126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜
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……そうね。
[強かったというヴェラ>>97には、そう。 自分もヴェスパタインと任務を共にした事は、あったけれど。 きっとヴェラは、自分の知らない彼の事も知っていて、色々な思い出もあるのだろうと思う。]
[見よう見まね>>102、勘任せの言葉には、少し目を丸くして。 くすりと笑って。]
ヴェラさんの野生の勘、期待してる。
[そうして、借りる>>102の言葉には小さく頷いて、右手を預ける。 聞こえた御者の名と思しきものは、心の中でそっと反復した。]
(105) 2013/06/16(Sun) 02時頃
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[ホレーショーの言葉>>106に。]
彼より強いか。 ふいをつかれたかね。
彼より強いのは、誰だろう。 油断したのなら、彼の知り合いの中? まぁ、みんなの事知ってるわけじゃないから。 誰がそうかなんて、分からないけど。
[小屋の中、矢尻と思しき傷を持つ、絶命している木の魔物>>64を見て。 外には下級の魔物で溢れていて。]
それに、こんな状況じゃ、誰でも隙はできる。
[つまり、分からない。 分かるのは、ツェツィーリヤが居た痕跡があるのに、彼女の姿が見えない事。]
(113) 2013/06/16(Sun) 02時半頃
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相性だって、あるんだし。 初めて使う物、失敗しても仕方ないでしょ。
[恥ずかしい>>108と聞けば、くすりと笑う。 やがて、見つかったランプ。 ヴェラに扱えたのは、無いはずのヴェスパタインの魂が力を貸した様にも見えて。]
……イアン?
[灯火を通して告げている言葉、その理由>>109に瞬く。 小屋を後にした、後ろ姿に。]
あの人、群れが好きなくせに。 すぐ、一人で走って行くのよね。
[小さく苦笑した。**]
(114) 2013/06/16(Sun) 03時頃
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―そうなんだ、ドジったな。
[ツェツィーリヤの様子を窺いながら、相手の言葉に答える。
現実はすとんと胸に落ちた。
あの場にいないのはツェツィリーリヤと自分、そしてソフィアか。
しかし、ソフィアの線は自分が只の魔法使いであれば、考えていないと思う。]
なぁ、ホレーショーさん。
もしうまくいかなかったらさ、俺に全部嫌疑を被せてよ。
…まぁ、一人くらいは連れて行きたいけど。
……ほんと、お前懐かれてんな。
多分ヴェラがそっち走ってったぞ。
[ランプの伝言の後、呆れたように声を掛ける。
先程の口調だと、ツェツィーリヤはまだ生きているようだった。
まさかソフィアまで向かっているとは知らないが、
厄介だぞと内心愚痴りながらも]
俺は俺のやりたいようにやるだけだ。
[彼の願いには応とも否とも答えなかった]
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まぁ、そうね。
[ホレーショーの言葉>>130に、小さく頷く。 真面目で堅物で、表情筋もほぼ固定されている様な気がするヴェスパタインの、内心や想いはどうあれ。 彼は、任務は忠実かつ冷徹にこなす。]
[続く言葉に、向けられた視線に。]
今すぐや(殴)ってあげましょうか?
[頭にピキッと怒りマーク。唇がひくり。右手は握りこぶし。]
(133) 2013/06/16(Sun) 16時半頃
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ふん。どーせ、可愛いとは程遠いですぅ。
[ぷいっと視線を逸らし、ヴェスパタインのもう一つの供物も探してみる。 背後で交わされる、『刺青の魔法使い』の話を聞きながら。]
[結局、『死神の指先』は見つからずに。 ヴェラが姿を消した後、ホレーショーの言葉>>132に、小さく頷くけれど。]
私? 私は、違う……。
[ぽつりと言って、少し視線を下げた。**]
(138) 2013/06/16(Sun) 16時半頃
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もっと、かっこ良くしてあげる。
[その時の私は、右手に握りこぶしを作ったまま、語尾にハートマークでも付きそうな口調、にっこり満面の笑顔でそう言った。>>135 彼の内心も、知らずに。*]
(139) 2013/06/16(Sun) 17時頃
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もっと 心をこめてッ。
[怒りマークを頭に付けたまま、頬をつねった。>>147 握り拳は何だったのか。 否定の言葉には、ぽつりと。]
……貴方も、嘘くさいのよ。
[などと、憎まれ口を叩きながら。] 群れのためだけを、考えていたら。 貴方を探したりは、しない……。 私の手は、小さいもの。
[落としていた視線、右のてのひらを見る。 実際は、そう小さくもないけれど。 自分の力で全てを守る事などできないと、思っているから。]
(161) 2013/06/16(Sun) 19時半頃
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[度が過ぎている>>149という言葉に、何かを思い出すように、少し視線を持ち上げてから。]
昔、ヴェラさんが嬉しそうに話してた事があるわ。 リーダーと、ヴェラさんと、もう片方の『腕』の話。 ……もしも、イアンさんがその人なら。 思い出とか、強い思い入れが、あるんじゃないかしらね。
[ヴェスパタインに会うと、一人で外へ出たイアン。 死因は、腹に開いた穴と鋭利な傷。 イアンの供物を知らないけれど、消去法では彼しかいない。 そして、イアンの血の匂いがすると言ったヴェラの言葉。
それでも、他の人が、私がまだ知らない供物を扱える可能性があるし。 『謎の魔物』がどんな魔法を使うかなんて分からない。 私は、みんなと離れている時間が長かったし。 彼がいつ頃、殺されたのかも分からない。 分からない事だらけだ。 ――……魔物の群れさえ、襲ってこなければ。]
(162) 2013/06/16(Sun) 19時半頃
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[退避>>150に小さく頷いて、外へ出る。 赤い雫が頬に落ちれば、一瞬片目を閉じて。 空を仰いだ。]
……うん。死んだら、ぶっ殺すからね。
[死んだら殺せないけど。 くすりと笑うと、相変わらずの言葉を言って。]
私は、イアンさんを探してみるわ。
[分からない事だらけだけれど、とにかく、彼と話をしたいと思う。 ただ、自分にはヴェラの様な嗅覚も、ヴェスパタインの様な通信手段も無いので、明後日の方向に走っている気もするけど。**]
(163) 2013/06/16(Sun) 20時頃
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…あは、そっかー。
[返すのは乾いた笑い。
回避しようとしたのに向こうが近づいてくるのなら。
彼はあの現場から、何処までを知ったのだろう。
逃げても、自分の匂いを頼りに彼はいずれ自分の元に来るだろう。]
…やっぱ、逃げらんないか。
そっかそっかー。
[覚悟をする。
それは何の覚悟か。]
[どちらとも分からない彼の返事には小さく笑って。
同族とはいえ、ホレーショーの行動に口を挟める関係ではない。]
はいはい。それでいいですよ。
[好きにして、と返しておいた。]
タスケテハヤレナイ
[どれだけ誰かを癒し、助ける力を求めて
魔物や人を喰らい続けてもその力は得られない。
代わりに助けたかった女性の記憶だけが消えていく。
まるで…代償の様に]
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― 回想・小屋で ―
貴方が嘘つきかどうかは別にして。 可愛くないのは、ほんとーですから。
[つーん、と顔を背けて。>>165 別れ際。>>167]
助けてくれるとか、思ってませんー。 っていうか、私の魂食べるんでしょ? 死ぬ前に、他の人に先越される前に。 ちゃんと、見つけてよね。
[ふふっと笑む。 思い出したのは、ヴェスパタインを探しに廃屋を出る時に、言っていた言葉>>0:173。]
(177) 2013/06/16(Sun) 22時半頃
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― 現在・一人で ―
[イアンを、ツェツィーリヤを探して走りながらも、その姿を見つける事はできず。 魔物が途切れて、誰も居ない雨の中、胸元を指先で少し広げて覗き込む。]
ヴェラさん、私の事、怪しく思わないのかな? [小さく首を傾げる。 兎は『つがい』でないとは言ったけれど、強く執着している物を持つ事、彼は知っている。 ヴェスパタインの傷は、自分の扱う供物と同じく、刃物で裂かれた物でもあるし。 イアンの血の臭いが残っていたとは言っていたけれど……。**]
(181) 2013/06/16(Sun) 22時半頃
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コリーンまであんたの事心配してるけど。
[ツェツィーリヤと戦っているだろうイアンには
相変わらず簡単な言葉しか飛ばさない]
ま、暫くはあんた大丈夫じゃねえか。
今は…俺が「対象」だ。
[それだけでは意味が判らないだろうが。
突如変わった俺の魔力の気配に、同じ堕ちた者なら
俺の身の変化に気付く事が出来るだろう。
そして俺の言う意味もまた。
尤も理解しても利用するかどうかは彼任せ。
俺もまた彼に従う理由も無い様に。
彼もまた俺に従う理由も無い]
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[右後方から聞こえた、荒々しく、風を薙ぐ音。>>188 風切る月の輪を操る私は、この音には少し敏感。 身体能力も低くはないけれど。]
[身を翻せば、直撃は避けながらも、左の二の腕を大きく裂かれた。]
ちっ……!
(200) 2013/06/17(Mon) 00時頃
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[左腕から、どくどくと流れ落ちる血。 右手で抑えることはしない。 両方の手を、力を、余す事なく使うために。]
[怪我のせいで、精度は下がったかもしれないが。 魔物めがけて、円月輪を投げた。]
(203) 2013/06/17(Mon) 00時頃
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