>>-1103 藤
[組み敷かれながら見上げた藤乃助の表情は、常とは別人のように思えた。
どれだけの行為が彼の元で重ねられたのかは知らない、けれど今までに、華月斎が見たことの無い藤乃助の雄の貌]
っ、ぁ―― 藤……
[内側を拡げていく圧迫感に呼吸が詰まる。
せり上がって来る何かに耐えながら、合わさった熱いからだを必死に抱き寄せた]
[共に"果てる"まで、一緒に。
その言葉に頷けないまま生まれた苦い感情が、快楽の波に、浮いては、沈む]
あ、……っ、藤、乃助、 っ、藤……、
[握りこまれたものは、すでに先走りの雫を零していた。
与えられる熱を全身が受け止めて、甘く痺れる本能のままに喘ぎ、腰が揺れ、中を締め付ける。
視界の奥が白く弾けそうになりながら、何度も、藤乃助の名前を呼んで。
どちらが"果てる"のが先か――]
(-1134) lalan 2011/02/21(Mon) 13時半頃