226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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人
狼
墓
少
霊
全
ヒナコは営利政府 トレイルにレーザー・ガンを向けた。
トレイルはおひめさま タルトにレーザー・ガンを向けた。
タルトは営利政府 トレイルにレーザー・ガンを向けた。
オスカーは営利政府 トレイルにレーザー・ガンを向けた。
シーシャは営利政府 トレイルにレーザー・ガンを向けた。
キルロイは営利政府 トレイルにレーザー・ガンを向けた。
トレイルに5人がレーザー・ガンを向けた。
タルトに1人がレーザー・ガンを向けた。
トレイルは市民の手により▼zap▼された。
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タルト! 今日がお前の命日だ!
2015/06/13(Sat) 02時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
タルトが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ヒナコ、オスカー、シーシャ、キルロイの4名。
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/13(Sat) 02時頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/13(Sat) 02時頃
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/* これわたシーシャ出てくる余裕もうないな。 ない。うん。
(-0) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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[諦観しきっている癖に行動的な メルヤは、実は徘徊している時にクリーニングに出されている白衣を拝借していた。
鍵の掛けた振りをしている手錠と足枷を投げつけ、夜に忍ぶように部屋を出る。
部屋には鍵を掛けてきたので、余程の警戒がされてない限りは部屋を開けて所在を確かめるような真似はされないだろう。
慌ただしい病棟内を、筋弛緩剤も切れているため、二階の窓から覗く。運ばれてきた顔を眇める。
――予感は、的中していた。
運ばれる部屋を探るべく、ひょいっと二階に下りる。巡回中の看護師の振りをして、追っていった]
(+0) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/13(Sat) 02時頃
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[仄暗く遠目ではあるが、その体格と髪だけで誰か判別がつく。伊達にずっと見てきたわけではないのだ。
運ばれてきた青年と、少女の部屋を確認する。
手にしていたノートを破って、書いている館内見取り図に、それぞれに名前を書き込んだ。
途中で似たような白衣を着た相手とすれ違えば、同僚を把握しきっていないのだろう。お疲れ、と言ってその場をしのげた。]
(+1) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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/* わくわく
とか書いちゃったけどふええどうなってんねん! シリアス前回でいける設定まだ落としてないんですけど!ねぇ!(0゜・∀・)ワクワクテカテカ
(-1) 2015/06/13(Sat) 02時半頃
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(……あいつ見なかったことにしてやろうか) [仄暗い考えが僅かに過ぎったが、ナナオの明るい笑顔の残像が浮かぶ。 二階の倉庫を見つけ、懐中電灯でノートに同じ見取り図を手書きで複写する。 ナナオとケイト用にと館内見取り図を手書きで複写していたが、ナナオは拘束されているため、無理に動かない方が良い気がした。 悩んだ挙げ句に彼女には、メッセージを残して置くことにした。
どれぐらい。二階の倉庫で潜んでいただろう。 運び込まれる慌ただしい喧騒の気配が止むと、そっとメルヤは抜け出した。
ケイトとタルトに渡すつもりの館内見取り図に、メッセージを添える。 ……もう一人の分には、ケイトとナナオの部屋だけを示した館内見取り図を作製した。]
(+2) 2015/06/13(Sat) 02時半頃
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[手錠と足枷を外したのは、1日振りだが開放感があった。 念のためスリッパを脱いで、音もなく仄暗い廊下を進む。
ケイトの部屋を開かずに、ドアの隙間から差し込んだ病棟内の見取り図。 メルヤとナナオとタルトとトレイルの部屋の場所を記した。
”例の件よろしくね”そう一言メッセージを残して次は、近いナナオのところへと向かった。]
(+3) 2015/06/13(Sat) 02時半頃
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/* >>+2 館内見取り図とは…? 窓、とか、無さそうな村建て的想定、が…
(-2) 2015/06/13(Sat) 02時半頃
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―深夜未明:ナナオの病室― [ナナオの部屋は重厚な扉であったため、差し込む隙間が無かった。 仕方がないので、そっと扉を開く。ナナオはまだよく眠っているようだった。
少し躊躇われたが、詩が書かれているサイドテーブルにメッセージカードをそっと置く。 ”タルトとトレイルが運ばれた”
味も素っ気もない一文だが、何か一言を書くのは躊躇われた]
[残りはタルトと、トレイルだが。この二人に関してはまだ中で処置をしている可能性を考慮した。
ケイトの頼み事通り、タルトの様子は後ほどすぐに見ようと思い、一旦自室へと戻った。
幾人かすれ違ったがやはり怪しまれない。消灯時間で、廊下が仄暗いせいもあっただろう。 白衣は意外と便利アイテムのようだ。]
(+4) 2015/06/13(Sat) 02時半頃
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[あのとき声を掛けていれば、何か変わっただろうか。 おそらくは、何も変わらなかった。
ただ、彼の瞳に残された時間の全てを 意味あるものに出来たのならば、 きっとそれで良かったのだろうと思う]
(0) 2015/06/13(Sat) 03時頃
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── →トレイルの部屋 ──
[──トレイルと分かれて廊下を行く。
逆方向に隠れていたキルロイ>>167には気付かずに、託された花を見に。
踏み入れた部屋には一面の紫。 そして散らかった白。
紫色の煙のような花の名前は知らずとも、葉を見れば菊科の植物だと知れる。]
──これなら、適当に植えたって、どこにでも根付くだろうな。
[そんなことを呟いて、紫色の花をちょいと突く。 背の高い花はくすぐったそうにゆらゆらと揺れた。]
(1) 2015/06/13(Sat) 03時頃
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[図書室の中から、ドサリと何かの倒れる音がする。 上手く動かない腕をもどかしく思いながら扉を開けると、 其処にはつい先ほどまで穏やかに笑っていた筈の人がいた]
―――――――…ッ。
[その姿に息を呑む。 彼の結晶化は首から上にまで及び、光に乱反射して煌き]
レイ兄ちゃん、…レイ兄ちゃん!
[気を失っているようだった。 無意味だと分かっていても、名を呼ぶのを止められなかった。 彼の身体は自分が触れば壊れてしまうような気がして、 黒い翼は余りにも不吉で、この色を呪う。
横たわる彼に寄り添うように佇む、 その花の名前が紫苑であることは知らない]
(2) 2015/06/13(Sat) 03時頃
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[鉢の数を数えて植物の詳細や頼まれごとをメモすると、部屋の片隅に置いてあった如雨露で水をやって、部屋を出た。
戻り際にナースステーションを覗くと、やはり事務仕事をしている婦長が見えた。]
──婦長さん。ちょっといいかな。
[顔見知りの彼女に声を掛けて、もし彼が部屋を引き払うことがあったとしても、鉢植えだけは置いておいてくれるようにと交渉する。]
うん、停止条件付きでね、もらったんだ。 だから、勝手に棄てちゃだめだよ。
[そんな念押しをして、保護の約束を取り付けて。
それから、中庭やら裏庭やら、とにかく病院内の地面を探して歩いた。
──途中で患者の誰かと会えば、トレイルからの頼まれごとを共に覚えていてほしいと伝えて**]
(3) 2015/06/13(Sat) 03時頃
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[医師を呼んできて、トレイルの処置を願う。 明らかに症状が重篤化している彼に、 それでも別れたくない――とは、願えなかった。
後は淡々と進められていく彼の診察と転出の段取りを、 呆然と眺めていることしかできない。 途中、彼の意識が浅く覚醒したのだろうか。 何かしらの反応が見られれば、ひとまずは安堵したのだが]
(………笑ってる)
[彼の顔は酷く安らかに見えた。 理由は当然分からない。 けれどその笑顔を見て、何故かとても苦しくなる]
(4) 2015/06/13(Sat) 03時頃
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[最後、忘れ物、と零された言葉]
あっ。
[医療スタッフは、 お構いなしにトレイルを運んで行こうとする。 取り残されたままの、本と紫苑とトートバック。
迷わず紫苑の花を手に取って、彼の顔の傍らへと添える。 すぐに振り落とされてしまったかもしれないけれど。 せめて微かな香りだけでも、彼に届いていれば良い*]
(5) 2015/06/13(Sat) 03時頃
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(……疲れた)
[トレイルが、近い内に運ばれる予感はあった。その為の暗躍だったがタルトがそんなに病気を悪化しているとは思わなかった。
タルトの病気を省みれば、隔離はむしろ悪手ではないだろうか。そう、思った矢先だった。]
[ ピシリ ]
――嫌な高音質な音が、内側から響いた。
(+5) 2015/06/13(Sat) 03時頃
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[ ピシリ ピシリ ピシリ ピシリ ピシリ ピシリ ]
――ッ!!!?
[皮膚を貫き、神経に直通するような激痛が襲う。 鱗が生える時の痛みと名状しがたい生理的な気分の悪さは何時までも慣れない。
メルヤは咄嗟に、一階の使われていない空き部屋に潜り込んでその場に忍んだ。
ピシリ ピシリ
歯を食い縛り耐える。目の前の視界が、薄暗い白の病室が色を変える。]
(+6) 2015/06/13(Sat) 03時頃
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[目の前に立っていたのは元気そうなタルトと、どこか不遜そうな顔つきのトレイルだった。
鱗の突出後の幻覚は特に重症だった。
メル兄やん、と笑顔で近寄るタルトには、少女が抱える病気の気配など何もない。 現実感を伴う幻覚は、まだほとんど落としていない頃のトレイルをのぞかせた。
紫の花が、彼に近くでそっと咲いており、その瞳はどこか愛しげだった。
過呼吸にならないように、息を整える。幻覚は振り払おうとしても、鱗の生えた後では難しい。視界の端まで、聴覚の奥までが支配されている。]
『メルやん♪』
[愉快な声が耳に入り、メルヤの心がかすかに震えた。 視線を反らしても、タルトがトレイルがいる。ピエロの男が、立っていた。その姿は血まみれで、息を呑んだ。
(まって。ぼくは、こんな姿の彼を――見たことは)
あっただろうか。わからない。もしくは血糊でふざけていた時か。中庭の木から逆さ吊りで頭から落ちた時にこんな風だったような気がしないでもない。 鉄錆びの匂いが――幻は嗅覚まで支配している――その説を、打ち消した。]
(+7) 2015/06/13(Sat) 03時頃
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『あーあ。大事な帽子が木の上ダヨ♪』
[ピエロの男が見上げたのは、木の上だった。帽子。この時、彼は帽子を木の上に置き去りにしたまま治療のために部屋に運ばれた。
――…自分がその時、どうしたか。
思いだして、ぞくりと背筋が粟立った。 気づけば病院で一番高い木の上にいた。
いつの間にか手には、道化師の帽子。そうだ、あの時。周りの制止を振り切って木に登って――帽子を掴んで自分は落ちたのだ。
追体験をするように。彼は”幻”の中で中庭の木から落ちた。あの時は、大人達が、マットだか。シーツだかを用意して軽傷で済んだが。
背筋に脂汗が、滲む。
(+8) 2015/06/13(Sat) 03時頃
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[落下していく体を幻だと、現実に戻ろうと叱咤しても無駄だった。大人達の存在は感じ取れない]
(――あああ゛あ゛あ゛ッ!!)
[メルヤは”幻”の中で高い木から落下した。地面に強打したような衝撃を味わう。
傍目に見れば彼は座り込んだまま、唐突に血を吐いたように見えるだろう。生々しい幻は生身を傷付け、幾つかの鱗を剥ぎ取った。
背中から落ちる中で少しでも衝撃を和らげようと枝を何度も何度も掴んだのが功を奏したのか。 肋骨だろうか。骨が幾つか砕ける音がしたが命に別状は無さそうだった。内臓は、やられる程ではなかったようだ。]
( ああ。 こんなにも 痛い 思いを してたんだ、ね――。)
[衝撃のせいか。”幻”は霧散していた。 空室で、手の包帯はすり切れて、背中の包帯と口から血を滲ませながら意識を手放した**]
(+9) 2015/06/13(Sat) 03時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/13(Sat) 03時頃
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/* ところでトレイルの手紙はまだ来ないが元ネタなら
14年目にもまだ戻らない 毎日が怖くて不安で 君を一目見たかった 君に一言言いたかった
15年目に記憶が戻った 全部思い出して泣き出した 僕は思い出してしまった 15年前君が死んだことを
…思いだしフラグ??
拗ねメルやん、どうすっかなー。めんどいなあ…そしてこいつらどんな関係なんだ
関係に名が付かない関係だと思う
《答え合わせ》エピで
(-3) 2015/06/13(Sat) 10時半頃
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/* ありがとう。ありがとう。 キルロイともオスカーとも、もっとお互い踏み込めた郎に、って残念がってたところでこれですよ。
泣くかと思った。お前案外愛されてたのね(二人がいい人と言った方がいい)
(-4) 2015/06/13(Sat) 11時半頃
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/* うおおお……トレイルさん…………… オスカーさんはすまないです……(土下座)
さあどう収集をつけよう。完全にソロルになってしまうのです(白い目)
うーんうーん。
(-5) 2015/06/13(Sat) 12時頃
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― 昨日
[タルトちゃんに鎮痛剤を打つせんせい。 隔離施設につれていく、という言葉をきいて わたしは「やっぱり」という諦念と 「どうして」という どうしようもない無力感に襲われていた。
どうしようもないのだ。
わたしはタルトちゃんの頭を一つ撫でると、 描いた絵をそっと渡して、 連れられていく彼女の背をみおくった。
タルトちゃんを落ち着かせてくれていた オスカーさんに、ありがとうとごめんなさいを言った。 同い年に見えても、やっぱりオスカーさんは大人だ。]
(6) 2015/06/13(Sat) 12時頃
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/* というかですよ。 墓した読みきったんですけども。
ぎゃあやめて恥ずかしい死んじゃう/// なんで三人集まってトレイルの話してるの……うぎゃあ…
(-6) 2015/06/13(Sat) 12時頃
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[ わたしは何も手につかず、 ふらふらと自室に戻って、書き物を続ける。
トレイルさんも体の結晶化が進んで 運ばれたと知るのは、 彼が紫苑とともに搬送された後。
かなしかった。 けっきょく数日前言葉を交わしたきり。 あの静かで優しい瞳を思い出して ――かなしいのに、疲れてしまっていた。
ずっとずっとこのびょういんにいて なんどもなんども、離れるのを経験してきたのに いまになって心を揺さぶられるのは何故だろう。
そっと拾いあげたローズクォーツ>>1:2を見る。 心配してくれた彼女も最早いない。 目を背け続けて来た事実からは逃れられない。]
(7) 2015/06/13(Sat) 12時頃
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[記憶の中のナナちゃんの笑顔に縋る。 ひどく無力。わたしはいったい何してるんだろう。 ………ぎ、と歯を食いしばった時。 ( ……あ、)
嫌な音が聞こえたから―― *]
(8) 2015/06/13(Sat) 12時頃
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『 「カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。」
ジョバンニが斯う云いながらふりかえって見ましたらそのいままでカムパネルラの座っていた席にもうカムパネルラの形は見えずただ黒いびろうどばかりひかっていました。ジョバンニはまるで鉄砲丸のように立ちあがりました。そして誰にも聞えないように窓の外へからだを乗り出して力いっぱいはげしく胸をうって叫びそれからもう咽喉いっぱい泣きだしました。もうそこらが一ぺんにまっくらになったように思いました。』
――『銀河鉄道の夜』
(9) 2015/06/13(Sat) 12時頃
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― 夜 「 」の部屋 ―
[小さく開いた窓から夜風が吹き込む。
ぱら、ぱら、と机上に開かれた本の 夜色を吸い込んだ頁がひとつひとつ捲れていく。
散乱したレター用紙。
転がったシャープペンシルに消しゴム。
ベッドの上には、大きな大きな蒼い翅の蝶が一羽。
その腕の中、表紙のない絵本が一冊。*]
(10) 2015/06/13(Sat) 12時頃
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[…………“弟”の声。]
[落ちる意識の中、最後の“記憶”は彼の声。]
(-7) 2015/06/13(Sat) 12時頃
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―隔離施設:自室―
[光は差し込まない。けれど、窓のない部屋など彼には関係のないこと。
腕と足だけに巻かれていた包帯が、今や首を覆い、そして――――彼の目を覆っていた。時折、その隙間から出てしまった綺麗な透き通った髪が擦れて、チリチリと音を立てる。]
[体を起こして、小さく上げるうめき声。痛いのは頭だけ。だって、結晶化してしまったところは、もう何も感じないのだから。]
[大事なものだけを残して、“消えてしまった”彼の頭(こころ)は、きしりきしりと音を立て続ける。きっと、彼自身が消えてしまうまで、ずっと。]
[枕元には、紫苑が一本、花瓶に添えられていたけれどそれを見ることは――**]
(+10) 2015/06/13(Sat) 12時半頃
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/* 記憶を失っていたのは、脳が結晶化する副作用的なもの。悪化すれば…………ね。
落とすと消えるの区別が消えるのがこのへん。
ここからは三人称語りでお送りいたしまーす
(-8) 2015/06/13(Sat) 12時半頃
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/* ひ、ひなちゃああああああ
(-9) 2015/06/13(Sat) 12時半頃
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―隔離施設:早朝―
[目が覚めても現実はかわらぬ 私の身体は軋み、白亜のこの場所で1日がはじまるだけだ とはいえ、昨日はどこかスタッフが慌ただしかったので 今日もまた隔離者が入所するのかもしれない
そう考えてゆっくりと体を起こせば、ドアの隙間に挟まる紙片に気がつく>>+3 昨日メルヤと会話をしていたが、どうやらその杞憂は当たってしまったらしい
タルトとトレイルの部屋の見取り図を見れば、嘆息を零した]
(+11) 2015/06/13(Sat) 12時半頃
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ナナオの部屋への案内ね ……メルヤの事だから多分見取り図は人数分は用意しているでしょう、けれど
[それでも約束は約束 ...は車椅子の車輪動かし、トレイルの部屋を目指した ――彼をナナオの部屋等へ案内する それがメルヤとの約である
しかし、自分の瞳を見つめぬ男が果たして素直に案内されるかどうか 固辞されそうなきがするけれどと...は溜め息を吐いた]
(+12) 2015/06/13(Sat) 12時半頃
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[彼の部屋の扉をノック 部屋の主は寝ているか。それとも起きているかはわからないから 少し待つが、反応がなければまた後日改めて訪れる*つもりである*]
(+13) 2015/06/13(Sat) 12時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/13(Sat) 12時半頃
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[わたしはれっしゃにのっていた。 ごとん ごとん とゆれる ざせきのうえ そらにはたくさんのほしがさいていた それはよくみると しおんのはなのようだった。
ねえ、しってる? しおんも、ほしも、あすたーっていうんだって。 かたちがよくにてるから そういうんだって……。
にんげんのわたしの めのまえには だれかがすわってる それはつれていかれた「みんな」にみえた。]
『どこまでもどこまでも、一緒に行こうよ。 わたし、あのさそりみたいに ほんとうにみんなのしあわせのためなら なんど体を焼いたってかまわない。』
[かたりかける。むかいのひとはくちをひらく]
(11) 2015/06/13(Sat) 13時頃
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『だけどここで降りなけりゃいけないの』
『どうして……?』
『神さまが仰るんだよ』
『そんな神さまうその神さまだよ』
[きてきがなる。 「いかないで」というと、そのかげはくびをふる。
せんせいがはいってきた。 「さあ降りるんですよ」とせんせいがいった]
(12) 2015/06/13(Sat) 13時頃
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まって、せんせい。 わたし、わたしね。 どこまでだって行ける切符持ってるの。 みんなといっしょに、 どこまでも、 どこまでだって! いっしょにいけるの……。
……ヤメテ。 ツレテイカナイデ。 サミシイノ。サミシインダヨウ……。
(13) 2015/06/13(Sat) 13時頃
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[てをのばす。「みんな」はどこかへきえていく。 つのをもっただれかさんまでつれていくと わたしをふりかえって、せんせいは、ひとこと]
『なにいってるんだい きみはとっくのむかしにむしけらじゃないか みんなとはちがう、ただのむしじゃないか……』
[そういった。 がらんどうのきしゃのなか。 のこされるのは、わたし。]
[ ああ、 そう、 だった。 わたしは、 ……………。 ]
[ ぐちゃり。]
(14) 2015/06/13(Sat) 13時頃
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― 朝 ―
[ぱちりとそれは目を醒ます。 髪をゆるく振り朝陽に目を細め かつてと同じように、身軽にベッドから降りる。
それから白いワンピースを揺らし歩き、転び、 それでも歩いていく。時には四つんばいで。 大事そうに絵本を抱きしめ それから大きな大きな蒼い翅を震わせながら 中庭の方へと歩いていく。**]
(15) 2015/06/13(Sat) 13時頃
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[学校からの帰り道、路地の隅で死んでいる鴉を見た。 傾きかけた陽の光が遠くの町のビル群に重なって、 周囲を目が痛いほどの茜色に包んでいた。
――――――カンカンカン。
踏切の音が鳴る。電車が通り過ぎていく。 開発の進んだ都市群から少し離れた田舎町。 コンクリートと自然の緑が混在した、半端な町で。
――――――カンカンカン。
二台目の電車が通り過ぎても、 未だ鴉から目を逸らすことは出来なかった。 ……いや、果たしてそれは鴉だったのだろうか。 黒い翼の在るべき場所には、 歪に曲がった腕のようなものが見えた]
(16) 2015/06/13(Sat) 13時半頃
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[空から数羽の鴉が新たに舞い降りてきた。 野生生物の間では、共食いは珍しいことではない。 ただ、病気の個体を食べることは無いのだが。 鴉の亡骸に群がっていた鴉は、 また直ぐに何処かへ飛んで行ってしまった。
――――――カンカンカン。
翼を失った鴉は、何処にも行けない。 死して仲間の糧になることすらできず、独り。 恨めしそうな黒い瞳には、最早何も映らない。
――――――カンカンカン。
踏切の音が五月蝿い。
――――――カンカンカン…]
(17) 2015/06/13(Sat) 13時半頃
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―図書室―
[男は本来の目的を果たす為、また図書室に来ていた。 時折しか訪れることのなかったその場所。
それでも昔は、 ケイトリンとヒナコが一緒に本を選んでいて。 ゆりが重たそうな本の頁を捲っていて。 タルトが勉強をして、その隣にナナオが居て。
今は誰の姿もないその部屋。 昨日の騒ぎの痕跡も、綺麗に片づけられている]
(18) 2015/06/13(Sat) 13時半頃
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[昨日、タルトも"連れて行かれた"ことを知るまで、 そんなに時間はかからなかった。
まだ幼い、自分の半分くらいしか生きていない少女。 本当ならこれから沢山、 楽しい思い出を作っていける筈だった年頃の少女。 どうして現実は、こんなにも冷たいのだろう。
隔離病棟がどんな場所なのかは分からない。 あちらに送られた者達は、 どうやって日々を過ごしているのだろう。 尋ねても、医師は何も教えてはくれない]
(19) 2015/06/13(Sat) 13時半頃
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[隅の席に腰かけて、持ってきた本の頁を捲る。 鳥の生態――視力の項には、今の見え方への答えがあった。 医師には気付かれていない筈だ。 そもそも最近では不調な者が多く忙しいようで、 男自身の検診は後回し、おざなりにされている印象がある。
目に映る異常の進行が少なければ、そんなものだ。 翼の外面はずっと前に、ほぼ完成してしまっているし。 絵を描いたりもしていたから、 調子は悪くないと思われているのだろう]
(20) 2015/06/13(Sat) 13時半頃
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[そのまま頁を捲ると、 今度は鳥が空を飛ぶ翼の仕組みの概説があった。
これまでも医師から、羽ばたく練習をしてみないかなどと、 冗談だか本気だか分からないことを言われたことがある。 この人は病気を治す気はあるんだろうかと悩みつつ、 きっと忙しすぎて疲れていたんだろうと結論していた。 基本的には、医師には感謝している。
あの時は、腕の機能を残すことを第一に考えていたし。 そもそも未だ翼も随分未発達だったから、 性質の悪い軽口として流してしまっていたけれど。
―――今、鴉の無表情な瞳は、 その内容を食い入るように見つめていた**]
(21) 2015/06/13(Sat) 13時半頃
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キルロイは、ヒナコ、君の蒼い翅は、空を舞うことが出来るのだろうか。**
2015/06/13(Sat) 13時半頃
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『 白やぎさんからお手紙着いた 黒やぎさんたら読まずに食べた 仕方がないのでお手紙書いた さっきの手紙のご用事なあに
黒やぎさんからお手紙着いた 白やぎさんたら読まずに食べた 仕方がないのでお手紙書いた さっきの手紙のご用事なあに 』
(22) 2015/06/13(Sat) 14時半頃
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|
― 失われた最後の頁>>2:131 ―
その本の中には他愛ない日常の欠片が詰まっていただろうか。
――最後の頁にたった一行だけ。 名前の一つも、宛先もない言葉がつらつらと並ぶ。 " "は見るのすら厭うた"シーシャ"の文字。
『 誰が忘れてしまっても私だけは忘れない。 あなたを。 あなたの記憶と一緒に。 』
届かぬ手紙が" "の目に触れることはもう、ない。
(23) 2015/06/13(Sat) 14時半頃
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― 「その日」の夜 ―
["また"誰かがいなくなったことを「 」は知らない。 唯、道の半ばを過ぎるときにほんのりと香った " "の匂い>>5にすっと赤い目を細めただけだった。
いなくなる。わすれる。おぼえていない。 昨日いなくなったのは?一昨日は?一年前は? ぐちゃぐちゃと記憶が溢れて、零れる。
歌を唄う人。彼女は黒い手袋をしていたっけ。 本と文字を愛する人。感情を言葉に置き換えていた、人。 騒々しいピエロも、それを慕っていた人の姿ももうない。 涙の代わりに鉱石の零れる無表情な顔。 落ちた涙の色は何色だった?――その目の色は?
歩くたび、ぽろり、ぽろりと記憶の砂は落ち、欠け、消える。 それから、遠く、遠くに運ばれるものを見て。淡い色を見て。]
(24) 2015/06/13(Sat) 14時半頃
|
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「 みいらちゃん? 」
[口を衝いた言葉の意味が分からずに首を傾げた。 それは、名前だったか、アダ名だったか。 それとも、両方を兼ねるものだったか。 分からずのまま、ふいと顔を背ければ歩き出す。
道程の半ばで或る少女もまた、いなくなったことを知る。 無邪気な笑顔の愛らしい少女だった。 最後に顔を合わせたのは――いつだっけ。 喧騒の中に混じる"タルト"という単語。少しだけ、思い出す。
ぱきん。
また、何かが剥がれ落ちていくような音がした。]
(25) 2015/06/13(Sat) 14時半頃
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[ がり がり
がり。
その夜。 「 」は廊下の一角で壁を傷付ける。 今までと同じように、深い爪痕を残し、"記録"する。 けれど、その中身は空っぽ。
壁にキズが増えても、赤い赤い色が腕を伝っても、 爪の間に塗料が食い込んでも、一言も上げず、唯
その行為にどんな意味があったのかも分からず、 爪痕が何を残すのかも分からず、 ただ ただ 壁を削り取ることをやめない。
「 」が最後に失くしたものは――…]
(26) 2015/06/13(Sat) 14時半頃
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[壁の傷痕は醜く爛れ、やがて気触れる。 赤い歪な模様の残る壁を残して、「 」は立ち去る。
紅い雫すら落ちない指先が痛みを感じることはない。 「 」の右手のひらにはもう何もない。
「 」はふらふらと自室へ戻る。 左手の中に鈍色の鍵をしっかりと握ったまま。*]
(27) 2015/06/13(Sat) 14時半頃
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*[ 誰かが言いました。
『 どうして二人で仲良くできないの? 』
「 そうするしかないからだよ。 」
『 どうしてあの子はいなくならなくちゃいけないの? 』
「 かみさまがそう決めたからだよ。 」
『 かみさまはおねがいを叶えてくれないの? 』
「 かみさまは何時も見ているだけなんだ。 」
『 そんなかみさまなんて、しんじゃえ。 』 ]*
(28) 2015/06/13(Sat) 14時半頃
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―眠りの奥―
――…どこかで、子どもの泣き声がする。
静かに。ただ静かに。小さく丸まって泣いている子ども。昨日からやたらと煩いその声はどこか聞き覚えのあるようで、無いような声。
メルヤはその泣き声のもとに行き着いた。
それは幼いメルヤ自身だった。七年前の僕が、泣いている。あの声は、自分の内側から聞こえていたようだ。 うんざりとした調子で、中庭の木に背を凭れ掛ける。夢か幻か知らないけれど、どうして何時もこの年齢なのか。
――”終わりのはじまりだからだよ”
子どもには随分と可愛げのない泣き方をしている、幼いメルヤの声が、響く。 ひどく寒い。まるで、冬の夜空の下にいるかのようだった。
幻覚症状の仕組みが解明されているかどうかはわからない。深層心理と記憶に働きかけているのはメルヤもうっすらわかっていた。 頻繁にピエロの男が出るのが、顕著な証だ。憂いも躊躇いもなく慕った唯一の、人。 幻であれ、会えたことに喜びを感じなかったと言えば嘘になる。
(+14) 2015/06/13(Sat) 14時半頃
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―夢の奥―
受け入れるわけにはいかなくても、目を、心を奪われるわけにはいかなくても視界の隅で見てしまうのだ。
他にも共に過ごしてきた、連れて行かれて二度と会えないひと達の姿を何度も何度も幻視する。 寒い。吐く息が白い。粉雪が舞っている。小さな体が白く染めようとしている。 「昨日は納得したじゃないか。往生際が悪いよ、戻ろう。」幼い自分に語りかける。
――”……ほんとうに、イヤな大人になったね”
夢でも自分に言われるのは、奇妙な気分だった。自分自身を責めているような、錯誤をしそうだ。
――”昨日と今日では……ちがうんだよ”
(+15) 2015/06/13(Sat) 14時半頃
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―夢と幻の境―
何が? 何も変わらない。 タルトが運ばれたことは少し意外だったけれど、ナナオもいるからきっとどうにかなる。トレイルが長くないことはわかりきっていた。 「何も変わらないのに、駄々こねないでよ」
――”……ぼくはここからうごけない、うごかないよ”
我ながら可愛げのない子どもだ、と思う。 冷たい地面が足元から冷気を漂わせる。無理やりにでも連れて行かなければいけない。何故だか、そうしなければならない気がして、蹲っている幼い自分へと手を伸ばし――。
その体がすり抜けた。 幼い自分が顔をあげた。どこか憐れむような、恨むような目で大人になった自分を睨む。その生意気な瞳からは、音もなく涙がこぼれ落ちる。
――”もう……いない。……………いないんだ。”
途切れ途切れの涙声を最後に意識が緩やかに浮上した。 七年前の幼いメルヤは、そこに蹲ったままだった――。
(+16) 2015/06/13(Sat) 14時半頃
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/* 長くなりそうだったので一旦落として続きをだな…(袖捲り捲り
>>22 シーシャはオレも私も相互不理解なんですよなあ
(-10) 2015/06/13(Sat) 14時半頃
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―早朝:空室―
[目が醒めた時に、全身を強打したような激痛がメルヤを襲った。 触感がある時点で予想していたことだが、幻の中で怪我を負えば、そのまま怪我をするらしい。
油断した。変幻しつつある幻覚症状に、咄嗟の対処など不可能だった。
幸いにして、見つからなかったようだった。手の包帯はすり切れて背中も酷い怪我を負っているようだった。手にしていたノートが無事なことにほっと安堵する]
(+17) 2015/06/13(Sat) 14時半頃
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[メルヤは懐から、シーシャに貰った鎮痛剤を取り出し、用量分だけ飲み干す。水はないが、この際仕方ない。早く効いてくれることを祈るばかりだ。
一度自室に戻って、包帯を巻き直そう。全身の痛みに耐え、壁に這うように立ち上がる。
ひやり。寒気が走った。怪我のせいなのか、全身が身震いをするように、寒い。
まるで。冬の夜空の下に投げ出されているような感覚にメルヤは戦慄した*]
(+18) 2015/06/13(Sat) 14時半頃
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[――大事な何かが、壊れる夢を見た気がする。]
……。
[――起き上がれない。 固定されているわけではない。 じわり、じわりと――欠けているような。 磨り減るような――疲れを感じる。 ただ、寝ていただけなのに。身体の中では、生きるために体力を使いきってしまっているようで――。
サイドテーブルに、新たに水差しと紙が置かれていた。 ――なんとか、手を伸ばして――。]
(+19) 2015/06/13(Sat) 15時頃
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[ようやく、取れた紙には――、]
――!?
[ナナオは紙を見るなり、顔を青くして。
まずい。 まずい――。 まずい。 ドクリ、ドクリ。 落ち着け、ゆっくりと息を――。 一気に上がった心拍数。 それは――まずい。 二人のことを考えながら、ドクドクと脈打つ心臓を意識しながら、過呼吸を引き起こさないように手を当てて――。
落ち着いて。 ――と、頭の中にトレイルの声を響かせる。]
(+20) 2015/06/13(Sat) 15時半頃
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[落ち着いて――、ゆっくりと。 息を吸って――、はいて。 記憶が紡ぐ、指先のリズム。
――不安に脈打つ心臓は、次こそもう耐えきれそうにない。 静かになるまで、どれだけ時間が過ぎたろう。 二人のことを考えるだけで、胸が張り裂けそうになる。]
――。
[とにかく――、落ち着いて。 水差しに入った、水を飲んだ。]
(+21) 2015/06/13(Sat) 15時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/13(Sat) 15時半頃
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― 泡沫の夢 ―
夜更け、自室へと戻った青年は眠りに就く。 そして、夜明けが訪れるまでの間、泡沫の夢を見た。
それは"私"でありながらシーシャではない過去。 「 」の失くした記憶とそこに宿る感情。
唯一の"希望">>1:301を信じようが信じまいが、 何も信じられなくなる日がいつかくる。 何もかも忘れて自分でなくなる日がいつかくる。
いつの日か青年の中にはひとりきり。 青年はシーシャになる。 そして、ある日突然"私"も"オレ"も消えてしまう。
(29) 2015/06/13(Sat) 16時頃
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目蓋の裏に誰かの口笛が泳ぐ。 閉じた窓の外で夜風がさやさやと音を立てる。
青年は眠り続ける。 離れたふたつの意識は溶けて一つになる。 失われた記憶は混じり合いひとつになる。 別れた感情は欠けたまま、戻らない。
明け方には消えてしまう泡沫の中に浮かぶのは かけがえのない思い出と、忘れないでという言葉。 そして――青い翅持つ誰かとの約束。
青年は眠る。 未だ醒めぬ意識のうちで羊が一匹 跳ねた。*
(30) 2015/06/13(Sat) 16時頃
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/* 私は副人格なので主観、青年は主人格なので三人称、シーシャという三人称は主人格のものなので青年の自覚が欠けてからは使わないようにしました、と。
(-11) 2015/06/13(Sat) 16時半頃
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―自室―
[慎重に自室に戻ったメルヤは寝台の上に腰を下ろした。強めの鎮痛剤が効いているのか、どうにか動けるようだ。
全身の震えは止まらない。薄着で雪の中を投げ出されているような感覚がする。 怪我のせいだろう。メルヤはそう思い込んだ。
かじかんでいるような手で、血がこびり付いた包帯を剥ぎ取る。包帯には幾つか鱗が付いていが、固い鱗のおかげで余り血は出ていないような気がする。 背中の怪我の度合いは、軽傷ではないだろう。
治療を受けてから動いた方がいいだろうと冷静に判断を下した。 メッセージと地図をケイトとナナオに残している。タルトがいつ目覚めるかわからないが、満身創痍で会えばあの病を悪化させかねない。 筋弛緩剤を投与されるのは嫌だったが仕方ない。
タルトとトレイルのとこに地図を届けよう、とこれからの計画を練った。]
(……あれ?)
[些細な違和感が、小さな針のように突き刺さる。チクチク、と。小さな痛みがあったが、強打した背中と擦りむけた手の方が痛かったからメルヤは明確には気づかなかった]
(+22) 2015/06/13(Sat) 16時半頃
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[包帯を巻き直す。血の付いた白衣と包帯をベッドの下に隠して、鍵を掛けずに手錠と足枷を付けている”振り”をした。
治療を受けて、タルトの部屋に行き、起きていなければ地図を置いていく。その後はトレイルのところに、地図を持って行こう。
ふと。ノートに手を伸ばす。シーシャから貰ったノートを、治療を受けるまでに読んでおこうと思った。
寒さに身を置くような体の震えは、止まらなかった*]
(+23) 2015/06/13(Sat) 16時半頃
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/* トレの結晶化がどこまでどうなのかが…どうなんだろうかって感じでわからないなどとry
(-12) 2015/06/13(Sat) 17時頃
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― 翌朝 ―
[眼開けば、頭の深部を突き刺すような頭痛が走って、シーシャは思わず顔を顰めた。 窓から降る陽光が眩しく、目を細める。
懐から紫色の錠剤を数錠取り出し、がりがりと齧れば酷く苦い。 数日前に同じものを渡したメルヤがこんな飲み方をしていなければいいと思う。 多用は禁止。用法用量を守りましょう。 そんな言葉を一切守っていないシーシャが口に出来た義理はないが、そう、思う。
本来ならば一錠で事足りる薬。 それが、三錠、四錠と増えていったのは何時からだったか。 今となっては五錠前後を飲まなければ、効かない。 胃に穴が開かないのが不思議だと、自分でも思うほど。]
(31) 2015/06/13(Sat) 17時半頃
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[水を飲まずに飲み下すのは習慣のようなもの。 シーシャに限っては何時どこで痛みが起きるとも知れないからと。
暫くして痛みが少し落ち着けば、シーシャはベッドを降りる。 ばきん、と肩を鳴らして伸びをして、あー、と確かめるように声を出せば適当に身支度を整え廊下へ出た。
手の中に握り締めた鍵は今は服の中に眠る。]
(32) 2015/06/13(Sat) 17時半頃
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『 さぁ、生きるために行こう。 誰一人も置いていかないよ。
生きるが故に逝くだろう。 いつかまた会える。 どこまでも生こう。 』
(33) 2015/06/13(Sat) 17時半頃
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[廊下へ置き去りにする独り言を聞いているものはきっといない。 シーシャはどこへ向かうでもなくふらりと歩き出す。
歩きながらに思う。今日は何も起こらない日であれと。 …ここ数日、あまりにこの場所には人がいなくなりすぎた。 がらんと静まり返る廊下はひどく"寂しくて"。 いなくなってしまった顔をひとつひとつ思い出しながら、歩く。
その最中、中庭へ至る道で蒼色が過ぎって。>>15]
……ヒナ、 ?
[と、名を呼ぶものの相手は止まるかどうか。 どこか軽い動きに違和が過るけれど、口には出さぬまま。**]
(34) 2015/06/13(Sat) 17時半頃
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/* 「 生きるために逝くだろう 」 がシーシャの全て、かな
(-13) 2015/06/13(Sat) 17時半頃
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/*>>23見てやめた。わたシーシャの日記供養()
○月×日 わたしがこうしてペンを取るのは初めてだった。 △月○日 憂鬱あーあ。もっとたのしいことないかなあ ×月○日 きょう少しいやなことがあった ×月◇日 力仕事はきゃしゃな私には無理 ■月×日 あそこあまりはいりたくない ◇月○日 爪を疵つけるのやめて欲しい ◎月■日 誰も私に気づいてくれない。誰かわたしがわかるだろうか ◎月◇日 嫌になる雨が降ったきょうは部屋から出なかった ◎月○日 甘いものが食べたい。えくれあを食べた。 ○月○日 どうして。あんな事言ってしまったのかしら。
(-14) 2015/06/13(Sat) 17時半頃
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/*3行目からの斜め読み
○月×日 し △月○日 ー ×月○日 し ×月◇日 ゃ ■月×日 は ◇月○日 や ◎月■日 く ◎月◇日 き ◎月○日 え ○月○日 て
(-15) 2015/06/13(Sat) 17時半頃
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/*ホラーを押し付けようとしたぜ!
(-16) 2015/06/13(Sat) 17時半頃
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/* というかレイティングの壁の前で立ち止まっているシーシャ。 大人もこどももあんしん…ではないな。さすがに。
(-17) 2015/06/13(Sat) 18時頃
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[治療を受けるまでの間、シーシャから貰ったノートを開いた。
そこに綴られているのは、彼が思っていたような絵本ではなく日記だった。]
(+24) 2015/06/13(Sat) 19時頃
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― 無色に彩られた日記>>2:131>>23 ―
[メルヤはシーシャの絵本のひとつだと思っていたものは、日記だった。 他愛のない日常を綴った日記。誰の日記かもわからない。 シーシャの日記であるならば、何故これをメルヤに渡したのだろうか。
彼が処分しようとしたのは、何故だろうか。思い至ったのは、日常のことが描かれたのは”私”という一人称であるということだった。 薄々と気づいていた。シーシャと”私”の存在が、輪郭となる。シーシャが処分しようとしていたのも、そのせいだろうか?
ぼんやりとノートを捲る。半分以上を過ぎた辺りから何も書かれなくなった。 ところどころ、院内見取り図――1階と2階と各個室の場所のみだが――を記して数人分用意した無地のところが、破られている。
最後の頁にいきあたり、ノートが閉じられた。
一瞬、文字の羅列を目にしてメルヤは裏表紙を捲る。]
(+25) 2015/06/13(Sat) 19時頃
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[鳶色の双眸が、文字を追う。指が、文字をなぞった。
『誰が忘れてしまっても 私だけは忘れない。』
届かなかった言葉《おもい》の欠片。触れたのは、確かな慈しみ。 シーシャはこれを読んだのだろうか。この想いは伝わったのだろうか。わからない。 文字を追う指先が震えていた。肌寒さを覚えている。
この想いを、届けなければといった、情感が不思議なほど、働かない。
心に、響いていないかのように。]
(+26) 2015/06/13(Sat) 19時頃
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[ふと。――…目を閉じると、季節にそぐわぬ真冬の情景が浮かんだ。 細雪が降り落ちる、冬の夜空の下。中庭の樹の近くに蹲る子どもが泣いている。凍えて、寒くて、寂しくて泣いている。
”それは、届けなきゃ。伝えなきゃ…いけない。いけないのに、わからないの?”
幼い自分が、断罪するような声が内側から響く。]
(+27) 2015/06/13(Sat) 19時頃
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[些細な違和感の正体に気づき、メルヤは自らを抱き込むように両腕をまわした。 体は、凍えたように冷えている。]
[深層心理の奥。 最期にして最初の残酷な白の世界に置き去りにした、幼い自分は――。
おのれ自身の心の一部だった。
《幻》に囚われ切り離された心は 雪がちらつく真冬の空で丸くなって――凍えている。]
道理で。 ……今日はほとんど幻見ないと思った。
[ぽつり。呟く声音は無機質なものだった。
ドアが開かれる。 巡回の看護師が現れるのを、感情のない瞳が捉えた*]
(+28) 2015/06/13(Sat) 19時頃
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/*メルやん、年齢詐称疑惑あるんですけど
外で実はトレと会ってましたーとかじゃないとおかしい(真顔
だって、ピエロいなくなったの逆算して14歳だぜ…
(-19) 2015/06/13(Sat) 20時半頃
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/*まあ、ちゃんとその辺り考えてないのがいけなかったね!!
(-20) 2015/06/13(Sat) 20時半頃
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/*……20代前半と言ったな?あれは嘘だ?
えー、19歳ぐらい…?>キルロイより下がいや
いや、親に捨てられてたとこに、今まで遊びとか知らないで楽しいこととかはじめて教えてくれたのがネイサンで 子どもの頃が子どもらしくなかったので、それはもう無邪気に懐きまくってたので
いきなりいなくなってショックを受けた
で、トレの気紛れで助けられるんだけど。それが、本当、気紛れで、そして色々察しがいい14歳だったのでこうなった
辻褄は合わなくもなくもない!
(-21) 2015/06/13(Sat) 20時半頃
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/* ゾナハ病の元ネタを知らず てっきりタルトのオリジナルかと思ってがくぶるしてた人。 という懺悔。
(-22) 2015/06/13(Sat) 21時頃
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── よる ──
[眠るオスカーの鼻から、ふわりと抜け出すものがある。
それは小さな妖精の姿をしていたり、ゆらゆらと揺れる花の形をしていたり。 中には意味のない形のふわふわした何かだったりと様々だ。 幻想のように淡い光を纏ったそれらは、締め切られた窓や目の前にある壁などないもののようにふわりふわりとあちこちへ散らばって行く。
楽しげにぴょんぴょんと跳びはねて*]
(35) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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[──人の記憶には種類がある。
意味を記憶するもの、エピソードを記憶するもの、行動を自動化するもの。 オスカーの脳裏から、真っ先に抜けだしていくのは、固有名詞やエピソードの中身だ。
あれがあった、これがあった、という字面だけは比較的後まで残るが、それをどういう経緯で、何を話して、何を思ってそうなったかは覚えていないことが多い。
そして、しばらくすればその字面すらも消えていく。
残るものは何もない。]
(36) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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[──覚めない夢。
この病気に罹患してからの生活は、ずっとそんなイメージが続いている。
感覚は多分子どもの頃に戻ったよう。 頭の中には骨組みだけが残った記憶。
いろんなことがあったはずなのに、欠けてしまったものが多くて。
点と点をつなぎ合わせて、想像力で形を作って、オスカーはそこにいる。
同じ病に罹った患者達が、十代前半から半ばくらいの見かけになってすぐに消えていくのは何度も見たはずだけれど。
それを怖いとか悲しいとか思う気持ちは元々なくて。
自分もあぁ、そろそろかな、なんて思うのみ*]
(37) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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/* あっ、そういえばオスカー爺ちゃん経由でトレイルの頼みごと聞くはずが聞き逃し…くう…!
(-23) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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[トレイルから返事はあったか。若しくは雑談でも交わしたか ...はトレイルにナナオの部屋までの案内をしようと申し出るだろう ″約束″もあるからと
断られたのならば其れはそれで構わない メルヤにそう報告するまで、で だが...は共についてきてほしいと願ったがどうだったか
...はどちらにせよナナオに一度会いに行くつもりであった その″道中″メルヤにあっても問題はないだろう この2人は自分とタルトとは違い、病気の性質上で合わないのではない むしろ本人達は楽しそうなのになと...は思っていた (それがメルヤにとって不本意であるかどうかはこの際置いておく)
車椅子を操作し、廊下を移動するのは酷く腕がつるものだ 脚の軋みはましであるが、今度は腕の関節が辛いと訴える そんな中、メルヤを見つけたのは巡回の看護師ではなく...であった>>+26]
(+29) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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メルヤ、入るわよ
[貴方に言われた通り、トレイルに声をかけたと そう言おうとして扉を開けて――絶句した]
ちょ、ちょっとメルヤ、貴方どうしたの!? 何、その怪我、それに目は……!
[何故か全身打撲の様な格好の彼に そして私の向こうをみているのではない 何も見ていない様な虚空の瞳に...は息をのむ
そのまま車椅子を操り近づいたが、果たして彼は反応したかどうか]
(+30) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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―自室― [>>+30の声にぱちり、と弾かれたように顔を向ける。]
あ。ケイト。
[血のついた包帯でも見られたのか。怪我のことに勘付かれて、ばつが悪い顔をした。]
ちょっと…ね。
目? 目がどうかしたのかい?
[不思議そうに問い掛ける。メルヤの様子は普段と変わらない。 ノートを持つ手が、かすかに震えている。]
(+31) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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[幻覚症状で中庭の一番大きな木から落ちたが、打ち付けたのは背中だった。 メルヤが普段鍛えていたおかげか、運動神経の良さが幸いしたか、枝に何度も当たり、体勢を変えようとしたりしたのが功を奏したようだ 手がすり切れたのは、器用な作業が出来そうにない痛手だが、動く分には支障は無さそうだった。 普段から包帯をしているため、部屋を訪れなければ勘付かれなかったかもしれない。普段より幾分、動きは鈍い。]
ケイト…ナナオとトレイルはどうだった?
[幻覚による怪我の原因ではない。 かじかむような手を抑えこむ。ケイトがメルヤに近づいたら勘付いたかもしれない
季節はずれの冬の冷気のような空気が、メルヤの体に纏っているのを*]
(+32) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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―メルヤの自室―
……そう
[何処で怪我をしたのよ。何で何も言わないの?>>+32 尋ねる言葉を飲み込み、...は唯、頷く 普段と変わらない様子なのに。今はその虚空が恐ろしい それでもその中でノートを持つ手が震えている事に気づけば ...は小さく告げた]
トレイルの所には向かったわ。約束ですもの ――それはそれとして。震えてるわよ、手
[よくよく見れば其れが擦り切れているのに気付くだろう 包帯越しにもわかる、普段の彼とは違う動きの鈍さ ...はゆっくり車椅子に近づいた後]
(+33) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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……あなた。なに、それ 寒くないの?
[冷気を纏う姿に...は息をのむ 鱗を纏っている彼から発せられているのだろうか 感覚の鈍った自分にすら感じられる酷く寒い気に、 ...は無表情を動かし軽く眉を顰めた]
(+34) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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── あさ ──
[外で──が鳴いている。 ぴぴぴ、ちちち、と楽しげに。
さて、あれは何だったっけ。 そろそろ一般名詞まで欠けだしたか。 そんな感想をぼんやりと。
手のひらを目の前にかざせば、一回り細くなった腕が映る。 筋肉の凹凸の薄くなった腕は、だいたい12歳頃のものだったろうか。]
(──この頃は性徴が大きい時期だから、判りやすいな。)
[穏やかに、ただそんなことを思う。]
(38) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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|
[起き出して身長を測ろうとすると、そこにメモが一枚貼られている。
『○○○号室の鉢植えに水をやること、可能ならば移植すること』
それに目を通して、昨日の自分からのメッセージだと見当をつけた。]
……あぁ、大丈夫だよ。 トレイル、君に頼まれたことはまだ覚えている。
[自分がこれを貼ったことは全く覚えていないけれど。
背を測れば、昨日より10センチも縮んでいたから、少しだけ急いで部屋を出た*]
(39) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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…怪我のことなら気にしないで、大した怪我じゃないし。
[問い掛けを飲み込んだような気配に、苦く笑う。 ケイトと話している時の、メルヤは普段と打って変わらない。 かすかな変化は、表面上には現れる程ではなく、あくまでも心の”一部”だった。]
手、と。背中もちょっとね。
[そう、誤魔化していた口振りが>>+34で、トーンを落とす。]
(+35) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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|
――…寒くて仕方ないよ?
(+36) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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|
幻覚の類だから、どうしようもない。 ケイト、冷えるから。余り近づかない方がいいよ。 [心配そうな瞳の奥を覗けば>>+34 必要以上にどうということない振りをする。
シーシャに貰った鎮痛剤が役立っているのだろう。立ち上がれる。]
他のみんなのとこ行こうか? タルトとトレイルには地図渡してないしね。
[そう口にして、廊下の方へと誘ってみせた*]
(+37) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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|
[それはど黙して軽快に廊下を歩いていく。 真白であった筈の壁に刻まれた記憶を見て それは目を細めるも、すぐにまた歩きだす。 それにとっては、壁の傷はただの傷だ。
『不知周之夢爲胡蝶與 胡蝶之夢爲周與』
朝陽が白い病院内をぼんやりと照らしている。 ナースが昨日去っていったものたちの 部屋を片付けている。 どこかで紫苑の花が咲いている。
ちちちと鳴く鳥の声が聞こえる。]
(40) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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ヒナコは、キルロイの漆黒の羽、を少し、思い出して、すぐに忘れた。
2015/06/13(Sat) 22時半頃
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「……ヒナ、 ?」
[声がする。くすんだ白髪の「 」が、 指先を紅く染め傷つけながら、 様々な記憶を取り零しながら、 そこに立っている。
蒼い翅したそれは無視して 中庭に進んでいこうとして ぴたりと止まると
絵本を抱えなおし 「 」>>34の方をじっと見て 小さく首を傾げてみせた。]
(41) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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/* 胡蝶の夢かぁ。素敵
(-24) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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ヒナコは、シーシャをじっと見つめている*
2015/06/13(Sat) 22時半頃
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[――落ち着いて。 歌を、うたおう。
まだ、 出来損ないの、 未完成な歌を。
タルトちゃんや、トレイルが――。 いま、どうなっているかは分からない。
メルヤが固定具を外してくれたおかげで、たぶん無理をすれば動けるような気がするけれど。 ――それをやったら、二人に会う前にあたしが死にそうだ…。と、ナナオはひやりとしていた。 今のは、あぶなかった。
大事な二人が今どうなっているか。分からない。 もし閉鎖区域に来ているなら、相当ひどいのだろう。 それを見たら――。
知っただけでも、あたしは死にそうになるくらい心配だった。 でも――、ここで、なにもできないのは悔しい。
(+38) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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/* 胡蝶の夢だ… ヒナちゃんの知識が深くて僕は私は。 うーん、話しかけないほうがよかった、の、か? などと迷いつつどうしたものかと頭を抱える
(-25) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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……貴方、それで大した怪我じゃないというなら相当クレイジーね 私からしたら今すぐ治療室にぶち込んでもいい位の怪我と思うんだけど
[苦く笑う彼>>+35に淡々と告げる 細波すらたてぬ(ように、私には見える)心の内 彼の其れに波紋を抱かせるのは自分でないとは、知っている]
背中も?……治療せずに大丈夫なの 軽業を得意とするなら、痛むでしょうに
[そう呟くも、次の彼の言葉>>+36で...の指先はぴくりと跳ねる]
(+39) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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――寒い、の? ねぇ、それは本当に幻覚なの? 私″も″寒いと感じるのに
[どうという事ないと言った声音と、寒くて仕方ないという言葉の矛盾 ...は息をのんだ後、ゆらりと紫苑の瞳を揺らした]
本当に、動いて大丈夫なの? 寒いんでしょう、貴方
[誘いに躊躇するも、移動に否は唱えない ...は暫し考え、頷いて ならばナナオの部屋に向かいたいと告げたのだった]
(+40) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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[――あの重厚な扉の先まで、この声が届くかは分からないけれど――…。]
…――♪
(+41) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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/* 皆さんのロルが素敵過ぎてヤバい 一瞬、元にもど21る2らない
(-26) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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…ほとんど怪我は包帯で隠れてると思うけど それどころじゃ、ないからね。治療は後で受けるよ
[>>+39クレイジーとまで言われてやや、眉を顰めた。 タルトのことも、トレイルのことも気掛かりだった。自然にそう思う。
――幼い少年だった自分の聲は、メルヤ自身にかすかに聞こえるのみ。]
治療なんて。後でいいよ。 軽業使わずに歩けば、いいし。鎮痛剤はあるから、さ
[冷たかっただろうか。思案げに、ケイトを見る。]
(+42) 2015/06/13(Sat) 23時頃
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ケイトが寒いと感じるのは…もしかしたら僕の体のまとわりつく冷気、かな? 冬の夜にろくに着込みもせずにいるような、感覚。
[ケイトの気遣うような、紫の双眸を見つめる。 困ったような鳶色の瞳を、ぶつけた。]
寒いけど、僕が着込んでも仕方ないし…その内、終わるよ。
僕も、ナナオのとこに行こうかな。 タルトのとこに地図とメッセージ置いていくよ。
[そう告げて移動を提案した*]
(+43) 2015/06/13(Sat) 23時頃
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/* 珍しくメルやんの〆の方向が掴めない
んー…
まあ、メリバが落ち所かな
(-27) 2015/06/13(Sat) 23時頃
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隠れてるというかかくしてるからこそちょっとした変化がわかるの
[それどころじゃないと告げる声に少しだけ怪訝に思う メルヤが病棟で暮らす仲間を大切にしていたのは知っていた されど自分の事を後回しにするほど、なのか
鎮痛剤で抑え込むのなら余程痛いのだろう わかるわよ。包帯で隠れていても 痛みに耐える人の姿なんて、ずっと見てきたんだから 私の好きな人(キルロイ)はずっと、耐えて我慢して笑うのよ その姿を見てきたんだもの、気付くにきまってるじゃない
その言葉を、呑み込んで]
……後で必ず治療しなさいよ?
[私は気を害してないと言わんばかりの視線を彼に返した]
(+44) 2015/06/13(Sat) 23時頃
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纏わりつくってそれまずいんじゃないかしら… ええ、感覚が鈍磨している私でも肌を刺す位には
[困った様な視線、その内終わると告げる彼に ...は小さく息を零した後]
そう、なら私も耐えられないわけじゃないし そのまま行きましょうか
[と、告げて彼と共に部屋を後にした]
(+45) 2015/06/13(Sat) 23時頃
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[道中、...は彼に問いかける]
ねぇ、ここ数日多くないかしら 隔離施設に移送される人 1日に2人ずつとか、異常よ
[いったい何が起きているのかしらね、なんて ...は呟いた]
(+46) 2015/06/13(Sat) 23時頃
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そっか。でも、そろそろ。ナナオ達の様子見に行きたいから 治療は後回しで…大丈夫、これぐらいは。
[不可解そうなケイトの瞳に、淡く>>+44微笑む。 声もなく告げる、言葉は伝わるかどうかは定かではない。]
(僕は僕よりも……みんなが大事なんだよ?)
[おのれの諦めよりも誰かの望みの方が大事だったように。 痛みは、シーシャの鎮痛剤が余程強力なのか。歩くのに支障はなかった。 笑うことも出来る。むしろ、寒さの方が問題だとも言える。]
……わかった。治療するよ。
[溜め息をひとつ零したのは、メルヤ自身に向けてだった。]
(+47) 2015/06/13(Sat) 23時頃
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幻覚だから…対処しようがないよ。 その内、収まるから。
[鳶色の双眸を閉じる。 いつまでも。いつまでも。動かずに、冬の夜空で丸くなっている姿が見える。
あの、幼い自分の姿をしたものが《幻》に取り込まれて、引き戻す手段はメルヤには思い至らない。]
(+48) 2015/06/13(Sat) 23時頃
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[タルトの部屋へといく道中。廊下の道すがら、>>+46に顔を向ける。 少し間を取っているのは、冷気で彼女の体を冷やさないためだった。]
考えらえることは…単に、症状が悪化したひとが重複した 隔離区域の場所が空いたから、入れることにした。
その他…かな。
[つらつら、と並べてみせた。]
……ケイト、これからどうしたい?
[不意の問い掛けは、世間話の延長のようなものだった。]
(+49) 2015/06/13(Sat) 23時頃
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/* わたシーシャよりオレシーシャのがクズになりそう
(-28) 2015/06/13(Sat) 23時頃
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[少し間をとって彼は歩く>>+49 其れは心の距離にも似ているな、なんてぼんやり思考した
冷気は御蔭で当たらないが、何処か心が冷えるような感覚 憶えるのは、何故かしら]
それにしても多いのよね 症状が悪化したナナオは兎も角として 私やゆりは未だ、もう少しくらいは余裕があると思っていた
私達の症状は、他者に害を与えるものでは、ないから
[終末病棟(かくりしせつ)にしてはずいぶん性質が悪い 鍵もなく行き来できる癖に、決して扉は開かない 窓も、ない
つらつら並べられる言葉に、そうだとしたら空き室が多いのは ――何ででしょうねなんて、呟いた後]
(+50) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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……これからどうしたいか? そうね
[問いかけに思案する 近い未来か、遠い未来か、尋ねているのはどちらか ...は暫し考えた後]
将来的に生きて、隔離病棟を出るのが目標ね 私キルロイにもう一度会うまでは、死ねない
近場での目標はそうね ナナオとトレイルを会わせたい、かな
(+51) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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[蒼い翅が揺れる。>>41 無機質な目。黒々と複眼のような闇色が此方へ向く。 その華奢な腕の中には絵本。――表紙は、ない。 ]
( ――――……やくそく )
[ちり。と小さな音と記憶の一部が燻る。 けれど、シーシャはそれを無視する。 置いてき(思い出し)た自らの記憶を振り返らない。 記録と化した記憶はシーシャには記録以上にはならない。]
――よォ。 そんなに大事そうに絵本なんか抱えてどうしたよ。
[薄く笑みを浮かべて尋ね、くすんだ蘇芳の双眸を眇めた。 絵本の中身を抱えた腕越しに視るように。]
(42) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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[身震いを起こし、腕を組みたくなったが念のため鍵を掛けずに手錠を付けている。 吐く息が白いような、錯覚さえ感じる。]
僕もそんなひどくないと思うんだけどね? それを言うなら、トレイルだって害を与えるものじゃない。 タルトに至っては隔離した方がまずいんじゃないのかな…
[本調子なら脱走ぐらい出来るかもしれない。などと埒もないことを考える。 そんな真似が、メルヤに出来る筈もない。]
そうだね。空室が多いのも気に掛かる。 おかげで身を隠すにはいいけどね。
[少し悪戯めいた瞳を、輝かせる。]
(+52) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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そうだね。ナナオとトレイルを会わせてあげたい。 僕も同じだよ。
[肯定を示すように首肯する。 どちらの未来か。訊ねたメルヤに深い意味はなかった。 遠い未来の話をすれば、メルヤは一度目を閉じる。何か紡ごうとして、再び閉じられた。]
…僕は目の前のことでいっぱいかな*
(+53) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/13(Sat) 23時半頃
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/* シーシャの目の色が日を追うごとに濁っている そして、今日になって失くした記憶が戻ってきた代わりに記憶を記録としてしか認知できなくなったので昔のことはどうでもいいになっている俺のほう。 ところでやっぱり私もう出てこないなこれ。
(-29) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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―図書室―
[本を読み耽ってどれ程経ったのか。 ふと視線を感じて、緩やかに顔をあげる]
………………。
[其処にはまるで絵本の中から抜け出してきたような、 小さな可愛らしい妖精がいた。 淡く神秘的な光に包まれたまま、優雅に踊る。 無邪気な笑顔。心から、幸福そうに。
それがオスカーの記憶の欠片だということは、 直ぐに理解した。 抜け出す幻想の一部を見かけるのは、 初めてではなかったから]
(43) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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[妖精はくるりくるりと舞い終わると、 お行儀よくお辞儀する。 それから最後に、男に向かって手を差し伸べた]
君は、何処に行くの。
[意味の無い会話。これはきっと唯の幻想。 それでもゆっくりと黒い翼は伸びて、 その儚い指先に触れた]
(44) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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[触れた瞬間、妖精は霧散するように目の前から消えた。 代わりに現れたのは――何より愛しい人の姿。
白昼夢。 これは現実ではない。幻覚ですらない。 自分の願望が見せている、一時の夢。
焼け付くような腕の痛みだけが妙にリアルで。 骨が擦り切れ砕ける音を、聞いた気がする。 頬を冷や汗が伝う。 痛みと消耗で朦朧としているのか。
それならそれで構わなかった。 幻想の中の彼女は、 記憶の中に咲く彼女に違いなかった。 哀れでも滑稽でもいい、どうか、消えないで]
(45) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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|
……手を離してしまって、ごめん。
[掠れた声が響く。誰もいない広い図書室]
助けられなくて、ごめん。何も出来なくて。
[ふらりとよろめく、君の姿が、霞む]
君は沢山のものを、俺にくれたのに。 俺は何も、返すことが出来なくて。
[がたんと音を立てて、読んでいた本が床に落ちた]
それでも、好きなんだ。大切なんだ。 嘘じゃない。 本当に、本当に、大好きで。
(46) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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[声が震える。気づけば涙が両目から溢れて、 頬を止め処なく伝っていた]
君が最後に、笑っていてくれたから。 だから、俺も笑おうと思ったんだ。
君が俺の絵を、好きだと言ってくれたから。 だから、もっと沢山描こうと思ったんだ。
君と一緒に、外の世界へ逃げ出したくて。 だから、空を飛べたらと思ったんだ。
それなのに………、
[乾いた笑いが木霊する。 幻想の中の彼女は、ただ、黙って此方を見ている]
(47) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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なにも、出来ない。何も出来ないよ。
[その場に膝を付く。
泣いているのは、痛みが酷い所為だ。 きっとその所為だと。 頭の中で、意味のない強がりをする]
俺のこと、忘れて欲しくないと思ってた。 今だって思ってる。 でも、もうそうでなくても良い。 どうなったって、良いから。
…………君の心が、救われますように。
[ぐちゃぐちゃな心の内を吐き出して、 黒の瞳は僅かに力を取り戻す]
(48) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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|
俺は、忘れない。
君の全てを、忘れない。
君と過ごしたこの施設での日々を忘れない。
誰のことも忘れない。
忘れられても、忘れることを望まれても。
俺がどうなってしまったとしても。
――――…絶対に、忘れない。
(49) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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[何時の間にか、妖精も、彼女の幻も消えて。 あの穏やかで優しい微笑が見られなかったことを、 少し残念に思った。
男はゆらりと立ち上がると、歩き出す。 図書室も思い出の詰まった場所ではあるけれど。 此処は地下だ、日の光が差さない。
今は、空が見たい*]
(50) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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/* キ、キル!??!? 飛ぶ気かな…?(俺含め
(-30) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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/* キルロイのロルに全私が泣いた
(-31) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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/* キルロイ飛ぶの?
(-32) 2015/06/13(Sat) 23時半頃
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/* イカロス落ちはやだよ?
(-33) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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[――それは、 それ一回きりの。 その時だけの、 その時にしか…、 その時だから、歌える歌だった。
消えかけの命で紡ぐ、――の歌。
もし――。それを次に、歌う時があるのなら。 それは、違う歌になっているだろう。 だってそれは、未完成。 友達と一緒で初めて完成する、編みかけの歌だから。 リズムはゆっくり。――呼吸のように。]
(+54) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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オープニング(プロローグ)の複線回収しておこう。
(-34) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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最期の、最後で、作りたかったものが作れるってさ。 良いよね。 ああ。それが羨ましいのかもしれない。 そうしてみたいのかもしれないな。 最後の最後に輝けるような――、何かを残したいってさ。
(-35) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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ナナオ的には、今現在エンディングロールが流れている最中のイメージである。
で、歌が終わったらエピローグ的な。
(-36) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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でしょう? タルトに関しては、私もそう思うわ。むしろ隔離した方が致命的な気がするから
[彼は凍える中で過ごしているのだろう>>+52 現実には梅雨の季節だから、廊下は少し湿気を帯びているようにすら感じる、のに]
あら、身を隠した事があるの?貴方 ずいぶん″やんちゃ″するのね
[暗に皆の病室を記した紙を部屋の扉にはさんでいた事を揶揄し ...は瞳だけで笑った]
(+55) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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ふふ、私もそうなの。仲間ね
[首肯に声は弾む 遠い未来の話には、現在で手いっぱいと返す彼。...は小さく歌う様に紡ぐ]
私は未来のために今を生きる ――私ね、手を離したくないと思った人の手を離して仕舞った でも、それを再び繋ぎに行けない道理はないわ
キルロイの幸せを誰よりも願うの 其れと同時に――彼の隣に私以外の誰かがいるのは嫌とも思うの 彼と同じ空をみたい。再び笑いあいたい ふふふ、私恋をして我儘になっちゃった
[あきらめてきたの 未練を残さぬように、そうしていきてきた でもそれではいけないと気付いた ――そうすることで心を殺せば、後悔すると気付いたなら]
(+56) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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私は、諦めない。
彼の全てが好きだから。
彼と過ごした此の施設での日々を再び取り戻せる事を。
皆の事も、助けたいの。 忘れられても、諦めているのを見ても。
それなら頬ひっぱたいて目を覚ましてと叫ぶわ。
―――――……絶対に、諦めない。
(+57) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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[皆の幸せを、諦めない 私はそうつげ、精一杯表情筋を動かして
我儘娘は不敵に、笑ったのだ]
(+58) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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ヒナちゃんと話せるかどうかはどうしようか。
実はやろうとしていることがあってさ。 ううん。・・・むぅ。 やりたいことをやりきるかどうか。 非常に悩むところだね。
(-37) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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[じっと、月の色に似たくすんだ白髪を見る。 視線を落とす。黒い角は長さを増している。 蘇芳の双眸は笑みに眇められて、 絵本の方を見つめている。]
…………ヤ。……ク。 ソ。 ク
?
[それは一音ずつを確かめるように口にすると、 黒い瞳に、青年の姿を映し出し また小さく首を傾げて、 絵本のページをぺらり、ぺらりと捲った。]
(51) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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>>1:169 『 すべてをつたえたとき 女の子が言いました 女の子はぎらりとひかる銀のナイフを手にしていました
『 わたしが わたしのままでいるうちに 』 』
(52) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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[一つの頁を見つめると、 それは本を閉じ、ゆっくり青年に歩み寄ると、 その袖を一度引く。]
ヤ。ク。ソ。ク。
[ふわりと綻ぶような笑みを浮べたのは一瞬。]
…………。
[ またもとの無表情に戻ると、光に誘われるように 中庭の方までふらふらと走っていく。]
(53) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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医者が何考えてるかわからないね …こんな怪我するつもりじゃなかったんだけどな。
[>>+55真冬の空にいるような、感覚は戻らない。 きっと、あの心がどうにかならない限りこの冷気は抜けない。]
やんちゃ出来るのが僕ぐらいだからね。 これぐらいするさ。
[見取り図の書いたノートを持ったまま、ケイトに向けて笑う。]
(+59) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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そうだね。仲間だ。
[彼女の声はいつだって感情溢れている。 ケイトの声を聞き、身も凍るような寒さが少し和らいだような気がした。]
幸せ、か。 素敵だと思うよ。
僕も、ケイトとキルロイに幸せになって貰いたいな
[ふわりと微笑む、メルヤは心底願っているようだった。 不敵な笑うケイトは、病をも克服していくかのようだ。
強い彼女を、見つめる。]
…一回ナナオの様子を見てみようか?
(+60) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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[タルトの部屋を通る前に、ナナオの部屋の方が近い。 そう口にして、ナナオの部屋の重々しい扉を、開く。
背の傷口がじくりと痛み、顔を歪ませた。]
ナナオ…起きてる?
[小さく声を掛けた。]
(+61) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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/* まさか走っていくとは思わなかった!? あと、これはついていってもいい感じかな…?
(-38) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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個人的に、歌は聴いててほしかったな、なんて。 タルトちゃんやトレイルの為に捧げてる、最期のつもりの歌だから。
ううん。どう反応したものか。 トレイルがどう動こうかによって、どうしようか考えようかな?
(-39) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/14(Sun) 00時頃
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/*
自分から動けなくなる設定にしてしまったことを死ぬほど後悔してる。やらかしたね、これ。戦犯だね。謝っても謝り倒せない。
だって墓下がこんなに厚いなんて思ってなかったんだ…………死にそう
(-40) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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―自室―
[“誰か”が部屋の戸を叩いたとき、彼はまだ虚ろな夢の中だったろうか。どこかで歌が聞こえるような、そんな夢だった。歌っていたのが“誰”なのかは、彼には到底分からない。]
[――――……瞳を覆う包帯に手をかけて。狭間から覗き見る世界は、きらきらしていた。割れたガラスをちりばめたその世界は、うっすらと光源を示す。使いものには、ならないだろう。でも彼は、]
――――……綺麗だね。
[それを“見て”笑うだけ。]
[それ以上も、それ以下も、ない*]
(+62) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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── →トレイルの部屋→ ──
[足早にトレイルの部屋に向かう。
辿り着いたそこは既にほとんどが引き払われていたけれど、紫の鉢植えと如雨露だけが取り残されている。]
……ひとまず、私の部屋に運んでおこうか。
[腕まくりをして、しばらく移動作業に励んで。
あらかたそれらを持ち出したあと、最期の一つと共に中庭へ出た。
──花壇にいくつか花を追加するくらい、怒られることもないだろう。 キク科の植物は強いから、とりあえず植えてやれば根付くし増える]
(54) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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もしかすると、拘束を外しにきたのかな? あたしから会いにいくように仕向けにきた、という狙いかも。 どうしよう。
でも、この病室から離れるってことは、閉鎖区域に来た意味がなくなるというか。 せんせーの処置した機具から外れるってことは、死ぬってことなんだよね。
むぅ。・・・ううん、どうしよう。 物語の為に設定を捨てるのは構わないけれど。 物語的にやりたかったシーンを飛ばして設定シーンを作るのはあんまり好きじゃなくてね。 トレイルに歌ってるところに来てほしかったなぁって。
(-41) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
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それでも、貴方が怪我をしたら 心配する人は多いんだから、ほどほどにね?
[忠告、釘をさすのは忘れない>>+59
私は表情が殆ど作れない だから声に、瞳に視線に。私を込めるのだ 其れが誰かの心を灯せるのなら、それはとても幸せな事]
……言っておくけれどメルヤ 私ね、貴方二も幸せになってほしいと思ってるんだからね?
[ふわりと笑う彼にそう告げれば、 ナナオの様子を見よう、といった彼に――]
(+63) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
|
……私は、少しだけ寄る所があるの ちょっとだけ離れていい?
[きぃ、と車椅子を動かし、 目的の人物の部屋に行きたいと ...はメルヤに背を向け、その人物の部屋に向かったのだ]
(+64) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
|
――……。
[あと何回、歌えるだろう。 あと何回、起きられるだろう。 あと何回、あなたに会えるだろう。 既にもう、回数が尽きていることもあるのかもしれない。]
メルヤ。
[知っている声が、扉を開く。 ナナオは、誰かが来るのを待っていた。 メルヤが来たなら――。
儚げに、ナナオは笑った。]
・・・これ、外してもらっても良い?
[せんせーの処置した拘束を外すこと。 ――それがどういう意味かは、あたしは知ってたけど。]
(+65) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
|
仕方ないよね。 だって、恋する乙女だからさ。
(-42) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
|
[探してもスコップはなかったから、花の名前を書いた看板をむしり取ってスコップ代わりに使った。
一鉢植え替えて水をやればふぅと一息。
そして自室に戻りを一つ抱えてくる。
そんなことを何度か繰り返しているうちに、ふらりと中庭に出てくる少女>>53と角の生えた青年を見かけて立ち止まる*]
(55) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
|
―少し前:廊下―
僕の心配、か。うん、ごめんね。ケイト [困ったように、眉を下げる。 実際にメルヤは困惑していたので、嘘ではない。
――…ぼくの、しあわせ?
酷く遠いもののように思うのは何故だろうか。 どこかで こどもが
泣いている。]
(+66) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
|
―少し前:廊下―
……ありがとう。わかった、ナナオの方はまかせて
[>>+63>>+64には感謝の意を示し、見送った。 車椅子が、遠ざかる。眺めた後に、ナナオの部屋の重厚な扉を開く。
>>+54の歌が、耳に届いただろうか*]
(+67) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
|
―すこしまえのこと―
[...は躊躇いがちに扉を開けた>>+62 その際、彼は唯、笑うだけだった
私でない誰かを見て ″私″のナニカを見て、笑うだけ
此処に来る前は目を合わせようともしなかったのに]
……そう、綺麗なの? 貴方は一度たりとも私にそう言った事はなかったけれど 貴方の瞳には何が映っているのでしょうね
[万華鏡の様な世界が見えているのかそれとも ...はまた後で来るわと言い残し、 壊れた用に微笑む男の部屋の扉を静かに閉めた*]
(+68) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
|
―そして、現在―
トレイル……トレイル・ステーラ
[私は呼ぶ。彼の名を]
私は、貴方にとって傍観者 私は貴方にとっては何か苦手な事の琴線を刺激するようなモノを持っていた存在
――でもね、私は貴方の事をこの病院に捕えられた仲間とも思っているわ そして、私以上に、比べるのも悪い位に貴方を大切に思う人を知っている
だから、そんな顔で笑う貴方を私は私の為に許さない 私は皆にしあわせに、なってほしい 行くわよ、トレイル・ステイラー 拒否権はない。おいで
[無表情で、儚く笑う男に淡々と告げればその結晶化が進む腕を握り締める 車椅子?移動しにくいなら其処に放置でもするわ 脚が軋む?気合いで動かせ]
(+69) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
|
[約束。>>51 たどたどしい言葉にシーシャは一瞬目を瞠って、伏せる。 捲られる本の頁を見ることも、捲る手を止めることもしない。]
――――……そいつァ、俺の預けた本だったな。
[確認するように呟くけれど、答えはない。 頁を捲る音だけが静かな廊下に響く。]
『 わたしが わたしのままでいるうちに 』
[止まった頁には一文。 廊下が再び静まり返ればシーシャは顔を上げて、それを見た。]
(56) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
|
――…約束。
[シーシャは拙い言葉を繰り返すように囁く。約束。約束。 袖が引かれれば、見下ろす顔には笑み。>>53]
……付いてこいって?
[その表情は直ぐに消えてしまってその場には残り香だけが漂う。 覚束ないと形容するに正しい足取りで走っていくその姿を止めることはできなくて、シーシャもまた後を追う。
中庭へ着いたとき、その場には先客>>55がいた。]
(57) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
|
――私は、貴方をつれていく 貴方に会いたい人たちの元へ
[そんな風に壊れたように笑う姿でも。彼らなら――きっと 何とかしてくれると信じて
私は彼を、緩慢ではあるが軋む足を動かして ナナオの部屋へと誘った
さて、彼は抵抗したかそれとも 何にせよ、...はナナオの部屋へと彼を引っ張っていったろう ――私は恋する少女の、他者の幸せを願う少年の、味方なのだ]
(+70) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
|
/* ウワケイトまじ男前シッテタ
(-43) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
お早う。 何してんだ?
[看板片手>>55の、見た目は子供、頭脳は大人の少年を見下ろせば、シーシャはそう問い掛ける。 目だけは蒼い蝶の翅の方へ、うろうろ、うろうろと。]
(58) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
|
|
―ナナオの部屋― ――……ナナオ。
[昨日元気にしていたナナオは、どこか憔悴しているようだった。 かじかむ手を、押さえる。]
……それを外したら君は。
[儚げな笑みを浮かべる。>>+65を見つめる。 昨夜の幻の怪我があるが、一度外したものでもある。僅かに逡巡し、問い掛ける。]
(+71) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
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……トレイルは、もうすぐ。ケイトが此処に連れてくると思う。 タルトはまだ、起きてないみたいだった。
もし起きたら連れてくるよ。約束してもいい。
それでも、拘束を外して欲しいと望むなら……
[誰かの望みを、”家族”の望みを断れるメルヤではない。
彼の心の一部は、凍り付いた真冬に置き去りにされているのもある。 普段通りならば、拒否を示しただろう。
問い掛けながら、ピッキングに使っていたピンセットを探る。]
(+72) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
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/* あっ名前間違ってた(誤字大魔王)
(-44) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
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ふたりは、来れない――だから、メルヤが来たんだよね。 ね。・・・ふたりは。
[少し声が震えて、どうなっているの、と続きを言えない。 聞くのがこわい。でも。]
・・・どう、なってた?
[でも、ここで。――ここに、いて。 じっとしているだけなんて、いられないから。
だってあたしは、恋する乙女だからさ。 ――その枷が、あたしの命を繋ぐ為にあるとしても。 今は、自分の命どころじゃない――と思えて。 でも。――>>+72返答を聴いて、少しだけ拍子抜けしてしまう。]
・・・来れ、るの?大丈夫なの?
(+73) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
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全てのものは、己の内に。 恐れることはない。だから、進みなさい。
失ったものは全部、自分のこころの中で塵となって舞ってる。
(-45) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
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ケイトリンさん、それでも連れてくるのか・・・! てっきり、あたしが行くパターンだと思ってた。 ううん。どうしようかな。
(-46) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
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嗚呼……そうだったかもしれないね。
[突然の少女の言葉にも、そう落ち着いた口調を返す。ぱたりと絞められた扉の音。続く言の葉に耳を傾けて、手を取られても、笑みだけは消えなかったけれど、けれども]
――――……君は、
[ひらいた口はすぐに閉じられ、そして少しだけ言いかけた言葉を振り払うかのように首を振ると、手の先。彼女の瞳があるであろうそちらに顔を上げた。]
俺は、何も与えられないよ。もう。きっと。 それでも連れていくというなら――――俺は自分の足で、行こう。
(+74) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
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[彼はきっと、なにひとつだって理解しちゃいなかっただろう。それでも自らを引く腕を拒まなかったのは、それを支えて進む方向へ自らの足先を向けたのは。
ひとつ、大事なものはまだ残っていたから。]
――――嗚呼そうだ、“花”はこの部屋にあるかい。
[全ての喪失と同時に彼が得たのは、己の意味*]
(+75) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
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むー。ここから歌うのも変だし、どうしよう。
(-47) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
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トレイルに任せるっていうのも、手かな。 出会う時は、綺麗なシーンを演出しよう、と思ってたんだけど。
(-48) 2015/06/14(Sun) 01時頃
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悩み中。 歌ってるシーンで再会したかったなぁ。 普通に再会した場合は、精神的ダメージが大きそう。
(-49) 2015/06/14(Sun) 01時頃
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タルトは今は眠ってる。小さい体に…睡眠薬が多かったのか、わからないけどちゃんと呼吸はしてたよ。
[>>+73の声が震えるのを耳にして、安心させるように穏やかな声と笑みを浮かべる。 このやり方はどうにもトレイルに似てしまった感があるが。
”今”のメルヤは気にしなかった。]
ケイトも、ナナオも、強いね。 恋する乙女は、無敵だ。
[少しだけ茶化したような、声を出す。]
ケイトに頼んでる。きっと、彼女なら連れて来てくれるよ。 正直言うと僕はまだ、トレイルがどんな状態か知らないんだ。
でも。予測は、つく。 ……ナナオ。少し僕の話を聞いて貰えるかい?
[僅か距離を取ったのは、体が硬質化しているケイトでさえも冷気を覚えたからだ。 心の一部が冬の夜空に投げ出されたまま。体の震えを悟られないように、ゆっくりとした声で語りかける]
(+76) 2015/06/14(Sun) 01時頃
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トレイルのことが、好きなら…少しでも、一秒でも生きることを、選んだ方が喜ぶかもしれない。 あいつはね。あれで、寂しがり屋だよ、多分ね。 本当はみんなに覚えていて貰いたかったんだ。
自分はさっさと綺麗に消えて、ね。
[どこか。遠いところで話しているような気分だった。 それでも、メルヤは必死に、穏やかな笑顔を浮かべる。
どこか空虚なものを、ナナオに悟られないように。]
(+77) 2015/06/14(Sun) 01時頃
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うぅん(悩) トレイルに合わせようそうしよう。
(-50) 2015/06/14(Sun) 01時頃
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別に貴方が与えるとか与えないとかはどうでもいいの
[一刀両断>>+74。人によっては冷淡にも思えるだろう言葉 私は、与えられた恩恵に気付かず笑みを浮かべる男に、眉をひそめる つまりは――私は非常に、目の前の男にむかついていた]
貴方自分が神様にでもなったつもり? いいこと、良くお聞きなさいな ――貴方が与えるんじゃない。与えると感じるのは受け取り手次第 互いに、受け取るのよ
[緩慢な動作で、もう片方の手は彼の頬を打つ 打つといっても触る程度しかできない。其れほどに私の関節は手の方も硬化していた
″人の気持ち″を、 舐めんじゃないわよトレイル・ステーラー]
(+78) 2015/06/14(Sun) 01時頃
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[其れでも彼を連れて共にナナオの部屋に行くのは きっと私は見たいから
メルヤをからかって笑っていたトレイルを ナナオの歌に耳を傾けていたトレイルを
トレイルを恋うた輝くナナオを 嫌そうにしながらもトレイルを気にかけていたメルヤを
私は、この施設の仲間が好きだから]
(+79) 2015/06/14(Sun) 01時頃
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[花の事に関しては勿論と、告げよう ああでもね]
あるわよ。この部屋に花はある ――それと、貴方の瞳にもね
[告げれば目指すはナナオの部屋 其処につけばノック――は、流石に体力的にきつかったので そのまま扉を開けたが 果たして中に居る2人は、何をしていたかしら*]
(+80) 2015/06/14(Sun) 01時頃
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[青年の囁きにも、問いかけにも、 答えることはできない。
傷だらけの壁ばかりの廊下を走る間、 看護師が胡乱げな目で蒼い翅を見ていた。]
[中庭はきらきらと光に満ちていた。 白壁が太陽の光を反射して眩しかった。 木の葉と草を撫ぜていく風が心地よく どこかで鳥が鳴く声がした。
さわさわと花壇に新しい花が揺れている。>>54
青い空は手を伸ばせば、どこまでも届きそうで、 届かなかった。]
(59) 2015/06/14(Sun) 01時頃
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『キルロイさんの翼やわたしの羽は、 育てば飛べるようになるのでしょうか。
小さな頃は蝶になりたかったなあ。と思い出すと なんだか複雑な気持ちになるのです。』
[――文通した手紙の一枚に、 少女はそう記したことがある。 それももう、それにとっては、 ]
(60) 2015/06/14(Sun) 01時頃
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[ 紺色が目に留まる。>>55 思い出したようにポケットの中の レター用紙をひとつ開くと
何してんだ、と問う青年の声がする。 向けられる視線に振り向いても無表情のまま>>58
それは、生えているマーガレットを一輪摘み取って オスカーにそっと差し出す。
受け取られなければ花はそのまま 手のひらから ぽとりと零れ落ちていくだろう。]
(61) 2015/06/14(Sun) 01時頃
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……やぁ。 これかい? 花の植え替えをやっているんだ。
[ちょうど抱えていた、空っぽの鉢を示して、植え替えの終わった花たちを目で示す。]
トレイルに世話を頼まれたんだけれどね。 私もいつ消えるか判らない身だから。
[そんなことを言ってさらりと笑う。 青年の目が少女──あれは誰だったっけ──の方をちらちらと見ているのを察して少し首をかしげた。 あのこのことが気になるのだろうか。]
(62) 2015/06/14(Sun) 01時頃
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[タルトちゃんの容体を聴いて、逸る気持ちを抑えて。 どくり。胸に手を当てる。――内心。この拘束に繋がれていても。 次、があるか――分からない、と思うけれど。]
うん。
[>>+76メルヤに、しっかりと頷いた。 ――でも。あたしは、強くなんてないと思った。 不安で――。今更ながら、臆病風に吹かれそうになっている。>>+77 そして、相槌を打った。]
・・・うん。分かるよ。・・・消えて、か。
[わずかに距離をとったことに、ナナオは気がつかない。]
ね、メル・・・・あ。
[――あたしに、トレイルに出来ることはあるのかな。 ここに来て。――そんなことを、思ってしまう。 それを言葉にする前に――、再会の扉が開いた。]
(+81) 2015/06/14(Sun) 01時半頃
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あたしは――、トレイルのこと、好きだよ。 でも。トレイルが、どう思っていたかなんて――わからない。 記憶も、もうないのかもしれない。 病気が進行して、消えているのかもしれない――。
なんて心境なので、メルヤのことにナナオは気がつかない。 何度かPLが書き直したけど、ごめんねメルヤ。 やっぱり、ナナオは一途な乙女でいさせたくて。
でも、それって残酷なこともあるよね。 気がつかれないってこと。
(-51) 2015/06/14(Sun) 01時半頃
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[彼の視線に吊られるように彼女に目を向けると、彼女もこちらを向いて、じっとこちらを見ていた。 すっと花の咲いている花壇に寄ると、一輪手折ってその手を差し出してくる。]
……私にかい?
[反射的に手を出せば、ひらりと落とされるように手渡される花>>61。 黄色い蘂と白く長い花弁のそれは、かつて少女に好きな花を問われて答えた花。]
……ありがとう。
[表情の抜け落ちた瞳は、背中の蒼い羽と相まってまるで蝶の複眼のようで。 ──そのまま彼女が姿を変えて、飛んで言ってしまうのではないかという錯覚に囚われる]
(63) 2015/06/14(Sun) 01時半頃
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PL的に、どうしようか。 って所は現在白紙だったりする。
ナナオとトレイルに任せてしまおう。 ぶっつけ本番な気持ちで。
(-52) 2015/06/14(Sun) 01時半頃
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…それでこそ、ナナオだよ。
[>>+81頷く姿や、震える声を聞く。 メルヤは恋を知らないが、恋愛相談では上級者と言って良い。
本当に、彼のことが好きなのだろう。命を張ってでも、一目会いたいと思う程に。 寒気が増してきた。遠く遠く、子どもの声がする。ナナオに意識を向けるべく鳶色の双眸を真っ直ぐに見つめた。]
[>>+80ノックの音がきこえたのはその直後だったろうか。 メルヤは扉を開き、ケイトと連れて来られた風情のトレイルを交互に見る。 開け放しにして、一度ナナオに近寄り、小声で告げる。]
「僕は嘘が下手だからね、無いかもしれない。…だけど、あるかもしれない。 君の心が、彼に届くことを願ってるよ」
[そう告げて、メルヤはナナオから離れる。かすかに全身纏う冷気に気づかれたかどうかは、わからない。]
(+82) 2015/06/14(Sun) 01時半頃
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[花の植え替えをしている。 トレイル。消えるか判らない身。>>62
それらの言葉に、 一瞬、「それ」は黒い瞳を揺らがせたが またすぐに無表情に戻った。
マーガレットを摘み取って オスカーに手渡す。 白い花弁がたおやかに揺れている。
ありがとう、といわれた時だけ ぺこりと頭を下げた。>>63]
(64) 2015/06/14(Sun) 01時半頃
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[階段を昇って顔をあげると、 窓から太陽の光が差し込んでいた。 青く揺らめく奇妙な色だけれど、 それでも柔らかく温かい日差しだ]
(65) 2015/06/14(Sun) 01時半頃
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[ 真っ黒な瞳を泳がせて、 ついと二人に踵を返す。 中庭の中央まで歩いていく。 途中で転んでも絵本だけは離さない。
大きな木を見上げる。 絵本を抱き込んだまま、
蒼い翅をはためかせると、 スリッパも履かない弱弱しい素足が、 地面から浮き上がる。 ふわりと、飛んだ。
やがて手ごろな木の枝までたどり着くと ぺたりと座り込んでぐるりと木の葉を見回す。]
(66) 2015/06/14(Sun) 01時半頃
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―自室―
[そのまま自室へと戻り、絵日記を取り出した。 シーシャに貰った方ではなく、 シーシャにあげる為に描き溜めていた方。
震える指先は、その最後の頁を埋めていく。 みんなで中庭でピクニックをしている絵。 記憶は記録に少しだけ嘘を吐く。 絵画の中では、ここ数日間で 隔離部屋へ移された者達も皆が集っていた。
その絵は線は曲がっているし、色合いも異常だった。 けれど、精一杯に描き切った]
(67) 2015/06/14(Sun) 01時半頃
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[次に、箱の中からレターセットを取り出す。 ずっとずっと書けなかった文通の返事。 まだ腕が動く内に、最後に―――。
―――ぱさり。 偶然一枚の手紙が、宙を舞った後に床へと落ちた。
『キルロイさんの翼やわたしの羽は、 育てば飛べるようになるのでしょうか。
小さな頃は蝶になりたかったなあ。と思い出すと なんだか複雑な気持ちになるのです。』
この手紙を貰った頃より、 ヒナコの青い翅は随分と大きくなった。 それ以上の異変が起きていることを、まだ知らず]
(68) 2015/06/14(Sun) 01時半頃
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・・・?
[メルヤの囁きと一緒に、冷風に吹かれたような気がする。 不思議そうに首を傾げたが、その小声で囁かれた内容もナナオはよく理解していなかった。 ――あたしの心の中を読んだような、気がする。 それが不思議で――、]
メルヤ・・・、それってどういう。
[訊ねて。――扉の向こうへ見えたトレイルに、眼が逸れた。]
(+83) 2015/06/14(Sun) 01時半頃
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[やがて男は文通の返事を描ききると、 手紙と絵日記をポケットに仕舞い部屋を出る。
焼け付くような腕の痛みは、 もう薬でも碌に防ぎ切れはしないけれど。 懐にある紅玉を思えば、 少しだけ心が軽くなる気がした]
(69) 2015/06/14(Sun) 01時半頃
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/*
うぐぐこれは待って急展開すぎてちょっと着いてけないぞ。いや私がリアル爆破と遅筆気回りないのと実はコアタイムみんなと全然合わないのが悪いんだけど、さ。
待って待って
(-53) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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[シーシャの言葉に返事が返ることはついぞない。>>59 中庭へ出れば建物に四角く切り取られた空が見えた。
巨木の上から吹き降ろす風は花壇に咲く花も、 シーシャの月色の髪も嬲って通り過ぎていく。
空の色は青い。 落ちていけるほど、青い。
少年への問いに揺らぐ蒼い翅 振り向いた顔は矢張り色のない表情で。
表情の欠落した瞳が少年へ手向ける花の色は――白。>>61 そのまま踵返す姿へシーシャが声をかけることはないままで。]
(70) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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ヘェ――急にまた、どうして。 …トレイルが?
[少年の方へ向き直れば、訝しげな顔をした。>>62 風に揺れる花の淡紫を見遣れば、名前は分からず。]
まァ、鉢植えよりは花壇の方が花も嬉しいだろうよ。 ――…アンタが何時いなくなるとしてもさ。
[そう、告げて少年の首を傾げる様子に気付けば、ヒナコのことがちょっと、と濁した言葉で気になる旨を伝えてみる。
木の近く。ふらふらと歩く翅が地面へ倒れそうになれば>>66寄ろうともするけれど、飛び上がってしまえば手を伸ばしたとしてももう、届かない。]
(71) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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[>>+75の方を伺う。茫洋とした瞳はどこも映していないよう。
体の内側から軋む、寒々しい体に纏う気配は雪山の遭難者のように今はメルヤの体に熱を放ちはじめた。熱気と寒気が、メルヤから放たれる。]
やあ。トレイル。昨日振り。 ……目も見えてないのかな? 随分、早く広まったんだね。
[メルヤが彼に話しかけるにしては、至極穏やかで冷静だった。 冷静過ぎると言っても良いだろう。
付き合いが長い者には奇異に思えただろうが。最早何も残っていないような態のトレイルには届かなかっただろうか。]
僕は君に、言って置こうと思うことがあるんだ。 [メルヤはトレイルに近寄り、彼に聞こえるように耳をそばだてた]
(+84) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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メルヤ、もしかすると消えるのかもしれない。
(-54) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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君が大事だったのは、薄紫だけだったの?
(+85) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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実は、メルヤという病人はいなかった。 ネイサンという病人が生み出したパペットだった――。 なんてね。
(-55) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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[トレイルを見る目にも、触れる手つきにも。 怒りも悲しみも何も込めていない。
かつて胸の内にあるものを、”ナナオ”のために吐露しているに過ぎなかった。]
他の何も誰のこともどうでも良いなら、はじめからそうしていれば良かったんだよ。 適当に構った挙げ句に本心はどうとも思ってないなんて、溜まったものじゃないからね
どこまで進行したか知らないけど 臓器移植の話を知ってる?
心臓を移植した人が、全く知らない相手の記憶を鮮明に追体験するんだって。
心は、そこにだけあるんじゃないよ。 全身にあるんだよ。
(+86) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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―中庭―
[本当は昨日の約束の言葉通り、 まずはシーシャの部屋に行く心算だった。 けれどその道中で、黒い瞳は確りと捉えてしまった。
ふわり、ふわりと。 軽やかに空を飛ぶ、大きな翅を持った少女の姿>>66]
………ヒナコ?
[唖然として、そのまま中庭へ降り立った。 彼女が座った木の傍らまでやってきて、 漸くそこにオスカーとシーシャもいることに気づく]
(72) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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どうもスタンド能力展開を脳内妄想してしまう奇病にかかってるらしい。
(-56) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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出なければ……。
[そこでひとつ区切る。トレイルにだけ、聞こえるように、声を潜めた]
”ぼく”はこうは、ならなかっただろうね。
[あの冬の日に君が見つけなければ、凍死していただろう。 だから、幼い自分が、七年前の幼いメルヤが蹲って泣いている。ピエロの彼が亡くなったと聞いて。
どこかで、メルヤは彼ならば愉快に生きていると心のどこかで思っていたようで。
支えを失った心が泣いている。あの冬の夜空の下の《幻》の中で――誰も来ないと嘆いているのだ。]
(+87) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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/* 隔離施設メンバーよりも 未だに隔離されていない人の悪化が すごいねとおもった
(-57) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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……さて。ナナオ、僕にはもう頑張ってってしか言えないけど。 もしタルトが起きたら連れて来る。
[トレイルにだけ聞こえるように潜めた声は、身近にいたケイトに聞こえたかどうかはわからない。 どちらでも今のメルヤは気にならなかった。]
ケイト? 車椅子どうしたの?
持って来ようか?
[そう、ケイトに話を振った*]
(+88) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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成る程。 なら、メルヤに任せよう。
ちなみに、↑のと↑↑の独り言中にはメルヤの発言が待ち時間になってて見えてなかったよ。 うぅ。どうしようか。 ナナオじゃなくても中の人の胃が痛い。
(-58) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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むむ。どうしよう。 いっそ、1対1で話す方がやりやすいかもしれないね。
(-59) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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[トレイルを待っていた2人 メルヤが囁いた言葉はわからなかった――否、うっすらとは聞こえていた でも、それは″ケイト″が口を出す話ではないから ...は黙って彼がトレイルに紡ぐ言葉を、聞いていた
ナナオの瞳はトレイルを捕える 希望にあふれた、優しい瞳が伽藍堂の微笑み浮かべる男を捕える
少しだけ、メルヤの言葉がわかった気がした ″ナナオは彼にはもったいない″と
奇遇ね、私も今そう思った所よ なんて、過去に戻れたら貴方に言うけれど 生憎タイムマシンなんて便利なものは此処にはない]
(+89) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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[と、メルヤから話を振られて...は小さく、小首を傾げる]
ああ、私この人連れてくるのに邪魔だったから置いてきちゃったわ ……正直脚が辛いのはあるけれど でも貴方車椅子の輸送方法とか知らないでしょう? 良ければトレイルの部屋にあるから、其処まで私を送っていってもらえないかしら 多分今こけたら、私立ち上がれないかも知れなくって
[というお願いを、1つ ――こっそり、ナナオとトレイル2人っきりで話をさせてあげたいなと そんな思いも、あったり]
(+90) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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――――言うね。
[説教染みた口調と、手荒い頬打ちに零した言葉。仮に触れる程度のそれだったとしても。見えない彼には、触れられるだけでも、それは自らへの大きな干渉になりえる。]
当然何を言い出すかと思えば、説教かい? そこまでおひとよしじゃないよ、俺は。見くびられたね。
[荒い言葉に反して、口調は落ち着いていた。むしろ淡々としていた。込められているのは冷たくも感情の確かにこもった声。]
残念だったね。 ――――俺にはもう、君と誰かが望むような“受け取り”はできないんだよ。
[とん、と左手が示すのはこめかみ。軽くさした指先でぴしりぴしりと音がする。]
(+91) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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・・・えっと。その。
[ナナオは少し、困ったようにトレイルの方を見た。 何て声をかけて良いのかと、迷ってしまったのだ。 髪の毛が結晶化しているのを見れば――、何も言えなくて。
――そして、トレイルと話すメルヤを黙ってみていた。 メルヤは、トレイルに怒っている・・・? それが、どうしてなのか。 あたしには分からない。 トレイルは、病状が悪くなって記憶を失っているように見える。 それを見たメルヤが、"ナナオのため"に吐露していることにも気がつかない。]
(+92) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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分かってるんだろう、君は。 保たれない記憶に、求めちゃならないものだってある。でも俺は、できることなら、きっと、たぶん、なんて穴を無理有こじ開けて
――――――行こうって言ってるんだ。
[上がる言葉に対して、冷たい言葉。口角を上げる口元は、変わらなかった。終わりは、近い。人は出来ることを探すのかい。違うだろう。…………したいことを探すんだ。
言葉は違えど、きっと彼女と為そうとしてることは同じなのだろうけれど。“トレイル”の精神はまだ、彼の中にちゃんと、ある。]
(+93) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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― ??? ― (>>59)
「7号室患者の病状が悪化しました。
ここを抜け出される前に。
奇病を広められる前に…………」
(73) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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――……“花”があるなら、いいんだ。
[それが、俺の持てる“全て”を表してるから。呟くことのないその言葉は、彼の瞳を虚ろにさせれど、盲にさせど、決して――濁ることのない、水晶に。
手を引かれそのまま連れられれば、どこかの部屋の、扉があいた。]
(+94) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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/* >>73 えっ まさか
(-60) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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むう。>>+86がすごく痛い。 これって、ナナオに言っているとも受け取れる気がして。
メルヤをどうとも思ってないわけじゃないけれど、PCナナオは対メルヤでそんなに想っているわけではなくて。 メルヤの言葉は痛いね。
(-61) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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― 中庭 ―
[寄ろうとした青年の掌にも>>71 黒い翼を持った彼の小さな呟きにも>>72 それは気づかず、枝の上で
ぱさりと、一枚のレター用紙を取り出した。 少しの間それを眺めていた。
ふと、唇を開く。]
(74) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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ア。ア。 アー。 ゥ。 ナ……ナ。 ………… ………………やくそく……。
(75) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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[声を出す事を忘れたかのように 何度も形にならないうめき声をあげると ふと、何か言葉を紡ぎ出した。]
(76) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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『白い世界にひとりきり
黒い角のちいさな少年 爪をたてて叫んでいた 壁を傷つけ泣いていた いつか涙が笑顔に変わるでしょうか
白い世界にふたりきり 銀の鎖に繋がれた 絵本のふたご いつかは手を繋ぐでしょうか』
(77) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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―少し前のお話―
そりゃあ言うわ。お人好しとは思ってい″た″けれどね 素の貴方性格悪そう
[人の目を見て話さぬ男の何処が性格がいいのか 優しい所はあるのは知っている。されど見くびるという言葉から滲む底意地に
舐めるな、其方こそ人の情を なんて思ったのも致し方ない
それでも感情がこもるのなら、それは悪くない あの空っぽな笑みよりずっと良い]
できないと決めつける方が愚かと思うけれど まぁそこまでは望まないわ。貴方にとってとっても大変なんでしょう?
[分かっているわ。ええ貴方の言いたい事は>>+93 それでもね]
(+95) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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『 いつだって世界は穏やかで 優しい毒を流しこんで そうして全てを忘れてさせてく 笑顔もぬくもりも 届かぬ向こうにつれていく
忘れないで
君の瞳に花咲く日 いつか君が忘れる日がきても
君の瞳に花咲く日 君に映る最後の花でいたかった』
(78) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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『 手のぬくもり 絡めた小指 君の笑顔
君が忘れる日がきても
忘れない 』
[それは歌だった。 メロディも詞も何もかもが拙い、歌だった。]
(79) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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求めちゃならないなんて誰が決めた そんなマイルール捨ててしまいなさいな 求めてはいけないものなんてないわよなんにもね
[ああ、かつての自分を見るようで嫌になる それでも行こうとする男の中に、″トレイル″としての意思を感じたなら 私は精一杯の不敵な笑みを形作って、男をナナオの部屋へ案内するだけ
ああでも、ねぇトレイル貴方は気付かないの? 花は1つだけじゃない。 貴方の足元に咲いて、健気に貴方を見上げる花も、あるのに*]
(+96) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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[ その歌が何を意味していたのか 「それ」には知る由もないが
ただ、穏やかに吹く風に乗せて 木の上で、何かのために歌い続けていた。**]
(80) 2015/06/14(Sun) 02時頃
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/* とっても埋まりたい。 韻とかめろでぃとかしらないー!すみませんんー!! (そっと土下座)
(-62) 2015/06/14(Sun) 02時半頃
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/* ヒナちゃん…!
(-63) 2015/06/14(Sun) 02時半頃
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/*
時間軸どうなってんの(_`・ω・)_バァン
(-64) 2015/06/14(Sun) 02時半頃
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ヒナちゃんの歌も、素敵だね。 どうしよう。
(-65) 2015/06/14(Sun) 02時半頃
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/*
原因。 こいつの物語を表で終わらせた気になってたのが悪い。
ぶっちゃけこっち来たら寝たきりにして動かさないぐらいのつもり(りある的にも)でした。ひどいねこれ。原因がはっきりしてる分より一層。
(-66) 2015/06/14(Sun) 02時半頃
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/* 全シーシャ(私含む)が泣いた… どうお返ししたものか…
(-67) 2015/06/14(Sun) 02時半頃
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ケイト、重労働させてごめん。 僕が行けば良かったかもしれないね。
そうだね。ちょっと…冷たくなってるかもしれないけど
[>>+90手を差し出した。ナナオとトレイルを二人にさせようという思いは、同じだろう。]
じゃあ、ゆっくり歩いて行こうか。 トレイルの部屋なら知ってるしね。
……じゃあ、ナナオ。 辛いかもしれないけど、ちゃんと見て、ちゃんと伝えるんだよ。
[そう。告げて、ケイトが手に取ればケイトと共にナナオの部屋を後にした*]
(+97) 2015/06/14(Sun) 02時半頃
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本当に歌にするなら、って前提で考えてみると。 うーんと、って考えつつ。
ナナオの反応はトレイルを見てから書きたいな。 こういう場面、後手ロールばっかりにさせたくないなって。
(-68) 2015/06/14(Sun) 02時半頃
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本当に一緒に歌を作るなら、ヒナちゃんと話し合っておくべきだった事項が沢山あることに気づくね。
(-69) 2015/06/14(Sun) 02時半頃
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構わないわよ、メルヤ 私が彼をこの部屋に引っ張っていきたいと思ったのだから
……ん、大丈夫。其処まで冷たくはないわ
[差し出された手に、緩慢な動作で手を置けば 冷たさを感じる、が其処まででもない トレイルと相対した時に感じた、心に沸き出た冷かな感情 其れよりは余程。むしろぬるい位かと]
ありがとう、助かるわ ……ナナオ。頑張ってね
[メルヤに続きそう言えば、...はメルヤと共にナナオの部屋を立ち去った*]
(+98) 2015/06/14(Sun) 02時半頃
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トレイルと会ったらやりたいことのロールは、「隣で歌を歌うこと」だったんだけど。
まずはそれをする前に、雰囲気作りから、かな。 2人でちゃんと話さないと。
(-70) 2015/06/14(Sun) 02時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/14(Sun) 02時半頃
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(全部、違うよ。)
[答えを見つけた彼は、何も言わない。違うことが、どうなのだとも。思わない。思えない。無干渉を求めるわけでもなく、踏み込むわけでもなく。彼がずっと、彼らとこうしていれたのは
揺れる淡紫の花。 あれは、彼の“こころ”そのもの。
記憶を紙に落としたのも、どこかの“誰か”を想ったのも、全部全部。淡紫が揺れたせい。紫苑の花がなければ、彼はどこかで塵になっていたかもしれないし、ここにだってもういないだろう
でも。これを口にしてしまったら。 全て崩れ去って――――それこそ、きっともう、“消えて”しまうから。だから
もう少しだけ。 受容に変わった諦めは、少しだけ欲張りだ。生を求めてしまうくらいには。うしろでぱたりとドアが閉まる音がした。]
(+99) 2015/06/14(Sun) 02時半頃
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/* これを言葉であらわせないのがわるい。 直接書いちゃうとか愚の骨頂ですな。
(-71) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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/* >>+99 ……なるほどわからないわ……(理解力を高めましょう状態!)
(-72) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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/* あ、メルヤへの返答か。
(-73) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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――――……みっともないとこ、見せちゃったね。
[肩をすくめて、苦笑い。
そこにいるであろう人影にかける声は、至極いつもの“トレイル”と変わらなかった、だろうか。]
(+100) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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あぁ、トレイルはだいぶ病状が進行していてね。 ……部屋はもう、綺麗に片付けられていたよ。 この鉢植えたちを除いてね。
[少しだけ、かつて男の病室があった方を見つめ、優しい声で問い>>70答える。
彼がどうなったのかは判らないが、けれど、最後に手を振られた時のあの顔はまだ覚えている。 終わりを悟った人間の、覚悟ともあきらめともつかない顔。]
(81) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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……理由は、聞いたかも知れないけど忘れてしまったんだ。 私は忘れながら若返っていくのが症状だから。
何かすごい愛着を託されたかも知れないけれど、それはわからないな。
……けれど、大の男が鉢植えの世話をしてくれと頼むんだ。 きっと、よっぽどの思い入れがあったんだと思うよ。
[相手の名前が誰だかはわからない。 けれど、代名詞とは便利なもので。 youの一言で全て代用できてしまうのは、オスカーのような人間にはひどくありがたくて。]
(82) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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[……答えているうちに少女が舞い上がった>>66のを視界の端で見る。
あぁ、彼女は。 何か違うものに生まれ変わろうとしているのか。
常識では到底考えられないその現象に、 少女の歌うその歌に。
人としての彼女の“終わり”を感じて、ただ。 じっと歌に聞き入った*]
(83) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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うん。
[>>+97メルヤと、>>+98ケイトリンさんに頷いた。 ナナオは手をぎゅっと握っている。 いま、黒い小手の中がどうなっているかは、分からないけれど。 ぬるっとした感触は、毒ばかりではなく手に汗もかいている気がする。
頑張る。――何をどうかは、ともかく。
でも。 ――扉が閉まる。二人は、部屋から出ていって――。 中々、言葉が出てこない。どうした、あたし。 何を――。何を、言おうか。]
(+101) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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/* どうしようもなく私が下手なのはわかった。 まぁしばらく封印なのでちょうどよかったですけどもね。
(-74) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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[>>+100 肩をすくめた、その姿に。]
・・・ううん。 変わってない、よ。
[なんて、あたしは笑った。 ――相変わらず、ちょっと格好つけてて。格好良い。 記憶が無くなっても、そういう所は変わってないんだ、と思った。]
トレイル。 あたしは、ナナオ。・・・あなたは、トレイル・ステーラ。 まだ、声は聞こえているよね。ね。・・・こっちに、来て。
[そう言って、ナナオは手を伸ばした。]
(+102) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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[“変わってない”
その言葉が示す意味が分からないほどではなかったけれど、でも、この子には、何故だか隠していたかった、と思った。どうしてだかは、彼自身にも分からない。]
むしろ良くなったくらいだよ。
[目の前から聞こえる声に、手を伸ばして。ぎこちなく触れる指先。一歩、歩を詰めて。……伸ばした手は白い右手だった。]
(+103) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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/* 夜中までつきあわせちゃってごめんよ……
(-75) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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/* 入村前に下手な設定こねくり回すからこんなことになんだよ
(-76) 2015/06/14(Sun) 03時半頃
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うそつき。
[――そう言いながらにっこり笑って。 黒い小手のついた右手と手を繋いで。――冷たいかもしれない。]
知ってたよ。 トレイルが、結晶化するだけじゃないこと。 ・・・記憶を、無くすこと。 それを、辛そうにしてたことも・・・。
[――気がつかないふりをしていた。 触れないようにしていた。 この手で――。 そして、他人の病気に。 あたしだって、うそつきだ――。]
(+104) 2015/06/14(Sun) 03時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/14(Sun) 03時半頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/14(Sun) 03時半頃
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――――……。
[返せる言葉は、ない。彼女の声のトーンは言葉に似合わず上がっていた気がしたけれど――顔を見ることは叶わないから。感触の分からないその右手に、彼女の手を添わせることしかできない。]
君には、隠せると思ったんだけど……ね。
[ぽつりと口をついた言葉。そんな気がした。“誰かさん”には何も隠せなかったけど、君になら。むりだったか、と苦笑するのは心の内の見えない自分。実際の浮かべたのは静かな微笑。]
(+105) 2015/06/14(Sun) 03時半頃
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/*>>+105ピエロのことかー!!>誰かさん
(-77) 2015/06/14(Sun) 03時半頃
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・・・分かるよ。
[ぽつりと、――その声は、拗ねるように。]
トレイルは、結晶化のせいか。 あたしの毒に触れても大丈夫だ、って言ってた。 ――だから、だったのかな。 ・・・トレイルは、あたしを助けにきてくれたんだ。 いっかいだけじゃ、ないよ。
[妹みたいな扱いだったのかもしれない。 心配してくれていたのは、あったかもしれない。 ただ、毒に影響を受けないからと見にきてくれていただけだったのかも――。
でも、それが――。嬉しかった。 自分の中にある、大切な記憶。]
(+106) 2015/06/14(Sun) 03時半頃
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/* >>+105 メルヤの事か―!!>誰かさん
(-78) 2015/06/14(Sun) 04時頃
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で、その1回目を忘れているから気がついた――と。
(-79) 2015/06/14(Sun) 04時頃
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1回目に助けにきてくれた所のロールは実際どんなだったかは回してないんだよね。 そこは既に「落とした」ことになっているから、回さない方が具体的なんじゃないかなって。
(-80) 2015/06/14(Sun) 04時頃
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眠くて言ってなかったけれど、メルヤとケイトリンさんありがとう。
(-81) 2015/06/14(Sun) 04時頃
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ナナオ1人だったら、部屋で歌って、彷徨って来てくれるのを待つ感じだったかな。 眼がやられていたなら、トレイルとは遭遇できなかったかも。
(-82) 2015/06/14(Sun) 04時頃
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メルヤの言ってたことの意味をちゃんと理解してないかも。 むー。恥ずかしい。
(-83) 2015/06/14(Sun) 04時頃
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[ヒナコの様子が明らかに可笑しい。 これまでも翅は成長し続けていたが、其れ以上に。 地上よりも空に近い場所で木の枝に腰掛ける姿は、 蝶か――或いは可憐な妖精のよう。
何があったのかと問う様に一度視線を地上へ降ろして、 改めて見たオスカーの姿に息を呑んだ]
……オスカー爺ちゃん、また。
[縮んでいる。それも今回は、随分と沢山。 あの夢の欠片達が、彼から年月を攫っていったのか。 あとどれ位、猶予が残されているのか。
それでも穏やかな様子は、 何も変わりなく見えるけれど]
(84) 2015/06/14(Sun) 04時半頃
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[少し遠く、淡紫の花が揺れている。 鴉の瞳に正確な色味は映らないが、形と香りで分る。 昨日も見た花――紫苑、 取り残された本に書いてあった名]
レイ兄ちゃんの花だな。
[オスカーが何故その花を移していたのか。 昨日の図書館前での遣り取りを思い出し、 何となく理由に思い至る]
元気に育つと良い。
[青空の下で、いつまでも]
(85) 2015/06/14(Sun) 04時半頃
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[ヒナコの異変を見て、 シーシャも動揺し心配しているように見えた]
兄ちゃん、早く何とかしないと。 先生に見つかる前に。
[彼女の安全を考えれば医師に相談すべきだろう。 そう思う。そう思うのだが、そうする気にはなれない。
ケイトリンが連れて行かれてしまったときのこと、 トレイルが運ばれていった時のことを思い出す。 あの事務的な、何処か寒々しい様子。 彼らは感傷の為の猶予はくれはしない。 それはきっと、ある側面で正しい。 ……だけど、]
(86) 2015/06/14(Sun) 04時半頃
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[それでは駄目な気がする。 頭の中で思考をめぐらせていると、 不意に少女が声をあげた。
最初は意味のない音。次に単語。そして最後は、]
……………。
[それは歌だった。 彼女の想いを閉じ込めたような詩だった。 誰へ向けられたものなのかは、直ぐに分った]
(87) 2015/06/14(Sun) 04時半頃
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[穏やかな風が吹いている。 酷く優しい風だった。 歌声はずっと続いている。
男は黙ったまま、数歩後ずさる。 そしてちらりと、シーシャの姿を見た。 二人の間で交わされた約束も想いも知らなかったけれど。
黒い翼を風に揺らしながら、二人を見守る**]
(88) 2015/06/14(Sun) 04時半頃
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あァ、…そうか。 連れて行かれたのは知ってたケドよ。 花は――残ってたんだな。
[シーシャはあの"ミイラちゃん"が花なんて自室に置いていたとは知らなかったから、素直に驚いた。>>81
年の近い割に達観したところがあって、シーシャがころころと"代わって"も動じない人だった。 最後に顔を突き合わせたのは――朝食のきしめんが包帯に似ている>>0:103なんて話をした時だった。
アダ名が名前にならなきゃいいな>>0:95とかなんとか言った気がするが、もしかしたら、今は本当に"ミイラちゃん"かも知れない。と。ふと、心に過ぎった。
淡紫の花の花は群生してそよそよと揺れている。 …花は喋らない。ただ風に揺れているだけだった。>>4:156]
(89) 2015/06/14(Sun) 05時頃
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[シーシャは眼前の少年の名前を知っている。>>82 けれど、長話を交わすということはあまりなく、名前"だけ"を知っているに等しくて。 数日前にその名前を口にした口は今は名前を紡がない。]
――…まァ、忘れっちまったなら仕方ねぇ。 それでもよ、こいつがココにあるってだけで、
[一旦花々を見下ろして、シーシャは続けた。]
この花に思い入れがあるってェなら十分だろうよ。 ココならよっぽどのコトが無きゃ枯れそうにねぇし。
[だろう?と同意を求めつつ、足音>>72に振り返ればそこには一日ぶりの弟分の顔。 よォと手を振れば"声">>75が聞こえて、樹上へと視線を戻した。]
(90) 2015/06/14(Sun) 05時頃
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[枝の上で揺れる蝶の翅をシーシャの蘇芳色の瞳は見上げる。 ばさりと固い音が聞こえた。――紙の音、だろうか。>>74 直後、意味を成さぬ声が風に乗ってシーシャへ届く。
音の羅列に混じる"やくそく"の言葉が耳朶を這う。
その時、体の奥深く。どこか見えぬ場所で音が鳴る。]
(91) 2015/06/14(Sun) 05時頃
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[ ……ぱりん。 ]
(92) 2015/06/14(Sun) 05時頃
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『 約束。 やくそくだよ 』
『 ぜったい、うたうから ききにきて 』
「 約束だ。 」
「 もし、オレがオレを忘れてしまったとしても、 "私"しかいなくなったとしても、きっと 」
( 忘れない。絶対に、思い出すから――――…… )
(93) 2015/06/14(Sun) 05時頃
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|
[記憶の奔流は一瞬で通り過ぎ、後には何も残らない。 シーシャはハッとしたように目を瞠ったけれど、 過ぎていった記憶の端を掴むことは出来なかった。 その間に話しかけられたとしても気付かなかっただろう。>>86
そうしているうちに樹上の"声"はやがて歌に変わる。]
(94) 2015/06/14(Sun) 05時頃
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[それは、確かに歌だった。 荒削りの、けれど想いのこもった歌だった。
穏やかに吹く風が中庭を渡っていく。 不意に、目の奥が熱く。熱くなる。 堪えきれずに瞬けば一筋、頬を水滴が伝って。
流れていく液体は奇妙な温かさを伴って、落ちる。 次々と溢れるそれを止めることもせず、 シーシャは繰り返される歌を聴いていた。
いつまでも、いつまでも聴いていた。**]
(95) 2015/06/14(Sun) 05時頃
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/* これからどうしようかなあ。 元に戻る奴? はないな。 木から下りようかな……。
(-84) 2015/06/14(Sun) 10時頃
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― 回想:夜・自室 ―
(>>8) [その拙い歌を書き終わった時、 ぶちりと嫌な音がした時。
ぐるぐると視界がまわって、 からん、と手にしていた シャープペンシルが転がる音がした。 蒼い羽が、大きくなるのを感じた。
めきめきと育つのは 「わたし」ではない何か。 ばかなわたしは、唐突に自分の”終わり”を悟る]
(96) 2015/06/14(Sun) 10時頃
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ま、
[待って。まだ、約束を果たしてないの。 ナナちゃんと交わした約束。 シーシャさんと交わした約束。 ちゃんと果たせてないの。 叫んでも、消えていく、意識。 嫌。忘れたくない。]
[ぜえはあと息を切らしながら、 わたしは起き上がり、シャーペンを握った。 ベッドの上、暮れていく病室の中、 目に付いたレター用紙を取る。
その時、うまく取れなくて、 用紙がベットの上に散らばった。 かまわず必死に文字を書いた。]
(97) 2015/06/14(Sun) 10時頃
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[一枚目、名前の羅列。]
『……オーレリア ニコラス ナナ ゆり ケイトリン メルヤ タルト トレイル オスカー キルロイ シーシャ』
[オスカー、の文字の横に 下手くそな花のような何かと、マーガレットの文字
他の人の名前の横にも、桃色の花や飴、 音符、ピエロのような何か ――いろんなものをかいた。
キルロイさんに絵の書き方を教わればよかったと おぼろげな意識の中後悔した。]
(98) 2015/06/14(Sun) 10時半頃
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[二枚目、メッセージ]
『わたしでないわたし
えほんをあずかっています
なかにわのおおきなきのうえで うたをうたってください どこにいてもきこえるように
やくそくをはたしてください
やくそくをはたしたら、』
(99) 2015/06/14(Sun) 10時半頃
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( めきり、めきり、めきり )
[羽が伸びていく音が怖い。……怖い。]
い、や……! やだ、助け、て、 蝶になんかなりたくな――――
[バキン、と、シャーペンの芯が折れる音と共に わたしの意識は*]
(100) 2015/06/14(Sun) 10時半頃
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― 現在・中庭 ―
[ぱさり、風にあおられ、 レター用紙が翻っている。
木の下のひとたちは 静かに歌を聴いてくれたようだった。 ひとである「 」がそこにいたなら とんでもなく、顔を赤らめ ごめんなさい、と言って逃げただろうけれど。
ひとではない「それ」は何度か歌うと、 ぺらりと絵本のページを捲る。 女の子の空白の言葉は、 「 」にも「それ」にもわからないままだ。]
(101) 2015/06/14(Sun) 10時半頃
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[ 「それ」は絵本を閉じると、 ぱ、と枝から舞い降りて、ふわと着地した。 レター用紙を二枚とも落とした。
涙を流す彼>>95に首を傾げると 静かに持っていた絵本を差し出した。
終わりが近い。 遠くから複数人の足音がした。**]
(102) 2015/06/14(Sun) 10時半頃
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[俺の知らない、俺の話。]
[半歩。踏み出せばきっと、彼女の瞳は少し下の方に。見えていないはずの視線はしっかりととらえていた。大切そうに語る少女の声。]
それが、俺の独りよがりで それは――――誰かへの罪滅しかもしれないよ
[そんな大した人間じゃないよ。言外にそう滲ませてふっと笑うのは、やはり彼。]
(+107) 2015/06/14(Sun) 12時頃
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/* ヒナちゃんんん かなしい…でも約束果たしてくれてありがとうう
(-85) 2015/06/14(Sun) 13時頃
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/* とりあえず絵本だけ受け取って ヒナちゃん連れて行かれたらシーシャも終わりの始まりするか。
やー…本当に拾うの上手い。ヒナちゃん>>98
(-86) 2015/06/14(Sun) 13時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/14(Sun) 13時半頃
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―廊下―
(……寒くて、何か眠くなってきたな)
[吐く息は白くなるまで幻覚は影響を与えるだろうか。 怪我を負わせる程だから、有り得る。冷静に解析しようとしていた。
ケイトは余り冷たくないと言っていたが、本当だろうか。訝しむ。 トレイルとナナオの部屋はどれぐらいの距離だったろうか。
視界の隅で風花が舞う。]
ケイト。やっぱり治療は後回しでいいかな? 今の状態だと、幻覚が悪化して拘束されるかもしれないし…
[奇妙な違和感は拭えない。 寒気も止まらないのに、大した危機感が生じない。その理由には確信を得ていた*]
(+108) 2015/06/14(Sun) 13時半頃
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― 回想:夢から醒めて ―
[青年の目が醒めたとき、>>31 失くしたはずの記憶が自分の中にあることに気付いた。
――…けれど、それはただの"記録"だった。 記憶のひとつひとつ、思い出せはすれど、 その中に宿る感情を思い出すことは出来なかった。
…青年は、"私"との境界が薄れ始めていることを悟った。 記憶を記録としてしか感じられないのも、そこに残った感情を感じられないのも、"私"と混ざりかけているからだと、理解する。
混ざって、砕かれて、青年の欠片はやがて消える。 今は最後の最後、星が燃え尽きるみたいに、 僅かに青年の意識が表に浮かんでいるに過ぎないのだと。]
(103) 2015/06/14(Sun) 13時半頃
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[…次に"私"に代わったら、二度と戻れない。 ――それは、予感ではなく、確信だった。
どれだけ今のままでいられるのか、青年にはわからない。 一分?十分?一時間?それとも、一日? わからないけれど、それが長くないことはわかっていた。
時間は、ない。 自分が自分であるうちに、 『 わたしが わたしのままでいるうちに 』]
――――……ころして。
[絵本には書かなかった。――…書けなかった。 鮮やかに蘇るその声。その顔。空白の言葉>>101。 青年は噛み締めるように口にし、それを飲み込んだ。 それから、青年は小さく歌を唄う>>33と――…、*]
(104) 2015/06/14(Sun) 13時半頃
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―廊下>>+108―
[共に廊下を歩むメルヤは、まるで雪山の遭難者の様だ 彼が吐く息は何故か白い。まるで氷雪に抱かれているような、光景 ...は奇病の恐ろしさをまざまざと感じることとなった
自分の様に緩やかな孤独へのカウントダウンではなく 他者にすら視認できるほどの、凍てつく波動 其れを抱くメルヤは、何処か諦念を抱いているようにすら見える とはいえ硬化が進む自分にとっては凍てつく寒さも差すほどの痛みには感じない 其れは自分の病の進行をまざまざと見せつける結果になったろうか
雪の花が舞う光景は、私には見えない
彼の提案には暫し悩んで頷いた 彼が拘束される可能性は、確かにこの状況では非常に高い 回復を待った方が良いかと、そう感じたからだ そして――私は、聞きたい事があった]
(+109) 2015/06/14(Sun) 14時頃
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ねぇメルヤ 貴方気付いてる?――今、自分が″変″なこと
[体調とかではない 私が、言いたいのは]
貴方、トレイルに対してあんなに淡泊だったかしら
[″あの状態″のトレイルを見れば 普段のメルヤなら悪態や頬を張る位はしていそうだった しかし実際は諭す様に、切なさを秘める様に 自身の思いと疑問を吐露しただけ
...はメルヤの内部の変化を訝しむ ――もしかしたら、それは彼の抱く寒さと関係があるのではないだろうか 暁の色の瞳は彼を見つめた]
(+110) 2015/06/14(Sun) 14時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/14(Sun) 14時頃
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ありがと。…多分だけど、そろそろ寒さも止むと思うから。
[ぽつり、呟く。鳶色の瞳を閉じれば、変わらず幼い自分が蹲っている。 変化しているのは、中庭の樹に、幼い子どもに、白い雪が積もりだしてきたことだろうか。 あの夜の次の朝がどうだったか。記憶にはない。
丸一日寝ていたような気がする。]
[>>+110の思慮が含まれた追求を、メルヤは受け止める。 ただ、静かに受け止める。
鳶色の双眸には、困ったような色しか浮かばない。]
(+111) 2015/06/14(Sun) 14時半頃
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……そうだね。ちょっとおかしいかもしれない。 [ケイトは勘付いたのは、当然の帰結だったかもしれない。 もう少し慎重にすべきだったのだろう。鋭い指摘をされても、思考は至って冷静だった。]
淡泊なように見えたかい? けっこう、厳しいこと言ってたと思うんだけど
そう見えたとしたら、体調の悪さじゃないかな。
[彼女がどこまで不可思議に思っているかも知らず。 メルヤは誤魔化すように、呟く。
幻覚と言えど現実感が伴えば、如実に弊害を与える。 今のメルヤは怪我を負って、冬の夜空に投げ出されているようなものだった。 不調は嘘ではない。
ただ、本来ならば当に倒れてもおかしくないような状況で、普段よりも鈍いと言えどからだを動かせるのは、剥離しかけているのだろう。
――《幻》に飲まれている部分と、今のメルヤの繋がりが切れかかっていた。 彼は気づいていた。どうしようともせず、ただ幼い自身の終わりを見つめているだけ]
(+112) 2015/06/14(Sun) 14時半頃
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― 中庭 ―
[塩辛い水が頬を伝い落ちるけれど、 シーシャにはその正体がわからない。
ずっと昔に忘れてしまったから。 ずっと昔に失くしてしまったから。
それでも、シーシャは"泣く"。 拙い歌に、その中に込められた想いに。
( …忘れない )
確りと伝わるたった一言。
『 君が忘れる日が来ても 』
――…わたしは忘れないよ。>>1:34 ]
(105) 2015/06/14(Sun) 14時半頃
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[やがて、歌は終わる。>>101 オスカーやキルロイはどうしていただろう。 そちらへ目を向けることはしないで、 シーシャは、地面へふうわりと降り立つ蝶の翅を見詰めた。
流れる雫は未だ止まらないまま。 地面へ落ちる二枚の紙を蘇芳色が捉えたが、拾うことはせず。 差し出された絵本を受け取り、ぎこちなく手を伸ばす。
頭へ伸ばした手のひらが触れることが叶っても叶わなくても、 身を屈めれば、小さく小さく、傾げられた首元へ言葉を落とした。]
(106) 2015/06/14(Sun) 14時半頃
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――――……ありがとう。ヒナ。
(107) 2015/06/14(Sun) 14時半頃
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[確かにそれを、それだけを伝えれば遠くから足音が聞こえる。 ――…誰の足音か。見ずとも、聞かずとも、分かる。 時間が、来てしまったのだと。
シーシャは涙を拭って、蝶の翅から身を離す。 けれど、くすんだ蘇芳色は黒々とした瞳を見つめたままで。]
君が忘れる日が来ても、俺は君を忘れない。 俺の瞳に咲く最後の花が君であるように。
――…けれど、君の瞳に花咲く日。 願わくはそれが俺の姿ではないことを。
[それは歌にならない詩(うた)だった。 掠れ声で囁くそれは蒼い翅の少女にだけ届いていればいい。 …意味が分からなかったとしても、聞こえていれば、いい。 言葉を終えればシーシャはその場に佇む蒼い翅を凝視する。 目の中に留めておこうとするように。忘れないでいるように。**]
(108) 2015/06/14(Sun) 14時半頃
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/* >>108 一応語呂とか考えて作ったけども、俺に作詞のセンスなどない!
(-87) 2015/06/14(Sun) 14時半頃
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/* ところで、オレシーシャとわたシーシャが混じり始めたので一人称を"オレ"から"俺"に変えたよとか誰が気づくんだよそれっていうギミックを仕込む俺です。
(-88) 2015/06/14(Sun) 14時半頃
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/* あとごめんオスカーとキルの番待たないで進めちゃってるううう
(-89) 2015/06/14(Sun) 15時頃
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/* >>108 あーーーっシーシャは涙の自覚が無いから涙という単語を出さないように気をつけて書いた来たのにこんなところで!
(-90) 2015/06/14(Sun) 15時頃
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/* みんなタイトルを入れていくからメルやんも入れたい!!!!(バンバンバン!!
(-91) 2015/06/14(Sun) 15時半頃
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……そう
[それが貴方の心を殺す結果にならなければいいのだけれどね そう、思った>>+111 私は目の前の観察者程ではないが、人の事はよく見ている方だ
静かに受け止め、困った様な色を浮かべた鳶色 其れを見れば誰だって気付く、筈 彼が喪いかけているモノの、正体を (とじこめたものの、しょうたいを)
そも、幻視痛とはどうやっておこるのだろうか 脳が、シナプスの回路の誤作動 若しくは思い込み 其れが与える影響は通常自分自身にのみという限定されたものだ
されど彼の奇病は周囲に影響を与えるほどに その幻を強く見せる]
(+113) 2015/06/14(Sun) 15時半頃
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あっさりと認めるのね ――普通の貴方なら、誤魔化していたわ
[やはりいつもとちがう 告げれば彼が告げるは見え透いた誤魔化し 体調の悪さなんて貴方いつでも、隠していたじゃない>>+112 其れほどまでに余裕、ないの?]
厳しいかしら?むしろ責めているようにすら見えたけれど 普段の貴方ならもっとトレイルに想いやりがあったはず だって貴方、トレイルの事好きじゃない
[インプリンティング、小鳥の刷り込み 甘い蜜を与えられた飢餓の子が、且を母と慕うが如く 彼にとって見つけてくれた事がきっとトレイルという存在に対し 心の奥底で思慕を感じる様になったのだろうと]
(+114) 2015/06/14(Sun) 15時半頃
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[とはいえ、そのあたりのくだりは私は知らない 誰も話さぬのだから知りはしない 唯、わかることは1つだけ
彼がトレイルに、路傍の石ではなく ″メルヤ″として価値ある存在に見られたかった事1つだけなのだ
心と体のリンクが切れれば、後は腐り落ちていくだけか それとも完全に凍ってしまうかは分からない でも願わくば、そうなってほしくないとは、思う]
――君の瞳に花咲く日
[ナナオの歌を小さく口ずさみ ...はメルヤを見る]
貴方の瞳に花咲く日、貴方は何を思う?メルヤ
[戯れの様な問いかけ 心のいちぶをなくしかけている彼に対する問いかけ]
(+115) 2015/06/14(Sun) 15時半頃
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[ナナオは見上げて、目をあわせた。 ――トレイルの目は見えてはいないのかも、しれないけれど。 記憶が消えても、やっぱり――。それは、]
罪滅ぼし、か。 ね。トレイル。 ――あたしだって、独りよがりだよ?
[そしてナナオは、目を瞑る。あるのは音と、小手越しの手の感覚。]
あたしにとっては、大事でも。 トレイルにとってはどうかは、分からない――。 それがただの罪滅ぼし、だったとしても。 あたしは、嬉しかったよ。
(+116) 2015/06/14(Sun) 15時半頃
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[そっと手を握る彼女が>>+113どう想ったかはメルヤには計り知れない。
その深い思慮は、凍死で自らが死ぬのではないかという懸念を浮かび上がらせただろうか。]
僕は死なないよ。この幻ではね。
[幻覚に触覚まで現れたのは、つい最近のことだ。 現実主義で現実を受け入れるメルヤが、幻覚に苛まされるのは滑稽な話だ。 幻覚症状の仕組みは、メルヤにはわからない。 ただ、ケイトが推察しているような思い込みなど、都合の良い幻など彼は彼自身に許さなかった。
節々の冷えが、少しおさまっていた。]
着いたね。部屋の主はいないけど、邪魔するよ。
[一言断り、トレイルの部屋へと入り込む。 車椅子を見つければ、ケイトを促しただろう。]
(+117) 2015/06/14(Sun) 16時頃
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……そうだね。 でも、ここまで悪いと隠しようもないから。
[嘯いて、ケイトの方を見つめる。 静かな鳶色の双眸は、普段と変わらない。奇妙なぐらい、いつも通りだった。]
普段の僕、か。 ……ケイトから見たら僕はそんなに普段通りに見えないかな?
思い遣りとかじゃないよ。お互い踏み込んで踏み込まないだけ。
なかった、だけ、かな――?
[トレイルのこと好きじゃない。という言葉には返さなかった。
どんな返答をしても、今のメルヤ自身では、不自然に彩られる]
(+118) 2015/06/14(Sun) 16時頃
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[どこかで聴いたフレーズが、耳朶に伝ったのはその時だったろうか。>>+115
凍えかけている心が、軋みをあげている。少しだけ起きて貰えないだろうか。この聡い彼女を、誤魔化すために。
ふっと、寒気が急速に増していた。 浮かべたのは何の澱みもなく柵もない、純真なほどの表情で。]
僕の瞳にはいつだって、花は咲いていたよ。 トレイルの、彼の瞳にはいつだって紫苑の花が咲いていたように。
[幼気でさえあるような声音で、零すのは本音。 目を閉じれば、ほら。浮かび上がる]
(+119) 2015/06/14(Sun) 16時頃
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[――はらはらと落ちゆく風花が、僕の瞳に浮かんでいた。]
(+120) 2015/06/14(Sun) 16時頃
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[>>+115熱の篭もった、紫の双眸。その瞳を見れば憐れむような、訝しむような視線を見返す。]
ケイトは、よく見てる。でも見過ぎてて勘違いしてるよ? 僕はトレイルがいつか”落とす”ことは覚悟していたし、何より特別になりたいだなんて思ったことなかった。
本当にね。そんな望みは抱いてなかったよ。
[――そうでなければ 目を閉じる。浮かぶ冬の情景に取り残された子どもが、いる。]
(+121) 2015/06/14(Sun) 16時頃
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[車椅子の所まで案内されれば礼をいい、 ...は其れにゆっくり腰を下ろした
自分が幻で死なないと断言するメルヤ 懸念を物色する発言、其れを私は信じることはできなかった
肉体は死なないかもしれない。されど ――心は死ぬのに
自分自身の安寧を許さぬ殉教者に できることは...にはきっと何もない]
……っ
[きしり、と痛む関節 そう、痛みがでたのならそれは神経にまで食い込んできたのだろう 思い出したのは空の絵 だれよりも、自由に――羽ばたけた、なら そんな儚い願い]
(+122) 2015/06/14(Sun) 16時半頃
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[メルヤの言葉>>+118には少し呆れた様な視線を]
普段通りにですって? まったくもって見えないわ。貴方にとって残念なことにね 隠しようもない、は確かにね……嗚呼 少しばかり周囲の気温も冷えてきたかしら
[...の吐く息にも白さが混じるようになればそう呟いた後]
…まるでマリオ・ネットみたいね 不自然な事に気付かぬ道化師さん
[奇妙な位に何時も通り それを取り繕うようにと歪な歯車回し続け 彩るのは言葉の糸でがんじがらめに>>+118
純粋すぎる表情浮かべる彼に ...が向ける表情は無表情ではあるが視線に訝しさを帯びる されど答えを、聞いたなら ――私の周囲の気温はまた、少しだけ下がった]
(+123) 2015/06/14(Sun) 16時半頃
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[彼の目の前降り注ぐ小雪は 彼の心を浚ってゆく]
(+124) 2015/06/14(Sun) 16時半頃
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[訝しむ彼に溜め息を吐きたい気になった 覚悟なんか関係ないのにね]
あら、特別というよりも
[あたりまえに、貴方を友人としてか弟分としてかわからねど そのように見てほしかったんじゃなかったの?と 告げようとするが言葉にはしないでおいた
理由は簡単。きっと彼は其れを認めない 違うと自分に告げるだろうから 雪山で眠る事を選んだ子供に、マッチの火を渡す事は難しい]
貴方自分で望みに気づいてないのね――″可哀想″な子
[私はそう呟き、吐息を零した]
(+125) 2015/06/14(Sun) 16時半頃
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[>>+122痛みに歪んだ顔を見る。]
大丈夫? ケイト 車椅子も無しに…動いたのは酷使し過ぎじゃないかい?
[ケイトが巡らせているか、メルヤにわかる筈もなく。 ただ労りの声を掛けた。]
[>>+123呆れたような視線をぶつけられれば、やや怯むように距離を取る。 ”呼んで”しまったためか、また寒々しさを覚えたせいもあった。]
(+126) 2015/06/14(Sun) 16時半頃
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(けど。君に対してはいつもと変わらない筈なんだよ。ケイト。)
[おそらく、トレイルに対しての態度が奇怪なせいか、彼女にも普段通りに接していないように思われたのだろうか。 事実は、わからない。受け取り手が、すべてなのかもしれない。]
そうだね。……寒いよ。
[もう少しだけ。引きづる出すように。 瞳を閉じれば浮かび上がる。冬の夜空に丸くなった子どもに触れる。すり抜けて、メルヤの元には戻らない幼い自分。]
僕は手品師紛いで道化師じゃないんだけど 昨日は人間らしいと言って、今日はマリオ・ネットかい?
[メルヤは取り繕っていない。奇妙なぐらいに何時も通りにしか、振る舞えない。 心が、揺さぶられないからだ。
”家族”に対する思慮、心配、悲哀。そういった類のものじゃない。あの幼い子どもに象られた子どもは、置き去りにされているごく”一部の心”は――人に影響されないものだ。]
(+127) 2015/06/14(Sun) 16時半頃
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特別というよりも……。
[言葉を、留めてくれたのは助かった。 その答は凍ってかじかんでいる、心に置いてしまっていることだ。
いくら呼び掛けても振り向こうともしない。人間は、自分のことすら儘ならないものなのだろう、と気付く。]
……言って置くけど僕は君より年上なんだよ? せめて”可哀想”な人にして欲しいな。
[否定も肯定もしなかった。 例え的外れであっても、”今さら”だ。
トレイルに、彼に。特別になりたいとか。思ったことなどなかったのは確かだ。 関係性に名が、付くことの方を厭うた。
積もり積もった腐れ縁と、呼ぶには他にも先に患者が会っているのに比喩としてはおかしいけれど。どこかで互いに。奇妙に縁が絡んでしまったと思っていたかもしれない。
今となっては、わからない――。]
(+128) 2015/06/14(Sun) 16時半頃
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私は大丈夫。なんてことはないわよ ……だってあのおたんこなす引っ張ってくるのに 車椅子が邪魔だったんですもの
それに此処に来るまで私は歩いていたのよ? どうということはない
[労わる言葉に、大丈夫と言わんばかりにそう告げるも ひるむ様に距離をとる姿に、瞳で苦笑い]
(+129) 2015/06/14(Sun) 18時頃
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[いつもと変わりない筈と、そう思っている事自体が違うのだと 彼が気付くのは何時だろう トレイルへの態度の奇怪さもさることながら――……否、これ以上は止そう 結局、受け取り手がどう思うかによって感じ方とは違うのだ]
寒いなら上着を着たほうがいいわ 幻ではなく″現実″に寒さを感じているのなら
[私では冬空の下の子に触れられない 存在を知らないから其れにすら思い至らない きっとそれが、他者の記憶を留めようと睥睨していた代償なのだろう]
どちらにせよ一緒よ、手品的な意味では だって昨日の貴方と今日の貴方、違いすぎるんですもの まるで心の一部を何処かに置き忘れた様よ
[言いえて、妙か]
(+130) 2015/06/14(Sun) 18時頃
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[探しても見つからぬ迷子の子の様に 人とは惑うものなのだろう。心も、きっとそう 合縁奇縁、絡み合うえにしは時として人の感情の琴線を揺さ振る]
あら、私から見れば貴方は十分子供っぽいけれどね 年齢と関係なく
[肯定も否定もしないことからああ、剥離が凄いなとは思った 心の一部分か大部分か全てか。よくはわからねど昨日感じた彼の輝きは無い
憶えることを信条にしている彼が、切り捨てるなんて なんて、皮肉なことなんでしょうね]
(+131) 2015/06/14(Sun) 18時頃
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……貴方はこれからどうするつもり? 私は、自室に戻って――歩行訓練でもしようと思ってるの
[空の絵、彼の隣で空を見上げている絵 あの景色を再現したい その為には、沈んでばかりもいられない
病状を少しでも遅らせる為に。自分にできる限りの事をしたい 花よりも強く咲き誇るために*]
(+132) 2015/06/14(Sun) 18時頃
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[蝶の少女が歌う詩が終わる。 ふわりと地上に降り立つその軌跡、落ちる二枚のレター用紙。 寄り添う二人から少し離れた場所で、 その落し物を拾い上げる。
―――もう、分かっていたことだけど。 文通の返事は、とうとう間に合わなかったらしい。
このレター用紙をシーシャに渡すべきだろうか。 ちらりと彼の方を見る。 だけど、最早それも必要がない気がした。 だから静かに、それをポケットの中へ仕舞う]
(109) 2015/06/14(Sun) 18時半頃
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[揺らめく紫色の中、遠くから近づいてくる人影を見た。 男はもう何も喋ろうとはせず立ち尽くし、 ヒナコ、シーシャ、オスカー、 その場に居る者達を見つめていた。
このひとときを記憶することしか、 自分に出来ることは無いのだと理解して、 ただ、じっと見つめていた**]
(110) 2015/06/14(Sun) 18時半頃
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おたんこなすはいいね。
[余りいじめないでやってよ。などと言葉は喉奥へと引っ込めた。 おそらくそれは、本当ならば口にする筈がない。]
そうだけどね。…あまり関節を酷使するのは良くないよ。 あと、冷やすのもかな。
[どうやら、近くの相手にまで影響があるらしい。 おそらく体に障る凍える雪の寒さが、固い透明な鱗から発しているのだろう。]
[>>+130の豊かな情感を秘めた瞳が、告げたいことがうっすらとわかるような気がした。 メルヤが剥離しつつある”心”の一部は、彼女達に奇異に映るのだろうか。]
(+133) 2015/06/14(Sun) 20時頃
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そうだね。ケイト
[身震いを起こす。季節にそぐわず、手がかじかんでいるようだ。 細かい作業が出来そうに無いが、少しやりたいことがある。]
[真冬の空で蹲る。あの幼い自分自身は、自分のいうことな聞きやしない――。]
…そっか。そんなに違うんなら。 何とかした方が、いいのかな?
君の想像力は豊かだね。
[少しの悪戯めいた笑みを含めたのは、誤魔化しだったのか。的が当たっていたためか。]
(+134) 2015/06/14(Sun) 20時頃
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女性から見れば男なんて子どもだってことだろうね。 仕方無いか。
[ケイトに、これ以上の深入りをさせるつもりは無かった。 メルヤにとってケイトの存在が軽いのではなく、少しでも傷付かないために。
薄々と勘付いているが、こんな奇怪な現象の深層になど辿り着かなければいいとメルヤは思う。]
……僕は。 少しトレイルの部屋で休むよ。
ちょっと体力的に限界がね。
[勝手知ったる何とやら、と言った風情でトレイルの寝台に腰を下ろす。
トレイル達の部屋とメルヤの部屋は少し遠い。筋弛緩剤を投与されていないが体は凍え、治療もろくに受けていない傷がどうなっているかは知れない。
少し、休みたいな。――そう、再び告げて、ベッドに横になる]
(+135) 2015/06/14(Sun) 20時頃
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ケイト。 無理、し過ぎないように……ね。
[歩行練習をすると、勝ち気な瞳。告げた言葉は、どこまでもケイトを案じるものだ 彼女は部屋を辞去しただろうか?
その言葉の直後に。横になって意識を手放した、メルヤにはわからなかった*]
(+136) 2015/06/14(Sun) 20時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/14(Sun) 20時頃
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Thou'lt come no more; 《もうおまえは戻っては来ない》
Never, never, never, never, never. 《二度と、二度と、二度と、二度と、二度と》
(-92) 2015/06/14(Sun) 20時頃
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/* 回想を落とそうと思ったが喉が足りない気がする(ゲンドウ
いざとなったら更新してからでも、いいかな…
(-93) 2015/06/14(Sun) 20時半頃
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/* あとキルとオスカーは動きにくくしてしまってごめんな! ごめんな!あとで殴ってくれていいから… とくにキルが。
(-94) 2015/06/14(Sun) 20時半頃
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[ぎこちなく伸ばされた掌を>>106 怖じるでもなくたんたんと受け入れ 撫でられると、心地よさそうに目を細めた。
青年が身を屈める。 「それ」は、落とされた言葉>>107を、 理解しているのかしていないのか、 ただ。月色の髪と青年の項を見ていた。]
(111) 2015/06/14(Sun) 20時半頃
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[>>108
真っ黒な目は離れる蘇芳色を追う。 青年の唇が紡ぐ詩に耳を澄ましている。
ひらり、蒼い翅が揺らめいた。 ざあぁ、と風が草木を揺らした。
「それ」は、言葉の意味を理解してはいなかった。 ただ。]
(112) 2015/06/14(Sun) 20時半頃
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…………シー。………ャ。 さ。
(113) 2015/06/14(Sun) 20時半頃
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[白い頬に透明な雫がひとつ、ふたつ零れ落ちる。 泣きながら微笑んだ。
唇が一瞬、「だいすきでした」と綴ったのは、 最後に残った「ヒナコ」の残滓。
想いはいつからか。 その感情の名はなんというのか。 もうわからない。]
[ ぱちりと瞬きを一つした。
……それで、 「おしまい。」 ]
(114) 2015/06/14(Sun) 20時半頃
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? ?? ……?
[ 「それ」は自分の目から零れるものを 理解できないかのように掌で拭うと その雫を見つめて不思議そうな顔をした。
それから、ひらりと中庭を、楽しそうに舞う。 キルロイの翼を見て 「あなたも飛ばないの?」といわんばかりに首を傾げる。 オスカーの植えた紫苑の花を嬉しそうに見た。
もはや正気ではなかった。 「それ」がステップと共に中庭の入り口まで来た時 現れたのは白衣の男。]
(115) 2015/06/14(Sun) 20時半頃
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『ヒナコ』
[そういって差し伸べられた手を、「それ」は無視するが、 強引に手をとられて「いやだ」というように 翅をはためかせた。
ひとにとって虫の抵抗とは些細なもの。 すぐに取り押さえられ、腕に注射を射され、 大人しくなったそれは、 先生に手をひかれ連れて行かれる。
オスカーにも、キルロイにも、シーシャにも 別れを告げることなく、 閉ざされた隔離施設への道を行く。]
(116) 2015/06/14(Sun) 20時半頃
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「♪」
[唇から途切れ途切れに、 あの歌の旋律を零しながら。**]
(117) 2015/06/14(Sun) 20時半頃
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/* ヒナあああああ… あー…これは… こんなものもらったらもう、ダメだ書き直そう うん
(-95) 2015/06/14(Sun) 20時半頃
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[─小さい頃、ちょうちょになりたかった。]
(-96) 2015/06/14(Sun) 21時頃
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[まだわたしがわたしであった頃。 つないだ手のぬくもりを覚えていた頃。 幸せを幸せだとは思っていなかった頃。]
そらを飛んでいけたら、素敵なのにと思っていた。
ともだちと笑った蒼い蒼い空を。 ともだちと空想した銀河の満ちる夜を。 大きな翼で、羽ばたいてゆけたなら。 ]
(-97) 2015/06/14(Sun) 21時頃
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[ そんな自由は、どこにもなかった。 気づくのが遅すぎた。
月に手を伸ばしても、 この手も、翅も、届くはずもなかった。
ただこの翅は、わたしから自由を奪うだけだった。 ともだちを奪うだけだった。 世界をなくすだけだった。]
(-98) 2015/06/14(Sun) 21時頃
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[ある日。 むしみたいに無力なわたしは、 とうとうむしになった。 憧れていた蝶になった。 空を羽ばたけるようになった。]
(-99) 2015/06/14(Sun) 21時頃
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[昔からの夢は、叶った。
でも、でもね。わたしは。わたしは――]
(-100) 2015/06/14(Sun) 21時頃
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[ わたしは、ちょうになんてなりたくなかった。 ]
(-101) 2015/06/14(Sun) 21時頃
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[
そして、
瞳に最後にうつる 花の色は、
**]
(-102) 2015/06/14(Sun) 21時頃
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[風の中に自らの名を呼ぶ音が混じる。>>113 シーシャは弾かれたように顔を上げて、その顔を見た。
そして見る。白い肌を伝う雫を。 その中に見える微笑みを。
一瞬だけ瞬いて、消えた言葉を。]
(118) 2015/06/14(Sun) 21時頃
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[それは瞬き一度で跡形もなく消え 後に残ったのは蒼い翅の蝶が一羽きり。
物言わぬ蝶が舞う様子をシーシャは黙って見つめていた。 やがて、白衣の姿が中庭にやってきて、その名を呼ぶ。 その時ですら、シーシャはそれを見ているだけ。
連れて行かれる蒼い翅をただ、見ているだけ。 途切れ途切れに微かに聞こえる旋律を耳に残しながら。
一度、二度とシャッターを切るように瞬いて。 それから、もう目から涙を落とすことは無かった。*]
(119) 2015/06/14(Sun) 21時頃
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[蝶の通り過ぎた中庭。 静まり返ったその場所で他に何か言葉が交わされたか。
何れにしろ、全てが終わった後。 青年はその場を静かに立ち去る。
その手にしっかりと表紙のない絵本を抱えたまま。 もう片方の手には鈍色の鍵をしっかりと握り締めて。*]
(120) 2015/06/14(Sun) 21時頃
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/* 喉が足りない…? あと、あんまりはやくオチつけるとやること、が… ううん…
(-103) 2015/06/14(Sun) 21時頃
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― 屋上 ―
[シーシャがここへ来るのは一日ぶりである。 昨夜は鍵が開くことだけを確認して部屋へ戻った。夜に特定の場所へ長居するのは好ましくない。何時誰に見つかるともしれないから。…もしかしたら、連れ戻されることだってあるかもしれない。
屋上へ続く扉は何なくシーシャの持つ鍵を飲み込み、開いた。 切り取られた庭に吹く穏やかな風は、ここではシーシャの髪を浚って去っていくだけ。 風に攫われてしまわぬよう、しっかりと絵本を抱えて、シーシャは屋上へと足を踏み出した。
シーシャのこの場所に関する思い出は常に"私"と共にあった。 楽しかったことも、悲しかったことも"私"の関わらぬことはなかったし、一瞬たりともその存在を意識の底から失くしたことはなかった。 自分を失うことに恐怖を覚えてはいても、"私"を消滅させてやろうだとか、消してしまおうとは思わなかったのだ。
――消えたくない。そう思っていながらも、心の裡にもう一人が棲まうことに対する拒否感を抱いたことはなかった。 記憶の奪われる恐怖、自分を失くす恐怖、感情の消える恐怖。 "私"は最後までシーシャの恐怖だけは奪ってはいかなかった。]
(121) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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[自分がいなくなったらどうなるのだろうと考えない日はなかった。 "私"がシーシャになってしまうことがずっと、ずっと、怖かった。自分が消えてしまうことが何より恐ろしく、その思いが壁へ消えない傷痕を幾つも残させた。
心が自分が自分であるということを求め続けた。 躰が自分がシーシャであるという自覚を失くしても、シーシャは"自分"を見失わないために必死だった。 魂がいなくなりたくないと。忘れられたくないと哭いていた。 擦り切れて失くなりかけても、歪みきった心が生き汚く消えたくないと叫んでいた。
自分を。"俺"を残しておくために。 生きるために行こう。生きるが故に逝くことになったとしても。
それだけがシーシャを突き動かしていた。 …それだけが"私"ではないシーシャの存在意義だった。 存在意義。――そして、存在命題。
何のために生まれて、何をして生きるのか。 生きることは、嬉しい。例え、胸の奥が痛んでも。]
(122) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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[ 生きたい。 消えたくない。
ただ。
"私"でないシーシャのままで、生きていたい。と、そう、思う。]
(123) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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[屋上はそう広くなく、空間と地上を遮る柵まではそう遠くはない。 シーシャは歩きながら目を細めた。
見上げる空は青く澄み、流れる風が薫る。ピクニックなら、此処まで来られれば良かったのに、と人知れず思う。 どれだけぶりにか、目にした病院の外の景色は何も変わってはいない。幾つか、淡紫の揺れる箇所が目に付いた。花を愛する誰かの窓から種が飛び立って行ったのかもしれない。
シーシャは一人きり、屋上に佇んで風景を眺め続けていた。 何処か遠くを見詰める蘇芳色の瞳には思い出の花が咲く――。]
(124) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 雲雀鳴いてる??どこにいるのかなあ? 』
[タルトが目をくるくると動かして鳥を探している。 オスカーと一緒に鳥の姿を探しているようだ。あれは、中庭でピクニックもどきをしたときのことだった。 雲雀は見つかったのだろうか。その後、シーシャは寝てしまったから覚えていないのだけれど。
タルトのいる場所でも雲雀の鳴き声が聞こえればいいと思った。 幾ら訂正してもシーシャをシーシャと呼んでくれず、ソーシャしゃんと呼んでいた。 太った猫と仲のいい、愛らしい子供だった。
――…タルトをそっと心の中から消した。
さようなら、何時も光のように明るかった子。]
(125) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 おはようー。おっちゃん。 今日はなーに? 』
[食堂で調理師のオッサンに話しかけるナナオ。 あの日はちょうどきしめんの日で火傷をしたシーシャは熱いから気を付けろと忠告をしたのだった。 その後に医務室の近くですれ違った時にはひどく慌てていた。きっと、自分ではなくて他の誰かのために「せんせい」を呼びに行ったのだろう。 友達想いで、タルトを可愛がるいい子だった。
時々中庭で、自作の歌を歌っている様子を見かけた。 たまにトレイルと一緒にいるとき、視線を感じたような気がしたのは、トレイルを見ていたから、だったろうか。 彼女の作った優しい子守唄の旋律が好きだった。
――…ナナオをそっと心の中から消した。
さようなら。何時も歌を心の中に持っていた子。]
(126) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 なんだ、シーシャか 』
[トレイルが肩をすくめる。 シーシャが"私"の時も"俺"の時も、トレイルの態度は常に変わらなかった。 自分を失う恐怖に囚われ続けているシーシャにはその態度が有難かった。それと同時に、同じ恐怖を抱えているはずの彼が平静でいることに嫉妬のようなものを抱いていた。 トレイルもまた、何時かどこかのピエロに似たような思いを抱いたことをシーシャは知らない。
花を後生大事にしていたことも知らなかった。 年が近いからか、たまに話すことはしたような気がするけれど、トレイルについて知らないことは多かった。 …本人には言わないけれど、花を揺らす風のように飄々とした態度に何度か助けられたことがあった。
――…トレイルをそっと心の中から消した。
さようなら。最後まで平静を忘れなかった人。]
(127) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 花は“お気に入り”だよ。 』
[ゆりが無邪気に笑う。 ――…あれは"私"の記憶の中のひとつ。どうしてお姫様抱っこなんてコトをしようと思ったのだろう。 それでも、ゆりの顔は楽しそうだったから気紛れは悪くはなかったようだと、思う。 感情を失くしていくゆりに自分を重ねたことも少なからずあった。
紙で鶴を折っているところを見かけたことがあった気がする。 物静かで、独特の雰囲気の漂う少女だった。 そんな彼女も、連れて行かれてしまった。
――…ゆりをそっと心の中から消した。
さようなら。何時も静かに笑っていた子。]
(128) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 ──じゃ、お大事に。 』
[記憶の中のオスカーが素っ気なく言う。 元が高齢だからか、小さくなった見た目にそぐわぬほど悟りきった言動をする人だった。 本を薬代わりに毎朝読み返すのだと、聞いたことがあっただろうか。 シーシャの名前を忘れてしまうのか、なかなか覚えてくれないものだから、何時の間にか名乗ることをやめてしまった。
悟りきっているようで、人を笑わせることに長けている人だった。 年の功よりなんとやらと言うのだろうか。動物にも、詳しかった。 雲雀の探し方を聞く機会はついに訪れない。
――…オスカーをそっと心の中から消した。
さようなら。誰よりも賢しく聡かった人。]
(129) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 何をしているのかしら、酔っ払い共 』
[ケイトリンが眼鏡を光らせて立っていた。 朧な記憶は矢張り"私"のもの。 ケイトリンと仲がよかったのは、"私"のほうだった。 無表情なようでいて、よく人を気にかけていた。…特に、キルロイを。 図書室で居眠りをしていたら怒られる、なんてこともあったっけ。図書館の中でケイトリンを見かけることは少なくなかった。
キルロイの気持ちは直接本人から聞いたけれど、ケイトリンはキルロイのことをどう思っていたのだろう。 今となっては知るすべはないが、…せめて、何時か会うことが出来ればいいと思う。 それが何を意味するか知らないわけではない。それでも、そう、思う。
――…ケイトリンをそっと心の中から消した。
さようなら。無表情の下に宝石箱を抱いていた人。]
(130) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 シー兄ちゃんは立派な"兄ちゃん"だよ。 』
[思い出す弟分の顔はずっと昔のもので。 最初のうちは兄ちゃんなんてガラじゃねぇよと言ってもいたものだったけれど、気付けば本当の弟のように可愛がっていた。 たまに、…実の弟の面影を重ねたりもしていたのはシーシャだけの秘密だけれど。
気持ちが表情になりやすいキルロイ。 ケイトリンがいなくなってしまったことで、寂しさに囚われてしまっていた。 何時か乗り越えていければいいとシーシャは思う。 ――そして、シーシャのことも忘れてしまえるよう、願う。 道の先に光が無くとも闇は無ければいいと、そう思う。
――…キルロイをそっと心の中から消した。
さようなら。誰よりも優しくて愛おしい俺の弟。]
(131) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* 喉が足りない(しろめ ごめんメルヤとヒナの話ができな…
(-104) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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シーシャは、ふと、遠い目をした。
2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* 喉がないから…
(-105) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* もう喉管理ダメだ俺…いじいじ
(-106) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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ヒナコは、シーシャの歌を、歌い続けている。
2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* 飴が無くて遠い目してるwwwwwww
(-107) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* ふぇぇヒナありがとううう でもこれで終わりじゃなんだぜ…(遠い目
(-108) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* なんだ、このふたり。くっつけよ
(-109) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 せっかくだから、お茶でも飲んでいく? 』
[メルヤが澄まし顔でシーシャを誘う。 何時も何時も澄まし顔の癖に、慕っていたピエロがいなくなったときは酷く泣いていた。 自分のことを放り出して他の誰かのことにばかりかまけているような奴だった。
どういうわけかバナナが好きで最後の置き土産もバナナだった。 トレイルと喧嘩している様子を見かけたこともあったろうか。 人の心配が好きなお節介焼きだった。シーシャは、嫌いではなかった。
――…メルヤをそっと心の中から消した。
さようなら。誰よりも"家族"のことを想っていた人。]
(132) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 その時まで……ちゃんと預かってるよ。 』
[ヒナコの笑顔。 涙で目を腫らしながらも、約束を交わした時の笑顔は何よりも綺麗だった。 どんな花より、どんな蝶よりも綺麗だった。]
( だ い す き で し た )
[口だけで綴られた言葉の意味を知る者はシーシャしかいない。 確かに約束は果たされた。忘れないよ。その言葉を、「ヒナコ」の笑顔を、シーシャは忘れない。 柔らかい春の日差しのような笑顔が好きだった。
――…ヒナコをそっと心の中から消した。
さようなら。俺の瞳に最後に咲いた花。]
(133) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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[他にも過ぎていく思いがある。 体から花を咲かせたオーレリア。 飴が好きだったニコラス。 それと、それよりもずっとずっと昔にいなくなった人たち。
ラベンダーの香り、バラの花。 そして、騒々しいピエロの顔さえも、流れて、流れて、消えていく。
失くしたくないと思う。 今までの自分を、シーシャを。"俺"を。
絵本を抱えたまま、ひらりと柵を掴んで向こう側へと降りる。 一歩、二歩と歩けば下へ無限に続く緑色と、白色の上にシーシャはいる。
キルロイやオスカーがここへ来なければいいとそれだけを思う。 シーシャは、暫く、そのまま吹き上げる風に身を任せていた。*]
(134) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* 最後まで飴食い妖怪で…妖怪で…で… ぐう…。
(-110) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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ふふ、貴方の大切な子をこれ以上虐める気はないわよ
[揶揄を1つだけ落とせば...はこれ以上何も云わないと肩をすくめた>>+133 彼の忠告した事には、気をつけるわと告げるものの ...は忠告を聞くつもりは微塵もなかったのであった 無理をしてでも抗うと、決めたから
心を剥離するというのは、他者から見て奇異に映るものだ 多かれ少なかれ、その人が持つ本来の多様性を排除しているからだろう
それは多分、記憶を何も零す事がないようにと 自分が気を張り詰めていたからかもしれない]
(+137) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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[身震いをする彼に、差し出すブランケットがないのが酷くもどかしい]
さぁね。其れを決めるのは貴方自身 私は神様じゃないし母親でもないから貴方にこうした方がいいというアドバイスは 正直、できかねる とはいえ私の一意見としては ――捨てるのは簡単でも、拾うのは難しいわと
想像力に関しては私、文学少女でしたもの
[悪戯めいた笑みを見れば、表情筋動かして精一杯口角をあげた]
(+138) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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あら、男からみても女の子は夢見る少女の時もある 若しくは母の様に力強い時もある 人次第、受け取り手次第
[彼がこれ以上立ち入らせないようにしている様子はわかった だから私は、その線引きを受け入れ其れ以上は踏み込まない
無暗に暴く事が、その人のためになるわけではないから
無理をしすぎるなと言った直後に寝台に突っ伏した彼はそのまま夢の中]
(+139) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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無理をしてるのは貴方じゃないの、まったくもう
[車椅子を操り、...は毛布をそっと彼にかける そのままその部屋を辞して向かうのは自分の部屋
殺風景な部屋。でも其処には手すりがある ″歩行訓練用の手すり″が それが...にとっては此処が終末病棟(ホスピス)ではなく 回復病棟(リハビリテーション)であるとそう思える僅かな希望の残渣であった]
(+140) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* あっ…とりあえずシーシャの顔が続いてごめん…ごめんよ…
(-111) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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――私、諦めないわ 見ててキルロイ。みてて、皆 私は、だれよりも、自由になる。なってみせる
[手すりをとれば再開する、両の脚で歩く事 滲む汗すら気合いで飛ばし 私はあるく、あるく、あるく
いつか病棟を抜け出して、貴方に会いに行く 貴方の絵に描かれている様な青い空を見に行くの その願いをかなえる為には安楽にしてなんて、いられない]
貴方に、あいたい
[願いは唯、其れだけ*]
(+141) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* コミットは考えなくて大丈夫かなあなどと。 まあ、出来なくはないけど。 それよか最後のやつを考えないとだな
(-112) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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[ヒナコは遠い所に行ってしまった。 それはあまりに呆気なく、あまりに壮絶な最後だった。
後に残されたシーシャに、かけるべき言葉が見当たらない。 何を言っても、違う気がした。 そして蝶の歌った詩が真実なら、彼もまた]
シー兄ちゃん。 要らないなら燃やしても捨てても良いよ。
これ、あげる。
[不躾に、押し付けるように相手に手渡した絵日記。 これは自分が持っている為に描いたものではないから。 最後の頁に渡せなかった文通の返事を挟み込んだ。 ――二本の足で、地面を駆け回るヒナコの絵]
(135) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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―中庭―
[シーシャも立ち去ってしまった後、中庭のベンチに腰かけて]
………良い天気だなぁ。
[穏やかな風が吹き抜けていく。 紫苑が微かに香っている。 静かな昼下がり。
何処までも青い空を見つめていた]
(136) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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キルロイは、シーシャが今何処にいるのか、知る術もなく。**
2015/06/14(Sun) 22時頃
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/* えええええ ま、まじか!?ここで絵日記来ちゃうか! 補完、補完をだな…。
(-113) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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/* 飴は嬉しいけど俺はどうしたらいいんだ(頭抱え
(-114) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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―夢と幻と現の境―
Thou'lt come no more; 《もうおまえは戻っては来ない》
Never, never, never, never, never. 《二度と、二度と、二度と、二度と、二度と》
意識を手放せば此処に訪れるであろうと思っていた情景とは違った。
ありふれた日常の中。”連れて行かれた”みんなの幸せそうな光景。いつも幻に見る人達。 内に秘めた悲哀。慟哭。未練。特別な相手の傷跡になりたくなかった人が、時折。ほんの時折、僕にだけ遺していったもの。
悲しかったのだろう。辛かったのだろう。同調程度で共感ではなくとも、最後の心を零したことで少しでも救われたならと、祈っていた。
誰の特別になるでもなく、誰かの特別になるでもなく――。
その立ち位置を自ら望んだ。気付いていても気付かぬ振り。不干渉。誰にも踏み込まず踏み込ませない。
(+142) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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―夢と幻と現の境―
伝えたい。 伝えたくない。 だけどどこかに遺して置きたい。 その想いを伝えるのに、僕は打って付けの人材だったのだろう。
けれども、僕もひとりの人間で。 僕にだけ打ち明けたひと達。その全てを抱え込む。
日に幾度も記憶を鮮明に蘇らせ、潰されそうになるような気持ちに駆られることもあった。
(+143) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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―夢と幻と現の境―
想いは、重みだ。重く圧し掛かるものを、捨てきれず。そっと僕にだけ遺していったものを、誰かに伝えることはその想いを踏みにじるも同然であったため口には出来ない。
彼女の、彼の、運命に人知れず憂いを憶えれば胸に遺った想いがまた蘇る。 そうして僕は思い出す。
他には誰もいない食堂の斜め向かい。夜の中庭。静寂が支配する、部屋の中。 僕は何も言わなかった。ただそこに居た。そこに彼がいたのは、何故だったのだろう。
気付いていたのだろうね。君は。どんな時でも突っ伏して顔を隠していた僕に、時折気紛れに頭を撫でる。
声をあげて泣くことこそ、無かった。顔をあげないまま、ただ静かに涙する。
どちらも言葉は交わさなかったように思う。
(+144) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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―夢と幻と現の境―
まるで映写機のフィルムをまわすように、突然目の前の光景が変わった。
――中庭の樹の下で、幼い子どもが蹲って泣いている。 思えばこの頃から泣き方は変わっていないのだろう。我ながら可愛げがない。
「いい加減寒いから……こっちに来てくれないかな?」
頭の上にまで雪を積もってきている。幼い自分自身に声を掛ける。現実に厚着をしても、幼い自分がここで蹲ったままでは何の意味も成さないだろう。
――”……ネイサン”
自分の存在などまるっきり入ってないかのように、慕っていたピエロの彼の名を呼ぶ。その死を知った衝撃で、《幻》に囚われてしまった。弱さに付け込まれた。 そうは知っても、そこまでわかっても。自分の心を持て余す。いつも、どうやって宥めていただろうか。
「彼は死んだんだよ。でも、僕は生きている。どうしようもないことに。……そこで泣いていたって」
ぽつり。蹲ったままの筈の幼い自分の聲は、内側から響くように明瞭にきこえる。
(+145) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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―夢と幻と現の境―
”ぼくが、ワガママいってるんじゃない。”僕”がぼくを受け入れてくれないから、ここにいるのに”
突き付けられた真実に、視界が歪んだ。《幻》に取り込まれたと思い込もうとしていたその心は、違う。 幻覚症状が内に広がりそれを利用して、置き去りにした。――深層意識の無意識で必要のない”心”を殺すため。
おそるおそる。触れた子どもは冷え切っていた。触れた先から溢れ出たのは、切り捨てようとした心の部分の激情。
おのれ自身への呻き、悲しみ、嘆きの心を、殺すべく貫いたのだ。
その奥にはおのれが抱くかすかな切なさ。空っぽだった望みを置く場所。僅かな未練。幼い自分が象徴しているのは、そういった自らへの感情。
(……ああ)
道理で、と思う。道理で思い通りにならない。おのれの感情ほど儘ならないものはない。 小さく小さく蹲ったままの子どもが、かすかに名を呼ぶ。
その名を耳にして、ひどく冷ややかなものに支配された。
(+146) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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―夢と幻と現の境―
僕は”きみ(ココロ)”よりも誰かの望みの方が大事だ。
中庭に、池があったなら放り込んだだろう。 無感情に。自らを労るような想いはすべて、この幼い姿をした自分の中だから。
容赦もなく、投げ捨てただろう。
――でもそのことで。 誰かが傷付くのを見るのは嫌だな、という躊躇いが生じる。
言葉通り
文字通り 自らに対する心はそこにしか無いから
――僕のことなど、どうでも良かった。
(+147) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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[ああそういえばねメルヤ 私言ってなかった事が1つだけあるの
――自分を大切にできない人は、人を大切になんて できない、のよ?]←入れ忘れた!
(-115) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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ね、トレイル。 …聴いてほしいな。 あたしね。 歌を、作ったんだ。 まだ、未完成だけれど――。
[ナナオは、目を瞑ったまま。 ――それは、トレイルと同じものを見ているつもりで。]
――…♪
[君の瞳に花咲く日。 ――ヒナちゃんはヒナちゃんで、違う歌になっているかもしれない。 なんて、想いながら。 それはそれで、きっと素敵だと思う――。]
(-116) 2015/06/14(Sun) 22時半頃
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― 少し前、中庭で ―
[不意に声をかけられて、シーシャの肩が揺れる。>>135 振り向く前に目を乱暴に擦って平静を装った。]
…あげるって、……コレは?
[半ば押し付けられた形でシーシャの手元に渡ったのは日記のような体裁の何か。 片手でぺらぺらと捲れば中身は絵日記のようだった。]
………………。
[中身を詳しく確認する暇はないけれど、返してしまおうかと腕を上げかけた。…けれど、結局は受け取り、その場を辞する。]
(137) 2015/06/14(Sun) 22時半頃
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――――……じゃあな。
[通り抜け際、ぽん、と軽く伸ばした腕でキルロイの頭へ触れて直ぐに離し、その手をひらひらと振って中庭を後にした。*]
(138) 2015/06/14(Sun) 22時半頃
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[それから、建物の中へ戻った青年は近くの食堂まで歩いていくと、筆記用具と紙を借り、何事かを走り書いて絵日記に挟み、食堂を後にする。
屋上へ行くまでに捲るのは手にした絵日記のほう。 歩きながら読み、時には柱にぶつかり、いてっ、などと声を上げながらもその足は廊下を進み、階段を昇り、やがて目的の場所へ到達する。
その間に目を通した絵日記には、歪ながらも描き主の想いの残された絵が並んでいた。 シーシャはそれを見て、少しだけ泣いた。*]
(139) 2015/06/14(Sun) 22時半頃
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/* 拾い方がくっそ雑でごめんよ…キル…キル…
(-117) 2015/06/14(Sun) 22時半頃
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(>>3:299)
(-118) 2015/06/14(Sun) 22時半頃
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たった一人の君へ、 たった一つの想いを 大切にしていた
救いのない世界で 救ってくれた、君へ――。
(-119) 2015/06/14(Sun) 22時半頃
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残酷な人ほど優しくなれる
それは、本当だったね。
(-120) 2015/06/14(Sun) 22時半頃
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/* 前略地上参加者様
俺ですが(
(-121) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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/* あっあかん村建ての〆の文考えてない! ま、ま、まって
(-122) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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……そうだね、ここにあるだけで十分だろう。 彼の代わりに、この子が種を飛ばすだろう。
スタッフ達だって、ただ咲いている花を無碍に引き抜いたりはしないだろうしね。
[灰色の青年の視線>>90につられるように、そよそよと揺れる花を見つめて答える。
もう決して外に出ることの叶わぬだろう彼の代わりに、どこかへ種を飛ばせばいいと、そんなことを思っている。]
(140) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[灰色の青年と話している間に、キルロイも中庭に出てきていたようだ。 驚いたような声>>84が聞こえて振り返る。]
……やぁ、おはよう。 キルロイは一団と背が高くなったね。
[正反対のことを言って笑う。]
あぁ、トレイルに頼まれてね。 忘れないうちに、移植しておこうと思って。 強い植物だからね、きっと殖えるよ。
[兄ちゃんの>>85、という呼び方にきっと彼らは親しかったのだろうと思う。 彼はトレイルが運ばれたことを知っているだろうか。]
(141) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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―トレイルの部屋―
[寝起きはやはり最悪だった。真冬の夜に置き去りにしてきたままだから、凍えるような体温も戻らない。 ふるり。体を震わせれば頭を振った。
おのれ自身の心ほど、儘ならないものはない。殺そうとして、でも死にたくない。剥離しかけているのか背反している。]
タルト…の、様子を見に行かなきゃ。
[節々が痛い。寒気というには生易しい凍えそうな冷気を感じる。ろくに治療を受けていない背と、擦りむけた手。 メルヤはおのれの怪我を確かめながらも、脳裏の奥に追いやった。
トレイルの部屋で、手品に使えそうなものを物色する。花を毟るわけにはさすがにいかないだろう。ティッシュで小さな花を作るのせいぜいだった。 ノートの切れ端を使っての紙吹雪も白一色ではやや味気ないが材料不足だ]
(+148) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[──そして少女は舞台を降りる>>102。
彼女は手に持っていた絵本を閉じて、持っていた便箋を手放す。 ちぎれた羽のように舞ったそれを見送って、キルロイがそれを拾い上げる姿を見る。
建物の中からばたばたと音がする。
灰色の青年がふらり少女に歩み寄る>>106。
──迎えが来たなと思いながら、この少女を が見たら悲しむだろうか、とちらり思う。 あの子を示す名前は忘れてしまったけれど、別れが嫌だと泣いていたあの子。 それとも、再会を喜ぶのだろうか。]
(142) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[青年と少女がどんな言葉を交わしたかは知れない。 ただ、少しだけ距離の近い動作に、仲はよかったのだろうか、と思うだけ。
狭い小さな世界の中、僅かでも心通わせられる相手がいたならそれは喜ぶべきことだろう──その分、別れは辛いけれど。
青年と離れ、踊るように彼女は中庭を抜けようとする。 その姿は蒼い翅をした蝶そのもので。
──だから、彼女を連れに来たスタッフ>>116達が、どこか蟻のように見えたのも仕方のないことだろう。
連れられていく少女の歌が、耳の底にしばらく残った*]
(143) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[手にしていたノートの、使われていないページで封筒を作る。その中にメルヤとナナオの部屋の場所を記した1階の見取り図を入れる。
ふと。裏表紙を捲る。
『誰が忘れてしまっても 私だけは忘れない。』
これは自分が持つべきものではなかった、気がする。あの日、シーシャはゴミと言っていたから処分するつもりだったのだろう。
今頃、彼はどうしているのか。思いも寄らない。
ただ。溢れるような繊細な想いが、胸を打つ。寒々しさが増したのは、何故だったのかはわからないままだった*]
(+149) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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── それから ──
[いくつもの鉢を運び出して、植え替え作業が終わったのは午後も遅くなってから。
何度かスタッフ達に見とがめられはしたが、逆に朽ち八丁で丸め込んで花を植える許可を事後承諾でとりつけた。
これでとある男の思い入れは、この病院の庭で長くあり続けてくれるだろう。
作業が終わればさすがに暑い。 ふうと額の汗を拭って、その辺の水道で顔を洗う。
こぼれ落ちる水はキラキラと透明で、何だかまるで始めて触れるもののようだった。
……それは、感覚の記憶のいくつかが消えていたと言うことを示している。]
……せめて、皆を見送れるといいが。
[それに気付いて、ぽつりと零した。]
(144) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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『誰が忘れてしまっても 私だけは忘れない。』
――それは 僕がトレイルに伝えられたら良かったけれど
意地っ張りな僕”たち”では伝えられる筈もなく。
(-123) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[『部屋から出れば、きっと会えるよ』――そうしたメッセージと共に、仕掛けの封筒を作った。
もうひとつ思い至って、仕掛けの入った封筒を作る。使うかどうかは、後で判断すればいい。 メッセージカードにはたった一言だけ添えて。
二通の封筒を持ち歩く。
起き上がろうとし、金属質な鎖の音がして――手錠と足枷の存在を想いだした。
タルトに見せるものでもない。そう思い、トレイルの部屋に投げ捨てた
節々の痛みに顔を歪める。シーシャに貰った鎮痛剤を無造作に3錠ほど取り出し早朝と同じように水も無く飲み干す。
がリッ。間違えて錠剤を噛んだ時、苦味が口の中に広がった*]
(+150) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/14(Sun) 23時頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/14(Sun) 23時頃
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[誰かを後に残して消えるのは辛いだろうと思う。 思うけれど、自分は一度もその立場になったことはなくて、常に残される方の哀惜を担う方だった。
誰かがいなくなった後にぽっかりと空く穴を埋めなくてもいいと、気がついたのはいつのことだっただろうか。 時折素の穴が開いていたことを見つけて、かつてそこにいた人を懐かしむのが、老人の見送り方だった。
忘れてしまえばそこで終わりになるけれど。 それはそれで仕方のないことだと思うのは、責められることではないはずだ。
……そうやって見送ってきた相手はもう、何人になっただろうか。 ふっとそんなことを思った。]
(145) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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― 現在:屋上 ―
[背にした扉の向こうからバタバタと忙しい足音が聞こえる。 シーシャはちら、とそちらを見はしても身を翻しはしない。 ただ、柵の向こう側、手にした絵本と絵日記をそっと押し出すと]
やっぱり、俺は。 誰のことも忘れたくないし、置いて行きたくねーんだよ。
――――… だから、お前に"シーシャ"はくれてやれねぇ。
[最後にさようなら、とシーシャが告げるのは"私"。
謝まる声も、別れの言葉も、 シーシャの裡に眠る"私"には届かない。届かなかった。
――…昔も、今も、これからも。]
(146) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[ごめんな、と紡ぐ声は風に乗って消える。 角を携えた青年は、遠く遠くを見つめて足を踏み出し――、]
――――――……。
[ 一陣の風が屋上を吹き抜け――その後には誰も*いない* ]
(147) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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― 走り書き ―
[絵日記の最後に挟まれた走り書きには乱雑な文字が残る。 宛先の書かれていない紙切れは、 絵日記に紛れてぱら、ぱらと音を立てていた。]
忘れてしまった"俺"を記録していてくれてありがとう よかったら、この絵本を受け取ってくれないか
[絵本も絵日記も、紙切れの行方も、 かつてその存在を望んだ主が知ることは二度とない。*]
(148) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[びしょびしょの頭で中庭に戻ったときには、誰かがそこにいただろうか。
いてもいなくても、中庭の大木によじ登ってしばらくぼんやりとして、それからこてんとスイッチが切れるように。
木の幹にもたれて、眠りに落ちた*]
(149) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[時間がたつのは早い
私の一歩は、皆の数歩分 歩く、あるく、あるく――曲がる事を忘れたかのような関節 きしりきしりと音をたてる其れは、軋みを訴える
転倒しても、私は立ち上がる 涙を零すのは、次は彼と″隔離施設の外″で出会ってからと決めた 泣いている暇があれば1歩、1歩前に進め
私は諦めない 二度と、彼の手を離しはしない また、彼と共に空を見たいから]
あき、らめてたまるか……! 私は、会いたい。あなたにあいたい
[もう一度、貴方の瞳に花が咲く姿を、みたいから]
(+151) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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キルロイ――キルロイ……ッ
[貴方を呼ぶ声、届くかしら*]
(+152) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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/* ああああああああ爺ちゃああああごめん…!挟んで…!
(-124) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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/* とりあえずは、 村建てが率先して全年齢村を破っていって本当に、本当に申し訳ございませんでした。とここでお詫びを。
エピでこだわり等変えるつもりではありますが、参加者様で不快な思いをされている方がいらっしゃったら大変申し訳なく…。
あと、灰汚れ過ぎてスミマセンデシタ。ハイ。
(-125) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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―トレイルの部屋→タルトの部屋―
タルト、起きてるかい?
[数度のノックをする。 その後すぐに、タルトの部屋に仕掛けのしてある手紙を持ってきた。
開くと紙が膨らんで。ぽんっと警戒な音とともに紙吹雪とティッシュで作った白く小さな花が舞う。 (>>+150)メッセージ付きの見取り図を入れたものだ。
彼女はまだ眠っていただろうか?
起きていたなら、言葉を交わしただろう*]
(+153) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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/* あらっもうコミットになってる! えっとみなさんおつかれさまでした!です 後15分…
(-126) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/14(Sun) 23時半頃
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/* とりあえず挨拶考えながら 一先ずお疲れ様でした。と。詳しくはエピで。
(-127) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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明日にはエピローグか。 明日休みだから、今日はゆっくりできるけど。
(-128) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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/* 反省としてはメルやんが動き過ぎたなあというかお前病人じゃねえよとかピエロの存在感とか諸々っすかね…
(-129) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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―どこかの空室―
[タルトはどうやらまだ眠っているようだった。 痛みも寒さも臨界点をとうに超えている。
病の症状すらも利用し、おのれの心を殺そうとして。でも殺しきれない。 結果自らを痛めつけている状態になっている。]
……しぶといな。
[低く呟く声音は、冷酷さを帯びていた。
早朝から怪我をしてから動きすぎた。 部屋に戻る気力が、残っていない。
どことも知れぬ空室に背を凭れる。ずるり。這うように、尻餅をついた。
次に目を閉じれば、どうなっているのだろうか。幻に取り込まれて凍死という場合もあったが、強烈な眠気には抗えなかった。]
(+154) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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(――…せめて(>>3:299) 君が零した最後の望みを叶えるよ。
初めまして は 口にしない。
落としたところ。上手に立ち回れなくて、ほとんどのもの”落とした”ところを見らない。 最後まで、見届けるよ。
心を、殺してでも。君の望みに添いたかった。)
[届けなかった二通目の封筒>>+150。中には素っ気無いメッセージ。]
(+155) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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[君の手はいつだって――暖かいよ]
(+156) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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[救いのない、救われようがない、この箱庭で。 何の衒いもなく慕って懐いたのはピエロの彼だったけれど。
あの真冬の空の下。風花が舞い、白に埋もれて消えてしまいたかった僕を
救ったのは、君だった。
気紛れでも、繕いでも、身勝手でも、どうとでも良かった。 どうでも良かった。 どんな風に思われていようが、どうでも良かった。
だって。 君は、知らない。]
(+157) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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[――…報われない幸せを、知らない。]
(+158) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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[そっと、目蓋を閉じる。 微睡みはここ数日にはない、温もりに浸されるような心地よさがあった。
その顔は静かな笑みを口元に浮かべていた。手には終ぞ届けなかった手紙。
――返事などいらない、手紙だけ。
言いたいことは山のようにあるけど、意識が薄く朧気で。 次に目蓋がひらくかどうかも、希薄で。
もしも。次に目が醒めることが出来たなら。
こんな想いも消えてしまうのだろうか――?*]
(+159) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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