人狼議事


43 朱隠し

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一平太! 今日がお前の命日だ!


楽士 ウトは、メモを貼った。

2011/02/17(Thu) 04時頃


【人】 楽士 ウト

[りん、と。
 鈴の音が響いたのは、供物台の上手を合わせる少年がふらりと立ち上がった頃だろうか。

 虚空から白い手がぬっと生えて、不格好な握り飯を掴む]

 …………大丈夫じゃないだろう、お前。
 無茶するなって。

[相変わらず面で表情は見えないものの、
 その声は若干苦みを含んでいた]

(4) 2011/02/17(Thu) 11時半頃

【人】 楽士 ウト

[白い手は握り飯を二つに割る。
 大きい方を少年の方へと差し出して]

 こっち側、お前が喰え。
 そんなふらふらの身体じゃ、門を通れずにくたばっちまうぞ。

(5) 2011/02/17(Thu) 11時半頃

【人】 楽士 ウト

 心配しなくてもいい。
 俺は必ず、交した約束は守る。だから、喰え。

[胸を張り蒼ざめた顔で笑む少年へ、手は差しだした侭]

 兄に会う前に倒れてしまっては元も子もないだろう。
 喰え。

(8) 2011/02/17(Thu) 12時半頃

【人】 楽士 ウト

[半分に割った握り飯を少年が口にするのを見て、
 アヤカシも漸くほっとしたように息を吐いた]

 謝ることなどない。
 むしろ謝るのは俺の方だ。

[二つに割った握り飯の小さな方を一口かじる。
 麦の素朴な味と、少年の希望が入り混じり、
 それは甘露の様にアヤカシの喉を潤した。

 ふと隣を見れば、少年の頬に光るものが伝うのが見える。
 撫でてやりたくとも触れられぬ身ゆえに。
 アヤカシは狐の面を外すと、それを渡して]

 ……俺ではその涙を拭えぬ。
 だから、涙が枯れるまでこれで隠せ。

(10) 2011/02/17(Thu) 12時半頃

【人】 楽士 ウト

[そう言葉を残すと、
 面の下の素顔を人の子に見せる訳にはいかぬと、
 隠す様に手で覆い其の姿を風に滲ませる]

 ――…その面がお前を兄へと導く。
 だが、俺に出来るのはそれだけだ。
 その先に何があるのか。それはお前が己が眸で確かめよ。

 何故兄は戻ってこぬのか。
 何故兄がお前を迎えに来なかったのかを。

(11) 2011/02/17(Thu) 13時半頃

【人】 楽士 ウト

[りん――…。

 虚空から響く、鈴の音一つ]

(12) 2011/02/17(Thu) 13時半頃

【人】 楽士 ウト

[それは哀しき音色。
 だけど微かな希望に縋る少年の心にはきっと届かない。

 届かないと知りつつも、鈴はただ。
 少年を憐れむように、その音を響かせるのだった]




                   [―――…りん*]

(14) 2011/02/17(Thu) 13時半頃

楽士 ウトは、メモを貼った。

2011/02/17(Thu) 13時半頃


楽士 ウトは、メモを貼った。

2011/02/17(Thu) 16時頃


 
 ――春、か。
 


 ああ、春だ――。

[何処からの声に
 遠くを見詰め。]


 
 ……溶けてなくなっちまえば、ええものを。
 
 
[なぜ、いまになって。
 思い出してしまったのだろう。]


 溶ける――。

 何時か……。
 溶けるように消えるのだろう、な。

[ぽつり囁いた。]


 ――ああ。
 
 そうだの。
 
 
[瞼を、閉じる。]


[りん。りん。りん。りん。]


 おう、ウト。
 聴いとるか。


 お前さんに会いたがっとる奴が居るぞ。
 
 苛められた仕返しがしたいんだと。
 
 
 ……ほんに、相変わらずだの。



[りん――……]


[アヤカシにしか聞えぬ鈴の音が響く。
 それは何時もよりも、弱々しく同胞の耳に届くだろうか]
 



 な……んだ……?


[常からは想像もつかぬ弱々しい聲が、
 呼びかける聲に返る]
 


 ……はあ。
 
 
 ウト。
 お前さん、ちゃんと飯食ったんか?
 
[やれやれ、と息を吐く。]


 ちゃんと喰ってる……。
 ただ、少し力を使い過ぎた。

 二人も送ったのは、久し振りだからな。

[弱々しいながらも、
 その声には憮然とした色が滲む]


 張り切りすぎだの。
 
[ふ、と笑みを零し。]


 ……そうか。
 
 なら、お前さんは暫く休め。
 今宵は――


 いや、行く。

 ――……其処に居るのだろう?
 あの泣き虫サダが。


[りーん、と。
 近づいてくる鈴の音]


 ああ、居る。
 
 ――無理はするなよ。


【人】 楽士 ウト


[――…りん]
 

(87) 2011/02/18(Fri) 02時頃

【人】 楽士 ウト

[不意に。
 その音は定吉の傍で鳴った。


 姿は未だ消した侭、ぽとんと。
 雪の塊が定吉の頭めがけて落ちてくる]

(88) 2011/02/18(Fri) 02時頃

【人】 楽士 ウト

 ……莫迦。
 思い出すのが遅すぎだ、泣き虫サダ。

[叫ぶ定吉を尻目に、
 面を付けていないアヤカシは鈴の音を共にふわりと下りる]

 相変わらず目の細いのは変わっとらんようじゃの。

[腕を組み、居丈高に赤い眸が睨む]

(91) 2011/02/18(Fri) 02時頃

【人】 楽士 ウト

 アヤカシとは得てしてそう謂うものだ。
 じぃもああ見えて、中々の悪だぞ。

[しれっと語るも、
 肩を落とすのを見れば、睨めつけるような視線は若干弱まり]

 …………それが当然だ。
 お前は人の子の世界に戻ったんだ。
 アヤカシの里の事等、知らない方が良い。

(94) 2011/02/18(Fri) 02時半頃

ウトは、定吉の揶揄に、無言で雪玉を投げた。

2011/02/18(Fri) 02時半頃


【人】 楽士 ウト

 思い出さなければ良かったものを。
 知らぬままなら、きっとそのまま捨て置いておけた。

 だけど、思い出してしまったら……。
 もう一度………っ。

[上手く言葉を紡げなくて、途切れてしまう。
 握りしめた手は、かたかたと小さく震えて、何かを耐えるように唇を噛んだ]

(96) 2011/02/18(Fri) 02時半頃

【人】 楽士 ウト

[指を差され、その先をぽかんと見詰めて。

 ―――…くつくつと。
 アヤカシは笑う]

 ……お前は、本当に莫迦だ。

(99) 2011/02/18(Fri) 03時頃

【人】 楽士 ウト

 また帰りたいと泣いても、もう帰してはやらんぞ?
 泣き虫サダ。

[にやりと笑むと、
 慶三郎――と、老いた同胞の名前を呼ぶ。
 同胞にだけ聞こえる紅き聲で]

(100) 2011/02/18(Fri) 03時頃

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