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スティーブンに1人が投票した。
セシルに7人が投票した。
セシルは村人の手により処刑された。
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ペラジー! 今日がお前の命日だ!
2014/09/09(Tue) 00時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ペラジーが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、スティーブン、ジリヤ、ヤニク、ズリエル、シーシャ、クリスマスの6名。
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[物語を読み終わり手持ち無沙汰になって ふらりと外に出た
そこに見知った顔がいただろうか>>3:86 いたならば、こう尋ねただろう]
先生、あそこの絵を描いた方を知ってますか?
[そして、さらに]
…先生のお名前、教えてもらえますか?*
(0) 2014/09/09(Tue) 00時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/09(Tue) 00時頃
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Parsley, sage, rosemary and thyme…
[木漏れ日に揺れる唄>>40 重なる旋律>>47 物語を口遊む調べ>>119
柔らかな風で回る白い花びら>>114 くるくると まるでワルツのように。
狐色の花の香り>>119 空は溶けるような青。雨粒は降ってこない。未だ一人のまま。]
(+0) 2014/09/09(Tue) 00時頃
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[涙色の花は雨露を落とした。 柔らかな少女の肌を彩ろうとする花々に。
道化のように振る舞う男には、花弁を揺らすだけの挨拶を。 羽ばたくことなど出来ないから。
物言わぬ花は梔子のよう。 佇んでは、静かに咲き誇る。
空は雲一つない快晴。 雨は降っていない。
小鳥が囀るような音を背に花は一度、雫を垂らす。甘酸っぱい初恋の味*]
(+1) 2014/09/09(Tue) 00時頃
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/* 涙腺が仕事放棄して垂れ流してる
(-0) 2014/09/09(Tue) 00時頃
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うん。…うん。 いっしょ、に。一緒にいような。ずっと。ここが、オレらの家だから。ずっと、一緒だ。
[噎せ返るような花の香りを抱いて。あやすように背中を撫でて。もうとっくに、物言わなくなった少女を、抱き上げたまま。
落ちた前髪の隙間から、とめどなく雫が頬を伝って、その肩に、背中に、新たな花弁が芽吹くけれど。 青年は、決して彼女を降ろそうとはしなかった。]
……ヤニク。
[上ずった息を吐いて、扉の近くでそっと見守っていてくれた男を呼んだ。]
悪ィ…ちょっと付き合ってくれ。 ちゃんと、休ませてやる前に、……そと、連れてってやりてえ、から。
[腕の中のささやかな体温を、落とさないように抱き直して歩き出す。肩越しに振り返って、スティーブンを見た。]
センセイ。……マーチェの事、よろしくな。
[言って、少しだけ笑ったその顔は。]*
(1) 2014/09/09(Tue) 00時半頃
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[その問いに答えがもらえたとしても きっと、自分は忘れてしまうのだろう
互いに明日をも知れない身の上
仮に、再び会えたとしても 明日が今日になったなら 今日が昨日として残っていることすら 望めないのだから
その夜、紫のスイトピーを小さな瓶に活け いつも通りに日記をしたためてから眠りに就いた 紫のブーケと青い鳥を遺した誰かがいたことを>>3:156 スティーブンから聞かされたのは次の日のこと*]
(2) 2014/09/09(Tue) 00時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/09(Tue) 00時半頃
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[ とん、とん、とん、とん。
案内板とスティーブンに教えられた道筋を、丁寧に追って。 男は診察室に向かう。スリッパを片手に。 未だに残る眠気の余韻を引き摺りつつ。]
……? あれ。
[通り過ぎようとした、中庭に面したガラス張りの踊り場。 金髪の女性の歌が聞こえた庭。 キャンバスが、中心にぽつんと投げ出されている。]
…絵描きさん、の、忘れ物?
[絵を描く人も居る、と。あの子は言っていた。 忘れ物なら、届けてあげなくちゃ。と片手の履物を一瞥して。暗くなった中庭に出る。 吹き抜ける風が耳に冷たい。肩を抱きつつ、月光に照らされる支持体に近付く。 紫色の世界がふわりと、空白を囲むそのキャンバスの周りは 水気に満ち、咲き誇った花に満たされていて…]
(3) 2014/09/09(Tue) 00時半頃
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[その中にぽっかりと穴の空いた部分。そう錯覚した。 しかし凝視すれば、それは深く鮮やかな濃藍の花。 夜の近い紺色の、高く高く澄んだ空と。よく似ていた。
キャンバスの空白は、輝く満月の光の様に。 いや、その光をそのまま反射して。 箱の中心でほの白く光る。
空白の肖像画の傍。 脳の深くにも植え付けられた、紫色のブーケの下。 誰かに向けたことのはを抱えた手帳に気付くのは 暫く立ち尽くしてからだったか]
(4) 2014/09/09(Tue) 00時半頃
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/* このへんからシーシャは虚ろと正気の間隔が短くなる そうして最後は、正気のまんま狂気を両手で抱えて死ぬ
(-1) 2014/09/09(Tue) 01時頃
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/* ように、したい、なあと。
(-2) 2014/09/09(Tue) 01時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/09(Tue) 01時頃
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―微睡み・腕の中―
[その意識は揺蕩う。ふわふわと、浮かぶように。ただただ幸せのみを抱いて。
ああ。そっか。 あたし、咲いたんだ。
その思考をきっと何回も何回も何回も忘れては忘れ。 だけど。最後の
さいごのおもいでは。
『オマエに覚えててほしいから』
それは目の前の記憶として流れずに思い出としてそっと、仕舞われて。]
(だいじょうぶ)
[思い出を忘れたって思いは残る。そう微睡みながら信じる。遠く、泣き声を聴きながら**]
(+2) 2014/09/09(Tue) 01時頃
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["しあわせ"
少女の身体に芽吹く花、ポツリポツリと網膜に焼き付く鮮やかな色彩。 花が彼女を掻き抱くまで、ずっと見ていた。
動かなくなって、それでも彼>>1が話し掛ける様子にフードを被る。 湿った声音は鼓膜を伝って鼻の奥をツンとさせた。
男の名を呼ぶシーシャの声には無言で頷いて、背後の扉を静かに開けた。 彼女の身体が、花の一欠片でもこぼさないように。
診察室を去る際になって、彼が放った感謝の言葉からマーチェの現在を垣間見る。 再びフードを深く被り直した。 ]
(5) 2014/09/09(Tue) 01時頃
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[涙の残像が消え切らない顔で笑った顔が見えた。 どうしようもなく息を殺した。 彼らが廊下に出たのなら、背中を向けたまま医師に向けてヒラリと手を振るだろう。
そうして、廊下と、診察室を区切る扉を音もなく閉ざして。*]
(6) 2014/09/09(Tue) 01時頃
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―廊下―
[中庭へと向かう道中。 男はシーシャの背中について歩いているだろう。
今、何を考えているのだろうか。 笑い、泣いていた彼の表情が今は想像出来ない。 ただ、診察室に入った時には無かった、彼の肩、背中の着物の不自然な盛り上がりには気がつく。]
……シーシャ、辛いようなら代わろうか。
[いつもより低い声で問い掛けた。 フードで隠れたその下で、時折頬を濡らすまいと天井を見上げながら。]
(7) 2014/09/09(Tue) 01時半頃
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/* 悔しいねぇwあと10分、いや5分でいいから欲しかったw そしたらもう少し良い表現ができたと思う。
深夜まで長引いた会議が悪い。 20分じゃまともなロルかけねぇよ…←
(-3) 2014/09/09(Tue) 02時頃
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/* ヤニクの人の心情描写が上手すぎてすげえ追い打ちがくる 鼻水とまらないんすけど
(-4) 2014/09/09(Tue) 02時頃
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/* 皆が可愛すぎて落ちてくのが辛くてもう俺がしにたい(溜息
(-5) 2014/09/09(Tue) 02時頃
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/* ズリエルはキャンバスへの言及本当にありがとう! 空白に月が照り返す描写は目から鱗だった。 濃藍を闇に融かす表現も、見つけにくさとか諸々含んでとても美しい!
いや勿体ない!本当にありがとうありがとう!!
時間さえあれば、窓際の青い花も拾いたかったんだけどなー。 つくづく仕事を呪うわ…
(-6) 2014/09/09(Tue) 02時頃
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/* 最終日落ちだとさー、墓下のがかわい子ちゃんでいっぱいじゃん? ep開始直後の微妙にあったまった空気に一人(というか残留組ぜんぶ)悲壮感丸出しじゃん? 想像するだけで泣ける
(-7) 2014/09/09(Tue) 02時頃
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/* だが今回はスティーブン先生にトラウマんなるぐらいの愛情ぶつけて死のうと決めた コイツはそういうやつだ
(-8) 2014/09/09(Tue) 02時頃
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/* ←コイツ
(-9) 2014/09/09(Tue) 02時頃
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/* そしてジリヤは毎回、本当によく僕のロルを読み込んでくれてる。とても嬉しい…!w
時間無さすぎて、色々と言葉不足だったので伝わらなかったらそれでいいやと思っていたけど、メモ見た感じ通じてたっぽくて!
たぶん、金木犀ということも気付いて拾ってくれてるよね? 悲劇の否定といい、スイートピーの花言葉といい、気づいてもらえると嬉しい隠しワード的なのを全部拾い上げてくれる感性がほんと素晴らしい。
雪の女王関連のエピソードも魅せ方がすごく良い。 発想と文の展開の仕方とか、色々と僕好みです、うん。
(-10) 2014/09/09(Tue) 02時頃
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―廊下―
[腕に少女を抱いて、裸足のままリノリウムの上を進む。しんとした廊下に、ぺたぺたとどこか間の抜けた足音が響いて、その滑稽さがまるで今の自分のようで。 時折、詰まる息を短い咳でやり過ごしながら、ゆっくり、ゆっくり、歩いていた。
背後について来るヤニクから、代わろうか、気遣う声がかかる。>>7 聞き慣れたはずの声がやけに低くて、きっとそれは彼も何かを堪えているからで。]
…いい。 オマエじゃ危なっかしくて、オレがおちつかねえよ。
思う傍から霧散する思考では、返す言葉も上手く見つけられず。結局、いつものような軽口が、温んだ夕方の空気を揺らした。
もうすぐ日が暮れる。 夜が来て、明日も。明後日も。 花は咲いて、散って。いつか。]
(8) 2014/09/09(Tue) 18時頃
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(────── いつか、オレも、)
[忘れてしまうんだろうか。]
(9) 2014/09/09(Tue) 19時頃
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––満月の下・中庭––
[キャンバスの傍、ブーケの下に遺された手帳。 この絵の作者の物だろうかと。開いたそこにあったのは、エスキースの類いではなく。 膨大な、研究者の記録。記憶。図。鮮やかな研究意欲。記憶の断片。 踊るグラフ。みっしりと書き込まれた文字。
男–––ズリエルは退行している。 失われた経験。消え去った知識。咲き散った思い出。 だから、この研究内容全てが、そして記録の細部が理解できる様な基盤も、無い。 言葉の意味がわからない。難しい例えもわからない。 だが、確信の持てる事項のみを繫ぎ、1つの結論を得る事は可能だった。]
……紫の、手の、人…。
[植え付けられていた紫のブーケ。 その持ち主の名前を知る。 その病の末路を知る。]
(10) 2014/09/09(Tue) 20時半頃
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[顔は思い出せない。 しかしそこにある紫が、そこにあるキャンバスが。 ブーケの栽培記録が。 手帳の中の、細密に記録された自分、 この絵の作者であろう老いた画家や 他患者や医師との、会話の記録が。
そこに咲くのが––––– 嘗て、自分の眼前で生きていた男だと。確信させた。
月光を薄ら灯に、暫く手帳を眺める。 ふと、捲る手を止める。患者との、会話記録。
"生きる"ために必要だったから。 忘れるのは、”生きる”為に必要なこと。
『Ziliya』 段落の最初、時間帯の隣に座る、名前。]
(11) 2014/09/09(Tue) 20時半頃
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…ふ、危なっかしいなんて酷い事言う…
[短い咳払い。裸の足が床を叩く音>>8。 なんだか無性に頭の中に響いて、どう足掻いても笑えなかった。]
[裸足の音と靴の踵を響かせながら歩いて暫くすれば、窓ガラスの向こう側に中庭が見えただろうか。
斜陽が作り出す大きな影が、丘の上の箱庭に濃紺の影を落とす。 二階の外窓から内窓にかけて射し込むオレンジ色の光だけが、暗い景色を四角くくり抜いていた。
その中庭の影に濃藍の花>>3:152>>3:153>>3:154が紛れる事を、恐らくまだ、誰も知らない。 此処からはよく見えないけれど、中庭のベンチには誰か>>3:113>>3:114が座っているかもしれない。
–––––そしたら、ペラジーが好きな「たくさんの人」が居る場所になるね。]
(12) 2014/09/09(Tue) 21時頃
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………シーシャ、君は何処まで覚えてる?
[ペラジーとの約束。 シャツに書いた文字。 毟った花の数。 「何処まで」の境界線は酷く曖昧にぼかしたけれど。]
明日、明後日、もしかしたら…今日。 何処まで僕らは覚えていられると思う?
[(しあわせ……だってさ…)
確かめるような呟きは、シーシャを追い越した時にこっそりと呟かれただろう。 フードを脱いで、中庭への扉を開こうと。]
……もう忘れられなくなっちゃったね。
(13) 2014/09/09(Tue) 21時頃
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-マーチェの部屋-
[黄色い花は揺れる。 まるで男のことを慰めるように。微笑むように。 水気のない枝は、しかし柔らかく見えて。]
―――どこが、いいかな。
[中庭、食堂のそば。サミュエルも、ギターと一緒に日の当たる場所に移さなければ。 でも、今は。]
――――。
[男は心の痛みを忘れることができない。]**
(14) 2014/09/09(Tue) 21時半頃
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オレが酷いこと言うのはいつものことだろ、
[返る声に少しだけ口元を歪めて。忘れてないだろ?言外に滲ませる。 ここではどんな約束も、どれほど繰り返したって不確かなままだから。そうやって確かめずにはいられないのだ。
柔らかなオレンジ色の光が、紅鳶色のレンズに映る世界の輪郭を曖昧にする。 床から天井までぴったりと嵌め込まれた強化硝子は、今朝あった喧騒など忘れたふりで。
けれど、中庭への扉の近く、リノリウムのうえに落ちる萎れた花弁が一枚。鴇色のそれを、膝を折って拾い上げた。ギターを持ったいつかの彼が、網膜の奥を過る。]
(15) 2014/09/09(Tue) 22時半頃
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[やがて、どれほどたったろうか。 気付けば日は陰り、黄色い光が朱から青に色を変えて、夜が来た。
食堂からは暖かな食事の香りが流れてくる。]
―――ああ…
[食事の人数が減ったことを、賄い婦に伝えるのを忘れていた。 小走りに食堂へ。それを伝えるのは、少しだけ勇気が必要だったけれど。
そう、また、いつものような夜が来る。
男はカルテにさらさらと書き込む。 彼らがいたことを消して忘れないように、書き込む。]**
(16) 2014/09/09(Tue) 22時半頃
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『君は』 『何処まで覚えてる?』 『何処まで僕らは覚えていられると思う?』
[後ろから投げかけられたのは、果たして問いであったのか。>>13 やけに自戒のような、自嘲のような響きを持って、曖昧な音。]
──── 言ったろ、「俺はひとりも忘れてない」。
[青年が繰り返すそれは、まるでまじないじみた言葉。 けれど、常の様な強気な青年の面影はなりを潜め。ただ、「そう在るように」と──祈るようなか細さだけがそこにあった。
そうして、中庭への扉を開ける男が、追い抜く瞬間、届いたその呟きに。>>13
伏せた瞳がまた、少し滲んだ。]
(17) 2014/09/09(Tue) 22時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/09(Tue) 22時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/09(Tue) 23時頃
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/* 桃…そういやこの村で桃という発想は無かった… シーシャには家族愛?みたいなのしか無い というか人生においてまともな愛情を形成する要素が無かった感じ
(-11) 2014/09/09(Tue) 23時頃
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/* まずメンツに女の子二人、そして片方婚約者がいて片方16とは言え幼子だぜ…神聖過ぎて手なんかだせるもんかよ…
(-12) 2014/09/09(Tue) 23時頃
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いきる、ために。
[腹の皮膚が、突っ張る。 光は既に月光。植物も眠る時だというのに 肺の辺りで何かが蠢き。 頁を捲る手の甲の古傷、それを覆い隠すかの様に 数輪の白い花が芽吹く。 何処から食事の匂いが漂って来る。 だが、やはり空腹感は湧かない。『生物として生きる為』の力なら。今この時も、衰え続けている。 けれど。]
なんだ、ぼく、は…
[屋上で咲き散った、薄い花弁を見る。 キャンバスを囲んで、目の前で揺れる花を見る。 ひょっとしたらこの中庭に咲く花達は。嘗てはみな、ひとだったのかもしれない。]
(18) 2014/09/09(Tue) 23時半頃
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[「オレが酷いこと言うのはいつものことだろ」
うん、知ってる。 サナトリウムに来てから1、2回しか咲いてない花は幸せそうな色だった。 だから、シーシャとの記憶は絶対に忘れてない。 ……冗談でも怒られそうだから、言わないけれど。
中庭に一歩踏み入れる。 橙と、肌の色と、服の赤さが混ざり合って、このまま溶けてしまいそうだ。 薄く目を閉じて夕日を見つめる。 はた、と何度か耳にした彼の呪文で振り返った。 まだ影の中に身を置く青年も溶けてしまいそうで、思わず残った片腕を差し出した。 同時に薫る、夕飯の報せ。]
………そうだ。
[思い出したように、差し出した手でちょいちょいとペラジーのポケットの中––––ビスケットを示す。]
シーシャ、彼女のポケットの中のを半分こするのも、忘れちゃいけない君のすべき事だよ。
(19) 2014/09/09(Tue) 23時半頃
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[空っぽの腕。 消える記憶。 揺れる花。 そこにある、花。]
・・・・・・・・ ・・ なくなるわけじゃ、ないんだ。
[歯を露にせずに、穏やかに。 口角を上げて、目を細め。
ば、ばつ、ばつつん。
音を立て、背から首から。砂色の花が3輪。]
(20) 2014/09/09(Tue) 23時半頃
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……、?
[夕日の中、思わず、といった感じで差し出された手に不思議そうに首を傾げる。 その手がペラジーのポケットを示せば>>19、納得がいった青年は微かに笑った。
夕日の差し込む中庭を、二人は少女と進む。 さくり。剥き出しの足の裏に感じる、湿った土と草の感触。柔らかなそれが、足音すら消して。
中庭の中央にある広葉樹まで歩けば、青年はその下のベンチに少女の身体をそうと降ろした。]
Inside the pocket, there's one biscuit──… …これも、オマエの『魔法』?
[ベンチに座らせたペラジーの前にしゃがみ、ポケットからくるまれたビスケットを一枚。 低い声で歌って、隣に立つ男を見上げた。 魔法。青年は、男の手品をそう呼んだことは一度もない。含みのある言い方に、ヤニクは気付いたかどうか。]
……ここ。好きだったもんな。オマエ。
[立ち上がってベンチに腰掛ける。ぽつりと言って、少女の髪を撫でた。]
(21) 2014/09/10(Wed) 00時頃
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[赤いフードの男が傍らに立ったままなら、座るように促して。 手の中のビスケットの端を咥え、真ん中でパキリと折った。ん、と短く言って、ヤニクの口元にそれを当てがう。戸惑うようなら、構わずそれを押し込んだだろう。
そのまま押し黙って、落ちる日差しに溶ける中庭の景色を眺めながら。 口の中でほどけていくビスケットは、味覚なんてどこかに咲き忘れてしまった筈なのに。どこか、甘かった。]
────…なァ。オマエにさ。
[どれくらいそうしていただろう。 視線を前に向けたまま、青年の唇が動く。紅鳶色の瞳は、どこか遠くを見詰めて。時折、古い記憶を呼び起こすように細められる。]
ずっと、訊こうか迷ってたことが──あって。 忘れてたらそれでいいんだけど、さ。
[逡巡するような間。 無意識だろう、両手の指が、腕に咲いた花を押し潰す。]
…サーカスに。いただろ。いろんな都市を回って。 前座で、赤いフード、被って。 オマエのこと、見たことある。たぶん。
(22) 2014/09/10(Wed) 00時半頃
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[重ねられたフィルムの中の、その情景は。けれど観客席からのものでは無い。
いやに歯切れ悪く。また、沈黙。 息を吸う。したくない話を、無理にするような。それから、問うた。]
(23) 2014/09/10(Wed) 00時半頃
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なあ、オマエ────『フリーク・ショウ』って、知ってる、?
[どこか強張った表情で。 絞り出すような声で、言った。]*
(24) 2014/09/10(Wed) 00時半頃
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/* おおおズリエルのロルが増えてる!ありがとうありがとう!! 日記の中身を拾ってくれてて、とても嬉しいーーー!!>< そこからジリヤに繋がっていく流れがまた良い!良い!
ズリエルの発想というか、要所要所の描写が本当に好き過ぎる。 設定の作り方と表現方法かな、こういうPCを一度やってみたいけれど、僕にはなかなか難しい。
あああ僕もまだ地上にいたかった!www ヤニクとちゃんとエンカできなかったのが悔やまれる。 スティーブンやクリスとはもう少し会話したかったよなぁ。
みんなの今後が気になるん、どうやって終わるんだろう。
(-13) 2014/09/10(Wed) 00時半頃
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[手帳を元の、紫のブーケの下に置いて。 ゆらり。立ち上がった男の背中の花を、風が揺らす。 しかし花弁は落ちる事なく、そこに在る。
風は手帳の頁をも捲る。 再会の約束は、そこで–––––– 筆跡のある、最後のページに花弁が入り込む。 それは研究者であった花の花弁か。 少女であった花の花弁か。 彼等以外の、誰かの落とした記憶のひとひらか。 それとも元から花として生まれたものだったか。]
…僕はまだ、まだ、「ひと」みたいだから。 使わせて…もらいます、ね。蕾…の、かた。
[片方にだけ、スリッパを履いて。 代わりに脱いだ靴はどこか樹木か花かの影に置いたまま。 肌寒い中庭から、静かな夜のサナトリウム内へ。 ふと、備品室にその爪先を向けようとしたが…すぐに自室の方へ、回した。 ずっと持っていた半透明の花弁から手を離す。花弁は廊下の隅に転がり揺れる。]
(25) 2014/09/10(Wed) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/10(Wed) 00時半頃
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…ご機嫌よう、先生
[朝が来て、着替えてから いつものように、赤い頭巾を被り部屋を出る
スティーブンと会ったのはどこだったか 名は忘れたが、見知った顔に挨拶する
ふと、いつもと違う様子を覚えて問うてみる]
…先生、お疲れです? 少し顔色が悪いみたい…もしかして、誰かまた?
[そう、それもここではいつものこと この身に花を咲かす以上 明日は我が身もあり得る訳で
今、自分がこうしていられるのは 未だ順番が来ていないだけで いずれ訪れることは──予め決まっているのだから]
(26) 2014/09/10(Wed) 00時半頃
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|
[時刻はいつだっただろうか。 夜の廊下を歩く誰かに声をかけられれば、言葉を交わしたであろう。
だが既に彼の頭にはもう、覆い隠す様なタオルは無い。 顔を晒したまま、ゆったりとしたテンポで自室に向かった]*
(27) 2014/09/10(Wed) 01時頃
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|
[スティーブンから、昨日のことを告げられる
ギターが身近だった青年、書庫にも絵を残していた老人 「疑い」を失って幸せを感じながら眠った少女
さらに、紫のブーケと青い鳥を咲かした元研究者
彼らが立て続けに花で満ちて 根づいてしまったらしいと聞いて、ぽつりと]
…紫のブーケ?
[昨日のページにそんなことがあったような 机の上の瓶に活けたスイトピーの送り主だったはず]
(28) 2014/09/10(Wed) 01時頃
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[二人の様子を、再び背中から見守る。 広葉樹の下に歩み寄る、男の靴の音だけが響く。 いつもと異なる手品の呼び方に男は道化になりきって、節を付けながら唄い出した。]
Brutti ma buoni! そう、僕の『魔法』だ。 今日のは、12時になっても解けないとびきりの。 ……そのビスケットをもう一回叩けば、増えるのは明日の朝食の後だけどね。
[ベンチに腰掛ける二人>>21の姿。 その様子を見て、ようやく男はまともに微笑む。]
木の下のベンチに座ってもいいのは、男性と女性の二人だけ。 演者は舞台袖で互いの空気を繋いで––––…え?
[二人きりにさせようとしたところにビスケットの欠片を押し付けられる>>22。 戸惑っているうちに口の中に押し込めらられば、口を動かしながらおとなしくシーシャの隣に並んだだろう。
ビスケットって、こんな味だったっけ。 それは思ったよりも味がしなかった。]
(29) 2014/09/10(Wed) 01時頃
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[沈黙。 重苦しいとは感じない。 男も相手>>23>>24も前を見据えて、時折手持ち無沙汰に箱のベルトを弄っていた。
開いた口から出てくる言葉は、何処か重い。 心臓が拍を打つ準備をしている。
しかし、机の上に並べるような語り口から単に自分を見たかもしれないと言うだけで。 なんだ、そんなの何時でも言ってくれて良かったのに、なんて
『フリーク・ショー』
思った瞬間 の 一言。 長い沈黙。]
………知ってるよ。 でも、どうして突然?
(30) 2014/09/10(Wed) 01時頃
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[思い出そうとする。 覚えているのか、教えてもらったのか定かではない何かを。
左腕に、別れを告げる前のこと。 まだ僕が、自分をよく分かっていた頃。
拍手。 観客の笑顔。笑顔。笑顔。
笑顔………だっただろう?
だって、そのために、僕は、 歌を 歌 っ て ]
……………そろそろ、演奏しなきゃ…
[フラリ。立ち上がる。 空気のような声が漏れる。]
(31) 2014/09/10(Wed) 01時頃
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──『まだ』、あんのかな、って。…今でも。
[戸惑うようなヤニクの答え。サーカスの一団に居たのなら、なおさらソレ≠ノ好い響きは感じなかったかもしれない。
芸とは違う、浅ましい見世物小屋。 ひとかけらの自由も与えられず、泣き暮らしながら、それでも憧れた。外の世界に。]
あ──…悪ぃ、やっぱあんま面白いハナシじゃねぇな。そもそもあんま覚えてねえし。無し。いまのナシな。
[ゆるく首を振って、ヤニクを見る。 ふらふらと立ち上がった男の声は、どことなく夢の中をさまようようで。>>31 中庭を染めぬいた金色の夕日の中、その横顔に、いまより少し幼さの残る彼の姿が重なった。
雨の日曜日。サーカス。テント。きらきらと、眩しいくらいに煌びやかな照明と。アコーディオンの音。赤いフード。鮮烈な、一枚の記憶。 青年は目を細める。哀しげに、少し、いとおしそうに。]
ずっとな。オマエのシャツに名前書いたあの日から。ずっと。 ──オマエが、ここに、来なけりゃ良かったのにって。思ってたよ。
(32) 2014/09/10(Wed) 01時半頃
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[スティーブンから問いかけられ 少し考えながら]
…書庫でよく見た、先生かしら
[昨日、何について話したか 日記を見た限りでは、いつも通りに花の話題 それくらいしか記述はなかったのだが、そう答える]
花言葉に詳しくて… 確か、昨日はスイトピーを下さった けど…どうしてだったかしら?
[昨日、話した言葉は記憶の隙間から いとも容易く、こぼれ落ちていた故に その理由も、もちろん分かるはずもなく
ただ、首を傾げるだけであった]
(33) 2014/09/10(Wed) 01時半頃
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––十数日前の記憶、濁った色のメスシリンダーの中––
[床に散らばる、薄い濁り。 千切れた花弁を逃すまいと、掴み掛かる手。
消える、消えてく、止めてくれ、止めてくれ、 巫山戯るんじゃあ、ない。
てめえのツラが消えちまったら、 俺は何にコレをぶつければいいんだ。 この矛先を、何処にぶつけろっていうんだ。
俺が、俺で居る理由を、奪うのか、てめえは。
誰に向かって叫ぶのか。 花に向かって吼えるのか。 男の腑に溜まった濃く、粘度の高い泥。 それに根を深く張り、勢い良く咲いていく、赤黒、灰、紫。 花弁の色は混じり合い、道路の隅に溜まった油の様に 濁り。艶やかで。ぐずぐずとしていて。]
(-14) 2014/09/10(Wed) 01時半頃
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[錯乱する程。感情が激しく渦巻き肥やされる程。 花は大きく、咲く。分厚い肉を持って、咲く。
腑の泥が花へ全てを吸われ切ってしまった、その日。 男はぷっつりと、意識を失った。
何も言わずに。 何も反応せずに。]
(-15) 2014/09/10(Wed) 02時頃
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––壁の付箋の知っている事––
[僕は『何』だ。 何を覚えている。
ショベルカー。無人の工事現場、夕焼けの中輝いてた。 眼下の魚。堀で大きなフナが数匹泳いでいた事だろう。 隠元豆。ガラスの器の中、冷蔵庫の上から2段目にあった。 法蓮草を育てる月。いつか見た夢。月の裏には畑がある。 扉に見える。四角い照明。寝転がると天井の扉に見えた。 餃子屋。潰れた家の後に新しく出来た小さな店だった。 青い卵。公園の遊具の事だった。隠れてた記憶がある。 ピエロ。舞台の上で何処からともなく赤い光の粒を出す。 ピンク色の石の近く、踏みつぶされた犬の糞があった。
分析しようにも、繫ぎ結ぼうにも。 あまりにも小さ過ぎるものばかり。 シュルレアリストの連想ゲームか夢分析の様なこれらの記憶には意味も何も無いのだろう。
『偶然残っていただけのこと』。]
(-16) 2014/09/10(Wed) 02時頃
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[記憶という礎を失い、崩壊した自我。 辛うじて残った記憶から、必死で自我を「編み直した」。 だけどその何処か朦朧とした幼い自我は、 三十と数年で形成した己の外貌と全く噛み合ず。 その粗暴な肉体に、怯える様なもの。]
(-17) 2014/09/10(Wed) 02時頃
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––何処かのファイルの隙間––
[カルテ添付資料/治療上の注意事項
花に向かって、怒鳴る。吼える。 逃げる気か、俺が俺という理由を奪う気か、等と叫び 誰彼構わず掴み掛かる為、他患者と隔離する事。 激昂し、奪い返そうと攻撃的反応を見せるため、 花弁の採取・掃除を行ってはならない。 感情が昂れば昂る程、花が多量に発生し それだけ人体が損傷する。 一定間隔で鎮静剤等を使用する。 耐性が早々と付かない様、量に注意。]
[––––施設に運ばれてきた時、その患者は。 名前を聞いても、答えられずに。 車のルームミラーに映る、自分の顔に怯えていたのだけれど。]
(34) 2014/09/10(Wed) 02時頃
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[片腕の垂れ下がったパーカーを見るたびに。 器用に片手で食事をする彼を見るたびに。憧れたサーカスの、その象徴のような、赤いフードを見るたびに。
サナトリウムに来る前の青年が憧れた、『外の世界』の、それ。なぜそれが、この箱の中にあるのだろうと。理不尽な怒りが、切なさが、どうにもぶり返して。 毛嫌いというわけでは無いけれど、男へのアタリはキツかった自覚がある。]
(八つ当たり。だよなぁ。…だっせぇ。)
[それでも。それでも、彼の演奏を聴くのは。低い声が、唄うのを聴くのは。]
なあ。 弾いてくれよ。唄っててくれ。オレは、前のオマエも今のオマエも──、
[忘れないから。
言って、願う。どうか彼の花が、今以上に咲かないように、と。今も鮮明に残るあのサーカスが、ずっと途切れないように、と──叶う筈のない願いを。]*
(35) 2014/09/10(Wed) 02時頃
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/* すいません寝呆けてたんです色々失敗しましたほんとすいません ヤニクの中の人さんにはepで土下座しますぅぅううううう
(-18) 2014/09/10(Wed) 02時半頃
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/* 書いたつもりだったんだ! フリークショウに居たことは書いたつもりだったんだ! 今朝投下したと思ってたんだ!読み返して俺がビックリしたわ! ほんとすいません!!!!!、!!
(-19) 2014/09/10(Wed) 02時半頃
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/* あぁぁああもうほんと恥ずかしい恥ずかしい墓下行きたi(願望
(-20) 2014/09/10(Wed) 02時半頃
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/* 何その展開素敵
(-21) 2014/09/10(Wed) 02時半頃
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[『謎掛けをしよう。』 頭に響くのは自分の声。
ステージの上のスポットライトは橙色だったか? 溶け入りそうな橙色は夕日だったか? 聴いた気がしたギターの音色は 紫色の暗幕の向こう側は 濃紺の影に潜む青年は誰だったか?
……シーシャの声>>32は、少女から仄かに薫る花の匂いに紛れて消えた。 フラリと立ち上がる。 所在の無い左袖が 揺れて。
立ち去る際、相手の言葉>>35を背中で受け止める。
"来なけりゃ良かったのに、って" 僕もそう思うよ。 でも、もう此処に居ない未来なんて想像出来ない。 彼と出会わず、彼女の開花を見届けない、そんな時間が訪れない世界は、過去の何処かに置き去りにしてしまった。]
(36) 2014/09/10(Wed) 03時頃
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["弾いててくれ"
目を開いて、ゆっくりと振り返る。 陽光を挟んだ向こう側にいる彼らは、広葉樹が影になって顔がよく見えなかった。]
鳥が棲家に帰るまでの演奏は、ペラジー…君の為に。 その後の演奏は、…………、
[上手く言葉が出てこなかった。 口上だけは得意なつもりだったのに、可笑しいな。
言葉にしないまま、彼に向かって微笑んだ。 その顔が、診察室で見たシーシャのものと似ている事には気がつかない。
そうして踵を返すと、男は箱の中へと消えていった。*]
(37) 2014/09/10(Wed) 03時頃
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[送り主について 他に覚えていることはあっただろうか?
なけなしの記憶を 手繰り寄せようとしてみれば 左手首に痛みの警鐘が鳴り響く
それに驚き手首に視線を移すと 蔓は伸び、棘が肌に食い込み、花はより深く赤く 強い香りを放って、艶やかに咲き誇っていて
その姿に思わず顔を強張らせる スティーブンは何かをいったのならば]
(38) 2014/09/10(Wed) 04時半頃
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[意識。 終わりはなく始まりはなく未来はなく過去はない。 ただ 今 ここに 意識だけがある。
思考。 それは散って行く花びらのような儚いもの。
感覚。 今ここにあるもの。確かなもの。]
(+3) 2014/09/10(Wed) 04時半頃
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[明るさを感じる。 柔らかい 温かい明るさ。 花が光に笑う。少女も笑う。 笑った つもりで。
もう その笑顔は咲き誇る花が持って行った。
樹のにおい。なかま。 触れる何か。とりだされたなにか>>21
わからなかったけれど。 髪を撫でる手の感覚だけは、わかった。
花は咲いている。]
(+4) 2014/09/10(Wed) 04時半頃
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…大丈夫、すぐに治ります
[と、答えてしばらく痛みを堪えていたか
大丈夫、じきに忘れる 通り過ぎ行く嵐と同じようなもの 過ぎてしまえば、なかったことになるのだから
これも、きっと多分 いつも通りのことなのだろうから
そして、その通りになった後 スティーブンから問われてこう返してから どこかへふらりと向かって行く]
…ほら、なんともないでしょ?**
(39) 2014/09/10(Wed) 04時半頃
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―記憶・忘れられた場所―
[そこでは食べるものはなかった。 家族 は それは、多分鉛の弾に撃ち抜かれたり。 知らない場所に売られて行ったり。
そういう存在があるということはわからなかった。
暗い路地。 食事にありつけると聞いて。ついていった。 暴力があった。怒声があった。 千切れたパンのかけら。 身体中の痛みを耐えて食べた。
突きつけられたナイフ。 必死に逃げた。足がもつれた。
信じられるものは何もなかった。]
(+5) 2014/09/10(Wed) 04時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/10(Wed) 04時半頃
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[死が直ぐ側にあった。どうやって生きるか。 狡猾さと疑心が必要だった。 嘘と言うナイフを人と人は突きつけ合っていた。
そんな頃。
花が 咲き始めた。]
(+6) 2014/09/10(Wed) 05時頃
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[花を咲かせる人間を蒐集する好事家。 そこに、少女は売られた。 疑いなく。売られたという自覚もなく。
狭い部屋。 静寂。 長い時間。
疑心がない事に気付いた主が、 花を愛でるように 何度も少女を騙した。 それは、時にはひどく ひどく少女を傷つけるもので]
(+7) 2014/09/10(Wed) 05時頃
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[……警官隊。怒号。喧噪。 医者を、という声。
保護されたとき 少女は泣いていた。**]
(+8) 2014/09/10(Wed) 05時頃
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[ヤニクが出て行った中庭に、暫しそのまま佇んでいた。 去り際の男の顔が、泣き笑いみたいで。>>37 押し付けに近い願いが叶うことが無いのは、彼も自分も百も承知だ。明日も、明後日も。そんな保証はひとつもないのに、いつもいつも、本当に言いたいことは上手く伝えられない。]
──…憧れてたんだ。 オマエは、俺にとって、外の風景だったから。
[今更落ちた言葉は、砂を噛むようで。 瞼の裏では、あの夜のサーカスが、今も躍る。]
(40) 2014/09/10(Wed) 08時半頃
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…ん。冷えるよな。部屋、戻るか。
[沈んだ日に少し身震いして。 もう一度、隣の少女を抱き上げた。ゆっくり中庭を一周まわり、それから彼女の部屋へと向かう。]
おやすみ。……チビ助。
[ベッドに寝かせたペラジーの頬を、名残り惜しげに一度撫でる。 纏い付くように咲いた彼女の花を、そうっと、一輪だけ摘んだ。 傍を離れて、また廊下を歩く。
途中、すれ違ったスタッフに、少女を頼むと医師への伝言をして。 ──何処かで唄は、楽器の音は、鳴っていただろうか。自室へと向かう青年の足取りは、まるで幽鬼のようだった。]**
(41) 2014/09/10(Wed) 08時半頃
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―中庭―
[しゃり、と齧ったリンゴの味を、忘れないうちに。 対価に失った記憶が、分からなくならない内に。 記録を、残さなくては。 そんな使命感に似た気持ちから、立ち上がり>>3:114。 誰かがやって来る足音>>12に、ぼんやりと視線を向ける。
何故だかそこに、いてはいけない気がして。 たっと駆けて、その場を後にする。 彼らが入ってくる別の扉から、中庭を出て、その扉を閉め。 預けた背中の向こう側、何かの気配を感じて。]
…おやすみ。
[誰にともなく呟いたのだった。
きっと、誰かが永眠りについたのだと、察して。]
(42) 2014/09/10(Wed) 10時半頃
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――… 涙流れて どこどこ行くの… 愛も流れて どこどこ行くの… そんな流れを この内に… 花として 花として 迎えてあげたい…――
[口をついて出た歌を、密やかに静かに、口ずさみ。 あの扉の向こうで、花となったのは誰だろうと、ぼんやりと思う。
廊下を進み、自室へと帰ると、まっすぐにコルクボードへと向かい、増やせない写真の代わりに、減らすことになるのだろう写真を眺めて。 ため息を一つ着く。]
(43) 2014/09/10(Wed) 10時半頃
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[人は、彼女を優しいというのかもしれない。 けれど実の所、あんな言葉は、あんなことは、誰にでもできるようなことだと、彼女自身は思っている。 性格故か、幼いころは敵を作りがちだった彼女の身に着けた、処世術。 ただ、それだけだった。
忘れたくない、失う記憶を手放したくないから。そんな言葉の裏腹で。 その処世術の一環として、共に生活する人たちの名前が呼べないと困るから作ったのがこのコルクボード。 本当に忘れたくないのか、と言われると、厳密には違うと思う。 そんな、純粋な、ものじゃない。
ただ、ここで、生きていくため。 必要だから、やることだった。]
…忘れられるのは、辛いもの…
(44) 2014/09/10(Wed) 10時半頃
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[枕元のノートを広げ、ぱらぱらとめくって行く。 赤の入っていないページは、あと僅か。 探すのも大分、楽になってしまった。
最初は、無くした記憶を探すのにも、苦労したものだけど。]
…あぁ。
[止まった先のページを眺め、彼女は目元を緩める。 あの人に、手料理をふるまった時の話だ。 それは何度目だったかはもう、分からないけれど。
一生懸命に料理本とにらめっこして、作ったのに、どうしても写真の通りにならなくて。 泣く泣くそれを出したけれど、一口食べたあの人は、見てくれの割に味はまともなんだよなぁ、と。 撫でてくれた指先の感触を、もう、思い出せない。]
(45) 2014/09/10(Wed) 10時半頃
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…ッ…!
[きゅう、と痛む胸を強く抑え、固く目をつぶる。 思い出せない。 それがどれだけ苦しい事か、もう十分に知っている。 今更、そう、今更よ。]
…分かってる…ッ
[忘れた分の思い出を、新たに継ぎ足せればどんなに良いか。 そう願っても、あの家を捨てた日に、そんなことはとうに覚悟していたはずで、 だって、あの人が、忘れられてしまった時にどんな顔をするか、容易に想像できてしまって、 そんな顔、させたくなくて、 だって、それは、とっても辛いから、 だから
あぁでももう思い出は、たったの2ページしかない…!]
(46) 2014/09/10(Wed) 10時半頃
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やだ、やだよ 私、あなたのこと忘れたくないよ 他の全部捨てても良い あなたのこと、あなたの事だけは まだ、まだ忘れたくない…!
[部屋の外へ聞こえないよう、押し殺された嗚咽は、彼女の胸を更に押しつぶす。 彼女の症状が割合軽いのは、病気の初期段階から真面目に治療を受けていたから。 それは、あの人との約束でもあったし、一日でも長くあの人を胸の内に残しておきたかったから。 けれど、それが、叶わないなら。]
…お花になったのは、誰かしら。 大切な記憶を失って尚、生き延びるくらいなら、いっそ…
(47) 2014/09/10(Wed) 11時頃
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―朝―
[自室で目覚め、まずは新たなリンゴが無いことに、安堵する。 しかし代わりなのだろうか、花びらで埋め尽くされたベッドに気付き、何とも言えない心持になった。 立ち上がり、目に留まるコルクボードを、じっくりと隅から隅まで眺め。 やはりというかなんというか、随分と色々忘れていることに気付く。]
…クラリス、愛称クリス。私。勿忘草病。 …スティーブン先生。おくすり、貰う… …サミュくん。ピーマン苦手… …まぁさん。絵描きさん…日向ぼっこ… …ペラジーちゃん… …シーシャさん…時々機嫌悪い。お局(と言ったら怒られた)… …セシル…(`ε´#)…おこ…? あと…は…?
[貼り付けられたメモを、飛ばし飛ばしで読んで。]
(48) 2014/09/10(Wed) 11時頃
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[つきんと痛んだこめかみを、指先で抑えた。 無理矢理記録として記憶とつなげていた糸が、切れかけている。 一枚の写真を元に、その表情を想像するのが難しい。 それは、記憶のピースが多く失われたことを意味していた。]
…まいったな…
[困ったように、へらりと笑って。 彼女はそっと呟く。 後で、先生の所へ行こう、と心に決めた。
身支度を終え、部屋を後にする彼女の髪の隙間から、緑の葉が顔を出し。 するすると、つるを伸ばして彼女の髪に絡みつく。 それは、見る人が見れば、蔦の葉であると、一目瞭然であったことだろう。]
(49) 2014/09/10(Wed) 11時半頃
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––朝、廊下––
[ガラスとガラスがぶつかり合う小さな音。 手提げの中身、そして片腕に抱えるのは窓際に鎮座していた容器達。 片足だけにスリッパを履いて。もう片足は靴のまま。 少し皺の多いシャツも昨日のまま、ZURIEL、の文字が風に靡く。腹に踊る。
男は進む。 食堂とは全く別の方向に。 上階へと繋がる、階段の方角。]
っ、と と とととっ……すんま、せんっ。
[ずり落ちかけた片腕のガラス容器達に意識が奪われた刹那 逆方向から進んで来た人物に気付かず、衝突しかける。 避けられただろうか。軽く掠めてしまっただろうか。 相手が転んでいないか、無事かどうか確かめようと。首を伸ばしてその人間の方を見る。
(50) 2014/09/10(Wed) 11時半頃
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[赤で包まれた頭…だが、左袖は空では無く 棘の付いた蔓と赤が絡んでいる。 振り向いた顔は女性のもの。 身長は近かったが、魔法使いの彼では無かった。]
……おはようござい、ます。 …えと、大丈夫、です?
[歯を見せず、緩く会釈をしてから、確認するように。 大丈夫、と問う男の首元には、項には、 砂色の蕾が今まさに。あくびをする様に、ゆっくりと花開こうとしていたのだけれど。]
(51) 2014/09/10(Wed) 11時半頃
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─回想・楽英─
[途切れる調べ。 続きを奏でるのは乾いた、舌の音。
硬くなった瘡蓋を見下ろしては重苦しいため息を吐いた、ある昼のこと。]
……また咲いてるし。
[家を追い出された子供が帰り道を辿るために残した小石。
…ではないが、点々と着いて来るような花びらの軌跡に重苦しいため息を吐いていた、ありふれた日常。
繰り返しだと自覚できる日々。
それがどんなに幸福であったかなど、その頃の彼に分かるはずも無く。
穴抜けになった記憶の底と、コードを睨めっこしながら、まだ瘡蓋で分厚い指を弦の上に乗せていたのだっけ。]
(+9) 2014/09/10(Wed) 14時頃
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[記憶を失ってしまっても、経験までは無かったことにならないのでは?
友人との手紙でのやり取り。 それは、塞ぎ込んでいた彼が再び楽器を始めるきっかけ。
ひとつひとつ楽譜を睨みながら、奏でていく。 時折弾き方を忘れても、弾き方を教える本はある。 彼は文字が読めた。そして楽譜もまだ読むことは出来た。 だから思い出すことは容易で。
そしてこのやり取りはまるで、ギターを始めたての頃のようで。 特に苦痛には感じていなかった。
時折、手首や肩に根を下ろす花が邪魔である。そのことを除けば。]
(+10) 2014/09/10(Wed) 14時半頃
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…邪魔っけ。
[ブチリ。 呟きと同時に。 散るは花びら。失った記憶は何か。
また掻き集めればいい。 楽観的に考えては、ただただギターを掻き鳴らしていた。 楽しそうに 嬉しそうに笑いながら。]
あんたも弾いてみる?
[問いかけた先の顔は、誰だっただろう。 何と答えてくれただろう。 今それを知るのは微かに揺れる花々のみ。]*
(+11) 2014/09/10(Wed) 14時半頃
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─208号室の患者─
[自室。締め切ったカーテンの隙間から、月明かりが零れ落ちる。 青年は結局、食事を取りには行かず、医師の元にも戻らなかった。
ベッドの上で薄い毛布を頭から被り、子供のように膝を抱える。 傍には、中庭の前で拾った鴇色の花びらと。少女から手折った、まだ新しい花。
翳の落ちた瞳はいつかよりもずっと虚ろで、薄い唇は音に成らない音を紡ぐ。 何度も何度も落ちる浅い微睡みの中で細切れに夢を見た。
居なくなった誰か。知っている筈の場所。白いドレス。赤い背表紙の日記。雨の日曜日。みんなで逃げた。ペンと、シャツと。だいじょうぶって言ったあの人。飴玉。ギラついたたくさんの目。カーテン。弟の、怯えた顔。でも、もう。]
……おもい、だせない……
[噎せ返るような甘い薫り。月明かりが忍び込む。スティーブンすら立ち入らせないその部屋の中は。
壁も天井も床もベッドの上さえも。おびただしい「誰かの花」で埋め尽くされていた。]
(52) 2014/09/10(Wed) 15時頃
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[青年は、ここに来る前のことは、あまり覚えていない。 途切れ途切れの音と鮮明な映像が残るのみで、感情や経緯はそのほとんどがとっくの昔に咲いて、散ってしまった。 けれども、写真のフィルムのように焼き付いた映像を並べてしまえば、それは無声映画のように編み上げられたストーリーになって。 知りたくもない現実は、『記憶』として彼を苛んでいた。 奇形の獣や人間を集めた見世物小屋。 向けられる好奇の目。泣けば花が咲くからと、随分手酷い扱いを受けた事。 雨の日曜日に、街へ来た大きなサーカスの一団。喧騒に紛れて、みんなで逃げた。一緒にいたのは皆、ささやかな金で親に売り飛ばされた者達ばかり。 赤いフードの誰かを見掛けたのは、おそらくその逃亡劇の途中で。人に紛れるために忍び込んだサーカスのテント。同じ見世物の筈なに、こんなにも鮮やかな世界があるのかと。
逃げ出した興奮とあいまって、その日はなかなか寝付けなかったのは、まだ憶えている。]
(53) 2014/09/10(Wed) 15時頃
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[追われているのか、どうなのか。 それすら分からないまま、皆で、出来るだけ、出来るだけ遠くへ。そうやって渡ってきた。 けれど、もうずっと長いこと奇病を患っていた彼は、さまざまな事を取り零してしまう。仲間の名前。これから何処に向かうのか。自分を呼ぶ声。人間らしい生活の、根本的な事まで。
大丈夫。そう言ったのは、誰だったか。シーシャ、お前が憶えていられるように。そう言って、互いのシャツに名前を書く。皆がみんな、笑顔だった。 声を名前を忘れても、その切り取った一枚なら。お前、憶えていられるだろう?だから、大丈夫だと。]
……だれ、だったっけ……
[そう言った彼の。仲間の。顔が。切り取った筈のその映像が。もう。]**
(54) 2014/09/10(Wed) 15時頃
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/* だめだwwwww深刻なシーン(楽しい)なのに、メモの「ズリエル、咲きます」で腹筋が粉々になったwwwwwwwwwwちくしょうwwwwwwwwwwwwwww
(-22) 2014/09/10(Wed) 15時頃
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/* 終始テンション可笑しくてスイマセン この世の不幸を詰め込んだみたいな設定楽し過ぎてみんなが可愛過ぎて灰を汚さずにはおれんwwwww
(-23) 2014/09/10(Wed) 15時半頃
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―日が沈んだ頃―
[シーシャとペラジーと別れた後の事。 何処かの誰かが眠りにつくまで、静かなリズムで蛇腹を伸ばす。
彼との約束が果たせない事
紫色のブーケが咲いた事
当たり前のように、明日に先延ばしにする予定。 花が咲いても急ぐ事はない。 だってこれが今男が持っている、愛すべき日常。]
(55) 2014/09/10(Wed) 17時頃
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[風に踊らされる花々が、夕日が差し込む、四角く切り取られた壁の内側。]
––––– Con te partirò Paesi che non ho mai –––…
[閑散とした廊下に響き渡るアコーディオンの音色。横長のベンチに腰掛けて……忘れてしまった歌詞を、雑に広げた楽譜で埋め合わせながら
男は、歌うことを やめない]
(56) 2014/09/10(Wed) 17時頃
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[穏やかな旋律と共に揺れるのは、空っぽになった服の左袖。 サナトリウム内に蔓延る恐ろしい病が、男の左腕と『 』を奪った。
( Tell her to make me a cambric shirt,Parsley, sage, rosemary and thyme…)
『 』。
『 Somewhere over the rainbow Way up high. There's a land that I heard of Once in a lullaby…』
頭の中を流れる誰かの歌。 僕の歌はどれだっけ。]
(57) 2014/09/10(Wed) 17時頃
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[また最初から弾き直そうとする。 音はだんだん、ゆっくりと時を刻むようになって、遂に、その音を止めた。 無性に身体が怠くなる。壁に背中を押し当てた。 手に力が入らなくなればアコーディオンが床に叩きつけられる、音。 瞼が重い。 ズルズルと背中を擦らせて、ベンチの上に上半身を横たえた。] (備品室……行かなきゃ…)
[最後にそれだけ思って、男は微睡む。 長かった一日を、唐突に終える。]
(58) 2014/09/10(Wed) 17時頃
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夢を見ていた。
僕は病院の白いベッドに座っている。 左腕が無くなってすぐの事だったかな。
サーカス団の" "が僕の所に見舞いに来た。 切り取ってしまった分の記憶を埋め合わせようとしてくれたんだって。 彼は僕の一番の" "で、僕の経歴も当時の僕自身より遥かに知っていた。
楽しいお喋りの時間が終わったのは、僕に家族はいるかという質問をした時。
(59) 2014/09/10(Wed) 17時頃
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『……いるよ』
『まだ生きてますか?』 『もちろん』
『どこで?』 『………』
『どうして家族からの連絡が無いんですか』 『………』
『講演の途中からの記憶しかない。それよりも以前、僕は何をしていたの。』 『すまない、–––––…』
(60) 2014/09/10(Wed) 17時頃
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[顔がくり抜かれているみたいで、表情はよく見えなかったけれど、その声は酷く辛そうだった。 ごめん、困らせてしまったね。 責めるつもりは無かったんだ。 ごめんよ…ごめん……
この後も何事か話した気がしたけれど、夢の全ては、一面の夕日に覆われて消えていった。]
(61) 2014/09/10(Wed) 17時頃
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―朝―
[明るい日差しが瞼の裏を突き刺す。 ギュッと眉を顰めて、ぼやける視界で無機質なリノリウムの床を捉えた。 起き上がれば、ベンチで一夜を過ごした身体の節々が鳴いた。
うんと伸びをすれば、床に放られるような形で置いてある楽器に両手を伸ばそうと……ああ、そういえば]
左腕……ないんだった。
[右手と足を使って膝の上に楽器を乗せる。
そこで感じる違和感。]
(そもそも、僕に腕はあったっけ? じゃあどうやって楽器を弾いていたんだろう。 そもそも、どうして……)
[左腕が繋がっていた部分を右手で撫でる。]
(62) 2014/09/10(Wed) 17時半頃
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(僕は歌を歌っていたんだっけ。)
[ガサリ。 肌ではない感触。 大きな文字で名前が書かれたシャツを捲ると、
そこには朱色の大輪が左の上半身を覆っていた。*]
(63) 2014/09/10(Wed) 17時半頃
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/* 長い…!長いよヤニクログ破壊になっていないでしょうか…(ガクブル シーシャさんとペラジーさんと絡めて幸せだったよぅ… ズリエルさんとも絡みたいなぁ どうやって咲く予定なのだろうか
今後は、いつも通り過ごして、眠るように咲く予定です。 自分を自分たらしめるものがなくなっても、最後まで日常にいたい、そんなヤニクの気持ち。
(-24) 2014/09/10(Wed) 17時半頃
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-夜半-
[夕食もそこそこに、男はカルテを書き続けていた。 いつも病の進行は唐突で、だからいつも――あらゆる瞬間を書き連ねないと。
妄執的にも思える時間。
たまに己は壊れかけているのでは、と思う。 失われゆく記憶を哀しむのはほんの一握りで、大半はそのうちに哀しいという心すら忘れ。]
――――。
[進みすぎた思考はふいに集中を途切れさせた。 小さくため息をつき、首を回す。 コーヒーのポットを手に取り―――]
(64) 2014/09/10(Wed) 19時頃
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……空か。
[そう言えば朝からずっと注ぎ足すのを忘れていた。 食堂にコーヒーを入れに行かなければ。
立ち上がり、ふと外を見ればすでに日は暮れていた。]
(65) 2014/09/10(Wed) 19時頃
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[夜の廊下は音がまるで吸い込まれたかのように静かだ。
ぼんやりと歩けば、角を誰かが曲がったように見えて。>>27]
――ズリエル?
[大きな影は、確かにそのように見えた。が、その歩き方は朝の彼とは違い。
カルテに挟んであった言葉>>34がちらりとうすら黒い風のように心をよぎった。]
(66) 2014/09/10(Wed) 19時頃
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[食堂で、ポットにコーヒーを注ぎ、ついでに1杯その場で飲みながら、中庭を眺める。
月の光は中庭の花たちを照らし、青白く見守る。
照らされる紫のブーケの真ん中には、蒼い花。どこまでも深い蒼の―――]
――――!
[ぼんやりと眺めていた男は、一つの事柄に思い当り、カップを置いて外へ飛び出す。]
君、は―――
[物言わぬ花は、少しだけ風に揺れる。 少しだけ、紫のブーケが揺れる。
きっと、彼は。]
(67) 2014/09/10(Wed) 19時半頃
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[立ち尽くす男の背を、青白い光はそっと照らしていた。]**
(68) 2014/09/10(Wed) 19時半頃
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―食堂―
[部屋を後にした彼女は、食堂へと向かう。 大切な者の様に、ポラロイドカメラをその首に下げて、軽い足取りで。 何故、そのカメラを首に下げているのか、彼女はイマイチ思い出せない。 けれど、昨日の自分が首にかけていたことは覚えていたので、そのままかけてきたのだった。]
…後でお部屋、掃除しなきゃなぁ。
[花びらに埋もれたベッドを思い、やや重たいためいきをつく。]
先生の所行って… 後…中庭…
[はたと足が止まる。 誰かと約束をした。 あの、中庭で。 …誰と?
ふるりと震えた胸を抑えるように、食堂へと再度足を進める。]
(69) 2014/09/10(Wed) 20時頃
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おはよーおばちゃん。 今日も、良い匂い!
[元気な挨拶をすれば、それは常通りの彼女であっただろう。 おばちゃんに渡される食事を、笑顔で受け取って。]
今日は、トマトのスープなんだね。 いつも、凄いなぁ、おばちゃん。
[トマトが嫌いな人は、いたかしらん。 コルクボードのメモを思い返しながら、そんなことがちらりと脳裏をよぎった。]
(70) 2014/09/10(Wed) 20時頃
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[いくらか人の減った食堂。 しかし食事の時間が決まっているわけではないから、本当に“減った”のかまでは、分からない。 それも、先生に聞いてみた方がいいのかなぁ。
そんなことを、思いながら。 食事をしている時に、話しかける人があったろうか。 あれば、何らかの言葉を交わし、あわよくば食事を共にとろうと誘ったことだろう。
やがて、食事を終えると食堂を後にする。]
まず、先生のところかなぁ。
[呟きながら、廊下を歩いていて。 その姿>>63を見つけた。]
(71) 2014/09/10(Wed) 20時頃
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―廊下―
あ、おはよーヤニくん!
[ベンチに腰かけた彼に気付けば、ぱたぱたと駆け寄って。 笑顔で挨拶をひとつ。]
もうご飯行った? 今日はね、トマトのスープがとってもおいしかったのー!
[そんなことを上げたテンションで並べて、ふと。 何となく元気のない様子に気付く。]
ヤニくん? どうしたの、大丈夫?
[ベンチに座る彼の前、そっと膝を着けば、その顔を覗き込むようにして、尋ねた。 具合が悪そうであれば、先生の所へ行くか、尋ねたことだろう。 大丈夫、と言われてしまったならば、そう?としか言えないが。]
(72) 2014/09/10(Wed) 20時頃
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あ。これ。
[床に落ちたアコーディオンに気付くと、そちらへとしゃがみこむ。]
昨日の夜のは、ヤニくんだったんだねぇ。 私、あの音、好きなんだぁ。
[そっと伸ばした手が、その楽器に触れることは許されるだろうか。 止められれば無理に触ることはしないが、止められなければそっとその表面を撫でながら。]
なんか、すっごい落ち着くんだよねぇ。 ありがとね、いつも。
[彼は誰かの為に、と演奏しているわけではないかもしれないけれど。 何だろう、何というか、慰めのようなその曲に、いつかの心が救われたこともまた、確かだから。 彼女はそう言って、淡く笑った。 楽器に触れることが許されるなら、そっとそれを持ち上げて、彼の残った手が届く場所に置くことだろう。]
(73) 2014/09/10(Wed) 20時頃
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––回想・深夜/壁の付箋の知っている事––
[寝台の上に坐して、溜め込んでいた付箋達を眺める。
ショベルカー。無人の工事現場、夕焼けの中輝いてた。 眼下の魚。堀で大きなフナが数匹泳いでいた事だろう。 隠元豆。ガラスの器の中、冷蔵庫の上から2段目にあった。 法蓮草を育てる月。いつか見た夢。月の裏には畑がある。 扉に見える。四角い照明。寝転がると天井の扉に見えた。 餃子屋。潰れた家の後に新しく出来た小さな店だった。 青い卵。公園の遊具の事だった。隠れてた記憶がある。 ピエロ。舞台の上で何処からともなく赤い光の粒を出す。 ピンク色の石の近く、踏みつぶされた犬の糞があった。
分析しようにも、繋ぎ結ぼうにも。 あまりにも小さ過ぎるものばかり。 シュルレアリストの連想ゲームか夢分析の様なこれらには 『意味も何も無い』のだろう。
偶然残っていただけのこと。]
(74) 2014/09/10(Wed) 20時頃
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[記憶という礎を失い、崩れ去った自我。 辛うじて残った記憶から、必死で自我を「編み直した」。 だけどその何処か退行し、朦朧とした自我は、 三十と数年で形成した己の外貌と全く噛み合ず。 寧ろ粗暴を、暴力を、否定するような。
僕はどこから来たの。 僕はは何者なの。 僕はどこへ行くの。
過去の己を認めたくなくて。 何者なのかも曖昧で。 次の日に振り返れば、踏みしめた道は無くなっている。
しかしそれも、昨日までのこと。 自分がどこに行くのかが、わかったから。 だから、寝台の上に立つ。壁の色の群れに指をかける。 執着し続ける事は––––『忘れた』。
どこかから、アコーディオンの音は聞こえただろうか…その主が誰かも、知らないままなのだけれど。*]
(75) 2014/09/10(Wed) 20時半頃
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─朝─
[浅い眠りから目が覚める。 シーツの中でもぞもぞと身体を動かすと、触れる肌に違和感。がばり、と身をを起こす。 落ちた毛布から露出した上体は素肌で。その腕から首筋、肩甲骨まで、びっしりと細かな花が密集していた。]
………は、…
[けれど、小さく笑った青年の手は、柔らかくそれを撫でるだけ。抜け落ちたものだけを払い取ると、ベッドを降りる。椅子の背凭れに引っ掛かったシャツを羽織り、雑にボタンを掛けると扉に向かった。]
(みず…水、のみたい)
[ふらつく足で廊下に出る。一度だけ、部屋の中を振り返った。 さかさかと、部屋を埋め尽くす乾いた花たちが揺れる。]
………行ってくる。
[誰に、とも何処へ、とも無く呟いて。後ろ手に扉を閉めた。]*
(76) 2014/09/10(Wed) 21時頃
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[彼女の快活な挨拶>>72は、しっかりと廊下に響いていた。 いつもなら朝から綺麗なブロンドを揺らす彼女に出会えた事を笑顔と、手を振る動作で伝えただろうが、今朝だけは俯いて、思考は、朱色の……
顔を覗き込まれて、ようやく青色の瞳と目が合った。]
ああ……大丈夫さ…大丈夫…
[そう答えれば、彼女>>73はそれ以上追求をしなかっただろう。
しゃがみ込んで楽器を撫でながら、 淡い笑みを浮かべながら、 ………あの音が好き、と言ってくれる。 それが、どんなに、]
(77) 2014/09/10(Wed) 21時頃
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…………クリス、ありがとう。 汚れちゃうよ、床に座っちゃ…ダメ、だ……
[手の届く所に置かれたアコーディオンを撫でる。 その掌を相手に差し伸べようとしたけれど、それは男の目元を隠すように覆うだけだった。
この感覚には、覚えがある。 だって、これで二回目だから。]
………ごめんよ、クリス……ごめん…
[囁くように、何度も謝った。 それだけしか出来ないような気がして。]
(78) 2014/09/10(Wed) 21時頃
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―過去の何処か―
[瞼が重くて、目が開けられない。 それに頭が割れそうだ。 此処はどこだろう。上か下か、もしかしてうつ伏せなのか。 それすらもわからない。 ガヤガヤと聞こえるのは、ラッパとピエロの愉快な笑い声じゃなくて、金属音と大勢の足音だった。
輸血。侵食。時間。怒鳴り声。花が、もう。 鋏。ダメだ小さい。腕。腕を。
…………腕を?
目が覚めた時には、左腕が無かった。]
(79) 2014/09/10(Wed) 21時頃
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[もう、楽器が弾けないという事実はショックだった。 それでも何とかやっていけそうな気がしたのは、多分、まだ記憶が残っていたから。
記憶、が残って、いればの話。
縋ろうとした『 』は、左腕と一緒に切り取られていった。 それまで確かに、『 』が心の支えであったことは覚えている。 それが、何であるかが分からない。
手紙は男の家族を語る。 過ごした日々の喧騒や、観客の拍手の音を聴く。
では伽藍堂な腕の中に、男が持っているものは何物か? 何物もありはしないさ。
どこを探しても、かつてのお前はいないよ。
そうして男は、一回目の死を 受け入れた。*]
(80) 2014/09/10(Wed) 21時頃
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/* ああクソ、ヤニクさんのロルが堪んねーほんと堪んねー 格好良いぜ…
(-25) 2014/09/10(Wed) 21時頃
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––廊下––
[ぶつかった女性の左腕。 蔓の刺は、手首に深く食い込んだ様な痕がみられて。]
…痛みま、すか…それは。
[そう聞く男の首元では砂色の花弁が完全に開く。 根元には血が滲んでいたかもしれないが、 男は全く気付いていないかの様な様子で 身を屈めて、少しぎょろりとした眼球で覗き込む。]
………痛い、なら。診察室ですよ? そこは、まだひとなんです…よね。だったら。
[気を遣う様に枯れた声は述べる。 幾許かの会話はそこでうまれただろうか。]
(81) 2014/09/10(Wed) 21時頃
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––屋上––
[赤い刺の彼女と別れたか。 それとも暫く一緒に歩いただろうか…上階に向かう階段を。
朝の日差しが、白い箱を更に白く、白く、眩しく照らす。 開いた扉の金属音に、数羽の雀が飛び去った。 ガラス容器を抱えたまま、男は外側の、そして中庭側のフェンスを交互に見ながら歩みを進め–––––くらり、とよろめいた拍子。腕の中から瓶が1つ、滑り落ちる。]
……あ。
[悲鳴を上げて割れた瓶。その中身は朱色の花弁。 量はさほど多くない。花弁も小さく、劣化も少ない。 アッと言う間に風に巻き上げられ、 ばらばらになって飛ばされて行く。
それを見届けるなり–––男は腕の中の残ったガラス容器を、
床に、叩き付けた。]
(82) 2014/09/10(Wed) 21時半頃
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[高く、鋭く、軽やかな音が響き渡り。 透明の檻が砕け散る。 その中から解放された、赤。水色。黄色。青。 様々な花弁が穏やかな風に舞い上げられ。 金網をすり抜けて。飛び越して。絡み取られて。鳥の様に飛んで行く。 中庭の方にもきっと花弁は舞い落ちて行っただろう。けれど彼等の行き先には、さほど、興味は無い。]
……卑怯、なのかな。 でも、ごめんなさい。
………もう、誰を傷つけたのかも覚えてないんだ。
[少し悲壮な顔をして。手提げの中のガラスの器も、落とし割る。黄緑。白。薄紫…同じ様に、消えて行く。
謝罪の先は、嘗て傷つけたかもしれない誰か。 割れたガラスが、巌の様な手の古傷を覆う花々を映し出す。 まるでひとごろしみたいな、歪んだ歯並びを映し出す。
一番大きなメスシリンダー。 濁った色の溜まったそれだけは、割らないまま。]
(83) 2014/09/10(Wed) 21時半頃
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―消える前・夕刻―
[茜射す頃、廊下から。 ぼんやりとその光景を、しかし目に焼き付けるようにして。]
…君に。幸せになって欲しかったんだ。 ねぇ。 僕が嘘を吐いていたと言ったら、君はどんな顔をするだろう。 怒るかな。泣くのかな。…それとも、笑って許してくれる?
理由はもう、わからないけれど。 君の為じゃなかったんだ。……僕の、僕自身の為。 きっと、この偽善の、その理由をずっと忘れたかった。
そう、忘れたかった。でも、忘れちゃいけなかった。 きっと。 僕が僕でいられるよう、最期まで残してくれてたんだ、花が。
(+12) 2014/09/10(Wed) 22時頃
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――君が。幸せだったことを祈るよ。 名も忘れてしまった君の。 開花を見届けることで、僕も終わるんだ。
“忘れる”ことは、生きる為に必要なことかもしれない。 だとすれば。 この蒼い花は――僕の"次の生"に必要な、そういう何かなのかな。
[確かに、"何か"を忘れたことで、 かつてよりずっと、ずっと、心安らかにはなった。 ――けれど。思わず零れるのは苦笑。]
君に幸せを押し付けたり、 忘れたことに歓喜したり、
…本当に僕は、最期まで自分に甘い。
(+13) 2014/09/10(Wed) 22時頃
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[誰もいなくなった中庭に、夜の帳が下りる。 しんと静まり返った木々は、 一足早く旅立った”妹”のために祈るかのよう。
ふらり。ふらり。
紫のキャンバスを抱えて歩み出て。 花の咲き乱れる茂み、その傍に腰を下ろした。 そのまま柔らかな草を背に、月を仰ぎ見。]
……ほら。夕食の時間だよ。
[左手の紫を、淡い光に掲げようとして――
――もうその腕が動かない事実を、穏やかに受け止めた。]
(+14) 2014/09/10(Wed) 22時頃
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[共用の水道で水を飲むついでに、ばしゃばしゃと頭からも被る。 拭くものも何も持っていないけれど、顔だけ袖で拭ってふるふると頭を振った。 残った雫が流れ落ちるのには構わず、ふうと深い息をする。 酷く身体が怠いのは、ここのところマトモに食事をしていないからだろうか。]
……、上……
[振り返って、廊下の奥を睨む。 そこにあるのは上階への階段。足を引き摺るみたいに歩き出した。 今なら。今日なら。いける、だろうか。
覚束ない足取りで、階段を。上に、上に。 焦点の定まらないような目で、────ガシャン。
何か硬質の物が砕け散る破壊音に。>>82 はっとして、青年は急ぎ足で上階を目指した。]
(84) 2014/09/10(Wed) 22時頃
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―回想―
[彼の手の豆に気が付いたのは、朝食で向かいの席に座った時]
君は…何か楽器をやってるの?
[彼はサナトリウムの中は音がよく響く言っていたけれど、彼のギターの音は聴こえなかった。 どうやらアンプが無いらしい。]
備品室は、この病棟にあるのかな。 そこに今度探しに行こう。
[そう言えば、彼は何と答えただろう。下手くそな笑みでも浮かべただろうか。 結局その後、アンプは見つからなかったのだけれど。*]
(85) 2014/09/10(Wed) 22時頃
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―回想―
[廊下で後ろ姿を見かけたのは、「可笑しいかい?」と微笑みかけてきた彼。 今度は男が背中から話し掛ける。]
やぁ、紫のブーケはどうなったんだい?
[一度話し掛けたが、最後。 何処までも研究、記録、ああすれば、こうすれば。 ちょっと話し掛けるんじゃなかったなぁ、なんて。 でも、伝えなきゃいけないことがあったんだ。]
備品室でウエディングドレスを見たんだけど、あれって君の? ……う、ううん、早くブーケが見たいとかではなくて…うん…うん…
[あのドレスは、ブーケは、どうなったのだろう。*]
(86) 2014/09/10(Wed) 22時頃
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―クリスと別れた後―
[備品室への道を急いでいた。
日常を愛していただけの男は今朝死んで、今、アコーディオンを抱えながら走っているのは生き急ぐ別の男。
途中、廊下で誰かにすれ違ったかもしれない。 それでも、男は止まらなかっただろう。 中庭を通り抜ける所で、ふと足を止める。止められる。
昨日は無かった、紫と青の花が目に眩しい。]
–––––––––綺麗なブーケだ。 でもまだ完成しては……無いよね?
[中庭のベンチにアコーディオンをドサリと置いた。 汗が滲む。軽くなった身体で、備品室へと駆ける。 朱色の花びらが、服の隙間を縫って床に足跡を残す。 もうすぐ、もうすぐだ。花に 男は急かされる。]
(87) 2014/09/10(Wed) 22時頃
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-朝の食堂-
[そのまま、眠れぬまま。 何度通り過ぎても慣れない痛みは、夜を連れ去り朝を呼ぶ。
診察室の椅子からゆるゆると立ち上がり、食堂へ。 朝食を取る手はどこかうつろだったかもしれない。
ふいに後ろから声を掛けられ>>26振り返る。]
―――ああ、ジリヤ。おはよう。 疲れて見えたかな。
[見透かされるなんて自分もまだまだだな、と心の内で悔いる。 続く言葉には、少しだけ微笑った。 ――それは少し、困ったように見えたかもしれない。]
(88) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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サミュエルに、マーチェ。 ペラジーと……セシルが。
[少しだけためらいながらも、言葉を続ける。 どうせどのみちわかることだ。だが――]
セシルだけは、動かせなかった。 ――紫のブーケが、きれいだったよ。
[一つ一つ、言葉を選ぼうとするが、返す言葉はどこか零れ落ちたもので>>33]
(89) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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[ふわりふわりとした記憶を手繰っているのだろう。しばし彼女は言葉を切った。]
―――どうしたんだい?
[ふいに表情のこわばったジリヤに、眉を上げる。 ともに目線を手首に伸ばせば、そこに有ったのは茨の蔓。]
診療室へ、行こうか。
[肌に食い込んで緋を滲ませた棘を見て、診療室へ戻ろうとするが、彼女は頭を振る。 それを男は何も言わずじっと見つめ。
彼女からは強い、薔薇の香りがした。]**
(90) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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…──なに、してんの?
[開け放たれた屋上のドア。 立ち尽くす男の背中に、声を掛ける。>>83 砕け散った硝子が、きらきらと陽光を乱反射する。ひらり、と。色とりどりの花びらが舞って。あっという間に風に攫われていく。]
ズリエル、…………。
[そこに居た彼は、出会った日のようにタオルを被る事も無く。 あの日の怯えた子供みたいな様子とはすこし違ってみえて。 何となく、踏み込むことが躊躇われ、青年は屋上の入り口で、立ち止まっていた。]*
(91) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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[最期に一つ。 名を聞かなかったことを、少し後悔した。 ――彼女は、尋ねてくれたのに。>>0]
……マーチェ、かな。
[誰のことだろう。マーチェ。 ただ、絵と聞いて浮かんだ単語を述べただけ。]
僕の名前? セシル・……―― セシル、でいいよ。可愛い妖精さん。
[やはり忘れやすいのだろうか。 …ここでの苗字は、皮肉で名乗っていただけだったから。]
(+15) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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[ただ、彼女の名は思い出せなかったけれど。 揺れるスイートピーが、優しく口遊まれるバラードが、
それだけが最期までずっと、脳裏にちらついて。]
(+16) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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―白い鳥籠の中心で―
[幸せを呼ぶ青い鳥。 …何処に?何処に、いるのだろう。
空飛ぶ青を求め、世界を旅した兄妹が 最後に辿り着いたのは――]
(+17) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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本当の幸せは、君のすぐ傍に。 この鳥籠の中にも、いるはずなんだ。青い鳥が。 探せばきっと、見つかるよ。
どんな悪人でも、求めずにはいられない。 ――希望。幸せ。青い鳥。 それは簡単には見つからないけれど。 でもそれを手にした時、 君の瞳に映る世界は、今よりずっと輝いて見えるだろう。
贅沢は言わない。 今ある幸せを大切に。 たとえ明日、忘れてしまうのだとしても。
今日という日を。この日の出会いを、その瞬間を……
(+18) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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―備品室―
い……ッ、
[備品室に入れば、まず不思議な位置に置いてあったミシンケースにけ躓いた。 机に手を付いた拍子に、その上に置いてある飴を見つける。 「いつもの」手癖でそれを袖の中にしまった。
自分で自分に苦笑しながら、息を整えて身体を立て直す。]
やっぱり…まだあるんだ。
[持ち主の分からないウエディングドレス。 雑多な箱の中身をガシャガシャやっていると、すぐにギターの弦は見つかった。ポケットに突っ込む。
マネキンからウエディングドレスをそっと脱がすと、それを抱える。 備品室の扉を足で開けた。*]
(92) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/10(Wed) 22時半頃
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[まだ自由の利く右腕が、手帳に最期の言葉を綴る。>>3:156
自分によく似た、けれど顔の無い彼が、 その手記を誰かに託すことを約束してくれた。]
たとえこの場所が、 何時か他の草木に覆われて、隠されてしまったとしても。 君ならきっと、見つけてくれるだろう。 だからその日のためにずっと、待っているよ。 忘れないで。何度でも探して。何度でも会いに来て。
名も知らぬ君が、幸せの青い鳥を見つけられますように。 この鳥籠の中にも、幸せはあるんだよ――……
[涼やかな風が一つ吹いて。 濃藍の翼が、小さく羽ばたいたっきり。]*
(+19) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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―回想―
[綺麗な金髪だなぁ。 中庭にいる彼女に話し掛けたのは、それがきっかけ。 長いブロンドは、結われているわけでもなく伸び伸びと美しかった。 だからつい、口から零れてしまったんだ。]
君なら、きっといい花嫁になるだろうね。
[その時の彼女の反応は……ただ謝って、静かに見守るしかなかった。*]
(93) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
|
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/* ヤニクの、この小物の拾い方がすごく好きだー! 直接絡んでないところでも、ちゃんと拾ってくれるんだよね、歌とか花とか。
回想じゃないところで会話したかったなぁ、うーむむ、時間…(
(-26) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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………へ?
[フェンスの傍に歩き出そうとした時、後ろから声がした。 振り向けば、屋上階段の入り口に男が立っている。 入り口。こちらを見ている。…ポケットに手を突っ込んで、ばらばらに剥がされた付箋を見て。 一番上にあった、『留守番とミシンのケース』。]
………ぁ、しー…しゃ、さん? おはようございます。
[まだ、残っている。 そう言いたげに、また薄い砂色の花がのど仏に開く。 何も無い様に微笑んで、少し頬を掻き、男は続ける。]
……もう、僕じゃない物を。 離してあげよう、って思って。 ところであのう、シーシャさん。
(94) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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|
/* ご明察、クリスに着せてみたいと思っていたのでした(酷
僕は色々とクリスに対して酷いと思うんだwww 現在軸で張り倒されてみたかったとかそんな(何
(-27) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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ズリ、エル、って………何です?
[男のシャツが風に靡く。 文字の書かれたシャツが靡く。]
(95) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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[スティーブンと別れて、廊下を歩いていると 見慣れない大きな男と接触しかける>>50]
…いえ、こちらこそ 考えごとをしてたので、お怪我ないです?
[足元を見れば、片方はスリッパで もう片方は靴を履いていて こどもみたいと笑いを堪えて視線を上げれば
ワニの様な顔を咲いた花が彩り 体格のよさはクマみたい、とぼんやり思う]
(96) 2014/09/10(Wed) 23時頃
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|
―朝方―
[物哀しい一夜が明けて、 また今日も、新たな希望が降り注ぐ。
新しく中庭に増えた花々に、 朝の目覚めと共に、挨拶を。]
[ふわり、ふわり。 花から花へ、想い出の甘い蜜を求めて、蝶は舞う。
――今朝生れたばかりの、新たなプシュケ。 花を求めて、庭から、窓へ、…君の元へ。]*
(+20) 2014/09/10(Wed) 23時頃
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|
[男はこちらの左手首を見てから 問いかけてくるので、いつも通り>>81]
…いえ、なんともないでしょ?
[と、返してから]
さっき、先生にも見てもらっているし …同じこといわれたような気もするけど
大丈夫…痛くないわ
[今は、をつけそびれたのは すでに忘れているからなのか それとも、わざとなのか傍目には分からないだろう]
(97) 2014/09/10(Wed) 23時頃
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『 ズリ、エル、って………何です? 』
(──── ああ、やっぱり、オマエも、 )
(98) 2014/09/10(Wed) 23時頃
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/* サミュんとこに、行き、たい…!(もがいている 時間がー時間がー
(-28) 2014/09/10(Wed) 23時頃
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|
[風に嬲られた男のシャツが靡く。まごうこと無く、自分の字が書かれたシャツが。 パタパタと音を立てて、それは屋上に群れる鳩の羽音に混じって。耳の、奥に、届く。]
…──なぁ、
[じゃり。内履きの底が、屋上の割れたコンクリートを踏む。一歩。じゃり。もう一歩。
そこは、白い箱の天辺で。 ずっと。青年が、ずっと来たかった場所。結局、今の今まで来れなかった場所。]
(99) 2014/09/10(Wed) 23時頃
|
|
[じゃり。 踏み出した足が、陰を抜けて。 夏の名残りの日差しが、肌を、視界を、灼いた。]
オマエも、どっか、いっちまうのな。
[声はもう震えない。風に煽られた髪の隙間から、紅鳶の瞳が覗いて。何度もなんども、シャッターを切る。忘れないように。忘れない為に。でも。]
────バァカ、……言ったろ、オレは、忘れねえんだよ。 オマケにしつこいし、諦めも、…すげぇ、悪い。
[視界がぐにゃぐにゃと歪む。 声は、確かに震えていなかった。けれど風に混じって水滴が舞う。舞う。コンクリートに染みを作って、また。花が咲く。]
(100) 2014/09/10(Wed) 23時頃
|
|
―中庭―
[息を切らして、中庭の土を踏む。 幾重にも重なるレースのウエディングドレスは、男の手に有り余っていたが、それでも決して地面には付けないように。]
…………や、ぁ…お届け物……だよ
[中央の花に話し掛けると、息も絶え絶え、背の低い木にドレスを広げた。 腕を軽く交差させる。紫の花を一輪だけ手折ると、袖の隙間に差し込んだ。
距離を取って改めてそれを見れば、紫を縁取る白がよく映えていて。 表情が、綻ぶ。]
…じゃ、次はサミュエ……
[足がもつれて、その場に倒れ込む。 白いシャツの腹からは、朱色の花びらの香りと共に赤い血が滲んでいた。]
(101) 2014/09/10(Wed) 23時頃
|
|
(あ、もう?)
[鼻につく土の香りと、間近にある花の香りに、咳払いをひとつ。
顔を上げる。 ベンチの近くには、男の……]
………、
[片腕で身体を起こす。 そのまま、這うようにしてベンチまで移動する。 もう、手に食い込む石を痛いとも感じない。 ベンチに座る気力はなく、ベンチに背中を預けてドレスと対面するように足を投げ出した。
震える手で箱を開ける。 いつもよりも手間取りながら、右手と足にアコーディオンのベルトを引っ掛ける。]
…………、次は、君の為にって…約束…
[力無く笑みを浮かべながら、思い出すのは昨日の約束。]
(102) 2014/09/10(Wed) 23時頃
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そうだわ、紫のブーケをご存じ? スイトピーの花がたくさん咲いているところ
先生が動かせないって、いってたものだから…
[動かせないというからには 根づいてしまったのだろうことは推測がついた 先ほど、スティーブンから聞いた気もしたが ふと、目の前の男に尋ねてみる]
…ありがとうございます
[男はなんと答えただろうか それがどのようなものであれ礼をいう]
…御機嫌よう
[そして、その場を後にした*]
(103) 2014/09/10(Wed) 23時頃
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―回想―
[初対面の時、その視線を、まだ覚えている。]
……やぁ、初めまして。
[二言、三言の間に相手の名前がシーシャであること。 そして男の名前がヤニクであることは告げただろうか。 そして、太く、黒い字で目印を付けられれば]
……ふ、とんだ目印をありがとう。 よろしくしてくれるかい?シーシャ。
[困ったように微笑めば、言葉が返ってきただろうか。それとも……*]
(104) 2014/09/10(Wed) 23時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/10(Wed) 23時頃
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…よかった。 僕は、大丈夫です。全然、痛いとか…無いんです。
[相手の堪える笑いにも気付かず、こちらはほっとしたように微笑み。 なんともないでしょ、痛くない、と落ち着いた声を聞けば]
…先生に、見てもらったなら、要らぬお世話、でしたね。 見てるとちょっぴり痛そうで…ひゃっと、しました。 けれど……奇麗な、花で。凄く…
似合って、ますね。
[首を傾げると、開ききった砂色も揺れた。 その花が吸い上げた記憶も知らず。]
(105) 2014/09/10(Wed) 23時頃
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/* わー!わー!ヤニクありがとー!!
みんなが色々拾ってくれて本当に嬉しい!www 普段は墓落ちなかなかできないんだけど、してみるもんだな!
返事できないのがもどかしいよー><
(-29) 2014/09/10(Wed) 23時半頃
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…ッ忘れてやんねぇからな、ぜったい、
[踏み出す。内履きが足から外れて、何処かへ飛ぶ。 蒸されたコンクリートの熱。足の裏が、その熱を蹴る。踏み出す。踏み出す。踏み出す。割れた硝子の破片が、皮膚を破る。それでも。構わない。
伸ばした手の甲にまで白い花が群れる。 掴んだ。もう目の前にいる男の胸倉を。その、名前が記された、シャツを。心臓の、真上を。]
オマエが、オレを忘れたって。オマエがオマエを忘れたって。 忘れてやんねえからな、絶対、ッ!
[ズリエル。 叫ぶみたいに呼んだ声。 どれほど泣いたら、どれほど叫んだら、この痛みはから抜け出せるんだろう。眼前の男の後方には、滲んだ蒼。また、シャッターが下りた。]*
(106) 2014/09/10(Wed) 23時半頃
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[紫のブーケ。目の前の女性が問う。 一つ、瞬きをするとこくりと頷いて]
……スイ、ト、ピー………? えと、そのう…それはわからない、ですけど。僕。 紫色…奇麗な、紫色の方なら、中庭に…… 真ん中の辺り、だったかな。
–––––––––––居らっしゃい、ますよ。きっと、今も。
[中庭の方を手で示して告げて。 礼を言われれば緩く首を振り、いえいえ、と呟く。]
…ごきげん、よう、です。
[彼女の挨拶を一つ真似て。 それから、階段へと足を運んだ。]*
(107) 2014/09/10(Wed) 23時半頃
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―廊下>>78―
[汚れちゃう、と言われても、そんなことは気にならなかった。 ただ、いつもと様子の異なる青年に対し、何故だか放っておくことのできない気がして。]
何を、謝るの? 何にも悪い事なんて、無いんだよぉ…
[ごめん、と繰り返す彼の心中など、分からない。 けれど、何だか彼がとても今弱っていて、とても苦しんでいるのだけは伝わってきたから。 立ち上がり、青年の頭をぽんぽんと、まるで子供に対するように撫で、それから、拒絶誰無ければその頭をそっと抱きしめたことだろう。 大丈夫、と伝えるように。
暫くして、彼が落ち着いたのであれば、後ろ髪惹かれつつも彼を後に残し、その場を後にする。*]
(108) 2014/09/10(Wed) 23時半頃
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[ぼんやりと食堂に佇む。
やることはたくさんある。 何度もあったことじゃないか。
そうやってもう一人の男がささやくが、それは慰めにならなかった。 洗い物をしていた賄い婦に心配そうに声を掛けられ、少し取り繕うように笑い、食堂を離れようとしたその時。
中庭に、揺れる、白いドレス。 そして。]
ヤニク―――?
[ベンチに倒れこむように身を預ける青年。 その体からこぼれる花弁は、今までよりも鮮やかで。]**
(109) 2014/09/10(Wed) 23時半頃
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[男が、近づいて来る。入り口の扉を超えて。 ミシンケースを踏み越えて。此方側に、一歩、二歩。 泣いているのは何故だろう。赤い瞳がゆらゆら揺れている]
何処にも、行きません…よ、『僕』は? 多分、ずっと……此処に居るのかな。 だから、大丈夫です、シーシャさん。僕は、まだ消えないんです。
だって、僕ら、花に……なるんですよね?
[言った瞬間だったか、胸倉を掴まれて。 屋上に男の、シーシャの叫び声が響き渡った。 ズリエル、と繰り返す。繰り返す。手の甲には白が咲き乱れて、声は、枯れている。]
(110) 2014/09/10(Wed) 23時半頃
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/* 参加薄いの本当に申し訳ないのだよ… 絡めてない人結構大分いるのだよ…
(-30) 2014/09/10(Wed) 23時半頃
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…ズリエル、って言うのは…僕の、名前、ですか?
[少し朦朧とした口ぶりで、繰り返し唱え。 緩く、目を伏せて。]
……ズリエルは、きっと。 人間の形で、生きていられなくなったんです。
[屋上に残されたメスシリンダーは、存在していた容器達の中で一番容量が大きい。 中身はまるで堆肥と埃でも詰め込んだかの様に濁った色で。 底の辺りはグズグズと形を無くしているが、確かにそれは、花弁だった。 1052g。そう書かれた付箋も、風に攫われて飛んで行く。]
誰も傷つけないように、 何処もまよわないように、 自分が誰か分からなくならない様に…
もう、自分が、誰か、わからなくならないように…
[ぼそぼそと呟く声には、怯えの欠片も無い。]*
(111) 2014/09/10(Wed) 23時半頃
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[今日は天気が良い。昨日と同じ。 そういえば、昨日食堂で初めて出会った彼とはあれっきり会わなかったなぁ。
–––––––…彼が持っているものは何物か。 僕は、もう何もいらないかな。 まぁ弾かせてよ。あとちょっとだから。
紡ぐのは、物悲しい音色と熱情を含んだ穏やかなミュゼット。 この歌に、歌詞はない。 『誰の為か?』 もうそれは、今の僕では一人しか思いつかなくて。]
…………君なら、きっと
["忘れないね" 呟こうとした口に、風船のような色をした花が触れる。 演奏の手は止まらなかった。 もう、「最初から」なんて、無い。 ここで止めたらもう…]
(112) 2014/09/11(Thu) 00時頃
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[アコーディオンの音を、一つ外す。 二つ外す。 三つ、四つ。 右手から伸びる花たちは楽器に絡みつくように茎を伸ばす。
しかし男の耳には、音楽が流れている。 耳の辺りに咲く、薄い桃色の花。 もう、誰かに名前>>109を呼ばれても振り向く事は出来ない。]
–––––––頼みがあるんだ。
お昼ご飯になったら起こしてくれない?
(113) 2014/09/11(Thu) 00時頃
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[誰にともなく呼び掛けた声は、いつも通りの明るい声音。]
弾いてると、時間を忘れちゃうんだ。
[男の手は、もう人の手の形を成していない。]
ありがとう……………おやすみ。
[最後に目を細める。 心臓の辺りが静かに、動きを止めた。
男は、糸が切れた人形のように首を傾けている。 口元だけが、微かに動いて––––––…
時を 止める。*]
(114) 2014/09/11(Thu) 00時頃
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/* ひぃぃいいぁぁああヤニクさぁぁああん
(-31) 2014/09/11(Thu) 00時頃
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/* ズリちゃには申し訳無い…! 手が上手く動かないよーみんな居なくなっちゃってさみしいよー書けねぇぇえ
(-32) 2014/09/11(Thu) 00時頃
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……ぼく、さ。
もう、くるしいのは、いやなんだ。
[くしゃり、と一瞬顔を歪める。 –––––誰かに連れて行かれる犬の様に、不安げに。
少し、蹌踉めいた瞬間だっただろうか。 下半身と、上半身がばつりと分断された。 …辛うじて繋ぐ様にに、蔓を残して。 落ちた下半身は床にほとんど振動を起こさない。 酷く、乾いたものが落ちるようで。]
(115) 2014/09/11(Thu) 00時頃
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/* いらんかな。 下手にお邪魔せんとこ。
(-33) 2014/09/11(Thu) 00時頃
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愛してるよ、全て。
(-34) 2014/09/11(Thu) 00時頃
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[断面は、花、花、花、花。 一斉にそこから、砂色の花が芽吹いて行く。 シャツはまるで花束を包む白い紙の様で。 まるで元々この男の中身は、全て花だったかの様に。 ズボンは蔓に巻き込まれる。スリッパが蕾に投げ出され、宙を舞う。]
………………消えないで、いられる……
[呟いた瞬間、その頭部も花となり、ほどける。 床に這う様に伸びた、一輪。 中心には、黄色いキャンディーが1つ、乗っている。]*
(116) 2014/09/11(Thu) 00時頃
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御機嫌よう、お嬢さん。
[まだ動いていた人形が、書庫の隙間で花のように、鎮座して本を読む少女に語り掛けたことがある。 ]
……君は、どんな物語が好き?*
(117) 2014/09/11(Thu) 00時頃
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