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Twinkle, twinkle, little star...
How I wonder what you are...
Up above the world so high...
Like a diamond in the sky...
Twinkle, twinkle, little star...
How I wonder what you are...
[意識が遠ざかる前。
最期に口ずさんだのは、いつもと同じ歌。]
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[互いに一言呟いた後は、沈黙が落ちる。 微かに聞こえる、雫の落ちる音。 今なら手負いの相手も逃げられないだろうと思ったものの、動けないまま無為に時間を過ごす。 やがて、周囲は再び明るくなり]
他の何処かで……か。
[結局、自分は生きている。 ヴェスパタインの方も、致命傷という訳ではないようだ。 傷口に触れるようすを目を細めて見ていたが、不意に近付いて鋏に指を通し]
…………っ
[引き抜く方向へと、力を籠めた]
(14) 2010/10/31(Sun) 02時頃
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―回想:談話室―
[本を読むでもなく、ソファに座ったまま蛍光灯を眺めていれば談話室の扉が開く。
視線だけそちらへと向け。]
ユリシーズ先生、ごきげんよう。
[彼がギリアンの遺体に対して声を漏らしたことに気付いたが、特に何も言わず。]
歌…?
そうですね。先生の邪魔にならなければ良いのですが。
[雑誌を手にしたユリシーズへ、笑みを浮かべたままそう断り。
そして口ずさむ。]
Twinkle, twinkle, little star...
[いつもとは僅かに違う声色。どこか、祈るような歌声。]
――ねぇ。ギリアン。
人は死ぬと星になれるって、貴方言ってたわよね。
貴方、星になれたのかしら。ここには星の光すら届かないけど。
それでも――。
[心の中で、ギリアンへと話しかけながら。
『弟』を悼むように口ずさんでいた。]
|
[ずるり、と鋏が抜ける。 肉と擦れるようなその感触は、余り気分のいいものではなかった。 手は溢れだした血に塗れ、更に紅く染まっていた]
なに……? ちょっと、なに言ってるの?
[男の左眼から窺い知れる愉悦。狂気。 そう、何も感じていなかったのではなく――悦んでいたのだ]
あ、あんた……それ、どういう……
[こちらに向けて差し出されたメス。 殺せ、と言葉を重ね迫る様子に、少女の体は震えだした]
あ、はは…… やる、やってやるわよ……!
[その手はメスに向かって伸ばされ。 しかし握り締める事は出来ず、ぽろりと取り落とす。 再び顔を上げた時には、はっきりと怯えの混じる表情で、ヴェスパタインを見詰めていた**]
(23) 2010/10/31(Sun) 03時頃
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[他の歌は知らない。同じ歌を何度繰り返していたか。
プリシラが談話室に入ってくる。
声をかけられることもない為。こちらから声をかけることもしない。ユリシーズに対する悪態は聞こえていないかのように。
彼がギリアンの遺体を蹴りつけても、何を言うでもなくただ歌を口ずさむ。]
Twinkle, twinkle, little star...
How I wonder what you are...
[歌い終わる。少しだけ喉が渇いたようにも思う。
プリシラがユリシーズに対して投げたペットボトルを目で追いながら、自身も水を飲もうかとぼんやり考えていると。]
あら。
貴方が私のこと、美少女なんて言ってくれるとは思わなかったわ。ふふふ。
[珍しく声を出して笑う。彼が嫌そうな顔をしても気にしない。
ソファから立ち上がり、ドリンクサーバーへと向かうと、冷えた水のペットボトルを取り出す。
再びソファまで戻ってから一口だけ飲み、二人が話していることを笑みを浮かべたまま聞いていた。
→へ**]
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―廊下/ヴェスパタインの研究室前―
[言葉の威勢とは裏腹に、一度落としたメスを拾い上げる事すら出来ず。 視線はヴェスパタイン>>27に吸いつけられたように動かない。 帰りたまえと促す声にも反応出来ないでいると、血に塗れた手がこちらに近付いて]
ひ……っ
[頬を滑るぬるりとした感触に、絞り出したような悲鳴が出た。 赤色は筋となって、少女の頬を異国の化粧のように彩る]
うあっ……どうして…… あたし、どうして……
[鋏を握ったままの手は持ち上がらない。 再びヴェスパタインに向かっていく気力はなく、かといって傍らのケイトに振り向ける感情も持たぬまま、ふらりと立ち上がり何処かへ歩き始めた。 頬と右手には、未だくっきりと紅が残る]
[どこかからメインプログラム>>@1の無機質な声が聞こえていたが、内容は頭の中を通り過ぎるばかりであった]
(39) 2010/10/31(Sun) 22時頃
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[首が捻じ曲がった自分自身の遺体を見下ろす。
小さな体。細い腕。
それでも、今まで『弟』が自分を『守って』くれたように誰かを守りたいと思ったのに。]
ねえ、ギリアン。
私には無理だったわ。誰かを守るなんて。
[白い患者服から零れた小さなカプセルを見つめながら小さく呟いた。]
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―廊下―
[呆然とした表情でしばし彷徨っていたが、クスクスと笑う声>>38が聞こえて立ち止まる]
誰かしら……?
[警戒する訳でもなく、ただ虚ろな表情でそちらに目をやった]
(41) 2010/10/31(Sun) 22時半頃
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…………?
[視界に入ったのは、血に塗れた――自分以上に返り血に染まった、男>>42]
な、に……?
[彼の体を染める血は誰のものか。 放送をきちんと聞いていれば事態の把握は容易だったはずだが、混乱したまま彷徨っていた少女からすれば、また別種の混乱に放り込まれただけであった]
あたし? あたしは……何を?
[自分の事を聞かれても、整理がつかず鸚鵡返しにする。 そして、頭の中に浮かんだ単語を、説明にならないままで口に出す]
殺す……殺され……そう、殺そうとして。
(45) 2010/10/31(Sun) 23時頃
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[暫くそうしていたが、珈琲を飲むプリシラの傍へと向かう。
彼には見えていない。先程触れることが出来なかったその頬へそっと手を伸ばした。]
触れられない、わよね。
[己を殺した相手に対し、それを気にしていない。
寧ろ、慈しむような笑みを浮かべ隣へ座れば、男が入ってきた。]
貴方とは、もっとお話したかったけど。
もう出来ないわね。
[《外》から来たばかりの被検体。
実験前の被験者とは滅多に話すことが出来ない為、男から《外》のことを色々聞きたかった。もうそれは叶わない。]
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[ユリシーズ>>48は手が届かないくらいの距離で立ち止まった。 首を傾げる仕草をぼんやりと見詰める。 男を染める赤色。誰か一人の血なら、きっと致命傷に違いない。 それなら、今平然と目の前に立っている、この男は―― ようやく、思考が現在に追い付いて]
そう―― こ、こ、殺そうとしたのよ!
[ユリシーズに向けて、血に染まる鋏を構えた。 緊張で酷く声は上擦り、呼吸は前にも増して荒くなる]
あ、あんたはどうなの? 殺す側なの?
[それを聞いてどうするのか、自分でもわからないまま問いを口走った]
(53) 2010/10/31(Sun) 23時半頃
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そういえば、結局名前聞いてなかったわね。
私も名前言ってなかったけど。
[そんなことを思いながら、二人の会話を聞く。程なくケイトが談話室に入ってくれば、そちらへと視線を向けた。]
あら。ケイト先生。
残念ね。プリシラが私を殺そうとした時のデータが取れたら、貴女の実験に貢献できたかもしれないのに。
[殺人行為。感情を研究している彼女なら、興味を持っただろうと。
そんな事を思いながら、三人を見つめ口ずさみ始める。]
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好きで殺した訳じゃない?
[ユリシーズ>>56の言葉に首を傾げ]
ああ、そうか……『処分』、したって訳ね。 オスカー……『博士』を真っ先にやるとは思わなかったわ。
[今更思い出したというように頷く]
これは……この血は、ヴェスパタインのよ。 彼はまだ、死んでない。 そう……レティーシャ、死んだんだ。
[低い声にも特別反応を見せる訳ではなく。 むしろこの場で聞かされた二人の死に思いを馳せるように、少しだけ瞳を伏せる]
(65) 2010/10/31(Sun) 23時半頃
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[>>57 お姉様、と声を掛けられたのは、そんな時だったか]
あんたは……ホリー?
[視線は自然、紅く濡れたリボンの方へと向く。 それが何の色であるか、こちらの目には明白だが、ホリーはいつものように微笑んでいる]
あんた……ねぇ。 よく見なさいよ。これは何?
[首を傾げるホリー>>58に見せ付けるように、紅く染まった鋏を向けた]
(66) 2010/10/31(Sun) 23時半頃
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Twinkle, twinkle, little star...
How I wonder what you are...
[談話室で話される内容を、静かに口ずさみながら聞いている。]
Up above the world so high...
Like a diamond in the sky...
[サイモンが殺された時に傍にいたからと言う、男の言葉。
自分自身も同じ理由で彼は《適合者》ではないと思い――他にも理由はあった気がしたが、今はもう覚えていない――守ろうとした。……その前に、殺されてしまったけれど。]
Twinkle, twinkle, little star...
How I wonder what you are...
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あんたね……
[警戒心もなく近寄るホリー>>70に、向けるのは苛立ちの眼差し]
痛い目見なきゃわからないのかしら?
[刃先に向けて伸ばされる指先。 鋏を開く。 そのまま閉じれば、指を挟みこめる位置]
(74) 2010/11/01(Mon) 00時頃
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[プリシラの言葉に、口ずさむのをやめて笑みを深める。]
今日は、本当に貴方の口から意外な事を聞いているわね。
私の事、可憐な女の子だなんて。
[彼が実際もそう思っているとは思ってもいないが、プリシラに微笑んだ。]
実年齢なんて、私にだって分からないのよ。
[僅かに笑みを陰らせて。小さく呟く。]
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……そうなの? 事故、かなにかだったのかしら。
[ユリシーズ>>73の曖昧な返事に、向けるのは残念そうな顔]
別に……疑ってたからした訳じゃない。 本当は、誰でも良かったんだけど―― そうね、ヴェスパタインには、切り刻まれてばかりで癪だったから。
[問いに対する答えは、要領を得ていたかわからない。 ただ、後者に対しては明確に違うと言えた]
……何?
[ホリーを見てユリシーズが上げた声を聞き、鋏の手を開いたまま止める]
危ない、とでも言うつもり? 案外優しいんだ。
(78) 2010/11/01(Mon) 00時頃
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――ヴェスパタインよ。 でももうすぐ、あんたの色も混じる。
[刃先に触れる手。>>79 刃を少女の肌から離さぬようにしながら引き下ろした。 力を籠めはしなかったものの、皮膚を切り裂くくらいの勢いはあっただろう]
(81) 2010/11/01(Mon) 00時半頃
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[プリシラが談話室から出たのを見送り、残った二人の様子を見ていたが。]
そういえば、オスカー先生も亡くなったんだったわね。
ホリーはどこにいるのかしら。
[談話室から出ると、ふらりと廊下を歩き始めた。]
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[ユリシーズ>>82の言葉に動きが止まる。 鋏を持った手はだらんと下ろしたまま。 視線はホリーを見詰めていて、彼の表情には気付かない]
そう……殺してやろうと思ってたわ。 あたしが――死ぬために。
(87) 2010/11/01(Mon) 00時半頃
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[鋏を握る。 カチン、と金属の立てる高い音]
ユリシーズ。だからあたしは、今だって。
[鋭い切っ先を、今度はホリーの喉元へ向ける]
そのためなら、殺してやりたいと思ってるのよ?
[瞳を細め、微かに唇の端を持ち上げる。 血液を眺める少女>>85に向かって]
そう、それはあなたの血。 これから、もっと見せてあげる。
(88) 2010/11/01(Mon) 00時半頃
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そうよ……。 だから、何だっていい。 あたしの息の音を完全に止める手段があるなら――
[ユリシーズ>>91の声にからかいの響きを聞きとるも、苛立ちは抑えて答える。 しかし、制止の言葉を掛けられれば]
どうして? 生きてても――生かしておいても仕方がないじゃない。 こんな風に狂わされて。
(96) 2010/11/01(Mon) 01時頃
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[ホリー>>92をじっと見る。 けれど彼女からは、悲しそうな表情を返されて]
何よっ! 生きていれば幸せ……? そんなのは、痛みを知らないから言える事でしょう? 頭の中に幸せしかないあんたには、わからない!
[鋏を握る手に力を籠める。 ぷつり、と、小さな血の粒が浮かぶくらいまで。 それでも――彼女が向ける尊敬の眼差しは、変わらないのだろうか]
(97) 2010/11/01(Mon) 01時頃
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Twinkle, twinkle, little star...
How I wonder what you are...
[廊下を歩く。折り重なる死体に躓くことも無い。
寧ろ、そこに死体が無いかのように歩いている。]
Up above the world so high...
Like a diamond in the sky...
[廊下の先に人影が見えたのは、ホリーがヨーランダの瞳を見つめながら何か問いかけていた時か。
足を早めるでもなく、傍に近寄った。]
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現実……。
[ユリシーズ>>101の言葉に、唇を噛む]
それなら、どうして…… あたしには、与えてくれなかったの……?
[それはこの場の誰かにぶつけても仕方のない呟き。 瞳はふっと遠くを見詰めていたが、鋏を掴む気配にはっと意識を戻して]
ホリー? ちょっとあんた……
[頬を上気させた顔を見て、たじろいだように体を引く]
『助けろ』、って……お父様、オスカーがそう言っていたの? それは――
[こちらを見詰める瞳。一点の曇りもなく見えた]
(108) 2010/11/01(Mon) 01時半頃
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――それは、オスカーが望んでいる事を、一緒にして欲しいって言ったのよ。 オスカーはきっと……まだ、死にたくなかったから。 一緒に自分の命を助けて欲しいって、言ったんだわ。
[答えてから、ホリーの手からそっと鋏を引き離し。 彼女の肩を押しやって距離を置こうとする]
でも、あたしにとっては――違うの。 あたしを『助けたい』のなら、わかって。 その瞳を――こっちに向けないで。
[彼女の思考は、全て制御されたもの。 頭で理解していても、目と目を合わせれば湧き上がる感情が先行してしまう。 意を決して振り切るように、ユリシーズに向き直り]
本当に。 殺して、くれるの?
[嗤う彼の顔を、下から見上げた**]
(109) 2010/11/01(Mon) 01時半頃
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鋏…運命の糸を切るのは、誰だったかしら。
[昔読んだ神話を思い出しながら、そんな事を呟く。
鋏を下ろした様子のヨーランダを見つめ。]
貴女は、運命の糸を断ち切れなかったのね。
[表情を変えぬままに、その場からふらりと立ち去った。**]
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