151 雪に沈む村
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『カルヴィン、顔色悪いよ? 風邪?』>>4:58
[ソフィアの言葉に、ギクリとして手袋をはめた手で顔をペタペタと触る。 大丈夫だ。まだ鱗は顔にまでは広がっていない。 ふう、と安堵のため息をついて]
か、風邪なんかひいてねーし! ぴんぴんしてるしー。
[虚勢を張ってみる。 ソフィアにも分かるほど不調が顔色に出ているのだろう。 しかし自分は、まだ眠るわけにはいかない]
トニーにも持っていかなきゃな。このブーツ。 独り占めしちゃ悪いや。
[ふへへ、と相好を崩してブーツを握る。 ごわごわとして、酷く持ちにくかった。それは慣れない手袋というだけではなく、肌の上に広がる硬い鱗の仕業だろう**]
(0) 2013/11/26(Tue) 01時頃
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さぶいさぶい。
[ウォーレンの工房を後にすると、刺すような寒さがカルヴィンを襲った。 度を過ぎた寒さは痛みを伴う。頬がひりひりとする。 どんなに外で遊んでも日焼けをしない彼の白い肌は、今や透き通るように、青い]
ドナルドに、お礼を言わなきゃな。
[こんな状況でも、不思議とカルヴィンの足は軽かった。 ブーツのお陰なのは言うまでもない。 足元がほんのりと温かい。ドナルドの魔力が宿った鱗と、ウォーレンの熟練の技がなせる逸物だった。 このブーツがなければ、今頃カルヴィンはそこらで倒れていたかもしれない]
(6) 2013/11/26(Tue) 22時頃
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こんな村を見たのは、初めてかもしれないな。
[一面の銀世界に、心が躍った。 これほど雪が積もるまで、冬眠を我慢していたのは初めての経験だった。 何百年と見慣れた村も、ひどく新しいものに見える]
おおー。つららだ。
[民家の軒先に連なったそれをしげしげと観察。 キラキラと陽光に煌めくそれは、勇者の持つ水晶の剣にも見えた]
もう少し背が高かったら、ポキリと折って振り回すんだけどなー。
[龍族の自分は、むしろ勇者に倒される側かもしれなかったが]
(7) 2013/11/26(Tue) 22時頃
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ぶーーーーーーーーーん。
[ブーツのお陰で、すこぶる体が軽かった。 少し調子に乗って駆け出す。ふかふかの新雪を踏み抜く。 自分は子供なのだから、雪にはしゃいだって良いではないか]
とうちゃーく。
[トニーの小屋の前に着くと、その扉をドンドンと叩く]
おーい、トニー!いるかー! プレゼントだぞ。
[にひひ、と笑う。その手には真新しいブーツを持って]
(8) 2013/11/26(Tue) 22時頃
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― 回想>>9 ―
ん。どうし……。
[ふと、ソフィアの自分を見つめる目が奇異なことに気付く。 その視線が自分の手にまっすぐ注がれていることに気付き、慌てて手を後ろに回す。 見られたのかも、しれない]
あーあー……。早くトニーのところに行かなきゃー……。
[ふよふよ、と目が泳ぐ。 稀に見る棒読みで言い終わるや否や、ブーツを手に持って一目散にウォーレンの工房から走り去る。 自分を見るソフィアの不思議そうな視線を思い出すと、心がずきずきと痛んだ]
(11) 2013/11/26(Tue) 23時頃
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――なあ。チェシャ。 お主はこんな我でも、友達と言ってくれたな。
しかし、だな。やはり我には、勇気がないのだ。 こんな自分が、本当に皆に受け入れてもらえるのか。
[思わず独り言が漏れた。 自分の本当の姿を、ひた隠しにするのは怯えからだ。 浴びせられる奇異の視線に。ピーターは、耐えられない]
(*0) 2013/11/26(Tue) 23時頃
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じゃーーーん。
[>>10どや、とブーツをトニーに差し出す。 その顔はどこか誇らしげだ]
旅には入用だろー。 ドナルドとウォーレンからのプレゼントだって。 ほら、俺とお揃い!
[足元のブーツをえっへんと指差す。別にカルヴィンは何も偉くないのだが]
すっげー温かいんだ。これ。 なんか体調も良くなったし、雪合戦でもしよーぜ。
[もしかしたらこれが今年トニーと遊ぶ最後になるかもしれない、と予感しながら]
(13) 2013/11/26(Tue) 23時半頃
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なんだよー。 俺が持ってきてやったんだから感謝しろよなー。
[別にお前がえらいわけじゃねーだろ>>14、というトニーの言葉にカルヴィンは口を尖らせる。 ブーツに履きかえるために小屋に戻ったトニーを横目に、カルヴィンはしゃがみこんで作業を開始する。 雪玉をせっせと量産し始めたのだった]
ふっふっふ。雪合戦を制すには、入念な下準備が必要なのだ。
[雪玉を作っては横に積み重ねる。正直言って本気だった。 子供の遊びは、いつだって本気なのだ]
あんまし硬く握っちゃうと、トニー痛いだろうからな。
[もちろん手加減をするのも忘れない。 微妙な匙加減で雪玉を握っていく。その様は、遥か東国に住まうというスシ=シェフの姿を彷彿とさせた]
これで勝ったな。
[不敵な笑みを浮かべるカルヴィンは、雪玉作りに夢中で背後の注意を怠っていた]
(15) 2013/11/27(Wed) 00時頃
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ふぎゃあっ。
[>>16背中にトニーの投げた雪玉を食らい、カルヴィンは情けない声を上げる。 不意の一撃に、やられたと舌打ちをする]
くっそー。奇襲だなんて卑怯だぞー!
[つい昨日の自分の行いを棚に上げて、ぷんすかと地団太を踏む]
こんにゃろっ。俺の本気を見せてやる。
[手元の雪玉を拾い上げて、トニーに向かって投げつける。 ――戦争の幕開けだった]
(17) 2013/11/27(Wed) 00時半頃
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[昨日のだるさが嘘かのように。体が軽かった。 思い切りはしゃいだ。トニーとの雪合戦は楽しかった]
へへーん。そんなヘナチョコボールじゃ当たらないぞ!
[――だから。油断していた]
ぶひゃっ。
[不意にトニーの放った雪玉が、カルヴィンの顔面に直撃した。 ふかふかの新雪にドシャリ、と倒れ込む]
やりやがった……な……。
[顔の雪を払って立ち上がろうとしたカルヴィンは、その違和感に気付く]
(21) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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[顔面の左半分にも、鱗が広がっていた]
(22) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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……あ。ぐ。
[どうしてこんな時に。こんなに楽しい時に。 言いようのない絶望感。次に襲ってきたのは、紛れもない恐怖だった]
……見ないで。
[それは、絞り出すような声。 顔面を押さえて、うずくまる]
お願いだから。見ないで。
[我ながら泣きそうな声だった**]
(23) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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[>>36きゅう、と胸が痛んだ。もう隠しようがない。 トニーが躊躇する様子が、見ずとも伝わってきた。 口をぱくぱくさせるが、言葉が出てこない]
……っ。
[またか、とカルヴィンは思った。 自分はこんなことを幾度となく。それこそ数百年も繰り返してきたじゃないか。 いくら“普通”であろうとしても、自分は異質なのだ。 こうして正体を明かす度に、自分を見る人の目は変わってしまうのは仕方のないことだ。
認めろ。認めろ。 これは茶番をしてきた罰だ。
いずれはトニーだって。大人になって自分から離れていく。 それが少し早まっただけではないか]
(44) 2013/11/27(Wed) 21時半頃
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[気付くと、トニーに連れられて彼の小屋にやって来ていた。 確かに、あの姿を外で晒し続けるのは良くない。 椅子に座って。それでも顔面の左半分を手で押さえて。 カルヴィンは俯き、黙り込んでいた]
あの、さ。
[トニーの顔をまともに見ることが、できない]
――び、びっくりしたよな。
[無理に笑って見せる]
驚かせちゃって、ごめん。 怖いよな。気持ち悪いよな。 だ、大丈夫だから。もうすぐ俺、冬眠するからさ。いなくなるから。 ちょっと魔力が尽きちゃって。だから。
[たどたどしい口調で。言葉が溢れてくる]
(45) 2013/11/27(Wed) 21時半頃
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『いなくなるって、どういうことだよ!?』>>46
……ふぁ!?
[トニーのあまりの剣幕に圧倒されて、カルヴィンは目を白黒させた]
いなくなる、っていうのは言葉の綾で。そのだなあ……!
[たどたどしい口調はそのままだったが、段々といつもの調子に戻ってきて。 おかしい。すこぶるおかしい。なんで自分はこんなに“普通に”喋れているのだろう]
『冬が終われば、また会えるんじゃねーの?』>>46
[トニーの言葉に。びくりと肩を震わせる。 わんわんと、その言葉が頭の中で反響する。 ――また、会える?会ってくれる? 聞き間違いではないのか。期待してもよいのか。 いや、その期待を。本当の自分を受け入れてくれるだろうと淡い希望を、何度打ち砕かれたことだろう]
(47) 2013/11/27(Wed) 22時半頃
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また、俺と会いたい。って。 トニーはそう思ってくれるのか。
[カルヴィンの右目が、まっすぐトニーを射抜いた]
こんな俺でも。また会って、一緒に遊んでくれるのか。
[左手を顔面から下ろす。 人間のそれとは違う、爬虫類のような龍の左目が。トニーをギョロリと睨んだ]
怖く……ないのか。
[それはいつになく、真面目な口調]
(48) 2013/11/27(Wed) 22時半頃
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>>50 な……、ななな!?
[突然笑い出したトニーを見て、カルヴィンは口をあんぐりと開けてしまう。 同時にトニーの“いつも通り”の振る舞いに、彼の意図をなんとなく察する。 なんだか真剣に悩んでいた自分が馬鹿らしくなってしまって]
へ、変とか言うな! 俺だってそんなの分かってるんだから!
[顔を真っ赤にして、子供らしく口をぶーぶーと尖らせた。 よし。大丈夫。いつも通りの“カルヴィン”だ]
(57) 2013/11/28(Thu) 00時頃
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[続くトニーの言葉>>52には、口をもごもごさせる。 本当は嬉しくて。嬉しくて。泣きだしそうになってしまったが。 ――そんなのは、“カルヴィン”らしくはないではないか]
もう、やーめた。やーめた。
[あっけらかん、と言い放つ]
秘密とかそういうの。めんどくさくなった。
[トニーの御要望>>53に、にひひと笑い返して]
見てろよ。本当の俺はかっけーんだからな!!
(58) 2013/11/28(Thu) 00時頃
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[小屋の外に出ると、すうと息を吸った。 人の前で元の姿に戻るなど、いつぶりだろうか。 緊張で震えた左腕を、右手で抑える。 大丈夫。トニーなら受け入れてくれる]
……せーの。
[掛け声とともに、全身に身に纏っていた魔力を解き放つ。 辺りは一瞬、まばゆい光のベールに包まれ――それが晴れると、巨大な緑色の翼龍が羽を広げた状態で蹲っていた]
俺の家に、来るか?乗せてやるよ。
[くいっ、と軽く髭を動かして、背中に乗るようトニーに促す]
(59) 2013/11/28(Thu) 00時頃
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>>62 カルヴィンのくせには余計だっつーの!
[髭がくいっ、と上がる。子供のときの口を尖らせる動作がそれだ]
よーし。しっかり掴まってろよ。
[ばさ、ばさ。翼を何度かはためかせたあと、地を蹴る。 ふわりとした浮遊感。ぐんぐんと上昇し、風に乗る]
……と、飛べた。
[なにしろカルヴィン自身も数十年ぶりの飛行なのだ。 身体は多少鈍っていたが、問題はない]
(68) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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トニーの小屋が小さく見えるだろー。 んで、あれがウォーレンの工房。 おおー、誰か湖で滑ってる。ソフィアかな。
[くいくいっ、と髭を動かせて上空からの村の景色を説明する]
……で。あれが俺の家。
[村はずれの洞窟に向かってゆっくりと下降する。時間にすれば十数分の空の旅だっただろう]
(69) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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[ばさ。 ばさ。
着地すると、ふうと息を吐く。 この寒空の下で、無理をしすぎた。気がする]
どうよ。俺の家は。シンプルだろー。
[えへん、と胸を張って洞窟を見渡した後]
ちょっと。さ。眠くなっちゃった……。
[身体を静かに横たえる]
(70) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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なあ。トニー。また、この村に帰ってきてくれる?
[それはしたくてもできなかった質問。 ――すう、と目を閉じて。トニーの返事は何だっただろうか]
ありがとな、トニー……。
[消え入りそうな声で呟いた後、まどろみの中に落ちていった]
(71) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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