126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜
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[降り注ぐ茨の雨は確実に尾だけでなく、 体幹も絡め取る。 めり込む傷はたちまち凍りつくが、凍る表面も突き破り 肉深くまで突き刺さる。
一部はそれこそ地面に繋ぎ止める様に突き刺さった]
ガアアアァァァァッッッ!!
[あがる悲鳴はもう人の声では無かった。 茨を引き千切ろうと足掻きのた打ち回る。
動く目は魔法使いを凝視したままで、茨を引き摺りながら 女へと近付こうとした]
(34) 2013/06/22(Sat) 01時頃
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[―その括りで言うなら、魔物も人間もそう変わらないんじゃないのか。 けれどそれは口には出さない。]
…っ…。
[魂を使って発動させる生贄魔法の力の強大さは、喰らった自分が一番よく分かっている。 茨の雨を喰らう同族>>32を見つめながら、唇をきつく噛み締めた。
…げ、て。
―生きて。
そう願うのは、彼にとって重荷だろうか。
―それでも、願う事をやめられない。]
(+36) 2013/06/22(Sat) 01時半頃
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ウオアアアアアアアアアッッ!!
[伸ばした舌は円月輪に切り落とされる>>33 茨を縫って切り裂かれた体、棘に貫かれた傷からも 血が溢れ、雨の代わりに紅く体は染まっていく]
ウ…ガァ…ァァ……。
[それでも蜥蜴は地面に鉤爪を突き立てて、 擦り切れた命を引き摺って前へ、前へと進んでいく。
そして距離感も判らないまま、 地面に突き立てていた鉤爪を振り上げて コリーンへと斬りかかろうとした]
(35) 2013/06/22(Sat) 01時半頃
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[茨を引きちぎろうとのた打ちまわる姿を、見つめる。 もう言葉を交わす事はないと、心に誓ったのに。それでも。 魔物の姿、人のものではない悲鳴、茨を引き摺りながら近付いてきた姿に>>34。 一瞬だけ、円月輪を持つ手を止めてしまった。]
ねぇ。貴方の願いって、何?
……なんて。 今はとりあえず、私を殺して、食べる事よね。 約束したものね。
[そう言って、緩く笑う。 答えが返ってくるとは、思ってないけれど。]
(36) 2013/06/22(Sat) 01時半頃
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[茨の鉄線が降り注ぐ>>31。その威力の絶大さは、右手の中にいても感じとれる>>32。 唇を噛み締めるイアンの表情をちらりと見つつ]
…………。
[声をかけることはしなかった。 食い込み、突き刺さり、鉄線により傷つく魔物の体>>34。 多くの魔物との戦いで聞きなれているはずなのに、その悲鳴に、思わず軽く目を細める。
無数の茨を纏ったまま、こちらに近づこうとする魔物の体は。 円月輪>>33に舌を断たれても、止まらない。
振り上げられる、かつて一度止められた鉤爪>>35の行方を、見守る意思に任せて、瞳に焼きつけようとした]
(+37) 2013/06/22(Sat) 01時半頃
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[会えたのかというイアン>>+16からの質問に、ふわり、笑う。 まだ会えては居ないが、いずれ会えると信じている、と。 そんな意味を含んだ笑み。]
壁……そうですか? ……そうかもしれませんね。
[壁を作り。 ツェツィーリヤはは、もう二度と あのような思いを、したくなかったのだから。]
(+38) 2013/06/22(Sat) 01時半頃
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[振り上げられた鉤爪は、肩を捕えて上半身を裂く。>>35 以前受けた傷と重なって、血が噴き出し、身体が跳ね飛ばされた。 氷蜥蜴が距離感を測り損ねたせいか、致命傷には至らなかったけれど。]
[身体を起こす反動のままに、尾をめがけて、胴をめがけて、円月輪を振るう。 その動きは、頭部は避ける様。]
(37) 2013/06/22(Sat) 01時半頃
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/* コリーンさんのこの想いが、どこに帰結するのかドキドキしています。 そしてソフィアさん! せっかくだから、来れたらカモンッ!!
(-48) 2013/06/22(Sat) 01時半頃
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[その身を引き千切る様にして蜥蜴は進む。 振り上げた鉤爪は手応えを感じても、魔法使いはまだ生きていた。
生贄魔法の発動時間が終われば、解放されれば まだ勝機があるかもしれなかった。
だが魔法使いの問い>>36に一瞬動きが止まる]
(38) 2013/06/22(Sat) 01時半頃
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願い、ネガイ、ねがい。
[俺が『聖杯』に奉げた願いは]
俺の命を引き換えにしても。
(*4) 2013/06/22(Sat) 01時半頃
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ヲ前に、生きてイテ欲しカッタ……。
[不意に重なった女。 黒い髪、黒い肌。 何一つ、目の前の女とは似ていないのに。 重なった女に俺は微笑んで。
円月輪の前に、自ら頭を差し出した]
(39) 2013/06/22(Sat) 02時頃
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[−例え出会ったばかりとはいえ、少なからず言葉を交わした。
正体を暴かれる身となっても、 戦友を手に掛ける事になっても、自分は孤独ではなかった。
だから。 彼が何と言おうが、 自分にとって彼は、‘他人’ではない。
間近に届く彼の苦痛の声を遮らず。
茨の鉄線に、円月輪に、 その身が深く傷付けられても尚、コリーンに立ち向かおうとする氷蜥蜴の姿をじっと見つめる。**]
(+39) 2013/06/22(Sat) 02時頃
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フラ…シス……。
[最後に呼んだのは忘れていた筈の女の名前**]
(*5) 2013/06/22(Sat) 02時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/06/22(Sat) 02時頃
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/* これ、カオス編成でも良かったんじゃないかなって
私、救済してたら 音を代償にするつもりではいたんですけどねー 死ぬ気満々だな!!!
(-49) 2013/06/22(Sat) 02時頃
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だめぇぇえええッッ!!!
[その言葉に対して、何かを思う間も、無かった。 自身が投げた円月輪めがけて、その軌道を逸らす様に投げたのは、もう一つの供物。『五鈴鏡』。]
[力の解放は間に合わないから、軌道を逸らすだけの、それ。]
(40) 2013/06/22(Sat) 02時頃
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[目の前で逸れる円月輪>>40
それを掴もうと伸ばした手にはもう鉤爪も、 凍気纏う鱗もなかった。
茨から解放された体は引き裂かれ、貫通し、ボロボロだった。 だがやらなければならない。
『生贄』になる前に『死』を。
掴んだ刃で自らを終わらせる力はもう無かった。 だから…それを喉元にあてて、支える事の出来なくなった 体を重力に引かれるままに倒れ込んだ**]
(41) 2013/06/22(Sat) 02時頃
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……皆さんにも、そういうものがあったのでしょうか?
[ツェツィーリヤは小さく呟いた。
何かを失ったこと。 再び会いたいと思った存在。
魔法使いを長く続ければ続ける程、 失うモノは多くなる。 それは、きっと 魔法使いの悲しい宿命。]
(+40) 2013/06/22(Sat) 02時頃
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[魔法使いになったということは、 何かを守りたかったのだろうともツェツィーリヤは思う。 ツェツィーリヤも、また。 初めは何か――もう忘れてしまったけれど――を 守りたいと願い。 そして、セシルを失ってからは。
彼の為に生きたい――死にたいと願った。
一歩間違えれば、おそらく彼女も 二人のように魔へと落ちた可能性もある。
落ちずに済んだのは、 おそらく―― だったからかもしれない。**]
(+41) 2013/06/22(Sat) 02時頃
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/* ホレーショーさん。コミット了解です。 ほんっと、赤としてたくさん動かしていただき、ありがとうございました! ……と言ったところで、コミットしただけでまだ終わったわけじゃありませんが。 言いたくなったのですっ。
(-50) 2013/06/22(Sat) 02時頃
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/* ツェツィーリヤさんの穴埋め問題は難解だっ!!
(-51) 2013/06/22(Sat) 02時頃
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[『聖杯』はきっと悪魔の盃。 尽きぬ望みの前に現れて、代償と引き換えに魔に染め上げて。 その盃を絶望と悲劇と欲望で満たす為なら どんな悪意ある奇跡も起こすのだろう。
最後の最後に。 俺の罪全て、愛した女の記憶と共に返すのだから**]
(42) 2013/06/22(Sat) 02時頃
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/* 酷い品ですが、救いは感じますね……。 改めて、最後の首無の大役、お疲れ様でした。
(-52) 2013/06/22(Sat) 02時半頃
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/* 青で追いかけようかと思ったけど、それは明日かエピ……かな? 今はミマモル。
(-53) 2013/06/22(Sat) 02時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/06/22(Sat) 02時半頃
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/* おぉ? ソフィアさんもコミット了解です! お体、なにより大切に。
エピもありますし、続きはそちらで楽しみましょう。
(-54) 2013/06/22(Sat) 02時半頃
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[逸れた軌道。 『五鈴鏡』を投げたその勢いのまま、氷蜥蜴の方へ走って。 重力と共に落ちてきた頭を、抱き締める様に抱える。
勿論、支えられるわけなんて、なくて。 氷蜥蜴の体重と共に、重力で地面に叩きつけられれば。 口から、少し血が零れた。]
[彼の首に、どの程度刃が刺さったか分からない。 それでももしも、私の身体で作れた隙間か、何かで。 『完全な死』でも『生』でもなく、『瀕死』の状態になって、人間に戻れたならば。 私は、傍に落ちていた『五鈴鏡』に手を伸ばす。]
[それは『音』と『光』でできた、球体の、見えない反射の盾。 使用する際に、供物を激しく消費するそれは。 自身の身体が使い物にならない時、それでも、魔力だけでも残っていれば誰かを守れる様にと。 その時にだけ。 自分にではなく、誰かに使うために持っている物。]
(43) 2013/06/22(Sat) 03時頃
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私にも、私の、譲れない願いがあるの。 私は、人間の貴方に会いたい。 生きていて欲しい。
貴方の罪も、罪に苛む心も、後悔も。 私で良ければ、一緒に背負ってあげる。 一緒に、謝ってあげるから。
私、本当に一人になっちゃったのに。 貴方、これ以上、私を不幸にする気なの?
ていうか、貴方の右腕に、沢山の人が居るんだから。 一人だけ楽になろうたって、そーはいかないのよ。
[いつか交わした言葉>>1:125。 こんな時でも、最後に付け足したのは、やっぱり憎まれ口だったけれど。]
(44) 2013/06/22(Sat) 03時頃
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[『五鈴鏡』の力を、解放して。 左腕で抱き締めたまま、背にあてた右手は、力を込める。 選ぶのは――……《救済》。]
[でも、その一連の出来事は、全て泡沫の夢かもしれない。 だって、私の目の前は真っ暗で、何も見えないから。]
[私とホレーショーを包む、光と音の壁。 血に飢えた下級の魔物が集まってきたとしても、魔力尽きるまで、傷つけさせはしない――……。**]
(45) 2013/06/22(Sat) 03時頃
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/* コリーンさん! 最後の最後まで、お疲れ様でした。 ちょっと青文が思いつかないので、ロールはここで止めますが。 生贄が続いて、最後は救済。 村名に相応しい締め方だと思います!
さて、後は更新……っ!
(-55) 2013/06/22(Sat) 03時半頃
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/* あぁとその前に、エピで言うのは微妙なんで。 今回の企画は、建てるかー建てないかーあたりから、ごたごたしてしまっていたことは、ここで改めて申し訳ありませんとお詫びします。 なんか、ふらーふらーしてましたよねotz。
でも、ご参加いただき、お話を作っていただき。 とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
お詫びが入っているので、これは最終日の灰にぽいっ。
ではでは。
(-56) 2013/06/22(Sat) 03時半頃
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/* 五鈴鏡(機会があれば)と、メモに書いていたのは。 《救済》の時限定にするって、決めていたからでした。
ソフィアはね、来てくれるの待ってたんだからね!? ……と、ツンデレにもなっていない事を。 や、体調や都合悪い中なら、勿論無理はなさらないで欲しいですけど。
(-57) 2013/06/22(Sat) 03時半頃
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