[>>82梯子の上から見るジェレミーは穏やかな笑顔を浮かべていた。
何処か見に行くかと聞けば、彼は稼ぐだけ稼ぐと答える。
少女は店の仕事の合間に出し物を見たり、普段と装いの違う町の中を歩くのを楽しみにしていた。
今年はクッキーを買えるだろうか――という事も興味の一つで。
祭りに向ける意識の違いは彼が大人であるからか、元々の性質かは未だ分からないが。]
そうなの?
じゃあ頑張って貰った分は返さないとね。
[提示した金額に色が付くかは売上次第にはなるが、彼が働く時間に見合った対価を支払うことが出来るといい。
母親の事については、触れられなければそのままに。
もう八年も前なると思えば、遠い日のように思えるが――当時は家に灯が無くなったようだった。
常連客に、大通りで同じように店を構える人々。
その他、沢山の人々の助けがあって、この店がある。]
(93) 2018/08/05(Sun) 21時頃