199 Halloween † rose
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恋と、同じだ。
(-62) 2014/10/25(Sat) 19時半頃
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……あ、りがとう。
[微かに開いた唇から絞り出すような声が、ようやく出た。 鼓動が大きく、跳ねているのがわかる。 しかしそれを悟られぬよう、一度唇を噛んで]
すみません、どうもじっとできなくて。 たくさん、歩かれたのではありませんか?
[言葉が途切れてしまったその先を伺うように、右目はそっと緋色を伺う。 口元には、笑みを引いたまま]
(209) 2014/10/25(Sat) 19時半頃
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[いいえ、と首を振った>>212。 ニコラエのものなら尚更、そのままにしておかずよかったと思う。
陽の光が彼の頬をさし、そのオレンジがゆっくりと溶けていく。 ニコラエが一歩近づいて>>213、その色は更にはっきりとよく見えるようになった。 天幕のように持ち上げられたシーツが顔に影を落とす。 また一つ、鼓動が大きく跳ねて]
そ、うですか。 でも無理はなさらず、送って……
[送って行くと、続けようとしたそれは続かなかった。 思いもかけぬ、誘いの言葉。 酒場の喧噪に紛れぬ、たった二人きりの。 驚きは何度めか、だから——近くで響く鈍い音に、気がつくことはできず]
(219) 2014/10/25(Sat) 20時半頃
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…………、っ
[緋色が真っ直ぐに、こちらを見つめる。 歪んだ表情すらガラスが見せる光の屈折のようで、息をのんだ。
知りたいと望んだように、彼が望んでくれるのなら。 男は、——笑って]
奇遇だな。 俺もニコラエさんの時間が、欲しい。
[何度めかのハロウィン。いつか夢幻になってしまっても “忘れないように”。 あまり上品でないその笑みは、微かに赤みを帯びる。 多分それは、彼と同じく]
(220) 2014/10/25(Sat) 20時半頃
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是非、家にいらしてください。 ……でも、その前に、
[両手が塞がっていて、それ以外に手段がないから もう一歩、今度は男から距離を詰めて 彼の身体を支えるよう、寄り添い]
お店まで、送りますよ。 準備も、あるでしょう?
[その声は小さく、まるで秘密話をするかのように。 促すように彼の隣に立ち、ゆっくりと歩き始めた。 半歩後ろに歩くことで、意図せずして長い影をニコラエに提供していたとしても、男はやはり気がつかずに*]
(221) 2014/10/25(Sat) 20時半頃
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[ガラス雑貨店まで無事送ることができたなら、男は筆記具を借り、簡単に家までの地図を書く。 改めて招くことになると認識すると、照れて思わず眼帯に触れて
「お待ちしています」と、地図の下に小さく添え ニコラエの店を後にする*]
(222) 2014/10/25(Sat) 20時半頃
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/* ニコラエさんの可愛さにおれはしんだ
(-76) 2014/10/25(Sat) 21時半頃
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/* メモ立候補もしかして初めてかもしれないけどこのタイミング早すぎただろうか やる気削いでないかな ごめんね…
(-77) 2014/10/25(Sat) 21時半頃
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/* このタイミングで行くとこじれそうで若干躊躇っている うううすまねえ…
(-101) 2014/10/26(Sun) 00時半頃
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—— → 薬屋 ——
[ガラス雑貨店から駆け足でやってきたのは薬屋。 扉を開けると賑やかな声、すぐに見えたのは露蝶であった>>278。]
お、露蝶もお客さんか。 繁盛していますね。
[軽く手を挙げて男も店の中へ入る。 走って来たせいか、幾分顔が赤いまま。 丁度キリシマは露蝶と共にいる客人>>277と何やら問答>>@78しているようだ。
なので後ろから大きくジェスチャーだけ、眼帯を差して、親指と人差し指で輪を作って掲げてみせた。]
(286) 2014/10/26(Sun) 00時半頃
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/* 薬屋各位ごめんよ ひたすらごめんよ!!! ひょいっと飛ばすのもありかなと思ったんだけど 未来軸になっちまうなーと思ったので すまねえ…
(-102) 2014/10/26(Sun) 00時半頃
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ああ、そうだったのですか。 俺はものもらいの…… [多少怪しくはあるものの間違いではない。 露蝶に指差したのは左目の眼帯。 丁度彼もものもらいについて尋ねようとしてくれていた>>292ことは、聞こえた大声>>@83によってついに知ることも無く。]
え、? …………え?
[ジェレミーと呼ばれた男と店主の間でどんなやり取りがあったかは知らず。 ただ、ストレートな名前の薬にびくりと身体を震わせた。]
(294) 2014/10/26(Sun) 01時半頃
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だ、大丈夫ですよ露蝶、 きちんとした薬だってここは……!
[店を出ようとする友人に誤解を解こうと声をかけ、次いでキリシマ>>@85へと一つ頷き、ポケットから何枚か札を取り出した。 クリップに止めた残りは少ない。来月の給料がくるまでは多少厳しい生活が待つだろう。 カウンターの上に指定の料金を置いて、包みを引き取った。 スポイトも店主に言われた通り、探し出し包みに一緒に入れた。これで目薬のように使用すればいいだろうか。]
「ものもらいの薬」、ありがとう。 完治したら、報告に来ます。
[正式名称はそれでいいかわからないものの、ものもらいの薬であることに違いは無いだろう。 些か大袈裟な礼の言葉と共に、男はそろそろと店の外に出る。]
(299) 2014/10/26(Sun) 01時半頃
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だから、違っ——
[先に店を出てしまった友人は、明らかに何かを誤解していた>>302。 追いかけようともしたが、カウンターの向こう側から飛んで来た声>>@87に足を止めて]
ええ、勿論です。 ありがとうございます。
[元・小悪党でも用法容量はきちんと守る。 一度軽く頭を下げると、今度こそ店を後にした。]
(304) 2014/10/26(Sun) 01時半頃
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—— 自宅 ——
[家に辿り着いたのは、陽が完全に暮れた頃。 女将とマスターに今日“は”手伝えないと伝えると、何を言っているのかわからないという顔をされた。ハロウィンは今日だけだ、とも。 だから男は「そうですね」と、笑みを浮かべるに留めた。
男はキッチンに吊るしたランプに火を入れる。 オイルの独特の香りが立ち、やがて室内に満たされた。
大して広くはない、家。 2人がけのテーブルと椅子が置かれた、ダイニングキッチン。 独立した寝室のベッドサイドテーブルには、ガラスの靴が置かれている。]
……あー、なにも、ないな。
[開いた冷蔵庫には水のボトルとチーズなどの軽食の類いが少々入っている以外、何も無い。きちんとした持てなしはどうにも、できそうにない。 そもそも上手い持てなし方を、男は知らない。 ただ、据え付けの食器棚からタンブラーグラスを冷凍庫に入れておくことだけは、忘れずに。]
(307) 2014/10/26(Sun) 02時頃
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[持てなしはとりあえず諦めて、キリシマから貰った薬を使うことにした。 包んでいた布から取り出した瓶は細く、薬液を透かして観察をすると、ランプの光を柔らかく返した。 小さく、息をのむ。見たことの無い、グリーンに。
洗面台の前で眼帯を取り、スポイトでその液体を掬い取った薬液を、慎重に点眼する。 量はいつも使用していた薬と同じ。 やや粘度のあるそれは、未だ赤く染まる視野いっぱいに広がり、目の表面をゆっくりと覆っていく。ひやりとした感覚に、目を閉じて。]
……、
[閉じた瞼が、じわじわと熱を帯びるように熱くなる。それは普段の点眼薬では感じたことの無いもの。 それもやがてはそろそろと引いていき、身体に馴染むかのように大人しくなった。 目を開けば、相変わらず視界は赤いまま。 それでも、鏡に映った左目は、]
(308) 2014/10/26(Sun) 02時頃
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—— 腫れて、ない
[まだ完全に元通りとは言わないが、常の点眼薬よりも遥かに効能があることは明らかにわかる。もう眼帯はせずともいいだろう。 しかし、問題は。]
じゃあこれは、ものもらいじゃねぇ……と。
[首を傾げながらも、思い出すのはやはり、ニコラエの緋色だった。 薬を鏡の前に置くと、少し迷って眼帯もそこにおいておく。 全て知ってもらうのならもう、隠す必要はないのだ。 腫れが引いたなら、隠す必要もないのだ。]
(309) 2014/10/26(Sun) 02時頃
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[暖かい光を灯すランプの下へ戻りながら、 ポケットの中の懐中時計を取り出した。 ニコラエがこの懐中時計と関係があるのかないのか、真実は未だにわからない。それでも向かい合う時が、来たのだと思う。
蓋を開けようとしてやめ、ただ表面をなぞってテーブルの上に置いた。 そしてそれを隠すように、籐籠の底に沈んでいた赤い包みのチョコレートを置く。]
……よし。
[これで迎える準備は万端だ。 ——問題は、]
……副作用か。
[気になるのは薬の副作用。一撃で完治とまではいかぬが、とにかく強い薬であったその代償は、何かしらあるのではないかと。 今更ながら少し、怖くなりながらも。]
……小悪党らしくねぇ。
[それだけ零して、笑った*]
(311) 2014/10/26(Sun) 02時頃
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[どれくらい、そうして待っていただろう。 小さなノックが玄関扉から聞こえた>>312。 心の準備をしていたつもりが、焦って転びかけながらも、慎重に扉へと近づいた。 聞こえた声>>312に一つ吐いた息は、微かに震えた。 鍵を開け、ゆっくりとその扉を開く。
やや伏して、そして持ち上げて。 男は初めて二つの目で、扉の向こうのニコラエを見つめることが叶った。]
お待ちしていました、どうぞ。
[ただ変わらぬように微かに笑みを引き、家の中に招き入れる。 手で示したのは、チョコレートの乗ったダイニングテーブルの一席。]
(314) 2014/10/26(Sun) 02時半頃
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[ニコラエと視線が合えば>>315、やや照れを滲ませ僅かに視線を逸らして。 今度は転けることなく、短い距離を移動する。 すぐに同じチョコレートに気がついたらしい>>316様子に一つ頷きを返し、彼がそれを持ち上げるその瞬間をじっと、待った。]
1回めのハロウィンの夜、酒場で預かって。 ……すみません、中身、見てしまいました。
ニコラエさんの、もの。でしょう?
[蓋が開かれる>>320。 名前を呼ばれ>>321、それだけをただ問うた。]
(322) 2014/10/26(Sun) 03時頃
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結構考えたんですけどね、ご先祖とか、双子、とか。 でも結局はよくわからなくて。
[緋色の瞳が、曇っているように見えた>>321から、ただ笑みを向けた。決して上品ではない笑みを。]
貴方は珍しい人だ。多分、……俺とは違う。 それでも、知りたいと思っては、いけませんか。
[何度もハロウィンを繰り返すその最中、考え込むことはたくさんあった。 けれどその度に、知りたいと願った。
珍しい人、それを指し示す具体的な言葉は知らない。 ただ、真っ直ぐにニコラエに向ける視線は、今度は逸らさなかった。]
(323) 2014/10/26(Sun) 03時頃
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/* 双子?
(-117) 2014/10/26(Sun) 03時頃
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/* 俺は何を言っているんだ
(-118) 2014/10/26(Sun) 03時頃
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[問いの答え>>324に、小さく頷く。 これでますます彼のことがわからなくなった。 それでも、知りたい。その気持ちは揺るがなかった。 だから歪む二つの緋色>>325をただじっと、見守って。
開かれた唇の形が、ヴァンパイア>>326となぞる。 耳を通し、脳まで彼の声が行き届いて初めて、息を吸った。
お伽噺の一つの登場人物だとばかり、思っていた。 この街の祭ではまさに定番中の定番コスチューム。 そんなヴァンパイアであると、いうのか。 ツートンカラーの男の瞳は、大きく開かれる。]
ニコラエさんが、——
[まさか、と呟く言葉は掻き消えた。 何かの落下音にその軌跡を追えば、透明な結晶が落ちている。落ちていく。その音で気がついた、どうして彼が嘘をつこうか。 隠すのなら、最初から訪れなければいい。]
(330) 2014/10/26(Sun) 04時頃
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[自ら化物だと告げている>>326のに、彼の涙はまた落ちた。 まるでちぐはぐだ。 恐ろしいと威嚇して、それでいて]
そう、か、
[——受け入れてほしいと、愬えられているようで。]
(331) 2014/10/26(Sun) 04時頃
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[向けられた言葉>>327に、男は思わず手の甲で口元を隠す。 惹かれている、その感情は噛み砕かずとも聞き返さずとも、どういう意味か男にはわかる。だから]
……泣かないでくれ。
[困ったことに、ヴァンパイアは泣き虫らしい。 口元を隠した手はやがて、ニコラエの口元を覆う手に伸びた。 頬ごと包むように、触れるその温度は、少しひやりとしていて]
教科書には泣き止ませる方法は、書いてねぇんだ。
[暴いた自らの口元——否、その頬も、目元も。 鏡で見ればきっと、真っ赤に染まっていることだろう。
これでは、まるで。恋と同じだ。]
(332) 2014/10/26(Sun) 04時頃
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俺も、ニコラエさんが、……好きだよ。 貴方が…… お前が、化物だとしても、
[男の眼帯を外したのも、繕った言葉をぬぐい去ったのも、全部ニコラスが切欠だ。 胸を焦がすように息がし辛くても、それでも。 高鳴ったままの鼓動。左の瞼がまた少し、熱くなる。]
好きになっちまったもんは、しょうがねぇだろ。
[その思いはとどめようがないと、触れたまま笑った**]
(333) 2014/10/26(Sun) 04時頃
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/* すげー遅くて申し訳ない そしてもう なんか もう…もう……ああああ……
(-123) 2014/10/26(Sun) 04時頃
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/* ウオアアアア露蝶さん雨ありがとう!!!
(-124) 2014/10/26(Sun) 04時頃
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/* セットおっけー。 夜明け頃にまた見に来れるかな…
(-125) 2014/10/26(Sun) 04時頃
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