2018/08/05(Sun) 22時半頃
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あとは自由行動で構わぬよ。 御者達にもそう伝えておいてくれ。
食事も散策をしながら済ませる。
……祭の時くらいは良いだろう?
[まだ祭は始まっていない、と執事に窘められたが、告げた言葉を撤回する気はない。 使用人達に束の間の休暇を与えたいのも事実だし、たまには一人で行動したいものだ。 悪戯めいた笑みを見せると、執事は溜息をついて了承した]
夜には戻る。
[そう告げて青年は再び町の通りへと歩き出した*]
(104) 2018/08/05(Sun) 22時半頃
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ん……。
[鳥の声が聞こえる。 夜明けを告げるその声に、寝ぼけ眼を擦りながらベッドから身を起こす。
薄らと目を開ければ、夏の朝の日差しが眩しい。 そして数日前から街に漂う、どことなくそわそわとした気配。 それがじきに歓声へと変わるのに、そう時間はかかるまい。 もうすぐ、祭り――それも、丁度百年目の――が開かれるのだ]
…。
[ベッドから起き上がって身支度を整えれば、さて、街に向かうとしよう]*
(105) 2018/08/05(Sun) 23時頃
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小僧 カルヴィンがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(小僧 カルヴィンは村を出ました)
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[ 黒猫もここを気に入ってくれている。 >>99 それを聞いてベネットは嬉しそうに「そう」と笑む。 ]
おや、気に入ってくれた? 良かったよ、何が良いか正直分からなかったからね……。
[ 渡した絵本をめくり、 目を細めた青年に値段を聞かれ、 >>100 そう答えながらサッと慣れた手つきでカウンターから 古書のリストを引っ張り出すと絵本の欄から素早く 該当の絵本を見つけ出す。 そして示す金額は新品の絵本より少し低いほどの額。 状態がとても良いため、その値段となっていた。 *]
(106) 2018/08/05(Sun) 23時頃
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― 回想・ルーカスと>>97 ―
……そうね、100年の時。 偶然ではない、かもしれないわね……。
[ そう言って、目を細める。 今のところはいい、と言われ>>98、 老婆は満足そうに微笑んだ。 ]
分かりましたわ。 この旅が、良いものでありますように。
[ そう、ねぎらう台詞を投げかけ、 彼は店を出て行っただろう。 * ]
(107) 2018/08/05(Sun) 23時半頃
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[鬱蒼とした森を抜けて街に辿り着いた頃には、家を出た頃よりも日は高く昇っていて。 そして、賑やかな祭りの気配もより一層強くなっていた]
さて、と。
[いつものように顔馴染の宿屋で朝食を取らせてもらった後、しばらく街をうろつくことにした。 いつもならばこの後は買い出しをすませて昼過ぎには山の麓の家に戻るのだが、…今日は祭りだ。 買い出しは後にして、しばらく街を散策することにしよう]*
(108) 2018/08/05(Sun) 23時半頃
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うん、絵本はね、結構いいイメージくれるんだ。
[にっこり笑って、頷きひとつ。 何が良いか分からなかった、との言葉>>106にはきょと、と瞬いた]
そう? でも、ベネさんが紹介してくれた本で外れた事って、ほとんどないんだよね、俺。 だから、安心してお任せしてるんだよ、いつも。
[どこまでも軽く返しながら、財布を出して、示された代金を手渡す。 状態の良さは、売られた時の状態も去る事ながら、それを維持する店主の心根の表れのようにも思えていて。 その辺りもまた、ここに通う理由になっている……というのは、表に出した事はないのだけれど]
(109) 2018/08/05(Sun) 23時半頃
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……さて、と。 ベネさんは、これから出店の準備かな? いつもまでも邪魔しちゃ悪いし、工房、いつまでも空けておけないから、そろそろ行くわ。
[絵本を鞄にしまいながら、そろそろ戻る意思を伝える]
あ、今年もまた妙なの作ってみたから、気が向いたら見に来てねー。
[帰り際、宣伝めいた言葉を向けるのは、ここで見つけた本から着想を得た作品を見て欲しい、という思いから。 物言いからは、とてもそうは聞こえないのだが。*]
(110) 2018/08/05(Sun) 23時半頃
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[出店の支柱には、これまた倉庫で埃を被っていたランタンを取り付けて貰う。
その時に、兄より一つ年上の蝋燭やランタンを作る職人がいる事を話した。 >>47同じ南大通りに工房を構えている事。 祭りの時にだけ店先に商品が並べられる事。
――月や花の絵付けがされたものや、花の形を模るもの、少し不思議な形をしたもの。 それら一つ一つが違った香りをするのだと。
今年はどんな品が並ぶのか。 それも楽しみだと、手を動かしながら語った。]
(111) 2018/08/05(Sun) 23時半頃
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[作業が一段落する頃には、厨房から食欲を誘う香りがしてきていた。
食卓に並んだのは、 ライ麦のパンに、サイコロ状に切られたベーコンとじゃがいも、玉葱の入ったオムレツ。 烏賊のバジルマリネ、豆とキャベツのスープ。ピクルス。 真っ赤に熟したサクランボも一つの皿に盛ってある。 隣のパン屋から貰った赤い果実は、足が早いから、と すぐに食べられる分以外をジャムにしたのは昨日の事。]
買ってきた魚はフライとマリネにするんだ? マリネ、夜にはいい味になってると良いね。
[夕食が早いので軽めではあるが、量が足りないようであれば簡単に作られるものを用意するだろう。]
(112) 2018/08/05(Sun) 23時半頃
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ジェレミーさんは、うちの料理初めてだもんね。 お眼鏡に叶いますように。
[料理も美味しそうだと言ってくれていたから、きっと兄は張り切った筈だ。 食前に祈りを捧げてから、いつもより一人多い昼食が始まる。**]
(113) 2018/08/05(Sun) 23時半頃
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─ 北大通り ─
[北の大通りから城へ向けての進路。 その途中の店へと立ち寄り、土産の目星をつける]
今年の出来はどうだい? …祭までのお楽しみか、期待しておこう。
[馴染みのガラス職人への問いかけ、返る言葉に笑いながら返し、次の店へ。 そろそろ腹ごしらえも必要になる頃合か。 土産探しに食事処の選定も入る]
あの店は南の通りの方だったな…。 あちらは夕食でお邪魔するのも手か。
[思い起こすのは元気の良い看板娘がいる酒場。 祭の度に顔を出し、滞在の間の食事処にさせてもらっている。 直ぐに向かわないのは、まだ訪れたい場所が残っているため]
(114) 2018/08/06(Mon) 00時頃
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さて、何か珍しいものはあったりするかな。
[足を向けるのは古書店。 こう言う場所こそ、時折掘り出し物が見つかったりする。 歴史書然り、伝承をまとめたもの然り。 それ以外でも興味の向くものが見つかったなら万々歳だ]
そう言えば……詩集が欲しいと言っていたか。
[年頃になった妹は最近自分磨きに余念がない。 いずれ嫁ぐ身、教養も身につけたいようだ。 古書店でそれも探してみようと考えながら、足は迷うことなく古書店へ**]
(115) 2018/08/06(Mon) 00時頃
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[ >>93 の言葉を受け、]
ま、追加がねぇなら別の職でも探すさ。
[ ツケのことは黙っておいた。信用をいたずらに損ねる必要はない。 ただ、>>94 のセリフには少し面食らう。 ]
いい子だねぇ……。
[ やはり、純粋さには慣れそうにない。確かに大きな悪いことはしてきていないが……。 そも、悪いことには相応のリスクがついてまわる。 ツケは貯めたら払っておくもので、町を出る時には後腐れはなくしておく……そういう生き方が結局は後で上手くいく。 ……そう言えば南の安宿に泊まってはいるが、北には宝石店だの書店だの、高級そうな店が並んでいる。 祭り、ということなら、都会のお坊ちゃんでも来ているかもしれない……と、何気なく思いを馳せた。 都会では靴磨きだのなんだので仕事は多いが、賑やかさに疲れてしまう。……これくらいこじんまりした町の方が性に合うのだ。 ]
ま、悪ぃやつなら靴磨きやら壁の補修より、スリだの野盗だの選んだろうよ。
[ ぽつり、と漏らしながらランタンを手に取る。 ]
(116) 2018/08/06(Mon) 00時半頃
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[ グレンウィルさんを見送った後、しばし。 店を訪れる客に相手をしている。
紅い宝石について、尋ねられる事も、 少しばかり在ったけれど。 それについては、グレンウィルさんにした、 昔話以上の説明をすることはなく。>>72 >>73
少しばかり減ったバスケット。 昼に近づき、店には老婆以外、誰もいなくなる。 ふう、と溜息をついたとき。 ]
(117) 2018/08/06(Mon) 00時半頃
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……あら、いらっしゃい。
[ 店に来訪したのは、見慣れぬ若い女性の客。 どんな宝石が欲しいのかしら、と尋ねると。 いえ、宝石じゃなくて、店を探してる、との声。
成る程、此処に旅にきたけれど、 店の位置が分からない、ということね。 ]
……店の名前は?
[ そう問いかけて、返った声に、成る程、と。 ]
……その店は、この通りにはないわ。 南大通りに行かないと。 よかったら、案内するわ。
[ と、同行を申し出る、老婆。 ]
(118) 2018/08/06(Mon) 00時半頃
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[ そう言うと、若い女性は驚いた表情を見せる。 ]
……いいのよ。祭が近いと言えど、 今はすごくお客さんが少ない時間だし。 ちょっとくらい店を開けても、バチはあたらないわ。
[ そう答える。女性は申し訳なさそうに、一つ、頭を下げた。 ]
……ちょっとだけ、待っててくださる?
[ そう言って、例の紅い宝石を懐に入れ、 じゃらり、と音を立てながら、 奥の部屋とガラスケースに鍵をかける。 そして、店の前に『店主不在』、と書かれた、 小さい看板を引っかけて。 ]
それじゃあ、行きましょうか。
[ そう言いながら、女性と同行し、店を出る。 勿論、鍵をかけるのも忘れずに。* ]
(119) 2018/08/06(Mon) 00時半頃
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はは、そっか。 ここの本が少しでも君の糧になってるなら嬉しいよ。
[ 安心してお任せしてる、という言葉に >>109 ベネットは朗らかに笑ってみせた。 代金を受け取り、リストに売却済みの印をつける。 ]
あぁうん、そう。 まぁ出店と言っても店の前だから、比較的楽だけどね。 ……妙なのか、面白そうだ。是非見に行くよ。
[ フェルゼの言う「妙なの」。 >>110 彼の独自の感性の感じられるソレを毎年見に行くのも、 実は毎年の楽しみでもあった。 今年の作品はどんなものだろうか。 そんな事を考えながら、フェルゼを見送った。 **]
(120) 2018/08/06(Mon) 00時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/08/06(Mon) 00時半頃
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[ >>111 のランタンをちらりと見て、へぇ、とため息を漏らす。 フローラの説明にも頷きつつ、ひとつ、まじまじと眺める。 ]
上手いもんだ。 これだけ手に職がありゃ、食い扶持には困らねぇな。
[ 口に出るのはまたしても金のことだったが。 ]
……そういや、蝋燭の店があったな。 そこまで気にしてなかったが、そんなに若いのか。
[ 職人の仕事場を荒らすつもりは元よりなかった。いくらジェレミーとて、彼らのこだわりに口を出すほど、野暮なつもりはない。 厨房から漂う香りに意識を向ける。食卓に並んだ料理を見れば、思わず喉が鳴った。 ]
……お、いい匂い。 それじゃ、遠慮なくご相伴に預かりますかね。
[ >>113 席に着き、思い出したように祈りを捧げる。たまに忘れてはいたが、今日ぐらいの幸運があれば祈るのも悪くはない。** ]
(121) 2018/08/06(Mon) 00時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/06(Mon) 01時頃
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― 北大通り→荊の城 ―
……それにしても、良い天気ね。 この祭は初めて? どちらからいらしたの?
[ 北大通りから南大通りに向かうには、 近い距離で行くには、どうしても、 荊の城の近くまで行く必要がある。 そんなお話しを投げかけながら、 まずは、城の方まで行く。
……この女性は、やはり初めて来た事。 そして、隣の町からやってきたという事。 それを、告げられる。 ]
(122) 2018/08/06(Mon) 01時頃
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それはそれは、丁度良い機会ですわね。 今年は、特別な年ですもの。
[ そう言いながら、老婆は話し始める。 昔々の、物語。 >>#0 >>#1 >>#2 そして、今年が丁度、茨姫が眠りについて、 100年経つ年、ということを。 ]
ロゼッタ城……通称、荊の城。 もしかしたら、この薔薇に囲まれた城を、 見ることが出来るのも、 今年が最後かもしれませんからね。
[ そう、彼女に伝える。 女性は困ったように笑った。 そのお話を信じているかどうか、曖昧な反応だった。 ]
(123) 2018/08/06(Mon) 01時頃
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……でも、折角ですし。 ロゼッタ城、見て行かれますか? こんな老婆でよければ、案内しますよ。
[ そう、申し出ると、女性は、興味がある、 そう答えた。 ]
……では、行きましょうか。 茨姫の眠る城へ。
[ そして、2人は荊の城へ辿り着く。* ]
(124) 2018/08/06(Mon) 01時頃
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そそ。 だからまた、何か面白そうなのあったら教えてね。
[朗らかな笑顔と共に向けられる言葉>>120に返しながら、ちゃっかりお願いをひとつ]
ん、じゃ、お待ちしてまーす。 またねー。
[どこまでも軽い調子で言いながら、ひらり、手を振り古書屋を出る。 肩の黒猫も挨拶するようににーぃと鳴いた]
(125) 2018/08/06(Mon) 01時頃
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─ 北大通り ─
さーてとー。 後は回る所ないよな……。
[古書屋を出て歩き出す。 思案の素振りと共に漏らした呟きに、黒猫がなぁう、と低く鳴いた]
お? あー、はいはい、わかってるわかってる、飯は抜かないよ。
[同居猫が低く鳴くのは、大抵は青年が物作りにのめり込んで寝食を疎かにする時。 それとわかっているから、苦笑しながらこう言って]
とりあえず、昼は例の如くでいいかなー。
[外で食べるとなれば、行く先は大体決まっているから。 青年の足は自然、南大通りへ戻る方へと向いていた。**]
(126) 2018/08/06(Mon) 01時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/06(Mon) 01時半頃
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― 荊の城 ―
……此処が、ロゼッタ城よ。 此処まで大きいとは、思わなかったでしょ?
[ なんて、そう伺ってみたり。 赤煉瓦の城と、塔。それが、薔薇の棘や蔓で、 覆われている。 ]
……広間までは入れるわ。
[ そう言って、案内されるがまま、 老婆と女性は広間まで入っていく。 ]
(127) 2018/08/06(Mon) 02時頃
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― 荊の城・広間 ―
[ 荊の城の広間。 100年前の話の碑も、 そこにあっただろう。
広間からの扉は、薔薇の蔓や棘で、 固く縛られていて。 ]
……その先を見たいかい? でも、それは出来ないんだ。
この呪いは、力業では絶対に解けない。 『運命の時』、『運命の子』。 それらが重なるときに、解くことが出来る。
薔薇の呪いが解けると言うことは。 茨姫が目覚めると言うことさ。 ……見てみたいねえ。その景色を……。
[ 老婆は、扉に手を添えて、そう呟いた。 ** ]
(128) 2018/08/06(Mon) 02時頃
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小僧 カルヴィンがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(小僧 カルヴィンは村を出ました)
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[ ──── ぱん、 ]
[ たん、たたん ]
[ ぱちん! ]
(129) 2018/08/06(Mon) 16時頃
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[少女が手を叩く度、靴を弾ませる度、 ぴかりぴかりと光が生まれます。
少女は俗に言う、"魔術使い"でありました。
とはいえ、使える魔術といえば一つきり。 念じて手や足、体を弾くと、 太陽にも似た光を生むというもの。
昼でも見える程の強さではありますが、 少女特有の集中力の欠如の所為か、 はたまた最初からそういうものなのか、 手を叩き続けても、持続時間は長くはありません ]
(130) 2018/08/06(Mon) 16時頃
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[ その魔術を利用して、 祭の夕方などは踊り子を請け負っております。
少女の気分によって変わる光の色は、 出店の光に照らされる街中で、 一際強く輝くのです。
物心ついてすぐステージに立ちましたので、 祭に来れば見かける事もあったでしょう。
ステージ近くには親族の経営するパン屋が 出店しており、ドライフルーツの入ったそれは ステージ鑑賞のお供に最適なのだとか。
────カンテラとも、星とも違う輝き。 それを見てどう思ったかは、 "お客様"次第では御座いますが ]
(131) 2018/08/06(Mon) 16時頃
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[ 少女は、ポプラの森にある自宅から、 祭の準備で賑わう町へと向かっています。
祭の当日が好きなのは勿論、 その前の準備期間の喧騒も、 中々、嫌いではないのです。
ステージ作りは踊り子の役目ではありませんが、 知らんぷりというのはあまりに不義理でしょう。
故に、少女は。 たん、たん、と足取り軽く、 そこに微かな光を生み出しながら、 町への道を進むのです ]
(132) 2018/08/06(Mon) 16時頃
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[ ステージの確認をするついで、 何処ぞのお店を冷やかす予定で。 それとも、久々に お城を見るのも良いやもしれません。
──── さて。さて。 目的地も無く、歩き続けます ]**
(133) 2018/08/06(Mon) 16時頃
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―北大通り―
へぇ……。大通り、ほんといっぱいお店がいっぱいあるのね!祭りの時はあまり注目して見たりしないから、全然知らなかったなぁ……。
[ モニカはまず、いつも祭りの時には人が多いためじっくり見られない大通りを見てまわることにした。 ]
ここは飲食店がずらっと並んでるのね。 お祭りだと屋台で食べることが多いからな……。 どこか入りたい気もするけれど、まだ時間的には早い気がするし…。というか、そこまでお腹空いてないのよね。
[ 時間はまだ午前中。お昼には少し早いだろう。 ]
そうだ! 数日間この町にいるわけだし、ご飯食べる場所の目星でもつけておこうかな。そういえばここ、名物とかってあるのかな?
[ 観光が好きなモニカにとって、食事の場所を見つけるのも趣味の一環だ。その土地で食べられるものを楽しむのも立派な観光である。 名物を探しつつ、ここ数日の食事処を探し始めた。 **]
(134) 2018/08/06(Mon) 21時頃
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─ 北大通り・古書店『緑園の冠』 ─
[迷いなく辿り着いた先、青年のお気に入りの店の一つである古書店の扉を開く]
失礼するよ。 ムシュー、何か新しい本は入ったかな?
[来店は昨年の祭の時以来。 笑みと共に向けた言葉は、歴史書や伝承の類に限定されたものなのだが、伝わったかどうか]
それから、お勧めの詩集はないかね?
[土産の一つにするべく、問いをもう一つ重ねた*]
(135) 2018/08/06(Mon) 21時頃
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[>>116内証事は保たれる。 追加を探す――というのには、]
この時期ならお仕事は沢山あるかも。 でも、加減はしてね?
[倒れてしまっては元も子のない、と告げて。 いい人、と言えば、少し面食らったようなのに緩く首を傾げる。]
…?
[貯めたツケを払うなら、逃げるよりもずっと上等だ。 大きな取引はないが、塵も積もれば山となる―食い逃げが成立する店だと思われては大変に困る―ので死活問題である。 幸いにも、被害に遭った事はないが。]
――…そう。
[応じながら、少しばかり複雑そうに眉尻を下げる。 そうした道に走る人々にも事情があるだろうが、今の少女には理解する事は出来ないだろう。]
(136) 2018/08/06(Mon) 21時半頃
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[>>121布巾で軽く拭えば、傷は殆ど付いてないのが分かるだろう。 家族総出で働いている所為で、倉庫の方にはなかなか手が回らない。]
でしょう? だけど、お店をやるのはお祭りの時だけなんだ。
[外から来たジェレミーにもその腕が伝わったようで嬉しそうに少女は笑う。 生計が成り立っているのならいいのだが――などと考えてしまうのは、店をやっている所為か。]
若い店主って言ったら、ベネットさんも。 北大通の外れの方で古書店をやってるんだよ。 今年も出店を出す筈。
[続いて口にするのは古書店の若店主の事。 難しい本は苦手だが、お伽噺などを幼い頃に読んだものだ。]
(137) 2018/08/06(Mon) 21時半頃
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[続いて語るのは、祭りに参加するであろう他の人々。]
ビアンカさんの宝石店では毎年クッキーが置いてあるし、 夕方のステージではポーチュラカって子が踊り子をするんだけど、あの子の踊り、とっても綺麗なんだよ。 きらきら光るの。
そうそう、あの子のお手伝いしてるパン屋さん――うちのパンも其処のなんだけど、出店で売ってるドライフルーツが入ったのが美味しくって。
……こほん。
[我に返って咳払いをする。 これではお菓子目当てのようだと。
けれど少女にとっては宝石よりクッキー。 きらきらと光る宝石はとても綺麗だが、遠い存在なのだ。]
(138) 2018/08/06(Mon) 21時半頃
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どうぞどうぞ。
[家族とジェレミーの祈りを捧げるタイミングはややずれるが、特にそれに触れる事はなく。
昼食の後は、兄は他の店の手伝いをしてくるらしい。 自分達が助けて貰った分、誰かの大変な時に助けるのは当たり前のように行われていた。 酒樽を店内に運んだ後は、ジェレミーには暫しの休息が言い渡される。*]
(139) 2018/08/06(Mon) 21時半頃
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[ >>136 の気遣いには、「そんなにヤワにゃできてねぇよ」と返し、難しそうな話題ははぐらかす。 ]
蝋燭に、古書に、宝石に、パン屋ねぇ……本や蝋燭はまだしも、宝石は俺にゃ縁がなさそうだ。 パンなら値段によりゃありまくりだがな。
[ かつて、都会で靴を磨いた紳士淑女を思い出す。ああいう手合いが食すパンなら、想像もつかない値段だろうが……。 ]
ここに卸してるパンってなら、手頃でうまそうだ。 クッキーは……まあ、味によるか。
[ 宝石店で買い物をした……と、話の種にできるのは悪くは無い。少し虚しいが、格好ならつく。 昼食のあと >>139 言い渡された休憩には、素直に従う。食事に舌鼓を打って気分も上々。 どうせなら、町を散策するのも悪くない。 *]
(140) 2018/08/06(Mon) 22時頃
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……ごめんなさいね。 少しばかり、感傷に浸ってしまったわ。 この町暮らしが長いと、どうしても、ね。
[ そう言って、老婆は困ったように笑う。 でも、それだけの年月が経っていること。 それは、紛れもない事実ではあった。
少なくとも、老婆が生まれた年にも、 すでに、この城は荊に包まれたまま、 此処に在った、という事は確実だ。 ]
……他に見たいところはないかしら? 無いならば、お店の方、行きましょうか。
[ そう言って、老婆と女性は足を進め始める。* ]
(141) 2018/08/06(Mon) 22時半頃
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ー南大通りー
[ 何となしに、また城の方へ向かってみる。ヒヤリとした赤煉瓦の壁と石畳の床、壁に伝う緑は、涼むのに効果てきめんだ。]
……お?
[ ふと、猫の鳴き声を聞いた。……ような、気がした。 **]
(142) 2018/08/06(Mon) 22時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/06(Mon) 22時半頃
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[ フェルゼが去ってから、出店に使う小物達も まとめておこうかとカウンターで作業を始めた。 店の前ではあるが、持ち運びが楽なよう箱に詰めていく。 すると、店の扉が開き呼びかけられた。 >>135 彼は確か――…… ]
ルーカスさん。お久しぶりです。 またいらして下さって、光栄ですよ。
[ 客人を認識し、作業をの手を止め立ち上がった。 彼は数年前から祭りの時期にやってくる青年で、 育ちの良さの滲み出るその人柄は覚えやすかった。 新しい本と、お勧めの詩集を聞かれ、しばし考える。 ]
そうですね、 ここ最近店に来て、ルーカスさんへのお勧めなら…… 「茨の城の歴史 茨姫の呪い」や 「月光祭り 祭りの起源と歴史」 「魔法使いと幻想生物 伝承と現実」 あたりでしょうか。
(143) 2018/08/06(Mon) 22時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2018/08/06(Mon) 22時半頃
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[ 勿論それ以外にも、三冊のような歴史や伝承について 書かれた古書はいくらでもある。 そして値もはるのだが、彼ならば問題ないだろう。 そうぼんやり考えながら、 重ねられた問いにすこし驚く。 >>135 ]
詩集ですか。珍しい……。 そうですね、それなりにありますが希望の種類などは? 恋愛もの、物語色の強いもの、叙事詩、劇詩、 風刺詩にエレジー……贈り物ですか?
[ そう適当に上げながら、贈り物だろうかと推測する。 彼がそういったものを好んで購入する記憶が無いのだ。 例をあげながら、どうぞ、と客用のテーブルに椅子を 用意する。 *]
(144) 2018/08/06(Mon) 22時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/08/06(Mon) 22時半頃
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─ 南大通り ─
ん? なに、どーしたの?
[北大通りを抜けて、城の横を南へ向かう途中。 呼び止めてきたのは、顔見知りの住人]
ああ、今年? ま、そこは当日をお楽しみにねー。
[今年は出店を出すのか、という問いににっこり笑う。 こんなやり取りは、いつもの事だ]
てわけで……って、ん?
[話を切り上げて歩こうとしたら、もう一つ聞きたい事が、と呼び止められた。 聞かされたのは、創作蝋燭のオーダーメイドは受け付けているか、という事で]
(145) 2018/08/06(Mon) 23時頃
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あー……オーダーは……祭り終わるまで待ってくれないかなー。 あと、その時に俺がその気になるように祈ってて。
[珍しくも申し訳なさそうな口調で言って、がじ、と頭を掻く。
一般に店を開くのは祭りの時くらいで、後は生活に必要な灯の供給程度、という状況で、それでも工房を維持できる理由。 それが、時々請け負うオーダーメイド。 青年自身の気分と意欲に依る所が大きいため滅多に依頼が成立しない反面、代金が破格になる事も多々ある……というのは、余り知られてはいない]
やりたくない訳じゃないんだけど、納得できないものも作りたくないからさ。
[そこだけは譲れぬ矜持を示せば、一応は納得してもらえたようで。 祭りが終わったらまた、と言う住人と別れて道を行く]
(146) 2018/08/06(Mon) 23時頃
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いや、ありがたいんだけどねー……。
[自分の腕を買ってくれるのはとてもありがたい反面、信条があるが故に超えられない一線が色々と辛い。 はー、とため息をついて何となく壁に手を突いたら]
……あたっ……!
[ついた壁は、城の外壁。 そして、そこにはたまたま大きめの棘があり。 見事に刺さったそれが齎した痛みに声が上がり、それに驚いた猫がふにゃあ! と甲高い声を上げる。 それが丁度、通りがかった誰かに届く>>142……という所までは。 今はちょっと、気が回らない。*]
(147) 2018/08/06(Mon) 23時頃
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ムシューも壮健のようで何よりだ。
[古書店の店主は若いながらも手際がよく、曖昧な問いかけにも丁寧に返答してくれる>>143。 客の覚えも良いのだろう、青年が探す本の種類をきちんと覚えていた]
ほぅ、拝見しても良いだろうか?
[お勧めとして挙げられた3冊を見分すべく願い出る。 重ねた問いは驚かれたよう>>144で、その感想は彼の口からも零れ出ていた]
妹が探していてね、土産にしようと思っている。 種類はそうだな、恋愛ものか劇詩辺りが良いだろうかな。
[問いかけに答えながら、用意された椅子に腰掛け、シルクハットを脱いだ。 後方へと撫で上げられた金色の髪。 それを整えるように一度撫で、ベネットの動きを視線で追った*]
(148) 2018/08/06(Mon) 23時頃
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