298 終わらない僕らの夏休み!
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えっと、ありがとうございます。 みんなでプールって、 なんかすごい夏休みっぽいし。
[ うーんと足を伸ばしてから、 よっと立ち上がる。
膝から下は気持ちがいいけれど、 顔や腕がじりじりと焼かれてくみたいだ。
安住先輩も着替えませんか。と、 我慢の限界みたいに千早は言って、
それから、何気ない調子で尋ねる。]
(158) 2019/09/07(Sat) 09時半頃
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これ、ただちょっと気になっただけなんで、 答えてもらわなくてもいいんですけど。
……なんで部活、辞めたんですか?
[ 先の二つ名を感じさえない容貌の先輩に、 少しばかり、興味が湧いただけ、なのだけれど。*]
(159) 2019/09/07(Sat) 09時半頃
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─ 図書館への道すがら ─
[お腹の中で一緒だった。数か月だけ。(>>153) その言葉だけでどのようにして失われた片割れなのか知識は無かったけれど
双子なんだ。と相槌を打った。
実際自分は彼の弟と出会っているのだろうか。 出会ったから、夢を通じて航へつながったのか。判然としない。 自分で言う程そっくり、なら]
………そんなん、私会ったら航くんだと思って寄ってってる可能性あるよね。
(160) 2019/09/07(Sat) 10時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2019/09/07(Sat) 10時頃
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[正直、彼が問うて来たようなこの繰り返しの原因や死に纏わる情報を多く手にしているわけではない。 怪異そのものであると言える己であってすら、だ。 航の言うように別の何処かで会う事もあるのかもしれない、と思案に沈みかければ随分な悪戯の提案。え、と思わず振り返って街灯の下を横目に見]
───根岸くん、と航くんってそう言う事する子供だったんだ? 悪戯っ子じゃん。
[根岸政宗くん。先程聞いた名を胸に刻むように呟く。
もっと呼びたかった、もっと早く名前を聞いて呼んでみれば良かった。 仲良しらしいけんちゃんにだって訊けたのに…嗚呼、ああすれば良かった、こうしたら良かった。 言ってみたら良かった事、してみれば良かった事、たくさんある。取りこぼしてばかりの生だった]
私もこんなんだからあんま大きな事言えないけど、 航くんが今の航くんで良かった。って事くらいしか言えな…………い。 よね。え、あれ
(161) 2019/09/07(Sat) 10時頃
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[見遣ればいつの間にか余所を向いた会堂の首筋が赤く染まっている。
え?と思わず回り込んで顔を覗くが斜め上を見る頬が何を示しているかくらいはわかる。 照れてるんだ。……かわいい所ある。思わず笑って、よそ見危ないよと手を引く。
歩きなれた街角、少し古い型のポスト。母の働く量販店、 こんもりと盛り上がった夏呼山、生い茂った緑が木漏れ日を落とす神社の石段、流れるお祭りの囃子]
……私、言いたいのに言えない事いっぱいあったんだァ、 航くんって呼びたかったのも前からなんだよ。 雛子って呼んでくれたのもめっちゃ嬉しかった、
───まー、エミちゃん、達 雛子雛子、って皆呼んでたもんね。
[脳裏にずっとおし抱いていた神様のような友人の顔が浮かぶ。
エミちゃんにもそう言えば私は、伝えた事があっただろうか]
(162) 2019/09/07(Sat) 10時頃
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― 夏呼西高校 ―
あちーな。『いつになったら』夏終わるんだか。
[一応は9月なのにまだ蝉が鳴いている。 秋山は他愛もなく『もうすぐ終わるっしょ?』と返す。 こっちの気も知らずに暢気な顔しやがってって思ったので]
(163) 2019/09/07(Sat) 10時頃
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デリクソンは、秋山の尻に蹴りを入れた。
2019/09/07(Sat) 10時頃
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[エミちゃん、私の将来の夢は、 エミちゃん、私の好きな曲は、 エミちゃん、私の好きな色は、 エミちゃん、私の好きな本は、 エミちゃん、私の好きな男の子は
何も、何もだ。……なのに、エミちゃんが私の事わかってくれなかった、って絶望してた エミちゃんが私を見誤った、って思って誤解に弁解も何もできなくて。]
[意識の片隅にまた過去のものと切り捨てた筈の友人の顔が浮かぶ。 大好きで、憧れて、彼女の言葉や嗜好に合わせて、 話題も先回りして勉強までして……
図書館の前に辿り着く頃には少し言葉少なに押し黙っていた。 この数日で何度か通ったその建物の入り口に立って初めて夢から覚めたようにハ、と見上げ]
あ、航くん大丈夫?早く本借りてプール行かないとだけど、 [その前にこの人の体力が心配 **]
(164) 2019/09/07(Sat) 10時頃
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あーはいはい。なんなら少年Aとしてテレビにでもたれ込むかぁ?
[『ひどい!暴力だ!訴えてやるこの悪徳元野球部!』とかおどけ始めたので適当にいなす。 まぁ、9月2日が来たらこんな感じに過ごせなくなるのかもなぁ、とも思いつつ。
秋山とウダウダしてると、前方に女子生徒に先導されてる中学生が見えた。(>>142 >>147)]
(165) 2019/09/07(Sat) 10時頃
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/* 地の文では苗字や名前でも漢字表記中心でキャラの心理一人称の時は呼び名で書くつもりがッ航って書いてしまってる…! コウとかワタルに航って字あてるの好きです
(-104) 2019/09/07(Sat) 10時頃
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高校見学ってヤツかねェ、アレ。
[自分も夏呼西に入る前は身長が伸びなくて悩んでいたな、とか思い出した。 まァ今は見ての通り立派すぎるガタイになってしまったワケだが。]
野球部とか入ってくれるといいな。ああいう子が。
[オレらが叶えられなかった夢を叶えられるかな、とか淡い期待を抱いて、みたり。]
(166) 2019/09/07(Sat) 10時半頃
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/* 秋山の扱いそして少年Aw
(-105) 2019/09/07(Sat) 10時半頃
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さて、プールももう近いぞ。 高校最後の夏休み、満喫しようぜ、秋山。
[プールへとだんだん近づいてくる。 着衣のままでプールサイドでほっとくとそれこそ溺れる可能性があるから、鍵借りて、一緒に着替えて。 先に安住とかいるんだっけか? 明加の件があるからちと気まずいけど、まぁ、*まぁ*]
(167) 2019/09/07(Sat) 10時半頃
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─ 図書館への道のり ─ >>160>>161>>162
海にあったら、よろしく頼むわ
[なんてジョークにもならない言葉を、雛子に向ける。]
俺と政宗の伝説の数々は、 空の星くらいあるぞ。
[随分と昔の話だけど。街灯の下へ視線を向ける。待ってろ、俺がなんとかする、と、確証の持てない気持ちは言葉にしないまま、ただその場を少しだけ見つめていた。]
(168) 2019/09/07(Sat) 10時半頃
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おぅ。 やりたかったこと、言いたかったこと、
[悔いが残らないように、と、言いかけて、ぐ、と喉元で言葉を止める。]
……っ、やりまくっとけ。
[と、まだ朱色が残る顔で言った。 航くんと呼ばれるのがむず痒くて、地面を歩いているのに浮いてるようだった。]
(169) 2019/09/07(Sat) 10時半頃
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─ 図書館 ─
[そう、これは繰り返される9月1日。つまり、雛子と腕組んで歩いていると、祭りに向かう生徒らに出会い、「なに?お前ら付き合ってんの?」に何度も遭遇する。 否定しないならしないで、「え??まじ??いつから?」攻撃が来るのは想定しなかったが。
あの時は否定されるたび、心をちまちま痛めていた。今は、違うのに、あの時以上に──心が苦しい。]
……、……はぁっ……
[午前でも暑い外を歩き、まだ開いたばかりの図書館へ到着する。涼しさに思わず声をあげた。天国。 愛海が昨日調べていた内容>>2:269は、花火の時に教えてもらった。たしかにな、と、思いながら。それから、読みたい本(ごめん、本読むんだ、って正直に思いました。)もあるだろうと、雛子を解放する。俺は……すまん、少し休ませてと休憩を申し出る。
そして、だいぶ遅れて俺はスマホの画面を明るくする。未読の山にようやく向き合うことなる。**]
(170) 2019/09/07(Sat) 10時半頃
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[隣に立つ会堂の横顔を見遣りながら、彼我の持つ色で線を引いた事を思い出す。
生命力に満ちた橙色と、 冴え冴えとした水色と。 ──本当に象徴的だと思った。
あの時側に居てくれた少年。己と同じへ引き入れて彼の望みを肯定した。 醜く焼け爛れた手を握ってくれた。 絡んだ指先から伝わった熱い血潮の灯。]
(*39) 2019/09/07(Sat) 11時頃
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[抱き込んだ会堂の腕から伝わるのと同じだった。命のぬくもりだった。 会堂と同じ色を持つべき存在だった。
それでも、彼が己の隣に並び立つ事を肯定した。認めた。 あの時交わした言葉を覆す事はしない。
忘れたくないのだ、と訴える声色、己を見つめる眼差し。
健気で切実な願いだった。 同じ望みに別の場所でも触れたような気がしてツキリと胸に棘が刺さる]
(*40) 2019/09/07(Sat) 11時頃
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/* 未読の山そうだよねwwww ちょっと時間を置こうねwww 会長に雛子にばっかに手をかけていただく事なんて全然想定してなかったんだほんとなんだwwwwwごめんねwwwww
(-106) 2019/09/07(Sat) 11時頃
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[どうやら、チャットメンバーが増えたようだった。 フリー素材の、よろしくな!というスタンプを送る。
皆、ループの輪から外れた面々に気付いている様子だった。]
『雛子と図書館行ってた。 諸々、了解。
先、泳いでて〜!
水分補給忘れずにな!』
と、グループチャットへ送った。]**
(171) 2019/09/07(Sat) 11時頃
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/* あ、会堂メモプールに連れてってくれ りょ! もうちょっと書き込みをコンパクトにしたいできない…頑張る…
(-107) 2019/09/07(Sat) 11時半頃
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― 学校・プール ―
落ち着いて、ですか。 たまたま今、そう見えているだけですよ。
[照れ隠しのように笑った岸さん(>>156)にそんな答えを返す。 私とは違い、いい笑顔をする子だ。 私と比較すると誰でもそうなってしまうが。 友人の間では、【離れてみればおとなしそうな子】、でも【近くで見ると超絶マイペースの変人】と好評を頂いている]
ええ、そうです。 これでも大会などでは他校の生徒に、ゲコ西のハロウェルアマガエルと呼ばれるほどでした。
[どうして私のコトだとわかったのだろうか。 もしや彼女はエスパーか。 もしかしたら、エスパーなんかも居てもおかしくはないこんな状況なのだ。 それはそれとして、平泳ぎのように空中を掻いてみせ、二つ名を名乗りあげる]
(172) 2019/09/07(Sat) 13時頃
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そうですね……私は泣くことができなかった、から。
[後輩からの質問に、気さくな先輩として小粋にそう答える。 しかし、これで意味が伝わるだろうか。 見下ろすプールの水面はゆっくりと揺らいでいる]
(173) 2019/09/07(Sat) 13時頃
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[そこで一度スマートフォンに目を落とす。 光が入って読みにくいから、光量を上げて。 大須賀さんちの颯成くんが到着している(>>131)ようだが、澪ちゃんが連れて来てくれるようだからおまかせしよう。 そして、会堂くんは(>>171)。 そうか、会いに行ったんだ。 それなら、お言葉に甘えて先に泳いでいることにしよう]
(174) 2019/09/07(Sat) 13時頃
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[ヒナコさんと会堂くん、二人あてにメッセージを送る。
『ヒナコさんと会堂くんが居なくて私、少し寂しいです。 ごゆっくり』
、と。 そうしてから、]
(175) 2019/09/07(Sat) 13時頃
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ちょっと失礼します。
[そう隣の岸さんに声かける。 返事は聞かずに、プールの中へと飛び込んだ。 制服姿のままで]
(176) 2019/09/07(Sat) 13時頃
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[大きく上がる水しぶき。 制服が水を吸って、重くなる。 髪の毛はぶわっと広がって、黒く漂い、まるで海藻のようだなぁなどと思う。 右手には飛び込むときから天高く掲げたスマートフォン。 眩しいのを我慢してカメラを見上げ、左手のピースを顔に近づけてパシャリ。 そんな画像も二人へと送りつけてやった]
(177) 2019/09/07(Sat) 13時頃
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[一度、スマートフォンをプールサイドにリリース。 そして、身に纏わる重みに任せるようにプールの底へと沈む。 仰向けに、寝そべる。 聞こえるのは水音と、泡が立ち上る音。 ぼやけた太陽の光は放射線を描く。 水面を通して見る空は*とても青かった*]
(178) 2019/09/07(Sat) 13時頃
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/* wwwwwwwwwww wwwwwwwwwwwwwwwwww
(書き込もうとした瞬間自撮り来てた)
(-108) 2019/09/07(Sat) 13時半頃
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─ 図書館 ─
[冷房の効いた室内へ入った途端にもう駄目そうな彼を休憩スペースにでも置いて自分は用事のある書架へと引っ込みごそごそと何やら資料を探している。 持ち出しの難しいものはコピーを取るなどして取りまとめる最中、思い出してスマホを立ち上げればいくつか通知が溜まっており、それを指でより分けて。
エミちゃんからのいつものお小言はすぐに閉じて、開きっぱなしだったグループチャットに新たなメンバーが追加されている事や諸々の流れを確認した。
ちょうど会堂のメッセージが最後だったので 何か入力しようとした所で(>>175)安住のメッセージが飛び込み]
安住さん……
[ちょっといやかなりぐっと来て目尻が下がった。 反射的に今まさに『私もさみしいよー』などと打ち込みかけた所で追撃(>>177)]
(179) 2019/09/07(Sat) 13時半頃
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っ!?
[水面に広がる黒髪、制服のままで水に浸かった少女、 青いプールの底にキラキラと映る光と影が夏の強い日差しを乱反射しており、つまりそれは、とても]
え、え、え、……エモ…!!!!
[そして、バエる…、とも、思わず呟いて暫し見入ってしまった。 貸出しのカウンターで作業を待つ間可笑しくなって来てクツクツと笑いながら、
『私も安住さんいないとさみしいからダッシュで行く! あと写真めっちゃいい』
手早く彼女宛てへ書き込んで、送信──]
(180) 2019/09/07(Sat) 13時半頃
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