14 Digital Devil Spin-Off
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[男は正確には出家の身にはない。 事を為すためには、戒律に縛られては居られない。 冥府六道に堕ちようとも為さねばならぬ事のために。
故に立場的には荒法師や僧兵よりも、行者に近い存在なのだろう。]
(122) 2010/06/04(Fri) 09時半頃
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虹、蜃、あとは蛟、かね?w
(-42) 2010/06/04(Fri) 09時半頃
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[ほう?と思わず感嘆の声を漏らして少年をみやる。]
案外こういうもんは惹かれ合うのかもしれんなぁ。 逢って、みるかい?
[荷から取り出すのは三尺程度の古い木箱。いくつもの呪符が強固な封となっている。]
コイツはうちの店の品でも相当に曰くつきの代物でねぇ…。 お前さんがどうしても見てぇなら止めやしないが、
この剣は、所有者を選ぶ。特別な奴にしか使えない。 資格のない奴が抜けば、その輝きで目が潰れるてぇ話だ。
[どうする?と視線で問いつつ、それを差し出した。]
(126) 2010/06/04(Fri) 09時半頃
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あぁ。
[少年の言葉に、重々しくうなづく。]
どんなに立派な剣だろうと、握るもんが居なけりゃタダの置物だ。 持ち主に出会い、使われなけりゃぁ剣にゃなれねぇ。 [欠けて足りぬはコレも同じこと。]
覚悟ァ、出来てるか? 呼んでるのはその手に収まるためじゃなく、捕まえて喰らうためかもしれねぇ。 お前さんのことを、ただ利用したいだけかもしれねぇ。
それでも、コイツを御する覚悟があるならば… [開けてみろ。そう囁いた。]
(132) 2010/06/04(Fri) 10時頃
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[明之進が開けた箱の中。 それは一見、あまりにも期待はずれに見えるだろう。
ボロボロに錆びつき鈍った青銅の刃。 到底モノなど切れるようには思えない。]
…コイツは……。
[力を失っているはずはない。 暴れ狂わぬのならば、資格がないわけでもない。
ならば…。]
未だ満ちぬ朔月の…か。
[欠けている。剣も、使い手も。 足りぬは時か…それとも乗り越えねばならぬものか。]
(137) 2010/06/04(Fri) 11時頃
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足りなきゃぁ、探して見つけるしかねぇだろうな。 世界を知り、人を知り、大切なものを。
信じられる何かは、その中で見つかるかもしれんさ。
(140) 2010/06/04(Fri) 11時半頃
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お、おぉ!? [間に割って入るような濁川の様子に驚きつつ。]
だろ?モノホンなら凄い代物だ。 アレだけ丁重に封じられてただけのことはある。 しかも未だ、元の姿を取り戻してねぇ、と。
なるほどなぁ。 お前さんも、なかなかいいこというじゃねぇか。 [がしっと彼の肩を叩いて笑う。]
(146) 2010/06/04(Fri) 12時半頃
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それにしても、《理》なぁ…。
[無精髭の目立つ顎に手を添えて、ぬぅ…と考え込む様子。]
世界を変えてみてぇとか、そんな大それたことぁ考えてなかったからなぁ。
たださ、こうして出会って助けあって共に生きるってぇのは大切な事なんじゃないかね? なんとなくだが、そう思うさ。
(147) 2010/06/04(Fri) 13時頃
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おう、そうさなぁ。
いざって時に戦えねぇと、カワイイ子とか守れねぇだろ。 [にや、と意味ありげに笑み、己も六尺棒を手に立ち上がる。]
んじゃ、軽めに稽古つけてやっか。 明之進。お前さんも来るかい? [一度大きく伸びをして、地下街の少しひらけたところへ。]
(159) 2010/06/04(Fri) 13時半頃
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あー、それはお前さんが持ってろ。 カバンか何か…無いか? [無いなら麻袋位は用意できるけれども。 眠る子供に毛布をかけ直す姿を少し優しげな目で見守り、多少ひらけたスペースへ。
地下道は、足音ひとつも遠くまで反響する。]
(164) 2010/06/04(Fri) 14時頃
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ほぉ、そっちは多少心得があるのか。
[二人が棒を振るう様子に頷いて。]
そう。 倒すための剣と、殺すための剣は違う。 一瞬の躊躇が命取りになりかねん。
迷わぬこと。目を逸らさぬこと。そこが一番重要さな。
[ゆるりと棒を下げて構え、来い。と二人を促した。]
(173) 2010/06/04(Fri) 16時頃
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[気合の声と共に突っ込んで来る濁川の得物を六尺棒でいなし、 くるりと手首を返して明之進の胴を払う。]
勢いは悪くねぇ。 だが、踏み込みが甘いな! [鍛えた腕力で振るえば、ただの棒も凶器。 ぶんと風を切る唸りと、ぶつかり合う硬い音が地下道へと響いた。*]
(180) 2010/06/04(Fri) 16時半頃
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[丁度その頃、品川コミューンの方から奇妙な噂話が広まってきていた。 隅田川の河口、東京湾の御台場周辺海域で巨大な蛇のような影が泳いでいたと…。]
(308) 2010/06/04(Fri) 23時頃
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[訓練を終えた若者たちを見送って、ひとりねぐらへ帰る。 付け焼刃の技術ではまだまだだったけれど、それでもいくらか光るものはあったように思えた。]
出来るもんなら、もっと時間をかけてみっちり教えてやりたいもんだがなぁ…。
[そんな悠長な御時世ではない。そんなことはわかりきっていた。
世界を再生する力。選ばれたのは己以外は皆年若いものばかり。 理想に燃えれば、周りが見えなくなるものも居るのだろう。 頭の硬くなった年寄りにゃ、新しい世界など作れっこないと分かってはいるけれど。
正直、一番迷っているのは自分かもしれない。純粋に何かを信じて進むには、歳を取りすぎた。]
(399) 2010/06/05(Sat) 01時半頃
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─ ねぐらの一室 ─
…おぅ?
あぁ、いるいる。今開けるわ。
[作務衣をだらしなく着崩したまま、ドアの方から聞こえた声に答える。]
何だ、お前さんか。…どうしたよ? [向かい合えば身長差の都合上、胸に入った呪符のごとき刺青がよく目に止まる位置にあるだろう。]
(414) 2010/06/05(Sat) 02時頃
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「理」、なぁ…
ま、立ち話もなんだ。入れ入れ。 なんにも無いけどよ。
[殺風景な室内には荷物と、毛布がいくつかのみ。 床にどっかと座り、古本屋の目を見据える。]
救済だの幸福だのは、難しい物さ。 それぞれの視点も物差しも違う。
「教え」って奴もさ、結局のところヒントでしかない。 信じるものを見つけるための、手がかりを指し示す程度のもんさな。
(425) 2010/06/05(Sat) 02時半頃
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ま、こうすれば幸せになれる、あーすれば幸せになれる… そうやって信者を集める宗派もあらぁな。
けどまぁ、それもアレなんだ。 ぶっちゃけて言えば、縋った本人が満足出来りゃそれでいいんだ。 念仏を唱えりゃ落ち着く。来世で幸せになれると信じられりゃ落ち着く。 家族を失った悲しみを乗り越えるために葬式をする。 結局のところ誰かのためじゃなく、自己満足のためにやってんだ。
こういう不謹慎なこと、言うもんじゃねぇんだけどな。 [肩を竦めて、皮肉っぽく笑った。]
(434) 2010/06/05(Sat) 02時半頃
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分かり合う事…なぁ。
理解しあうことは大切だが、なるべくなら押し付けたくはねぇな。 相手にも、その考えに至る理由があるだろうし。
大事なのは一致させることじゃないんだろう。 相手がそういう思想を持つということ自体は尊重しなきゃならねぇ。
その上で、共に進めると思うならばそうすればよし・ お互いがお互いの信じる道の障害になってしまうのであれば、袂を分かつことも已む無し、といったところか。
(443) 2010/06/05(Sat) 03時頃
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正直なぁ、俺自身もあまり考えなんざまとまってねぇんだ。 あれこれうじうじ考えるよりは、動く方が性に合ってる。
誰のためにとか、そんなんじゃなくてさ。 俺自身が後悔しないために、今やれることやっちまいたい。 それだけ…さな。
(446) 2010/06/05(Sat) 03時頃
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そうさな、アンタも信じられるものを見つけられりゃいい。 [そう言って、真正面から見つめて笑む。]
あぁ、あの本な。 何処の奴ともわからん一見の客が、どうしても金に変えたいって持ってきた奴さ。 …あんな時期に手元に来たのも何かの「縁」ならば、どっか必要なところへ行ったのかもしれんなぁ。
こうして出会ったのも巻き込まれたのも何かの縁。 そういうもんは大事にしたいもんさぁ。
(450) 2010/06/05(Sat) 03時頃
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[若者たちはそれぞれ、力をつけていく。 それが頼もしくも、また辛くも思えた。 この酷い世界に徐々に慣れていくことも。]
あぁ、あんまり遠くへは行くなよ? ヤバくなったら、いつでも呼べ。…必ず、助けに行ってやるから。
[ひとりで散歩に行きたいと言い出すゾーイを渋々念を押して送り出す。 どうしても幼いものに甘くなるのは、性分か。 何時までも保護下におけるわけでも無く、守るための特別な力など無いというのに…
それでも、できうる限り守ってやれたら…]
(503) 2010/06/05(Sat) 13時半頃
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さて、どうしたもんかね…
[アキバでは、ガソリンは手に入らなかった。 流石にどこぞからくすねてくるわけにも行かない。 ありそうだと言う噂は、シナガワのコミューンの方か、もしくはシブヤのバラック街か。]
ともかく、一度店ぇ戻るかね… [猫のことも心配ではあったし…と向かう道中。 シンジュク付近で争う物音を聞く。]
…この中か? [白い病院の建物の、窓から雪だるまが手を振っていて、どうしたもんだかと苦笑い。]
(511) 2010/06/05(Sat) 14時半頃
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…なんだよ、お前…。 来いってか??
[こちらへと手招きする雪だるまくんにうなづいて、弁慶のごとく得物をいくつも背負った男は病院の中へと。]
…うーわ、こりゃ相当巣食ってんなぁ。 [あの雪だるまくんのツレが蹴散らしていったらしい痕を追いながら、残党を始末しつつ進む。]
よぉ、兄さん。ファンシーな相方と遠足かい? [赤毛の青年に向けてニヤリと不敵な笑みを向ける。 成りとツレで、サマナーであろうとは予測がついた。]
(513) 2010/06/05(Sat) 14時半頃
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あぁ、俺は八角堂の荒川。 しがないタダの古道具屋さ。 [挨拶がてらにガシッと握手を交わし、ドアの向こうに目を向ける。]
ここに居るなぁ…かなりの奴がよ。 [伝わってくる気配に身構え、ドアの向こうへと…]
(517) 2010/06/05(Sat) 15時頃
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…ほう、コイツぁなかなか…。 [巨大で異様な姿に思わず気圧されそうになる。 武器をナタへと持ち替えて、ドナルドの前へ出た。]
援護頼むぜッ! [床を蹴り、大上段に振りかぶったナタを叩きつけるっ!!]
(525) 2010/06/05(Sat) 15時半頃
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[横からくるピクシーの電撃魔法にのたうつエイ。 さらに追撃を加えようとして、詠唱するヤツと目が合う。]
…しまっ……! [強烈な冷気をまとった吹雪。咄嗟に顔を覆った腕が、氷結しかける。]
くっそ、流石にこーゆーのは専門外だっての!
(534) 2010/06/05(Sat) 16時頃
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[久し振りに動かした単車はやはり調子が悪く、ジャンク屋に見せるも整備に手間取った。 腕を組んで仕上がりを待ちながら、先程どさくさにもらってしまった大振りの宝石に目を落とす。]
面白いヤツさな。 悪魔大公すら従える度胸とカリスマを持ち合わせているのか、そうでなけりゃあ常人の範囲を大きく突き抜けたバカなのか…。
あぁ、動くようになったか? そいつは有難い。 [対価を支払えば貯えは心許ないほどになったが、行動範囲が広がるのは有り難くて。
ねぐらへ戻る頃には、そこはもぬけの殻。 見つけた書き置きを手の中に握ると、すぐさまそちらへと…]
(720) 2010/06/05(Sat) 23時頃
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[防水仕様のごつい携帯がメッセージの着信を知らせる。 律儀に路肩に単車を停めて、確認する画面。]
そりゃあまた、思い切ったことしやがりよって…
[だが、明之進の判断は意外だったがかくあるべきとも思えた。 彼も彼なりに、本物の男へと変わりつつあるのだろうと。 文面から感じたのは、そんな彼の覚悟。
進路は一路、東京タワーへ!]
(727) 2010/06/05(Sat) 23時半頃
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[後にこの戦いを記した書には、こうある。
愛故に理を成さんとしたものは、成すためにその憎しみを知り、 憎しみ故に理を成さんとしたものは、その過程でいたわりという愛に気付く。
その矛盾に至ったとしても、その手を止めることはできなかった…と。
(-205) 2010/06/05(Sat) 23時半頃
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[道の先、歪んだ赤い鉄塔が見える。]
無理を通せば道理が引っ込む。 意地張りゃ互いに傷つける。
だが、それでもなおゴリ押しするほどの強引さと覚悟がなきゃぁ、成すものも成せねぇのかもしれんなぁ。
(761) 2010/06/06(Sun) 00時頃
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