151 雪に沈む村
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…無理はするな。
[トニーがカルヴィンを立たせると、低くカルヴィンに言葉をかける。 それは、どちらのカルヴィンに向けた言葉だったのか。]
おい――
[連れ立って出て行こうとする少年達が工房を出ようとすると、一声かけて鍋を渡す。]
パンの分は働いてもらうぞ。 トニー、帰りにその鍋をピエールんとこに持っていっとけ。
[使いを頼めば、恐らくトニーもカルヴィンを今日は大人しく返すだろうと思った。 トニーがそれを了承するかは分からなかったけれど。]
(60) 2013/11/19(Tue) 21時頃
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[少年達が連れ立って出て行ったか、それともまさに出て行くところだったか。 外から女性の声がした。>>50]
――ああ。
[ソフィアだ。恐らくいつもの通り茶葉を届けてくれたのだろう。 もっとも、いつもよりやや遅れていたようだが。 扉を叩く音がしたなら、ゆっくりその戸を開く。
一緒にジリヤも連れ立ってきているのを見れば、おや、と片眉を上げただろう。]
(61) 2013/11/19(Tue) 21時半頃
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いやいや…そこまでしていただかなくても大丈夫ですじゃ… 生者必滅、生き永らえ過ぎたくらいだしのぅ。 このオマケのスープをいただけただけでも、ありがたいのですよ…
[>>52 気遣う料理人にそう言って、バーナバスはスープに口をつける。 ミネストローネのトマトの酸味と香料の香りが、口の中へと広がっていった。 スープを十分に堪能しつつ、身体の中がポカポカと温まるのを感じた。]
[次にこの店を訪れたなら、今回は頼まなかったキノコのスープを頼もうと心に決めるのだった。]
(62) 2013/11/19(Tue) 21時半頃
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『いってらっしゃい』>>*10
[バーナバスの声が響く。 アリスに投げかけられたであろうその言葉は。つまり今までの会話を、全てこの老龍に聞かれていたということで]
(……うっわ。はずい!バーナバスじーさん聞いてるんなら先言えよ!)
[と、“カルヴィンの口調”で言いたくなったのをぐっと堪えて]
ご老体……、聞いていたのか。
(渋い声色で唸った)
(*16) 2013/11/19(Tue) 21時半頃
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『なにか困った時はいつでもどうぞ』>>*14
[などとアリスに話しかけるバーナバスに、自分の先ほどの台詞>>*5が思い出され――]
(格好付けて大人ぶったところを、親に見られた子供の気持ちってこんな感じなのかもしれないな)
[バツが悪くなってしまう。 バーナバスほどの老龍を前にすれば、カルヴィンは間違いなく“子供”だった]
(*17) 2013/11/19(Tue) 21時半頃
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[他人と魔力の波長が合うのは初めてなのだろう。 はしゃぐアリスの声色>>*15に、カルヴィンは苦笑する。アリスのどや顔が目に浮かぶようだ。 コードネームを決めようと提案する彼女の言葉に、カルヴィンは頷き]
ふむ。秘密の名前、か。
[確かにいつまでも“名無しの龍”では坐りが悪かった。 これは渡りに船と思案を巡らせる]
……では我は。ピーター、と名乗ろう。
[遠い異国のお伽噺の主人公の名だ。 いつまでも大人になれない、永遠の子供の象徴]
(*18) 2013/11/19(Tue) 21時半頃
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[>>60ウォーレンに低い声で諭される。 この不器用な男には珍しく、気遣うような口調]
うん、ありがと。
[無理はしない、とは返せなかった。 トニーに使いを頼んだウォーレンの意図を察し、心中で彼に感謝しつつ]
あーあ。カッコイイ剣を手に入れるはずが、鍋とはなあ。 これじゃあチャンバラできねーし。残念だなトニー。
[チロリ、と舌を出しておどけてみせる。 それが今のカルヴィンの精いっぱいだった。自分の腕を掴むトニーの手>>55に、いつも以上に力が入っていることに気付かない彼ではない。 すこしでも安心させようと、虚勢を張った]
(63) 2013/11/19(Tue) 22時頃
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/* どこいこっかなーって思ってたけど 用事思いついたっと
しかし相手がその場所にいにゃい 迷子になるかー
(-21) 2013/11/19(Tue) 22時頃
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――……ピーターねっ?
[>>*18 秘密の名前を名乗られれば、にやりと笑う。 老獪な龍族の二人にとっては児戯に等しい事かもしれないけれども。 お嬢様にとっては、彼等が自分の提案に乗ってくれた事が余程嬉しいようで。 また、案外可愛い龍の二つ名に、つい含み笑いを零さずにはいられないご様子。]
メーは……うーん……
[そもそもアリスというのが、お伽噺が由来の名前なのだ。 奥様がよくお嬢様に聞かせていた物語。]
――……メーは……【チェシャ】で!
[その物語に出てくる猫の名前を名乗った。猫は…好きなのだ。]
(*19) 2013/11/19(Tue) 22時半頃
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/* ピーターパン症候群 アリス症候群
さて、シリーズに合わせるべきか…
「ジェームズ」って名乗ると、 ジェームズ・ボンド ジェームズ・フック(フック船長) でどちらも満たせたんだけどな…
(-22) 2013/11/19(Tue) 23時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/11/19(Tue) 23時頃
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/* CNとか完全にガチ村の赤茶ノリじゃないですか! 滾ってまいりましたーーー!! 噛み筋のご相談でも致しましょうか?w*/
(-23) 2013/11/19(Tue) 23時頃
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そんな悲しいこと言うなよぉ!生き永らえるのに過ぎたとかねえからよ…寿命なんざ自分の意思で決められねえよ。 んー。お客さん寒かったら言えよ!年寄りに寒さは大敵だからな。
[ケタケタ笑いながら客>>62を眺める。基本的に陽気な男だ。]
あー。ウォーレンじいに頼んだ鍋もそろそろ出来上がる頃か。雪が強くなる前に受け取りに行かねえとなあ。
(64) 2013/11/19(Tue) 23時頃
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/*
じゃあオセロー症候群で。
.
(-25) 2013/11/19(Tue) 23時頃
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んじゃなー、ウォーレン。邪魔したなー!
[ぶんぶんと手を振って工房を出ようとしたところで、ドンドンドンと激しく目の前の扉が音を立てる。続けて、若い女の子の声>>50]
なんだソフィアとジリヤか。驚かせるなよ……。
[扉から工房に入ってくる2人の姿を見てホッと胸を撫で下ろす。 ソフィアをすぅ、と見上げて]
ずいぶん背が伸びたんだな、ソフィア。
[見下ろしていた彼女を、見上げる立場になったのはいつのことからか]
(65) 2013/11/19(Tue) 23時頃
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―教会―
…いや、あれくらい何でもないぜ。 だからアンタが気にする必要なんて無いんだからな?
[義足を叩いて茶化すように、あるいは自虐ともとれる言葉を紡ぐチャールズ>>0:130に、なんともないと言った風に返事を返す そもそも元来、有翼族の翼は飛ぶ為に有るのだ。それを役に立てなけりゃ勿体ない、と言うのがサイラスの言い分ではあった 尤も、眼の前の男――チャールズは頼まれた用事をこなす度に、感謝の言葉と共に少し重い謝礼を渡してくる>>0:134]
…うぉ、いらねぇつってんのにな。 ま、ありがとよ。長旅の路銀か、余れば土産でも買ってくる
[何度か用事を頼まれる度、受け取るか受け取らないかのやりとりになったことを思い出す そのうち、サイラスの方が折れる結果とはなったのだが]
(66) 2013/11/19(Tue) 23時頃
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ふむ、聞いてたかなぁ? 私は最近耳が遠くてな。 紳士がレディを優しくエスコートしてることしか聞こえなかったよ。
[バツが悪いように呟く声。>>*16 老人はとぼけた風に嘯きながら、くつくつと笑う。 その笑いは、聞いていたと語るに落ちた何よりの証拠。]
[聞こえてきた少女の声に、コードネーム…と一呼吸考えて、]
(*20) 2013/11/19(Tue) 23時頃
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ほう…じゃあ、私はオセローとしようか。
[思いついた名前を口にする。 特に由来はない。 遊戯の名前かもしれないし、 もしかしたら少し前に聞いた悲しい戯曲の主人公の名だったかもしれない。]
(残念ながら…子供向けではないがのぅ…)
[何せ、嫉妬と疑念に狂い、最愛の相手を殺してしまう話だ。 子供には少々ショッキングな内容だろう。]
(*21) 2013/11/19(Tue) 23時頃
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……おや、今日は随分とお客様が多いですね。
[クシャミを見送った後、暫しサイラスやドナルドと話しただろうか。もしかしたら彼等は帰ったかもしれないし、未だ教会の中で休んでいるかもしれない。
兎も角、三杯目の紅茶を継ぎ足した辺りで、入り口の扉が控えめに押し開けられた。 一瞬、開いた隙間に誰も認められず首を傾げるが、視線を下げるとそこにはもこもことした羊毛を纏った小さな姿が。
町中で見掛ける事の少ないその「レディ」に、チャールズは目尻を下げて話し掛けた。]
いらっしゃい、アリス君。 お会いするのは久し振りですね──今日はお一人、ですか?
(67) 2013/11/19(Tue) 23時頃
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[クシャミが窓を眺めながら、夜に見る雪は綺麗だろうかと楽しそうに話す>>0:131]
うーん…初めてだがもうすぐ見れねえと思うと何か勿体ねえ気もするな。 オレは夜目がききにくいが、ランタン越しならある程度反射して面白いかもな?
[初めての降雪に、サイラス自身も多少は高揚しているのだろう。クシャミの話す内容に、想像しながら付け加えた]
(68) 2013/11/19(Tue) 23時半頃
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>>60 …ったく、人づかいあらいなー
[カルヴィンといたいのがわからないのだろうか。 遣いを頼むウォーレンに悪態をつく。 とはいえ、パンの分は働けと言われれば、断ることもできない。]
おっけー、ちゃんと届けるよ。
[しぶしぶと鍋を受け取るトニーに、カルヴィンは残念だな、とおどけた様子を見せる。>>63]
ほんとだよ… ま、ウォーレンじいちゃんが剣なんかくれるわけないって思ってたけどな! チャンバラはまた今度な。
[少し無理をしているような気もしたが、わざとニヤリと笑い、相手に合わせる。 何よりも、自分が安心したかったから。]**
(69) 2013/11/19(Tue) 23時半頃
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>>64 そう…じゃのぅ…そのとおりだ… ああ、食休みにもう少しだけいさせてもらいます… 暖炉の前で、暖まらせてもらいますわ…
[と、食後のティーをちびちび舐めるように飲みながら背中を丸めた。 陽気な男の姿は、作った料理を象徴するようだった。]
(70) 2013/11/19(Tue) 23時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/19(Tue) 23時半頃
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おー、ゆっくりしていきな。しかしあんまり雪が酷くなると足取られちまうしな。まあここにいてもいいけどな。冬が来るからよ妻と子どもは村から出させたんだが話し相手がいないせいでよ、つまらねえんだ。
[スープを仕上げながら湯を沸かし、どこまで本気か分かりづらい調子で続ける。]
俺がお客さんと村の中で会ったか会ってねえか分からないくらいこの近辺から離れてンだろ?老人の足でそんな遠くとかよ、こンのさみい中出歩かすの心配でたまんねえ。でも村の人間なら別に居座られたって困んねえしな。だから好きなだけいていいぜー。
おっ。ジンジャークッキー出し忘れてたなぁすまん。あと、紅茶ポットで持ってきたぞ。冷めちまった紅茶はうまくねえ。
[ポットにティーコジーをかぶせ、皿には控えめな量のジンジャークッキー。]
(71) 2013/11/20(Wed) 00時頃
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[そして冬の支度の話になれば、慌てるクシャミ>>0:131に笑って冗談だよ、と返す だがまた直ぐに寂しそうな顔つきになって。顔は手元のカップへと移った>>0:132 そしてその話を聞いたチャールズも、目を細めて呟いた>>134 尤も、彼のそれは寂しさというよりも心配の方が濃い表情だった]
…ああ。勿論、戻ってくる。 はぐれ者のオレを受け入れた奇特な村だ。ここ以外戻る場所なんてねえよ ただ、1年だけ留守にするだけだ…お前も無事でいるんだぞ?
[そう言うとチャールズの後に続いてクシャミの黒髪を若干荒めに撫でた 手伝えることがあれば、とチャールズから問いがあれば>>0:134少しうーんと唸ってから、口を開く]
…そうだな?気が向いた時でいい。空の安全を祈ってくれるか。良い風が吹くようにな 縁のある場所だ。何処の空にいようと、届く筈だろうさ
[有翼族には元来、信仰と礼節を重んじる者が多い。そしてそれは、サイラスの一族も例外ではなかった]
(72) 2013/11/20(Wed) 00時頃
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/* 飯テロピエール。自家製クルトンは叫びたくなるうまさ。
(-26) 2013/11/20(Wed) 00時頃
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[そうしていると、ふと扉の向こうの空気が変わった>>0:133。扉の方に視線を移せば、誰が来たのかはだいたいの想像はつく
同じ、空に属する者の気配。特に魔力が強いものの場合は、気流の流れが変わる事がある。 有翼族は、そういったものを敏感に感じ取る]
よう、ドナルド卿。 さっき帰ってきてたの、見たぜ
[彼が扉を開ければ、温かい空気が多少、頬を撫でた 彼の軽い調子に合わせ、挨拶を返す あと数日、という言葉には>>1:22改めて窓の外を見、チャールズとドナルドの会話を黙って聞く 終わった頃に再び向き直って、ドナルドへと問いかける]
…そういや、アンタは冬の間どうするんだ。 オレ達みたいに渡るのか?
[この村へ来て初めての冬だ。此処に来るまでに龍族と会った経験はなかった 彼は冬の間はどう過ごすのだろうか。ふとそんな疑問が沸いて、問いを投げた]
(73) 2013/11/20(Wed) 00時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/11/20(Wed) 00時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/11/20(Wed) 00時半頃
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―ピエールの食堂―
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…っ…
[カルヴィンを別れ道まで送り届けた後、使いを果たすため食堂を訪れたトニーは、戸を開けるなりその場に座り込んだ。 室内のあたたかい空気に力が抜けたのだ。
吹雪と言うほどではないが、雪は激しさを増している。 道がほんのりと白く色づき始めていた。 薄手のコート一枚で耐えられる気温ではない。]
…ぴ、ピエ…ル…おじさ…
[ピエールを呼ぼうとしたが、顎はがくがくと震え、うまく声が出ない。 かろうじて、暖炉の前に誰かが座っているのを確認した。>>70]
(74) 2013/11/20(Wed) 01時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/20(Wed) 01時頃
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あら、それは良い事だわ。
[寒いというよりも新鮮。>>41 ソフィアが率直な感想をもらしてから、身震いする。 口元を綻ばせてその様子を見守り、ジリヤはそっと言葉を継いだ]
新鮮な気持ちで物事を眺めていれば、色々な発見があるものよ。 寒さに倦んでしまうよりは、その方がよっぽど素敵。
[掌で溶けゆく雪を不思議そうに見つめるソフィアへと、穏やかに微笑んだ。 彼女が長い冬に倦む事なく、心穏やかに過ごせる事を、空を見上げてひっそりと祈る]
(75) 2013/11/20(Wed) 01時頃
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[冬が好きかという問いに返るのは、内に葛藤を秘めた声>>48 やはり、前の冬に訪れた別れは、ソフィアの心に陰を落としたままなのだろう。 気丈に振舞う様子を眺めていれば、こちらの表情もつられて少し陰ってしまう>>50]
……そうね。 貴女にとっては、きっとそうよね。
[ソフィアに聞き取れるか否かという程度のひそかな声で囁いて、緩く瞳を伏せた。 悲しいことばかりではないのよ、と続けそうになった言葉を飲み込む。 父親が戻らない事でソフィアが負った痛みの程は、ジリヤには想像する事しかできない。 きっと今、切々と言葉を重ねたところで、ソフィアには余計な重荷になってしまうかもしれない]
ごめんなさいね、変なことを聞いて。
[柔らかい謝罪の言葉を落して、扉をノックするソフィアの斜め後ろに控えた]
(76) 2013/11/20(Wed) 01時頃
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[やがて扉を開くのは、馴染み深いドワーフの老人。 片眉を上げる仕草を見咎めて、ジリヤは少しだけ瞳に悪戯っぽい光を躍らせる]
あら、嫌だわウォーレンったら。 私がここに足を運ぶ事に、何か問題でもおありなの?
[わざとらしく拗ねた口ぶりで告げて、つんと顎をそらせてみせた。 数秒おいて、クスクスと声を立てて笑う]
冗談よ、ソフィアとお茶を届けに来たの。 お邪魔してもよろしくて?
[いつまでも扉の前で応酬していては、工房が冷えてしまうだろう。 小首を傾げて問いかけてから、ソフィアを促して工房へと足を踏み入れた]
(77) 2013/11/20(Wed) 01時頃
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