62 あの、夏の日
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――しかし、遅いなヤニク…
[ふと先程、廊下から聞こえてきたヤニクの、誰かを呼ぶ声が気にかかり、談話室のドアを見る。 お世辞にも、そんなに広くは無い寮だ。すぐ帰ってくると思ったのだが]
……俺、ヤニクを探しに行ってきます。
[どうせ最後にマリアと出発するのだ。 それまでには彼を見つける事は可能だろう…と言う考えに達し]
じゃあ、先鋒組は頑張れよ?
[そう言って、少年は談話室から出て行った]
(42) 2011/08/30(Tue) 20時頃
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-廊下-
[迷いなど見せずに廊下を走る]
[それは「少年」では遣り得なかった事]
[廊下には嵐の夜特有の自然光]
[描く影は「男」の姿]
(48) 2011/08/30(Tue) 20時半頃
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[廊下に伸びる影はとても薄く、男が此処に居るのを嗤っている様にも見えた]
……分かってる!
[そう、ずっとこの夢の中に居ても。 大人になった皆が本来の時間を重い出し、夢を徐々に壊していくのだ]
分かってるさ…!!
[夢を保とうとして、それらを除外すれば。 結局は「そして誰もいなくなった」と言う状況になる]
(*5) 2011/08/30(Tue) 20時半頃
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[きっと、そんな事になって]
[そんな言葉を言う羽目になるのは]
[――男自身なのだ]
(*6) 2011/08/30(Tue) 20時半頃
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ディーンは、ヨーランダに行ってくる!と…そしてベネットには、誰が夫婦だ!と使えない懐中電灯を投げた。談話室を出る前に。
2011/08/30(Tue) 20時半頃
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-裏庭-
[寮の裏口から外に出れば、まだ嵐と呼べるくらいの雨風が少年を打つ。 迷いの無い足は、一本の樹の方へと向かって]
…おい、ヤニク。居るんだろ。 「分かってる」ぞ!
[夜に靡くリキシのシャツと、幹に纏っている赤を見て。 怖気もせずに、少年は樹に向かいながら叫んだ]
(51) 2011/08/30(Tue) 20時半頃
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/* すっごい今更だけど
投票襲撃にランダムの項目あったのね!! 今まで気付かなかったよスルーしてたよ!!
[本当に今更過ぎる!!!!]
(-58) 2011/08/30(Tue) 20時半頃
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[誰も居ない、夏の寮]
[人声の無い、学校]
[そんなものは――]
(*7) 2011/08/30(Tue) 21時頃
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…お前な。
[怪談で出した、件の樹。 その裏にヤニクは隠れており、彼が顔を出したかと思えばすぐに引っ込めた事に、少年は溜息をついた。 暗闇で見えなかったが、多分その顔は傷だらけなのだろう]
[それは、覚えていた]
[そして]
(59) 2011/08/30(Tue) 21時頃
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――――Quet est sure chat? (猫は無事か?)
[この頃、少年は寮の秩序の為、ヤニクが大事に抱えていた猫の命を見捨てていた。 …今更、過去を改変出来るとは思ってはいないが]
あと、お前の顔の傷もな。
[少年では喋る事の出来なかった筈の仏語を、慣れた様子で喋った事に。 ――この頃のヤニクは、どう示すだろうか?]
(61) 2011/08/30(Tue) 21時頃
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/* QuetじゃないQuelだって間違えたあああああ!!
[仏語は単語程度しかわかりません!!]
(-65) 2011/08/30(Tue) 21時頃
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ディーンは、>>61 ×Quet ○Quel
2011/08/30(Tue) 21時頃
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[>>64大人しく出てきたヤニクの元に、駆け寄る。 ヤニクの表情は、薄暗い闇と雨で分かり辛かったが――明らかに、戸惑っているのが分かった]
動物の子供は、自分で体温調節をするのが難しいんだ。 今はお前の体温で温まっているようだが、じきにお前の体温も下がり始める。 そうなったら、そいつは――
…とにかく、早く寮の中に入れ。
[樹にかかっているシャツと…遠くから見れば血の様に見える上着を、掴み取って]
とりあえず、タオルだな。 それにお前の顔の傷の手当もしないと……
[少年は後ろから上半身裸のヤニクの、褐色の背を片手で押して、寮の中に入るよう促した]
(69) 2011/08/30(Tue) 21時半頃
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[>>67どうして。流れる様な言葉でヤニクに問われる。 少年は「それの答え」と言う様に、彼の背後で笑って]
…………10年も経てば、人は変わるものだ。
[秩序を頑なに守る少年]
[その少年も、時が経てば社会と言う壁に諸々崩されざるを得なかった]
(71) 2011/08/30(Tue) 21時半頃
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[故に、彼らは想像しなかっただろう]
[10年後に育ちきってしまった、逃避の心に]
[その心に、同意してくれていた声は――]
(72) 2011/08/30(Tue) 21時半頃
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[夜の帷の下、強い雨に打たれながら]
……あの時。
[>>3:*25メアリーが、男の言葉に対して。 一度言葉を詰まらせていたのを思い出す]
…お前は、現実でも良いと思っていたんだろうな。
[その答えを、男が知る術も無く]
(*8) 2011/08/30(Tue) 21時半頃
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――それが、一番良い選択…か。
[男は、ヤニクの背後で苦笑する]
……独り善がりの下らん夢語りなど、同意してくれる者が居なければ
――所詮、妄想に過ぎん。
(*9) 2011/08/30(Tue) 21時半頃
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-寮・廊下-
[>>75慣れない言葉を喋りながら、ヤニクが子猫を抱えて寮の中に入る。 少年自身もずぶ濡れで、このまま廊下を歩いたら水の後始末が大変な事になりそうだが――今は考えない事にした]
…そうだな。毛布とミルク、それに…救急箱。
[一瞬、前を歩くヤニクがこちらを見た気がした。だがその顔を逸らす様子に、少年は小さく、言葉を呟く。 それは、ヤニクが慣れた言葉で呟いた後に]
……変わらないものも、ある。
(80) 2011/08/30(Tue) 22時頃
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[確かに、ある。と呟き返し]
だから俺は「今」を願ったのさ。
[きっと、少年以外にも同じ様に願った人は居るだろう。 中には逃避ではなく、純粋な気持ちで願った人も居るかもしれない]
一番大切だった「今」をな――
[懐かしむ様な少年の声は、何処か遠く。 それきり、少年もヤニクと同じ様に黙り]
[そのまま、マリア達が居る談話室へと向かった]
(82) 2011/08/30(Tue) 22時頃
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――――っ!?
[>>84ヤニクが急に振り返り、少年の腕を掴んだ。 急な出来事に少年は驚き、身を引きかけたが]
――どうした?
[だが、少年は踏み止まり。 ヤニクに真意を訊ねる様にして、顔を見上げた]
(86) 2011/08/30(Tue) 22時頃
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[そろそろ、現実の迎えが来る頃なのかもしれない。 それは今か、はたまた明日か。それは分からないけれど]
……なあ、メアリー。
[何度、この世界で彼女の名を呼んだだろうか]
独りで抱える妄想は、実に淋しいものだな。
[彼女に届くか分からない声を、絞り出して]
(*10) 2011/08/30(Tue) 22時頃
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夢を見るなら、皆一緒が…良いな。
[その意味では]
なら、現実も――悪くないのかもしれないな。
(*11) 2011/08/30(Tue) 22時半頃
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/* 投票襲撃はランダムでセット。
さて、どうなるのかなー? これでヤニクが落ちたら笑うしかないんだがww
そういやベネットは素村かな?とも思い始めた。なんとなく。
(-75) 2011/08/30(Tue) 22時半頃
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[戒律の為なら、と、少年は生徒会に入り]
[秩序の為なら、と、少年は法をかざし]
[その為に失ったものもあった。 それがどれだけ大切なものだったかを、少年は後に知った]
……ああ、
[>>95ヤニクが訊ねてくる]
[それはこの時代の彼ではない。 現実の彼、流暢に喋る姿のヤニクだ]
(98) 2011/08/30(Tue) 23時頃
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無理はしていない。
[それは本当だ]
この「今」のおかげでな。 …すっかり、休ませてもらったよ。
[楽しかった思い出。 クーラーの無い寮で、皆とだらだら過ごす何気無い日々。 花火をしたり、肝試しをしたり…喧嘩も多々あったけれど]
皆、心配だった。 この10年、どこで何をしているのか…聞けないままで。
[心配してくれてありがとう…少年は微かな声でヤニクに答え]
(99) 2011/08/30(Tue) 23時頃
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嗚呼、そうか。
[男は一人頷く]
俺は――
(*12) 2011/08/30(Tue) 23時頃
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俺は、皆が――
――この寮の夏が、皆が、恋しかっただけだったんだな。
[はは、と苦笑する少年の顔は。 ぎこちなくでも、カッコつけたのでもなく、自然な笑顔だった]
(101) 2011/08/30(Tue) 23時頃
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/* エピ入る雰囲気にしてたらゴメンナサイですよ! でもこれしかロール浮かばない。発想力が貧相で泣きたくなるんだぜ…!
そして明日続いたらどうしようかね!!
[ざ・のーぷらん]
(-89) 2011/08/30(Tue) 23時頃
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/* >>104こんな事言ってますが、嫁はメアリーです(待て) メアリーの発言見返してたら、もう、ね…可愛いよメアリー(いいかげんやめい)
赤ログの力って怖い。
(-91) 2011/08/30(Tue) 23時頃
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ディーンは、マリアンヌが待ってるから、早く談話室行くぞ?とヤニクに促す。
2011/08/30(Tue) 23時頃
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[>>104頭を撫でるヤニクに解放される]
…なんだか、今の姿でその言葉は似合わんな。
[学生姿ですらすらと喋るヤニクなんて、当時の少年では想像出来ないだろう。 >>105そして、ヤニクが談話室への誘いを断る。 …その様子を、少年の姿をした男は見守る事しかできなかった]
――「そして誰もいなくなった」か…
[この世界で、男はこんな事を言う事になるのだろうか? 遠くなる足音は、何処に向かうのか――]
(111) 2011/08/30(Tue) 23時半頃
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-廊下-
[>>108ゆらり、ゆらりと見える光が、少年の先に見える]
あれは…
[ベネットと、ホリーだ。 二人は気付くのだろうか? そっと足音をたてないよう、ゆっくりと歩く]
(112) 2011/08/30(Tue) 23時半頃
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ディーンは、ベネット達が気付かなければ、そのまま談話室へ――
2011/08/30(Tue) 23時半頃
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ベネット先輩に…ホリー。
[廊下を歩いてくる二人。 ベネットが先に此方に気付いたのか、手を振ってきてくれた。 ああ、この人はいつも気さくだったな。と思う]
……奇策だった、と言っても過言ではなかったか。
[花火の時も、この肝試しの時も。 いつも楽しんでいたのは彼だった気がするなあ、と苦笑する]
ベネット先輩は、ホリーとですか。
[それも、10年前と同じで]
(120) 2011/08/31(Wed) 00時頃
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