226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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人
狼
墓
少
霊
全
トレイルは逃亡者 メルヤにレーザー・ガンを向けた。
オスカーは逃亡者 メルヤにレーザー・ガンを向けた。
シーシャは逃亡者 メルヤにレーザー・ガンを向けた。
キルロイは逃亡者 メルヤにレーザー・ガンを向けた。
メルヤに7人がレーザー・ガンを向けた。
ケイトに1人がレーザー・ガンを向けた。
メルヤは市民の手により▼zap▼された。
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ケイト! 今日がお前の命日だ!
2015/06/11(Thu) 02時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ケイトが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ヒナコ、トレイル、タルト、オスカー、シーシャ、キルロイの6名。
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/* あれ、待ってオレ女の子しか襲撃してな…… オスカーが落ちでもそのままでもよさそうだったんで、ヒナコ繰り下げでシーシャ吊って終了という方向に方向を固めてみた。
(-0) 2015/06/11(Thu) 02時頃
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/*最後から二番目のロル間違えて死にたい供養にここに。
[ぽつり。知らず零れた涙が一滴。 叶わないことばかりで、現実は残酷で無情だ。
(名前、呼ばないよね。本当)]
邪魔したね。 ……ごめんね、トレイル。
[後は引き止める声があろうとも 振り返ることもなく、急ぎ足で自室へと*帰っていった*] [彼はやはり。トレイルにも”また”と言わず。
振り返ることもなく。 仮に呼び止める声があっても聞こえない振りをして
自室へと*帰っていった*]
(-1) 2015/06/11(Thu) 02時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/11(Thu) 02時半頃
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[私が連れてこられた一室は、皆がいた病棟の頃と変わらぬ装い どうやら私は″模範的″に過ごしていたことと 脚の硬化が進んでいたことから、何もできないと思われているのだろう 部屋の扉は解放され、用意されていたのは車椅子
もう、私を見ている人も知っている人もいない ...は車椅子にゆっくりと乗り、車輪を動かして 部屋の扉を何とか開けて廊下へと繰り出す
部屋には鍵がかかっている部屋、誰もいない部屋 色んな部屋があった
苦痛の声、怨嗟の声も聞こえる]
(+0) 2015/06/11(Thu) 02時半頃
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ここ、は地獄? それとも牢獄?
[でも、幸せそうに眠る桜の樹と一体化しそうになっている女の子の患者を見れば もしかしたらここ、天国かもしれないとも思う なんて不思議で、残酷で、美しい白亜の檻]
……誰か、いない……の……?
[声を出して、私は車椅子で廊下を進む
はた、と気づいた事 ナナオは、確か昨日連れて行かれたナナオは 居るであろう。ならばと
私はとりあえずは彼女を探そうと、廊下を――……*]
(+1) 2015/06/11(Thu) 02時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/11(Thu) 02時半頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/11(Thu) 02時半頃
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タルトちゃんが墓場に来るかも、なのか。 ヒナちゃんとはエピローグでの絡みになるかな?
ケイトリンさんとはどう絡もう。 とりあえず、毒は封じてあるから面会は大丈夫そうだけれど。
(-2) 2015/06/11(Thu) 02時半頃
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タルトちゃんがもし閉鎖区域に来るなら、あたしは逆に元気になりそうな気も。 ・・・こう、せんせーがそれを狙ってあえて送り込んできているんじゃないかって気もするね。 幻想系の病気と違って身体系の毒手は治せる見込みがあるのかもね。
(-3) 2015/06/11(Thu) 02時半頃
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[――死んでいたかと、思った。 夢と現の境界があいまいになってきている。あと、どれくらい生きていられるだろうか――。]
・・・あ。
[眠りに落ちる直前、ペンを転がしてしまって――。 身体につけられた機具が邪魔だった。 固定されているせいで、ペンを取れない。 何て事だ。辺りを見回しても、ナースコールもない。 とはいえ、ペンを取ってほしい――。 なんて、コールをする気にはなれないけれど。]
・・・あ。 あー、あー。あ、か、とんぼ。
[少しだけ、声が戻ってきている。 喉は乾いているけれど――。 書けなくても、歌えるならばまだいける。
あたしは、まだ未完成の歌を歌いだした――。]
(+2) 2015/06/11(Thu) 02時半頃
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[――――思えば、どうしてあんな風に。 もう二度と逢えないかのような言葉を紡いでしまったのか。
扉の前で笑う彼女の姿が、余りに儚くて。 今にも宝石の欠片と化して、 消えてしまいそうな錯覚を覚えて。
仮に診察で隔離病棟への移動を通告されるとしても、 少しくらいの猶予はあると思っていたのに。
重く閉ざされた扉の向こうへ消えた君。 君は二度とは、現れなかった]
(0) 2015/06/11(Thu) 03時半頃
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[診察室の前で、ひたすら待ち続けること一時間。 彼女の助けを求める声も届くことは無く。 漸く扉から出てきたのは、医師一人だけ。
黒い瞳が揺らぐ。不安と絶望の狭間で、揺れる。 体調が悪いのかと此方へ問いかける医師の言葉を遮って、 低く噛みつくような声が零れた]
……先生、ケイトリンは?
[医師は目を伏せる。 その瞬間、ぎりと唇を噛み、 押し入るように診察室の中へ駆け込んだ。 静止の声が背後から響く。 全部無視して、大きく息を吸い込んだ]
(1) 2015/06/11(Thu) 03時半頃
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ケイトリン、何処だ――――…っ!?
[無意味。手遅れ]
[知ってる。そんなの知ってる]
[白い壁に囲まれた小さな部屋、中には誰も居ない]
[床に転がる暗い色の宝石達が、煌いて、綺麗―――]
(2) 2015/06/11(Thu) 03時半頃
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[奥の壁、よく見ると取っ手が付いて、 扉になっているように見えた。 足で蹴破ろうとしたところで、捕まった]
………―――――――〜〜〜ッ。
[医師を見据える顔は睨みつけるというよりも、 必死に色々な感情を抑え込もうとして、歪んだ顔。 ずっと堪えていた涙が滲む。 分かっている。病院が、医師が、悪い訳ではない。 分かっている、けれど]
なんで……。 あんまり、…急すぎる。
[漸く吐き出した言葉はそれだけで。 ずるりと体から力が抜けて膝を付く]
(3) 2015/06/11(Thu) 03時半頃
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[…その後は、医師に先程の非礼を詫びて。 一見すると落ち着きを取り戻した様子で、 ふらりとその場を後にした。
中庭に置いたままの荷物を取りに戻った時も、 未だ誰かいたとしても何事もなかったかのように。 そのままずるずると自室へ戻ると、 直ぐに絵を描き始める。
夜通し描き続けて、何とか完成させることが出来た。 刻は明け方、空は鮮やかな東雲色に染まっている。 男はゆらゆらと部屋を抜け出して、 ケイトリンの部屋までやってくる。 まだ部屋に残っている彼女の荷物の中、 完成したばかりの絵をそっと忍ばせた]
(4) 2015/06/11(Thu) 03時半頃
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[―――渡してくれと素直に頼んでも、 どうせ聞いて貰えないのは分かっていた。
だから荷物移動の際に、 此れが彼女の手に上手く渡ってくれることを祈った。 もしもばれたら、そのまま廃棄されてしまうかもしれない。 けれどこれ以外の方法を、思いつかなかったから]
(5) 2015/06/11(Thu) 03時半頃
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[彼女の荷物に忍ばせた絵は、中庭で描いていた絵"ではない"
あの絵は未完成のまま、スケッチブックに残されている。 彼女の時を閉じ込めた東雲色、手放すことは出来なかった。
贈ったのは、ケイトと自分が二人で空を眺めている絵。 本当はもっと賑やかな絵にしたかったけれど、 一晩ではこれが限界だった。
先程彼女に言われて気づいたのだが、 男は自分自身の絵を殆ど描いてはいない。 描き残してきたのはどれも、男の瞳に映る"誰か"の記録たち。 それでいいと思っていた。
…ただ、ケイトの傍に誰かいるとするならば。 それは自分が良いと願ったから。 彼女も同じ気持ちであってくれることを、祈る]
(6) 2015/06/11(Thu) 03時半頃
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[男は全ての用事を済ませて自分の部屋まで戻ってくると、 崩れ落ちるように寝台へと沈み込む。
ほぼ二日、碌に睡眠もとらず。 痛み止めの飲みかたも普段以上に滅茶苦茶で。 食事を摂る時間すら惜しんでいたのだから、 当然の結果と言える。
死んだように彼は眠り続ける。夢は、見なかった**]
(7) 2015/06/11(Thu) 03時半頃
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/* キルロイの運搬方法、上手いな…
(-4) 2015/06/11(Thu) 03時半頃
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/*メルヤがトレイルだけ口調が荒いのは、明らかに甘えだよね
バレてるんだろうな。 メンタルケアしたかったのに、発狂方向にしか向いてない気がするな…
リアルのせいだ!
(-5) 2015/06/11(Thu) 04時頃
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― 深夜 ―
――――……嗚呼。
[吐いた息は冷たい。 月光が樹上を照らし出して枝の影を地面に写していた。
幹へ体重を預けた青年の影も枝の影に飲み込まれて、無い。 微睡みから覚めた青年の瞳は光の無い深緋色。 人の気配も、鳥の声も無い中庭の闇の中へがさりと降りる。
庭の形に切り取られた空には丸い月が浮いていた。 …青年は未だ知らない。 貸しを押し付けた"彼"がいなくなったこと。>>3:336 青年はあまり喋らなかった――"私"の方が親しかったかもしれない――"彼女"がいなくなったこと。>>3:334
唯、月を見上げて嗚呼。と呟く。 心の奥底まで冷え切ったような、そんな感覚。]
(8) 2015/06/11(Thu) 06時頃
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[たった数時間の居眠りの間に、 今度は何を失くしてしまったのだろうかと考える。 何が"私"のものになってしまったのだろうと。考える。
…それでも、心の裡の空虚な穴に気付きはすれど、 それが何かまでは分からないまま。
( わすれないで )
頭へ残っていたその一言。 声の高低も、誰が言っていたのかも思い出せなくなっていた。
降り注ぐ月光は白く。 夜気に当たっていると更に何かを失くしてしまいそうで、 青年は足早に踵を返し、自室へと向かう。]
(9) 2015/06/11(Thu) 06時頃
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[深夜の廊下は閑散としている。 その中に足音がどこか遠くで複数 鳴っていた。
…何度だったろう。 昼夜問わず忙しく歩き回る白衣の姿を目にしたのは。
…何度あっただろう。 そんな様子を目にした後に"誰かがいなくなった"のは。
胸中を嫌な予感が抜ける。 深夜の足音。目にしたくもない白衣。 そして――欠けていた挨拶。>>3:41
黒雲のように湧き上がるそれらを振り払うように頭を振って、 "その部屋"の前を通り過ぎる。
貸しは残したまま。 次に会ったら包帯で足りるかよ。なんて、言ってやろうと――、]
(10) 2015/06/11(Thu) 06時頃
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[自室のドアを。開けようと、して――固まった。 ドアノブに袋>>3:261が掛かっている。 無視の使用もないくらいに。 その上に置かれたメッセージカードの字体には覚えがあった。]
『 貸し二つ返したよ 』
[添えられた味も素っ気もない一言。 …だからこそ、これは"彼"が置いたものだと。 残したものだと。直ぐに確信に至る。
メッセージカードを退け、袋を開ければその中には…バナナ。 嗚呼、そういえばアイツはバナナが好きだった。 思い出し半分、…懐古に浸り続ける余裕も時間もない。
――背筋をぞくりと寒いものが落ちていったようだった。 部屋へ戻る途中聞いた足音の、出処は。]
(11) 2015/06/11(Thu) 06時頃
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[ …彼の部屋からでは、なかったか。 ]
(12) 2015/06/11(Thu) 06時頃
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["その部屋"は通り過ぎたばかり。 主の顔を見たのは、――昨日の早朝が最後。 中庭でもすれ違ってしまえば、会うことは叶わなかった。
偶々だろう。なんて、もう誤魔化し続けることは出来ない。 部屋の前で止めていた体を逆へ向ける。
……過る予感を今度ばかりは外れろと願いながら、 その部屋の――メルヤの部屋の前まで歩いて。
コン…コン、とノックをする。 起きている保証などどこにもない時間。 …それでも、不機嫌な顔で出てくれた方がまだいい。
部屋の中から……、返事は返らない。]
(13) 2015/06/11(Thu) 06時頃
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[待つのももどかしく、もう一度コンコンと扉を叩けば、 矢張り返事はなく、ドアノブを掴んで回せば容易に開いた。
…そして、部屋の中には「何もなかった」。
最初からこの部屋には誰もいなかったかのように。 …最初から白く、無機質な部屋であり続けたように。
…それでも青年は知っている。 数日前にこの部屋の壁に付けた青年自身の爪痕。>>2:154 それと、壁の数箇所を凹ませる丸い窪み。その意味を。
その時、自分が不用意に口にした>>2:153コトバも。 何もなくなってしまった部屋を見れば――思い出す。]
(14) 2015/06/11(Thu) 06時頃
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…ばか。――…ばかやろう 包帯とバナナなんかで…借りを、
[開け放した扉の中へ声を絞り出す。 ……嗚呼、だって、…だって、まだ。]
返したつもりになってんじゃ…ねぇよ。
[青年にはあまりにも急過ぎた。 …メルヤ本人は知っていたのかも、しれない。 だから、"また"とは口にしなかったのかも、知れない。
あの時>>3:94呼び止めておけばよかったと。 それから、どうしようもなかった可能性の方が高かったにしろ、腕を掴んででも、追い縋ってでも、止めて理由を問い質していたらなどと。 歯噛みする青年は、メルヤの真の望みなど知らないまま。*]
(15) 2015/06/11(Thu) 06時頃
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[踵返して向かうは、白い白いキズの波の残る壁の先。 四角く切り取られた廊下の壁へ手を這わせながら歩く。
地下へ続く階段、上階へ続く階段。 二つが見えたとき、ようやく歩みを止め、立ち止まる。
もしも、青年がこの時間に自室で休んでいたとすれば、 気付かないであろう微かな物音。 足音。ガチャガチャと何かの動く音。漏れ聞こえる話し声。 それは――間違いなく上階へ続く階段の先から降ってくる。 こんな時間に誰が。とは微塵も思わない。
只々、上へ上へと段差へ足をかけて、昇る。 その先。風なんて吹いていないのに忙しく揺れる白衣。 囁き交わされる人の声。声。
まだ夜も明けない時間だというのに、 誰かを呼び止めて聞くまでもなく知れる、異常。 青年の脳裏にチラつくのは過ぎてきた空っぽの部屋。]
(16) 2015/06/11(Thu) 07時頃
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[階段を登り切り、部屋の並ぶ廊下へと出た。 ――その時、どうした、と聞き覚えのある声が背後からかかる。
振り向く青年は、ぎぎぎ、と音が鳴るほどにぎこちなく、 固い動きで自分より幾らか低いその顔を見下ろした。
…………そこには、何時もと変わらないセンセーの姿。 何時も通りに、目だけは笑わない優しい笑顔で青年を見ていた。
…センセーと。呻くように出した声は掠れている。 もう一度呼ぶ。せんせー。なあ。センセー。]
メルヤは――――……、 ?
[それだけを、言って。げほげほと咳き込む。 肺に吸い込む空気が厭に冷たく感じた。]
(17) 2015/06/11(Thu) 07時頃
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[まだ寝ている時間だろう、と青年を部屋に促そうとしたセンセーの服を掴んで青年は繰り返し聞く。 メルヤはどうしたのかと。 …あァ、他の誰かの名前も出した、かも知れない。]
『 ――――……は、症状が悪化して…、 』
[結局、根負けしたのはセンセーの方で、 渋々ながらに"メルヤとケイトリンは隔離された"ということを教えてくれた。 それと、昨日連れて行かれた"だれか"のことも。
長い間ココに住んでいるのは偶にこうして役に立つこともある。 ……本当に、偶に、だけ。しかも、嬉しくないことで。]
(18) 2015/06/11(Thu) 07時頃
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どうして、アイツがっ――メルヤが…! まだ、アイツは――――……、
[深夜の激した感情は収まりどころを見つけることが出来ず、そのままセンセーへと飛ぶ。 症状が悪化していたなんて知らなかったから。 …連れて、行かれてしまうほどに。
そして、ケイトリン。彼女も、また。 …奥歯を噛んで、センセーの服を掴む。 センセーの瞳はいつもの通りのまま。
笑っていない。寒々しい冬の瞳のまま。 青年へ向けられた、不愉快そうな視線だけが違う。]
まだ――、まだ、アイツも、ケイトリンも、!!
(19) 2015/06/11(Thu) 07時頃
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[ダメだ、それ以上はいけないと頭の奥で警鐘が鳴る。 …それを打ち消すように、なんでどうしてと言葉が口を衝く。 嗚呼、嗚呼、だって昨日は平気だったじゃないか。 顔だって合わせたし、話だってした。 彼らはまだ違う。連れて行かれるべきじゃなかった。
青年は縺れた言葉で訴えようとする。 嫌だ。いやだ。いやだ。 ――何人と、見送ってきたはずなのに、 何がここまで自分を突き動かすのかすら、分からず。 掴んだ白い服の端を離さぬようにと掴んだまま]
――――……返せ、 ッ……返せよ…!
[閉じ込めていた澱が漏れる。箍が外れる。 過るのは少女の涙。>>3:103それが容易に激情を煽る。 センセーが悪いわけではない。知っている。 疾うに、知っている。――けれど、それでも。]
(20) 2015/06/11(Thu) 07時頃
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――――……!!
[口にした言葉は音になる前に咳に消される。 その間に周囲が騒がしくなる。音。音。音。 服を掴んだ指は一本一本が引き剥がされ、空を掴む。 ひゅう、と喉が鳴って。痛い。
青年の体躯を押さえ付ける腕が伸びる。 二本、四本、六本――――。 仕舞いには数え切れなくなって。
――…首筋を通る針の痛み。 電気の回路が遮られるようにぶつん、と。 意識の糸が切れる音が聞こえるような、気がして――。]
(21) 2015/06/11(Thu) 07時頃
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[薄れて、薄れていく意識の中。 青年を見るセンセーの目は、やっぱり、笑っていなかった。**]
(22) 2015/06/11(Thu) 07時頃
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/* あれ… ひとりで15発言とか何やってだ俺… あと発言ポイントもう200pt台なんだが…。
(-6) 2015/06/11(Thu) 07時頃
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/* シーシャの顔ばかり多くて…ごめんよごめんよ! でも、今日の夜は深夜まで顔出せそうにないからついな。 あと回想をだな…落としたいとか…なんとか…
(-7) 2015/06/11(Thu) 07時頃
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>>3:291 ヒナお姉ひゃんら☆ [タコさんウインナーを頬張りながら口をもごもごさせて名前を呼んだ後手を降って、お弁当を持ちながらはいどうぞとタコさんウインナーをひとつ差し出した。]
今ね今ね!ピクニックしてるの! おねえちゃんの分だよ。たんと召し上がれ♪
(23) 2015/06/11(Thu) 09時頃
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[ひなこおねえしゃんにタコさんウインナーを渡してソーシャしゃんに挨拶して、それからそれから… メル兄やんのサンドイッチをいっぱいいっぱい食べてオスカーお兄しゃんにいっぱい遊んでもらいました。]
[日記に今日のにことを書いて木に登るメル兄やんの絵を書いて傍らではキルお兄しゃんとケイトおねえしゃんの真ん中に♥マーク 最後は高笑いしてるオスカーお兄しゃんに雲雀を乗せて隅にソーシャしゃん書きました。]
おやすみなさいミイちゃん。また明日も…みんなといられたらいいね!
(24) 2015/06/11(Thu) 09時頃
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━朝自室→食堂━
[起きて歯磨きシャカシャカ 寝癖を直して軽くとかして留めて、朝のお体操。
でもでもなんだか体が重たくて、ちょっとだけ風邪でも引いたのかな? 少しだけダルさはあるけれど、ネコのミイちゃん(ΦωΦ)を抱きかかえてお食事に向かい食堂のおじちゃんに昨日はありがとう!お礼を言う。]
(25) 2015/06/11(Thu) 09時半頃
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ミルクと硬くて大きいフランスパンを貰ってガブッと がぶりつく、食後のデザートの冷凍ミカンが食べたいけれど大きなフランスパンはタルトには強敵だったみたいです。食べても食べても無くなりません。]
おじちゃんこのパン残してもいい……?
[半分ほど食べた後、お腹が一杯でおじちゃんに聞いてみる。意地悪な顔でそれじゃあデザートは抜きだなと笑われれば、ぷぅと顔を膨らませて残り半分のパンを食べだした。]
も〜!れでぃぃにこんな大きなパンたべりゃれないの! 意地悪〜!
[3分の1のパンを残してプンスカ怒る。目の前の冷凍ミカンが食べたいのに食べられない! おじさんは見て笑ってるだけで助けてくれないみたいだ。]
(26) 2015/06/11(Thu) 09時半頃
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このにゃ大っきいパン食べられるわけないじゃん!! 冷凍ミカン食べたいのに!食べたいのにぃ〜!
[プンプン怒っても笑っているだけでまたフランスパンを頬張る。結局は全部食べれたみたい。]
食べたよ!もうお腹きつい〜!!! でも全部食べたから冷凍ミカン2つくれなきゃヤーだからね!!
[デザートは別腹とミカン2つをシャクシャクと音を出しながら食べる。]
もう本当にお腹一杯だよぉ…
なにもたべりゃれにゃい…ふいーー
[満足そうにミカンも完食してポンポンのお腹を抑えて一息中、これからどこに向かおうか考えながら椅子でグッタリ**]
(27) 2015/06/11(Thu) 10時頃
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/*
なにこの可愛い生き物**
(-8) 2015/06/11(Thu) 11時頃
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……? 誰か、だれか、いるの?
[廊下の向こうのドアから、声がする>>+2 聞いた事がある様な、声だけれど……でも何だか掠れている気もする 叫んだか、それとも喉が渇いているのか。原因はわからねど
車椅子の車輪を動かし、その部屋へと向かい]
う、た? あなたは、だれ?
[私が隔離された部屋より何だか重厚な扉 力いっぱい押せば開きそうではあるけれど――……
扉越しに、私は歌の主に問いかけたのだった]
(+3) 2015/06/11(Thu) 12時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/11(Thu) 12時半頃
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/* わ、キルロイから絵のプレゼントだ! うれしい(ぱぁあああ) 後でお部屋に取りに行ってほんわりしよう(決意)
(-9) 2015/06/11(Thu) 12時半頃
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[太陽はゆっくりと傾いていく。 オスカーさんの声に、にっこりと笑う。 まだ、昨日のことは記憶にあるだろうかと 考えた。]
うんうん、ピクニックかぁ。 いいお天気だもんね。 わたしの分? わ、嬉しいな。
[お弁当をさしだしてお日様のようにわらう タルトちゃんのえがおに心が温まる。 タコさんウィンナー、おいしいね、と ぱくりと食べてから、お礼を言った。]
(28) 2015/06/11(Thu) 13時半頃
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[ シーシャさんが歩いていく。 昨日オスカーさんが話していた、 大きな木の方へ歩いていく。
絵と、ケイトリンさんに一生懸命 向き合っているキルロイさんが顔を上げた。 >>3:318]
そっか。残念……メルヤさんの手品 久しぶりに見たかった
[彼が居なくなったピエロさんのように 「種も仕掛けもございます」と 手品をするようになったのは── そして、手品をやめてしまったのは。 はたしていつ頃だったか、 はっきりとは覚えていなかったけれど。]
(29) 2015/06/11(Thu) 13時半頃
|
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[ 透き通るような鱗を思い出す。 きっとこの場にいないトレイルさんを 呼びにいったとか、他の用事があるとか そんなことなんだと、
そっと現実から逃げた。
しばらくタルトちゃんと ピクニックをしていただろうか。 ケイトリンさんとキルロイさんがともに 中庭を出たところで、 自然と和やかな時間は終わり]
──……シーシャさん?
[木の上を見上げる。 寝てしまっているのだろうか、と 悟って、そこまで飛んでいけないのを 少し恨めしく思った。]
(30) 2015/06/11(Thu) 13時半頃
|
|
[ 代わりに、ピクニックのお片づけをして 食堂のおじさんに「ありがとう」を言う その時には、 少しはマシな顔ができていた筈。
夜、ひとりの病室。 机の上にレター用紙を置き 預けてもらった絵本を、じっと見ていた。
……どこか遠くで、 騒ぎが聞こえた気がしたのに、
(─────だいじょうぶ、だよ)
そちらに行く気には、なれなかった**]
(31) 2015/06/11(Thu) 13時半頃
|
|
[声質が少し変わって、低くなってしまったようだ。 それは叫んでいたせいか、喉の乾きのせいか――ややハスキーな声は、老婆のようだ。 一気に歳をとってしまったような気がする――。]
――…。
[誰かの声に、あたしは歌を止める。
ああ、あたしはまだ幻にはなっていなかったのだろうか――。 なんて気分で、微笑んだ。]
ナナオ。 ――あなたは、どなた?
[声の主は、重厚な扉の向こうのようだ。 たぶん、この部屋はあたしの毒を逃さないための檻だ。 ――けれど。 このゴツゴツとした黒い小手のおかげで、部屋の中に毒が充満しているということはない。]
(+4) 2015/06/11(Thu) 15時半頃
|
|
[眠る時はいつも蝶の夢を見る。 けれども今日は、 一瞬、昔の"わたし"の夢を見ていた。
空がまだ美しいと思えて おとうさんとおかあさんの手が あったかくて しあわせだと思えていた、ひとの夢を。
─────────。]
[ あさをむかえたびょういんのなかは、 ひどく、しずかだった。 ]
(32) 2015/06/11(Thu) 15時半頃
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|
[ひらりと翅を揺らめかせる それはきょろりと視線をさまよわせると 朝の光に目を細めて、 ベットからふわりと、跳ね、
───どん。]
いっ……!
[ 痛みとともにわたしは起き上がる。 ベッドから落ちるなんて、 どれだけ寝相が悪かったんだろう。
手や足をさすりながら這い、杖を手に入れ ゆっくりと立ち上がる。]
(33) 2015/06/11(Thu) 15時半頃
|
|
[ 図書館から借りて読んでいた本、 まだ読み終わっていないと気づく。
食い入るように見ていた絵本と 何枚も書いては散らかしたレター用紙に 視線を向けた。
メロディーは浮かんでも、 じょうずに言葉が乗せられない。 ナナちゃんならうまくできたのだろうか。]
[ ……しずかなのは、みんな寝ているから きっとそうだと、思い込む。
まだ、まだ、 ケイトリンさんやメルヤさんが 連れて行かれたことも──知らないまま]
(34) 2015/06/11(Thu) 15時半頃
|
|
─食堂─
[食堂に向かうと、タルトちゃんが ねこのぬいぐるみと一緒に椅子の上で くったりとしていた>>27]
おはよー。タルトちゃん。 昨日は楽しかったね。
……だいじょーぶ? おなかいたい?
[その向かいに座ってから 食堂のおじさんにもらったフランスパンを 少しずつかじる。
味気なかったから ジャムありますか、ときいて イチゴジャムを少しだけいただいた。**]
(35) 2015/06/11(Thu) 15時半頃
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[―――腕のレントゲン写真を見せて貰ったことがある。
上腕骨、橈骨、尺骨、手根骨、中手骨、指骨。 まるで進化の過程を辿るように、 溶けて癒合し変形していく骨達。 本来の機能を捨てて、 ぐちゃぐちゃと周囲の神経を巻き込みながら。
翼に自由に動かせる手指は必要ない。 関節は癒合し指先の骨は削り取られ退化し、 羽根を支える腱の一部と化す。
今動かしている二本の指も既に内には痩せた骨しかなく、 関節も潰れかけている。 医学的には最早動く筈のない指。
それでも、俺は…]
(36) 2015/06/11(Thu) 18時頃
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―自室―
[目を覚ました]
[天井がやけに遠く感じる]
[シーツが汗で湿って冷えた感触]
[指先が鋭い痛みで一ミリも動かせない]
(37) 2015/06/11(Thu) 18時頃
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[身体を起こせば、 腕どころか全身に焼けるような痛みが走る。 ここ数日間無理をし過ぎた所為かと、 苦痛に顔を歪めながらも何処か他人事のように思考する]
……………。
[もう一度緩く瞬く。 どくりと心臓が鼓動を深めた。 そして男は痛み以上の異変に気が付く]
(38) 2015/06/11(Thu) 18時頃
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[君が居なくなった世界は、]
[残酷な色鮮やかさを増して襲い掛かってきた]
(39) 2015/06/11(Thu) 18時頃
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[鳥類は4色型色覚をもつと考えられている。 赤色、緑色、青色に加えて、 波長300〜330ナノメートルの紫外線光を感知できるのだ。
棚の上に置かれている、 薬瓶の中の宝石達を振り返る。 其れは光を受けてきらきらと、 見たこともない色で煌いていた。
―――そうして、悟る。
あの愛しい菫色は、 もう記憶の中の瞳にしか咲くことは無いと]
(40) 2015/06/11(Thu) 18時頃
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[薬を飲むためだけに、看護師を呼ぶのは憚られた。 動かない指を使って何とか痛み止めを飲んだ後、 ゆっくりと自室を後にする]
(41) 2015/06/11(Thu) 18時頃
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――”何なんだろうな、俺ら” (そんな腑抜けた顔、見たかったわけじゃないんだよ)
[彼の意識が不鮮明だった。夢と現にたゆたう中で、鳶色の瞳が僅かに濡れているのがわかった]
(涙。どうして)
――『消えたくないの』 啜り泣きが聞こえる。泡となって消えた、少女。 彼にだけ打ち明けた、悲哀。悲嘆。後悔。未練。 少女の顔が、青年や女性のものへと代わり、代わる。
ケイトの声が甦る。(>>2:294>>2:295>>2:296) 諦めたくない。此処に居たい。キルロイの絵が見たい。諦めないメルヤが見たいと言った彼女。 それは等しく、終わりが近づいているゆえの不安の吐露もあっただろう。 彼女にとって、特別ではなかったから。今までメルヤに辛苦を残してきた人たちのように、本音を零した一面もあるのだろう。 彼は、そう思う。 それで良い。それで良かった。
(+5) 2015/06/11(Thu) 19時頃
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例えば。ヒナコがナナオを喪う時のように。 例えば。キルロイがケイトを喪う時のように。
自分が連れて行かれたことでの悲嘆など、少なくていい。心を、抉られるほどの痛みはないだろう、と。
――”観察者さんだから”(>>2:277)
彼は、彼が意識していた、気づいていながら気づかぬ振り。踏み込まないことで誰かの特別にならずに済んだ、と彼自身は思っている。
誰も悲しませたくなかったから、はやく忘れてくれればいい。
微睡むような意識が、揺れる。
夢とわかっていながら起きられない時のような気持ち悪さが、ひたひたと押し寄せてくる――。
(+6) 2015/06/11(Thu) 19時頃
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不意に、夢の中で立っている彼の中から、小さな影が飛び出した。
――”ネイサン!”
ぞくり、と背筋に悪寒が走った。 飛び出した小さな影は色を成し、幼い少年の姿を映した。 まだ、病院に来て一年も経ってない頃の、幼いメルヤが、ピエロの格好をした男に抱きつく。
『メルやん♪ メルやん♪』
ぐらり、と世界が歪む。 幼いメルヤは、ピエロの男に抱きついて、受け止めて貰っていた。嬉しそうに、懐く姿。ひどく懐かしい。ひどく狂おしい。過去の残像だ。
気づけば彼の周囲には、様々な人がいた。 本を読んでいたり、花に水をあげていたり、絵を描いていたり――様々な人が色んなことを、楽しそうにしている。 連れて行かれた人達。すでにもう亡くなった人達。みんなが笑顔で、彼を呼ぶ。
メルヤ。メルヤさん。メルヤくん。メルヤ。メルヤ。メルヤ。メルヤ。メルヤ。メルヤ。メルヤ。メルヤ。メルヤ。メルヤ。メルヤ。メルヤ。
(+7) 2015/06/11(Thu) 19時頃
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皆が皆楽しそうにしている。まだ病気の進行がひどくない時の姿で、まだ各々が日々を楽しんでいた時の姿で彼を呼ぶ、嬉しそうに、幸せそうに呼ぶ。
彼は此処が、夢の中なのか。幻覚症状が悪化したものなのかがわからなかった。 前者であって欲しいと願いながら、目を奪われそうになる。
視線を避けても、そこにはまた、誰かがいた。
――…ナナオとヒナコとタルトが、楽しそうに中庭で遊んでいて、こちらに気づく。
堪えきれずに、彼はその場に頽れた。どこからともなく案じるような声がする。シーシャや、キルロイの声のようだった。
いつの間にか。幼いメルヤが彼の前に立っていた。何の憂いも不安も知らないといった、喜びに満ちた笑顔で。
(+8) 2015/06/11(Thu) 19時頃
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”もういいじゃん。ぼくのできることはないんだよ もう、誰も見守ることも見ていることもできないんだよ”
――…”もういいじゃない、なにを我慢するの? 《この世界でならみんな一緒に消えられるよ》
(+9) 2015/06/11(Thu) 19時頃
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なんて――ひどく、甘い誘惑だ。
(+10) 2015/06/11(Thu) 19時頃
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幼いメルヤが今度は、オスカーとはしゃいでいる。まだ瞳に感情を残している頃のユリに、桃の花を渡している。 ケイトはいつの間にか、キルロイの隣に立っていて。
――”ねえ。気づいてたじゃない。幻が幸せにみちてること。 もう、それに浸っても誰にもめいわくにならないよ!”
”だから、ほら。素直になろうよ、ぼく も う 諦 め た ん だ か ら"
そう、彼は諦観している。彼の望みはみんな一緒に消えること。そんな未来のない望みを諦めるために、退廃と諦観を選んだのは彼自身。 ここで、幻に呑まれても誰に迷惑がかかるわけではない。幸せに満ちた世界は、憧憬や懐かしさや慕わしさを思い起こさせる。 彼は疲弊していた。幻を見続けて3年が経つ。辛い現実を直視したいという言葉は本当だが、他に誰もいないなら何を見ていればいいのだろうか? 諦めることしかもう、道がないような気がしている。 彼が望んでそうしたように、彼の中には何も残っていない。
約束も、後悔も――。
(+11) 2015/06/11(Thu) 19時頃
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不意に甦る姿があった。 どこか気怠そうな姿に、彼は怪訝そうになる。彼の幻は、在りし日の中でもみんなが一番幸せそうな頃を映し出していたからだ。
(+12) 2015/06/11(Thu) 19時頃
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――『“そろそろ”が、良い。』
その場所だけ冷え切っているような、気がした。冬の夜空の真下のように。 心の中で悪態をつく。自分と彼とどちらともへ投げつける。
『お前まで“落させて”くれるなよ。』 (その言葉にも、本心が混ざっていたような気がする。ただ、諦めの色が強いだけで)
踏み込まずに、気づかない振り。それに勘付いていながら、ずかずかと人の中に入って来る。呆れたような嘆息は、誰に対してのものだったか。
”もう、どうにもならないよ? あいつだって忘れるんだ。知るもんか” 幼いメルヤが、手を伸ばす。彼の内から飛び出した、この幼い姿をしたメルヤは、メルヤ自身の心の一部で本心の欠片。
「そうだね。そうかもしれない。」 目を細めた。幼い自分に対して、手を伸ばす。自分より幾分か小さな手を握った。
「でもね。僕は――僕の”諦め”なんかより、誰かの望みの方が大事だよ。
今のとこ君のいうとこのあいつの望み、が僕の中にあるんだよ」
(+13) 2015/06/11(Thu) 19時頃
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『でも、やだな。 あんたから「はじめまして」なんて聞くのは。』
その言葉は、彼が先にいなくなって果たされるようなものではない。大人振ってるその厚い面の皮の下。消えたいと、望むその裏には。
どこかで誰かの痕になりたい、特別でありたい。 と願っているようだと、思った。本当のことはわからない。踏み込みきれなかった彼にはわからない。
だけど、それが彼の”未練”となっている。最後の最後。酷く引きづるようなものを残しやがって。恨みがましくそう思う。
”素直じゃないね。おとなって。”
幼いメルヤは、ふて腐れたような顔を浮かべる。――次いで、大人を小馬鹿にするような小癪な笑顔を自分に向けた。
”それがなにかわかんなくても、キライより大好きな気持ちが大きいって言えば良かったのにさ”
幼いメルヤが、抱きついてきた。自分の内に戻るように。
同時に周囲の幻が消えていく――。
(+14) 2015/06/11(Thu) 19時頃
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―隔離区域―
……死んでも言うか、そんなこと。
[幼い自分に向けて罵倒の声をあげて、彼は意識を緩やかに浮上させた。 白い壁。白い天井。窓はない。冷蔵庫もない。サイドテーブル置かれているのは、どこかで見たノート。 シーシャから貰ったノートを、持ってきてくれたようだ。
ひどい倦怠感が、彼の全身を包んでいた。かすかに金属質の音が鳴る。手錠を嵌められていると気づいたのは、この後だった。**]
(+15) 2015/06/11(Thu) 19時頃
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――!ナナオ? 私、わたしよケイトリンよ。 貴女、無事だったのね……!
[その声に、...はぱっと顔をあげる 開けなきゃ、この扉 ――どうやら隔離病棟は各部屋への施錠はされていないらしい だから...に残された筋力で何とか扉を開ける事が出来た]
ヒナコも、心配してたの…… 貴女を、探してっ……!!!
[私が扉を何とか開ければそこには、拘束具で手を覆われた彼女がいた 小手に覆われた、異様な姿 女の子なのに。なんで。こんなこと
彼女を拘束した者たちへの怒りをそのままに ...は車椅子を動かし、ゆっくり彼女に近寄りその小手に触れた]
(+16) 2015/06/11(Thu) 20時頃
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ナナオ、ななお。 だいじょう、ぶ?
[自室には目覚めて以降帰っていなかった そろそろ荷物が届くだろうか――でもとりあえず、は 私は、目の前の彼女の手が拘束された姿に、>>+4 息をのんでいた]
(+17) 2015/06/11(Thu) 20時頃
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―元メルヤの部屋前―
[とん、とその場所で一度足を止めた。 扉は既に開いていた。 部屋の中に広がるのは空白]
……………。
[黒の瞳は揺らがない。 "悪い予感"は"現実"に塗り替えられる。
彼の笑顔が昨日の澄んだ青空を背景にして蘇る。 空は何処までも繋がっている筈なのに。
誰も何処へもいけない。…何処へも]
(42) 2015/06/11(Thu) 20時頃
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―シーシャの部屋―
[そのまま歩みを進めていると、 シーシャの部屋前で会話している医療スタッフを見つけた。 何かあったような雰囲気だった。 ただ、人が集まっているということは、 まだ彼は"連れて行かれた"訳ではないのだろう。
勝手に部屋に入る。 医療者から特に咎められはしなかった]
……シー兄ちゃん。
[随分、消耗しているように見えた。 男は無表情のまま、勝手に椅子を持ち出してきて、 寝台で眠らされている彼をずっと見つめていた*]
(43) 2015/06/11(Thu) 20時頃
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[再びの目覚めは最悪だった。 頭痛とも目眩ともしれぬものが、間断なく押し寄せる。
まだ鱗の生えてない右手首に注射の痕。おそらくは、筋弛緩剤系の何かを投与されているのだろう。 手首には手錠がされており、両足も鎖を長めで拘束されている。体を横にして、動かす。
普段通りとは言えないが、十分に歩くことは出来そうだった。 ふらついた足取りで扉の前まで辿り着く。ドアノブを回せば鍵は掛かってなかった。]
(+18) 2015/06/11(Thu) 20時半頃
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……なるほど
[気怠い体を叱咤しつつ、ひとりぼやく。 >>3:61彼が模範的であろうとしたのを、病院関係者は鵜呑みにしてくれたようだ。 薬の投与や手錠は、肉体的には健康な彼を警戒しての措置といったところか。
廊下には簡単に出られるようだ。頭痛と目眩が同時にして、足取りはやや覚束ない。 倒れている間に鱗が増えたようだが、どこがどうとは確認する気が起きなかった。 左半身の背中は、おそらく覆い尽くされているような感触がある。
包帯は、まき直されていない。]
(+19) 2015/06/11(Thu) 20時半頃
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[廊下は前の病棟よりも広いだろうか。開放されたままの部屋があれば、彼がいた部屋よりも厳重な部屋もある。
狂おしげな声が、聞こえる。耳を劈くような声は、彼には少し有り難かった。 幻聴を消し飛ばすような、辛苦の声は、彼の見る甘やかな幻を一時的にも打ち消すかのようだった。 一歩。進む事に金属が擦れる鎖の音も、現実を見せ付けるのに役立っているとも言える。
彼は自分が思うよりもずっと現実主義で、理性が強い。 逆にその強い理性が、冒していく病に呑まれずに苦しませる要因となっているとも言える。]
(+20) 2015/06/11(Thu) 20時半頃
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喜びに満ちた幻に意志すべてを委ねられたら、苦痛など無くある側面に置いては幸せになれたのかもしれない――。
――…それでも。常ならず、彼を呼ぶ幻聴に耳を傾けない。名前を呼ばれて振り返りそうになるのを必死で堪えて、現実に足を踏み留めながら廊下を当て処もなく歩んだ
じゃらり。彼の四肢の自由を奪おうとする鎖の音が耳朶に響く*]
(+21) 2015/06/11(Thu) 20時半頃
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キルロイは、シーシャの角がまた大きくなっているような気がして、一度目を伏せる。
2015/06/11(Thu) 20時半頃
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── 朝、病室 ──
[……雀が鳴いている。 枕元にはうずたかく積まれた本。 背表紙を眺めて、何冊か記憶にない本を見つければ、ぱらぱらと捲って中身を確認する。 一節を覚えているもの、そうでないもの。 斑に抜けた部分だけをちょこちょこと読んで記憶を補うのが薬の代わり。
部屋の片隅に置かれた身長計を確認すると、今日はどうやら若返るような忘却はなかったらしいことが判る。
うーんと一つ伸びをして、トートバッグに借りた本を詰めると、まずは食事だとばかりに部屋を出た。]
(44) 2015/06/11(Thu) 20時半頃
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/* 今回、あれね。[]の編集忘れが多いから気をつけないとね
(-10) 2015/06/11(Thu) 20時半頃
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── →廊下、 ──
[廊下を歩けば厭でも気付く。 いつもなら一日経てばいつも通りのスタッフが、昨日以上に思い雰囲気を隠して歩いている。]
──やぁ、婦長さん。今日は誰かな。
[ナースステーションをのぞき込み、事務仕事をしている婦長に声を掛ける。 彼女はじっとオスカーの方を見つめていたが、彼が騒いだりふさぎ込んだりしないのを知っているからかも知れない。 あまり言いふらさないでねと言いながら、メルヤとケイトの名を教えてくれた。]
そうかい。 仲良くしていたタルトには私からやんわり伝えておくよ。
[いつでも自分のことを気遣ってくれた青年と、引き離された恋人達の片羽がどうなったのかは判らない。
ひどい目に遭っていなければいいと心の片隅で思いながら、ちょっと手を挙げてナースステーションを離れた*]
(45) 2015/06/11(Thu) 20時半頃
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/* あれー?シーシャもだけどオスカー爺ちゃんも、メルやんの評価がメルやんが思ったより高いというか、メルやんが思ってるより後残し過ぎて草不可避www
笑ってる場合じゃねえよ
(-11) 2015/06/11(Thu) 20時半頃
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―回想:昨日―
[何時だか看護師に言ったことがあった。庭先で小さな虫を見かけたと。冗談か何かだと思って流しただろうな、彼女は。仮に誰かのことを示していたと分かったとしても
――――彼のことだとは、分からなかっただろうね。
その瞳はあの時と変わっちゃいない。]
(46) 2015/06/11(Thu) 21時頃
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――――……泣き虫メルヤ。
それを知ってるのは俺だけで良い。 鏡合わせの俺らを知ってるのは、俺たちだけでいい。
(-12) 2015/06/11(Thu) 21時頃
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[人の言葉に動揺する術はどこかに落としてしまった。]
[(――――嘘でも、見届けるって言ってくれてもいいのに。 )
皮肉を込めたその一言は憚られる。何故だかは、分からない。でもやっぱりどこかで勘付いていたのかもしれない。彼が言いたいことの、彼が隠していることを。
そういう仲だった。それでよかったのにな。]
[表情を変えることも、引き止めることもできずに。]
お互い面倒な性格してるよな、メルヤ。
[扉が閉められた、かなり後。呟いた言葉に、自分で笑って。そこからは……嗚呼、そうだ。そこで意識は、ぷつりと音をたてて切れたんだ*]
(47) 2015/06/11(Thu) 21時頃
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嘘をつかない自分と、嘘つきな、君。
背中合わせの鏡越し。本当は大して強くない、君の脆さを支えたかった。
/* 墓下見えてるのかと思った…コワイ 見届けたかった。それがメルやんの未練
(-13) 2015/06/11(Thu) 21時半頃
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[廊下を歩きながら中庭を眺めても、今日は誰もいない。
──それもそうか。 あそこでさざめいていた少女達の、中心となっていた娘は真っ先にいなくなった。 別たれた恋人達には語らうべき相手がいない。
好んで中庭をうろつく自分がここにいるのなら、そこが閑散としているのは道理だ。]
(48) 2015/06/11(Thu) 22時頃
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踏み込んでくるのに勝手に逃げる臆病者 先に僕がいなくなる事実から目を反らしたかっただけだろう?
僕は言いたくなかった。だから本当は昨日会いたくなかった。
(>>3:323)――それが無理なら、見届けたかった。 望みは何一つ叶わなくて。余計なことばかり、口に突いた。
/* 昨日慌てて、長谷目無かったロル供養、その2…
(-14) 2015/06/11(Thu) 22時頃
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ケイトリンさん。 …大丈夫?無理しちゃ…、だめ、だよ。
[扉を開けようとするケイトリンさんの方が、心配になって。 ここにいると言うことは、ケイトリンさんこそ悪化してしまったのではないか…と想い至り。 ナナオも身体を起こそうとするけれど――固定をされていて無理のようだ。]
――なんだか、久しぶりだね。
[部屋に入るケイトリンさんの様子とは裏腹に、ナナオは穏やかに――。 と言うよりは、枯れた花みたいに静かに微笑んだ。 生気が抜けている。]
(+22) 2015/06/11(Thu) 22時頃
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[手錠をされたまま、当て処もなく歩く。ナナオとユリが、まだどこかにいるだろうか。 薬の副作用で動く足取りは鈍く、鎖の音は重々しい。
幻聴がずっと、メルヤの頭に木霊する。 『メルヤ』と呼ぶその声が、誰のものかは判別出来ない。どこか懐かしく、どこか聞き覚えのない声がする。
少なくとも一番頻繁に見る、ピエロの男ではない。彼はメルヤのことを『メルやん♪ メルやん♪』と呼んでいた。その愛称はどうかと思う。
ふと、過ぎる。彼のすべてのはじまりを形成したとも言うべき、ピエロの格好をした男。
本当に一体どこから取り出したのか。一輪車に乗りながらジャグリングをしている。廊下の真ん中を歩いていたので、メルヤの周りでぐるぐる旋回している。
『マジック♪ マジック♪』
愉快な男はいつだって愉快だ。幻だが真実こうであった。そう思う余裕が彼にできてきた。
リノリウムの床は、スリッパ越しでも冷たい*]
(+23) 2015/06/11(Thu) 22時頃
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…そっか、ヒナちゃんが。
[そして、困ったように眉を寄せる。 大丈夫?――と聞かれたことには、頷かなかった。]
…約束。
ヒナちゃんとの約束が、まだ、あるから――。 あたしは、まだ生きてるよ。
[だから――、まだ、大丈夫だって。 悪あがきをして、かろうじて死んでないよ――。 そんな、風前の灯火のような――微笑みだった。]
…ケイトリンさんこそ。 ここにいて。 だいじょうぶ?
[その微笑むを携えたまま――。 ナナオは、静かに訊ねた。]
(+24) 2015/06/11(Thu) 22時頃
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無理なんてしてないわ
[身体より、約束を守れなかった事 其れに今、貴女のその声を聞く事の方がよっぽど心が痛いの 綺麗な声だったのに。何があったのかしら]
……ええ、久しぶり、かな 貴女が、私が隔離されてそんなに時はたってないのにね ナナオ、貴女に何があったの?
[元気はつらつとしていた、輝いていた貴女 中庭で皆と歌っていた姿 ヒナコと笑い合っていた姿
その姿が褪せる程に、貴女の顔には生気が見られない]
(+25) 2015/06/11(Thu) 22時頃
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[途中、いくつもの空き部屋の前を過ぎる。
──あの部屋の主は見たことがある気がする。 ──この部屋には主がいたのかすら知らない。
頭の中で部屋数を数えながら、覚えている部屋の主達のことを思い出す。
発症例が少なく、治療の術もなく、かろうじて施せるのは対症療法のみ。 ここはそんな数多の奇病を抱えた人たちを、衆愚の目に見えないところに隔離するための場所だと理解している──真実がどうかは知らないが。
ひょっとするとここに収容された患者達にだって、何らかの治療法が研究されているのかも知れないが。 それをうかがわせるようなものは何もない。]
(49) 2015/06/11(Thu) 22時頃
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――これのせいなの?
[...は車いすを動かし彼女に近づけば固定している拘束具 そして小手に静かに触れる
きしり、と関節の音が自棄に響くだろう]
コレを外せば、″貴女は元通り″になる? ねぇ、ナナオ
[困った様に眉寄せる姿に...は無表情だが心配げな色を映した瞳で見つめる 大丈夫という言葉に頷かないことに、...は気付いていた]
(+26) 2015/06/11(Thu) 22時頃
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……生きながら。死んでるみたいに見える ナナオ、貴女に、なにが、なにが……
[嗚呼言葉に詰まる 静かに尋ねる言葉に...は小さな声で]
私は症状が悪化したから連れてこられたの もう直ぐ荷物も私の部屋に届くでしょうね
[告げる声は平坦ではあるものの、悲哀が滲む]
(+27) 2015/06/11(Thu) 22時頃
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[ふと立ち止まったのは聞き覚えのある声がした。 >>+24と>>+25の声。彼は何時だって、誰かの声に耳を傾けていた。
弱々しい声と、悲哀まじりの声は、幻でないと断言できる。彼の幻覚は、ただひたすらに喜びに満ちているものだったから。]
…この声、まさか。
[怠い体を叱咤して、足早に近づく。開かれたままの扉の向こうで、見知った二人を見た。]
ナナオ…! それに…ケイト?
君まで、いたのか。
[動揺が僅かに声に混じったのは、せめてケイトの時間を伸ばそうと思っていたのもあった。叶わぬことかもしれない、と思っていた。 歯噛みするような思いで、二人を見つめる。手錠と、足首の鎖の音が嫌に響いた。]
(+28) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
|
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/11(Thu) 22時半頃
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[──だから──
だから、ここはまるで、終末施療院[ホスピス]のようだ、と。
いつもそんな印象を抱いている*]
(50) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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……ああ、メルヤ貴方もいたのね
[動揺を閉じ込めた声>>+28に其方を振り向き絶句する なに、その拘束されたものはと、声にならぬ声
私と違い、何故2人にはこの様な厳重なものが]
痛くないの?それ ……擦れたり、とかしそうだわ
[じゃらりと響く鎖の擦れる音 それに僅か眉を顰め尋ねよう
隔離病棟というより牢獄だわこれでは そんな負の側面を見れば...は歯噛みした]
(+29) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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―現在:自室―
[はっきりと意識が戻ったは、もう日がかなり昇った後だった。――笑えない。重い体を起こせば、頭がずきずきと痛む。
今までろくに医者の世話になったことなんてない(なんて、ここ(びょーいん)で言ったら皮肉にしかならないのだけれど)いたって健康体だった。たぶん。
少なくとも風邪だとか、そんなものの類には滅多にかかったことがない。他の患者と違って、痛みを伴わないのが俺の病――――だった、はずなのに。]
…………ったく、ついてない……っ。
[それでも指は、白い紙とペンを求める。]
(51) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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[昨日、一昨日。 書き連ねるのは、また、患者たちのこと。
廊下で仲睦まじい二人にあったことを思い出す。これは、まだ落としていない。小さく息を付けばそれを印そうと動いた指が――止まる。]
[ケイト(彼女)の色が、思い出せない。俺は彼女の 何を、恐れていたのか。俺が逸らした視線の意味が分からない。その時メルヤは]
[…………メルヤ? ]
[昨日の言葉も、いつかの吐露も、全部全部覚えているのに。 浮かぶ姿は――――7年前の彼、だけ。ピエロに纏わりつき、俺が嫌い、そして頭を撫でてやった、あの小さな姿だけ。
気を抜いたら、あれが7年前と分からなくなれば、それこそ昨日ここにいた彼が幼かったのではないかなんて錯覚すら起こしそうでくらりとした。]
(52) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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[息をのむ。 そして気づく。]
[左手でかきあげた髪の下。固く冷たい――よく知ったものが指に触れた。嗚呼、そうだよ。よく考えればそうじゃないか、誰もここが“消えない”だなんて、言ってはくれなかった。]
[ひとの心は――――心の臓でなく、こちらに。 そのことを、忘れていたよ。]
[髪を下して整えれば、昨日から何も腹に入れていないことを思い出す。この頭痛の原因の一割でもそこに……あるはずもない。食欲なんて、ちっともわかなかった。それより
しなきゃならないことが、あった。]
[頭痛をかき消すように、奥歯を強く噛めば。2、3本。淡紫を手折る。薄く甘い香りが漂って……痛みが和らいだ気がした。何故だかは、分からないけれど。]
[それらをもって向かうのは――――図書室へ*]
(53) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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たぶん…、限界、かな。
[何があったか――って? ナナオは、知らない。 せんせーは、ナナオに何も言ってないから。 寝ている間に、ここにいて――。 寝ている間に、これがついていた。 だから、それ以上は話せなかった。]
これがあたしの毒を吸いとってくれているみたいだけど…、たぶん、…。
[そう言って、黒い小手のような機具を示した。 誰かが入る気配に、言葉は途切れた。]
(+30) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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[――まるでその毒を、採取するために用意をされていたような――黒い小手。
…外しちゃ、駄目な気がする。 だから、ケイトリンさんが外そうとすればナナオは止めるだろう。
外したら、みんな死んじゃうよ。 あたしにさえ効く毒なら――きっと、今は誰にでも効くんじゃないかな。 そう言おうとしていたから――。]
(+31) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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/* くっそwwあいつメルやんから忘れやがったwwwくっそwwwwww
(-15) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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トレイルは、キルロイあたりには悟られないようにしないと。なんて柄にもなく思いつつ、廊下を歩く
2015/06/11(Thu) 22時半頃
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あ。ごめん、これ外せるんだ。
関節外して…ほら、マジックショーとかで、縄抜けとかそんなの見たことない? っと…、ケイトは余りいなかったし、ナナオはピエロの彼知らないからよく知らないか。
一応ね、これ以上拘束されたら溜まったもんじゃないから。付けてるだけなんだ。
[>>+29平然と彼は言ってのけたものだった。]
(+32) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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…メルヤ。
[つい先日まで、あっちにいたのに。 みんな、こっちにきたの?…なんて、思って――困ったように微笑んだ。
力なく微笑むだけで――言葉は、名前を呼んだだけだった。]
(+33) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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……。
[ややあって。彼も部屋に入り込む。 角度を気にして僅かに重々しい扉を閉めた。締め切るのを躊躇ったのは、ここの設備が気になったからだ。]
ナナオ。おとといの朝振り、かな? と、言っても僕が食堂で見掛けただけだけど、ほら、近くに座ってたから、ね。
[>>+30限界。その言葉に瞑目する。 静かな声で近づきつつ、ナナオの痛ましい姿を見つめる。]
…ナナオ 重要なのは黒い小手だけ、かな?
[じいっと観察するような、問い掛けるような視線を送る*]
(+34) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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……そう
[限界、という言葉を聞けば...は歯噛みする あんなに、元気だったのに あんなに――明るく笑って、いたのに
私も隔離病棟で治療を受けたほうが良いとは言われたけれど 彼女程は悪化はしていない ――外見、上は]
それは毒を吸い取るものなのね でも、何だか物々しいわ
[その毒は何処に捨てられるのだろう 外そうとすれば止められて。その事に小さく眉寄せよう 硬石化した身体なら大丈夫な気もしたけれど メルヤも現れた事で...は外そうとする手は止めた]
(+35) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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……。
[そしてやってきた彼の発言>>+32 思わずジトっとした視線を送ったのも致し方ないか
ピエロやマジックはあまりみた事がない ...の家庭は清貧であったので
外せるなら外しなさいよなんて思うも、 確かにこれ以上拘束されたら自由には動けまい ...は無言を貫く事ことにしたのだった]
(+36) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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/* こっそりこの村のこと、君花って訳してるけどみんなどうなんだろう。
(-16) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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(・ε・。`)ぷくー>忘れられて拗ねてるメルやん
おい、真っ先に忘れやがったな(真顔) 基本、メルやんが感情荒ぶるのトレ関係じゃねえか、何だこいつ、ブラコンかry
(-17) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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/*
ブラコンちょっと違うんだけど、本当何だったんだろうね、関係とは#
(-18) 2015/06/11(Thu) 22時半頃
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分からない…。
[>>+34 ナナオには他にも、点滴らしい管や――用の管や瓶もベッドについていたりする。 開放区にいたころのように、歩き回るのは難しいだろう。 力なく首を振った。]
(+37) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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尿瓶です(独り言では直球。)
(-19) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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タルトちゃんがこちらに来るなら、あれをやるかもしれない。 でもそうなると、ヒナちゃんと再会できなくなるんだけど・・・。 どうしようかな。
(-20) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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あと、ナナオは人口透析もしているのでベッドから離されたら本当にお亡くなりになるかなぁと。
(-21) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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[>>+36視線が痛いのは気のせいだと思い込んだ。]
ケイト、ちょっとあっち見ててくれる? [指差したのは扉の向こう側。暗に、少し見張ってて欲しいと頼む。
なるだけ、女性の視界の入らないところに言って、手首の関節を捻る。ごきっ、ばきっ…余り聞きたい音でもないし、メルヤも余りやりたい技でもない。
手錠を外せば再び手首の関節を戻す。はずした手錠は指で一回転させた後にポケットに忍ばせた。]
(+38) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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あ。透析はいらないのか。
(-22) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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ナナオ。
[>>+37視界に留まらない位置を守ったまま、おもむろに上着を脱ぐ。包帯を解き出す。 鱗が増えているのをぼんやりと眺めながら。
覇気のない>>+37に声を掛ける。]
会いたいひととか、いるんじゃない…かい?
タルトは、君の約束を健気に待っていたし。
ヒナコだって……いなくなって悲しんでいた。 [僅かに間が空いたのは、彼が逡巡だった。]
(+39) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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あと、トレイルが凄い動揺して僕がびっくりしたよ
[普段からやたらトレイルに構われるので、実は気づいていた。 トレイルとメルヤがいる時に、ふとナナオがこちらを見ていること。
視線はメルヤとは合わない。その意味がわかったのは、やたら構われてたせいだろう。
……鎌掛けも入っていたのはご愛敬である。]
(+40) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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設定を調べていたら、色々と矛盾が出てきた。 ・・・よし、ファンタジーで乗り切ろう!
(-23) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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── →食堂 ──
[食堂には誰かがいただろうか。 本のずっしり入ったトートバッグを抱えたままトレイを調理師に差し出すと、メインだ、と言われてやたらと巨大なフランスパンを据えられた。]
いや、これはメインじゃなくて主食じゃない? おかずは何が? ……じゃあ、手抜きしないでオープンサンドくらいにはしてほしいな。 私はじじいだけど育ち盛りだからね。 そこのポテトサラダとサラダ菜をはさむくらいでも全然かまわないよ。
[食い意地の張った爺さんだ、なんて笑われながら食事を手に入れて、もぐもぐと平らげる。
もしその場に少女達がいたなら、世間話のようにケイトとメルヤは転院したと告げるだろう。 急なことだから誰にも連絡できなかったみたいだと、素知らぬ顔で嘘を吐く*]
(54) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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・・・うん。
[――ああ。そうだ。>>+39 ぼんやりとメルヤの鱗を眺めながら。 あたしはきっと、だから、まだ生きていられるんだと思う。 でも。――もう、このままでは会えないような気さえする。
また眠りに堕ちたら、帰ってこれないかもしれない――。 目覚めるたびに、生きている感触が遠のいているのだ。 ――もう、長くはない気がする。次は無い――。 その不安は、とても現実的だ。
――それでも、会いたい、と想った。 だから、あたしは頷いた。]
・・・会いたい。
[――でも。会えない、と思って。 哀しそうに、眼を伏せた。]
(+41) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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── →図書室へ ──
[食事が終われば、調理師にさらにお八つを請求して、パンプディングのカップを手に入れた。 調理師のおやじは、どうやら今朝はとことんまでパンを使い倒したいらしい。 野菜ジュースの紙パックをもらってバッグに入れると、本を返してまた新しいものを借りるために図書室へ向かう。
廊下を歩いていると、ぎこちなく歩く男が一人>>53。]
おや、トレイル──だったっけ? おはよう、君とは話したことがあったかな。
[追いついたタイミングで、彼にそう声を掛けた*]
(55) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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メルやんは激怒した。必ず、かの 厚顔無恥な男殴らなければと決意した。メルやんには忘却がわからぬ。メルやんは、覚える側である 。人を見て、線を引いて暮して来た。けれども喪失に対しては、人一倍に敏感であった。 真っ先に忘れた男必ずry
(-24) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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メルヤの鱗で・・・あたしもスタンド使いに!(たぶん違う。)
(-25) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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――ええ、わかったわ……?
[何をするつもりかわからないが、素直に頷き>>+38 すると何か関節の外れる音 割と きいていて こわい
振り向けば手錠が外されているのを見て成程と思う でもやっぱり...はちょっと怖いなと思ったのだった
そして、ナナオとメルヤの会話を聞いて ――ナナオにも、どうしても会いたい人がいたのかと思い至った それが、トレイルとは気づかないまでも タルトやヒナコだろうなと...は思い]
――会いたいけれどあえないというのは 気持ちはわかるわ
[あう時はきっと、隔離病棟の中だから 私は平和な思い出を、抱いて生きていける、はず]
(+42) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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[なのにどうしてこんなに 哀しいのだろう
ころん
転がるのは、小さなアイオライト]
(+43) 2015/06/11(Thu) 23時頃
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とどのつまり、メルヤは 拗ねた
>>2:9 「下手なこというとこいつ拗ねかねない」
それが実現されたのだ!!
(-26) 2015/06/11(Thu) 23時半頃
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/* う、うわああああ迷ってたら気を遣わせてしまった……。申し訳なし。
(-27) 2015/06/11(Thu) 23時半頃
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ナナオのスタンドか・・・。 「フレッシュ・アンド・ブラッド」
ナナオの身体から発される毒物を消すことが出来る。
(-28) 2015/06/11(Thu) 23時半頃
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/*今なら、オーバーヘッドキックをピエロスマイルで出来そうだよ!
(-29) 2015/06/11(Thu) 23時半頃
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フレッシュ・アンド・ブラッド。
1.アメリカのロックバンド「ポイズン」の3枚目のアルバムタイトル。 2.生きた人間・肉体。 3.人間性・人情。
すっごくピッタリな気がする。
(-30) 2015/06/11(Thu) 23時半頃
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[トレイルが――、と聴いて。 ナナオは、ほろりと涙を流した。 嬉しかったのか、哀しかったのか――何故だろう。]
(+44) 2015/06/11(Thu) 23時半頃
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―廊下―
[急いでたつもりでも、足はついてきてはくれない。駆けられた声に、いつもみたいな笑みを浮かべられているか一瞬身構えたが――――現れた人物にその必要がないのはわかって、苦笑染みた笑みを零した]
やぁ、オスカー。 ……ああ、確かにあったよ。俺の記憶が“零れ落ちて”いなければ。
[肩をすくめて、言外に君と同じようなもんだと告げる。唯一、自分のことを隠し通さずに言えるのは、たぶん、彼だけ。でも、無意識に花は体の後ろへ。
散歩かい?なんて他愛のない言葉を振った。]
(56) 2015/06/11(Thu) 23時半頃
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スタンドを考えてみる作業が楽しくて返事が遅れてごめん。
(-31) 2015/06/11(Thu) 23時半頃
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― にせもののねむり ―
[焼き切られた意識に眠りはない。 現実と虚構を彷徨う混沌の中で、青年の耳はぼそぼそと落ちる音を幾つか拾い上げた。
…想定よりも悪くなっている。 …定期検診が――――。 …定着が思ったよりも――、
言葉そのものの意味は分からずとも、それが何かの意味を持つものだということは理解して。 …それでも、誰が喋っているのか、何を喋っているのかを知ることは出来ずに、青年の意識は再び深淵へと転げ落ちる。
誰かが青年の部屋の前を通ったなら>>43、話している者の正体を知ることが叶ったかも知れない。 …青年は、ついぞ知ることは出来ないまま。]
(57) 2015/06/11(Thu) 23時半頃
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[センセーに与えられた偽物の夢は唐突に――覚めた。]
…ッ――――あ――――あァ――――――!!!!
[脳に直接注射針を差し込まれたような痛み。 ぎりぎり、ぎりぎり、と音が耳の奥で鳴る。 喪失の痛み。忘却の痛み。 …知っている。 青年が激情を顕にしたとき、その感情を奪うため、 頭に巣食う悪魔が寄越せ寄越せと騒ぐ声。
軋むような音を立てて、 青年の頭を這うねじくれた角がずるりと外へ引きずり出される。 また伸びたのだと、見ずともわかるほどに。]
(58) 2015/06/11(Thu) 23時半頃
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[いやだ、いやだと無意識に首を振っても、 青年の躰ではない青年の一部は言うことを聞いてはくれない。
青年は喪う。 ――――……誰かの為に怒る心を。
青年は失う。 ――――……誰かの為に激高した理由を。
目を覚ます頃には、忘れたことさえ頭の中には残っていない。*]
(59) 2015/06/11(Thu) 23時半頃
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― 自室 ―
[薄く開いた目に飛び込んだのはキズだらけの白い天井。 固いベッドの上で、目をぐりと動かせば腕に刺さる針が見えた。 …首筋には未だ微かな痛みが尾を引いている。]
――――ッ…。
[一度、覚えがあるから。何時かのように鎮静剤や安定剤の類だろうと乱暴に腕を穿つ針を引っこ抜く。 こんなコトをしてもらいに行ったワケじゃないと起き上がりかけて、その時初めて自室に人影を認めた。>>43]
…キル、 ――…お前、なんでオレの部屋に、
[目線を落とせば置かれた椅子が見えて。 誰が運んできたんだろうなんて、考えながら尋ねた。*]
(60) 2015/06/11(Thu) 23時半頃
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……うん。 僕も、ね。ケイトには気づかれてたし、ナナオも、気づいてたかも、しれないけど。 最後にちょっと未練があって、さ。 [包帯の解く音だけが、室内に響いているようだった。 元気で、明るかったナナオ。本当に病気の進行だけだろうか。]
…僕も、体がだるいんだけど…ね どうも、筋弛緩剤みたいなの…投与されてるみたいなんだけど…
ナナオも、そういうのあるかもしれない…けど、さすがに器械も点滴もわからない、か。
[包帯を解ききった彼が手にしていたのは>>3:251仕込んでいた。 ピンセットと紙やすり。上着だけを羽織って、包帯を椅子の上に置きナナオの方へと向く。]
(+45) 2015/06/11(Thu) 23時半頃
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[顔を背けていため>>+44の涙には気づかない。僅かな沈黙の意味も、今までの中での当て推量でしかない。
ただ近づいて。どうしても。一言だけ告げたくて仕方がないことがあった。]
ナナオ…余り僕こんなこと言いたくないんだけど ――趣味悪くないかい…?
[ケイトに聞こえないように、小声でぼそりと呟く。昨日の会話の応酬の名残があった。
苛立ちはほとんど自分に向けられているのだが、どうしても言いたくて留まれなかった*]
(+46) 2015/06/11(Thu) 23時半頃
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/*>>56(・ε・。`)メルやんの拗ね度がupした!!
(-32) 2015/06/12(Fri) 00時頃
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[ナナオは、その言葉を聴いて。 きょとんとした――意外な言葉だったのだろう。 不思議そうに、どうして?というように首を傾げた。]
・・・?
[一つだけ、思い至ることがあって――。 そっか。 あたしのことを、忘れたのか――と。
――少しだけ、眼に生気が戻った。]
(+47) 2015/06/12(Fri) 00時頃
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・・・そんなこと、ないよ。
[震える声で、ナナオは言い返した。 約束。――それは、何の為にしたものか。 あたしの方こそ、忘れかけていたじゃないか。 涙が、また落ちる。・・・そうだ。
忘れられたく、なかったんじゃないか。
その想いが、消えかけた蝋燭の火を少しだけ大きくさせた。]
メルヤ。 ・・・その辺に落ちてる、ペンをとって貰っていいかな。
(+48) 2015/06/12(Fri) 00時頃
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それはよかった。 君に記憶を捏造する症状がないなら大丈夫って訳だね。
[声を掛けると、一瞬の警戒の後に零される苦笑が目に入る>>56。 こぼれ落ちるの一言に、この男も記憶が欠ける症状があるのだろうと見当をつける。 肩をすくめる仕草と表情にお互い様とでも言いたげな空気を感じて、相手も自分の症状はよく知っているのだろうと思う。
ブルネットの男が背後に隠した花には気付かないフリをして、向けられた問いに、肩に掛けた鞄ちょっと揺すって見せた]
ふふ、爺の一日なんてほとんどが散歩と暇つぶしみたいなものさ。
本の内容がどうやら人身御供になるらしくてね。 薬代わりにあれこれ読んでいる次第だよ。
(61) 2015/06/12(Fri) 00時頃
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そう…… 未練、は寂しい、わね
[しゅるり、しゅるりと響く音 筋弛緩剤の存在や手錠、脚の鎖 ――嗚呼その存在を感じるだけで嫌になる、と思った
まるで牢獄、まるで煉獄 囚われてしまった終末病棟の様ねなんて
...は振り向けば――メルヤの持つモノに眉をひそめる なんだ それは というか貴方何で其れをもってるわけなの? まさか、この様な事態を察していた?
言葉にならず...は唯無表情に彼を見る ――思う事は唯1つ]
(+49) 2015/06/12(Fri) 00時頃
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[貴方って後何を隠し持っているのかしら
完全にナナオとメルヤのターン!お話になっているのは感じたから ...は思うだけで、口には乗せないでおいたのだった]
(+50) 2015/06/12(Fri) 00時頃
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トレイルも日々の退屈に耐えかねての読書かい? それとも、何か調べ物でもあるのかな。 歩くのが辛いようなら、私が代わりに探してきてもいいけれど。
[この先には、我々患者の用があるような施設は図書室とトレーニングルームくらいしかない。 トレイルの様子ではトレーニングルームには用はなさそうだと考えて、余計なお世話かも知れないけれどと問うてみた。]
(62) 2015/06/12(Fri) 00時頃
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[ナナオは、メルヤが何をしようとしているのか――。 ぼんやりと見つつも、見当がつかなかった。
背中の鱗は、きれいだな――と思ったけれど。
――しかし、それが何の為か。 ピンセットや紙やすり。筋弛緩剤や手錠――。 その意味を分からないまま、見つめている。]
(+51) 2015/06/12(Fri) 00時頃
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―シーシャの部屋―
[シーシャは魘されているように見えた。 静かな室内に軋むような音が響き、彼の角が成長する。 その苦しそうな姿を男の黒い瞳は、 じっと人形のような無表情で見つめている。
痛いのだろう。辛いのだろう。 果たして彼は眠りの中で、何を見て何を想っているのか。
そっと伸びた黒い翼。 鴉のようなその羽色は、 院内では不吉だと忌避されることもあった。 其れに覆われた殆ど動かぬ指先が、微かに相手の額に、 撫でるように慰めるように、触れた]
(63) 2015/06/12(Fri) 00時頃
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ねぇ。 ひとはいつかしぬ。 もっていけるものなんて、何にも無くて――。 ――残しておけるものなんて、殆どない。
(-33) 2015/06/12(Fri) 00時頃
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[相手が目を覚ませば、 まるでスイッチが入ったように男はにこりと微笑んだ]
良かった、シー兄ちゃん。 何か、具合悪そうに、見えたから。
[なんで此処にいるんだと言われて、 説明になっているような、いないような言葉を返し。 無理やり点滴を引き抜く姿に、苦笑する]
……あー、駄目だよ。そんな乱暴な。 また先生に怒られるぜ。
慣れっこかもしれないけどさ。
[抜かれた針の先から、点々と薬液が零れ出る。 止めようにも腕が動かないから、ただ静かに眺めているだけ]
(64) 2015/06/12(Fri) 00時頃
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[躊躇うような一拍の間]
――――…大丈夫? 何か、あったの。
[声色は穏やかなまま、問いかける言葉は短い*]
(65) 2015/06/12(Fri) 00時頃
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/* >>54 タルトちゃんを待ったほうがいいか……な。
歌なぁ…うた、なあ…(震)
(-34) 2015/06/12(Fri) 00時頃
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(あ。ダメだ。完全にトレイルに夢見てるよね)
[>>+47の不思議そうな顔で察する。恋は盲目とはよく言ったもの。 彼から見れば、ナナオにはトレイルは勿体ない、が。野暮な口を挟むまい。
>>+48の言葉には心の中でだけ、ひっそりと返した。 (いやいやいや。あいつ、何だかんだで自分本位だし、拾った子犬みたいに構われるこっちの気にもなれっていうか。……いや、ナナオは悪くないから、やめておこう。)
[つらつらと並べ立てられた悪態は、ここにはいないトレイルという名の男に投げつけた。 ペンを、と頼まれれば僅かに床の上を探す。少し変わった形のペンを見つけ、ナナオの黒い小手にしっかりと渡した。]
(+52) 2015/06/12(Fri) 00時頃
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……ナナオ。ピンセットと紙やすりで、僕、たぶんピッキング出来るよ
鍵開けマジックは得意でね。昔、色んな人の部屋開けて怒られたんだよね。 …手品辞めた頃にはナナオいなかったから、知らなかったかも、だけど。
で。…ちょっと時間掛かるかもだけど、拘束解いて大丈夫そうなところ解いてもいいかな?
[念のための確認。生きる力を見せて欲しいという願望まじりであったかもしれない。
なお。ピンセットと紙やすりは本当に簡易のピッキングツールです、良い大人は真似をしないようにしましょう。]
(+53) 2015/06/12(Fri) 00時半頃
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[>>+49に向かっては、げんなりとした顔を(気怠いのもあって)隠そうともせずに。]
辛いのかなあ。どうだろう、ね。
[小さく零す、彼自身。昨日気づいてまだ持て余している部分だった。 >>+50は何を想っているのか、気づきようもなかった。]
(+54) 2015/06/12(Fri) 00時半頃
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・・・ねぇ、メルヤ。 メルヤから見たトレイルの話、聴かせて?
[と、ペンを受け取って――そう訊ねた。
――そう。あたしは、きっとメルヤよりもトレイルを知らない。 惹かれてはいても、そんなに話をしたことはない。 助けにきてくれたから。 遠くから眺めていたから――。 だとしても、きっと、全部を知っているわけじゃあない。 どんな人だったのだろう。 もっと知りたかった。もっと――。
少しづつ、だけれど。 ナナオは、もっと――生きたくなってきていた。 あの人のことを――もっと、知りたい。 そう。この気持ちは、きっと恋だ。]
(+55) 2015/06/12(Fri) 00時半頃
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|
――あら、辛くないの? そうだとするなら心がなんとも強い、ものだわ
[私は、キルロイの事を考えるだけでああ、未練が鎌首もたげる>>+54 とはいえ何故か何時もの傍観者が、この時だけは動揺しているように見えて
あなたも、未練があるのかもしれないわね
なんて思った しかしこの道化師さん、ピッキングまで完備しているなんて ――彼の、多芸ぶりに思わず目を見張ったのだった]
(+56) 2015/06/12(Fri) 00時半頃
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|
・・・でも。 それ、せんせーが動かないようにって固定してるものだから・・・。
[ピンセットで外せるよ、と言われれば少しナナオは渋った。 ナナオから見たせんせーは、医者としては信頼している。 嘘は、よくつくけれど・・・。 この固定が無ければ、ナナオは暴れ落ちていたかもしれない。]
・・・でも。 また、ペンが落ちたら拾うくらいは自分でしたいな。 本当に、外せるの・・・?
[と不思議そうに。 メルヤの手品を見ていないので、半信半疑・・・といった感じのようだ。]
(+57) 2015/06/12(Fri) 00時半頃
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言えない。 背中の鱗でナナオに幻影を見せて、その幻影のおかげで生命維持をして脱出をしよう!的な計画をしていたのではないか・・・とか想像してたなんて言えない・・・!
(-35) 2015/06/12(Fri) 00時半頃
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[ナナオが尋ねる、メルヤから見たトレイルの事>>+55 其れを見ればなんとなく、ぴんときて
ああ、あなた″も″恋をしているのか
と]
……恋とは偉大ね
[小さく呟き、生気が戻った彼女を見つめる ピッキングか何かで彼女の固定を外そうとしているのを見れば できる事はない私は唯、2人を眺めるだけ]
(+58) 2015/06/12(Fri) 00時半頃
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え゛っ
[>>+55を聞いてトレイル本人に遭遇した時のような頓狂な声が出た。 実際に純粋に訊ねて来るのはキルロイや、ナナオといった面子ぐらいだろう]
ケ、ケイトはどうかな? ケイトからみたトレイルってどう? ていうかケイトとキルロイってやっぱりそうなの?
[戦略的逃避を計ったのもいつもの癖である。]
(+59) 2015/06/12(Fri) 00時半頃
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…固定されてるとしても絶対どこかに鍵穴か、ボルトみたいだったらその辺の器具拝借して道具作るかな?
[>>+57話半分は実際見ていないナナオには仕方ない。メルヤは気にせずに、右腕の辺りを固定している部分を眺める。 後者だったら更に時間が掛かると思っていたがどうやら前者の鍵穴の方だった。]
ちょっと時間掛かるかもだけど、たぶん、外せるよっと
女子ふたりで、ゆったりと楽しい談笑してて。
[そう言いつつ床に座り込んで、固定されているキーポイントである鍵穴にピンセットを通す。感触を確かめながら、紙ヤスリでピンセットを削る。]
(+60) 2015/06/12(Fri) 00時半頃
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辛い、のかなあ。辛いというか …ひとつぐらい、望みが叶ってもいいのになってとこかな?
何も叶ってないのを見てる、とね。
[僕にもよくわからない。ピンセットを弄りながら肩を竦めた。 >>+56ケイトの未練は、聞いている。
少しでも、長く、一緒に居て欲しいと願ったことも虚しく滑り落ちたことを思い起こす。
なお、メルヤが知りようもないが。多芸っぷりなら勝手に父親のように思っているピエロが多芸というより常軌を逸していたため、メルヤ自身は大したことないと思っているのは余談である
ついでにながら作業で話してるので、話しすぎてる感もあった*]
(+61) 2015/06/12(Fri) 00時半頃
|
|
――――其処で私に振るの?
[メルヤ>>+59の問いに僅かに片眉をあげる 貴方の方がよく知ってるじゃないと暗に伝えながらも ...はトレイルの事を思い出す ああ、あの人は――]
私から見れば一線を引いている人ね 誰とでも親しくするけど最後の一線を越えさせない人 メルヤとは仲が良かったように見えたわ 後はお人好し?かしら。それと…… ナナオが歌ってる姿を遠目から眺めてるのを見た覚えがあるかな
後――あのひと、視線を合わせないから 感情が読みにくかったのよね
[自分の″紫″に何か思う所があったのかという事までは察せない ...から見たトレイルとは、そんなヒトなのだ]
(+62) 2015/06/12(Fri) 00時半頃
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そっちの方が厄介そうだ
[くすりと笑えば軽口には軽口を。退屈な日常を過ごすための一手段、なんて言ったのはいつだったか。]
爺じゃなくても、ここじゃ一緒だけどね。 本は……俺はからきしだから、さ。
[昔から……かどうかは分からないけれど、少なくとも、性分は本というものに合わないらしい。物語は好きだったけれど、それは良くできた映画だったりで見たものばかりで、文章の美しさに触れることは、ほとんどなかったかもしれない。]
…………探し物では、あるんだけど。
[歯切れは、悪い。それは本の話題だからではなくて。左手の指に少しだけ力が入った。]
(66) 2015/06/12(Fri) 00時半頃
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なぁ。君は……。 戻らないと分かった記憶を、追おうと思ったことはあるかい?
[口をついたのは、純粋な疑問だった。]
(67) 2015/06/12(Fri) 00時半頃
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望みね 望み……叶う望みなら願う前に行動に移している、気がするけれどね
[呟けば小さく息を吐く 彼はどんな望みを抱いていたのだろう>>+61 どこか肩をすくめる姿を見れば...はそう思った
嗚呼、未練が心にのしかかる あいたいってねがってもあえない でもねがうということは彼の病状が進行するということで だからこんな事を願ってはいけないってわかっている
それは、″望み″なの、だろうか
多芸な彼を見ながら、外されていく拘束具を眺め]
……本当に器用よね貴方
[呟きぽつりと]
(+63) 2015/06/12(Fri) 00時半頃
|
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[2人の様子を見て、くすくす、とナナオは笑った。 そして。]
・・・あはは。分かるよ、もう。2人ともひどいなぁ。
[なんて、話し出した。ナナオもまさか、面と向かって趣味が悪いと言われるとは思ってもみなかったのだ。ケイトリンさんの話を聴いて。]
トレイルって、結構可愛い所もあるじゃない? 食堂でデザート欲しそうな所とか、意外と子供っぽかったりするしさ。 大人びていて、格好いいところもあるよ。 それに、格好つけてるなーって所もあるけど。分かりやすいよね。 でも、忘れてることを結構気にしてたり――。結構、あたしのことも――まぁ、妹みたいな扱いとして、なんだろうけれど。気遣ってくれるんだよ。それに・・・、助けにきてくれたんだ。・・・たぶん、忘れているけど。最初に助けてくれた時のことも――きっと。
あたしは、好きだよ。 ・・・もっと、話したかったな。自覚するのが、遅かったかも。
[なんて。――話している様子は、少し楽しそうだ。]
(+64) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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[目覚める前、額に触れた感覚を青年は知らない。>>63 ただ、微笑む顔を何となく訝しんだ。 それはもしかしたら、昨日見た光景>>3:309が記憶の中に残っているからかもしれない。 ケイトリンがいないことを青年は――もしかしたら、まだ青年だけが知っているから、かもしれない。]
ヘーキヘーキ。 怒られたら――そうだなあ、素直に謝っとくさ。 …まァ、怒られんのは慣れっこだ。
[薬液の滴る針をそこらに適当に置いて 理由になってねーよと弟分の応えに突っ込んだ。>>64 それでも、それ以上問うことはしない。]
(68) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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[代わりに、間を空けて続く言葉>>65に黙り込む。 自室に運び込まれる場面でも目撃されたのか、それとも青年を運んだ誰かと会ったのかもしれない。 偶々青年の部屋に足を運ぶ理由は――思いつかなかった。]
…別に?何もねぇよ。
――…あー… いや、
[否定した答えを取り持つ言葉を出せば、逡巡する。 何もなくは、無かったから。]
(69) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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メルヤとケイトリンが、さ。 いなくなったって 聞いた。 …センセーから。
[ぽつり、とそれだけを口にした。]
(70) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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━━食堂━━
えへへ…ひなこおねえしゃんだぁ…… おあよぉ〜……
[元気がないと言うよりは食べ過ぎでお腹がきついみたいです。>>35おねえしゃんが目の前に現れば顔をあげて表情を緩ませ猫のミイちゃんの頭もペコリと下げる。
みいちゃんは「ぉあ"あ〜!」と鳴いてあいさつをしてくれたみたい。]
きのうたのひかったあ…あはは〜
またピクニックやりたいなぁ…
(71) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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お人好しぃ?!トレイルの話だよね?!
[>>+62の言葉に大袈裟に驚いた。紙ヤスリで弄っていたピンセットを取りこぼしそうになって空中で拾う。]
ケイトとは視線合わせなかったんだ。 へえ…案外聞かないとわからないもんだね
あと、仲良しはどうだろうねえ。あっちは僕のこと、どう思ってるか知らないしね。 距離感はそこそこあったよ。
[本人のいない間の話題だったが、ナナオの前でやや失言しているが気にしない 周りから見て仲良く見えるというのが、メルヤ的には心外だった。どこをどう見たらそう見えるのだろう。]
(+65) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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ナナオにはもっと…いいひといそうだけどね [あくまでもメルヤはそう思った。ナナオにはトレイルは勿体ない。けれど、トレイルへの気持ちが、生きる気力になるなら、水を差すのも野暮というもの。]
ナナオは、やっぱりトレイルのことよく見てるよね。 [>>+64よく知ってるという裏付けになっている墓穴になっていることには、普段よりもずっと壁を作らずに話し込んでいたので、当人が気づいていない。]
まあ、良いところもあるよ…ね。 面倒見は良いのは認める。勝手にだけど、踏み込んでくるしね。僕には出来ないし
ナナオは本当に素直だね… 僕も別に嫌いなわけじゃない、なんか苦手なだけで。
[楽しそうな、声になっているような気がして話を続けた。 それがトレイルの話題なのは、メルヤの思惑通りであったが。あの格好つけ男め、とか頭の中で罵倒はしておく。そも、昔からモテるのだ、あの男。何故かは知らないけど。]
(+66) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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……そう、なの?
[私は其処まで、彼を観察していなかった>>+64 ナナオの話を聞けば、嗚呼、トレイルとはそんなヒトなんだと ――彼女の瞳から見たトレイルを聞いて 私は記憶をまた1つ仕舞いこむ]
そっか、そっか…… でも私思うわ。好きという気持ちを知った事って尊いんじゃないかって 知らぬままよりもずっと
それに。まだ話せなくなったと決まったわけではないわよ 私達が生き抜けば。何時かまた再会できるかもしれない この病が治らないと決まったわけでもない
(+67) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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ねぇナナオ 貴方、その気持ちを再会したら伝えるつもり?
[恋の話とはどうして角も素敵な宝石のようなきらめきを放つのだろうか ...は声に楽しげな様子を浮かべながら尋ねる。 だって、貴女がたのしそう、だから そんな様子、見ているだけで私も楽しくなるわ]
(+68) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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あたしからも、メルヤとは仲良さそうに見えたな。 ・・・だってさ。
トレイルって、素直じゃないから。
つい意地悪したりさ。 素直じゃないなりに、かまけていたように見えたよ?
[>>+65 トレイルの話は、面白くて――ナナオは笑っていた。 失言というより、メルヤから見るとそう見えたんだって。]
(+69) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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ええそうだけど何か?
[だから……大げさに驚く道化師>>+65に、 私が向ける視線はちょっとじとっとしてたかも]
そうなのよね。何が彼の琴線に触れたかは分からないのだけれど 面倒見が良いってのはあってると思うのよ私
仲良いと思ったのだけれどね 貴方はそうは思わなかったの?″自分ではどうなのかしら″
[あっちは僕の事、ならば 貴方はどう思ってるの?トレイルの事]
其れに貴方気付いてる? よく見てるねってナナオの話を肯定するってことは 貴方も其れだけ、トレイルを見てるってことって
[なんてね。私はさっきの意趣返し。突っついてみた]
(+70) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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僕さ、気づいたけど。望むことって変わるものだね。ケイト
……今の僕の未練は、誰かの望みだよ。 なにも叶わなかった同士の馴れ合いみたいなもんだね。
[>>+63の声のかすかな、諦めのつかない悲哀の声に話題を変えるべきだろうか、と思った。 ――カチャリ。
ナナオの望み通りに右手側の拘束具の芯となる鍵が外れる音がした。 あとは解くだけ、というところで再びの声が掛かる。]
……そうでもないよ?ちょっと器用なぐらい。
[などと大真面目に返したのは、大体ピエロの男のせいである*]
(+71) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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それに、ねぇ知ってるメルヤ ――恋ってね。″もっといい人がいる″とか 惰性じゃないのよ。知らずに惹かれるものなのよ
[なんて告げる様子は、どこか楽しげ]
(+72) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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いいひとかぁ。 ・・・。
[少しだけしゅんとする。 死にかけの今になって、そう言われて――。 せんせーとか?と最初に浮かぶ。 次に浮かんだのは、食堂のおっちゃんで――更に無いなと考えた。 そうしていると、>>+68と聴かれて。]
・・・どうだろ。 分からない――忘れられているかも、しれないし。 でも。 えっと。ね、その。 忘れられていても、きっと好きだし、さ。 ちょっと歌にしてみよう・・・かな、って。
[と、言ってノートに眼を落した。]
(+73) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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それはそうよ、私達は生きているのだから 望みも、願いもかわるもの ――其れが未練となってしまっても
……誰かの望み、ね それならこの隔離病棟にいるならばいくらでも生み出されてしまいそうだわ
[外される拘束具の音>>+70 ″ちょっと″どころかかなり器用な彼を見つめる瞳は、 どこか苦笑じみている
彼の場合、どこか何かがずれているのに受け答えがはっきり真面目 そのギャップがまた面白いのよねなんて ...はこっそりメルヤにそう思っている]
(+74) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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/* 墓下見ながらなんだこの人たちってなってる… 増えすぎだろう…どういうことなの……
(-36) 2015/06/12(Fri) 01時頃
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――歌、に 其れは素敵ねとても 歌って心を揺さぶるから。忘れていてもきっと″思い出して″貰えると私は思うわ
[ねぇどんな歌?>>+73 尋ねる声は優しく
彼女の歌 キルロイの絵 メルヤの手品 シーシャの絵本
ああ、″残せる″というのはなんと素晴らしいものだろう 記憶に声に、のこるものを 紡げるとは何て素晴らしい
どんな歌なんだろう、どんな音色なんだろう 私は何時か其れを聞きたいとそう、感じた]
(+75) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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…あのさ、遠くに見えたら逃げようとする僕と、何か意地悪そうな顔して近づいてくるトレイルのどこが仲良く見えるんだい…?
二人に聞きたいんだけど
[この際だから聞いてしまえ、と思いつつ。ナナオの拘束具をゆっくりと外した。右腕だけ。彼女の希望通りに。]
[>>+70の言葉を聞けば細長く溜め息を吐きつつ] いや、見てるんじゃなくて目につくっていうんだよ。この場合。
[何がメルヤをそう駆り立てるのか。 とにかく否定したいようである。]
(+76) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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本当に外しちゃったんだ。
[と、眼を見開いてナナオは驚いていた。 まるで手品でも見るような。]
・・・ありがと、メルヤ。 ね。・・・ありがと。元気、出てきたよ。
[2回、ありがとうと言ったのは、それぞれ別のありがとうだから。 にっこりと、微笑んで――。 その笑みは、開放区に居た頃のような。 ちゃんと生気の戻った笑みだった。]
(+77) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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ねこじゃらしを見つけた猫と、ねこじゃらしの関係?
[と>>+76メルヤの疑問に即答した。 すごく仲良さそうじゃん、と笑って。]
(+78) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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ナナオに追従するわ
[なんて的確な答え>>+78 素晴らしいわナナオ。...は彼女に尊敬のまなざしをおくった]
(+79) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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[彼の部屋の前で薄ら聞こえた言葉>>57を思い返す。 あのサイレンの時は、シーシャは隔離されずに済んだ。 けれど、それなら、今回は――――? 定期検診なんて言葉は、聞きたくもなかったが。
それでも男は、"普段通り"の笑みを浮かべている]
ああ、其処は素直に謝るんだ。 兄ちゃんのことだから、もっと反抗するのかと思った。
[返ってくる答えに、茶化すように肩を揺らして。 突っ込まれても追究されなければ、 そのまま疑問は流してしまおう]
(72) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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[部屋で寝かされ点滴までされて、 「何もない>>69」ことはないだろうと思ったが。 大事がないという意味だと勝手に解釈し、 困ったように笑って小さく息を吐く。
けれど、続けられたのは否定の言葉。
その先の言葉が何故か予想出来てしまって、 一瞬だけ緊張が走った]
(73) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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そうかい。 私は比較的そういうのは得意だからね。 少なくとも起きている間は忘れることはないから、どうしても困ったら言ってくれるといい。
──秘密にしたいことなら尚更、直ぐに忘れてしまうから好都合だよ?
[言葉を濁すトレイル>>66に、オスカーは戯けたような口調で彼の顔をのぞき込んで悪戯っぽく笑う。
気負うようなこともなく、気に病むような様子もなく。 相手を安心させるための一材料に病気の症状まで口実にして笑うのは、既に自分の症状を受け入れてしまっているせいだ。]
(74) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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[ぽつりと零された事実>>70は、 静かな部屋の中に沁み渡るように。 それが逃れることのできない、現実であると]
……うん。そうみたいだね。
[男は微笑みを崩さない。 その姿から動揺は感じ取れない。 動揺どころか何の感情も感じ取れない]
あっちで苦しい思いをしていなければ、良いけど。
[ぽつり、呟き返した言葉にだけ、 微かに憂いの色が滲んでいた*]
(75) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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[そして。 何かを思い詰めたように腕をこわばらせる>>66男から発せられた問い>>67には、少しだけ懐古と申し訳なさが入り交じったような表情を浮かべて。]
──いいや。 こんなことを言うと、君たちには嫌みに聞こえるかも知れないけれど。
歳を取ると、記憶も、人も、内から外からどんどん欠けていくのが普通になるからね。 戻らないとわかっているものが増えすぎて、追いかけている時間がいくらあっても足りなくなるんだ。 だから、忘れるくらいがちょうどいいと思っているよ。
(76) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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/* >>75 キ、キルー!!! 目を、目を覚ましてくれ!(パーン
(-37) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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うん。ごめん。恋のひとつもろくもしてないからね。僕。
さっきの他にいい人が〜は取り消すよ。 その代わりに…じゃないけどさ。聞きたかったら少しは、何か話すから。
[>>+72のケイトの指摘にはぐぅの音も出なかった。メルヤは恋などしたことがない。 常に踏み越えない。気づかない振りをしてきた彼が、そんな風に誰かを好きになったことなどない]
……少なくとも 昨日はナナオのこと忘れてなかったよ。ていうか通称ピエロさんのことトレイルはなんで覚えてるんだろう?
記憶の落ち方が不規則なんだよね、僕が知る限りだけど。
[>>+73のナナオの言葉にぽつり、落とす。 勘付かれないようにしていたけれど、恋の力は偉大ということか。恋する乙女は無敵か。 あの色男め。などと悪態をつく。]
(+80) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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/* キルロイに胸が痛くなる私である 頭なででぎゅーってしたい
(-38) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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/* でもシーシャ、付き合ってるの知らないんだぜ… ふぬけてんじゃねえ!していい?いい?(ずいずい
(-39) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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それ、結局、僕おもちゃだよね?毟られるよね?逃げるよね?
[>>+78>>+79高速で納得する女性陣二人に、少しだけ泣きそうになったのは何故だろうか。]
(+81) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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──記憶も、人間も、失ったものを追いかけていては、今が見えなくなってしまうから。
もちろん、忘れるのは寂しいし、失うのは悲しいけれど、ね。
[長い人生を振り返るような遠い目をして、そう笑った*]
(77) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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其処で素直に謝られると私何だか罪悪感
……まぁ其れは置いておきましょう だってさ、ナナオ 何か話すらしいわよ?トレイルの事
[さらっと話題を反らす...であった>>+80 恋でなくても。友情でも親代わりへの情でも 情を抱けばその人じゃないとだめなんだと、そう思う事と一緒で 其れを告げるには少しだけ今のメルヤには早いかなと思って私は口を噤んだ]
あら、そうなのね 記憶の落ち方が不規則、何だか不思議ね オスカーさんは眠れば一定の記憶を忘却するみたいだけれど
[悪態をつく様子と提示された情報 それが何だかギャップを感じて...はどこか楽しげな声音でふむふむと 何か考える様子を見せるのであった]
(+82) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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はい、種も仕掛けもございます…っと。 これはお決まりの僕の口癖、ね。
[>>+77が手品のようだ、と思っているとはつゆ知らず。最後のお定まりの言葉で、おどけた笑みを浮かべる。 もう一度ナナオを見れば、部屋に訪れた時のような、死にゆく顔ではなくなっていて、メルヤが知っているナナオの顔になっていた。 ほっと、安堵の息を零す。]
僕は大したことしてないよ
[サイドテーブルの角度を変えて、ナナオが詩を書きやすいように位置付ける。
解いたままだった包帯を手にして、巻きはじめた。]
(+83) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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大丈夫きっと加減されているわ タブンネ
[頑張ってね?と無表情で他人事のように告げる...であった だって結局他人事だし>>+81 でも泣きそうになるなら肩は叩きましょう。ぽんって]
(+84) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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[>>+75 どんな歌、と聴かれて。さらりと、ノートに何かを書きだした。 筆どりは軽い。中庭でいつも、書いていたように――。]
まだ、歌にしてない所は沢山あるけれど・・・。 書きたいことを、まず書いてね。そこから歌にするの。
[ノートに書かれた内容は――。
憶えていて欲しい、って思うけれど。 忘れないで、とは言わないよ。 あなたを好きだって、歌うかもしれないけれど。 それを悲しんで欲しくはないな。 幸せになってほしいな。幸せでいてほしいんだ。 その為に忘れるのなら、かまわない。]
(+85) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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[でも、あたしは、憶えているよ。 あなたを想って、幸せだったこと。 好きだって気持ち。笑ってたことがあったのもさ。 そういう瞬間が、花咲いていたことがあったんだよ。
ここでの日々は幸せだったよ。 あたしの人生には、沢山の花が咲いていた。 今まで、色んな花が沢山あって――枯れていった。 ね。 ――あたしはそれを、憶えているよ。
きっとあなたは、これからも。 沢山の花を咲かせるでしょう。 幸せな瞬間が、きっと来るでしょう。 一つ一つの、記憶の花を、咲かせるでしょう。]
まだ、歌には出来ていなくて――未完成だけれど。 タイトルが"君の瞳に花咲く日。"って言うのは、決まってるよ。
・・・ヒナちゃんと一緒に作るって、約束なんだ。
(+86) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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うん。・・・? 聴きたいな。トレイルのこと。
[ナナオは、何かを疑問に思いかけて――気づかなかった。]
・・・そっか。 やっぱり、憶えてなかったんだ・・・。
[と、聴けば>>+80やっぱりしゅんとする。 分かっていたけれど――そっか、と落ち込みはする。 トレイルの記憶の落ち方は、良く分からないけれど。 憶えていたりいなかったり、――それも本人から聞いたことはない。]
(+87) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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うん。でも猫はすごく楽しそうだよね。毟ってる時。 逃げるから余計にじゃれるんだよね。
[>>+81なんて、猫で例えたら余計に的確になった気がして。 猫じゃらしも、動かなければつまらなくてそんなに遊ばないのだ。 面白い動きをするから余計にじゃれたくなるんじゃないかな、と笑った。 トレイルの気持ちが少し分かる気もする。]
(+88) 2015/06/12(Fri) 01時半頃
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罪悪感覚えられると逆に僕惨めなんだけど
いや、話さなくてもいいなら話したくないんだけどね。本気で。 ケイトも、話したいことってないの?
[>>+82意趣返しのつもりでなく、話の花を傾けているつもりだった。 彼女が>>+82を思ったかはメルヤには計り知れない。 メルヤは数多く見送って、悲哀を受け止めた女性の中でそんな人がいただろうか。と真剣に考え出したぐらいだ。]
……って、余り僕から話すことじゃないね、これは。 ケイトには勘付かれてるけど、僕は幻覚を見るんだ。病気が進行しだして、ね。 それは、昔あったことがリアルに再現されるから。
僕の記憶力がいい、種明かしってとこかな。
[人の秘密を暴いているようで、少しばつが悪くなった。 ナナオに元気を与えるには、メルヤが持っている中ではトレイルに触れるのが一番だと思ったからだが。やや、罪悪感。
それすらも、忘れているかもしれないが。とは顔には出さないように気をつける。]
(+89) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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[ノートに書かれたその詩>>+85に、叶うならばそっと、緩慢に手を伸ばして 指で触れれただろうか]
……ああ、是が貴女の心の声なのね 綺麗で、美しくて悲しくて 幸せ、な。心の欠片
素敵な歌。ヒナコちゃんと一緒に作るの? きっと素敵で、輝く歌になるでしょうね。
[ノートに書かれた内容は。 何処か別離を感じさせる悲しみを宿す]
(+90) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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それ、僕は楽しくないし救いの手はないのかい?!
[>>+84の白々しいタブンネもしっかりと耳に通していた。 >>+88の心境はメルヤには知れない。本人は本能により逃避行動だがそれが面白さに拍車を掛けているなどとは思っていないようだ。]
(+91) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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[憶えていてほしいって思うその気持ちは誰にでもある 忘れないでと言わないけれど、絶対心の中では叫んでる 好きだと歌う声が彼に悲しみを宿すなら私は心の中に飲み込んでしまう
悲しんでほしくない、其れでも悲しんでほしいという矛盾を抱く 幸せでいてほしい、だれよりも幸せでいてほしいと願う それでも忘れないでと叫ぶ、相反した心を抱くの 恋って本当に、厄介ね
憶えている事は本当にしあわせ? 忘れたほうが貴方の為になると知っていたのに 忘れないでと願ってしまった事はきっと貴方を苦しめたかもしれない
こんな気持ちを知っただけでも、幸せだとは思うの 好きという気持ちは心を満たし、花を咲かせる だからこの歌は、とても心に響く]
(+92) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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[ここでの日々は幸せと歌い、 人生の花を数えるナナオ 忘れず枯れた花まで抱える貴女はきっと素敵な人
私の周りにも花はあったかもしれない でもこの手で摘めたのはほんの数輪で そのうちの1つだけでも欲しかったの そのうちの1つを、欲しかったの でも現実は唯残酷
記憶の花を咲かせるのを遠くで見つめるのは苦しいだろうけれど もう届かないのもわかっていて だから私はきっと過去の花をなぞる 記憶の花をなぞり、思い出すのだろう
ねぇナナオ、恋するナナオ]
貴女なら――……貴女は
(+93) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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本当にそれで、幸せなの? その歌の通り、届かないまま幸せを願い過去を紡いで
[最後だけ、何故か零れた、心 その問いかけは、多分自分も答えを求めていること]
(+94) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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お前はオレを何だと思ってんだよ… 反抗期はもうとっくに終わってんだぜ。
[普段通りの笑みを見ればそう言っても見たが>>72 否定の言葉を吐く前、 僅か、対する相手の体が強ばったように見え、眉を顰める。
それが事実>>70を告げたあとでも変わらないと見れば尚の事。]
(78) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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[感情のカケラ一つもない顔。>>75 微笑みの内側はちっとも笑っているようには見えない。 空白の微笑みの中身は伽藍堂。 …それを、見ていると。]
なあ、一つだけ聞かせてくれよ。キル。
[無性に――" "する。 青年は欠け落ちた感情を不思議とも思わず、 腹部の底で滾る篝火に薪をくべるように、訊く。]
お前さ、――…ケイトリンのこと、"すき"だったろ。
[当人二人から聞いたことは――無かったハズだ。 記憶を浚う。 …記憶には残っていない。 …けれど、二人でいる場面は何度も見ていたし、その時の二人の顔も何度も目にしているから。 ――…だからこそ、青年には今の弟分の態度が解せない。*]
(79) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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/* あいや、残りポイントが164ptだ。 ひろしだ。ひろし!
(-40) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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あ、僕もナナオの歌は聴いてみたいと思ってたんだよね
[>>+85に、僅かに顔を綻ばせる。包帯を巻き直して、上着を着る。 ノートの内容は覗き込んではいけない気がして、少し離れたところに。
迷った挙げ句に心電図のような器械に腰を下ろす。隔離される前は、目を付けられたくないために運動神経の良さを隠していた。
鈍らないように、トレーニングルームには欠かさず行っていたものだ。手品師(ケイトは道化師と呼んでるが)は体が資本。あと器用さだ。]
ヒナコかあ……
いっそどこか抜け道でも作ろうか? …なんてね。 [などと冗談を口にする。]
(+95) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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じゃあ同情を覚えたほうがいい?
……私?別に無いけれど。
[話してどうなる事でもないのだ>>+89 未練を零してしまえば澱から流れるのはきっとキルロイへの想いだけ それを恋を抱くナナオに聞かせるのには僅かばかり抵抗があった
意趣返し?なんて思ったりもした。話の花を傾けているつもりであることは 残念通じていない]
成程、それで貴方時折――話をしていても″向こう″を見ていたわけか
[すとんと、彼の説明で納得した 顔に出さないまでも何か腹に抱得ていそうな気がしたが 藪をつついて蛇を出すのは今は避けたほうがよさそうか ...はそう考えてはたと気づく]
(+96) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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そんなメルヤを見るのは、とっても楽しいんだけどな。
[くすくすと笑って、>>+91面白そうに。
>>+89それにしても、幻覚――って、どんなだろう? と内心で思いつつ。あまり病気のことには、触れないようにしていた――。 そのせいで、詳しくないのだ。 どんな病気なのか。何を見ているのか。 とても、それは今更なことで――。 もっと、みんなと色々なことを話していれば良かったなと思った。]
(+97) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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ねぇそれじゃあメルヤ貴方――……
[あなた、何度も誰かが連れて行かれる所を再現したりしているの? それはとても、恐ろしい事の様に思えた]
(+98) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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大丈夫いつかきっと救いの手は現れるわ
[つまり今はない。慈悲はない>>+91 割とメルヤの言動や行動がトレイルの嗜虐心を煽った結果だと思った でも其れを言うのはやめておいた だって――言っても治るとも思えなかったし]
(+99) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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うん。
[ケイトリンさんの手が、優しく触れる。 大切なノート。ケイトリンさんに見てもらうのは、嬉しかった。]
・・・うん。
[その悲しみも、分かる。 ケイトリンさんにも、好きな人がいるのだろうか――。 と、何となくナナオは察する。 >>+92 そっとノートに触れる手に、ナナオは触れる。 小手越しだけれど――。>>+94]
・・・。
(+100) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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あ。やっぱり話さなきゃいけないんだ。
[>>+87に絶句する。持ち出したのがメルヤ自身とはいえ、大いに悩んだ。 夏休みの自由工作から逃げ出したい気分だった。子どもじみた、抵抗のような。]
……いや? ナナオのこと、全部忘れたわけじゃないよ。 さっき動揺したって言っただろ? あれは本当
だから、僕。会いたくもないのに会いに行ったからね。 何だろうねぇ。僕から見たトレイル、ね。
まあ、刺激が強い部分と本人のプライバシーに関するところを除くなら。
[白い天井を仰ぎ見る。 まるでそこに答えが書いてでもいるかのように、目を凝らす。]
(+101) 2015/06/12(Fri) 02時頃
|
|
[少し涙脆く、なっているのかもしれない。 笑ったり――泣いたり。少しの間に、ころころと。 ――また、ぎゅっと胸が締め付けられて。]
・・・。
[――生きたい。 生きていられるなら――。 我侭だって、言いたい。 そう。その想いは、確かにあたしの中にある――けれど。 でも、書き記していなかった。 ぎゅっと、少しだけ強くケイトリンさんの手を握ったのは――。 悔しさか。 哀しさか。 もっと、生きたかったな――。 その、――諦めか。]
(+102) 2015/06/12(Fri) 02時頃
|
ナナオは、静かに、メルヤの話すトレイルの話を聴いている。
2015/06/12(Fri) 02時頃
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[素敵だと、思う。
彼の冗談に思わず笑いを浮かべさせられる。じゃあありがたく、なんて此方も悪戯っぽく帰すけど。叶わないな。なんとなくそう思ったし、これから先もそうなんだろう。(どれぐらいあるかは分からないけど)
こちらの問いへの答えだって。]
――……すごいよ、ほんと。 俺も、もっと時間があったら、そうなれたかな
[漏れる零れる本音。苦い笑いには、諦めと悔しさの混じった感情が浮かぶ。でも、もう。へらっとした笑いは消えない。]
俺ね……落したものを拾いに行こうと思ったんだ。
[ぽつり、零す。]
(80) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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何も覚えなくていいから。
無いんだ、何か。話してたら気が紛れるものかと思って、さ。
[>>+96の心理まではわからない。他人の恋愛の助言は出来ても、自分の恋愛に関しては初心者以下だ。
結局のところ。異性を本気で愛したことがないメルヤには、根本的にはわからない部分が多いだろう。]
…ケイトはよく見ているね。 なるだけ視線は向けないようにしてたんだけど。つい、ね
[ケイトとナナオは、ピエロの男を知らない。 ピエロの男が如何に愉快で、トリッキーであったか。唐突に始まる、バナナ売り。中庭の木と木を綱渡りする、顕著な像を見れば一瞬でも目を移すなという方が無理な話だ。]
(+103) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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――――……ひとつ追うぐらいなら、いいかな。 それ以外はもう、全部、諦めてしまったから、さ。
[落として見えなくなった記憶たちに。あの白い手紙の海に。嗚呼、俺は別れを告げたかったのか。“ただの紙”に。視界が少しだけ霞んだ*]
(81) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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……――。
[>>+98の震える声には黙っていた。 幸せで甘い幻覚の中に、一欠片。誰かの悲惨な状況を見ることもあるのは、口にしない。 彼女の声は、雄弁だった。表情など無くても、豊かな感性が伝わってくる。]
(+104) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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2人との会話が楽しい。 明日休みで良かった。 しかし、墓下で会話が弾むと後々上の人が大変じゃないだろうか・・・とか無駄に心配しちゃったりする。
ナナオは実はもっと衰弱する予定だったんだけど、話しているうちに元気になってきたね。 タルトちゃんに子守唄を歌っているうちに、召される予定だったとか。 今は、どうなるか――わかんないな。
(-41) 2015/06/12(Fri) 02時頃
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[触れる手は小手越し>>+100 それでも心は、触れ合っていると感じる
恋をしているという点に関して 私とナナオはきっと、同じ
ぎゅっと握られた手がきっと、答え]
……あのねナナオ 私狡いのよ――とってもね狡い、の 貴女の詩の様に綺麗に生きられたらよかったんだけどね
[とってもずるい願いを持ってるのよ 忘れられたくないの。彼の心に住んでいたいの]
(+105) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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其れでも私、諦めきれないのよ
何時か″此処から出て″ また再び会える日を夢見るの
その時まで、忘れないでいてと願ってしまうのよ
[誰に、とは言わない それでも。叶わぬ願いでもそれがきっと本音なの ――だから、この歌は綺麗過ぎて、切なすぎて 私の心の琴線を揺さぶって捕えて離さない]
(+106) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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・・・分かるよ。 羨ましいな。 あたしは、トレイルにちゃんと好きって言ってもないから。
[>>+105 そう願えるほど、相手に好かれていたなら――。 好かれていると、想えるなら――。 願っても、それを狡いとは思わない。 むしろ、願うだろう。好きって、もっと伝えたい。 そして、憶えていて欲しいって。全力で歌うだろう。 ためらいがちなあたしの想いは、まだ始まってもないのだ。]
(+107) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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じゃあ無我の境地に達しておいてあげる
私は貴方達を見ているだけで十分気が紛れているけれどね
[むしろ貴方のてんぱっているのを見ればと>>+103 他者に踏み込まぬ選択をしていた時点で彼の感情、情緒の発達は未熟なのだろうと思う むしろ別方面では多感になり、別方面では赤子の様なものではあるのだろうとも アンバランスさを、抱いているのだろうとも]
私は忘れないから 朧になる事はあっても、ね それは、何度も貴方と会話をしていたらわかるわよ
[貴方が誰かを記憶に刻もうとしているように 貴方を刻もうとしている人もいるの、と
彼の見る幻は何かは知らないが もし見えていたらじっと其方に意識が集中してしまうだろうけれど ――知らなければ、分からぬ事である]
(+108) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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一言で言うなら結構どころか我が儘だし、諦め悪い感じ。
[諦めてメルヤの知るトレイルを、言葉を手繰り手繰り寄せて、最初のトレイル評がそれである。]
ナナオも言ってたけど、子どもっぽいと思うとこあるよ。具体的にどことは言えないけどさ。 あとは、人からかうの好きだし。こっちにずかずか入って来る割には、最後の半歩ぐらい?残しておくんだよ。それで、気づいてませんって顔するから、うん、何かごめん。
思いだしたら殴りたくなってきた。
……そうだねえ。ちゃんと良いとこもあげておくとしたら。
…………――。
[果てしなく長い沈黙が生まれたのは言うまでもない。]
(+109) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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[震える声に帰らぬ返事>>+104 其れが答えと...は納得した
だからこそ、追の言葉は言わなかった 嗚呼なんて、哀しい(こわい)のだろう ...は″可哀想″とは思わぬものの。苦しいだろうなと、そう思った]
(+110) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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ケイトは、メルヤに、トレイルの良い所は貴方視点無いの?といった視線をおくった
2015/06/12(Fri) 02時半頃
メルヤは、口笛を吹き出した。
2015/06/12(Fri) 02時半頃
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[>>+106 ここから出て――か。 さっき、冗談のようにメルヤが言っていた一言にもそんなような――。 ――冗談のような、その夢は。とても、輝いている。]
・・・わか、るよ。 あたしだって・・・、分かるよ。
[でもさ。って小さく呟いて、涙がこぼれる。 ――次は、無い。]
(+111) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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確かに・・・。
[>>+109 ぽつりと、同意を挟んだ。]
うん。・・・うん。
[そして、長い沈黙。 うん、って聴く準備をしていただけに、中々でない様子に耐え切れない。
・・・泣いていたのに。 泣き笑いになってしまう。
あたしは、トレイルのそういうからかう所は良い所だと思っていた。 それに、我侭な所も、諦め悪いところも、良い所だなって。 全部良い所に思えてしまう。]
メルヤも、トレイルが好きなんだろうな、ってことは分かったよ。
[なんて、涙を拭きつつ笑った。]
(+112) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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……うん そう、だよね……そうだよね
[小さく呟かれた言葉、続かぬ言葉>>+111 彼女が零した涙に、私も小さく零す宝石 パライバトルマリンは悲しみを内包した青]
でも、夢で位は――私達、自由よ
[歩けぬ足、飛べない翼 伸ばせぬ、腕 夢の中なら、願う中くらいなら私達誰よりも自由だもの
ゆめをみたって、いいじゃない?なんて]
(+113) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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[シーシャはメルヤとケイトのことを知っていた。 其れを知ったから、具合を悪くしたのだろうか。
そういえば此れは先日のメルヤの部屋での騒ぎの面子だな、 などと思考が頭を過る。 そう思うと、酷く。…酷く、 ]
――――…? なぁに。
[問いかけの言葉>>79に、不思議そうに首を傾げる。 自分の態度を見て相手が何を考えているのか、 其処にまで思考は及ばない。思考は、辿り着かない]
(82) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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[恋愛相談に関しては、一度トレイル相手で非常に恥ずかしい思いをした為、シーシャにまで頼ることはしなかった。向こうから尋ねられたことも、無い筈だ。 しかしながら、この男は元来とても分かりやすい。 彼女にどんな想いを抱いていたかなんて、 少し見れば簡単に分かるだろう]
兄ちゃん、直球だなぁ…。
[其れが真面目な質問だとは、分かっていた。 それでも深刻さを感じさせないように、 惚けるような態で肩を揺らしてから]
うん。好き"だった"んじゃない。 今でも好きだよ。
[浮かべた微笑みが、一瞬だけ苦しげに歪む。 途方にくれたような、困り果てたような、色が滲む]
(83) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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……うーん。 何ていうか。ナナオはトレイルのいいとこ、ちゃんと見てるし。
僕は何だろう。
面倒見が良い? 愛想が良い? 人好きしそう? 仔猫拾いそう? というか天敵みたいな相手の長所、出ないよ。
今さら、というか。口にすることがないや。
(お互い面倒臭いなあ。 今更になって、君に告げる言葉なんて本当に無かったし、会いたくなかったのに腑抜けた顔してるから。)
[良いところを探そうとして、ふと浮かぶのは遠い冬空の下の中。 ずっと撫でてくれていた手は、昨日久方振りに撫でられて冷たくなっていた。
不安を隠すのは、自分本位が主だろう。でもそれが全てじゃないことメルヤは知っている。]
(+114) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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……やっぱり可笑しいよな。 凄く哀しくなると思ったのに。
泣き叫ぶ気にも、ならなくて。 自分が何を考えているのかもよく分からない。
こんなこと初めてで。
どうしたら、良いか。
[其処まで言って、苦笑する。 今度は先程までよりは、感情の籠った顔で]
ごめん、ごめん。 大丈夫だよ、その内、何とかなる。
[と思う、と小さく付け足した。 相手を見舞っていた筈なのに、妙なことを言ってしまったかなと、申し訳なさそうに*]
(84) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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[ケイトリンさんの涙は、とても綺麗で――宝石だった。]
・・・、なんだか、悔しくなってきたな。
[夢でくらい――。 その言葉を聴いて、素直にそう想う。]
・・・もっと、生きたいな。 生きて、我侭言って、好きだって伝えてさ――。 もしフラれたって、きっと――。
[――夢のことを考えると、逆に現実に生きたくなるのはどうしてだろう。 夢なら、幸せ――。 なんだか、それはとても悔しいのだ。 もっと、――時間が欲しかった。現実に、一緒に過ごす時間が。]
(+115) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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[彼は恋を知らない。奇しくもケイトが思ったように、メルヤの精神はアンバランスと言っていいだろう。
ひどく熟達している部分と、ひどく子どものままの部分。
女性同士の、どこか悲しげな恋の話には、耳を傾け、心に留めて置こうと思った。
ふと。思い出されるのは人影は、噂をしている人物だ。
軽々しく話せるものではないため、黙して秘するように目を閉じる。]
(+116) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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/* 恋の病… おにーさん経験無いから分からない
(-42) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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メルヤ。 あたしさ。全部、好きだよ。 トレイルのこと。聴いてて、もっと好きになったよ。
[なんて、笑ってみる。 メルヤとトレイルの関係は、メルヤからすれば複雑かもしれない。 けれど、一つもいやなところなんてなかった。]
(+117) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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僕の鼓膜が破れたのかな?
[>>+112の泣き笑いのようなナナオの顔を心配そうに眺めていた顔が、みるみる内に歪んだ。
その表情は”不本意”といった名が付いた彫刻のようでさえあっただろう。]
(+118) 2015/06/12(Fri) 02時半頃
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[>>+118 くすくすと笑って。 2人に共通しているのは、素直じゃない所だと思った。]
(+119) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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――あら。フラれたってなんて考えちゃだめよ 楽しいこと考えましょうよ
[願いを持つ事は自由なら。振られたなんてこと考えず>>+115 もっと前向きに。もっと自由に もっと、希望を持って]
生きて、一緒に手を繋いで笑いあって そうねピクニックをもう一度――…するのもいいかもしれないわ 頬に触れて、その瞳を見つめて
……あの人の羽に触れて
[最後の言葉を零した瞬間、あっしまったと...は固まった 聞いてないわよね、とぎぎぎと緩慢な動作でナナオを伺う...は、冷や汗をたらしている]
(+120) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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じゃあ代わりに猫じゃらしなる?
[おどけた調子で返してみる。 本心では、メルヤがトレイルを嫌ってない。嫌なら本気で逃げれば良いだけの話だ。
不意に鼓膜に甦ったのは、トレイル本人の声だった。
――『何なんだろうな、俺ら』(>>3:329)
それこそ、今さら過ぎるだろう。関係性に名前を付ければ、その関係にだけになる。 だから、いらない。どんな関係かなんて。いらなかったとメルヤは思う。]
面倒な性格してるよ。僕も、トレイルも、ね。
(+121) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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[...は願った。 現在ほのぼのな雰囲気で行われているメルヤやナナオの ――トレイルの思い出話、人物像の話
其れに紛れてきっと私の話題は埋もれるだろうと 唯只管無表情で願ったのだった]
(+122) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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考えちゃうよ。 だってさ。トレイル、モテるじゃん?
[なんて、軽く言ってみる。 メルヤだってさっきそう言っていた気がしたけれど――。 あたしのこと、妹みたいにしか見てなったり――とか。 有り得ると思う。うん。 それでも、良いけれど――。 もし、生きられるなら――さ。 好かれるように、努力してみたいじゃん? なんて、乙女心。は、話さなかったけれど。 泣いていたけれど――今は、楽しそうだ。]
(+123) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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・・・あの人の、羽?
[と、楽しそうだったナナオはスルーしなかった。]
もしかして、ケイトリンさんの好きな人は・・・。
[分かった、というような顔で。]
ヒナちゃん!
[と笑顔で言ってみた。 ナナオからすれば、羽といえばまずヒナちゃんなのだ。 子守唄を作ったことのある、キルロイさんよりも。]
(+124) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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ううん。 そしたら、あたしも猫になろうかな。
[メルヤにじゃれてさ。 なんて、笑って――。]
そうだね。・・・素直じゃないよ。 あたしも、ね。
(+125) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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そうだね。楽しいこと考えようよ。 抜け道がダメなら、職員の弱味握ってあっちとこっちと行き来出来るようにするとかさ?
[冗談なのか本気なのかで言えば、冗談九割本気一割だった。 メルヤには身体能力の点に置いて、ピエロの男が余りにも常軌を逸してそれの真似をしていたので
一般的成人男性よりもむしろ上だが、本人にその自覚はない。]
フラれるかどうかは、僕にはわからないなぁ [顔の前で手を振った。]
ピクニックと言っても、中庭だけど…ね。 [>>+120の焦りには特に気づいていないようだ。]
(+126) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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あら、トレイルってもててたんだ!
[...は正直、長年温めていた自分の恋心に気づいたのがつい先日だった為 恋の噂には疎かった>>+123 メルヤはそういえば聞き上手。何か相談でもされていたのだろうかと 彼をじーっと見つめていれば……
嗚呼、ナナオはスルーしてくれなかった>>+124 というかばっちり聞かれてた。私は穴を掘って其処に埋まりたい
でも告げられた名前が違ったので]
えっ違うわよ?
[と、反射的に答えて...はしまったという顔をした 此の施設で羽を持っている人は、現在知る限りでは2人であるから、して]
(+127) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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ヒナちゃんのは羽じゃなくて、翅って書いてるんだけどね。 どっちも「はね」だから、会話文では分からない!
(-43) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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あら弱みを握るのはいいわね 其れは試す価値はありそう。若しくは同情をちらつかせるとか
[凄く物騒に脱獄もとい抜けだしの事を考えました>>+126 割と本気だから性質が悪いです]
中庭でも良いじゃない 其処に皆が集まれば、中庭だって景色が変わるわ
[楽しい事は、幸せを運ぶ]
(+128) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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何故、あいつがモテるんだろうか。
[こんなにトレイルの話に華を咲かせたことがないため、メルヤは無意識にトレイルの前での雑な口調になりかけていた。 要するに潜在意識での甘えだが、当人は気づいてない。]
そうだね。 ……今までいなくなった人で、僕が知ってる限りは…三人、かな? 誰も打ち明けなかったけどね。
そして僕が聞く羽目になる現象をどうにかして欲しい
好みとか聞かれても知らないし、食べ物とか。色とかしか知らないし。 [だんだん、愚痴になってきている。]
(+129) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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[>>+127そんなケイトリンさんに、にこりと笑って、・・・肩をぽむ。]
そっか。 ・・・ケイトリンさん。ちょっと、意外かも。 あたしもキルロイさんと、話したことはあるけど。
ね。・・・聴いても良い? どんなところが、好き?
(+130) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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待って。何で僕が弄ばれる側から開放されないんだい?
[>>+125の猫になる発言を聞いて、本気の抗議を示した。]
ナナオは素直だよ。 本人がいなくても、こうして素直に口にしてる。
僕はもっと、何か面倒なんだよ。出会いが遅すぎたんじゃなくて、悪かった。
(+131) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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弱味かぁ。
[タルトちゃんにはせんせーは結構甘い気がする。 ラブレター貰ったらきっと喜ぶだろうなぁとか。 案外あたしにも甘い気がするのだけれど、どうだろう。人によって結構印象が変わるけれど、みんなして嘘つきだって言われているような――。
職員の弱味、というと後は色恋沙汰くらいか。 あとは、食堂のおっちゃんがこの前アルコールを横流ししているって噂を聞いたことがある。 一体どこの誰に流れてるんだろうな、と思ったけれど言わなかった。 ナナオは、結構病院のみんなには感謝しているのだ。]
(+132) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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同情するなら…僕に手錠とか足枷とか……ナナオをこんな風にはしないと思うよ。 ナナオの病状、精神的なものに関係するのかもしれないし
やっぱり脅迫材料を探すほうかなあ… [ちょっと真面目に考え出す辺りが物騒だった。 何せ手の甲にも突起した鱗がある人間凶器な上に、軽業を使うのだから、病院関係者も気が気では無さそうだ。 むしろ手錠と足枷で済んだことのほうが、奇跡に近い。]
まあね。中庭でも…良かったんだけどね。
[僕はトレイルのせいでほとんど楽しんでません、とはさすがに言えない。]
(+133) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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3人も。へぇ……
[...はそうなのかーとメルヤの話に不思議そうな顔をした>>+129
とはいえ、ナナオの挙げたトレイルの良い所を きっといなくなった3人も、見ていたのだろう だから惚れたのだろうなとも思った
だとすると――]
貴方ナナオのこと趣味が悪くないかって尋ねて>>+46いたけど 普通にナナオって見る目あるんじゃないかしら
[と、至極真面目に過去の話をほじくり返した 愚痴の様な話には、同情の目線をおくろう
そうね、割と聞かれても困るわよねと]
(+134) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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[>>+131ううん、と笑った。]
本人がいないから、だよ。 いたら素直に言えないもん。 いなくていいよーとか言っちゃうし。
・・・少し意地悪とかも、したくなるかもしれない。 好きなんだけど・・・、好きだから、色んな表情見たくてさ。 喜ばそうとすることもあれば、その逆もあると思う。
(+135) 2015/06/12(Fri) 03時頃
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誰、とは言わないけどね。 彼女たちの面子のために。この話だってここだけの話ってやつだしね。
[>>+134はキルロイしか本当に見てないんだろうな。と思っていることが露見されたら、また無慈悲なる言葉の暴力が襲っていたことだろう。]
いや、トレイルにナナオは勿体ない。 あと僕は、まあ。色々と、まだ黙っていることあるよ、とだけ言って置くよ…
墓下まで持っていくべきことぐらい、尊重するよ。例え相手が天敵でもね。
[溜め息を長くついた。 要するに彼女たち全員の趣味が悪いと言いたいようだ。]
(+136) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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[肩を叩かれればあっばれてーると...は降参した>>+130 意外と言われて、そうかしらと首をゆっくり傾げ
どんな所が好きか、と聞かれれば恥ずかしがって薄く頬を赤に染める 暫し迷った後――]
そうね、絵を描く時の真剣な表情とか おにぎりを両手でゆっくり食べる様子とか はにかんだみたいに笑う姿とか ……ううん、それだけじゃない。彼の笑顔はどの笑顔でも可愛いのよね
優しい声に、凛とした眼差しに 私の体調を気遣ってゆっくり歩いてくれたり タルトのお弁当のリクエストを叶えたり 酔い潰れたメルヤを介抱する際の優しさに それから――……
[まだまだあるのだが、言い過ぎたと。これでは惚気ではないかと ...は緩慢な動作で口を手で覆った]
(+137) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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[>>+129 トレイルのことでメルヤに聴きにいきたくなる気持ちは、よく分かる。 あたしもそのうちの一人なんだろうか――と思うと、ちょっと寂しいけれど。]
ううん。 トレイルは、ちゃんと助けにきてくれたよ。辛い時にさ。
[>>+133と否定する。 だから好きになってしまったのかもしれない――。 と内心で想った。]
(+138) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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[弱みを考えるナナオ>>+132を横目に 同情はどうやら使えないとメルヤは一刀両断>>+133 確かにそうかと頷く。私は車椅子を用意されたりと拘束はなかったが 2人の状態を見ればさもありなん。情に訴える手段は使えなさそうである]
やはり脅迫の路線ね
[駄目だ、物騒なのが集まって最凶に見える]
……?
[メルヤが何か口ごもる様子には首を緩く傾げたけれど 流石にその理由にたどりつくまでには至らなかったのであった]
(+139) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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ケイト、さりげなく僕の罪状バラさないでくれないかい? あとそれ、トレイルには言わないでね。本当に。
[>>+137酔っぱらったに反応する。 食堂の中年の酒横流し先は、無論メルヤである。]
トレイルは面倒見いいし、大体の人には優しいからね。 いまのは職員の話だよ、ナナオ。
…実際拘束されてるしね。 足枷も外したいけど、また着けるのも面倒だしなあ。 [>>+138には、さすがに本人の名誉のために肩を竦める。 動く度に鎖の音がするのは、囚人のような気分だ。]
(+140) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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分かっているわ。オフ・レコードよね知ってる
[自分とて彼女らの立場に立てば秘めていた想いを他者に露見されるのは嫌だと思うから>>+136 とはいえメルヤの杞憂は実は正解だ。きっと言葉の刃は的確にメルヤを切り裂いたろう]
……本当に、分かってないのね、メルヤは あら、黙っている事があるの?
[と、揶揄するも其れを深く追及はしない 墓下まで持っていくと言っているのだ。そこは好奇心だけではつつかぬが賢明だろう
ナナオの呟き>>+138に私は内心呟いた ほら、やっぱり――ナナオの趣味は、良いじゃない、と]
(+141) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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うん。うんうん。
[にっこりとしつつ、聴いた。>>+137 泣いたり、笑ったりしつつも――その様子はとても楽しそうだ。]
分かるよ。 男の人って、たまに可愛い所あるよね。
[格好つけようとしてる所とかも、あたしは可愛く見えてしまう。 朝の散歩してる所とか。うんうんと同意をして。 優しい声とか、分かるなぁって。]
2人とも、仲良いのかなって思ってたけど。 好きなんだ、っていうのは気づかなかったな。
[話を聴きながら、ナナオから見た2人は姉弟みたいだと思っていたから。]
(+142) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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あら、私″何時″酔ったかは言ってないけれど?
[貴方が酔った事は何度かあったわよね?数少ない施設のイベントの時とか その事を軽く揶揄してみた>>+139]
(+143) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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さっきから思ったけど、君達男の人の枠に僕入ってないよね?
いや…いいんだけどね。
[男女平等。どちらとも取れぬ立ち位置を取ったのメルヤ自身だが、こうして話の華が咲くと明らかだった。]
ま、君達には想い人がいるのもあるんだろうね。
[そう口にして、器具の前から下りる。]
…さて。こっちの施設のひとを脅迫するかどうかは、さて置いて。 僕は一回、部屋に戻ろうと思うんだ。
椅子持って来たいし、もしかしたら…部屋の荷物届いてた嬉しいんだけど。 ……多分無いだろうけどね。
[巡回も来るかもしれないという懸念があった。]
(+144) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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そうなのよね。 男の意地っていうのかしら。恰好をつけたがる所とか 其れからちょっとした仕草とかね
[分かってくれる?とナナオ>>+142に尋ねる姿は無表情ながらどことなく嬉しそうだ 同意を得られるのは嬉しいものだ ――そして続けられた言葉に、...は少しだけ目を泳がせた後]
……そのね、自分の恋心に気付いたのはね 一昨日なのよ……
[ある意味、距離が近すぎて気付かなかったというやつである 私も弟見たいと思っていたはずだったのにね、と 気付いたら異性として意識していたのと、恥ずかしげに告げた]
(+145) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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・・・あれ? 酔っぱらったって、もしかして。 食堂のおっちゃんがアルコールを流してたって噂、本当だったんだ。
[と口元に手を当てて。 そして、>>+140 職員の話だったか・・・、と勘違いを恥ずかしそうに。 でも、とそれも否定した。]
あたしのは、心因性だけじゃないよ。 本当に、これ・・・毒のせいだと思う。 これが治療かは、わかんないけど・・・。
[と黒い小手をいじって。 ナナオは、あんまり脅迫には乗り気でないらしい。 この部屋から出るのでも、周りを危険にさらしてしまうんじゃないか――と心配なようだ。]
(+146) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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[>>+144メルヤに言われて、今更ながらに気がついた。]
メルヤは、その代わりに話しやすいと思う。 こう、からかいやすくて?
[とフォローしたつもりだったけれど。 フォローになっていない気もする。]
うん。・・・あたしはあんまり、脅迫は乗り気じゃないけど。 分かった。・・・これ、ありがとね。
メルヤ。 ――またね。
[そう言って、にこりと手を振った。]
(+147) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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キルロイさんもそういうところ、あるんだ。
[うんうん。と嬉しそうに同意する。]
一昨日? ・・・あ。でも、あたしもそれくらいだよ。
[思えば、その前は兄みたいに見ていたし――。 恋心と自覚し出したのは、その頃だ。 撫でてくれて――。と思い出すとちょっと恥ずかしい。]
(+148) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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ガールズトークしてたら、うっかり146とか話しすぎである。
(-44) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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ナナオ。
[先ほどまでとはややトーンが違う声で、呼び掛ける。 元気を取り戻してきている彼女に言うべきことでもない気がするが]
僕が気が聞いたこと、言えないからさ ……もし、次に会うとしたら。トレイルは、僕のことも君のことも忘れてるかもしれない、けど。
ま、僕もそれ知ってたし。 …そうだね。忘れてても”初めまして”って言わないでやって。
[もうひとつの懸念は秘したまま。メルヤは穏やかな笑顔で、告げる。]
あ。それと、もし誰か来たら。拘束具繋いでるように見せかけて置いてね。
(+149) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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[青年は深緋の双眸を眇める。 見詰める弟分が何を考えているかまでは計り知れない。>>82
唯、首を傾げる顔の反応を視る。 そうして、片手間に色恋沙汰の相談なら 自分より余程トレイルに行くだろうなあと考えて、 原因不明の苦々しい思いが湧いてきたので、やめた。]
(85) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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[キルロイとケイトリンの仲については 何時気付いたのだったかと思い出そうと試みて …案外、メルヤ辺りに仲がいいなどと言われて注目するようになってから気付いたのかも知れない、と結論づけた。]
おうよ。遠回しな聞き方は好きじゃねぇの。
[褒めているのか貶しているのか、 問いへ先ず返ってくる返事は青年の言葉への感想で。 ならばとひらひらと手を振れば口を開いて応じる。]
――…そう、か。
[けれど、それ以上が次がれればそれだけ相槌を吐いた。 相対した顔の迷い子のような表情が、瞳孔を一瞬、過ぎる。>>83]
(86) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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――――……ならねーよ。
[キルロイの言い分を聞き終えれば一言。青年は口を開いた。]
何とかなるもんかよ。
どうしたらいいか分からなくなるほど"すき"なんだろう?
……完全に失くしたわけじゃねぇから すごく"かなしい"じゃあ済まねぇんだよ。キル。
[青年には"すき"は分からない。 分からないから、只の憶測で、推測で。机上の空論でしかない。 …それでも、何時かどうにかなる。なんて到底思えなかった。 処置を誤った傷跡は膿んで傷になる。痕として残る。]
(87) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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[キルロイの心に疵の残らないようにすることは無理でも、せめてその痕が醜いものにならないことを青年は願う。 それが叶わないことなのだとしても。]
自分の感情に蓋をするんじゃあねぇよ。 "すき"ってのははっきりしてるんだろ? ――だったら。
[青年は、申し訳なさそうな貌の弟分へ手を伸ばして両手でその顔を挟み込む。 それが叶えば、両手で圧迫した顔をやや上向かせるようにして瞳を覗き込もうと。 青年の暗赤色の瞳はじぃっと見て]
ケイトリンがいなくなって、どんな気持ちなのか。 …何もねぇってことはねぇだろう。 …吐いちまえ。
[色のない表情でそんなことを、尋ねてみた。]
(88) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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[服の中から手錠を出して、自らの手首に掛けた。 脅迫には乗り気ではないらしいことがわかれば、メルヤも積極的にやろうという気も起きない。]
いいよ、大したことしてないからね。 ただ、からかいやすいは撤回して欲しいけどね
[そうおどけて見せて、手を振ってメルヤは行きと同じように手錠と足枷をしたまま、部屋へと戻っていった
"また"という言葉は、やはり彼の口からは出なかった*]
(+150) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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さっきまで1時くらいだったのに、いつのまに3時40分になってたんだろう・・・!
(-45) 2015/06/12(Fri) 03時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/12(Fri) 03時半頃
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ええ、あるのよ。可愛いでしょう?
[自分の知っている宝物の様な彼の様々な事 其れを1つ1つ出していく>>+148 と、どうやら彼女も想いに気付いたのは其れ位の様で――]
私たち何だか、似てるわね
[何か思い出したのか、恥ずかしがる様子を見て ...は緩く口角をあげた]
(+151) 2015/06/12(Fri) 04時頃
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/* >>88 確定気味ですまねえ…すまねえ… あと、吐いちまえ、じゃなくて言ってみながよかったと今更ながら後悔する
(-46) 2015/06/12(Fri) 04時頃
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いや、一応男の枠に入れているわよ? タブンネきっと
[一応、という所から推して知るべし>>+144 さて、メルヤの話から巡回が来るのは不味いかと...も思い至る]
……巡回が来たら私達が集まっているのを知られて もしかしたらより拘束が厳重になるかも 今は一旦戻った方がよさそうかしら 私も、荷物が届いたなら見てみたいし
[殺風景な我が自室であるが、それでも少しばかりは荷物があった、はずだ ...も一旦部屋に戻るかと車椅子のブレーキを外す]
(+152) 2015/06/12(Fri) 04時頃
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ナナオ、私″また″此処に来るわね 一旦私も部屋に戻るわ そうしたらそのね。またね
[恋の話、してもいい?なんて 声を潜め尋ねる姿は年相応*]
(+153) 2015/06/12(Fri) 04時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/12(Fri) 04時頃
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/* 墓下が地上の二倍近くまで伸びている件について(ゲンドウ
アクティブに活動してるの三人のはずじゃ…?
(-47) 2015/06/12(Fri) 04時頃
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/* あと…キル、返事遅くてごめん!いや本当に。 考えてたら時間かかっちまうなあ。困った。
(-48) 2015/06/12(Fri) 04時頃
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[>>+149 初めまして、か。]
うん。分かった。 その時は・・・、どうするかな。 あたし、泣いちゃうかな。怒るかな。
[想像をしてみて。――ちょっとだけ、寂しくなる。]
トレイル。・・・会えるのかな。 もしここで会うなら、それはひどくなってるってことだしさ。
・・・でも、会いたいな。
[ぽつりとつぶやいた。]
(+154) 2015/06/12(Fri) 04時頃
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うん。 ケイトリンさん。・・・ありがと。
[もう一度、ぎゅっと手を握って。]
うん。・・・また、ね。
[恋の話、楽しみにしているねって。 そう、約束を重ねて――。
だから――、あたしは。生きるんだ。 目を瞑って――、また目覚めるんだって。**]
(+155) 2015/06/12(Fri) 04時頃
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/* ところで、わたシーシャどこ行ったと思う?
1.そろそろ出てくる 2.しばらく出てこない
1
(-49) 2015/06/12(Fri) 04時頃
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/* ラ神はわたシーシャの降臨を望んでいるようだ。
(-50) 2015/06/12(Fri) 04時頃
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/* 俺シーシャは一日一個(偶に二個)感情とか大事なものを喪失する作りになってるんだが、最後には記録と深く紐づいた痛みを失う。ので、まあ、そうなったらどうなるか大体お察し。
(-51) 2015/06/12(Fri) 04時頃
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/* >>88 というかこれ尋ねてないよな。 言ってみただよな。うん。
(-52) 2015/06/12(Fri) 05時頃
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/* 村建てはもう赤ログのことは忘れたことにした… 初日は…なにも…してませんでした…(しろめ
(-53) 2015/06/12(Fri) 05時頃
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― 食堂 ―
[ ぉあ゛あ〜、って挨拶をするミイちゃんに きょとん、と目を見開いて、 それから頬をゆるめた。
元気がないから心配したけれど 食堂のおじさんが「食べすぎだろ」と笑っていたから]
かわいいね。
[ 手をのばして、 タルトちゃんとミイちゃんを一度ずつ撫でる。]
うん、……また、やろう。 今度はタルトちゃんの好きなりんごのパイを持って……。 絵本なんかをゆっくり読んで……。 お絵かきもしてね……。
(89) 2015/06/12(Fri) 07時頃
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[夢をみるように、わたしはそんなことを口にする。 ナースさんや先生が、 ばたばたしているように見えた。 ……また、何かあったのだろうか。
そんな事を思いながらフランスパンを食べていると 紺色が見えて、手を振る。]
オスカーさん。 ……重そうですね、それ。
[ふわと笑って、 元気良くもぐもぐと朝ごはんをたべる彼に わずかに和む。
そんな時、世間話のように ケイトリンさんと、メルヤさんのことをきいた。 おなかいっぱいでくったりとした タルトちゃんを見ながら]
(90) 2015/06/12(Fri) 07時頃
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……転院、ですか。 でも、なんでそんなに急に。 ……そう、
[急なことだから誰にも連絡できなかった。 その言葉と、今の病院の状況に、ちらりと不安を覚える。
……「嘘」なら、 きっと、タルトちゃんやわたしを思ってのことなんだ。 そうわかるのに、…それ以上を考えるのを頭が拒絶する。
遠い日々に見た手品の事。 拾い上げたローズクォーツの事。 おすすめされた本の事。
……たくさん、たくさんの記憶の花を、 かわりに咲かせた。]
(91) 2015/06/12(Fri) 07時頃
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いい治療法がみつかったのかな。 ……元気になるといいね。
……転院したなら、きっと……
[わたしはそう思い至って、 フランスパンをたべ片付けると 部屋からレター用紙と鉛筆を持ってきて 静かな食堂で、書き物をしていた**]
(92) 2015/06/12(Fri) 07時半頃
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ふえ〜… お腹きつい〜……
[もう動けないとグッタリ、おじさんに食べ過ぎだろの言葉に反応してあんな大きなパンを食べさせるからだと不機嫌にしかめ面しながらまたぐたり。
ひなこおねえしゃんが私とミイちゃんを撫でる姿を目で追って、かわいいといってもらえたから尻尾を握ってまた別の鳴き声でご挨拶。 ミイちゃんは[ふみぃ…]と鳴いてそれに続いて尻尾を何度もニギニギニギニギしてみせた。]
「ふみふみふふふふみふみふふふふみぃ…」 [連続でミイちゃんはやる気の無い鳴き声を繰り返す。 ]
(93) 2015/06/12(Fri) 09時頃
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>>89 リンゴパイ…食べたいにゃあ… [お腹一杯でも美味しそうな響きによだれをじゅるり。]
絵本はななおねえしゃんが読んでくれるって約束したからいいの。
[表情を変えずに自然に返す。約束したのだからきっと来てくれると信じて絵本はランドセルに入れたまま。]
あ!お絵かきしたい! あのね、あのね ジコチューがかわいいの おねえしゃんも描いて〜!!
[少し前に子供達の間で流行ったニセっとモンスターの大人気キャラである。 頬に電気を溜める強力な黄色のネズミは誰にも束縛されない モンスターボールから出たいときに出てきて気分のままに暴れまわるのにピンチのときでも気分で現れない。むしゃくしゃしたときは伝説のニセモンでさえ強力な電気で一撃必殺するようなチート設定のため子供達の間で大変人気は高い。]
ジコチュージコジコー!
(94) 2015/06/12(Fri) 09時頃
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[食べに来たオスカーお兄しゃんに机に広がりながら方手を上げて、こっちだよ〜と手招きしてお話お話、けれど楽しいお話じゃないみたい。]
……転院?。
[顔をあげてオスカーお兄しゃんの話を聞く 知ってる人がどんどんどこか行くようで少しだけ気を落としおねえちゃんの顔を見て咳が出始めて。]
おねえちゃん…けほ…… みんな突然だね… 元気になったらまたここ来てくれるのかな? もう会えないの?…コホコホ… [不安そうに顔を見上げて聞いてみる。]
(95) 2015/06/12(Fri) 09時半頃
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/* ジコチューw
(-54) 2015/06/12(Fri) 10時半頃
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―シーシャの部屋―
何ともならないのか。 それは流石に、……こまったな。
[シーシャの言葉>>87を聞き、それでも尚笑っている。 他にどんな表情をすれば良いのか、分からない]
………………。
[だけど心配をかけていることと、 相手の真摯な思いやりは真っ直ぐに伝わってくる。 だから彼が言ったことを頭の中で反芻する。 何度も、何度も]
(96) 2015/06/12(Fri) 14時頃
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[腕が此方に伸びてくる。 大きな掌が頬を包み、気づけば眼前には彼の瞳。 鴉の眼には暗赤色の中、薄く青が差し込んで見えて。 綺麗だなと、場違いに思った]
どんな気持ち?
[靄がかった思考を、一生懸命巡らせようとする。 黒い瞳は揺らがない。 見開かれたままの夜闇の色に、 角持つ青年の姿が鏡のように映っている]
(97) 2015/06/12(Fri) 14時頃
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[やがて顔は相手へ向いたまま、僅かに目を伏せた]
………………寂しいよ。
とても。
[ぽつり、零した言葉は、あまりに拙い]
(98) 2015/06/12(Fri) 14時頃
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[すぐに視線を相手へ戻して、笑う。 さっきよりは、少しでもマシに笑えていれば良い]
だからさ、兄ちゃんも。 あんまり無理しちゃ嫌だよ。 先生に怒られる位なら、幾らでも構わないけどさ。
居なくなるのは。
寂しいから。
[無理しなくても、同じかもしれないけど。 黒い翼を伸ばして、相手の頭をぽんぽんと、撫でた**]
(99) 2015/06/12(Fri) 14時頃
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/* どうしよう兄ちゃんじゃねぇ… オレがむしろ弟だぞこれは
(-55) 2015/06/12(Fri) 14時頃
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/* でもごめんキル、オレ、明日にはいなくなるんだ… お返事考えよう…
(-56) 2015/06/12(Fri) 14時半頃
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だーっ、もう! 笑うな。 禁止!お前、笑うの今から禁止。
[青年の頭を翼が撫でる。>>99 …それを退けることはしないままで、青年はむすりとそう告げた。]
キル。キル。キルロイ。 なあ。 お前さ、無理しちゃダメだはオレの台詞だろうよ。
どんな顔をしていいかわからねぇなら顔を作るな。 ずっとわからねぇ顔をしてろ。 お前、今さ。
[言葉を迷わせて、口を止める。 続きを考えて、考えて、漸く口を開いて]
(100) 2015/06/12(Fri) 19時頃
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――――……目だけは、笑ってない。
[青年の覗く漆黒の瞳に映り込むのは青年自身。>>97 揺らがないその中に沈む感情は何だろう。 …少なくとも、笑顔の元になる感情では、ない気がした。]
(101) 2015/06/12(Fri) 19時頃
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笑うのはそうしたくなった時だけで十分だ。 …オレから言えるのは、無理スンナってコト。
お前こそ、無理するんじゃねぇぞ。 ――それと。
[真面目な顔で告げれば、一転。 青年はいくらか表情崩して、もう一言を加える。]
お前がオレの心配なんて百年早ェよ、キル。 弟分に気遣われるほど落ちぶれちゃいねぇさ。
[マ、ありがとな。と付け加えて両手を引き下げ、へらりと笑った。**]
(102) 2015/06/12(Fri) 19時頃
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[自室に戻ったメルヤの元に看護師のような男が現れた。手錠をしていて良かった、とメルヤは心底思った。
――…前に訪れた時は意識が無かった。 手錠と足枷は健康状態を気遣ってやむなく。
などと言った台詞を、得意の病院関係者向けの愛想笑いで誤魔化した。内心は辟易していたが、鍵が開いているから好きなように病棟を歩いていいというのを聞いた。]
……僕の、荷物は?
[わざとらしく弱々しい呟きを吐く。看護師は口籠もった。メルヤの荷物は、治療にはそぐわないので処分された。そんな文言を耳にする。 心の中でかすかに溜め息をつく。もう少し持ち出せば良かった。
メルヤ自身。ここに連れて行かれるという時点で諦観に身を寄せていたが、ナナオやケイトと話をしていて気が変わった。せめて彼女達だけでも、という気持ちが大きい。
頭の隅でそんな風に考えている。看護師の男がまだ何かを言っていた。 ――以前に、手品で随分騒がせた男が居たから。
その言葉に、メルヤははっと顔を上げる。]
(+156) 2015/06/12(Fri) 19時頃
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その人は? いつもピエロみたいな格好してて、あの、楽しそうにしてませんでした?
その人はどうなったんですか?
[激しい勢いで食い付いてきたメルヤに、看護師は随分前のことだから、と一言付け足して。
――なくなった。
なくなった。その言葉の意味を一瞬メルヤは理解出来ずにいた。なくなった。無くなった、亡くなった。 どこか茫洋としている彼の鳶色の瞳が、看護師は注射器を取り出している。治療のためだとか銘打った言葉には、彼には届かない。
――身体的な健康な成人男性である、メルヤへの予防措置。
軽めの筋弛緩剤を、まだ鱗の生えてない部分に打たれるのを静かに見つめた。ようやく四肢の自由が効きだした頃合いだったという考えは一瞬で霧散する。 この病棟にいる”家族”の残像が過ぎる。胸の奥で、かすかな翳りがすべてを覆い尽くした
注射を打たれた彼は、脱力したようにベッドの上に倒れ伏した。]
(+157) 2015/06/12(Fri) 19時頃
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( 僕は どこかで ×××××かもしれない
と思っていたんだ――。)
[心臓が早鐘を打つ。動悸が、する。 血の巡りが悪くなったように、全身が寒かった。 筋弛緩剤のせいだろうと、彼はおのれの内面から目を反らした。慕っていたピエロの男が、亡くなっていることなど当に理解していた。そう、呟いく。
視界の隅で、ファイヤージャグリングをしているピエロの男がいた。今の症状がどれほどのものかわからないが、熱気を感じる。 とにかく部屋から出ようと思い、重々しい体を持ち上げた。ジャラリ、鎖の音が耳に響く。頭にも鈍痛がして思考が上手く紡げない。]
(+158) 2015/06/12(Fri) 19時頃
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[ふと過ぎった残像は、先ほどまで話題に上がっていた年上振った男だった。逢いたくない、強く思った。]
(…逢いたくないな)
[”そろそろ”と言っていた。彼は恐らく、メルヤが先に”連れて行かれる”などとは思っていなかっただろう。昨日、部屋を訪れるまで。 白い、白い、手紙の山。 部屋では淡紫の花は咲いていた。彼の執心する、紫。
――…その執心が、朧気だった。
諦めた”振り”をしながら、諦めきっていない。薄紫の花を、外からのものを、追い続けていた。 どんな気持ちで見ていたか、彼は知らないだろう。
せめて――。
望みは何時だって、何ひとつ叶わない]
(+159) 2015/06/12(Fri) 19時頃
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|
[廊下を歩きながら、注意深く隔離病棟を眺める。 医者は、あちらの開放されていた場所の、笑っているのに目が気に入らなかった男とは違う人物のようだ。看護師も男の方が多いが職員数は然程ではない。
隔離されている患者数自体が少ないのだろう。
ぼんやりと歩きながら、椅子を持ち出すのを忘れていたことにメルヤは思い至る。 少し。病棟の構造や中を見て歩こうと思った。知っていて損はない。
行動と、茫洋とした思考は理性的だった。いつものように。 彼は彼が思うよりも理性が強く、故に今まで幻覚に囚われずに、諦観しきっていると(メルヤ自身は)思っているのに呑まれずに生きている。
それが幸か不幸かは、定かではない。
そしてどこまでも、現実主義者だった。現実は、現実でしかない。
人の心の傷みにばかりかまけて、自分の心の傷みは切り離して生きてきた**]
(+160) 2015/06/12(Fri) 19時頃
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ふふっ。
[ふみぃ、 と気の抜けた声で鳴き続けるミイちゃんが、 なんだかおかしい。 挨拶を返してくれることに感謝して、 タルトちゃんが本格的にたべすぎのようだから あんまり無理はさせないうちに、 朝ごはんをたべる。]
『絵本はななおねえしゃんが読んでくれるって約束したからいいの。』
……そっか。 そうだね。ナナちゃんが読んでくれるよ。
[こくん、と頷く。胸が痛い。]
お絵かきしたい? ……じこちゅー……? じこにゃんじゃなくて?
(103) 2015/06/12(Fri) 19時頃
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[長年びょういんに隔離されてると、テレビにも疎くなる。 やっとそれが「ニセっとモンスター」のキャラだと 思い出すと、]
わかった。がんばって……描いてみる へただったらごめんね。
[ちなみに、わたしの絵は。 犬を描いてせんせいに 「猫かい?」ってきかれるレベルです。]
[鳴き声を真似するタルトちゃんが可愛くて 頬が緩む。]
(104) 2015/06/12(Fri) 19時頃
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…………。 っ、
[タルトちゃん、咳が。 わたしは向けられた問いに、 手を止めて、微笑むけれど]
突然だね。うん。 来てくれるよ。 ナナちゃんも、五木さんも、 ケイトリンさんも、メルヤさんも。 きっと、来て……。
(105) 2015/06/12(Fri) 19時頃
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[「もう会えないの?」
その言葉に、固まって]
だ、大丈夫、だよ! また会えるよ!
[そういう声は、笑顔は、ふるえていた。 タルトちゃんの咳をどうしていいか ……わたしの態度次第で、どうなるかもわからずに。**]
(106) 2015/06/12(Fri) 19時頃
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/* >>104 ニセっとモンスター!ww
(-57) 2015/06/12(Fri) 19時半頃
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[むすりとした顔で告げられた言葉>>100に瞬く]
―――…ええ…。 それを禁止されると、…厄介だな。
[律儀に笑うのを止めて、真面目な表情で相手を見つめた。 駄目だ、また心配をかけている。 何とか自然な状態に戻らなくてはと内心焦るものの、 本当の普段通りがどうだったかすら上手く思い出せない]
無理は、してないよ。してない心算。
分からない顔かぁ…。 どんな顔だろう。
[困ってしまって、茶化すようにそう言った。 案外、今みたいな顔がそうなのかもしれない]
(107) 2015/06/12(Fri) 21時頃
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|
/* どどどうしよう切りどころが行方不明になっている ああでも、無茶すんなよと自分の感情に素直にが伝えられたからシーシャ的にはいいのか。
(-58) 2015/06/12(Fri) 21時頃
|
|
[沈黙の後に、続いた言葉>>101。 其れを聞いた瞬間、再び顔から感情の色は消える]
………………。
[無表情のまま、ちらりと窓の方へと視線を向ける。 朧に映る自分の姿は、確かに少し気味が悪い]
(108) 2015/06/12(Fri) 21時頃
|
|
[シーシャの真摯な言葉>>102を聞きながら、 笑いたくなるようなことって何だろうと考える。 真っ先に浮かんだ菫色は、記憶の中に閉じ込めて]
百年も早いのか。 それじゃあ一生心配してあげられないな。
[本当は、ずっと心配だし、ずっと怖かった。 あの緊急サイレンが鳴った日から、ずっと。 …シーシャが何処かに居なくなってしまいそうで。
ぼんやりとした表情で、笑みを浮かべる青年を見つめる。 少しだけ、思案するような間が空いて]
(109) 2015/06/12(Fri) 21時頃
|
|
それじゃあさ。 無理しないから一つだけお願いしても良い?
……昔みたいに、頭撫でてくれる?
[何言ってるんだろうなぁ、と自分でも思ったけど。 一生懸命考えた結果、 それが"笑いたくなるようなこと"の答えだった*]
(110) 2015/06/12(Fri) 21時頃
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/* シーシャはいなくなってしまいます( そっか撫でてと来たか。撫でるか。おう。
(-59) 2015/06/12(Fri) 21時頃
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/* うん、なんというか、無茶振りというか確定気味でキルはすまぬ…すまぬ…。本当にな、今日はな。
(-60) 2015/06/12(Fri) 21時頃
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時間があったから枯れただけさ。
[>>80諦観の入り交じる男の笑みに、幾分自嘲気味に肩をすくめて首を振る。
自分はいくらか恵まれていただけだ。 生活に倦むこともなく、いつも自分の目標を追いかけて。 応援してくれる周囲に恵まれ、そして死なないだけの糧を得られるだけの運に恵まれた──言い換えれば、今までの人生に満足しているから、こうしていられる。 それだけのはなし。]
私は弱い人間だからね。 君らのように十代やそこらでここに来たなら、絶望のあまりどうにかなっていただろうな。
世界には星の数ほど人がいるのに、その中でなんで自分が──ってね。
(111) 2015/06/12(Fri) 21時半頃
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|
君たちは本当に──そこら辺の大人よりも忍耐強くて、努力家で、立派だと思うよ。
[言って、オスカーはもうだいぶ上の方に行ってしまった、トレイルの顔を見上げる。 上目遣いになる視線の奥に、見守るような慈愛の色が浮かべて。]
そうだね。 私たちは、たくさんのものを手のひらから零していくし、ここで手に入れられるものは少ないから。
心に決めたものを拾いに行くのも、大事だと思うよ。 ──見つけたら、手放さないようにね。
[男の寂しげな声>>81は、もう戻らない何かを懸命に呼ぶようで。 それが見つかればいいと、心の底から祈って*]
(112) 2015/06/12(Fri) 21時半頃
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[表情の消えた顔を見詰めながら、青年の深緋は瞬く。 余程表情の無い方が、「らしい」と思う。>>108
大切なものを喪失した時にほどその後に続く空虚は大きい。 得る傷は大きい。 ――…作りモノの感情は何時までも続かない。
キルロイの視線が他へ向いたなら、それを追うことはせずに、弟分の顔へ視線を向けたままであったけれど、そのうちついと逸らして言葉を繋ぐ。]
…ハ。それでいいさ。 お前に心配されるほど悪化したら――――……、
[一瞬言葉を止め、悪化する前に。と続けようとして、口を噤み、それ以上声を出しはしなかった。 音になる前の囁きは喉の奥に飲み込まれて、消える。]
( ――――……死にてぇよ、俺は。 )
(113) 2015/06/12(Fri) 21時半頃
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[その直後、奇妙なお願い>>110に首を傾げ、ああそういえばと思い出す。…昔の話、ことあるごとに濡れ羽色の髪へ手を伸ばしていたときのこと。 ――…無くなって久しい青年の悪癖。それを。]
……、あァ、何時からやらなくなったんだろうな。 そんなコトしてたの、すっかり――忘れてた。
[返事の代わりに引いた手をゆっくりと伸ばして、 鴉の青年の頭まで持ち上げ、わし、とやや荒く撫でる。]
…辛かったな。
[そう、一言だけを添えた。*]
(114) 2015/06/12(Fri) 21時半頃
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/* あうう無茶振り気味ですまん…すまん… そして眠気が来ている。いかん。
(-61) 2015/06/12(Fri) 21時半頃
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>>104 … [思わず出た本音 今までだって出ていった人は何人いただろうか しかしまた会えると聞いても一度としてない。
本当はタルトだって気づいてる。帰ってこないであろうこと。 けど自分の病を理解してそう言うしかない大人達を見てきてついに感情はおねえちゃんの前で爆発してしまう。] 本当に……?おねえちゃん…
なんで…?声震えてる……?ゴボ … 本当にまた会えるの?けほ……けほ……
[忘れなきゃいけないのに… 抑えてなきゃいけないのに…心の咎が外れて制御が聞かなくなってくる。描いてくれている絵の横て不安が支配して…言葉の合間にどんどん息が苦しくなってくる。]
けほ…けほ…
もうやだ……約束したのに…いなくなっちゃうの嫌…… [ポロポロ涙も出てきていた。]
(115) 2015/06/12(Fri) 22時頃
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── 回想・食堂にて ──
[食堂には何だか着かれた様子のタルト>>と、その前で食事を摂っているヒナコがいた。 彼女が手を振ってくるものだから、体よくそこに着席して話しをすることにする。]
やぁ、この程度の荷物ならどうってことないよ。 私の場合、頭の中身とは反対に、身体がだんだん元気になっていくからね。
[笑いながらそう言って、そのうち振ったら耳から何か出てくるかもね、と頭を振ってみせる。]
ところでタルトは何で打ち上げられたクラゲみたいになっているのかな? もしかして、調理師のおやじに食事を盛り盛りにでもされたかい?
[食傷気味な顔をしているタルトの頭をぽんぽんと撫でて、その顔をのぞき込んでみたりする。]
(116) 2015/06/12(Fri) 22時頃
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[──そして、話の途中で思い出したように。]
そうだ。 さっき婦長さんに聞いたんだけどね。
ケイトとメルヤは転院したそうだよ。 急な話だけど、何でもどこかの病院で新しい治療法が見つかったって話だ。 昨日の今日の話だけれど、医者って言うのは忙しい職業だからね。 一日も待てないっていうことで、夜のうちにここを出ることになったんだと。
[そんな風に、メルヤとケイトがいなくなったことを告げる。 本当は、そんな明るい話ではないだろうと見当はついている。 けれど、幼い子らに残酷な現実を突きつけたくはなくて。
だから知らずのうちに口数が多くなる。 オスカーはよく喋るタイプの嘘つきだ──普段からそれなりに喋るから、そこまで違和感はないはずだけれど。]
(117) 2015/06/12(Fri) 22時頃
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[慣れぬ車椅子を操り、自室に戻れば其処に待っていたのは、 検診で自分を診察した医師だった]
『やあ、車椅子に馴染んだようでなにより』
[...はそうですね、と無表情に返す 表情筋が動かなくなる奇病であることを理解している医師は、 不愛想な返事に怒る事もなく、拘縮の様子を観察したり硬化の度合いをモニタリングしたりした後 どうやら...は害がない、と見られているらしく簡単に問診を終えれば解放された
まぁ段々と関節が硬化し身体が動かなくなる病だ 元々運動能力もそこまでない為そう思われるのも納得ではあった
荷物は其処にあるよと告げられて、その個所を見れば段ボール1つと梱包、 というより何か袋に入れられたものがあって ...は元々あまり部屋に荷物を置かない上、趣味も読書な為本は図書館で借りれば事足りる 故にの荷物の少なさで――とはいえ]
(+161) 2015/06/12(Fri) 22時頃
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……?
[その中で見慣れぬものが1つ 医師が去った後、その袋に入れられたものに手を入れて ゆっくり引き出し、出てきた、ものは]
……ああ。キルロイ
[其処にあったのは、2人で空を眺める絵 絵の中の私と、貴方は誰よりも自由で 傍にいて、幸せそうに寄り添っていて
ねぇキルロイ、コレを描くのに貴方はどれだけ無理をしたの? どれだけ、痛みに耐えたの?
――綺麗な、きれいな蒼い空を眺める2人 其処に閉じ込められた思いを抱きしめ、...は零す薄桃と黄色のダイヤモンド]
(+162) 2015/06/12(Fri) 22時半頃
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[逸らされた視線>>113、シーシャの横顔を見つめる。
止められた言葉の続きは聞こえなかった。 言い換えようとして、飲みこまれた囁きも知らない。 ただ、この角度からは、彼の成長した角が良く見える]
……………。
[改めて、先ほど彼の容体を噂してた医療者達を思い出す。 ―――不安ばかりが、募るけれど。
もう、不自然な笑顔を浮かべることは無かった。 ただ僅かに困ったように、眉を下げる]
(118) 2015/06/12(Fri) 22時半頃
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[幸せな時間 切り取られた幸福 でも、今現実では私、殺風景な部屋にひとり
メルヤやナナオと話していて、とても楽しかった。でも それでもあなたが、いないの]
あいたい。あいたい、わ
[転がる宝石、心の雫 思い出すのはナナオの歌 キルロイ、愛しい人
――今、貴方は――幸せ、ですか?*]
(+163) 2015/06/12(Fri) 22時半頃
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[お願いそのものは至極真面目だったのだが、 呆れられても仕方ないとは思っていた。
言ってしまった後で、答えまでの空白の時間に耐えかねて目を伏せる。何処か虚ろな瞳は、けれどその懐かしい温もり>>114が頭に触れれば、ゆっくりと確かに揺らいだ]
俺も、大きくなったから、さ。 当たり前と言えば、当たり前なんだけど。
[何時から彼が自分の頭を撫でなくなったのか。 自分は覚えている。けれど、言わない。 ―――…その代わりに、]
恥ずかしくて、逃げてたこともあったけど。 本当は嫌じゃなかったよ。
[少し荒っぽい撫で方は、 ぶっきらぼうな優しさを持つ彼そのもののようで、 何も変わっていないように思えた]
(119) 2015/06/12(Fri) 22時半頃
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[辛かったな、と、短く添えられた言葉。 それを聞けばゆっくりと目を閉じて、 掌の温もりに甘えながら暫く思考を巡らせて]
……うん、辛い。 もしかしたら、死ぬまで辛いままかもしれない。
[ぽつりと呟き、目を開ける]
でも、さっきより少し楽になった。 ありがとう、シー兄ちゃん。
[さっきの言いつけを破って、少しだけ笑った。 今度は無理したんじゃない。 笑いたかったから*]
(120) 2015/06/12(Fri) 22時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/12(Fri) 22時半頃
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/* >>120 …… [貴方は幸せ?と墓下でロル落とした直後に>>120が見えて涙がぽぽろである]
(-62) 2015/06/12(Fri) 22時半頃
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[一旦、自室へと引き返したのは薄ぼんやりと院内をさ迷った挙げ句のことだった。 >>2:130>>2:131シーシャに貰った本を手にして、再び廊下をさ迷う。
鎖を引きづるような金属質な音。まるで囚人のようだ、と頭の隅で思う。
ナナオの部屋を通り過ぎ――引き返そうともせずに歩いていた時だった。
>>+163かすかな囁き。耳覚えのある声に、メルヤの意識が傾いた。 ドアは開いていただろうか。メルヤはその囁きがある方まで、足を運んだ*]
(+164) 2015/06/12(Fri) 22時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/12(Fri) 22時半頃
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「本当に……?」
[幼い問いは、わたしの心を揺さぶる。>>115 わたしは咄嗟に、話題をそらそうとした。]
ほんと、だよ! ほ、ほら。描けた。じこちゅー、だよ。 うまくかけたよ……。
[どうしよう。どうしたらいいんだろう。 わたしはタルトちゃんの涙を拭おうとして こわごわと頬にふれようと手をのばす。]
(121) 2015/06/12(Fri) 22時半頃
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[ ……タルトちゃんの咳が大きくなってる気がする。 このままじゃあ、いけないのに。]
ね。泣か、ないで、……ねぇ。
[ じょうずに嘘をつかなきゃいけないのに 作っていた笑顔なんて、もう、崩れてしまって 宥めるように、泣きそうな顔で タルトちゃんの背を撫でさする。]
(122) 2015/06/12(Fri) 22時半頃
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[暫し絵を抱きしめ輝石の雫を零していた
ほろり ほろり
其れは絵を濡らす事もなく、心を閉じ込めて粒となり リノリウムの床に零れ落ちて
と、...は顔をあげ扉の方に顔を向ける 廊下を這う鎖の音は聞こえずとも、>>+164人の気配くらいはわかる ...は絵を一旦床に置き、車椅子の車輪を動かし扉越しに声をかける]
……誰?先生?
[先程所見は終わったはずなのに、と小さく呟き扉を開ければ 其処にはメルヤがいたろうか 絵本を抱いて貴方何してるの?なんて問いかけるはいつもの、無表情]
(+165) 2015/06/12(Fri) 22時半頃
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/* ケイトリンとキルのタイミングに泣いてしまう系シーシャ
(-63) 2015/06/12(Fri) 22時半頃
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やあ、ケイト。 ちょっと入ってもいいかな? [コツン。ドアをひとつ叩く。普段通りの澄ました顔をして確認を取る。長く共に過ごしているとはいえ、想い人のいる女性だ。 男とか余り数に入れられてなくても、きちんとするのが礼儀というものだろう。]
(+166) 2015/06/12(Fri) 22時半頃
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ええ、かまわないけれど
[彼が入ってきたなら、持っている本>>+166を見て それどうしたの?といった視線をおくる
割と律儀な性格のメルヤは、確認をとってから入室してきて それが自分に想い人がいるからとかそういう理由であるとは思いもしない 唯、礼儀正しい所があるのねと思うだけである]
さっきぶり、かな 荷物はどうだった?私は全部送られてきてたけど これ梱包を解くのもちょっときついわね
[荷物は少ないが、動かす身体の軋みが酷く だから未だ手をつけられていないの、と肩をすくめた]
(+167) 2015/06/12(Fri) 22時半頃
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>>117 ほ…本当にそうなの…?ゲホゲホ…
じゃあ、ななおねえしゃんは? ゆりおねえしゃんは?
それも治療が見つかったからなの?
ぜひーぜひー……
[オスカーお兄しゃんの目を真剣な涙まみれになった眼差しで見つめながら貯めてた感情をぶちまける。 >>121描いてくれたジコチューは嬉しいはずなのに、悲しくなってそれどころじゃなくなっていく。 泣きそうなひなおねえちゃんは不安を増幅させて全身のあちこちが痛い。 でも…でも…私だって泣きたい]
ゼヒッ…ゼヒッ…
嫌…もう、笑ってるの、いや… 会いたい…
(123) 2015/06/12(Fri) 22時半頃
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[──オスカーがかつて入所していた老人介護施設では、突然人がいなくなるのは、イコールその人が亡くなったということではあったが。 人生の最終盤を過ごす人々の集まる施設だったから、皆それなりに穏やかだった。
──○○さんが亡くなったそうだよ。 ──そうかい、あまり寝付くこともなかったのは幸いだったねぇ。
人がいなくなるたび、そんな会話は何度交わしたか知れない。]
(124) 2015/06/12(Fri) 23時頃
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[けれど、まだ幼い子らの世界は狭い。 幼くして親から引き離され、見舞いに訪れる人もないこの場所で。
目の前から誰かがいなくなると言うことは、まだ幼い少女に取っては死よりも辛い別れだろうと思う。
暗くならないように理由付けはしたはずだったが、やはり安心させるには至らないのだろう。
話を聞いたヒナコの顔は曇り、それを見たタルトの顔もたちまちのうちに曇っていくようすは、見ているのも胸が痛い。 それでも、暗い顔をすると少女がまた苦しみ出す筈だからと心象を表に出すことはなかったが。
小さく咳き込み出すタルトを見て、宥めるような微笑みを向ける。]
タルト、大丈夫だよ。 治療の中には大変なものもあるからね、タルトはそういうのを見ると苦しくなってしまうだろう? そのためにも、やっぱりここを離れないといけないんだよ。
(125) 2015/06/12(Fri) 23時頃
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さっきぶりだね。 梱包?僕がやろうか?
[本に視線を送られているのを見て、ああ、と小さく零す。]
シーシャに貰ったノートなんだ。 まだ中身見て無いから、持ってきた
[梱包の前まで来たら、目で確認する。 自分が開いてもいいだろうか。視線で問い掛ける。]
僕のとこには、荷物届かないみたいだよ
[手品グッズばかり置いてたからね。などと、小さく呟きを零した]
(+168) 2015/06/12(Fri) 23時頃
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[穏やかに嘘を重ねて、笑顔を凍り付かせタルトの背をさする>>122ヒナコに目を向ける。]
──ヒナコ、慌てないで。 困ったときには笑うといい。 暗い顔をしていると、そのうちそれが現実になってしまうよ。 タルトも苦しむ。
笑いなさい、それが何よりの薬になる。
[少し強めに言って。 タルトにあげようと、昨日作っていた小さなカードをヒナコに向ける。
『私が咳き込んでいたら笑ってください。 あなたが慌てると、私は苦しくなります。 あなたが悲しむと、私は息ができなくなります。 楽しいことを思い出して、嘘でもいいから笑ってください。』
ラミネートされたカードの表にはそんな言葉。 喘鳴にあえぐ少女の対症療法を知るものばかりが周りにいるわけではないと、昨日メルヤに症状を聞いて、文面を考えたものだ。]
(126) 2015/06/12(Fri) 23時頃
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本当に、さっきぶり じゃあお言葉に甘えてお願いしてもいいかしら
[此処に来る前は強がっていたものの、正直身体を動かすのは辛いのだ どうやらメルヤによれば、彼の持つモノはシーシャのノート、らしい つまりは日記帳だろうとあたりをつけた]
そう、彼に貰ったんだ
[″もう1人のシーシャ″、日記を紡がぬシーシャは其れを許したのかと ...は考えつつも視線での問いかけに緩く首を縦に振った]
貴方の手品グッズこそ此処では必要だと思うのだけれどね だってここ、何もないじゃない
[廊下と、個室と、眠る様に 若しくは苦しみを吐きつつ叫ぶ そんな患者で溢れている此処にこそと]
(+169) 2015/06/12(Fri) 23時頃
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本当だよ。 タルトはまだ小さいから知らないかも知れないけれど、お医者さんは一人で何でもできるわけじゃないんだ。 それぞれいろんな専門があって、たくさんの人がかかる病気ほど、専門の人も多いしいろんなところにそれ用の設備があるんだ。
けれど、ここにいる人たちの病気は、そんなに数が多くない。 だから、診てくれる人がいるなら、設備があるなら、患者である私たちがそこに駆けつけないといけないんだよ。
[刺すような視線を向けてくるタルトには半分の真実で説明を。 もちろん嘘は、“我々の各症状に対する専門医がいるかどうか”と言うことだけれど。]
(127) 2015/06/12(Fri) 23時頃
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うわああん 約束したもん!!! 読んで…げほ……げほ… 読んでくれるって約束したのに!!なんで!?
なんでええ……!? いや! 会いたい会いたい!!!会いたい!!!! 手品見たい!!話したい!! 会い………ひっ…ぜひぃ…
ゼヒッゼヒッ……
[オスカーお兄しゃんの顔にぶんぶん顔をふりながら苦しくてもその言葉をぶつけて泣き叫ぶ、机に突っ伏しながら息を引き攣り切らしながらどんどんどんどんぶつける。]
(128) 2015/06/12(Fri) 23時頃
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[>>+169ややあって、梱包を解く。患者にも解けるようガムテープしか無かったものを、一旦近くのテーブルに置いていった。]
うん、そうなんだ。 ちゃんと見て置かないと、思って。
[結局のところ踏み込まない信条であるメルヤが、シーシャと、”シーシャさん”が一体何であったのかはわからない。 ただの二重人格か。はたまた病気の何らかの進行か。 考えても詮無いことを、思いつつノートに視線を送る。]
僕の手品グッズがあれば、まあ。 ジャグリングの棍棒とかは普通に凶器認定されたかもしれないね…
[さり気なく物騒なことを呟く。
廊下の方で、ピエロの男本人そっくりのマリオネットを操っているピエロの男の幻を見る。いや、もしかしたら操っている振りしてる方がピエロの男か区別が付かないほど精巧だ。]
僕の手品なんて…大したことないしね
[何となく幻の方を見ないようにしながらも、小さくぼやいた。]
(+170) 2015/06/12(Fri) 23時頃
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/*地上と墓下の連携率wwwwww
ケイトとキルロイロル
手品とタルトwwww
(-64) 2015/06/12(Fri) 23時頃
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ありがとう、助かっちゃった やっぱり男手があるのはいいわね
[梱包を解くのを手伝ってもらえれば礼を言う>>+170 男扱いもするのだ、一応はね]
成程、手品グッズも凶器になる、か まぁ山ほどのボールは狂気の沙汰…もとい凶器だったわね
[酔っ払いの一件を軽く揶揄すれば悪戯っぽく小首を傾げる とはいえその動作は緩慢だ
それ凶器に使うつもりだった?なんて尋ねつつも―― 続く彼の言葉にゆるり、と菖蒲色を向け]
貴方は、″誰″と比べているの? 私は貴方の手品は十分凄いと思うわ
[ほら、また誰かを、みてる。其処に居ないなにかを、みてる]
(+171) 2015/06/12(Fri) 23時頃
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嘘だもん…タルト子供だから……
だからお兄ちゃん達も…おねえちゃん達も… センセーも…
[幼いながらに見た記憶、苦しむ私達に無理やり笑い 突然泣きだした前いた施設のセンセー、 子供と一緒にどこかに消えてって 二度ともうあえなくて 嘘の笑いで過ごしていた毎日 タルト達も気づいてて 無理やり笑うセンセーを見て私達も笑う。
みんなが笑顔の地獄の楽園はここでもなにもタルトには変わらない。
みんなの笑顔は嘘で私の笑顔も嘘!]
(129) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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>>123 そう。そう……だよ。見つかったから
[嘘を塗り重ねるのが辛い。 会いたい、という言葉に震える]
は、……い。 わかりました。
[オスカーさんの語調が普段より強くなる。 「暗い顔をしていると現実になる」……。 だったら――。
言いかけた言葉を、わたしはぎゅっと飲み込んだ。 オスカーさんはタルトちゃんを落ち着かせようと してくれているんだって わかっていたから。 >>126 見せられたカードには。 「嘘でもいいから笑ってください。」と書かれていた。 きっとタルトちゃんは、そんな病状なんだと理解する。]
(130) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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あれは嫌な事件だったね。 [>>+171の64個ものバウンスボールが室内に大乱舞を、勝手に過去形にした上に元凶がぼやいた。]
机の上に置いたままでいいかい? 車椅子でも取れる高さだから、不自由は無いと思うけど。 [ケイトの体が硬化していっているのを知り、メルヤは添えた。]
……凶器には出来るよね あとブーメランとか…アーチェリーもあったし。僕は苦手だったんだけどね。 [紫水晶の双眸を見つめる。 ”誰”と問われれば、一人しかいない。
どこか繕ったような笑顔を浮かべる。]
僕の、手品の師匠だよ。 ケイトは余り知らないかな? 大体はピエロさんとか、ピエロの男とか…そんな風に言われてる人でね、何だろう。 彼の部屋もね、小さなサーカスみたいで色取り取りでね。凄かったよ。
[昔懐かしむように目を細める]
(+172) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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[ どこかで。 子どもが
泣いている声がする。]
(+173) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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……ケイト [かすかに躊躇うように、彼女を呼ぶ。]
もしもの話だけど、ね トレイルが来たら君が、ナナオの部屋とか案内頼んでもいいかな?
[どこか繕ったような笑顔のまま、メルヤそんな風に頼みを口にした。]
(+174) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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[ わたしもしっかりしなきゃ。 しっかりわらわなきゃ。 タルトちゃんが苦しんでる。
でも――でも。 なんで哀しいのにわらってるんだろう。 なんで……。
「なんで」という言葉が タルトちゃんの疑問>>128と重なって――]
……タルトちゃん、
[引き攣るような呼吸音>>128が、酷く恐ろしかった。 わたしは、わたしは必死に頬をもちあげようとして ――やっぱり、できなかった。]
(131) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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せんせ……
[――嫌、あのひとには頼りたくない。 また連れて行かれてしまう。
でも。じゃあ。どうしたら。 わたしはオスカーさんと、 タルトちゃんを交互に見て]
……せんせい、よんでくるね。
[逃げるように、それしか、いえなかった。*]
(132) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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そうね、嫌な事件だったわ
[般若も降臨したしね>>+172 睡眠薬と酒の摂取でそうなった、とは知らなかったため ...の中ではメルヤに酒をたくさん飲ませたらあぶないという認識が芽生えていた]
ええ、もちろんよ 迷惑掛けるわね。後は自分で何とかできそう
[そう告げれば、...は聞こえたメルヤの言葉にへぇと呟く]
そんなものもあったのね。ブーメランは貴方の手品で見たことなかったわ 紙吹雪や鳩みたいなの?あれは見た事があったけれどね ……そう、師匠さんなの 私、此処に来た当初はあまり部屋からは出なかったから
[でも貴方達が手品で楽しそうにしていた様子は、知ってたわと小さく 繕ったような笑顔を見つめながら...は告げた]
(+175) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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どんな部屋だったんでしょうね。嗚呼、知ってみたかった 今となってはもう遅いけれど
[後悔は、いつも後にしか起こらないのだ]
(+176) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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[彼が、なにをきいたのかはわからない 何を思ったのか
わたしは タルトの事が苦手 否――タルト自身は好ましく思うけれど。彼女の病気が苦手なの
だって私、笑えない 一番笑顔が必要な子の前で、私では助けられない
私の精いっぱいの笑顔は、僅かな微笑みにしかならないから]
(+177) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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――ええ。いいわよ 任せなさい。恋のキューピットって柄じゃないけれど ああ、じゃあ私も貴方に1つ、お願い事していい?
……もし、万が一タルトちゃんが、此処に来たら 貴方に案内頼んでいいかしら
[躊躇う彼に、...も何処か苦笑じみた声で頼む]
私じゃ、彼女の病を悪化させるだけ、だもの
(+178) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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ナナオとゆりは──ごめんね、その子たちとは会ったことがないから、聞いてきてはいないんだ。 せっかく仲良くなったのにお別れするのは、寂しいし悲しいよね。
[もう笑っているのに耐えられないと嘆く少女に、少しだけ眉を寄せて謝る。
──人の気持ちに堰を築くことなどできない。
少女が暴れ出しそうなら自分が押さえるからとヒナコには合図を送り。 泣きわめく少女の目の前に膝をついて、少し強引に手を握って受け止めようと]
(133) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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[青年は弟分の抱く不安を知らないまま>>118 青年は仄暗く翳る瞳を半分ほど閉じて、暫く外した目線をゆっくりと元へ戻す。
そうすれば、眉尻の下がる顔を捉えることが出来たか。]
ん、そうだな。 …何時の間にか。 オレよりよっぽど「兄ちゃん」って感じだよ。
タルトや、ヒナにとっては、ずっと――お前のほうが、さ。
[キルロイの頭を撫でる端、苦笑交じりにそう告げて。 嫌じゃなかったなんて言われれば、 そいつはよかったと笑みがてら、ふと、遠い目をした。]
(134) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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[青年の、辛かったなという言葉に嘘は無い。 けれど、…これから先、その言葉を眼前の弟分は何度味わわなければならないのだろうと鬱屈とした気分になる。 それこそ、死ぬまで引き摺っていくのだろうと、思う。>>120
…忘れないから、辛い。失くさないからこそ、辛い。 それは、幸せなようでいて、残酷なことだ。 失くしてしまう青年には、"つらい"気持ちは理解が叶わない。 それを、少しだけ"かなしく"思った。]
――…上出来。 ちゃァんと自分が何を思ってるのか言えたじゃねぇか。
…それに、少しでも楽になったならよかったさ。 人を慰めるなんざ性に合わねぇよ。――オレには。
[青年は言った傍から笑うなとは言わない。>>120 それは切り貼りした笑みではないものに見えたから、 咎めもせず、唯、喉の奥でくく、と笑って、一際強く弟分の濡れ羽色の髪を掻き回し、今度こそ手を離した。]
(135) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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[随分と時間が過ぎてしまっていたようで、窓を通る斜陽は赤光を過ぎて闇が混じり始めていたか。]
――大分話し込んじまったな。
あァ、悪ィ。 見舞い?に来てくれたのに茶も出せねぇで。
[切り替えるようにそう言えば。 青年は少しばかり間を空けて、]
少し――野暮用があってな。 これからちと出掛けようと思うんだが、お前は
[どうする?と聞きながら、 立ち上がって伸びをすれば、あくびがひとつ、床に落ちた。*]
(136) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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──うん、今は信じられないだろうけれど。 でも、きっと──みんな、いつかタルトに会いに来てくれるよ。
[元気になっているかも、形があるかどうかも判らないけれど。
そんな言葉を押し隠して宥めるくらいしか、全能ならぬ自分にはできないけれど。
──そうあればいいと、願っている。 この子らが、元気になって外の世界を見られればいいと、切に。]
(137) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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もう二度と酒なんて呑まない。
[般若の降臨は実は酩酊状態だったメルヤはよく理解していなかった。 鎮痛薬と酒を一緒に呑めば、当然の帰結でもあるが。]
ブーメラン苦手なんだよね。 手元に戻って来ないから 僕なんて手品師紛いだよ。
[手品の説明を受ければ、繕った笑みの中で小さな笑いを含めて。]
僕の手品とは次元が違うよ。……うん。
[常軌を逸しているという説明の方が正しいが、ピエロ大好きのメルヤはそう思っていないので伝わりにくい。]
手品でっていうか、僕は彼が大好きだったからね。 [やはり、ポーカーフェイスか。道化師のメイクのように繕った笑みを浮かべて、そう呟いた。]
(+179) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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小さなサーカスみたいだったよ。うーん、何か色んな色の旗とか、鮮やかでね 夜には七色に光ったんだ。光るステッカーとかだったのかなあ
[そんな部屋で暮らすのは、常人ならば発狂しそうである。]
(+180) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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単純に僕がトレイルと二人きりになりたくないんだけどね
[少しだけ本音を零す。ここだけの話は、隔離されてから多くなったように思う]
タルトが。来るとか考えたくないけど。 来たらもちろんだよ。 ナナオに会えたら喜ぶかもしれないね。
[表情が動かせないケイトと、他人の笑顔を見ていないと発作を起こすタルトでは、遠慮をするのはごく当然だと、素直に頷いて引き受けた。]
(+181) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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そうね、飲まない方がいいわ。貴方凄かったのよ?
[なんて言いつつ...はあの時の事を思い出す 今は遠き、日常の欠片を>>+179]
あらそうなの。コツは確か手首のスナップがどうとか聞いた事があるわね 難しそうよねぇブーメラン ……紛いかどうかは、決めるは観客次第 私は立派な手品と思うけれどね
[私が知るのは貴方の手品だけだから 次元が違う、と言われてもわからないの ――だからこそ、噛みあわぬ思いでも、ある]
……そっか。貴方が慕っていたわけか その人に追い付きたかったのか、その人になりたかったのか それとも思い出をなぞったか 分からないけれど、きっと素敵な出会いだったのでしょうね
[でも、その繕った笑みは私、少し苦手だわ]
(+182) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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割と凄い部屋ねそれ。私だったら色の洪水に発狂しそう どうやって精神の均衡保っていたのかしら
[淡々と。...は無表情にそんな事を告げる]
光るステッカーってどんな感じかしらね。星とかあったのかしら
(+183) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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ああ、まぁねこじゃらしだから仕方ないわね
[ナナオのたとえを持ちだしそう告げよう 納得、と小さく呟きました
頼みを引きうけてくれたのなら、...はホッとした顔をして礼を述べた とはいえ無表情が僅か、目元が緩んだだけなのだが]
……貴方、今の貴方の方がずっといいわね 私貴方の観察者じゃない姿って、トレイルの前以外ではあまり見かけなかったから だから今の貴方はとても新鮮で面白い
[告げる声は無表情だが何処か面白がっているよう]
(+184) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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/* そしてふえるふえる墓ログ…
(-65) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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………俺にとっては、 シー兄ちゃんは立派な"兄ちゃん"だよ。
[相手を心配していた筈なのに、此方が励まされてしまった。 敵わないなぁ、と思う。 やっぱり"シー兄ちゃん"が好きだな、とも思う。
一際強く髪を描き回す指が、 離れていくのを少しだけ名残惜しく感じつつ]
ごめん。 随分長いこと居座っちゃった。 [相手の言葉に、つられるように窓の外を見つめた。 青味がかった世界に薄く黄色が差し込んでいる。 ……見たこともない空の色だ。 暗がりが増している事から、陽が落ちかけていると認識した]
(138) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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|
俺は、―――…ちょっと図書室に。
[どうするかと問われて、首を傾げながらそう答える。 眠たそうな相手の顔を見つめつつ、 野暮用って何だろうとぼんやり考えながら*]
(139) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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[彼の言葉を、ひとつひとつ噛みしめて。俺なんか、大したことないよ。ぽつりと呟いたのは決して謙遜ではなく、己の醜い部分までちゃんと知ってるから。
見上げられた視線に、こちらの視線をぶつける。彼の瞳の色に吸い込まれそうで何故か――安心した。
いつからか誰よりも遠く誰からも近くに立とうとしていた俺が。唯一……かなわないな、なんて素直に思えた人。
彼になら、頼めるかもしれないと思ったんだ。いつの間にか足は、図書室の扉の前へ。]
取りに、行くよ。 だからと言ったらなんだけど……
[足をとめて。困ったような笑みは、いつもの通り。見詰めるのは、手の内の淡紫。]
(140) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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“もしも”、俺に何かあったら。 ――――誰かに、こいつらの世話を頼んでもらいたいんだ。
[記憶を零す彼に、いつかの頼みを告げる意味。]
俺の部屋を見れば分かる、ってね。 キルロイはきついだろうし、タルトにあれを任せるのはちょっと酷かな。シーシャに花の育て方なんて分かるのかな…………ヒナコ、あたりに。たぶん彼女なら引き受けてくれるかなぁ。
[思い起こすのはひとりひとりの顔。見詰めるのは、目の前の彼の顔。]
お願いして、いいかい。
[手向けるのは、ひと房。自由の利かない右手に支えられた花々は、か細く揺れていた。]
(141) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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…そうだね。 記憶があるからなおさら辛いんだけどね。
[シーシャはバナナを喜んで受け取ってくれただろうか。 そんなことがちらりと、過ぎった。]
そうだね。そっか。 決めるのは観客次第、か。そうだね。 …ありがと、ケイト。
[ピエロの男の手品は手品というより最早魔術の域だが、ツッコミ要員が今は不在である。]
何だろうね? 一緒に過ごせたらそれで楽しかったから。なりたかったとかじゃないよ?
一緒に居たかった、それだけだったから、思い出をなぞったが正しいかな。
[何か。少しでも残して置きたかったのかもしれない。 ピエロの男がいたという名残を。無邪気に慕った、唯一の人の存在を。留めて置きたかったのかもしれない。]
(+185) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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ぜひーぜひー… (いかないで…) [声にならずに手だけをひなこおねえちゃんに向けて行くのを止めようとする。 ひなこおねえちゃんの動揺がタルトに伝わって息苦しさと全身の痛みはますます酷くなっていく。けどそれより苦しいのは心の方、私は悲しませてるのにさらに悲しませるしか出来なくて笑っていても泣いていても相手を苦しませるだけで…
ひらりと舞った描いてくれたおねえちゃんの絵 手をにぎられてお兄ちゃんの胸に泣きながら咳込んだり引き攣ったり]
はぁ…はぁ…ぜひーぜひ…
[胸に頭を付けて握られたまま手をお兄ちゃんの胸に置いて震えだす。このまま泣けたらどれだけ幸せだろう。泣くだけ泣いて笑えたらどれだけ気が済むだろう
けれど泣けば病は急速に体を弱めてて小さな風邪の菌を勢いつかせて蝕わせる。菌は肺へと向かって宿主の中でぐんぐん育つ]
(142) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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…彼は24時間で記憶を失う人だったし。 僕と違って常にピエロだったからね。精神構造は…どうだったんだろう。
まあ、何考えてるかわからないとこが、素敵だったよ。
[メルヤの憧れの基準が謎過ぎることが、今ここに発覚した。]
僕もその頃はまだ、しっかり覚えていようとしてなかったから…朧気なんだよね
(+186) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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その例え忘れない?
[納得されれば、それでもいいか。渋々と引き下がる。 安堵の息を零す。]
ケイト。僕は…覚えていること、気づかない振りをすること。入り込まないのは、もう癖みたいなものだからね。 …変わってないと思うよ?
変わったように見えるのだとしたら、その由来は……”未練”だろうね
[なんて。小さく自嘲まじりに微笑んだ。 望みのひとつぐらいは、叶ってもいいのにと思いつつ。]
(+187) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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/* トレイルが、ナナちゃんと幸せになればメルやんはそれなりに満足だよー そうか図書室だからナナちゃんを取りに行くんだね
(-66) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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[そんな体の中の状態なんて気づかず>>137の言葉にコクコク頷きお兄ちゃんの胸を借りて甘えるように吐き出した。
息は苦しくても受け止めてくれたこと 悲しい気持ちは載せてはいても離せなくて 初めて感じた慈悲のような包み込まれた優しさは苦しさは緩和されなかったけれど心が暖かった。]
ぜふ…ふぅ……ぜ……ぜひ…、
[意識が……飛びそうに苦しいながらも顔をしっかり見たくて…、 タルトは優しい顔のが、好き… 悲しみに笑ってほしくない、悲しいときは泣きたい 優しい顔のが見たい お兄ちゃんの、優しい顔を見ようと手をギュッと苦しいなんてどうでもよいほど…]
(143) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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/* ……ごめんねオスカー。 ちょっとパラドックス生じちゃってる気がするなにこれ申し訳ない。
(-67) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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― 深夜の廊下 白衣の前 ―
[まだ"メルヤ"の名を出す前。>>17 青年にはセンセーに聞きたいことがあったから 先に"その話"を持ち出したのだった。]
あのさ、センセー、……鍵、失くしただろ。
[服の下にかかる"鍵"を示しながら、青年は嘯く。 センセーの目からはその形を知ることは出来ないだろう。 ココの廊下に落ちててさ――拾ったんだけど、誰のでもないって言うから。センセーのだろ?と。
センセーは、少し 慌てたようだった。 使ってないだろうね?とか、あそこは立ち入り禁止で、とか矢継ぎ早に言葉が足されていく。
嗚呼、隠し事の下手なセンセーだ、と青年は冷えた頭で思う。 青年の手にする鍵の"ひとつ"が何処のものか。 何となく、薄らと、理解する。]
(144) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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[――…その上で服の中から取り出したのは自室の机の鍵。 鎖に繋がれたそれが閉じ込めておくべき記録はもうない。
これなんだけど、とセンセーに渡せば露骨に態度には出ないものの、落胆したようだった。 それでも、仕事柄そうせずにはいられないのだろうか。 青年の手から小さな鍵と鎖を受け取るだけは受け取って。
――――……嗚呼、その後のことだ。 …メルヤの名前を口にしたのも、ケイトリンの名前を口にしたのも、……青年の意識が焼き切れたのも。*]
(145) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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― 自室 ―
お前だって随分と直球じゃねぇか。 褒めたって何も出ねぇぞ。
[突っ込んだのは言われたことへの意趣返し。>>83 ストレートな言葉は青年であっても少しばかり照れる。 …けれど、平静を装ってぶっきらぼうな言葉を吐いた。]
…あーあー、気にすんな。いいって。 こんな汚ェ部屋でイイならいつでも来いよ。
[謝意は受け取らないとばかりにひらりと手を振れば、そのまま服へと両手を突っ込み、スリッパを突っ掛ける。 青年の部屋に鍵は無い。 出ていくのならご自由にとばかりに足を扉の方へと進めて]
(146) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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へェ、図書室ね。 ――…階段で転ばないように気を付けろよ。
[言い置いたのは忠告だけれど 青年以外に階段で滑って転ぶなどということを体現する人間がいるかどうかは考慮していなかった。
"野暮用"についてはそれきり口にしないまま、引き止める言葉が無ければ部屋の外へと出て行く。*]
(147) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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でも忘れるよりはマシだわ。どれほどひどい記憶でも、忘れてしまえば唯の幻想になる 其処に誰かがいたなら、其れは尊い記憶
[と、...は思う。夢に記憶を食まれる老人を知っているからかそれとも]
どういたしまして 当たり前の事を言って礼を言われるのは何だか不思議ね
[突っ込み要員などいなかったのだ]
そう。思い出をなぞったのね ……私も、なぞれば良かったかもしれないわ 通り過ぎて行った人々。憶えているだけじゃなく、そうすればより強く 記憶も輝きを持っていたでしょうにね
[こうかいするのはいつも、おこってから 動かぬ身体だから記憶をとどめようとして それは甘絵だったのだときづかされた]
―― 一緒にいたかったか。胸に響くわね
(+188) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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常にピエロはすごいわね わたしにはとてもまねできない
[24時間くるくるり。映写機のフィルムをとりかえる様に 記憶を喪うのは怖い事だろうと思う
その奇病にかかる前の過去の記憶は? おぼえてるの?わすれちゃうの? 名前すら、わからなくなるの? ――聞きたいと思えど其処に 彼の隣にピエロがいない、それがきっと″真実″なのだろうとおもう だって此処は]
何も考えない事ってある意味素敵と思うわ 色んな事から解き放たれてるってことだもの
[でも解き放たれすぎるのもまずいよね]
(+189) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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嫌ね素敵な例えなのにどうして?
[扱く真顔で尋ねました]
あら、じゃあ未練って素敵ね本当に 貴方をより人らしくみせる ――叶えば其れは希望になる
貴方は希望を抱ける?メルヤ
[私は、抱いているわと...は精一杯口角をあげる 不敵にみえるように、笑みを形作る 望みを持ち続ける事、それは私達に許された最後の自由で 叶えることも不可能じゃないと、信じたいから]
(+190) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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― 医務室 ―
せんせい。タルトちゃんが……
[そういうわたしの顔は、 せんせいにどう映っていたのだろう。 立ち上がり、すぐに食堂へ向かうせんせいの 後姿を追って、わたしは歩く。]
(148) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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>>142 [ 縋るように伸ばされたタルトちゃんの小さな手を 思い出している。
わたしよりももっとタルトちゃんは不安だろうに 優しい笑顔を向けることもできず 手に応えることもできないで、こうして――
つれていかれてしまうと予感していて、 こんなふうに、せんせいに頼る。]
……ひどいね。ごめんね。
[しんじゃえとおもった。じぶんじしんにたいして。
――そして、食堂へ戻る。*]
(149) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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/* そう言えば私って灰をあまりつかわない ロルに一生懸命になって……んもう……
(-68) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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/* お返事遅くて申し訳ねえ…申し訳ねえと思いながら漸く散りばめていた伏線を拾うコーナーがきた、かな…
(-69) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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/* (ひなこしねばいいのに…)ととってもおもう
(-70) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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── 現在・図書室前 ──
行っておいで……とは言っても、私もこれを帰さなくてはいけないのだけれどもね。
[図書室の扉の前。 立ち止まった男は先ほど後ろに隠した手の中の何かを見つめ>>140て。
自分に何かあったら世話をしてほしい>>140、と。 紫色の可憐な花を示してそう言った。
名も思い出せない小さな花を、自分はいつか見たことがあっただろうか?]
(150) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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……。
[じ、とトレイルの手の中の小さな花を見つめ、 トレイルの顔に視線を移してさらにじっと見つめて。
もしも>>141と言いながらもほとんど確信しているような声音は、視線は、彼の身に自覚的な何かがあっただろうことを伺わせる。]
(151) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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そうだな、私が世話をするにしても、ちゃんと覚えていられるかどうかは疑問だからね。
判ったよ、誰か適当な人を見繕って、その人と世話をすることにするよ。
[知り合い一人一人の名を挙げて、世話をしてくれるかどうかコメントするトレイルの視線は、そのたびに少しだけうろりさまよう。
真摯な声を上げて、小さな花を差し出す彼に微笑んで、]
あぁ、任されよう。 来年の今頃には庭をこいつで埋め尽くしてやればいいのかな?
[なんてにやりと笑い、薄紫を受け取った。]
(152) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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[──触れた手の温度は、低かった。]
(153) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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僕は。何人か、忘れたくなくても忘れてしまうひとを知ってる。 だからじゃないけど。その分僕は覚えていようと思ったんだ。
その人の分までってわけじゃないけど、さ。 [ふ、と溜め息を零す。]
通り過ぎていった人が多過ぎるよ、ケイト だから。全員の思い出はなぞれない。再現はされても、ね。 …普通の人だって、いつか忘れる。
忘却は、罪じゃないよ。 …誰もが皆、忘れるんだ。
僕は”忘れられない”性質なだけ。多分、病気の副作用だよ。
[それを伝えたかったのは、ケイトではなかったかもしれない。 それはメルヤにもよくわからない。]
(+191) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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そうだね。七年も前のことだから。 僕がこうなったのはそのせいかもね。 [おどけたように笑って見せた。その口元は微笑を浮かべる。]
だから彼はピエロだったんだよ。僕にとっても、みんなにとっても。
[当人が亡くなった。彼は死んだ。 それを聞いてまだ時間は少ししか経っていない。
ケイトが告げる彼の小さな変化のさざ波は、ピエロの男の死を確信してしまい、その心の傷みに気づいていないのもあっただろう。
ひどく心は渇いているのに、何故か雄弁になっていた。 その変化を、彼女はおそらく勘付かない。]
(+192) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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/* あう…人の設定拾えなくてすまぬ…すまぬ… ロールに時間かけすぎかそうなのか。ぐぬぬ。
(-71) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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断固として否定したいからだよ。
[メルヤも負けじと、言い返した。]
人、らしくね。 …何だか僕が今まで人間らしくなかったみたいな言い方だけど。
叶うかどうかわからないよ。ケイト ただの未練だから、叶ったらいいけどね。
……僕は観察者失格だとしても 諦観者には変わらない。希望なんて、無いよ。
現実を見つめ続けるだけ。
(+193) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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[淡々としたものには、諦観と退廃しか宿っていなかった。 メルヤの未練は、彼の望みではない。他の誰かの望みに触れてしまったが故の、未練。
――ピエロの男とずっと一緒に居たかった。 それがはじめの望みだった。
――みんなで穏やかで過ごしていたいだけだった。 次々と皆連れていかれた。
――…みんな、一緒に消えられれば良かった。 その望みが叶わないと知っていて抱いていた。心の中に望みを仕舞う箱があるとすれば、彼の箱の中身は空っぽだった*]
(+194) 2015/06/13(Sat) 00時半頃
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[手を振る部屋主の背>>146を見つめつつ、 ゆっくりと椅子から立ち上がる]
……うん、それなら"また"来るよ。
[言葉の端に、さりげなく一方的な約束を滲ませる。 メルヤに最後は"また"と言えなかったことが頭を過ぎる。 隔離施設へ向かう間際の彼の望みを知らず、 男はずっとそのことを覚えているのだろう]
分かった、気を付ける。 兄ちゃんも、寝ぼけて転ぶなよ。
[実際問題として、殆ど腕が機能していない今、 階段で転ぶと結構危ない。 忠告は素直に受け入れて、相手の姿を見送った。
野暮用については、 ついぞそれ以上問う機会を失ったまま*]
(154) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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―ある花の記憶―
[ある日、彼が私にいいました。お前は綺麗だね、と。彼女もそれにつられて言いました。貴女みたいになりたいわ、と。]
[私はただ、揺れるだけ]
[次に彼にあったのは、私が白い部屋にいた頃でした。彼女の細く白い指が、私を撫でました。彼は言いました。お前みたいになりたいよ、と。彼女は何も言いません、言えません。彼は悲しそうに笑いました。]
[彼が私の名を呼んでも。私はただ、揺れるだけ。]
[彼の腕に抱えられたのは、黒い黒い場所でした。誰も、何も言いません。笑うのは、真白の頬した彼女だけ。]
[私は、彼の涙で濡れるだけ。]
(155) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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[彼が私に触れたのは、白い白い場所に連れられた時でした。彼の瞳は、虚ろ。諦めに澱んだ瞳が揺れています。私を撫でれば、苦しそうに笑顔がゆがみました。理由は、私にはわかりません。彼は真白の紙に、黒いペンで何かを綴って、綴って、綴り続けて]
[彼は私に言いました。――“お前の名前は、なんだい? ”]
[私はただ、揺れるだけ。]
[彼は言いました。――“この気持ちは、なんなんだ”]
[私はただ、揺れるだけ。揺れるだけ。]
(156) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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[私の名前は――――――――……*]
(157) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/13(Sat) 01時頃
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/* 紫の花を推理してみようと思って 勿忘草だとありきたりだしさ
勿忘草:わたしを忘れないで下さい
アネモネ:儚い恋
(-72) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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あれだったら、俺が返しておこうか?
[礼に、ね。なんて。茶目っ気を込めて、彼に言ったのは少しの強がり。頭の痛みは、増してきていた。でも、まだ、堪えられないほどじゃない。できるだけそれを出さないようにして、微笑む。渡されれば、素直に受け取ろうか。]
…………頼んだよ。 君が手伝ってくれるなら、安心だね。
[本当に、本当に。]
それはそれは――――楽しみにして、いいよね。
[情景を浮かべて。胸が熱くなった。そこに、きっと、ほぼ確実に、自らがいないとしても。紫を渡せば安心しきった顔を浮かべて。止められなければ、もしくは勧められれば。図書館のうちに足を踏み入れよう。彼に最後に見せるのは、笑顔が良い*]
(158) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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/* 最終的に行き当たったのは
紫苑:あなたを忘れない 追想、追憶 遠い人を思う
(-73) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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私も知っている。けれど 私もその人たちの分までってわけでは無かったわね
私が忘れたくないから。大切な記憶をとどめておきたいから だから忘れない
[何れ蝋人形の様に生きながら死ぬ姿になる 覚悟して、私は宝石の涙を流すようになった そうしても結局、弟は助からなかったけれど でも此処で沢山の人に出会った
通り過ぎた人もいた 亡くなった人もいた ――でも皆に会えた。キルロイに会えたから私は]
(+195) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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忘却は罪ではない。けれど罪悪感は常に残るわ 私もその副作用が欲しかった ……と言ったら、怒る?
[貴方が見ているのは誰 私に話しかけているのか、それとも私の背後に話しかけているのか それとも第三者か其れはわからない それでもわすれたくないと、心は叫ぶのに、ね]
(+196) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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7年、長いわね ――あっという間のようで、長いわ 皆にとっての道化師なら。それは……ストロボみたいに 記憶に残ってはなれないでしょうね
[黄昏のシネマみたいに貴方は再現するのね フィルムを映写するように何度も何度も
道化師の戯れを 道化師の生きざまを
ふと彼の、手品の前の口上を思い出す あれもきっと、そのピエロの口癖だったのだろうと 普段より多弁になる彼。されど...はその変化の理由は思い至らず 真実の歯車は歪み噛みあうことはない]
(+197) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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あらそうなの。でも私は其れを却下する [言い返す言葉を一刀両断]
あら、そうとは言ってないわ 人であれど観察者という枠組みに自ら囚れたように見えただけ 貴方が諦観を抱くなら私は希望を抱きましょう 現実を見つめながらも私は最後まで希望は捨てやしない
例え諦めても、何度でも 私は再度、希望を持ち続けるわ
[空の絵の様に。あの光景の様に もう一度、私は彼と景色を共に眺めたいから]
(+198) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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/* 推理が外れても恥ずかしくないけど、描写には入れられなかった
(-74) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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[きっと私、一昨日連れ去られていたのなら メルヤと同じ気持ちを抱いただろう 諦めと、退廃と 未練を残すのが嫌だから、唯、記憶して心の宝石箱に閉じ込めて 時折其れを眺める余生を歩もうとしたろう
でも私は光を知ってしまった 未練を抱いた 欲を抱いた 希望を、抱いた
だから私は、諦めない 瞳の中に花が咲く。希望という名の花が咲く 彼の箱は空っぽかもしれないが、私の希望を仕舞いこむ宝石箱は、 輝くもので満ち溢れているのだ]
(+199) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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/* はかしたで…何が。起こっているんだ…
(-75) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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―廊下―
[図書室までの道中、廊下の窓から中庭が見えた。
自然と思い出すのは昨日の和やかな時間。 この狭くて白い檻の中で、 それは余りに歪なものだったかもしれないけれど。 でも、全てが偽りではなかったのだと思う。 少なくとも自分は、何らかの幸せを感じたから。
―――もしも空を飛べたなら、君と、何処までも。
今は闇に覆われつつある空、それでも遠く広がっていく。 漸く微かに動くようになった指先で、 懐に仕舞っていた"御守り"の紅玉を取り出した。 不思議なことに、その澄んだ煌く赤色だけは、 鴉の眼にも昨日までと何も変わらないように映る]
(159) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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"大切な人の涙が、病気の進行を止める薬になる"
実際にそう言っていたのは、医者ではない。 ニコラスだった。 ただ、妙に確信めいていたその言葉を、 彼女の記憶を貰う言い訳にした。
……君の瞳に、咲く花を。
(-76) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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[少し辺りの空気がざわつき始めた気がした。 振り返るが、確証は得られない。 奇病を抱える者達が集う院内、小さいものも含めれば、 何らかの異常事態は少なくはない。 スタッフたちもその辺りは、心得ている。 動揺が他の者へ伝わらないように、と。 それは現実を切り取るような鋭い優しさではあったけれど]
…………。
[同刻、空を一緒に飛ぼうと会話を交わした少女が、 危機に見舞われていることも知らずに。
男は紅玉を仕舞い、再び歩き出す]
(160) 2015/06/13(Sat) 01時頃
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|
/*
オスカーが泣かせてくる。 PLの方は完全にぎゃん泣きです。
オスカーの文章が好きすぎてやばい。
(-77) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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僕も忘れたくなかったから。感情も、鮮明に留めて置きたかったからね。 だから、僕は傍観者だよ。
[>>+195の瞳の奥に微かに灯るものを、眩しくなってメルヤは目を細める。 メルヤは両親から、およそ愛情というものを受け取らなかった。生意気で小賢しい性格が災いして友達と言える相手も外の世界にはいない。
何も残してきていない。だから何も遺したくなかった。]
知ってるよ。知ってる。嫌という程知ってるよ。 怒らない。
……僕には、忘れてしまう恐ろしさがわからない。 そして僕には、忘れる救いも訪れないって言ったら皮肉にしか聞こえない人達がいるかもしれないからね
[芯を捉えていないような瞳は、ケイトにどう映っただろう。 ここにいるようで、いないような感覚。過去と、今。錯綜する想いは何時だって、現実的だ。
それでも過去と今が混ざることが、なかった。]
(+200) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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君も最近僕にひどくない [ついに聞いてしまった。]
うん。別に囚われようとしたんじゃないよ。僕がそう位置づけた。 そうだね。いいと思うよ。
僕には何の望みなんて無いからね。 [声は抑揚がなく、何かを隠している風ではなかった。]
(+201) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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[彼女の瞳には、一昨日までの絶望が嘘のようだった。
瞳の中に花が咲く。そう比喩したのは誰だったろうか。 それは希望なのか、生きる気力なのだろうか。
彼自身、彼の心などわからぬまま。希望などない心の中を見つめずに、ただ、静かに現実を見つめることを、選んだ*]
(+202) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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そうだな──
[抱えた本を返しておこうかとの申し出>>158に、少しばかり考える。 本当はまたいくつか本を借りてのんびり読書でもと思っていたが、返しておこうとまで言うのなら、きっと人にはあまり構われずに何かしようと思っているのだろうかとも思う。
そういえば、パンプディングと野菜ジュースが鞄の中に入っていたなと思い出した。]
(161) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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それじゃあ、お世話をする相手は早めに確認しに行った方がいいだろうし、起きてるうちに協力者を探す用事もあるし……お言葉に甘えようかな。 バッグはカウンターに預けておいてくれればいいから。
それと、食事がまだなら、その中にお八つが入っているよ。 頭が回らないと捜し物も捗らないだろうし、こっそり食べるといい。
[そう言って、彼に本とお八つの入ったトートバッグを手渡す。
安心したように笑い、手を振る男を見送って。 扉が閉じられるのを見届け踵を返した*]
(162) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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── 回想・図書室にて:続 ──
[咳き込み、泣きわめくタルトに困惑しているのだろう。 ヒナコは必死に表情を作る努力をしていた>>131ようだけれど、言葉になった不安や疑問は伝染する。 ……共感能力の高い少女達ならなおのこと。
いたたまれなくなったように視線をさまよわせ、医師を呼んでくる>>132と言ってまろぶように食堂を出て行った。]
……タルト、落ち着いて。 私はここにいるから。
[痰の絡んだような喘鳴を繰り返し、胸元に少女は踞る。 痛いほど握りしめられた手を引き寄せて、比較的自由だった残りの手で背中を抱き込んで優しく撫でる。
小さな身体は、興奮のせいかまるで燃えるよう。 苦しげな息の下、こちらを見つめてくる少女から目は逸らさない。 彼女が安心できるようにとあやしながら、少女が落ち着くのを待った*]
(163) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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― →キズの残る壁面の前へ ―
[部屋を出て、早足で歩けば 青年が向かうのはキズの描かれた壁のその上。 立ち入り禁止の札。或いはその上の白い階段。>>1:197 傷痕深い壁を見れば、ここ数日"記録"をしていなかったことを思い出した。 ――自室の壁へ刻んだ痛みのことは記憶に薄い。
零れ落ちる砂時計の砂はあと幾粒? 砂が全て落ちるまであとどれだけ時間がある? 青年には知りようがなく、…知る気もない。
青年の深緋の瞳は何も映し出さない。 "起きた">>60瞬間から秒読みは始まっていた。
"たのしい""かなしい""うれしい""つらい" 口にした言葉は空っぽ。 励ますような言葉を口にしたって、 その中には何も入っていない。伽藍堂のまま。]
(164) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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[……せめて。 キルロイに感づかれはしなかっただろうか、と思う。 感情に蓋をするな。無理に笑うなと言った口のなんと滑稽なこと。
感情に素直であれと口にする青年には、もう感情のひと欠片も残ってはいないのに。 唯、憶測で、推測で、慰めた"フリ"をした。
気付かれていなければいい。 ――同時に自分がいなくなったあとには、誰も彼もが"辛い"と感じることがなければいいと、思った。
自分の存在の爪痕を残しておこうと必死だった青年は 初めて、そう、思った。]
(165) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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[そして、目的の場所へ続く階段の前へ歩み寄ると、 "立ち入り禁止"を蹴飛ばして更に先へと歩を進める。
階段の先の先、見上げるのはひとつきりの白い白い扉。 ――…その先は、青年の知らぬ世界。見たことのないもの。
青年は扉まで近付くと、服へ入れたままの鍵を取り出して 鍵穴へ差し込み、――――……回す。*]
(166) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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[図書室の前まで差し掛かって、扉の前の人影に気付く。 その二人の雰囲気が、とても穏やかだったから。 何となく邪魔をしたくなくて、 声をかけずに少し遠くから見守った]
……………あ。
[ところが、程なく二人は別れてしまった。 オスカーが図書室を離れ、トレイルは中へと。
どうしようか。 何故だか、また例の、悪い予感めいたものが。 結局扉の前までやって来たけど立ちつくし、 其処から足を踏み出せないでいる]
(167) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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[忘れえぬ記憶、
それはとても残酷で それはとても素敵で
前提が違い過ぎればそれは、何も生まないのだ ――認識の祖語のみ、紡がれる 価値観の違いのみ、紡がれる]
(+203) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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其れは貴方があまりにもいじりやすくてつい
[全く悪びれもせずにしれっというものの、 最後の言葉にゆるりと菫色は細まる]
――ああ。また戻ってしまったわね 貴方の言葉(こころ)は、虚ろだわ
[メルヤの声に抑揚を感じないのに気づけば ただ、...はそう返した]
扉の音が聞こえるわね また、誰か――くるのかしら
[耳欹てれば音が鳴る 重厚な音。扉が開く音がする あちらとこちら、つなぐもの
...は、そろそろ部屋に帰らなくていいの?と尋ねる 今日はもう、疲れで部屋から自分は出れそうにはない]
(+204) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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[傍観者よ、君自身が1歩進もうと思わなければ 眼前の道も見えはしまい
現実の前に転がる未来地図 あまねく未来への道は無数にある それを見つめ、誰かが選ぶのを唯黙って見ているのだろうか
――私には、彼の苦しみなどはわからない 寄りそう事も出来ない
唯、道はあるのにと呟くだけしかできやしない 歌いながら真実紡ぐ鳥の様にはなれない キーウィット、キーウィット。其れはなんて哀しいお伽噺!
同じく他者を見つめ記憶するのに どうしてこんなに、違う思いを抱くようになったんだろうね*]
(+205) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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[こちらを見つめる視線は何かを見通すようだったけど、嫌じゃなかった。ただ少し、申し訳ないくらいだったけどね。本とトートバックを受け取れば、瞳を輝かせた。]
それはいいね、こっそりいただいてしまおう
[悪戯っ子みたいに。ガンガンなる頭を無視して、昔みたいに? 今みたいに? ……だからオッサンでも童顔でもないって。俺の笑顔はいつだってこれだったはず。]
―――― ありがとう。
[落した感謝の言葉は、果たして彼だけに向けたものだったのだろうか。ゆっくりと足を、図書室の内部へ。一瞬だけ振り返って手を振れば、扉を閉じた*]
(168) 2015/06/13(Sat) 01時半頃
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トレイルは、キルロイの姿には気づかない*
2015/06/13(Sat) 02時頃
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そうだね。邪魔したね。ケイト。 ……それじゃね。
[メルヤは長く話していたから疲れただろう。巡回がまた来るかもしれないと思い、暇乞いをした。”また”とは口にせず。]
頼んでたこと、よろしくね。
[それが明日でなかったとしても。 もう――長くはないのだろう、とメルヤはほとんど確信めいていた。
彼が”連れて行かれる”ことを望まなくても。 足取りよりは帰りよりは、軽い。筋弛緩剤の効果が無くなってきたのだろう。
心はどこか虚ろだった*]
(+206) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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[──呼ばれてきた医師は、タルトに鎮静剤を投与する。
しがみつき、すがるように見つめてきた幼い瞳が閉じられるまでに、そう時間はかからなかった。
そして少女は連れられていく。 行けば戻れぬその場所へ──いや、けれど。 会いたがっていた人たちに、もしかしたら会えるかも知れない。
もしそうなら、彼女のために喜んでやらねばなるまい。
けれど──もしかすると。 そこは今度は、絶対的な離別を経験するかも知れない。 でももうそこは、おそらくあちらに行くまでもなく蒸発するだろう私の手の届かぬ場所だ。
──彼女が平穏であるように、ラミネートカードを握らせて。 ただ祈って見送った**]
(169) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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[途中でナナオの部屋を覗いたが、彼女は寝ているようだった。 そっと閉めて、自室へと真っ直ぐ向かう。
手錠と足枷の音が妙に生々しかった。
囚人、咎人。見ているだけで何もしない。それも罪で咎だと、責められているような気分に陥ったのは何故だろうか。]
[自室に戻って、枷を嵌めたまま気怠そうに横たわる。 乾いた心は応えない。 救済なんて、どこにもない。
一縷の未練だけが、彼の心をどうにか留めようとしていた――**]
(+207) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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/* タルトちゃんのほうたぶん拾えない…! ぐうう…
(-78) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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―図書室―
[カウンターに、オスカーから渡された本を置けば。足はそのまま、真っ直ぐ。ろくに来たことも見て回ったこともないこの場所で、よく忘れていなかったな、なんて苦笑を零す。
早速ひとくちいただいたプティングは、すきっ腹には信じられないぐらい美味しかった。]
[そして、数刻もたたずに――――目当ての本を見つけた。]
[こんなに簡単に見つかってしまうなんてね。]
[少し飛び出したそれは、もしかしたら誰かが最近読んだのかもしれないし、借りていたのかもしれない。それが誰であろうと、愛しかった。反して、頭の痛みは増していく。ミシリ、と何かが欠ける音が響く。
諦めは、慣れは――――寛容に、受容に、変わる。あれほどまでに俺を苦しめていた、怖れはどこかに押し込めて。受け入れる心構えはできている。
あとは。]
(170) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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[求めて、近づけなくて、遠ざけて、退けていたページは呆気ないほどすぐに見つかった。そりゃそうだよな、あれだけずっとずっとずっとずっと…………毎日飽きもせずに、眺めていたのだから]
[飾られた花の絵。]
[決して見まがうことの無いそれを、目を細めて左手でそっと撫でる。腰を下ろして。横に添えるのは、持ち込んだその集合花。ミシリ、ぴしり。何かの音は強くなるばかり。頭痛は増す一方。
それでも、俺は本に目を落とし続けた。]
(171) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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[――――……シオン。]
[その名を、その愛しい名を何度も何度も何度も何度も零す。頬を零れる何かは、止まらない。何も思い出せなくても何かが俺の中に、確かに巣くっていたんだ。ミシリ、ぴしり、ガリッ。響く音など、気にならなかった。]
[花言葉は、『追憶』…………『君を忘れない。』]
[彼の手から“記憶”が離れて、地に堕ちる。]
[“瞳の割れる”音がした。
俺の視界は――――そこまで。]
(172) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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俺は――――すべてを“落としちゃ”いなかったんだ。
[浮かべたのは、うっすらとした“本物の”笑み。]
(-79) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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[両の瞳が最後にとらえたのは、やっぱり淡紫で*]
(173) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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―***―
[何かの足音が聞えた。]
[どれくらい気を失っていたのかは、分からない。何だ何だ、人が良い気分で眠っていたというのにね。ひとつ、ふたつ、みっつ。足音は徐々に増える。頭が割れるように痛い。身体を起こすことさえ、脳に拒まれる。]
[俺の名前を呼ぶ声は、知らない声。きっと、たぶん“知らない声”なんだと思った。]
[俺の躰に触れる手は正直好ましいものとは言えず。なんだよ、もうちょっと丁寧に扱ってくれたっていいじゃないか。不満は、形だけ。浮かべているのは笑み。体が浮かび上がる感覚がして。]
嗚呼 待って 。 忘れ物 が あるんだ
[取り残されたのは紫苑と、“誰か”のトートバック*]
(174) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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―未明:自室―
[荷物は、既に無く。]
[真白の部屋に残るのは、淡紫だけ。]
[あれだけあった白い手紙は、もうほとんど残っていない。]
[開け放たれた窓の外、一枚。逃れた手紙が舞い上がる。]
[どれだけ空高くに上がっても、]
[返事は、まだ―――――*来ない* ]
(175) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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[そもそもトレイルは、 図書室に用事のある人種だっただろうか。 其れを言うならば、自分も似たようなものではあるが。 それに、タルトが絵本を貰ったとも言っていたし。
廊下に落ちた一枚の花弁の色が、 淡紫であると最早この瞳は認識できない]
(レイ兄ちゃん。)
[さして分厚くもない図書室の扉。 けれどか細い声であれば、其れは何処にも届かない。
明らかな異変に気が付いて蒼白な顔で中へ飛び込んだのは、 きっと全てが終わった後*]
(176) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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/* 入村前から、ある程度落ちるときのことは考えてたけど。 “瞳が割れる”のは、ついさっき、降りて来ました。
そうだよね、頭が結晶化するなら、あり得る。
(-80) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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[ ――――……ばきっ。
鍵は容易に回る。 …同時に、何かの割れる音が青年の体の奥で響く。 ふらり、とその場を離れる虚なる瞳は矢張り深緋で。*]
(177) 2015/06/13(Sat) 02時頃
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