44 【game〜ドコカノ町】
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---あれは
壊させない
さわらせない・・・
誰にも
カエルなんてどうでもいい
ただ 誰にも…
触れ
さ
せ
ない
かみじゃー?
[一瞬、名前と解らずに首を傾げたが、
プレゼントを持っているらしき話振りに唇を引き締めた]
では、これで三つとも、私共の内に……
[そして、ヤニクだけが持っていないと言う事か。
セシルの左手に合わせるように、掌中でも紅く明滅する光。
彼は余り、気付いた素振りはなさそうだ]
貴方にとっては、大切な品なのですね。
ええ、それなら尚更、人手に渡らぬ方がよいです。
[今まで返答のなかった相手に、試しと声を掛けた]
―メインストリートにて・回想―
[セシルに向かって質問をするドナルドの声。
志乃の時と同じく、頭に響いた声とそっくりだった]
…
なに もかも
どう なっても
指 ひ
とつ
触ら
せない
[返事なのか ただの呟きなのか うわごとのような声**]
[志乃に。ドナルドに。そっと言葉を返した]
あぁ。今の俺は、『リュヌド』。
分かるかな、分からないかな? まぁ、いいや。呼びたくなったら、そぅ呼んで?
それが、ヤニクじゃないという意味。
[表情までは表示されていたら。それは歪んだ笑みに見えたことだろう]
[64というゲームに関するやり取りには、何も口を挟まなかった]
[床彼商事の床の上。
見慣れぬアイコンが目に付いた]
…ん、あれー?
ナンだろう、これ。
[触るか触らまいか。迷った末に指先で触れた**]
ヤニク様であってヤニク様でない。
『リュヌド』様……その時のお名前はそう仰るのですか。
どこか、水面の影のような響きに聞こえます。
[「水の月」という名前を呼ばれて、ぴーぃと口笛を鳴らした]
うん、もう一回言って。呼んで。
[「水の月」という名前を呼ばれて、ぴーぃと口笛を鳴らした]
うん、もう一回言って。呼んで。
[名を呼ぶ事を願われるも、答えを返せず。弱くかぶりを振る]
……はい。 ――
[息を整える間は長い。]
リュヌド様は、『ぷれぜんと』の事は……?
[彼に叶えたい事柄があるならば、
『ぷれぜんと』の持ち主が解っているのは好機に思えるが]
[はい、というのは了承ではなかったのか。
ただ待つだけの時間はひどく退屈で]
あー
[リュムド様、と。ようやく名前を呼ばれて。
「嫌だったんだ。じゃあなんで良い返事をしたの?」そぅ、乱暴に投げかけようとした言葉を飲み込む]
…あぁ、俺は持ってないよー?
俺にはくれなかったの…。
酷いよね。
[痛みは、消えた。次の答えに淀みはなくなる]
くれなかった……そうでしたか。何故なのでしょう?
ああ、ですが。
これを持っていると、リュヌド様も狙われてしまいます。
寧ろ、お持ちでなくて良かったのかも知れません。
[ね? と首を傾ぐように言い含めてから、
声の調子が少し変わった印象を、気遣わしげに問うた]
……私は何か、お気に障る事を申し上げましたか?
[不機嫌そうな声で、返す]
そぅ? 狙われてしまうの?
本当に、良かったのかなぁ…。
あ、でも安心してね。
俺は奪うつもりなんてないし。ヤニクにも言いきかせておくから!
志乃ちゃんは、何も…言ってないよ。
うん。
ただ、すぐに呼んでくれなかったから…。
[返ってこない応えに対しても、頬を膨れていたのだ**]
狙われる、と思います。ここを出たいと思われる限りは。
[一人しか出られないと言われた時の周囲の動揺ぶりは、
皆がプレゼントの持ち主探しに躍起になる可能性を示した]
ですが、リュヌド様達とは戦わずに済むのでしたら、
安心しました。
すぐ呼ばなかった? ……ああ、申し訳ありません。
もう大丈夫です。
[不機嫌な相手を宥めようと、そう言う。]
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―― 図書館 ⇒ 自宅 ――
[検索は、固まったのかなかなか動かない。 こういうときは、一回場所を変えるのがセオリーだ。 瞬きをして、無難に人がいなさそうな場所――『ドナルドの自宅』をチョイスした]
[……飛ぶ]
[カツンとコンクリートに鉄が当たる音がした。 いつもどおりの猥雑な玄関。視点だけが遥かに高い]
…………。
(んー……シンリン、帰ったのか? 悪い、勝手に風呂使わせ………)
[自分の気配に気づいたのか、のんびりとした声と共に友人が部屋から廊下に顔を出した。童顔を気にして無精ひげを生やしている眼鏡面。中肉中背の体格]
……松村……
(609) 2011/02/17(Thu) 18時半頃
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[呆然と名を呼んだ。 自分を認めた友人の顔が一気に険しくなった]
(――なんだ、お前。シンリンのダチ?)
[なんとなく、移動の際出していた巨大な斧一本。 彼の目が、それにとまる。見開かれた]
(泥棒か! ごうとうっ!!!!!
出て行け、出てけ、でてけ。 ここんち、金なんかかけらもねぇよ! うっぉおおおおおおおっ――! シンリンいねぇのに荒らされてたまるかっ!)
[すっころびそうになるほど大慌てで。 本当に自分が泥棒なら危ないのに。両手振り回して飛び掛ってきた]
―― うわっ ちょ、 おま、馬鹿! あぶっあばああああぶね!
(610) 2011/02/17(Thu) 18時半頃
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[慌てて踵を返す。ガンガンと張り手くらわされて、慌てて後ろ手に玄関開けた。外にまで追い出される]
[目の前で思い切り、薄いドアが叩きつけられて。 ガチャリと鍵とチェーンがかかる音がした]
おい。おいおいおいおいおい、ちょっと待てこら。 俺だ。俺だ、シンリンだって!
……………。
………………いや、違うか。違うな。
つかさあ。そこは逃げようぜ、松村。
……お前って、ほんと、馬鹿だよ。超馬鹿だけど、死んでも治らないくらい馬鹿だけど。でも、いいやつだよ、なぁ。
(611) 2011/02/17(Thu) 18時半頃
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[つぶやいた。扉を殴っていた手は、その響きがくぐもっているのに気がついて、滑り落ちる。いるんだ。向こうに。抑えてるんだ、あいつは、きっと]
………ばぁーっか。 けど、またお前が勝手に水張って風呂はいったことは許してやるよ
[一歩下がった。ステージの端。移動先選択画面に移される。 はっ、と大きく息を吐いた]
……これが、ゲーム? ゲームか、これは。 ……こんなの、ゲームじゃねえ。ゲームじゃねぇよ……
[声が震えた。あいつはモブなんだろうか。 雑魚なんだろうか。電子で作られた存在? 外見も、声も、性格もあいつだけど、中身は違うんだろうか。
――分からない。でも、そっくりだからこそ。 リアルがとても遠くに感じた]
[検索はいつの間にか終わっていて。指は機械的に一つの場所を選んだ]
(612) 2011/02/17(Thu) 18時半頃
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ゲームだよ。
これは、ゲームだ。ゲームなんだ。
あいつは魂のないモブにすぎないし、これは悪趣味なイベントだ。
ゲームだ、これはゲームだ。
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―― ドコカノ商事 ――
[表情には、不適なマクロの笑みを貼り付けて。 戦闘態勢を整えたまま新しいステージに入る]
……レティーシャ、無事か。
[このゲームに乗ったやつはいるんだろうか。 移動モーションが終わった瞬間、二本の斧を構えて彼女の前に降り立った。 彼女と向かいあう人影の間に割り込むみたいに]
(613) 2011/02/17(Thu) 19時頃
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[呆然としていた間に囁き交わされた、
こちらのパーティの発言履歴を文字化して表示する]
残り一人はカミジャーか。
[彼(?)の、口調が変わった後の不安定さが気にかかる]
……そうか。
別に、ドロップ品なら負けなければ渡さないでいいんじゃないの。
それより、カミジャー、大丈夫か。
リュヌドね、リュヌド。
[告げられた名前は呼んでみた。HNだろうかと思う]
[そこから先のやりとりは、ただ聞いているにはとても艶めいて見えたから。
こちらが忙しかったのもあり、しばらく黙っていた]
―― ドコカノ商事 ――
[レティーシャの前に割り込んだ。
検索画面で、相手がヤニクだということは分かっていた。
けれど、表立ってはパーティを組んでいないことだし、戦闘態勢は見せていて]
リュヌド、お邪魔さま。
[もちろん、即攻撃する気はなかった]
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―― 床彼商事 ――
……なぁ
[ガヤガヤとモブの声がする。 彼らは、斧など見ても気にもしないよう―― ――というよりも、まるで自分たちが目に入っていないようで]
[斧を持ったまま、ヤニクとレティーシャに聞いた]
……あの話、乗るの?
(632) 2011/02/17(Thu) 20時頃
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[耳に流れる煩い雑音を飛び越すように、
脳裏には明瞭に低い声が届く]
……?
[これは『ゲーム』、皆が言うからそう言うものだろう。
『悪趣味』、それも振り返って同意出来た。
今仲間でも、プレゼントを奪い合うならいつかは敵だ。
繰り返し言い聞かせるのは、何故だろう]
――、……ゲームでなかったら、どうなるのですか?
[声音は素朴だ。]
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