158 雪の夜に
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[今日は、その古里への帰郷である。 自分の寝床へと行き、ささやかな荷物を詰めた袋を担いだ。
この小さな袋が男の財産だ。 この日の為に異国で仕入れてきた土産も全てこの中にある。 幾つかの土産のうち、年頃の娘の気に入りそうな 異国の花の髪飾りは、特にしっかりと布に包まれてある。
それを背に担いで狭い寝床をあとにした。 船内は、男と同じく楽しげな期待に満ちた声でざわめいて*いる*]
(12) 2013/12/19(Thu) 16時半頃
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― 市場 ―
[ヒューは、鐘の音>>1を聞き、人や建物の隙間に静かに横たわっている水平線を眺め遣った。 夜の藍色が、夕日の色へ圧し掛かり、真冬の海へ沈めようとしている。 鐘の音を聞き終えて、彼は作業の手が止まっていた事を自覚した。]
(13) 2013/12/19(Thu) 18時頃
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[ため息をつくように長く、白い息を吐き出すと、魚の粘液や油で滑った石畳を踏んで、*店の奥へと引っ込んでいった。*]
(14) 2013/12/19(Thu) 18時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/19(Thu) 18時半頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/19(Thu) 18時半頃
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/*人柄や口調を考えるのはまたあとで ポイント無限じゃないのひさしぶり
海よくわからないから海いきたい
(-1) 2013/12/19(Thu) 18時半頃
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/* 最初におもいついたまま、囁き希望だけど、 守護希望とどっちが楽しいだろう・・・
(-2) 2013/12/19(Thu) 18時半頃
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―エレクトラ号― [厚く雲に塗り篭められた空は低く重い。 この季節の空は、決しては海とは交わらぬ色。
陽光の恵み穏やかなこの地の記憶、 懐かしいのは優しく晴れやかな青空だというのに、 いつだって思い出すのはこの季節だった。
この船でこの町を離れてから、もうどれくらいになるだろう]
……変わらないのね。
[その時も鐘の音は、響いていた。 水平線を見つめる小さな柔らかな手を握って、あの桟橋に佇んでいた。 もう帰りましょう、そんなつまらない言葉に、 あの子は波頭のきらめきをそのあどけない瞳に映して――]
(15) 2013/12/19(Thu) 19時頃
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[手放してしまった、 その手。その声。そのぬくもり]
(16) 2013/12/19(Thu) 19時頃
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[セーブルにちらつき始めた雪、 その寒々しさに女の肩は細く震えた]
……駄目ね。
[今更、何を未練がましく思うのだろう。 過去に纏わる全ては、捨て去ったはずなのに。
つば広の帽子を目深に被る、 女の紅い唇からは、白い吐息が零れた*]
(17) 2013/12/19(Thu) 19時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/12/19(Thu) 19時頃
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―エレクトラ号― [布の張る小気味の良い音が鳴る。 客室用の敷布全て、これで全て洗いあがった。]
う〜っ、手がかじかむ冷た〜! さ〜て、完璧! お勤めおしまい!
[水に浸かって赤くかじかんだ手を擦り合わせる。 揺られる船内の一室いっぱいに干された敷布を眺め 濡れた両手を合わせて満足げにニカリと笑った。
女はこの船の洗濯婦だ。 故郷と呼べる土地はない。生まれは船の上だった。 父親は船乗りで、母親のことはよくわからない。 祖父はかつては移民だったと聞かされている。]
(18) 2013/12/19(Thu) 21時頃
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[エプロンに濡れた手を押し付けて片付けをする。 そろそろ港に着く頃だと聞いていたので、 降りる準備をしなければならない。]
も〜うそろそろ着く頃じゃないのかい? 次はどの町だったっけ?
ああ、そうか! ヒューの残った町じゃないのかい!? したら、そうか、 久しぶりに会えるんだねえ。
[準備と言ってもめかしこむわけでもない。 大きな荷物を作るわけでも。 片手で持てる鞄の中に詰め込むのは 日用品と幾つかの着替え、宿数日分で充分だ。 後は上着を羽織れば、降り立つ準備は完了した。**]
(19) 2013/12/19(Thu) 21時半頃
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>>7
ああ、行くよ。 あの船がくると、自分の誕生日よりも年を感じる。 出迎えることができる喜びはいいものだ。
[孫娘が少し寂しげな表情をするが、 昔とは違う。 いつまでも可愛がりてしまう恐れがどうしてもあるのは、 やはりこの年齢まで生きると、いろいろとあったからだ]
(20) 2013/12/19(Thu) 22時半頃
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>>8
もう、大人になってしまうんじゃな。
[小さなソフィアを連れて、船を出迎えに行く。 はじめはその背に隠れて恐る恐る眺めていた少女が、 そのうち、すぐに手を離れて、船をきらきらとした目で眺め始めたのはいつからだっただろう]
(21) 2013/12/19(Thu) 22時半頃
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― 海に面した坂道 ―
[日の当たる時間が短くなった季節。 夜の帳がゆっくりと降りてきて、帰宅の合図の鐘の音が、からんからんと少女を家へと誘います。 日雇いや、海の男達が気もそぞろに、少女の帰り道へと先回りします。 少女の家は朝凪亭――酒場も兼業するこの店は、これからの時間こそ本番なのだから]
かえらなくっちゃね おうちにねー
[歌うようにふわふわと自らに言い聞かせ、顔をあげると、空と海の色が、刻々と交じり合う景色がみえました。 すんとひとつはなをすすり、息を吐くと、白いもやもやが浮かび上がりました]
(22) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
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― 港へ ―
[そして、店の戸締りを丁寧にしたあと、港へと向かう。 途中、また鐘の音は鳴るだろう。**]
(23) 2013/12/20(Fri) 00時頃
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[いつついたのかもわからない、膝元の砂を払います。 家に砂をあげたなら、きっと怒られてしまうから。 ひゅうと吹いた海風に、彼女は肩をすくめて、小さな手をすり合わせました。 さむさのためか、鼻の頭まで真っ赤です。]
ううっ さむぅーーーい!!
[ばんざいをするように大きく体を伸ばすと、ほかほかと体の奥が温まります。 砂のついた石畳を駆けようとしたその時、遠くで声が聞こえました。]
ふね!?
[あたりを見ればどの子もどの大人も、港のほうを向いています。
ああそうだ、きっと、えれくとらごうがやってきたんだ。 もういちねんになるのだなあ。 ことしはこのじかんにごとうちゃくか。
どことなく楽しそうに交わされるうわさ話に、少女はなんだか体がうずうずとしてきてしまいました。]
(24) 2013/12/20(Fri) 00時頃
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ふねだあーーーーーーー!!
[言い出したのは誰だったのでしょう。 衝動に身を任せ、少女は港へと駈け出しました。 なにか忘れてるような気すら、しませんでした。 鐘が船を歓迎するように、またひとつ鳴りました。]
(25) 2013/12/20(Fri) 00時頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/20(Fri) 00時頃
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―朝凪亭―
あの子、まだ帰ってこないよ。 どこほっつき歩いてるんだろ…… もう店を開ける頃じゃないか。
[夜の藍色が随分と早く濃厚になり始める、冬の煉瓦造りの2階建ての建物。1階は酒場に、2階は宿になったこの建物の酒場のカウンターで、女が一人溜息をついている]
……外がなんだか浮ついてるけど。 港に船でも来たんだろうか。
[グラスの汚れを布で拭き取って厨房に火を入れ店を温めながら、客を迎える準備をする手は、休む事もない。]
(26) 2013/12/20(Fri) 00時半頃
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/* 珍しいキャラ多い村だな〜〜〜
(-3) 2013/12/20(Fri) 00時半頃
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女主人 ダーラは、メモを貼った。
2013/12/20(Fri) 00時半頃
お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/20(Fri) 00時半頃
女主人 ダーラは、メモを貼った。
2013/12/20(Fri) 00時半頃
お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/20(Fri) 00時半頃
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― エレクトラ号 ―
着いた着いた、っと。 陸地も久々だな……さっぶ。
(27) 2013/12/20(Fri) 01時頃
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/* 中バレを諦めたが故の選択(我ながらひどい) */
(-4) 2013/12/20(Fri) 01時頃
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― 港 ―
[大きな大きな船の居住まいに、ハナは間抜けに口を開けて見上げていました。 普段港から漁に出る船がまるでこどものようです。 世界中を回るにはこれほどの規模が必要なのかということも、彼女には関係ありません。 大きな大きな船は、ハナの小さな身体どころか、視界全てをすっぽりと覆い尽くし、まるで星の見えぬ夜の世界のようです。 歓迎の声を上げる人々と、荒々しい船乗りたちが荷を下ろす掛け声で、周りはひと、ひと、ひとのお祭りのようでした。]
ふっわあ〜……
[ちらちらと舞う雪の中、大きな目をくりくりと動かして、やまのような船を伝うように歩き始めました。]
(28) 2013/12/20(Fri) 01時頃
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[頭上に白く重い雲と、ちらちらと降る白。 最後の手荷物をバッグに詰め込むと、ひょい、と肩に担いだ。 遠く坂から響くのは]
――鐘?
(29) 2013/12/20(Fri) 01時頃
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