8 DOREI品評会
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/06(Tue) 01時半頃
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― →ヴェス別荘(ジェレミー邸) ― [カボチャも馬車もそこにはない。用意されていたのは白い車。 最悪のセンス、表情はそんな風に告げる。久しぶりの日は、少し眩しくて目を細めた。 遠くなるその場所を振り返る事はない。 ただ、気に入りのディスターシャが遠くなっていくことだけは少し後ろ髪を引かれた。 けれども今となってはそれを取りに戻るも許されない身分なのだろう。 窓の外を見る事はなく、ただ車が長い時間をかけて辿り着いた場所は、 自分の知っている場所とは違ったし、見覚えのある風景でもなかった]
…『買ったというなら、好きに呼べばいいだろう』
[返事をするかどうかは当然別だ。 返事は是でも拒否でもない]
(+1) 2010/04/06(Tue) 02時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/06(Tue) 02時頃
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『…下らんことを』
[酒臭いと言われたところで、何かしようがあっただろうか。 酒を無理やり飲ませたのだって目の前の男だというのに]
『ッ、一人で歩けるといったはずだ…!』
[まだ酩酊は残っているけれど、それとこれは別だから。 手を引かれれば振りほどこうとするけれど、叶うのだろうか。 後ろからつかず離れずついてくる足音が二つ。 幾らか気味が悪い]
(+3) 2010/04/06(Tue) 02時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/06(Tue) 02時頃
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───ぃ…ッ
[強くかかる力に、表情が歪む。 告げられる言葉が最終宣告に近いことだということも解っている。 だから、口を噤んだ。硬翠の視線だけは、決して屈することはなかったけれど。 小さな舌打ちと共に、引きずられるように連れて行かれた場所は 酷く甘い匂いがしていた]
───عسل(蜂蜜?)
[甘い匂いは独特だったから、自然と言葉が零れる。 体を洗うと言っていなかったか。なのにこの状態は何なのかとばかり。 訝しむような視線を濃い金色の髪の男へと向けた]
(+5) 2010/04/06(Tue) 02時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/06(Tue) 02時半頃
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[混ぜ物。 その一言で、思う。食べ物に対してなんてもったいない事を。 生まれてこのかた空腹に泣いたことなんて一度か二度あったかないかだが かといって飽食を好むわけではなかったから。 白いきぬは奪われて、今度こそ隠すものなんて何もなかった]
───な
[飛沫があがることはない。たぷんと、緩やかな波が上がっただけ。 派手に転んで塗れる事はなかったけれど、浴槽に満たされた蜂蜜に しゃがみ込むように体勢を整えた少年は胸元まで浸かることになる。 男に指示を受けた召使たちに視線をやって、表情は驚きに染まる]
(+8) 2010/04/06(Tue) 02時半頃
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『…クスリ?』
[持ち上げた両の手はとっくに蕩けた琥珀に塗れて、 両脇から近づいてくる姿に、幾らか訝しんでいれば 肌の上の蜜をなめ始める姿に不快感もあらわに]
『何を──』
[突き飛ばすのは簡単だった。 けれど、流石に二人一度につきとばせるほど器用ではない]
(+10) 2010/04/06(Tue) 03時頃
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…ッ!
[突き飛ばそうとした手が、力を失う。 傷をつけられること自体には男だから抵抗はないはずだけれど。 肌に塗りつけては舐め上げられ、口に運ばれる蜂蜜は甘くごく僅かに苦く。 酒精が抜けきっていない体が、暖められた蜂蜜の熱と 徐々に沁み込んでくる薬品の効果のせいで少しずつ重たく感じられた。 肌の上をなぞる舌の動きに、表情が酷く歪んだ]
(+12) 2010/04/06(Tue) 03時半頃
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[蕩けた琥珀が肌の上に幾度も塗りこめられていけば、 そのうちに彼等が蜂蜜を舐めているのか、それとも自分の肌を 舐めているのか、その境目すら曖昧になってよく解らなくなる。
それこそ自分と蜂蜜と彼等の境すら曖昧になったかのようだった。 擦りよせられる肌も、縋りつくような舌も指先も、何もかもが 今の彼には歪んだ何かに感じられる]
…『冗談、じゃ…な、ぃ』…っ
[噎せ返るような甘い匂いの中、呻く声はごく僅かに熱を孕む。 尋ねる様な声にふるりと首を横に振った。 合わさる肌の合間から落ちる蜂蜜の滴が、音も立てずに沈むのが 酷く幻想的で、それ故に非現実的すぎて思考が幾らかぼんやりとしていた]
(+14) 2010/04/06(Tue) 04時頃
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[皮膚から直接吸収され、そして口で直接摂取させられた薬は ゆっくりと、それこそ蜜の滴るほどの緩やかさで神経を染めていく。 持て余した熱がそうさせるのだろう、人形達の肌は酷く熱を持っていて だから余計に頭の中がぼうっとしていた]
『何、す──』
[極僅か傍で覗きこむ視線に、睨みあげる硬翠は蜜のような彩を帯びる。 浴室に響く声は、酩酊する意識の中で更に反響して谺する。
伸ばされた指、掬いあげられる琥珀。 極僅かに、けれど確かに喉が小さく震えた]
(+16) 2010/04/06(Tue) 04時頃
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『うる、さい』
[頭がぼうっとする。 睨む色は消えてはいなかったけれど、蜜に似た彩が添えられたせいもあって 幾らか鋭さはなりを潜めてもいた]
『着替え…?』
[今度は何を着せようというのだろうか。 そもそも、これでは体を洗うどころか余計に汚れてしまっている。 かといって裸で歩きまわる趣味はない。 仕方なくそのまま待つことにしたが、その間にも蜜は神経を侵す。 奥へと消えていった二人がしばらくして現れて、 男に何かを手渡すのを見た。けれどそれがなんなのかまではわからなかった]
(+18) 2010/04/06(Tue) 04時半頃
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[腕を掴まれ、引き上げられる。 肌の上を流れる蜜が、まとわりついて酷く気持ちが悪い]
…ッ!?
[出された指示に苛立ちを通り越して滲むのは怒り。 冗談じゃない、と拒否するよりも、双子たちの行動のほうが早かった。 さっきまであんなにしどけなかった二人とは思えないような 男への忠実さを持って姿勢はあっという間に固定されてしまたt。 自分自身が意識やら姿勢をあまり保てていないというのもあったかもしれないが]
『離せ、冗談にもほどがある!』
[声を荒げたところで、双子たちの校則はちっとも緩みはしなかったのだけど]
(+20) 2010/04/06(Tue) 05時頃
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[押さえつける力は存外に容赦なかった。 幾ら本調子ではない頭でも、今自分がとらされている姿勢が どれだけ屈辱的かということぐらい把握できる]
『本気なら尚更──ッ』
[質が悪い。けれど言葉が喉の震えに消える。 何かが押しあてられる感覚。拒否を示すように首を横に振る]
『嫌、だ…ッ』
[はっきりと言葉で拒否を告げているにもかかわらず、 その行為が止められることはなく、逆に押し込まれる圧迫感に 喉からごく微かに悲鳴じみた響きが零れた。 琥珀に融けた薬が、神経に火をつけるのは時間の問題か]
(+22) 2010/04/06(Tue) 05時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/06(Tue) 05時頃
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[うずめられたものに対する違和感は酷く。 表情を歪めて、その圧迫感と羞恥に耐えるしかなかった。 頭の中でとりあえず離れていこうとする理性を必死に繋ぎとめ]
『相、変わらず、最悪の、センスだ』
[まるで気紛れに花を愛でるかのような言い草に、 まだ壁に押さえつけられたまま男を睨んだ。 手をぬぐうその姿に、二度とこの男を言うことだけは 信用するまいと固く心に決めた。 元々信用などしていなかったに等しいのだが]
『檻の、間違いじゃないのか』
[床の上に琥珀の足跡を残しながら、連れて行かれるままに向かう。
部屋なんてそんな上等なものを寄越すはずがない。 そんな風にある程度は見越してもいた。 けれど、実際に連れて行かれた場所に流石に言葉を失った]
(+25) 2010/04/06(Tue) 06時頃
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[続く鉄の扉の最奥の一枚。開かれたその場所は鉄と、血の匂いと。 石造りのその場所は冷えていて、体が自然と小さくなる。 そのせいで、穿たれたものの存在を余計に体に知らしめて 表情の歪みが少しだけ濃くなった]
『休む?』
[こんな状態で、こんな部屋で。 ましてや拘束されて、こんな状況で。 休めるはずがない。ありえない]
──ッ
[拘束された両の手は吊りあげられ、僅かに吊るされる。 酷く不安定な姿勢に加えて、玩具のスイッチ。 ガシャン、と手元で金属が抗議するかのような音が響く。 遠くなっていく背中、取り残されるその場所。 肌の上に残るも押し込められた玩具が蠢いて中に塗り込めるようのも蜜。 ゆっくり燻り続ける熱を持て余すも、声を上げる事はない。 ただ、石造りの壁に沁み込むのは微かな吐息と金属の歌だった*]
(+26) 2010/04/06(Tue) 06時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/06(Tue) 06時頃
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―地下室―
───…ッ……
[モニタリングされているなんてまさか思いはせず。 かと言って、声を上げるわけではない。 神経を支配する熱に抗うように、 首を時折緩く横に振った。喉が震える]
(──苦し、い)
[無理矢理飲み込まされた細い杭は、 馴れない体を、狭い蕾をゆっくりと嬲る。 苦しくて、熱い。体が自分のものではないようで、 それが堪らなく気持ち悪くて仕方がない。 薄く滲んだ汗は蜜を浮かせてゆっくりゆっくりと流す。 性は本当に僅かに反応を見せるにすぎなかった]
(+28) 2010/04/06(Tue) 14時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/06(Tue) 15時頃
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……っ…
[喉が小さく震える。 どれくらい時間が経ったのか数えることもない。 正確にはそんな余裕がない。 ただ、自分の神経を宥めるのに必死だった] ……、…?
[扉の開く音がした。 濡れて、それでもなお視線は男を睨む]
『……最悪、だ』
[機嫌がいいはずなんてない。 続いた問い掛けにも答えないまま、 視線を逸らした]
(+30) 2010/04/06(Tue) 15時半頃
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『…ッ』
[腕に伸びてきた手に、避けようとすれば鎖が鳴いた。 硬翠は睨んだまま。ただ、声なんて出すまいと。 相手の望むようになんかなってやらないと] 『触るな…!』
[肌をなぞる指先に唇を噛む。 男の指が塗り込める仕草に、拒否を示すように首を横に振った。 その間にも後ろは玩具によって蹂躙され続ける。 細い喉が幾らか震えたけれど、それでも喘ぎは欠片も零さなかった。 言葉を信じるには、余りに印象が悪過ぎたし]
『断る』
[買われたからと言って、そう簡単に折れるつもりも更々なかった]
(+32) 2010/04/06(Tue) 16時頃
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『触るな、と、言った、はずだ』
[頬に寄せられる指先が嫌で、首を横に振る。 蜜の甘い匂いは、指が塗り込めるたびに感じられる。 絡める指と、薬の効果は確実に、少しずつ性の形を変えていった。 気分が悪くて、耐えられない。けれど思い通りになんかなりたくない。 喉に重なる歯の感覚に、微かに体が震えた]
…っ
[聞こえる宣言に、硬翠が微かに揺れる。 其れは恐怖でしかなかった。 このまま弱い火で焙られたような感覚に耐え続けながら、 一生、このままだなんてそれこそ拷問に等しいけれど]
『お前、に…頭を、下げる、くらいなら…… 耐えるほう、が、ずっと、マシだ』
[相手の瞳の気配なんか、関係ない。 硬翠は、それでもまだ睨み返すことを選ぶ]
(+34) 2010/04/06(Tue) 19時頃
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───ッ
[不快感を訴えるかのように鎖が小さく鳴いた。 聞こえるのは粘質な音、それが自分の体が関わっていると解れば 余計に不快でたまらない。
耳に届くのは睦言なんてものとは程遠い不愉快な囁き。 蜂蜜は肌に塗るくらいだから心配はないが薬が入っているとなれば話は別。 排泄は、胃も空っぽだからあと二日くらいはどうにか耐えられるだろう。
虫が一番耐えられないと思った。蠅よりも蟻だ。 体を動かせば飛んでいくものとは違って這うのを落とすには労力がいる]
『……っ』
[喉元から伝わる振動に、眉をひそめたまま息を飲みこんだ。 ただでさえ薬と不快感でぼうっとする頭に、余計な事を考えさせないでほしかった]
(+36) 2010/04/06(Tue) 19時半頃
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[頭がぐらぐらする。 熱のこもった溜息が自然と零れた]
『うる、さい……ッ』
[爪ではじかれれば流石に表情が大きく歪んだ。 ゆっくりと息を吸って、どうにか思考力を取り返そうと足掻く]
『良い事、なんか、どちらに転んだって、 ありもしない、こと、くらい、わかっている』
[痺れ切った手を、握り締める。 意識のあるまま屈するのは己の矜持に反すること。 苛立ちは、掌に傷を作って赤を滲ませた]
(+38) 2010/04/06(Tue) 20時頃
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[駆動音が、虫の羽音の用で酷く煩わしい。 頬に触れる手に硬翠は睨むけれど、ずっと弱くなってしまっている]
『…マシ。 よく、言う。物は言いよう、だろう。 どうなったって、そう、変わらんだろう、さ』
[吐いて捨てるかのように、言葉を作る。 あてにしてなどいない。信用もしていない。 その感情が、口元に嘲りの笑みを作る]
『…俺の体は、俺の、物だ。 誰の…指図も、受け、ない…ッ』
[大きく息を吸い込んで、吐き出す。 持て余した熱で上がる体温が、酷く気持ち悪い]
(+40) 2010/04/06(Tue) 20時半頃
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[薄甘い声が、聞こえた。 追い上げてくる手に、それでも、嫌で声だけはこぼさなかった。 次に口を塞がれたのを理解する。薄くて冷たい唇。 噛みついてやろうと思ったけれど、締めつける痛みによって叶わなかった。 漸くまともに吸いこんだ酸素も、薄く鉄錆の味がした。 落とされる言葉も、声も、もう半分ぐらい理解できていない。 ただ、持て余した熱と不快感だけで視線がまた少し弱くなる]
…、……?
[問いかける言葉さえ、今は口に出すのが億劫だった。 まだ体に直接響いてくる虫の羽音に煩わしさを感じながら]
『喋れ…なく……?』
[何をする気なのだろう。 自分の位置からでは、今の視界からでは、そこに何があるのか見えない]
(+43) 2010/04/06(Tue) 21時頃
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[伝わる響きが弱くなる。まるで、焦らされているみたいだった。 これ以上、耐えられる自信はないけれど、 けれど屈するつもりがないからこそ、余計に耐えなくてはならない]
…ッ
[声。喉を潰すのだろうか。でもどうやって。 薬や何かというわけではないように思えた。 少し霞のかかった視界に、何かが映った。 金属の塊。それで、何をするのか。 そんな事を考えているよりも先に聞こえた使い方。 硬翠の瞳には嫌悪よりも先に怯えが浮かんだ]
『何───』
[虚勢を張ろうと思ったが、もう遅かった。 歯が、小さくかちりと音を立てた。震えだと解るまで時間はかからない。 ゆっくりと赤くなっていく其の熱はもう恐怖の対象でしかない]
(+46) 2010/04/06(Tue) 21時半頃
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[認めたくない。けれど、それは怖い。 その言葉を出してしまえばきっと、今目の前の恐怖からは逃れられる。 でも、屈したくない。それだけが今の自分を繋ぎとめる感情。
どれぐらい時間がかかっただろう。 後ろから聞こえてくる羽音も随分弱くなった]
『──…ッ、──』
[震える。涙が落ちる。 でも、もう、限界だった。
赦して、と。 本当に。本当に小さな、声が零れた]
(+47) 2010/04/06(Tue) 22時頃
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[鎖の中途半端な長さは膝をつくことも出来ない。 かけられた言葉に、今だけは縋ってしまいたくもあった。 縋ったところで楽になれるかなんて分からないけれど、でも]
『──ッ』
[やっとの思いで出した言葉も許されない。 悔しさで喉が震える。顎を捕らえられて、涙がまた落ちた]
『お願い、です』
[自分の中から、大切なものが失われて、 剥がれ落ちていくみたいだった。 幼い子供みたいに、涙が止まらなかった]
『……ごしゅじん、さま』
(+50) 2010/04/06(Tue) 22時半頃
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本屋 ベネットは、硬翠の瞳を伏せて、また掌に一つ傷を作った。
2010/04/06(Tue) 22時半頃
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───ッ
[金属が石の床に落ちる音に、身を震わせる。 どうみても、それは怯えの形をしていた。 肌の上を手が滑り落ちていく。 ひくりと、小さく喉が震えた]
『……き、ぼう?』
[涙を含んだままの睫毛がゆっくり持ち上がる。 幾らか唇が震えた]
『……うしろ、抜いて…。 も…や、だ………ここから、出たい… 国に…帰り、たい…ッ』
[一度弱音をはけば、二つ三つとこぼれ落ちる。 帰る場所があるかどうかよりも、 ただ生まれた場所に帰りたいと。 そんなことを願うほど心が弱くなってしまっていた]
(+52) 2010/04/06(Tue) 23時頃
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……『でも』
[帰りたい。 言葉は分かるけれど慣れない国にいるのは、 怖くて嫌だと声は続ける。 頬に滑る唇の冷たさに、微かに肩がはねる。 実際には自分の体温が上がり過ぎているだけだったけれど]
……。
[一つだけ、と言われて幾許かの間を開けてから小さく頷いた。 石肌に押しつけられたその微かな痛みに眉を寄せる。 こつ、と直接響いて来る振動に、さらに眉がよった]
(+54) 2010/04/06(Tue) 23時半頃
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[出られない。 その言葉に、また涙が落ちた。 17歳という年齢は、籠の鳥として育てるには自我が育ち過ぎていたし、 仕方ないと割り切って諦めるにはまだ幾分子供過ぎた]
『ごほうび……いい…子……?』
[鳥のように言葉を繰り返す。 軽く首を傾げると、硬翠に紗をかけるように 前髪が僅かに影を作った。 掌の傷が引きつれて、少しだけ痛む。 漸く自分の中から取り除かれるらしいものに、 唇を湿らせるかのような緩やかな溜め息が零れた]
(+56) 2010/04/07(Wed) 00時頃
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[同じ服。それは、ディスターシャのことか。 それとも、あの白いドレスのことだろうか。 前者ならいいとは思ったけれど、もう期待するのにも疲れていた。 だから、小さく頷くだけに変わる]
…ち、が……っ、『抜い、て』…
[気持ちいいのかなんてわからない。 でも、男の手が動くたびに、背筋がピリピリとして眉が寄る。 押しつけられた体、そのせいで今自分がどんな状態かも解る。 少なくとも、あの舞台で強制的にショウに参加させられていた時よりも まともに機能しているようだった]
(+58) 2010/04/07(Wed) 00時半頃
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[翡翠。 それなら多分、あの懐かしいうすきぬにまた触れることになるのだろう。 微かに息を吐いたところで、小さく喉が震えた。 押しつけられる熱に、視線がさまよう]
…『知ら、な』────ッあ…!!
[それは、どれぐらいぶりの感覚なのだろう。 そんな風に思いださないと思い出せないほど前の感覚。 自分の体が熱を持っているというのは、 薬のせいだというのが解っていてもやはりまだ気分が悪い。
緩く開いていた口から声が落ちる。 流石に、不意打ちにまで注意を回すことができない。 ぼんやりとした頭の中なら尚更。 こんなことは認めないというように、強く目を瞑って 抗うかのように首を横に振った]
(+60) 2010/04/07(Wed) 00時半頃
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[背けた顔を元に戻されるけれど、それでも瞳を開く事が出来ない。 逃れようと首を緩く横に振るけれど、薬で弛緩した体では 碌に力も入らない]
『聞きたく、ない…っ』
[言葉は拒否する。嫌だ、と。認めない、と。 中を掻き回す玩具の感覚。声を上げまいと、また歯を食いしばる。 その代わりとばかりに、鎖が幾らか音を立てていた]
『…いや、だ』
[抜いてくれるといったはずの癖に、約束はどうなったのだろう。 押しつけられて、掻き回されて、頭がおかしくなりそうだった]
(+62) 2010/04/07(Wed) 01時頃
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───ッ…!!
[上がりそうになった声を、また、飲みこむ。 苦しくて、それよりも、自分自身がどうにかなってしまいそうで。 掌はどれぐらい赤くなっているのだろう。 もう、そんなことまで把握している余裕もない。 イってしまえ、と言われても、最初は首を横に振る。 そんな事を誰かに見られることなんてとてもじゃないけれど耐えられない]
───や…『嫌、だ…ッ』
[そんなことされなくても、限界は近づいている。 鏝だって、まだ冷え切ってもいないだろう。 そんなものを体の中に入れるなんて、考えたくもなかった]
(+64) 2010/04/07(Wed) 01時半頃
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[自分の仕草が、相手を楽しませているなんて 少年は微塵も理解できていなかった。 だから、声を飲みこんで、一緒に考えることまで飲みこんで。 中で好き勝手に遊ばれるのが一番今は苦しい]
…、……?
[小さく息を吐きだす。 何ならいいのか。そんな事を言われたところで解らない。 聞こえた溜息に、ゆっくりゆっくりと瞳を開く。 そこに褐色の瞳があるなら、半ば縋る様な色で見上げただろう]
『…選択肢、は?』
[多分、自分が達するまで恐らくこの行為は続くのだろうとそれだけは解る。 とにかく抜いて欲しくて、それでも叶わないならどうすればいいのだろう。 震える溜息を一つ落として、問いかける]
(+66) 2010/04/07(Wed) 02時頃
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[嫌だ、といえる状況でないことは十分に体で理解させられていた。 けれど、聞こえた選択肢に、どちらも嫌だと首を横に振った。 一番欲しかったのは、抜くという選択肢。 けれどそれは与えられることはなかった。 選ばないのではなくて、選べないというのが正しかった]
『も…嫌、だ…っ』
[縋るにも腕はとらわれたままだし、これ以上どうすればいいのだろう。 いっそ押しつけられているものでも選べばいいのかもしれない。 それとも、また泣いて嫌がれば少しは考え直してくれるだろうか。 けれど其れを乞うには、きっとまたあの屈辱的な言葉をきっと口にしなくてはならない。
結局はどれも選べず、玩具によって蹂躙され続けたまま]
(+68) 2010/04/07(Wed) 02時半頃
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[いいはずがない。嫌で首を横にふった。 けれど、それでも赦してはくれなかった。もう、何もかもが限界で]
…、
[声が震える。鎖が揺れれば、掌に出来た赤いみずたまりから筋が一筋二筋と零れる。 ただ、今はもう楽になってしまいたかった。弱い刺激に、息まで震えた]
……『ご、しゅじん。さま』
[もう、意識が朦朧としてしまえば、意外と口に出せてしまうものだと 頭のごく端のほうで、人ごとのように思っていた]
『らく、に、なりたい…も、くるしい…』
[硬翠は霞を帯びたまま、褐色を朧気に見上げた]
『いき、たい』
[願いを、こぼす]
(+70) 2010/04/07(Wed) 02時半頃
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[ぼんやりとした視界の中、相手が浮かべた表情は良く見えなかった。 もしかしたら無意識的に、見なかったのかもしれない]
……。
[いい子。褒める言葉は、耳に遠く聞こえた。 怒られたり、酷い事をされないのであれば、 それは受け入れてもいい気がする。 漸く引き抜かれた玩具が床に転がる音に、小さく息が零れた。 それは、漸くこぼせた安堵のため息。
手首の枷が外されて、石の床の上に赤い水玉がいくつか出来た。 膝が笑って、崩れ落ちそうな身を抱きとめられたのは少しだけ予想外だったのだけど。 お仕置き、という言葉に、血が巡り始めた指先が微かに震える。 石の床は冷たくて、血と、零れ落ちた蜜の匂いとが混じって 寝床と呼ぶには酷く質の悪い状態。 そのまま眠ってしまわなかったのは、未だに燻り続ける緩やかな熱のおかげ]
(+73) 2010/04/07(Wed) 03時頃
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[声を出そうと、微かに唇が震える]
…。
[けれど、謝る言葉は、出てこなかった。 ただ、痺れた指先を怯えるように小さく握りこむことが出来ただけだった]
(+74) 2010/04/07(Wed) 03時頃
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ッ
[痛み。それは、少しだけ、ぼんやりとした意識を現実へと引き戻す。 床に落ちた赤い滴が触れて、口元を少しだけ汚した]
…?
[後ろで聞こえたのは耳慣れない単語だった。 その単語が解らない代わりに、今理解できるのは男の手が 自分の性に手を這わせたこと。 微かに息を飲みこんだ。喉が小さく震える。 余計な事を考えるほどの気力はなかったから、 後ろで彼がどんなふうにしてるかなんて確認する事もなかった]
(+76) 2010/04/07(Wed) 03時半頃
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…『知ら、ない』
[良く解らなくて、床に頬をつけたまま緩く首を傾げた。 性に興味を見いだせなくなってかなり久しいから、 そんな事を学ぶつもりもなかった。だから、知らない。
やって見せて、と言われたところで先に先行するのは戸惑いで。 ただ、ここで拒否したらまた機嫌を損ねるのだろうというのは解る。 それだけは理解できた幾らかおぼろげな頭で、説明されたとおりにしてみる。 幾らかぎこちない手付きは、知らないが故に、時々困ったような顔をしただろうか]
(+78) 2010/04/07(Wed) 04時頃
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/* ごめん。本当に知らないんd…。
(-63) 2010/04/07(Wed) 04時頃
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[言われたとおりに。その言葉にしたがって小さく頷く。 口にするには幾らか抵抗もあったけれど、自分が強請った以上は やらなければ、また鏝でも引き合いに引っ張り出されそうで、それが怖い。 体の中に自分で埋める事に酷い羞恥を感じる。 自分を買った男の表情が見えなくて良かった、とこんな時だけ思った]
…っ
[意図的に締めるなんて、した事はないが、 ただそうするように言われたからその言葉通りに。 暫くすれば、血と蜜の匂いが薄く残る石室には今まで抑えていたのが 嘘のようにあられもなく喘ぐ響きが沁み込んでゆく。 元々精神的に限界だった事もあって、意識を失うまでそう時間はかからなかった*]
(+80) 2010/04/07(Wed) 04時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/07(Wed) 04時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/07(Wed) 10時頃
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[体が完全に、自分のものでなくなっていた。 熱さと苦しさでいっぱいになる。 その感覚で壊れてしまうと感じた意識は次には 悲鳴じみた嬌声を残して闇に沈んでいた。
気がつくまで、どれくらいかかったのか。 気がつくと、絨毯の上に転がされていた。 枷はなかったけれど、見張りはあの二人。 全身が疲れ切っていて起き上がる気にもなれなかった]
(+83) 2010/04/07(Wed) 15時頃
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|
…。
[重い体をどうにか起こしながらきぬをうけとる。 差し出されたのは長衣だけ。下履きも肌着もない。 それしかわざと用意しなかったのだろうことは想像にかたくない。 受け取ったそれに袖を通す。 ふと、香の匂いに気付く。仄甘い匂いだ。 暖かな光は、母国を少しだけ思い起こさせた]
(+85) 2010/04/07(Wed) 15時半頃
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[髪の短いほうが部屋を出ていく。長いほうが部屋に残る。 何をどの言葉で喋ってもいいか解らないので、幾らか気不味い。 無言の時間は、確実に重たくて、腹立たしくも見慣れた顔に少しだけほっとした]
『…相変わらず、趣味の悪いことで』
[意識が戻ってくると、言葉も視線の鋭さもだいぶ戻ってくる。 並べられた皿に、幾らか瞳を瞬かせる]
『……ギリシャ料理?』
[少なくともドルマとバクラヴァぐらいはぱっと見て理解できた。 ひき肉が乗っているものが、ムサカかどうかが自信がないくらいで。 何でこんな料理が出てくるのかが不思議で、目の前で胡坐をかく男に ちらりと視線を向けてみる。答えは、あまり期待していないけれど]
(+87) 2010/04/07(Wed) 16時頃
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『そうじゃない。 服に関しての文句を言っているわけじゃない』
[しようとしていることが気に入らない。ただそれだけのことだ。 自分と同じような、と言われて、ああそうか、と何となく理解した。 恐らくこれは自分達の国よりもう少し上のレシピに近いのだろう]
『…。貰う』
[空腹なのは事実だったから。 そう言えば、肉料理と気づいて一瞬指を止めかけたが、自分と同じような姿の人間が 食べていたというなら、おそらく肉の種類も大丈夫なのだろう。 どうせ父も兄姉もいないのだから種類なんて気にせず口に運ぶことにした。 自分と母は肉を選ぶ宗教ではなかったけれど、流石に宗教が違う家族が いる時は気にして食べていたから]
(+89) 2010/04/07(Wed) 16時半頃
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/* 優しくしといて突き落とすってやつですねわかります。
(-79) 2010/04/07(Wed) 17時頃
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『…もういい』
[葡萄の葉の包みを口に運ぶ。刻んだ香辛料の香りが肉や野菜に染みていて、 其れは久しぶりに食べものを胃に入れたこともあって随分上手く感じられた。 小さい包みだから、二つ三つとすぐに消えていく。 ちょっとぱりぱりとしたスフィーハも、ピスタチオの緑が鮮やかな甘いバクラヴァも、 どこか故郷を思い出させて時々指が止まったりもした]
…『薄荷茶』
[飲みものを、と聞かれたので少し考えてから素直に答えた。 酒はあまり飲まない。食事をしながら甘いものも苦手だった]
(+91) 2010/04/07(Wed) 17時頃
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[スフィーハの、ソースを吸っているのに少し焦げてぱりぱりとした耳が好きだ。 これはちょっと気に入ったので、少し時間をかけて食べる]
『そうさせているのは、お前だろう』
[小さな破片を口に運ぶ。 食事も、服も。こんな風にされるなんて思ってもみなかったし、 逆に、買われた身分にしては手を掛けられている気がしてそれがどうにも違和感があった]
『…悪くは、ない』
[破片や細かい屑が膝に落ちないように、軽く手を添えながら食事は進む。 何が食べられると聞かれて、幾らか間をおいて、大抵のものは、と告げるだろう。 香の中に薄荷のひんやりとした香りが混ざれば顔を上げる。 相変わらず声を発しないその二人が出ていくのを見てから、 ポットから注がれた薄荷茶の碗を傾けた]
(+93) 2010/04/07(Wed) 17時半頃
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……。
[あからさまに嫌そうな顔をしただろう。 多少立場上見目に意識を使うこともあったけれど、着飾るのは範疇外だ。 唇と指に残ったピスタチオを舌で舐めとる仕草は子供のようでもあったか]
『俺は異兄姉達とは信仰が違うから問題ない。 こちらの血も混ざっているから普通に牛も豚も食える』
[こちら、とは言ったが果たしてこの場所が欧州なのかは解らない。 甘い残り香を薄荷の香りと共に飲み込む聞こえた言葉に幾らか睨んだ。 命以外は持っていかれる可能性があると、言葉を聞いて判断したからだ]
(+95) 2010/04/07(Wed) 18時頃
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『母は、こちらの人間だ。 兄姉は……数えたくもない』
[数を上から数えようとして、両手両足でも足りないと気づいてやめた。 どうせ買われた今となっては帰る事も多分ないのだろうから]
『喜ばしい展開でないことだけは確かだとは、理解している』
[あの格子の中に放り込まれた時点で、碌な運命にならないと解っている。 ただ決めているのは、ひとつだけ]
『そう簡単に飼いならされるつもりはない』
(+97) 2010/04/07(Wed) 18時頃
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『…持っていたら、どうなんだ』
[否定はしない。そこまで辿らせた意味は何なのだろう。 自分も、足を開いて父を待つ母達と同じなのだと示したいのだろうか。 悦ぶ。其れはどういう意味なのだろう。 首を傾げると前髪が硬翠に薄く紗を掛けた。
お前みたいなの。 そう言われて、不機嫌そうに口元が歪む。 言葉を吐くことはなかったが空になった皿を少しだけ押しやり、 それからまた薄荷茶を口に運んだ]
(+100) 2010/04/07(Wed) 18時半頃
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[小さくむせた。 聞こえる言葉に、苛立ちもあったけれど微かに表情に乗るのは羞恥]
『不愉快だ』
[いい気分でないのは確かだ。 ただそれだけははっきりと口にする]
(+101) 2010/04/07(Wed) 18時半頃
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『…あまり、父とはそういう話をしなかった』
[それ以上は思い出したくなかったから口を噤んだ。 元々性的なことにそれほど興味がなかったし、軽い苦手意識の様なものもあった。 体が育ってからは、それだけでは済まなかったこともある。 思考を中断したベルの音は、香の中で清かに響く。 視線を持ち上げれば、白いナフキンが差し出されて、 軽い戸惑いと共に受け取る。礼の言葉はどちらで言えばいいのだろう]
『女になった覚えはない』
[姫、という言葉は酷く気に入らない。 蔑み交じりに兄姉達にそう呼ばれていた事もあったから]
『別に、誰に買われたところで不愉快なものは不愉快だ。 貴族だろうが、賎民だろうがそんなもの関係ない』
(+103) 2010/04/07(Wed) 19時頃
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『さあ、どうだろうな』
[継がせたい人間と。継がせたくない人間と。 その狭間に取り残されて、気づけばこんな場所にいる。 姫。またその単語が聞こえれば、眉を顰めた。 言葉を口にしない二人を見送った硬翠は男のほうへとまた向けられる]
『そんなつまらないことを目指して何が楽しいのかさっぱりわからんな』
[けれど、そんな理由で買われたというのもあまり面白くはなかった。 遊ぶ。その言葉に碗の中に少し残った薄荷が微かに揺れて香りを立てた。 硬翠は小さく睨みつけたか。視線だけは全力で拒否を示すように]
(+105) 2010/04/07(Wed) 19時半頃
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[伸びてきた手を緩く払う]
『理解など───ッ』
[したくない。する事も、きっとないだろう。 そう続けようとした言葉が歪む。手から、碗が零れ落ちて、絨毯の上を転がった。 それほど入っていなかった茶は絨毯よりも先に翡翠のうすきぬに沁み込んで]
『ッ』
[睨みあげる。 言葉は、ないけれど、はっきりと]
(+107) 2010/04/07(Wed) 19時半頃
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[翡翠の上にくっきりとついた足跡に、苛立ちを覚える。 与えられたものだけれど、色は割と好みだったから。 見上げるほどの身長差はないけれど、 相手が上に乗ればそれは自然と見上げるような形に変わる]
『誰の、せいだと…ッッ!!』
[痛み。 そのあと背中に衝撃。碗は遠かったから大丈夫だったが、 半ば押しつけられたような強さに苦しさで息が詰まった]
(+109) 2010/04/07(Wed) 20時半頃
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『そのような詭弁を誰が言えといった!』
[声を荒げる。けれど誰も来ないということは、そういうことなのだろう。 耳元に一方的に押し付けられる言葉に、出来た事は睨み返すことだけ。 たくしあげられる布の感触、足に触れる手、どちらも不快感しかない]
『な───っ』
[押しつけられる質量に小さく喉が掠れて啼いた。 慣らす慣らさない以前の問題だ。冗談じゃない。 嫌だ、というその感情が相手から逃げようとその体を押し返すために働く]
(+111) 2010/04/07(Wed) 21時頃
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…ッ!
[言葉の通りなのだろう。其れが尚更腹が立つ。 誰も自分の味方が一人としてここにはいないのだという事実。 最初から期待だってしていないけれど]
──い、た…ッ
[捻りあげられる手、少し骨が軋んだ気がして思わず小さく呻いた。 上からかかる重みの圧力に幾らか息が苦しくて唇が微かに喘いで酸素を求める。 足から手の位置が上へと上がってくれば、表情が歪む。
裂ける。その一言に微かに身が竦んだ。 咄嗟に視線をそらす]
(+113) 2010/04/07(Wed) 21時頃
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[解放された腕は、痛みが少し残ってそのまま持ち上げる気にはなれない。 唇を噛むより先に塞ぎこまれる。また以前のように噛んでやればよかったと思った。 今となっては仕置きが酷いと解っているから叶わないことだけど]
……、…『いら、ない』
[意識がまともにあるうちは、そう簡単に言ったりしない。 哂う声が癪に障るけれど]
──ッ、ぁ…!
[微かな声。 微かな痛みに、眉が寄る]
(+115) 2010/04/07(Wed) 21時半頃
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[そのまま、なんて余計なことを言わなくても良いのにと思えば苛々した。 どうせ好き勝手されることに変わりがないなら、 今更何を聞いたってどうしようもない。
脚を。どう考えたってそれは]
…っ
[嫌だけど、でも。 悔しさで顔が歪む。視線を逸らしたまま、ただ指示に従うしかなかった]
(+117) 2010/04/07(Wed) 22時頃
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[視線を引き戻されれば睨みもしたか。 男の手の動きに逆らう事はしなかったが]
『……どちらも、断る』
[不穏な提案をどれも却下する]
『知るか、そんなこと』
[近付けられる顔、ささやかれる言葉。 視線を逸らしたいのに、逸せない。 逸したら、何をされるか分かったものじゃなかったから]
(+119) 2010/04/07(Wed) 22時半頃
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…っ
[小さな舌打ちが一つ。 逸すなと言われた視線は、睨む事でどうにか平静を保った。 指示のとおりに腰を上げるが、体はあまり柔らかくないので 自然と息が詰まって幾らか苦しかった]
『…余計なことを言っていないで、 やることが決まっているならさっさと終わらせれば良いだろう』
[見たくもないものが視界に映れば、 少しだけ翡翠の袖を指先が手繰った]
(+121) 2010/04/07(Wed) 23時頃
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[言われた言葉には、流石に苛立つ。 欲情されたところでこっちだってうれしくない。 いっそその方が楽なのかも知れないとは思ったけれど]
……?
[脚を抱えていた手を下ろして体を起こす。次の命令にはもう、こちらに考える余地は与えられなかった。 唇を噛んだ。でも事態が動くわけでもない。 近付く体はどこか重かった]
(+123) 2010/04/07(Wed) 23時頃
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…は?
[噛むな。ということはどう考えても 口を使えと言っているようにしか聞こえない。 嫌だと言いたくても、言える身分ではない。 まるで娼婦のような扱いは、それだけで腹立たしかった。
不快感を堪えて、男の前に屈み込む。 他人のなんか、触りたくも見たくもない。
でも。だけど。
どれくらい躊躇ったか。薄く開いた唇は、震えていたか。 それでも自分を傷付ける凶器を調えるためにその切っ先に重ねて、浅く咥えた]
(+125) 2010/04/07(Wed) 23時半頃
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[どうすれば、というのは、分からなくもない。 舞台の上でされたことはまだはっきり覚えているし、 過去の記憶さえ引っ張りだしてくれば良いだけのこと。
震えた唇で、ゆっくりとその先を食むようにしてから 幾らかぎこちなく舌を這わせる。 融けるアイスを舐めるかのように、舌と唇を使って、 時折不快そうに眉がよったりもしたか。 口に全部納めるのは流石に苦しそうで、まだそこまでは踏み切れずにいた]
(+127) 2010/04/08(Thu) 00時頃
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…、……っ…
[水音は、自分の口が男を咥えるから。 こんなことをされていたころも、あの舞台の上も、 どこも気持ち良くなんて思えなかったから、 口でされたって擦られたってどこが気持ちいいかなんて 少しも覚えていない。
問いかけの声に、一度口を開放して答える]
『された、ことは、ある。するのは、初めて』
[そう答えてから、また、おず、と唇を近付けて 裏側に軽く口づけて上へゆっくりと唇で食んでみる。 少しだけ聞こえた乱れた吐息に、硬翠をゆっくりと瞬かせて それからまた、男を口に浅く咥える。
口の中に満たされていくものが余計に水音を立てるに至らせる。 髪に絡まっていた指に力がこもれば、咥えこみが意図せずに 深くなって、其れが苦しくて眉を寄せた]
(+129) 2010/04/08(Thu) 00時半頃
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