─夜、市街地─
>>291>>292>>293>>294
[人外外法の戦法を聞く中で、電灯に照らされて影が伸びる。
ヒトに戻れるなどという可能性を考えてもいない顔の少年を殺す、物騒な算段だ。それを顔色ひとつ変えずにできるのだから、自分も軌道を外れた類であるのは自覚があったが。]
吸血鬼てホンマに厄介な連中やなァ
霧になるとかそういう能力て
使い方、成ったらなんとなくわかるもンです?
[情報を抜けるなら、抜いておこう。とそんな調子で話を続け、]
、───、……
[世話になったと言われたところで、「あ」の形に口を開けて、閉じて首裏を撫ぜて溜息をつく。男が関わってきたのは吸血鬼ではない。六合攻芸だ。血を啜っているところを見ても、話せば変わりないようにしか感じられない。]
…は。
吸血鬼に世話をカンシャされる日が来ようとは
思ってもみいひんかったですわ。
(295) 2019/05/01(Wed) 17時頃