人狼議事


298 終わらない僕らの夏休み!

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視点:


 

[ そっけなく断られるかもしれなくても。

  お祭りに、誘ってみればよかった

  なつやすみがおわるまえにと

  おもってたのに……           ] 

 


 
[  時計の音が、うるさいなあ………  ]
 


[新学期が来る。
 部活に燃える生徒達の涙や受験生たちの焦燥にまみれた夏が終わってしまう。
 私はこの場に留まったまま何処へも行けやしないのに。]

 
 どうして?みんな私の事、なんで置いて行っちゃうのかなあ……。 


[ぽつりと零れ落ちたのは涙なのだろうか。否、それにしてはやけに熱い。

熱い、熱い、熱い……! 業火に灼かれている。狭い銀色の箱の中で。 
瞼の奥からどろりと溶けだしたマグマのようなものに焼かれながら、
  
遠くでカチリと時計の針が動く音を聴いた気がした。]


[誰にも、見られてないといい。]


[時計の音がする。
昔買って貰った、目覚まし時計の音だ。]


 
[あたしの両親は娘の死を悲しがってくれた。
              ・・・・・・・
同時に、あたしが死んだことが恥ずかしかったみたいだ。
あたしは然程それを不自然におもわない。
お祭りで釣った金魚が、もし二日三日で死んじゃったら?
育て方が下手だったみたいで、あたしなら恥ずかしく思う。
だからね、そういうところ、家族だなと感じたんだ。

・・・・・・・     ・・・・
家族だけの時間を両親にはたっぷりもらった。
その間に、ひとりだけ、うちに来た人がいた。]
 


 
[あたしの両親は、あたしの死を、
『恥ずかしいから誰にも言おうとしなかった。』**]


なんで。

俺が、明日なんて来るなって、思ったから――?

[まさか。
 そんな簡単に天変地異が起きてたまるもんか。
 いや、もし起きるんなら、何回でも祈るけど。
 そんな超能力が自分にあるなら、明日が来ないことより、もっと別の願いを叶えたい**]


【人】 師範棋士 千早

──9月1日/朝──

[ 顔を洗い、歯を磨く。
 制服に袖を通したあたりで、
 どうにも家が静かだなって気付いたのだ。

 お母さんが寝坊するのは、
 ときどきあることだからいいとして、
 中学校だって今日からあるはずなのに、
 年子の弟が起きてくる気配がちっともない。

 まったく仕方のないやつ。
 ってふうに、千早はため息をついて、
 弟の部屋の扉をノックしてやったのだ。]
 

(37) 2019/09/02(Mon) 12時頃

【人】 師範棋士 千早


 竜太! アンタも今日から学校でしょ。

[ 開けるよ、と予告して開いた扉。
 ベッドに寝っ転がったままの弟は、
 不機嫌そうなしかめっ面して言う。

 なに寝ぼけてんだよ。
 明日からだっつーの、バーカ!

 しっかりと制服まで着込んでいた千早は、
 だって、昨日の記憶がしっかりとありますので。

 弟こそひどい寝ぼけ方をしている。
 なんて思って、「あっそ。勝手にしな」なんて。

 スマホもテレビも確認せずに、
 いつもと変わらぬ時間に学校へ向かったのだ。]
 

(38) 2019/09/02(Mon) 12時頃

【人】 師範棋士 千早


[ 始業時間にだいぶ余裕をもって登校する。

 それはいつものことなんだけれど、
 こんなにも気の重い朝ははじめてかもしれない。
 と、千早は胃のあたりを抑えながら歩く。

 それにしても、なんだかおかしい。
 このくらいの時間なら、朝練のある部活の人や、
 登校が早めの人とそれなりに出くわすはずなのに──、

 それにしては、制服姿が少ない。ような……?]
 

(39) 2019/09/02(Mon) 12時頃

【人】 師範棋士 千早


[ 疑問の芽を育みながら、
 通学路を歩くこと少々。

 前方にようやく見つけた制服姿>>28に、
 思わず「あっ」っと声を上げて、
 追いつこうと地面を蹴って駆け出した。]

 すみません!
 そこの、そこの……根岸先輩?

[ すこうし近づいてみて、
 どうやらそれが知った顔であると気付く。

 慌てて見知らぬ人に話しかけるモードから、
 顔見知りへの挨拶へと口調を切り替えながら、
 走ったせいで滲む額の汗を手の甲で拭った。]
 

(40) 2019/09/02(Mon) 12時頃

【人】 師範棋士 千早


 おはようございます、あの、
 今日って学校……ありますよね?

[ 少しマシになったとはいえ、
 猛暑の気配を残す9月入り。

 部活でしっかりと日焼けをし、
 今も汗を拭っている千早に対し、
 なんだか夏を感じさせない人だな。
 なんて、どうでもいいことばかり考えて。**]
 

(41) 2019/09/02(Mon) 12時頃

師範棋士 千早は、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 12時頃


[カチリと音を立てるのはベッドの枕元に置いた目覚まし時計の音か。

朝を告げるベルがけたたましく鳴り出すほんの少し前に覚醒してしまう事がある。
早く目覚めたのならタイマーを切ってそのまま起き出せばいいものを、私は息を殺してじっと秒針が時を刻むのを見つめている。
一周ぐるりと円を描き切った後に、カチリと──ああこの音だ──短針と長針が定められた形に合わさり、そしてジリジリと無遠慮なベルが鳴り出すのだ。
起きろ、起きろと叫ぶように。]


[何もこんな時に──全身を炎で焼かれる己の姿を見つめながら頭の隅で思う。

明るい色に染めた柔らかな髪。ふんわりと自然なウェーブが出るように毎日こてで巻いてる。
嫌味にならない程度に形を整えて、ぴかぴかになるまで綺麗に磨いた爪。
睫毛がツンと上向くのはバイトで貯めたお金でマツエクしたからだ。
それなりに苦心して気を遣っていた。私の全部。

燃えて灰になるまでどのくらいの時間が必要だったろう]


[8月初旬。
私はSNSで援助交際を持ちかけて来たおじさんからお金を盗んで、ラブホから逃げる途中に幹線道路に飛び出した。

視界を灼く真っ白な光に驚いて立ち竦んだらそこは運悪く突っ込んで来たトラックの目の前。何を感じる暇もなく強い衝撃に襲われた。
ほんの一瞬の浮遊感の後に地面に打ち付けられた──所まで本当に憶えているのか、轢かれたと思った瞬間に受けた錯覚なのかもわからない。ただ、こめかみを酷く切ったらしく、そこから路面に広がる赤い水溜まりが不思議だった。
膜を張ったように急速に掠れて行く視界の隅に、脱出するトラックの運転手さんの姿が見えてああ良かった、と思ったのは確かだ。]


[横転したトラックは積み荷が悪かったのかガソリンが漏れ立ちたのか、黒煙を上げて燃え上がった。
結構な規模の事故だったし、その日は町中にサイレンが鳴り響いただろう。

昔流行ったらしい莫迦なネット小説みたいな終わり。
──幸いテレビや新聞に未成年の私を名指しで非難するような報道はされなかったが、人の口に戸は立てられない。

休みが明けたら、この事は学校中で噂になっているかもしれない
……だって、エミちゃん達が大きな声で言っているもの。

あの子はビッチだった、友達の彼氏も寝取るような女だった、って]


[カチリ。ああ、また時計の音がする。
今日こそベルの音が鳴る前に起き出して、アラームを止めてしまおう───

焼け爛れた手を緩慢に持ち上げる。
時計……あの目覚まし時計に責め立てられる前に止めてしまえたら、

そしたらきっと*気分良く目覚められるだろう*]


[エミちゃんからの通知を見て、息を呑んだ。
昨夜送られてきた文面と同じ。彼女もまた夏休み最後の9月1日を繰り返しているのだ。

私が願ったから?私を置いて次の季節へなど行かないでくれ、と
嗚呼、それなら、それだったら、なんて都合が良いのだろう───

喜悦が浮かび上がって、思わず口元を抑えた。
そうしないと哄笑が零れ落ちてしまいそう。

嗚呼なんて莫迦なエミちゃん、私に捕らわれた事も知らないで
まるで姉、ううん女王様気取りで私にそんな指図をして───

いいよ、大丈夫。今まで通りにあなたは私の女王様だ。
いくらだって見上げてあげるしいくらだって尊敬する。尻尾だって振るよ。

だから、私とずっとずっと一緒に居てくれるよね]


【人】 師範棋士 千早


 なんだとはなんですか。失礼な。
 岸です。この間はありがとうございました。

[ 軽口を叩くようにそう返す>>45

 千早の通っている塾は、
 規模が大きいというほどではなくて。
 その分、同校の先輩との距離も、
 大きい塾ほど遠くはないのが気に入っている。

 苦手な科目の去年の試験の話だとか、
 先輩からしか得られない情報を、
 直接聞ける相手がいるってことですから。

 ほら、内申って大切だ。2年後を見据えて。]
 

(66) 2019/09/02(Mon) 19時頃

【人】 師範棋士 千早


[ 先日も、塾で顔を合わせた際に、
 夏休み明けに英語の抜き打ち試験があるなんて、
 同級生の間で囁かれていた噂の真偽を、
 居合わせた根岸先輩に尋ねたっけ。

 そんなことを思い出して礼を述べながら、
 差し出されたスマホと言葉>>45に、
 ううん? と思いっきり眉間に皺を寄せて。]

 ……日付? ポカ? 9月1日?
 やだな、なんの悪戯ですか。
 今日は2日ですよ、始業式!

[ だって、あんなに確認したのだ!
 学校の始まる日まで指折り数えて。
 勘違いと納得する気にはなれそうもなく。]
 

(67) 2019/09/02(Mon) 19時頃

【人】 師範棋士 千早


[ とはいえ、ぎゅうっと顔を寄せ、
 根岸先輩の待ち受け画面を覗き込んだ後、
 確認するように取り出した自分のスマホも、
 同じように、9月1日の日付を示していて。

 頭上にはてなマークが浮かび始めた頃合いに、
 歩き出してしまった根岸先輩>>46を追いかける。

 その先には、さらに人影>>30があり、
 やっぱりおかしい。と疑念を深めたところへ、
 思いがけず飛んでくる女性の声>>51

 振り返れば、かわいい声のトーンと裏腹に、
 びしぃっと突き付けられる人差し指。]
 

(68) 2019/09/02(Mon) 19時頃

【人】 師範棋士 千早


[ ……あ。3年女子のギャル軍団!
 などと、失礼ながら千早は考えておりました。]
 

(69) 2019/09/02(Mon) 19時頃

【人】 師範棋士 千早


[ 野球部の応援に来ていた姿を覚えている。

 女の子って感じの歓声の発生源。
 いかにもって感じの派手な3年生たち。

 その一角にいたその人の、
 ふんわりと波打つ柔らかそうな髪が、
 どうにも印象に残っていて。

 どうしてだったっけ。
 何かの拍子に顔を合わせたときに、
 何かの話のついでってふうに、
 「どこで髪切ってるんですか」って聞いた。

 たぶん、千早に似合うのは、
 ミルクティーみたいな優しい色じゃないだろうけど。]
 

(70) 2019/09/02(Mon) 19時頃

【人】 師範棋士 千早


[ そんないつかの出来事を思い出しながら、
 千早は飛んできた声>>51に思わず言葉を投げ返す。]

 いましたけど、それが──、

[ 何か。と言いかけたんだけれど、
 全力の返事が傍から聞こえて>>64
 最後まで口にすることもなく口を噤む。

 鹿崎先輩、テンション高。
 私たちへの挨拶>>63と態度違いません……?

 それも、黙って根岸先輩に、
 「何事ですか」という視線を送るにとどめた。
 よく空気が読めましたの花丸がほしい。]
 

(71) 2019/09/02(Mon) 19時頃

【人】 師範棋士 千早


 ……っていうか、
 これだけ学校来てるってことは、
 やっぱりスマホのバグとかじゃないですか?

 ほら、電波障害とか何かで。
 日付表示だけ狂っちゃったんですよ。

[ そんな都合のいい解釈を、
 人が集まってきたのをいいことに述べて、

 ……そういえば弟はぐうすか寝ていたな。
 なんて、今はこの状況と紐づけることもなかった。**]
 

(72) 2019/09/02(Mon) 19時頃

師範棋士 千早は、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 19時頃


師範棋士 千早は、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 19時半頃


 
[  こんなに早く終わってしまうなら、
  うじうじと悩んでなんかいなければよかった。  ]


 
[ 「嫌われたくない」っていう、それだけだった。

  少しでも、イヤなことを思われたくなくて。

  引かれたくないとか、面倒がられたくないとか……

  それだけ。

  もっと好きになってもらう自信がないから、

  何も伝えられないだけになってしまった。     ]


 



[ 今さらこんな我儘……
  願ったってしかたないんだろうけど
  でも、気持ちくらい、伝えてみればよかった。  ]


 
[あたしは秋山先輩に届いた意味不明な文字化けメッセージのことを『自分でも知らずにいた』。]
 


[『もしこんな風にできていたら』

あたしという人間は死の間際
それを望んでいたように思う。

『願い川』『叶い橋』が
あたしの願いを叶えてくれたのだろうか。]


[あたしの死後、うちの冷房はフル稼働だった。
夏だから、温度をできるだけ下げていた。]


[そしてあたしが、振り返って、
颯成の手をとろうとしたことも]


[夏休みが始まったら?

どんなにあたしの死を両親が
恥ずかしがって隠そうとしたとして。

学校からあたしが突然いなくなることになれば
どんな言い訳も嘘も、きっと罷り通るまい。
きっと、誰しもに明らかになることだった。

あたしが死んだら…………]


[あのひとはこれから先いつかきっと
誰かにとられてしまう。

あたしが想いを一言も伝えられもしないうちに。**]


[まあ電波障害で納得出来ているのなら別にそれでいいのだけれど。
ずっとそれで説明付く筈無いよね。

己の内で渦巻く何かがゴウゴウと音を立てて燃え盛っている。
肉なんだか神経なんだか、それとも骨か。
焼き切れる痛みに包まれているようでいて、その奥から溶け出す浮遊感に浸かっているようでもあって。

己の頭の後ろからまた別の己がこの世界を覗いているようだ。
───誰がどの程度この事態に気付いているのだろうか。
気付いて、どんな風に思うのだろうか、と。]

じゃあいいか、ってならないかな。
皆一緒に此処にいようよ。

[ベストを掴んだ自分の手を見下ろす。桜色の爪、子供っぽくて小さいけど、それなりに形の良い指。
夏色に少し日焼けした肌。

焼け爛れて崩れ落ちたあの手には見えない。
嗚呼、このまま。このままがいい───誰も邪魔しないで]


わっかんない……

[無意識に漏れたつぶやきが、どこに届くかなんて考える余裕もない。]


[昨日食べた串焼きの屋台の前で、「わっかんない」という颯成のつぶやきをきいた気がした。]

 ……颯成?

[近くまで来ているのだろうか。]


【人】 師範棋士 千早


 ……祭囃子にテレビ?
 嘘、スマホだけじゃないんですか?

[ げえっと言いはしなかったけど、
 露骨に顔を顰めてしまったはずだ。

 明加先輩の言うところ>>79>>81の、
 ほとんどが千早にとっては初耳であって、
 そしてありえないとしか言いようのない事態。]

 電波障害……じゃないかもしれませんね。
 でも、私は確かに昨日、9月1日を過ごしました。

[ それは確かな実感としてあって。
 だからこそ、照れも恥じもなく、
 彼女の優し気な顔立ちをじいっと見据え、]
 

(94) 2019/09/02(Mon) 21時半頃

【人】 師範棋士 千早


 別に特別なことはなかったけど、
 絶対夢なんかじゃないです。
 明加先輩だってそうじゃないんですか?

[ ……千早にだって、責める気はないけれど、
 やや生意気な口調になったのは否めない。

 ううん。と奇々怪々な状況に腕を組み、
 新たにやってきた人影と、
 明加先輩>>91とのやり取りを見ていた。

 ”昨日”という言葉の意味の示すところを考えながら。]
 

(95) 2019/09/02(Mon) 21時半頃

【人】 師範棋士 千早


 ……私、少しいろいろ見てきます。
 だってこんなの、絶対おかしいです。

 お祭りのほうとか行けば、
 学校の人いるかもしれないし、
 もしかしたら、壮大などっきりだったり……

[ ぎゅっと握りこぶしをつくる。
 ちょうど生徒会長のやってきた>>93頃合い。

 まだ受け入れられない現実に、
 どうにか理由をつけようと必死だった。

 集まってきた人たちの人数からして、
 単に日付を勘違いしたとは思えない。
 なんせ生徒会長までいるのだから!]
 

(96) 2019/09/02(Mon) 21時半頃

【人】 師範棋士 千早


[ それにやっぱり、
 千早が今日を間違えるはずがないのだ。

 だからこそ、何か原因を見つけなければと、
 躍起になって踵を返した。

 同行者がいるかどうかも確認せずに。*]
 

(97) 2019/09/02(Mon) 21時半頃

― 八月の回想(1) ―



 お母さん、なんか頭痛いんだけど……



[あたしは、あたまがずきずきずきずきずっと痛くて。
なんだかわからないけど、手がしびれてるような感じもあって。でもそれは錯覚かも。
心配しすぎかもしれないけど、でも頭がいたくて。

その時家にいたお母さんに相談してみたんだ。
けど、あたし頭痛がそれなりに多いほうだから、またあ?なんて感じで、薬のむ?ガマンする?といわれて、あたしは、ああ、そうか、『あたしのこらえ性がないだけだ』と判断して、我慢を選んだ。**]


――え?

[名前を呼ばれた気がして、立ち止まる。
 きょろきょろと辺りを見回しても、声の主が誰かはすぐにはわからない。]


[あたしは、あたまが痛かった影響か、なんだかわからないけど、とにかく、人との距離を聞き分けるのが難しかった。

あたしは、みんながあたしを生きているものと扱うから、あたしが生きていると思い
あたしは、あたしは確かに死んだという気が縺励※縺?k縺九i縲√≠縺溘@縺梧ュサ繧薙□縺ィ諤昴>

とにかく、『昨日お祭りに一緒に行った』とあたしが思い込んでいるはずの颯成の姿でも見て、今日が9月1日と、まずは確かめることから――]

 鬚ッ謌! 鬚ッ謌ー?


[自分の声が妙にボヤける。水の中に入っているみたいだ。]


 颯成ー!
 


【人】 師範棋士 千早

──学校前──

[ 起こしてと言われ……否、
 念じられましても。>>104
 
 内心思った頃には当の根岸先輩は、
 すん……とスリープモードに入るが如く。

 根岸先輩といい鹿崎先輩といい、
 モード切替が激しい先輩方に、
 今度うなじのあたりにスイッチがないか、
 確認してみようと思う千早である。

 立ち去る間際、生徒会長が、
 休みっぽい>>106と言うのが聞こえた。

 ちらりと振り返ると、
 腕を絡ませて立っているシルエット>>110。]
 

(114) 2019/09/02(Mon) 22時半頃

【人】 師範棋士 千早


[ 意外。運動部のキャプテンとかが、
 お好きなんだと思ってた。なーんて。

 ここにもまたひとつ誤解が芽生え、
 せっかちな千早はその場を立ち去った。

 そう、例えば。
 明加先輩が言ったような、
 ”友達が同じメッセージを送ってきた”
 的な出来事が、どこかで起きないか考えて。

 まるで同じ1日が巡っているのなら、
 お祭り会場に行けば、クラスメートもいるはずだ。*]
 

(115) 2019/09/02(Mon) 22時半頃

[あたしは、颯成の名前をよんでいる。
声が、出ているかどうかの判断がつかなくて、「いまはもしかして声なんて出てなかったん縺倥c縺ェ縺?°」と思ったから、二度三度とよんでみているまるで夢のなかにいるみたいだおきているのかねているのかわからないけれどあたしはたしかにここに居る

エアコンの効いた我が家に、「たった一人きてくれた」のは誰だったろう。()
あたしはあたしがはずかしいとおもわれているだけなのがこわくて誰か知っているひとをとおもっていたけれど叶ったんだっけ叶わ縺ェ縺九▲縺溘s縺?縺」縺


昨日掴んだ手のひらの柔らかさをおもいだす。]


[声が聞こえる気がするんだけど、うまく聞こえない。
 誰かが読んでる気がするんだけど、誰だかわからない。
 それが言葉なのかもわかんない。モゴモゴ言ってて、外国語ともどうも違う感じの、くぐもった音。
 そのくせ、『颯成』って呼ぶ声だけは、はっきりと聞こえた

 2回めの9月1日と合わせて、本当にとうとうおかしくなったみたいだ。]

ああ、もうっ!
誰なんだよぉ!!

[頭をぐしゃぐしゃに掻きむしりながら、癇癪任せに叫んだ。]


[犬がおこって蜷?縺医k荳?豁ゥ謇句燕縺ョ繧医≧縺ェ荳肴ゥ溷ォ後◎縺?↑讒伜ュ舌↓鬩壹>縺ヲ縲√≠縺溘@縺ッ縺吶%縺礼岼繧貞、ァ縺阪¥縺励※縺?◆縲ゅ↑繧薙□窶ヲ窶ヲ?溘??2縲?遘偵⊇縺ゥ縺ョ髢薙r縺ィ縺」縺溘?]

 縺?s。お蟋峨■繧?s縺?縺代←。
 今からお祭いくの?譌ゥ縺??。

[逅?罰縺ッ縺ゅl縲∽サ翫@縺後◆蜃コ縺ヲ縺阪◆縺ー縺九j縺ョ縺ゅ◆縺励′險?縺医◆縺薙→縺ァ縺ッ縺ェ縺?¢縺ゥ窶ヲ窶ヲ螯吶↓鬘斐′縺薙o縺ー縺」縺ヲ縺?k縲ゅ@繧?≧縺後↑縺??ゆサ頑律繧、繝∵$繧峨¥貊醍ィス縺ァ縺ゅm縺笑い話でもしてやるか。]

 聞いてよ。
 あたし莉頑律蟄ヲ校陦後¥譌・縺九→縺翫bっててさー……

[喋るたび、水のなかでしゃべってるみたいでなんだかおかしい。耳がおかしいのかな……プールで水が耳に入った時のように、あたしは少し耳を気にした。]


【人】 師範棋士 千早

──神社──

[ 神社では本当にお祭りをやっていた。
 ……朝だから、夕方ほどの人出はないが。

 正直、半信半疑のままであった千早は、
 面食らったように入り口で立ち尽くし、

 後ろからやってきた同級生に、
 「気ぃはっや」と指をさされたとこだった。
 制服姿は、やっぱり会場から浮いて見えた。

 ちらほら見える浴衣の人影に、
 本当は、本当は私だって、
 今年の夏休みは浴衣を着て、
 髪を結って、先輩と──なあんて、

 夢見がちな思考は、
 同級生に言い訳するのに必死で飛んでった。]
 

(131) 2019/09/02(Mon) 23時半頃

【人】 師範棋士 千早


[ 学校好きすぎじゃない?
 と爆笑されたのは癪に障るが、

 やれ好きな人がいるだとか、
 告白をしただとか、そういう話、
 千早はほとんど誰にもしなかったから、
 そういうからかいがなかったのは助かった。

 それなりに秘密主義な千早が、
 唯一恋愛相談らしいことしてたのなんて、
 口の堅そうなおんなじ塾の先輩くらい。]
 

(132) 2019/09/02(Mon) 23時半頃

【人】 師範棋士 千早


[ だから、同級生のからかいを軽くいなし、
 楽し気な彼らの誘いを断って、それから。

 今日行われているはずないお祭りを、
 ただ立ち尽くし、呆然と眺めている。

 ポジティブか、しっかり者かはさておき、
 それなりに自信家な千早であるから、

 そんな千早の、珍しく大きな後悔と、
 不安と、わずかな期待に終止符が打たれる、
 それが9月2日になるはずだったから、

 やっぱり、今日が9月1日だなんて、
 そんなこと絶対に絶対にあるはずないのだ。**]
 

(133) 2019/09/02(Mon) 23時半頃

師範棋士 千早は、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 23時半頃


[それは、無意識に出た音だった。]

ひ、

[恐怖と混乱が行き過ぎて、喉が引きつれるような音。]


[そうやって笑っていても、頭の中はめちゃくちゃだ。
 さっきの気持ち悪い声がする。
 くぐもった、言葉なのかもわかんない音が、レイ姉のしゃべった言葉に重なるみたいに、二重に聞こえる。]

なん、何なんだよぉ、これ……!

やだ……

[振り払うみたいに頭を左右に振っても、消えてくれそうにはない。
 耳、耳だ、そう、耳を塞ぐ?
 いやでも、話してる途中に突然耳を塞ぐなんて変中の変じゃないか。
 浮かべた笑顔をがちがちに強張らせるくらいしか出来ずに、レイ姉を見ながら、半分固まっている。]


[ひ、という音の意味がわからなくて、あたしはまわりを軽く見まわした。何か驚くようなことがあったのかとおもった。すこしあたまがぼんやりしているから、なにか見落としたのかなとゆっくり視線をあっちとこっちとむこうへやった。]


[真顔になったのはもう一つ理由がある。()
颯成がなにかをこわがっているせいだ。]


 螟ァ荳亥、ォ?

[大丈夫?と聞いた。耳に水が入った時や耳鳴りで音が遠い時のようによく聞こえない。颯成が頭をふっている。虫でもいたのかな?虫、虫、虫、虫、陌ォ縲虫、陌ォ縲虫を探す。みつからなかった。ごめんね。]


[きょろきょろするレイ姉に、何でもないってもう一回首を振った。
 頭の中で鳴っている声の主を目で探そうとしたって無理だと思う。
 特に、レイ姉に聞こえてないんだとしたら。

 何でもないっていうのは、もうずいぶん無理がある言い分かもしれないけど。]


[相変わらず声は何を言ってるのかはわからない。
 わからないから怖いけど、さっきより落ち着けたのは、声が途切れて、目の前のレイ姉が何かを探すようなのを止めたからだ。
 何でもないって言ったのが、聞いたんだろうか。]

レイ姉、なの。

[声の内容も聞こえる理由もわかんないけど。
 こっちの訴えを聞いてくれるのがレイ姉で、声が重なってるのがレイ姉なら、可能性はそれくらいしかなかった。]


[言葉をうしなった。考える先から目玉の裏が思考につられて引っ張られているようなかんじがする。……]




 ………?


[あたしは宍井澪だ。
だから颯成の質問に黙って頷いていた。

あたしは鳥肌と同時に、難しいことや不安を思うよりも何よりも先に、ただシンプルに「ああ、――じゃあ、あたしの願いは叶っていた」と考える。]


 

[これがあたしにとって
唯一のやり直しの方法なのだろう。]
 


 ………

 縺溘@縺九↓螟休みおわらなければって、……
 言った縺代←縺……

[()また自分の声がぼやけている。
腕を摩り、そこを強く手で握る。]


[喉が震えている。
涙をこらえる時のように苦しい。
この想いだけは、明瞭だ。]



 じゃあ………あたし……

 まだ諦めなくていいんだ……


[あたしの胸はそれでいっぱいになって
気付けば、小さく絞り出すような声になっていた。**]


[さっきまでの恐怖も何もかも忘れて。]


[己の身の内を焦がし燻り続ける炎を押し宥めながら祭りに浮かれた人いきれや石畳を行き交う下駄の立てる音に耳を傾けていた。
社の何処からか響くくぐもった水音…と言うには濁り切たノイズのように届いたそれにゆるりと眼を向ける。

生者の体に流れる血潮や息吹の持つ熱には程遠いただひたすらに冷たい何かが其処にあって。
嗚呼……これは、と焼け付いている癖に酷く冷えた心に一つ刻んだ。

此処には自分と同じようなものがいるんだ。

もう一つ、それに寄り添うような これは生者の気配に思える。

だって命の炎が暖かく周囲を照らしているように見えるもの。
たまたま、同じ社に足を踏み入れて距離が近付いた事でこの邂逅を察する事が出来たのだろう。

ノイズの内容までは耳にする事が出来なかった。]

ハ、ッハハハハ、ハハ!!なあんだよろしくやってんじゃん
素敵だね、ああ素敵ィ……いいねえ、そう言うのウラヤマ。


[死が二人を分かつまで、と言うけれど。
その死すらも乗り越える絆ってやつ。
私も欲したら手に入るだろうか?とクツクツと笑みを零した。
否、零れたものは笑みなどと言う柔らかなものではない、ただ煮えたぎるような何か。

自分の領分を侵さぬのであればあれは自分の預かり知らぬ事だ、と思っておけばいいのだろうか。

漏らした溜息が神聖な筈の境内の風を焦がす。
きっと屋台や何かの煙に紛れてしまうだろうけれど暫く焼け焦げたような匂いが風に混じっただろう。]


[その声がきこえたとき、あたしは一番最初に『怒っている』のだと判断した。
つぎに感じたのは、焦げ付くような熱さだ。
わらっているような音なのに、溶かした鉄みたいだった。
沸騰した金属のようなくせ、どうしようもなくひえている。

あんなにぐつぐつとはなすのに
その誰かは、とっくにもう手の施しようなく死んでいる。



新聞に死んだひとの名前が書かれる。
あの灰色の一覧をあたしは思い浮かべた。

あの笑う誰かは、いつ死んだのだろう。
熱した鉄はいつか冷えるもののように思っていたから
あのひとも、もしかして
つい最近、死んでしまったのだろうか?]


 
 鄒ィ縺セ縺励>……?

[分厚い濁った音があたしから発しているとも気づかないで、あたしはただ耳が聞こえにくいせいだと思いながら「うらやましい」と言われたことを上手く理解できなくて、音だけは鸚鵡返しになぞろうとしていた。

あたしの人生には、誰かを見てはそう思うことばかりがくっきり刻まれてきた。
秋山先輩を好きになってからは、いっそう深くなって、いたいほどだった。
もう終わった短い一生ながら、自分がどう、なんかより、誰かより劣るばかりの一生だ。

すこし童顔なところが可愛い先輩。頭がよくて泳ぎの上手い先輩。野球のうまい先輩。我慢せずに嫌いなものに悪態をつける人もきさくで明るい人も、こうと決めたらまっすぐに覚悟をきめて飛んでいけるあの子も。みんなみんな、あたしにとってはうらやましいものだった。]


[欲しいことがあるらしいことは分かるのに、その燃える鉄がどんなものを欲しがっているものが、じゃあどんな形の何なのか、あたしにはいまひとつ想像することができなかった。

あたしという未練ばかりの水たまりは、あの燃える鉄のように「あたらしくほしいもの」を思わない。

ここにあるのは、
「かつてほしかったもの」ばかりなのだから。**]


【人】 師範棋士 千早

──神社──

[ ぼうっとしてた千早の視界に入ったのは──、]

 あれっ、澪先輩?
 それに、大須賀ってば、
 何してんの? 中学校は?

[ 野球部の大先輩でもクラスメートでもなく、
 同じ塾に通う1つ上の先輩>>164であって、
 千早は驚いたような声を上げてしまう。

 それも、弟の友達──というか、
 中学時代の後輩>>161と一緒なんだから、
 驚きもひとしおというやつで。

 驚いた拍子に、
 先ほどまでの不思議な状況が、
 すっかりすっ飛んでってしまった。]
 

(170) 2019/09/03(Tue) 10時半頃

【人】 師範棋士 千早


[ 弟と同い年ということもあって、
 つい同じように指摘をしてから、
 ──あっ! と咄嗟に口を覆った。

 そうだ。今は世にも奇妙な9月1日。
 ……らしい。ので。

 澪先輩にまで、
 頭のヘンなやつと思われてはかなわない。]

 ……えっと、なんていうかですね、
 学校って今日からでしょ同盟みたいなものが、
 ある……というか、いや同盟ってほどじゃなくて。

[ 少し前、かの生徒会長の心の中では、
 もっとスマートな名の同盟が結成されてたなんて、
 千早が知る由もないことであった。>>125]
 

(171) 2019/09/03(Tue) 10時半頃

【人】 師範棋士 千早


[ とにもかくにもしどろもどろになりつつも、
 千早はごまかすような言葉を吐いた後、
 ううん。と呻って、はあ〜っと息を吐いて、
 それから、いたって真剣な顔をして、
 15cmほどの身長差をぐっと見上げた。

 澪先輩に相談したいことがあって。
 ──って、いつか言ったときと同じくらい、
 真剣さを声音に込めて、怖がられがちな目で。]

 ……そもそも、私、
 今日は本来9月2日だと思うんです。

[ そのまま視線を大須賀に移す。]

 絶対、私は昨日9月1日を過ごしたはずなの。

[ 迎合してたまるかって具合に言い切ったのだ。**]
 

(172) 2019/09/03(Tue) 10時半頃

師範棋士 千早は、メモを貼った。

2019/09/03(Tue) 10時半頃


[社を離れる間際、ゴブリと何かが沸き上がるような音が追って来たような気がした。
問いを投げかけるような響きだった。
もしかしたらあちらも私の事感じ取れたのか、と考えながら町の中を歩く。

夏の終わりの、私の秘密が保たれたままの世界を過ごす。
其処に過ごす人々も一緒に閉じ込めて、そこから出さない。
これでいいじゃん、完璧なままで───9月1日を一度過ごした記憶のある彼らの方が異物なのだ。
此処から出たいの?どうして?ずっと夏休みのままで、お祭りで、受験とか挫折とか失恋とか、そんな苦しみも絶対にやって来ないのに。

受験勉強が無駄になっちゃうのは気の毒かな?
でもこれからは今日みたいにたくさん遊べる───エミちゃん達みたいにずっと受験生のまんまのつもりで勉強し続ける人達を尻目に。]


[ねえ楽しいじゃない、楽しいよ、そうしよう?
ッハハハ!大丈夫私がずっとずっと遊んであげるから。

それはとても甘くて優しくて魅力的な想像で、ああこう言うのをきっと甘美と言うのだろうな。
煮え立つ胸の奥がもっと沸き立つみたい。

ああ、でも……ほんの少しだけ、それでは得られないものがある、と囁く声がする。
胸に空いた穴からそれが忍び込んで来て煮えて元の形もわからないくらいに溶け出した私の真ん中にあるものを冷やすようだ。
そこから罅割れて脆く崩れてしまいそうで、燃え燻る掌で胸を押さえた。**]


【人】 師範棋士 千早

──神社>>183──

[ おはよ。と投げかけられた挨拶>>183は、
 いつもと変わらぬように聞こえて、

 それなのに、”あたしも”だなんて、
 澪先輩までもが言うものだから、
 千早はなんだかどきりとしてしまう。

 普段、あまり表情の変化を見せない澪先輩も、
 心なしか強張った顔をしているように見えて。

 それもまた不安を煽る。
 それでも、世間話の続きみたいに、
 問いかけ>>184に答えようとして、]
 

(202) 2019/09/03(Tue) 19時頃

【人】 師範棋士 千早


 ええっと、いっぱいっていうか、
 ……5、6人くらい? ですけど。

 根岸先輩に鹿崎先輩もいましたよ。
 それに、3年の先輩も何人か。

 あっ! そう、生徒会長まで。
 会長が間違えるなんて、あります?

[ ……最後の箇所に関しては、
 ”生徒会長”ってものに夢を見すぎかも。

 と自分でも思ったものの、
 やっぱり不自然すぎるとは思う。

 あとは……と、先輩方の名前を羅列すれば、
 同盟と呼んで差し支えない人数にはなっただろう。]
 

(203) 2019/09/03(Tue) 19時頃

【人】 師範棋士 千早


[ こんな突拍子のない話を、
 笑う様子もなく聞いてくれる姿に安堵する。

 ……だから千早はあのときも、
 相談相手に彼女を選んだのだった。

 夏休みの間会うこともないような、
 大した接点もない先輩への恋心。

 それに笑うことなく耳を傾け、
 自分のことにまで言及してくれた澪先輩を、
 千早は尊敬できる先輩だと思っていて、

 だからこそ、今も開き直ったように、
 気狂いとでも思われそうな話をできたのだけれど、]
 

(204) 2019/09/03(Tue) 19時頃

【人】 師範棋士 千早


 ……澪先輩たちもそうなら、

[ からかっている素振りのない言葉に、
 深まるのは「何かがおかしい」という疑念だ。]

 尚更、おかしいと思うんです。
 こんなの現実的じゃないって、
 わかってるけど、絶対……何かが……

[ そう、深まるのは疑念。
 違和感が確かなものになるばかりで、
 結局のところ、一体何が起こっているのか──なんて、
 これっぽっちも分かっちゃいないのだ。

 顔をぐしゃりとゆがめて、
 お祭りムード漂う神社に視線を漂わせる。]
 

(205) 2019/09/03(Tue) 19時頃

【人】 師範棋士 千早


 なんで、昨日のこと覚えてる人と、
 当たり前みたいに9月1日”してる”人がいるのか。

 そもそも、なんでこんな状況なのか、
 ぜんっぜん思いつかないし……

[ 仲間が増えたのは心強いけれど、
 何か状況が変わるわけでもなく。

 どこかで探されている>>191とも知らず、
 結局、ううんと呻って腕組みをするばかりだ。*]
 

(206) 2019/09/03(Tue) 19時頃

千早は、ヒナコ先輩たちはあのあとどうしたのだろう、とふと思った。*

2019/09/03(Tue) 19時頃


師範棋士 千早は、メモを貼った。

2019/09/03(Tue) 19時頃


[もう、水の中でくぐもるような声だけでは、恐怖にとらわれない。
 その声の主が、おおよそあたりがついているからかもしれない。

 くぐもるような声、だけでは。]


[だから、そこにもうひとつ、ごぼごぼ煮えたぎるような声がしたのは、さっきの数倍驚いた。
 びくん、と大きく肩を跳ねさせて、思わずレイ姉に縋りつきそうになった。
 ぎりぎり密着するくらいで止められたのを褒めてほしいけど、誰にもわかるはずのない現状を誰も褒めちゃくれない。]

なっ、んだよぉ、よろしく?
そういうの……って、こういうの?

[頭の中に聞こえてくる声、っていうくらいだから、自分に向かって言ってるんだろうけど。
 よろしくやってるとか、ウラヤマしいとか、そういう風に言われることがすぐには思い浮かばなくて――
 一瞬の間のあと、レイ姉のことを見上げた。
 いやいや、姉と弟(みたいなもの)だし。無理あるし。
 そう思ったけど、照れ臭いしちょっと離れておいた。]


[そして、そのレイ姉が――いや、レイ姉っぽい"水"の声が、返事をするように頭の中で会話しようとしたのに、また驚いた。
 なんなんだ一体もう。
 そこの二人で話せるんなら、勝手に巻き込まないでほしい!]

何なの。
なんで、なんでさぁ、俺の頭ン中で話してんの……

[きもちわるい。きもちわるいきもちわるいきもちわるい。
 理解ができないことってこんなにきもちわるくて怖いってことを、身をもって知った気分だ。
 だからせめて、理解しようと聞いてみるけど。
 返事があったらあったで、やっぱりきもちわるいとは、思う気がする。]


【人】 師範棋士 千早

──神社──

[ 今日って9月1日だし。>>210
 なんて言葉を受けて、千早は顔を顰めた。

 その後の続いた言葉>>211で、
 どうやらやたらの順応性が高いというか、
 そういうふうに解釈をしたけれど、

 それにつられて、そういえば。と思い出す。]

 竜太も学校は明日からって言ってたんだよね。
 認識でも記憶がバラバラって……

[ 謎は深まるばかりである。

 まだ夢>>219なんて説が出たもので、
 自分の頬をつねってみる。普通に痛い。
 ついでに、大須賀の頬にも指先を伸ばした。]
 

(222) 2019/09/03(Tue) 21時頃

【人】 師範棋士 千早


 ゆめ。なんでしょうか。
 確かに、到底説明つかないんですけど。

[ ううむ。と腕組みをした>>211ところで、
 ひとまず受け入れる>>220という提案がなされ、
 
 さらに──、]

 あっ、はーい! きしでーす。

[ ちょっぴり離れたところから、
 祭りに相応しくない制服姿が見えた>>218
 とっさに手を振り上げて答える。

 しかし、手に持った串焼きのおかげで、
 少なくとも千早よりはお祭りムードを出せている。]
 

(223) 2019/09/03(Tue) 21時頃

【人】 師範棋士 千早


[ ちょっとだけ羨ましい!
 ということはさておいて、
 ひとまず投げかけられた問い>>218に答えよう。]

 ……もしかするんです、これが。

[ 神妙な顔で頷いて、
 指先を揃えて掌を上に。

 澪先輩と大須賀を順に示してから、
 改めて澪先輩のほうへと向き直った。

 明日は多分ちゃんと9月2日。
 それでいいんだろうか。とも思うけれど、
 きっと正解なんて導き出しようがない。]
 

(224) 2019/09/03(Tue) 21時頃

【人】 師範棋士 千早


 ……それで、いいんですかね。
 1日長い夏休みだってことにしちゃえば──、

[ 明日は本当に来るんだろうか。
 ……千早は、本当に明日になってほしいんだろうか。

 ちりりと胸の中でざわめくような、
 嫌な予感じみたものを覚えながらも、

 もしそうなら、お祭りを楽しもうかな。
 なんて、少しでも前向きに考える努力を。*]
 

(225) 2019/09/03(Tue) 21時頃

師範棋士 千早は、メモを貼った。

2019/09/03(Tue) 21時頃


[隣に肩がくっついてきた。颯成も多分不安なんだろうとあたしは思った。どこからら聞こえてくる熱した鉄のような燃え滾る人の声におどろいたんだろう。()]

 
 あの莠コ縺ッ縺ュ、豁サんで繧九s縺?よ


[あの人はね、死んでるんだよ。
あたしは颯成を安心させようと声をかけた。耳がおかしくて自分の声は聞き取れなかった。見上げてくる颯成の目にあたしの顔はどんな風にうつったろう。おねえさんだから優しく隨代≧縺薙→縺悟?譚・縺溘°縺ェ?あたしには自分の顔を見ることはできない。ていうか……あたしの顔はどんな顔だったっけ。]


[――あたしはあたしの顔がわからないことを意識した途端、あたしの頭まるごとが、固まった黒い油か泥のように真っ黒になって零れそうになっていた。ほんの一瞬の妄想や幻覚みたいな出来事だった。

千早ちゃんと会うころには、まるで当たり前みたいにあたしの顔は戻っている。]


 頭縺ョ荳ュで、誰か話て繧の?

[あたしは、あたしが頭の中ではなしているうちの一人だと考えていなかったから、颯成がなにを怖がっているのか嫌がっているのか不安がっているのか不思議がっているのかがわからなかった。
ひょっとして、最初の9月1日、あの時手を取った時にこちら側にひっぱりこんでしまったんだろうか。颯成にはいきている人のあたたかさがある。まだ死んでいないはずなのに。]


 逵ゥ縺励>窶ヲ ……


[あたしは千早ちゃんとの会話の間ぶつぶつと周囲で誰かが囁き声でつぶやいているのを聞いていた。ぶつぶつした声はあたしの頭の周囲のあちこちから聞こえていて、とくに意味のなさない言葉なのかそれとも意味のある言葉なのかあたしには聞き分けられそうもなかった。そのぶつぶつした独り言のさざめきのひとつが自分から出てきているものだとは、あたしもおもわなかった。]


 縺?>縺ェ縺…… 縺ゥ縺?@縺ヲ縺ゅ◆縺励?………
 縺?>縺ェ縺…… 縺?>縺ェ縺……


師範棋士 千早は、メモを貼った。

2019/09/03(Tue) 22時頃


【人】 師範棋士 千早

──神社──

[ たぶん、考えたってどうしようもない。
 ──ってことは、薄々分かっていて。

 だって千早は、天才科学者でも、
 物理学者でもなく、ただの高校生だ。

 この奇妙な状況に気が付いている、
 この場にいる全員が、ただの中高生で、

 きっと、話を重ねたって、
 謎が解けるわけじゃない。

 ……ということを、
 澪先輩が根岸先輩と鹿崎先輩に、
 現状を説明してるのを聞きながら考えた。>>231]
 

(242) 2019/09/03(Tue) 22時頃

【人】 師範棋士 千早


 ……あっ。
 私、そういえば昨日、
 おみくじ引き損ねたんでした。

 せっかくだから、探してきます。
 屋台もりんご飴しか食べられなかったし。

[ 気分を切り替えようとするみたいに、
 努めて明るく手を叩いてそう言った。

 よしっとわざとらしいくらいに、
 くるんと身体の向きを変えて──、

 言い訳をするみたいだけれど、
 鹿崎先輩>>236とはまた別ベクトルに、
 気を遣ったつもりでさえいたのだ。]
 

(243) 2019/09/03(Tue) 22時頃

【人】 師範棋士 千早


[ そうして屋台の並ぶ方へと。

 駆け出すわけじゃないけれど、
 ひらりと歩き出してしまったので、
 つくづく気の短い後輩と思われても仕方なかろう。*]
 

(244) 2019/09/03(Tue) 22時頃

[鳥居から参道を通り境内へと抜ける道に渦巻く風に酷く焼け焦げた匂いが混じる。

屍の肉を焼いているような、溶けた鉄を熱する炉のような、地中から溶け流れるマグマのような。
形容された言葉通りにも、またその何れでもないようにも感じられる熱に混じり、ぐらぐらと何かが煮え立つ音。

再び距離が近くなったのか、濃厚になった気配は社で寄り添う二つの存在に己を主張はしない。

ただ、どうしたって焦げ付いた匂いが漏れてしまう事と零れ落ちる不快な哄笑は抑えきれなかった
───二つに向けたものではなかったけれど。
それはクツクツと、ぐつぐつと、炎のようなそれ自身を絶え間なく自嘲し、灼いているのだ。]


【人】 師範棋士 千早

──神社──

[ 輪を外れたとき>>243
 他の誰かがついてくるとか、
 或いは別の場所に行くだとか、
 千早はあまり意識していなかった。

 だからこそ、澪先輩の声>>261にも、
 気づかずその場を離れてしまったんだろう。

 さらに、ちょっと離れたとこから響いた声>>248に、
 神さまでもないくせ、ビクッと驚く羽目になる。

 これが塾とかでの出来事なら、
 千早だって生意気な後輩らしく、
 鹿崎先輩、声大きいですよ。とか、
 余計な一言も添えたんだろうけど。]
 

(263) 2019/09/03(Tue) 23時頃

【人】 師範棋士 千早


[ そのとき、千早は神妙な顔して、
 おみくじ筒を両手で持ち上げたとこだったので、
 生憎、一声吠えてやることは叶わなかった。

 ……ええっと、これはただの運試し。
 願掛け。おまじない。ジンクス。的な。

 そんな言い訳をしっかり心の中でしてから、
 えいっと数度大きく筒を振って。

 ……引き換えてもらった紙切れの、
 てっぺんからおしりまで目を通して、

 目を、通して。]
 

(264) 2019/09/03(Tue) 23時頃

【人】 師範棋士 千早


[ 実のところ、そこに書かれた結果に、
 大した意味なんてないってわかってる。

 おみくじの結果が良くても悪くても、
 人の心が変わるなんてことないし、

 千早を待ち受ける運命だなんて、
 7月のあの日に確定してるに決まってるのだ。

 ただ、ほんの少し安心したかっただけ。
 明日にはやってくるはずのその日を、
 すこぅしだけ、楽に迎えたかっただけ。]
 

(265) 2019/09/03(Tue) 23時頃

【人】 師範棋士 千早


[ ……だから、目を細めて覗いた先に見えたのが、
 素気のない一文字だけだったとしても、
 その一文字が中心にメみたいなパーツを持ってても、

 ……なあんの意味もない。
 って、心の中で唱えてる、
 きっと傍から見れば肩を落とした千早は、

 それでも、その紙片を丁寧に、
 結び場の隅っこに結びつけたのだった。*]
 

(266) 2019/09/03(Tue) 23時頃

[夢じゃないなら、この声は何なんだろう。]

あの……は? し……だよ?

[気付けば、少しずつ水の声の方は聞き取れるようになってきていた。
 といっても、言ってることは相変わらずわからない。
 もしかしたら向こうが聞かせる気で言ってくれてるからかな、って思うのは、言い方がなんとなく、優しく感じたから。
 聞こえたぶんを繰り返したら、だんだんわかるようにならないかなって、そんなぐあいの探り探り。

 優しいって。こんな声に何言ってんだろって、思うけどさ。]


[聞こえにくかったのだろうか。()
耳がきこえないと、こんなにも話にくいものなんだ。


神社のにそそぐ日の光。
太陽はだんだん高くなってきていた。
神社の夏の色をした樹が作っている濃い影のなかで
あたしは出来るだけ注意深くもう一度繰り返した。
スローモーションのように声が濁る。]



 あのひとはね、しんでいるんだよ。


[セミが大声でないている。
屋台や枝、石畳がつよく陽を反射していてまぶしい。
あたしは颯成の肩に手をやって安心させてやろうとした。]


[走り出したのは、もしかしたら、手を振り払いたかったからかもしれない。
 だって、そんな、何でもない、ふつうのことみたいに、そんな。]

しんでる、の。

なんで。

[レイ姉の手が肩に触れた瞬間、周りの全部の音がなくなったような気がした。
 まるで、世界全部が、このレイ姉の言葉を聞けって言ってるみたいだった。
 あのひとはしんでる。言葉の意味を呑み込みきるには少し大きくて、喉につっかかる。]


[なんでと理由を尋ねられても
あたしはただ颯成にすこし笑うだけでいた。

あの燃える誰かが死んだ理由を
あたしは答えられなかったからだ。]


[本当は音はなくなってなくって、蝉の声も風の音も、それに吹かれた木の葉の擦れる音もする。
 祭りの太鼓も聞こえ出したし、町内会のおじさんたちの話し声もする。
 だけど、レイ姉の声だけが、水の中みたいなくぐもりもなく、まっすぐに、はっきりと、聞こえた気がした。
 理由はわからない。
 でも、想像することはできた。]


……俺も、死んじゃうからかな。


[死んでる人の声が聞こえるなんて。
 ちょっと前なら、笑い飛ばしてジョーダンキツいって言ってたと思う。
 だけど今は、あんまり笑えない。]


[理屈はわかっても、覚悟はできてない。
 言葉にしたが最後、ぞくりと怖くなって、おみくじを引きに行った。
 神様の思し召しなら受け止められる気がしたのかも。]


師範棋士 千早は、メモを貼った。

2019/09/04(Wed) 00時頃


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