295 突然キャラソンを歌い出す村3
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六合攻芸。
[名乗りつつ、キミの名前も聞いていないという九生屋にうんと頷いた。]
そうだっけ? まあ名乗る程の名前でもなかったから。
ミタシュ。ミタシュ=セイリュよ。
六合選手ね。おっけー。
ミタシュ… セイリュ?
[なんか聞いたことあんな。って声だった。
が、やっぱり今はそれどころではないのだ。]
[ ――― そしてそろそろ言ってもいいだろうか。
オレは気付いてしまったのだ。
この戦い最大の欠点に。
オレは戦いには慣れているし、
数々のヴァンパイアハンター達を返り討ちにした実績もある。
たとえ吸血鬼対策をしていてもただの人間に負ける気は全くなかった。 そう、その相手の身体能力が自分たちと同じくらいだとしても。
だけど……… ]
[ 実は吸血鬼と戦ったことがない! ]
(ふつうないと思う)
[ つまり!!
吸血鬼に有効な武器を持っていないのだ!! ]
( ※あまりに間抜けなのでこちらに記す )
[吸血鬼を殺す方法は多々あるが、
現実現状で使えそうな方法があまりにも少ない。]
これ負け確定なのでは?巧く行っても持久戦で負ける。
迎えにきといて吸血鬼対策を怠るとは何事だ。
いやしかし、そもそも吸血鬼対策の武器を
オレが使えない事にも問題はある。
つまりやっぱり負け確定なのだ…!
しかし負け確定だと思っているから、思考は先に、逃げる方法へとシフトしていた。]
♪
おおっと 九生屋選手 やや劣勢?
こーにゃん選手 いえ ただいま情報入りました
こーにゃん選手 あらため 六合選手
銀 銀 銀 詩まで吟じて畳み掛けるか?
九生屋選手も歌い出す
意地を見せるか 歴戦の吸血鬼の遠さ!
その超音波 実況席の耳まで痛くなる!
(解説)
『九生屋選手も懸命に戦っていますが……
どうにも決め手に欠ける、そんな様子です。
まさか対策を怠ってきたという事も無いでしょうが
どうにも、動きが鈍いように見えますね。』
♪
♪
世紀の一戦 勝利の女神はどちらに微笑むのか!
手に汗握る展開 続いてますが
ここで一旦 コマーシャルです
(サポーターたちの指笛)
ピピーヒューピーピープーヒュピーピピピーピーピーピー
ピピーヒューピーピープーヒュピーピピピーピーピーピー
ピピピピピーピーピーピー …
……
… **
♪
[血の剣の破片が得られれば。
攻芸は、それを飲む気でいた。
ヒントは実況席のミタシュが『負けた方の屍を拾ってあげる』と言っていたこと。]
[攻芸は吸血鬼対策と不死身の身体があれば、"吸血鬼対策ができない"吸血鬼には勝てるかもしれないと考えていた。
超音波なんて手段もない。
相手の位置もわからない。
壊滅的方向音痴で会えもしない。
けれど、『吸血鬼を殺す』知識だけはある。
攻芸のバスケのシュート技術がやたら高いのも、相手の首を切って股の間にスリーポイントシュートを決めるためだ。
(首を切断して死体の足の間に置くと殺すことが出来るという。)
あとは銀製品を吐くほど嫌でも扱えればなおよい。
攻芸は黙々とパワーアップを図っていた。
産みの親に敗北したこの身が、つぎは勝てるようにと。]
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─ GW直前夜/市街 ─ >>117>>118>>119>>120>>121
[礼を言われた理由は一瞬解らずに、 ただその安堵の表情は決定的だと思った。
声への返事にふ、と少し笑うけど、]
事実だろ。
[と追い打ちをかけた。 マジでバカスカ使いすぎである。
とはいえ自分も痛い事は言われているが、 完全にスルーするつもりだ。 なにせ図星だったからだ。
道に迷ったおかげで飛び方を体得していただなんて予想外にも程があったし、認識をきちんと改め直す。 こいつは吸血鬼であり、ハンターだと。少し遅かったが。]
(122) 2019/04/30(Tue) 22時頃
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[相手が人であれば恐らくもう少し。 超音波だって吸血鬼よりも人間の方へ有効度が高い。吸血鬼同士であれば相殺される可能性もあるからだ。
長く生きてきたからこその慢心。
鎖鎌を叩き落とすと、そのまま後ろへと退こうとしたが、そこに投げられた匕首を弾こうと剣で応戦しようとした。 しかそれは想像以上の力が込められており、剣は弾かれ奈落のような市街地へと落ちていく。]
っつぅ、 … !
(123) 2019/04/30(Tue) 22時頃
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…… オレはそんな年だよ。
[流れる詩>>120に、 緩く小さく笑みを返した。でも"返歌"はしないまま。]
(124) 2019/04/30(Tue) 22時頃
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成ってみたらいいさ! …… ―― 便利だからな!
[落とした剣を回収はするつもりもなくそのまま後方への飛翔しながら、 パチンっ、 指を鳴らし(先程ダメージを追った手と逆の手で)その身を一度わざわざ蝙蝠へと変化した後、霞と化して姿を消した。
つまり、戦線離脱。逃げたのである。*]
(125) 2019/04/30(Tue) 22時頃
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[市街地に落ちた血の剣は破壊され地に落ちている。
それを呑むというのならば簡単だろう。
本体から暫くの間離れていたら血液に戻り、地面へと溶けて、その内何もなかったように消えてしまうだろうけれど。
逃げないと言ったけど、逃げないとはいってない。(?)
(言った)
その方法は知っているけどそのためにバスケをやると言う発想が、えげつなさすぎて知ったとしたら肝を冷やすしかない。
むりむり。
次は絶対に容赦なく殺されるだろうと心底思う。]
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─ GW直前夜/市街地から少し離れた場所 ─
[一定距離離れたら、 もう絶対に着いてこれないだろうという確信がある。 いや、気配の探り方を教えたのは間違いだったかもしれない。
ぽた、 という液体が滴る音に地面を見た。 ぽた、ぽた、 先ほど受けた匕首が腕を切り裂いていたためだ。 落ちた匕首を見れば、その先にも血液が付着しているのが解ったろう。 …縦に裂かれた腕は重症まではいかずとも決して軽傷ではない。
霞にならなければ血の跡が続くはめになっていた。 が、先ほどの匕首も銀製品だ。 銀製品で出来た傷は、長い時間を掛けるか、吸血行為でしか治癒する事が出来ないし、その傷口の痛みは長引き、何よりその部位がとても重くなる。 片手をだらりと垂らしたまま、適当な木に凭れかかった。]
(127) 2019/04/30(Tue) 22時頃
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♪
(絶句)
(解説)
『(絶句)』
♪
[まさかの逃走に、しばしの静寂。
のち、サポーターたち(一人)の大ブーイング。
(※キャラソニアのスラングも交えて罵ったが、あまりにも口汚いためカット)]
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… は〜〜〜 ちょっと休んで、 …… ここを出るかァ……。
[もう色んな顔に会えなくなるだろうけど、仕方ない。 諦めている。 普段からあんまりしないけど、記憶を消す手間も億劫だった。*]
(128) 2019/04/30(Tue) 22時頃
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にゃっはっはっは。
いや〜むりむり。
命のが大事。
クシャミは、ウツギにアンコールした。
2019/04/30(Tue) 22時頃
……まあ。
私でもそうするでしょうけど。
[真正面からぶつかる相手じゃない。
しかもまだまだ伸びしろが有ると来た。
それこそ「暴力」で言ったらBランクどころかAランクに片足突っ込んでるんじゃないかアレ。]
卑怯じゃない?いっそ。
いやァあれ強化したのオレだけど。
[小技を覚えたら手が付けられなくなりそうだ。
そして戦闘技術には貪欲だろうから、あー。
あいつが本当にあのままハンターになったなら、
…… 想像して、吸血鬼に絶滅危惧種という名札をつけたくなった。]
天敵増やしてんじゃないわよ……
やっぱ私、吸血鬼じゃないってことで良い?
[性能が対吸血鬼特化のピーキー振りではあるだろうけど、だからこそダメだ。
銀なー 効くんだよなーこっちにも。]
いや〜ワンチャン味方になったら心強いしさァ。
ダメダメ、くしや みたしゅ きゅうけつなかま…
[語呂も文字も何一つ合っていないがあのリズムである。
特化型程恐いもんはないという実例である。
オレを殺したら自殺するんなら最終手段なんて簡単なものなんだが、その事をオレは知らないので気楽なものだった。]
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うぇっ、スズちゃん!?
[>>132先日のうざ前髪+ネコミミフードではなくきちんとした正装なので、よく自分だと解ったな。と思ったが、 そうか、彼女も怪異であるのに間違いはないし、接触に手の接近もあったのでバレても確かに仕方はない。]
あ〜〜〜〜
[気配察知も出来ないくらいに感覚が弱ってたのか。と思うと片手で自らの顔を覆う。]
ちょっと え〜〜〜っと 喧嘩しちゃって?
(135) 2019/04/30(Tue) 22時半頃
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[ ── 逃げるのか? >>133
の、一言は霞にも届いた。効いた。 受けてないのにボディブローの威力だ。
なんでこんなに効いてるんだ、と 思うも心当たりはありすぎる。
…… へこむなァ。
腕が先程より痛くなった気がしたが、 … きっとそれは、気のせいだ。]
(137) 2019/04/30(Tue) 22時半頃
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( だから行きたくなかったんだ、 )
[行くべきだと思ったけど、行きたくなかった理由。
勝っても負けても多分オレには、
あいつを殺す事は出来ないと思っている。]
( … くしゅん )
[頭の中で、くしゃみの真似をする。
オレを吸血鬼にした猫は、オレに優しかった。
なんとなく、それを思い出していた。]
[サポータの大ブーイング。
完全に聞いたことのない半濁音混じりの謎スラングを聞きながら、血液の塊を飲み込んでいた。]
……
[それは想像を絶するほど甘くて、酔っ払いそうなほど濃くて、いいにおいがした。]
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