162 絶望と後悔と懺悔と
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[どうなるのかというリカルダの問いに、答えることはできなかった。出来なかった姿こそがもっとも雄弁な答えになったかもしれない。
>>*166 その優美な影に抗うことも出来なかった。 ――リカルダを守らなければ、 思ったときにはもうその腕に捕らわれていた。 咄嗟にのけぞる様に逃げようとしてしまったのは、 その青く脈の浮かぶ喉首を簡単に差し出す結果になっただけ。
――喉の薄い皮膚の上を、黄金が擽っていく。 感じたのは冷たい熱、痛みよりも激しく鋭く貫かれるような、 仰ぎ見た天井、灰色の眼差しにうつるそれが曇る]
……いやっ、っ、 ぁ 、
[震えて、跳ねたからだが冷えていく。 流れ出していくものはなんだったのだろう]
(*171) 2014/02/09(Sun) 02時半頃
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[首を振る、いやいや、と幼子のするように。 冷え切った体が、沸き起こる衝動のままに、熱を求めている。
まず視覚が鮮明な緋色を捕らえた。 それから嗅覚が酩酊を伴う甘さを感じた。 ふるえる指は自ずと自らを捕らえるものの首筋をつたう、 緋色の一筋に触れようとする、指を握りこんで]
……いや……、
[試せばよいと口にする者に首を振る、 水ではないことは本能が伝える、どうすれば癒えるのかもわかる。 ――そういう存在になりかけている。
急速にもたらされる乾きに呼吸が酷く浅くなる。 耐えなければいけないと思うのに、そのことしか考えられなくなる]
(*173) 2014/02/09(Sun) 02時半頃
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[零れた涙が頬をぬらす、 嗚咽交じりに喉が震えれば、尚乾く。
どうして縋るようにその黄金を見つめてしまうのだろう、 その一筋の緋色が酷く優しいものに思えてくる、 惧れも嫌悪も抱く必要などない気がしてくる。
――ちがう、
行動はけれど裏腹だった、 細い指はその緋色をなぞる、 また腕に巻かれたままの包帯まで伝い汚れた。
涙は止まらないのに、 うっとりと陶酔するように微笑んでしまう。 もたらされる高揚は、悲しいほどなのに]
(*174) 2014/02/09(Sun) 03時頃
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[慈悲を請う様に縋りついて、口唇を寄せる。 差し出された小さな舌はその緋色の筋をなぞりあげた。 夢中になってその血を吸い上げたあと、残るものは――]
(*175) 2014/02/09(Sun) 03時頃
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[涙を拭う指の感触に目を細める、 始祖――わが身を支配する絶対的なこの血の源、 漆黒の少女が彼女を父と呼ぶ理由がわかる。 己にとっても、新たなる父に相違なかった。
その指に安堵する、 その指に嫌悪する、
そして矛盾し相反する敬愛と憎悪とを、 少女は内に飼い続けることに、なる]
(*185) 2014/02/09(Sun) 04時頃
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―むかしばなし― [>>292 予想していたのとは大分ちがった反応が返ってきた。 たしかに、ふへ? とした表現できないような声を聞いて、きょとんとした。――しているところに、まくし立てられた。]
えっ、顔がなに? えっ、そうじゃない?
[ふへ、の衝撃となにやらまくし立てられる焦燥に、 問い返す隙は無いまま、結論がそれは明快に提示された。]
そうなの?よかった……、 周くん、ほら、年少さんたちのヒーローだし、 嫌われてたらどうしようって心配になっちゃった。
[悲壮な顔はどこへやら、ぱっと花の咲いたように微笑った。 それから今度は微笑とは違う笑みが零れて、くすりと笑う。]
(305) 2014/02/09(Sun) 04時頃
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ふへ は、 みんなには内緒にしてあげるね。
[手当てをした来たばかりの頃もよく覚えていたから、 そんなふうに気の抜けた所が見られて、嬉しかったのだ。 それからよりいっそう遠慮がなくなることになる。
やっぱりそれも、彼には災難だっただろうけれど**]
(306) 2014/02/09(Sun) 04時頃
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―回想―
――……男の子はいいなあ。
[そう昔のことじゃない。 食堂の椅子に座って、ちらりと理衣を見ながら言ったことがある。 少女が理衣に主張するところを要約すると以下だ。
先日殴り合いの喧嘩(ではないと言ってた気もするが) >>315をしてた二人は、いつの間にか仲良くなっていたし。 サミュエルとだってやっぱりいつもどうりに仲良しで、 言い合いとかしててもなんだか楽しそう。
そしてこんな主張をしたのは、 サミュエルと少し喧嘩したからだということは、 理衣なら気づいていたかもしれない]
(336) 2014/02/09(Sun) 14時半頃
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「二人って仲がいいよね、 ……もしかして昔から知り合い?」
[切欠はサミュエルに向けたそんな言葉だ、 彼の答えをなんだか少し、言葉を濁すような素振りに感じたのだと思う。 ちょうど「女の子だから」を理由に、あれこれ制限され始めた時期だった。
過敏になってたせいで、些細なことで拗ねた。 男のたちだけで秘密を持ってる、仲間はずれにされた。ずるい。 多分、そんな気持ちに振り回されて、もういい、と席を立って、 それからサミュエルとほんのり気まずくなった。
後から反省して謝った、何で拗ねたりしたのか、 それが「さみしさ」のせいだったなんて気づいてなかった*]
(337) 2014/02/09(Sun) 14時半頃
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―むかしのおはなし― [器用だなあ、と思ってた。 その手が生み出すものは綺麗だったり、楽しかったり。 器用でちびちゃんたちの面倒見もよかったキャロライン。 怪我が多かった円は彼によく包帯を巻いてもらってた]
いくらキャロくん器用でも、 自分で手当てするのは難しいものね。
[>>312 彼が小さな怪我をしたのは、ガラスの破片のせいだ。 装飾品作りに使えないかと持ち込まれた、綺麗な蒼い色硝子。 それを拾ってきたのは自分だ、橋の近くにあった廃教会]
(338) 2014/02/09(Sun) 14時半頃
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[木造で壁もはがれてぼろぼろで、 窓も割れてあまり人も近づかない場所だった。
――もうこの町の神様は死んでしまったのだ。
そんな風に思ったのを覚えている。 それでも割れた窓から差し込む光の筋はとても綺麗に、 床に広がる割れて散った色ガラスを照らし出していた。
ステンドグラスは知っていた、何が描かれていたのは知らない。 白い硝子もあったから、その蒼は天使様の衣かもしれないと、 そんな話をキャロラインにした。]
私のせいで怪我したようなものだもの、 お礼なんていいよ。
[そう言って、お礼のことは忘れていたけれど。彼に渡したあの色硝子は何かに生まれ変わることが出来たのだろうか、と。時折、そんなことを思い出す*]
(339) 2014/02/09(Sun) 14時半頃
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[自失の時が過ぎて、皆が新しい誕生を迎える。 明乃進の拒絶、ここにつれてくるのを止められなかったのは自分なのだ。 ただ自分が言える事は、生きてほしい、それだけだ。
祝杯を拒絶しようとして、甘い香に耐え難い飢えを覚える]
(*205) 2014/02/09(Sun) 16時頃
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[しばらくは飢えと戦うだけの日々が続いた。 皆に会うことも出来なかった、 家族の血をほしいなんて思いたくなかった。 城のすべてを拒絶して、与えられた部屋に閉じこもる。 鍵をかけて拒絶しても食事の時間は、やって来る。
自ら首を傷つけ、血を流す。 かぐわしく甘いそれがどれほど恋しいか。 この給仕たちにはわからないのだ。 必死に押さえ込もうとしているのに、どうして。
――極限まで飢えの達した頃、 今日訪れた給仕は女だった、誕生の日にあった怯えた“家畜” やめて、と言った、私の前で血を流さないで、と。 けれど女は怯えながらも身を差し出す、 自分を変えようとする、その芳しい香を纏う。
その生贄に罪は無い。けれどはっきりと憎しみを覚えた]
(*206) 2014/02/09(Sun) 16時頃
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[――ふと気がつけば、 憎しみを覚えた女の姿はどこにも無い。
真っ赤になった自分の腕、 爪の先から足先まで血に塗れていないところはなかった。 ――円に巻いてもらった包帯、 怪我はもうないけど身につけていた其れも真っ赤に染まって、
肉片と臓物と、ばらばらになった欠片たち。 血の海の中に、立ち尽くしていた]
(*207) 2014/02/09(Sun) 16時頃
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[――響き渡る悲鳴は、 別の部屋までも届いたのだろう、誰かが来る足音。 自分の声だったのに、随分遠く聞こえた。
――それが最初の“食事”だった]
(*208) 2014/02/09(Sun) 16時頃
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[給仕が入った時のまま、 錠の降ろされてない扉は簡単に開く]
――……、明く ん ?
[血の洗礼を浴びて立ち尽くす。 ゆっくりと戸口を向いた双眸は緋色――、 不吉な月の色に変じてた。
そこにあるのが“家族”だと認識すれば、 大丈夫、と笑って見せようとして、表情は強張った。 そしてそのまま血の海の中に屑折れる]
(*215) 2014/02/09(Sun) 17時頃
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……明くん、 わたし、だめだった……、
[明乃進に支えられ、 問いかけるような眼差しで見上げた。
――どうすればよかったのか。
戸口からはほどなく側仕えの者が訪れるだろう。 こんなことは主にとっては計算済みであろう、 すなわち餓えの反動はより強い衝動となること。
雛はその身を持って、ひとつ、学んだのだ]
(*217) 2014/02/09(Sun) 17時頃
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明く、ん、
――……ごめん、ね……ごめん、
[震える口唇が、謝罪を紡ぐ。 何に謝っているのか、きっと自身もわかっていなかった。 たとえば彼の服を血で汚してしまった、 この時認識してたのはそのくらいだったけど。
でも、その言葉の本当の意味は、まだ 届いていた。
“家族”という言葉に、 双眸が滲むように揺らぐ。 それはいちばん大切なこと。
――血の穢れを落とすように、と、 側仕えが、引き剥がすようにその身を連れて行く。 明乃進から離されるのに、いや、と首を振っていた]
(*219) 2014/02/09(Sun) 17時半頃
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[豪奢な浴室、流れる湯を穢す赤。 まだなだらかな曲線にそって伝い落ちる。 もちあげた指、尖ったつま先、磨かれた氷のような爪。
鏡を見れば、別人の顔がある。
血の洗礼を浴びて、少女は変わる。 拒んでいた全てを受け入れるようになった。
学ぶことはもともと嫌いではなかった。 けれど知識、立ち居振る舞い、教養作法も 好悪など関係なく、ただひたすらに吸収するだけのものに過ぎなかった。]
(*220) 2014/02/09(Sun) 17時半頃
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[そして――、
憂いと憎悪と寂しさと恋しさと、 複雑な感情は割れた色硝子のように複雑な色を為し、 成長する少女に繊細な陰影をもたらす。
その緋色の瞳なくとも、 人外の者とわかるような冷たい美しさとして*]
(*221) 2014/02/09(Sun) 17時半頃
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[怯えさせぬように微笑んで、 白い手が“獲物”を捕らえる、模倣の狩りは簡単だった。 吸血鬼だとわかっているだろうに、人は外見に油断する。 餓えなければ、殺さぬように血を奪うことも出来た。
それは命を奪わぬ優しさだったのか、 あるいは制御の学習に過ぎなかったのか。 単純に亡骸が目の前に横たわるのが不愉快だったのかもしれない。
その時奪った命は青年のものくらいだ。 武器もち抵抗するものと、 自分の体に触れようとしたものと。
前者はともかく、 後者は最初の食事と同じように原型を留めなかった。 もう自分のしたことに悲鳴をあげることはなかった。 それは遠くで聞こえていたような気がしただけ]
(*235) 2014/02/09(Sun) 21時頃
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[漆黒の少女から施される 戦闘訓練には理不尽なルールが付随した。
>>*225 特に理由も無く少女は殺された。 己が口唇を噛んだのは、明乃進が言葉を失って、 落胆したように頭をふったからだ。
――悲鳴はどこか遠くで聞こえ続けている。]
(*238) 2014/02/09(Sun) 21時頃
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[能面のような表情のまま訓練を終えれば、 理衣が話しかけてきた、ふと温度のようなものが戻る。 そこにいるのは“家族”だからだ]
……優しい?そうかしら。 悲鳴とか、これ以上、聞きたくないの。
[わずかに首をかしげて、一息に殺す理由を告げる]
でも、そうね、……可哀想ね。
[恐怖に震え屠られるために生きているというのは、憐れだと思う。表情はなにも動かぬまま、理衣を見つめる瞳は問うた意図を問い返すもの]
(*240) 2014/02/09(Sun) 21時半頃
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……震えて、怯えながら、 生きているのは、憐れなことだと思うわ。
どこにも逃げ場なんて無いのに。
[怯えていた女のことなど、 もう忘れていたけれど、考えたことを口に出す。 けれどそれは本当に“人間”のことだった、だろうか。]
……約束は、大事ね。 だれとやくそくしたの?
(*247) 2014/02/09(Sun) 22時頃
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[>>*241 明乃進の言葉を聞いてから、 時々、思い出したように皆のもとに赴くようになった。 黙って話を聞いていることが多かったから、 沈黙ばかりが空間を満たすことになったかもしれない。
部屋の主がいなかった時には、 扉の前に鎮座しているのは、千代紙のふうせんうさぎ]
(*248) 2014/02/09(Sun) 22時頃
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― きおく ― [手慰みのように鶴を折る、 ふうせんうさぎ、飾り箱、金魚に 風車 どれも難しいものではない。
小さな子供たちと一緒に綺麗な包み紙で折っていた。 キャロラインほど器用ではなかったから、 あまり綺麗なものは出来なかったけれど。
小さな子たちが喜んでくれるのが、嬉しかった]
(430) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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[>>*249 その時は部屋にいた、 色とりどりの鶴がそこかしこに転がる部屋。 始祖の前へと召されれば、 少女はゆるりと頭をたれる。]
……お呼びだと、伺いました。
[白い洋装のスカートがふわりと、広がる。 戦場には適さぬだろう、服装だった。
けれどその左手の袖の下には、 緻密な銀の透かし細工の指甲套。 優美な装飾品は凶悪な尖った爪でもある]
(*253) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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逃げたくても、 ……逃げられないこともあるわ。
[声に感情はこもらない、 それはどこか遠くにあるのを感じている]
忘れてしまったら、約束した相手が、……可哀想。
[こんな言葉が何故零れたのか、わからない。 けれど機械的に告げられた言葉よりも、少し温度があった]
あなたと戦う理由が無いわ。
[問いかけには少し、不思議そうに返した]
(*262) 2014/02/09(Sun) 23時頃
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……魔鏡? 変わったものを持っているのね。
[>>*251 古いけれど大切にされていただろう手鏡の、その仕組みがそう呼ばれることは知識にあった。 一歩前に近づく、ろうそくの炎が揺らめければ、壁に映る花模様もあえかに揺らいだ]
うん、……綺麗、 牡丹の花ね、冬にも咲く花。
――……あなたは何か、祈るの?
[問いかけて振り返る、 ゆらぐろうそくの灯りは、柔らかな色。 照らされた頬は、魔物ではない人のような色だった]
(*268) 2014/02/09(Sun) 23時頃
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……長物、 置いてきてしまったわね。
[刃がなければ戦えないわけではないから、 そのまま命に従うことにする。
フードのついた白いマントは、 毛皮に縁取られてふわりとたなびいて、 そのまま離れるかと思えば、一度振り返った]
……リカ、
[多分彼女を案じていたのに、 案じる言葉がどんなものだったか。 ――剥離したままの感情が、戻らない*]
(*282) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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