1 とある結社の手記:6
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―開票前・自室―
[どれだけの刻、”わがまま”は叶っただろうか。 膝の下に手を入れられれば、瞳の高さは少し低い位置に。 微かに頬を染めて、青緑の瞳を見上げる。]
心臓の音、発作の度に感じてきたけど、 人の音感じるのは初めてだよ。
[右の胸に頭を寄せるように腕を回し、暫し心の動きを感じる。 その音は、どのように鼓動していただろう。 そのまま優しくベッドに横たえられて]
そうだね。もう遅いし……休むよ。
[そう言った後、手を伸ばす先は親友が叩いた頬。]
お父さんのよりは痛くなかったでしょ…?
(0) 2010/02/25(Thu) 05時半頃
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[彼は何と答えただろうか。 どんな答えが返ってきても、笑みを向けるだろう。 柔らかく包むように撫でながら。]
―――フィリップ!
[彼が部屋を出て行く前、身体を起こし名を呼んで。]
此処から出られた時、また走ってくれる…? 今度はもっと早く。
[自宅から逃げるように雪道を走ったことだと、分かるだろうか。 あの時感じた風は心地よく、香染の髪は嬉しげに靡いていた。]
じゃぁ、おやすみ。
[そう言って、彼の背を見送った。 これが生きた彼を見る最後になることなど、思いもせずに。 再び雪道を走ることを夢みるように、眠りと。*]
(1) 2010/02/25(Thu) 05時半頃
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/* 半狼の存在を忘れてたんだよー
うわぁん。
(-7) 2010/02/25(Thu) 05時半頃
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―自室―
[病室で、淋しげに窓の外を眺める少女。 本を支える腕には点滴の針が刺さっている。 窓から吹き込む夏風は、瞳に浮かぶ光を斜線に走らせた。
と、その時。 大きな向日葵の花が窓の外に咲く。 黒檀を瞬かせていると、その花の横から顔を覗かせる小さな顔。 涙は止まり、親友と笑い合う。……そして。
親友とは逆の位置に顔を覗かせる少年。 肩には色鮮やかな鸚鵡。 少女には四つの向日葵に思えた。
生死を彷徨った後の、幻想―――夢。 その夢から覚めたのは、悲鳴の叫び>>11が聞こえた時だった。]
(15) 2010/02/25(Thu) 13時半頃
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―自室→―
[慌てて起き上がり、車椅子へ移る。 自分の身に何も起きていない事、感じる余裕があったかどうか。 聞こえてきた悲鳴はそう遠くない。一抹の不安が過ぎる。
自室の扉を開けると、二日前と同じ鉄が錆びたような臭い。 広間か、客室か。頭を左右振って。 臭いが濃い方へ、ゆっくりとハンドリムを回した。]
……ううん、 私が生きてるんだから、大丈夫。
[悲鳴と臭いが何を物語っているのか、考えずとも分かる。 だから、それは無いと。絶対に無いと。けれど……]
(16) 2010/02/25(Thu) 13時半頃
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―フィリップの部屋―
[車椅子は、扉が開いたままの彼の部屋の前。 離れた位置から”何か”を抱える姿、黒檀は理解した。 けれど、それ以外のことは理解できなくて]
…………、
――――――、 [フットプレートから脚を下ろし、震えるそれで腰を浮かせる。 刹那、すぐさま床に崩れ落ち、それでもまた立ち上がろうと。 吹き抜ける風の音も、咳き込む音も聞こえない。 異常なまでの静寂。床を這う身体の感覚も分からないまま。 ベネットの傍まで辿り着けば、その腕の中にある”もの”が何か、黒檀だけは理解して―――音が甦った。]
(17) 2010/02/25(Thu) 14時頃
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キャサリン、お前こんなトコで何して――。 …また、俺は俺を希望するのかもなあ。
[想いを知る前の声。]
(18) 2010/02/25(Thu) 14時頃
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俺にとって、あいつらは家族だ。 本当の事を言ってくれてありがとう。 [想いがすれ違った時の声。]
(19) 2010/02/25(Thu) 14時頃
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俺は…死にたかったわけじゃない。 お前だけは、絶対にここから生かして出してやろうと思った。 お前が人狼に襲われる姿しか想像できなかったんだ。だから…。 [想いが交じ合った時の声。]
(20) 2010/02/25(Thu) 14時頃
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いやあああああぁぁぁぁ――――!
[喉が裂けんばかりの声。溢れる大粒の涙。 抱えられる、愛しい存在に触れようと手を伸ばし、崩れ落ちた。]
(21) 2010/02/25(Thu) 14時半頃
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/* やっべ。 久々にリアル号泣した。
おかしいなぁ。ぐすん。
(-16) 2010/02/25(Thu) 14時半頃
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/* 自重できなくてごめんなさいorz
(-17) 2010/02/25(Thu) 14時半頃
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―→広間―
[僅か、指先に触れたフィリップの髪。 昨夜抱き上げられ、首に腕を回した時に頬で感じたもの。 腕に、手に、全身に、彼の感触はまだ残っている。 けれど、それを再び感じることはできなかった。]
…………、
[止まらない涙、黒檀はどこを向いていただろう。 ドナルドの問い>>24は、まるで聞こえていないように。 抱き上げられても抵抗せず、否、その感覚なかったように思う。 されるがままに、車椅子に座り、広間へと場所が変わった。]
――――、
[暖炉の傍、やはりドナルドの問い>>25には答えられず。 身に当たる暖も感じられず。 全ての涙を出し尽くした頃、黒檀は一点をみつめるように。 そして、ローズマリーの姿>>@14を形として捉えた。]
(41) 2010/02/25(Thu) 16時頃
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病人 キャサリンは、本屋 ベネットの服が血で染まっていたことに気付いていたかどうか―――
2010/02/25(Thu) 16時頃
病人 キャサリンは、本屋 ベネットの血塗られた服に、恐らく気付いていない。
2010/02/25(Thu) 16時半頃
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―広間―
[ローズマリーに、自身から話し掛けることはない。 彼女の周囲を漂う、サイラスの魂。 虚ろな黒檀にまるで存在を主張するようなそれ。]
…………、
[サイラスのことは疑えなかった。 ―――表面を取り繕える、と聞いた後も尚。 命の灯火を与え続けてくれた存在、幾度と無く気に掛けてくれ、その度に薬やジャスミンティ、林檎を与えてくれた人。 疑えないから、もう一人の占い師を疑った。 相対的に信用が低くなったウェーズリーが、今まで人間判定を出し続けたことを人狼だと思って、昨夜彼の名を記したのだが。
常の自身なら、泣き叫んでいただろう。 しかし、彼よりも大切な存在を失った今、そのような気力あるわずもなく。]
(58) 2010/02/25(Thu) 16時半頃
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[虚ろな黒檀は、ゆっくりと魂の色を捉える。 一度だけ、黒檀を瞬かせただろう。 目を細めるローズマリーに、一瞬視線を移し、しばらく動かなかった唇が音を出そうと。] ……いる、ょ、 [一言の問いには、一言の答えを。 サイラスの魂は、何を主張したかったのだろう。 車椅子はローズマリーの傍へ。 そして通り過ぎ、コルクボードの前からメモを一枚取る。 テーブルに向かい、ペンを取った。]
(60) 2010/02/25(Thu) 17時頃
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[震える手は弱々しく文字を記した。 そして、メモを握り潰すと同時]
―――なんでよおぉ! [答え無き問いを音にする。 白である筈の魂は闇色に光り、ふわり浮いている。 彼が、大切な人を奪った同胞だったと分かれば、哀しみと悔しさで、更に力を込めるように両手でメモを握る。 誰かが手を開けば、その中のメモはこう記されている。*]
『 Cyrus Robsonの魂は、
人―――――狼 』
(62) 2010/02/25(Thu) 17時頃
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/* これ、きゃさりん偽説浮上しないかな。 わくわく。
(-30) 2010/02/25(Thu) 17時半頃
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/* ろーず。いいぞ。 私に疑いの芽をwwwwwwwwwwww
(-34) 2010/02/25(Thu) 18時頃
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[強く握りしめていた指は、ローズマリーによって一本、また一本とゆっくりと解かれた。 メモが手の内から離れても蹲ったまま。 頭上から、一つ声>>@24が聞こえたが何も言わず。 後に皆が浮かぶだろう疑問は、女にはまだ浮かんでいなかった。]
…………、
[ローズマリーの問い>>@28に、無言の返事。 自らを否定する言葉>>@29が聞こえても、微動だにしなかった。 傍に親友が居てくれても、ずっと蹲ったまま。]
(72) 2010/02/25(Thu) 19時頃
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[―――っえ? ベネットの声>>73、焦り、怯えを含んだような声。 震えながら顔を上げる。]
ふえ、て、る…?
[黒檀を深緑と交じ合わせて。 鼓膜に余韻を残すその言葉が、漸く女を現実へと戻した。]
そ、そんな……
[信じられない状況に、黒檀は広間の中を彷徨う。 感じる闇の気配―――黒の魂。 間違いなく、二つ浮かんでいる。 どちらがどちらのものなのか、はっきりと視える。]
(74) 2010/02/25(Thu) 19時頃
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間違いないよ。 サイラスさんは、サイラスさんは……
[二度名を口にするのは、その続きを拒むように。 けれど、判定が正しいと伝えようと。]
―――サイラスさんは、人狼だよ。 [そして、震えながらも、努めてはっきりと。 今度は音として、彼の真の姿を響かせた。*]
(75) 2010/02/25(Thu) 19時頃
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/* ベネットの中身誰だろう。 すっごくふぉろーうまいと思う。 私の本の設定拾ったり、ローズの香水拾ったり。 尊敬。
カルヴィンの感情描写もぐっとくるよなぁ。
と、感想っぽいけど感想じゃない感想。
(-35) 2010/02/25(Thu) 20時頃
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[ローズマリーの言葉>>@35に、身体が震えた。 否、震えが強くなったといった方が正しいか。]
どうして、私が…… サイラスさんに罪を着せるような嘘を?
それに私は、
[言葉が続かない。 疑われることは即ち、フィリップを殺した側に居るということ。 幾つかの色が浮かぶ黒檀に、明らかに怒りの色が宿った。]
(91) 2010/02/25(Thu) 22時頃
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[―――三つの可能性。 自身にとっては、二つ。 サイラスが人狼であったことで、見えてくるものはある。 しかし、今の女にそれは分からない。
ただ、心の中で呟く。叫ぶ。 何故―――此処に居ないのかと。]
(93) 2010/02/25(Thu) 22時頃
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……ベネット、
[怒りの意味に、女が気付けたどうか。 ”占い師”を、”霊能者”に置き換える思考はない。]
マーゴ。 すぐ戻るから。
[傍らの親友に、視線を向けぬまま声を掛ける。 ウェーズリーがカルヴィンを呼び出したことは知らない。]
(105) 2010/02/25(Thu) 22時半頃
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/* 逃げるぜ。逃げるもん。 今日終わりは……人狼がかわいそうだ。 仕方ないけど。
あとはカルヴィン次第だなぁ。
(-48) 2010/02/25(Thu) 22時半頃
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/* ぎゃぁ。 しまったorz
どぉしよう。
(-49) 2010/02/25(Thu) 22時半頃
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病人 キャサリンは、本屋 ベネットに車椅子を押してもらい、廊下へ。
2010/02/25(Thu) 22時半頃
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―廊下―
[広間から少し離れた廊下。 そこでハンドリムに手を掛けて車椅子を止める。 そして、ベネットに背を向けたまま静かに問うのは]
フィリップを殺した人狼、もし見つけることができたら……
―――ベネットはどうしたい?
[人狼の処刑方法。]
(110) 2010/02/25(Thu) 22時半頃
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/* 違うんだ。 ベネットと話そうと思って名前いったんじゃないんだ。
ということで、ちょっと黒きゃさりんの登場でふ。
(-51) 2010/02/25(Thu) 22時半頃
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[こちらもまた、彼の表情は見えない。 置かれた間は何を意味しているのだろう。]
――――、
たぶん、ベネットと同じ。
[同じ問いには、広間で見た深緑に宿る色を思い出し。 それを察したような答え。]
(113) 2010/02/25(Thu) 22時半頃
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[ただ無言で、静かに耳を傾ける。 背に居る彼には見えないだろう。 黒檀に宿る、憎しみ、恨み、怒りの色を。]
……そっか。
[同じだと思っていたが、違ったようだ。 小さく一つ呟いた後]
ヤニクさん、サイラスさん、 この二人は、私も憎みきれない。
けど。
[一度、言葉を切って]
(122) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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フィリップを殺した人狼だけは、 それが誰であれ、許せない…!!
[振り返り、車椅子の柄をもつ彼の手を握る。 どれだけの思いを秘めているか、その力で伝わるだろうか。]
私はきっと、私の手で殺したいと願う。 ローズマリーさんに何を言われようと、何をされようと、 無理して発作が出ようと、私の手で殺したい。
[黒檀には今にも零れそうな涙が溜まっている。 荒い息を整えるように、肩を大きく揺らして、間を空けて]
(128) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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……でも、さ。 ベネットが言うように、 きっとフィリップはそれを望んでない。 ――…フィリップの願いは、
[その願いは、昨夜からずっと耳に残っている。 ベネットの手を握っていた手はゆるりと力抜けて]
お願いがあるの。 もし、フィリップを殺した人狼が分かっても、 私には言わないで。
知りたくないの。 知ったら、何するか分からないから、さ。
[最後に、ベネットに向けた黒檀には、何も宿らない。 ただ、哀しげに揺れているだけ。]
(131) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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[ベネットは何と答えただろう。 後ろから近づいてくる足音に振り返り、姿を映して]
……ドナルドさんも、お願い。
[久しぶりに、その名を呼んだ。 そして、そう願う中に、今までとは違う思い。 ―――彼は、人狼ではないと。]
(137) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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[フィリップの大切な友人。 彼が護りたいと言っていた、家族。 疑えるわけがなかった。]
……ありがとう。
ああ、でも、 昔のことはまだ許してないよ。
[悪戯っぽく笑ってみせれば、彼はどんな反応をしただろう。]
呼び出してごめんね、ベネット。 マーゴの傍についててあげて。
私は…―――ちょっと、寄り道。
[そう言って、一人、一階の廊下を進んだ。]
(148) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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/* >>146 ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ぺっぱwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(-62) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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病人 キャサリンは、小僧 カルヴィンの真の姿、知る由もなく―――
2010/02/26(Fri) 00時頃
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―フィリップの部屋―
[車椅子は一階の廊下、自室を通り過ぎ、奥へ。 鼻につく鉄錆の臭いは慣れたのか、表情一つ変わらない。 部屋に辿り着くと、車椅子のまま中へ。]
……フィリップ、
[白布で覆われ、ベッドに横たわる彼の傍に車椅子を止める。 布に伸びる手は震え、僅かにそれを摘んで―――離した。 畏怖ではない。
―――『ダメー!ダメー!』
此処には居ない、鸚鵡の声が聞こえた気がした。 離した指を、布の上から輪郭をなぞるように滑らせる。 ゆっくり、ゆっくりと、確かめるように。]
(158) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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フィリップ、顔小さい。
[優しい黒檀を湛え、柔らかく呟く。 そして、今度は額から瞼、頬へと手を滑らせて。 唇をなぞった後、しばらく指をそのままにする。]
…………、
[儚い呟きは、風に乗って消える。 開けられたままの窓からは冷たい風が吹き込んで、香染と鶸色の髪を柔らかく絡ませた。]
(159) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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[ゆると黒檀を開けると、白布の上に一枚の大きな羽。 上半身を起こし、周りを見遣る。 すると床の上、赤が塗られていないところに一枚のメモ>>3:490が落ちている。風が運んだらしい。 車椅子を近づけて手を伸ばし、それを読むと羽と共に胸に抱き]
―――馬鹿。 フィリップの馬鹿。
何よ、これ。 まるで、遺言みたいじゃない。
いらない……こんなのいらない……! 捨てるよ。いらないから、捨て、 ……れるわけ、ないじゃない、 [泣くために来たのではない。 笑うために来たのに――――それは叶わなかった。]
(162) 2010/02/26(Fri) 00時半頃
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[やがて、震えが治まる頃。 二つを大事そうにポケットに仕舞い、もう一度彼の元へ。]
いつか、いつかまた逢えるように。 ―――うん、また逢えるように。
だから、私は生きるよ。今残ってるみんなと一緒に。
でも、一つだけ言わせて。 此処にもいっぱい魂があるんだけど、さ。 どれがフィリップのか分からないよ。 ……悔しいな、
[死の臭いを感じて集まる灰色の魂。 自身の能力では、人狼に襲われた魂、その姿が分からなかった。]
だから、ずっと傍に居て。 私が、分かるように。
[愛しい魂に、声は届いただろうか。]
(164) 2010/02/26(Fri) 00時半頃
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―→広間―
[一時の別れを告げると、車椅子は部屋を出て廊下を進む。 黒檀に浮かぶのは、広間に居た時とは違うもの。]
……私も、泣き虫になっちゃったみたい。
[もう一つ違うものは、瞼の腫れが更に増していること。 車椅子を親友の傍らに止め、困ったように笑みを向けた。]
(170) 2010/02/26(Fri) 00時半頃
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/* あ。 汚したくないわけじゃないのよ?
復讐では汚したくないってことね。
(-70) 2010/02/26(Fri) 01時頃
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……マーゴ?
[ソファーの上で蹲るような親友。 傍らにベネットの姿はあっただろうか。 あるのなら「よろしく」と瞳で訴えただろう。 なければ、そのまま傍に付き添う心算で。]
(188) 2010/02/26(Fri) 01時頃
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マーゴ、見えるよ…?
[寝てるかのように、蹲ったまま返事のない親友。 ベネットも気まずそうにしている。 だから、スカートのまま膝を抱えているのを確認して、笑った。]
さて、と。
[一つ息をつき、コルクボードの前へ。]
(197) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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/* 反省はしてない。(きっぱり
(-73) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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―広間・コルクボード前―
[ベネットの呟きは聞こえたが、あえて反応はしなかった。 目許は確かに緩んでいたが。 パタンと、何かが倒れる音が聞こえれば、ちらと視線を向けて。 「ドナルドさんにはピッパさん、勿体無いよ」と、いつしかのように、けれど心の中で呟くか。]
フィリップが疑えなかったのは……
[コルクボードに貼られている、名前のリストを眺める。]
(203) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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[―――ドナルド、マーゴ、ラルフ。 彼は確かにそう言った。 ベネットのことも疑えなかっただろう。 となると、残りは……]
ピッパさん、メアリー、カルヴィン。 ピッパさんはウェーズリーさんが人間って言った。 となると、候補は二人。
……どっちかな。
[問いかけるのは、傍らの魂。]
(206) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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/* カルヴィンがせつなぁい。 フィリップならどっち疑うのかなぁ。
(-80) 2010/02/26(Fri) 02時頃
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―→キッチン―
[答えが出ぬまま、暫し眺めていると小さく咳き込んで。 朝分の薬を飲んでいないことを思い出す。 水を取りにキッチンへ。]
ウェーズリーさん…?
[まるで子供のように蹲り、鼾を立てて眠る様子にくすっと笑う。 漂う酒香には少し顔を顰めたが、膝に掛けていたストールを羽織らせた。]
今までごめんなさい。
[小さく囁いた謝罪は勿論――――]
(219) 2010/02/26(Fri) 02時頃
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[そして、必死に手を伸ばし、グラスに水を汲んで。 朝分の薬を取り出す。]
……サイラスさん、 薬を調合してくれたサイラスさんは……
[苦手な粉薬と暫し睨めっこ。 彼は、どんな思いで薬を調合していたのだろう。 ふとそんなことを思う。]
そういえば、そろそろ発作止め切れるんだよなぁ。
[呟いて、薬を喉の奥へと。]
(221) 2010/02/26(Fri) 02時頃
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[薬を飲み終えれば、棚から包丁を取り出して。 もう一つ、膝の上に乗せると自室へと向かう。 途中、ウェーズリーの横を通り過ぎる時、誰を調べたのか気になり、車椅子は一度止まる。]
…………、
[黒檀は微かに揺れる。 けれど、膝の上に乗せたものに笑みを漏らし、自室へ。]
(231) 2010/02/26(Fri) 02時半頃
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―自室―
[カーテンを開けて、室内に陽射しを入れる。 明るくなった机の上で、包丁を滑らせる。 そして、窓を開けて、その縁に置くのは……]
フィリップ、知ってた…? アーチの好物、私と同じなんだよ。
[一個の林檎から作った、八匹の兎。]
一つだけ、貰うね、―――。
[語りかけた後、それを口に運んだ。*]
(235) 2010/02/26(Fri) 02時半頃
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/* うーん。 このベネット、レスポンス早いなぁ。
あやめさん…? いや、違うよなぁ。 しのさんはこんな遅くまでやらないし。
うーん。
(-92) 2010/02/26(Fri) 03時頃
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/* よぉし。 まーご、えらいぞ。 そのままおしたおs
しんゆうは なまぬるいめで みまもってるよ はぁと
(-93) 2010/02/26(Fri) 03時頃
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/* ぴっぱ! よぉし!そのままおしたおs
注:レーティングなしです
(-94) 2010/02/26(Fri) 03時頃
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―自室→―
[陽は少しずつ下り始め、吹き込む風はより冷たさを増す。 気付いたら窓を開けたまま、車椅子の背に凭れ眠っていた。]
コホッ、コホッ、
[身体を震わし、暫く咳き込む。 発作止めは少なく、予防的に服用する余裕はない。 ふと見れば、窓際に置いた林檎の兎が一つ減っていて]
……アーチ?
[来たのかは分からない。外に落ちただけかもしれない。 けれど、それを確認したくなくて]
美味しか……っ、コホッ、
[嬉しそうな笑みを浮かべ、すぐさま手で口を押さえる。 そして水を飲みにキッチンへ向かおうと。]
(262) 2010/02/26(Fri) 12時半頃
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―一階・廊下―
水飲めば、止まるとおも……コホッ、
[この声>>263での問い、此処に来てから答えたことはない。 けれど、間も置かずに答える。 キッチンの方へ車椅子を動かせば、彼は押してくれるだろうか。]
(264) 2010/02/26(Fri) 13時頃
|
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[ドナルドを拒まないのは、紛れも無くフィリップの思い。 苦手意識、完全に消えたわけではない。 此処が集会場でなければ、また膝の上に蛇を置かれるのではと思うかもしれないほど。]
ありがとう。
[礼を言って水を飲み干す。 近くの椅子には、まだ鼾を立てて眠っているウェーズリー。 笑みを漏らしながら、今度はコルクボードの前へ。]
……メアリーとカルヴィン、どっちなんだろうなぁ。
[小さく呟いた声、聞こえただろうか。]
(272) 2010/02/26(Fri) 13時頃
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[ドナルドと話しながら、ローズマリー宛てにメモを書く。]
『 ローズマリーさんへ。 集会場の南に林檎の樹が立っている丘があります。 フィリップを運ぶなら其処にお願いできますか?
―――Catharine・Fowler. 』
[メモを書き終えると、コルクボードに留める。]
アーチ、よく林檎の実つついてフィリップに怒られてた。 あの場所ならきっと……
[優しげな黒檀。柔らかい声。ドナルドは気付くだろう。 女が、誰を想っているのかを。 そして、問われた内容に漸く答える。]
聞いてないよ。それに、聞きたくない……かな。 私にとっては、ウェーズリーさんの能力、本物だから。 もしウェーズリーさんが人狼をみつけてたら、聞いたら、私……
(274) 2010/02/26(Fri) 13時半頃
|
|
……だからね。 私は確信じゃなくて、疑いのまま名前を書きたいの。 人間かもしれない―――それが私を止めてくれそうだから。
そっかぁ。 ヤニクさん、そんなこと言ったんだぁ。 それなら、メアリーは違うかもしれないね。
でも、カルヴィンは……
[何度も助けてくれた、小さな王子様。 似た境遇で、然程体力はないだろうに、あの時身体を支えてくれた少年。]
あれが嘘だとは、思いたくない。
(275) 2010/02/26(Fri) 13時半頃
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私は、人狼が増えたと思ってるの。 私にとっては、可能性は二つしかない。 結社の人が間違えた可能性、なくはないけど……
[一端口を閉ざし、そしてゆっくりと開く。]
もし間違えてたら、全てが崩れる。 そんなの、あまりにも哀しいから―――
[揺れる黒檀は、何を映しているだろう。 少し滲む光を手の甲て拭い去り。]
直接の接触があった上で、生き延びた人間が人狼になる。 ローズマリーさんはそう言ってた。 犠牲者が出なかった日、あの時に人狼の数が増えたのなら、
[広間での、ピッパとドナルドを思い出す。 頬を染める彼女、そして彼女を受け入れる彼。 大きく息を吐いた後。]
(276) 2010/02/26(Fri) 13時半頃
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―――ピッパさんが人狼の可能性もあるんだけどね。
[視線は向けられないまま、溜め息に近い息を漏らす。 まだ逆さの投票箱。 これが正しく置かれた時、誰の名を書けばいいのだろう。]
私は、フィリップが護りたかった人は疑わない。
聞いたのは、ドナルドさん、マーゴ、ラルフ。 ベネットに人狼の可能性はない。
教えてくれないかなぁ。 三人の中で、フィリップがより護りたいと思う人。
[溜め息に近い息を漏らし、ドナルドの瞳を見上げた。]
(277) 2010/02/26(Fri) 13時半頃
|
病人 キャサリンは、小悪党 ドナルドは何と答えるだろうか。
2010/02/26(Fri) 14時頃
|
あ…! でも、ウェーズリーさんが人狼の可能性もあるのか。
[その言葉と同時、思った。 自身にも人狼の可能性があることを。 無自覚な人狼の可能性。]
……はは。 私がフィリップを殺してたりして。
[自嘲に近い笑い。]
(278) 2010/02/26(Fri) 14時頃
|
|
/* 地味に、狩人COできるフラグを立ててみたとか。
(-100) 2010/02/26(Fri) 14時頃
|
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[ドナルドの口から挙がらなかった名。 その名の人物を、フィリップはどう思っているのだろうか。 自分だけの思いなら、その名はマーゴと同様に書けない名。]
ドナルドさんは……そっか。 泣きながら衝動を抑えられない人狼……
私に、書けるのかな。
[黒檀を落とす先は、自身の手。 微かに震えている。]
ドナルドさんに人狼の可能性あっても、私には書けない。
―――昨日?
[憶えている。 交わした言葉。触れ合った身体。 ずっと知りたかった世界。]
(283) 2010/02/26(Fri) 14時半頃
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わたしは…――― [憶えていると、言葉は続かなかった。 震える身を抱くようにして嗚咽を漏らす様子。 果たして、彼は何を思うだろうか。*]
(284) 2010/02/26(Fri) 14時半頃
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/* 疑えー!吊れー! 襲撃は無理っぽいから(鉄板護衛っぽいし)。 お墓ぁ。お墓行きたいのぉ。
(-101) 2010/02/26(Fri) 14時半頃
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病人 キャサリンは、小僧 カルヴィンの名を書けないと思っている。
2010/02/26(Fri) 14時半頃
病人 キャサリンは、小悪党 ドナルドに問われても、恐らく何も答えられないだろう。*
2010/02/26(Fri) 14時半頃
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―自室―
[真っ暗闇の中、ゆっくりと目を覚ます。 身体を起こしかければ、鳩尾に重く、鈍い痛み。]
…………、
[顔をしかめて、手で押さえる。 何かが込み上げてきそうになるのをどうにか抑えて、咳き込みながら車椅子に移る。]
(453) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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―広間前―
[カルヴィンが勢いよく開けた扉。 壁との間に隙間を作っている。
そこで隠れるように、広間のやりとりを眺める車椅子が―――動くことはなかった。 揺れない黒檀から、光が一つ落ちた。*]
(460) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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