17 吸血鬼の城
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/*
お兄様、いきなりでふいた。 振りなおしですね、わかります。
(-0) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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/* はっ、そっちは違ったか。 え、えええ…… ちょ、ちょっとまって。まってぇぇ。
(-11) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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/*
デフォルト投票はセシル。 襲撃はリンダ、でした。
一先ずサイラスに襲撃セットしておこう。
(-17) 2010/06/20(Sun) 23時半頃
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[サイモンに訴えかける記者の声も メアリーの呼ぶ声も女には届いていた。]
――…サイモン。
[名を甘く囁いた。 遠い昔、男が聞いた響きにも似て。 男の手に力が籠もるのを感じ女は哀しげにわらう]
莫迦ね。 早く逃げればよかったのに。 本当に……貴方は……
[男の首筋に残る二つの傷痕を女の舌先が擽る。 その痕に重ねるように女は牙を突きたてた。 男の表情に快楽の色が濃くなる。 突き立てられた牙から溢れる赤は命の色。 それが女へと流れ込み男の色が失われてゆく]
(3) 2010/06/20(Sun) 23時半頃
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[渇きを満たす甘く馨しい赤に女の眸には悦楽の色。 とろりと蕩けるような男の情欲を誘う貌。 女を抱きとめていた腕が力なく垂れた。 やつれていた男が更に病的な姿となり 自らの身体すら支えられない。 名残惜しげに女は男の首筋から唇を離した]
――…貴方も私も 逃れられない。
[何からとは言わず女は男と共にその場にぺたりと膝をつく]
おやすみなさい、サイモン。 せめて向こうで愛しい人と会えると良いわね。
[労るような何処か優しい響きを向けて 女はそろりと絡めた腕を解いた]
(7) 2010/06/20(Sun) 23時半頃
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[黒薔薇の視線を感じる。 見入るその眼差しに自らの視線を絡め くすりと、まるで心の内を見透かすかのように艶やかに笑う]
ロビン。 後は貴方に任せても構わないでしょう?
[有無を言わせぬ魔性の声音。 見ていた彼に対する事は何一つ言わず くずおれる贄の男をその場に置いて女は立ち上がる]
(15) 2010/06/21(Mon) 00時頃
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――…貴方も快楽が欲しい? 味見程度ならば命は落とさなくてよ?
[眸を逸らせずにいる記者に甘い微笑。 女の渇きは既に満たされていたから それは愉しむだけの誘い]
…………。
[メアリーの叫びに女は瞬いた。 阻む所以もなく女はサイモンから離れる。 彼女に謝ることはしなかった。 ただ静かに其れを見詰めるだけ]
(25) 2010/06/21(Mon) 00時頃
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[正気を取り戻した記者につまらなさそうな貌]
ヒトではないことは認めるわ。 でも、化け物と呼ばれるのは好きではないの。
[何人を犠牲にしたか。 その問い掛けには答えなかった。 向けられる負の感情に柳眉が顰められる]
(35) 2010/06/21(Mon) 00時頃
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[サイモンの傍に寄りそうメアリーを一瞥し ロビンの応じに緩く頷く。 化け物、と繰り返す記者をじ、と見詰め]
殺人鬼に化け物…… ……酷い言われようね。
[享楽を受け入れず現実に縋ろうとするその姿に 女は多少の興味を持つ]
その化け物に見惚れていたのは、だあれ?
[上擦る声に女の口の端が愉しそうにもちあがる]
(48) 2010/06/21(Mon) 00時半頃
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お気に召したなら……良かった。
[満足げな聲にほっと胸を撫で下ろし]
お兄様…… そちらも騒がしいようですが…… 従者のいずれかを向かわせましょうか?
(*1) 2010/06/21(Mon) 00時半頃
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[兄の言葉に嬉しそうな表情が過る]
それなら……
[緩く頷き従者への言伝を繰り返す]
あれの監視を怠るな、ですね。 ――…伝えておきます。
(*3) 2010/06/21(Mon) 00時半頃
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― サイモンの部屋 ―
[礼儀正しい声が聞こえた。 白薔薇ことセシルの訪れに女の興味が記者から逸れる]
二人きりで……と、思ってはいたのよ。 でも、お兄様が望まれたから……
[渇きが満たされた吸血鬼の肌がほんのりと上気していた。 それは人間であったと示すものか 吸血鬼としては半端であることを示すのか定かでない]
――…あ。 ロビン、お兄様から言伝があるの。 『あれの監視を怠るな』ですって。
[ふと思い出したように黒薔薇の執事に告げた]
(63) 2010/06/21(Mon) 00時半頃
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野で獣を狩る貴方がたは如何なの? 獣に理不尽な死を与える権利はあるの?
[不思議そうに首を傾げ記者に問い返す]
――…ふ、ふ。 嗚呼、可愛らしいひと。 もう少しで私を愉しませてくれる気に なってくれたのかしら、ね。
[満たされ心が高揚を隠せぬ女は記者に嫣然と微笑んだ]
(66) 2010/06/21(Mon) 00時半頃
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――…哀しいのね、メアリー。
[その悲しみを齎したのは自分に他ならない。 白薔薇と黒薔薇の遣り取りに微かに目を細めた]
貴女は私を憎んで良い。 貴女は私を恨んで良い。
貴女にはその権利がある。
[サイモンの本当の望みを女は叶える事が出来なかった。 惨い死を与えるしか出来ず 妹である彼女にその光景を見せつけた。 けれど謝ることは出来ない。 女に言えるのは僅かなこと。]
けれど――… 望むなら貴女に夢をあげる。 哀しみを忘れられる貴女の望む夢を与えることも出来るわ。
(83) 2010/06/21(Mon) 01時頃
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そうね……。 白い薔薇をサイモンは贈って呉れた。
私に似合うと言って呉れた。
[メアリーの言葉に緩く目を伏せる。 それは昔の思い出をなぞりサイモンが行ったこと。 知らぬと繰り返す女に記憶を取り戻させようとしたことが 女の新たな記憶となり宿っていた]
メアリー…… サイモンは貴女に何を望んでいた……?
(89) 2010/06/21(Mon) 01時頃
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そうね。 同じ姿の者が狩られたなら…… 理不尽と憤っても当然ね。
[イアンの返事を肯定し]
私はあの人に逃げろと何度も言ったわ。 それでも彼は逃げず宴は始まってしまった。 宴が始まってしまっては…… 私にはもう如何することも出来ない。
[ぽつりと呟かれる言葉。 メアリーへと向けられる記者の声に ふ、と視線を彷徨わせた]
(95) 2010/06/21(Mon) 01時頃
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仕方ないの。
[セシルの声>>76にこくりと頷き]
セシル…… 手が足りないなら影を使えば良いわ。 けれど少しだけ待って呉れるかしら。
[メアリーをこのままにしておくわけにはいかない。 自らの招いた種だからほおってはおけなかった]
(96) 2010/06/21(Mon) 01時頃
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[サイモンの躯を抱く少女の言葉は 女に対する警戒を感じさせない。 それは記憶のない女には不思議なことだった]
ゆめ。 貴女のお兄様は夢をみているの。 しあわせな、夢よ。
[ねえさまにもしあわせなゆめ。 そう問われて女は目を瞠る]
そう、ね。 サイモンはしあわせなゆめをくれた。 苦しくもあったけれど……しあわせなゆめ。
(101) 2010/06/21(Mon) 01時半頃
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[イアンの手を取らず此方へと向かうメアリーに 女は優しげな笑みを浮かべた]
如何したの、メアリー。
[緩く首を傾げれば伸ばされた指先。 彼女の語る銀の羽根]
――……っ。
[如何してこの子はこの飾りのことを言うのだろう。 これは唯一目覚めた時から持っていたもの。 如何しても捨てられなかった品。 ツキリ、と痛むのは記憶を揺さぶられたから]
如何して……?
[彼女の手を振り払えなどしない。 翡翠の眸が不安に揺れた]
(107) 2010/06/21(Mon) 01時半頃
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お兄様の為なら幾らでも捧げましょう。 私はお兄様の為にあるのだから……
[兄の目的など知らぬまま 言葉どおり受け取り]
それでは手を増やすために 誰かを私と同じにしてしまうの……?
[兄を誰かに取られてしまいそうで 少しばかり不安げな聲が漏れた]
(*5) 2010/06/21(Mon) 01時半頃
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[メアリーは現実を見ているのだろうか。 問われた言葉にはしばみに見入る翡翠は伏せられて]
ころしてしまった。 私は自分を守る為に、貴女の大事な者を奪った。
[記憶が戻ればきっと自分は壊れてしまう。 そんな予感から女はサイモンと会う事を拒んでいた。 それでも自ら手を下すことになったのは――]
貴女があの人の仇を討ちたいというなら それは享受しましょう。 私はあの方のモノだけれど……
[それくらいは許してくれるだろうか。 メアリーの続く言葉に女の声は途切れ]
私は……私の、時、は………
[違うと否定しきれぬのは揺らいでしまっているせい。]
(118) 2010/06/21(Mon) 02時頃
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――…私に必要なのは記憶ではない。 此処で生きた十二の年月が私の全て。
私はお兄様の傍でしか生きられない。 私はあの方の為に存在するの。
私は――…ヒトならざる者。 ヒトには戻れなどしないのだから。
[女は自らに言い聞かせるように紡いだ。 それでもメアリーになら殺されても仕方がないと そう思えてしまえるのは気まぐれか それとも彼女に感じる懐かしさがそうさせるのか]
――……。
[記者の男が部屋を出るのを認め小さく息を吐く]
(127) 2010/06/21(Mon) 02時頃
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[髪に触れるメアリーの指先から伝うのは自分とは違う温度。 サイモンに与えられたぬくもりを思い出し 女の相貌が何処か哀しげに歪む]
望まない……?
[繰り返すのは疑問まじりの声。 サイモンの様子をみていればその答えは想像できたのに 彼女から大事な者を奪ってしまった罪悪感からか 直ぐには其れを受け入れることができない]
のぞみは…………?
(135) 2010/06/21(Mon) 02時頃
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――…私はお兄様のモノ。
[ふ、と繰り返すのは記憶が蘇る事を怖れて。 特別、と囁かれると安堵の色が宿る]
嗚呼、早くお兄様のもとへ行きたい。
[花飾りの少女と話しているとこれまでの自分が揺らぐ]
お兄様に選ばれた者はしあわせね。 だって、私も…… お兄様の傍に居られて、しあわせ、だもの。
[それは幼子が甘えるような口振りにも似て――]
(*7) 2010/06/21(Mon) 02時頃
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私の望みは――…
[花飾りの少女の問いに頷くべきなのに 何処かでそれを否定する自分がいる]
――…っ。
[メアリーの微笑みに女は声を失う。 容姿は別段似ているわけではないのに 彼と同じ表情を浮かべる少女に一瞬怯えた表情を過らせた。
向けられた感情が心を揺さぶる。]
私は、違う……。 私は、ヒトではないの。 貴女たちとは、違う……。
[ふるりと首を振るった。 彼女の髪に飾られた花を映す翡翠には驚愕の色]
(147) 2010/06/21(Mon) 02時半頃
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水商売 ローズマリーは、花売り メアリーから離れようと一歩後退りした。
2010/06/21(Mon) 02時半頃
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[死した者の向かう先を女は知らない。 全ては二人の従者と影に任せてしまえば良かった。 此処が吸血鬼の城でないなら葬られて当然の躯]
――…いけないとは思わない。 けれど、此処では城主様の許可が必要なの。
[メアリーの呼びかけにツキリと胸を痛めながら それだけのことしか答えられなかった]
(151) 2010/06/21(Mon) 02時半頃
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[聞きなれぬ名が女の鼓膜を震わせる。 薬の匂いを纏う男が控える白の執事へと向けた名]
――…………。
[話が聞きたいという薬師を一瞥するが 女の眼差しは直ぐにセシルへと移る]
セシル…… 私は部屋に戻るから。
[メアリーの事を気に掛けながら 彼女の傍にいれば揺らぎを抑えきれず 女はこの場から離れる事を白薔薇の従者に告げた]
(153) 2010/06/21(Mon) 02時半頃
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……っ、お兄様……。
[退室しようとした矢先のこと。 城主たる兄の気配が色濃くなり 現れたその姿に思わず声をあげた。
女の表情には安堵の色が強く表れる。 和む目許は兄への心酔の証]
(159) 2010/06/21(Mon) 03時頃
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お兄様との逢瀬には 此処は少し無粋だから……
部屋に戻ってから、と思ったのだけど。
[存外早く兄に会えた事に喜びながらも ぽつぽつと言い訳染みた言葉を紡ぐのは 手を煩わせてしまったかという心配から]
(*9) 2010/06/21(Mon) 03時頃
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/* タイミング悪くてごめんなさい……っ。 空気を読むスキルが欲しいです。 うわーん。
(-52) 2010/06/21(Mon) 03時頃
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――…ありがとう、セシル。 もう、大丈夫よ。
[案じる白の執事の声に向ける微笑みには 明らかに先ほどとは違う余裕がある。
広げられた城主の両の手にぱっと眸を輝かせ トンと駆け出しその腕に飛び込む]
もう平気。 たくさん頂いたから……
[優しい声に甘えたような囀り]
お兄様の、渇きは……?
[ことりと首を傾げ案じるように問う]
(163) 2010/06/21(Mon) 03時頃
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私もお会いしたかった。 だから…… お兄様が来てくれてとても嬉しかったの。
[兄の訪れにより女の不安は掻き消えた。 彼の姿があればメアリーの言葉に 女の心は揺らがないはずで]
(*11) 2010/06/21(Mon) 03時頃
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[梳き撫でる兄の指先に女は幸せそうに目を細めた。 心地好くも甘い囁きに心が震える]
お兄様が望んでくださるなら……
[静々と頷く様はまるで初心な少女であるかのよう。 兄は従者に送ると言った。それならば――]
私にだけ構って下さるのかしら。 それとも誰かを呼びますか……?
[誰かとは従者たる白薔薇か黒薔薇か。 若しくは客人のいずれかか。 彼の意にそう為ならば我が儘は言わない心算で]
(167) 2010/06/21(Mon) 03時半頃
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/*
なんとなく見せる事すきそうかな、と思って 色々ぐるぐる考えて長考になったようです。
黒薔薇に嫉妬されてしまいたい。
(-59) 2010/06/21(Mon) 03時半頃
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愛しいお兄様。 私が望まぬわけがないでしょう……?
いつでも、お兄様の意のままに。 私はお兄様の為に在るのだから。
[緩く首を傾げれば亜麻色の髪がさらりと流れ 白く細い首筋をあらわにする。 誘いを喜びこそすれ拒絶はありえない。 出逢った頃は如何だっただろう。 ふと持たぬ過去を考えかけて僅かに目を伏せた]
(*13) 2010/06/21(Mon) 03時半頃
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[白の執事から向けられた安堵に頷き一つ。 けれど視線がサイモンの躯へと移ろうのを感じれば 逡巡するように一度城主を見上げ]
――…全ては後で。 “彼”は暫くはそのままで。
[つ、と視線をめぐらせセシルにそう告げた]
(170) 2010/06/21(Mon) 03時半頃
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[兄が来なければ女が縋った先は白薔薇の執事だったか――]
(-60) 2010/06/21(Mon) 04時頃
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不満なんてそんな……っ
[兄の指先が向けられた唇が即座に否定の言葉を紡ぐ]
お兄様からのご褒美…… 期待しても良いのかしら。
[望む言葉を与えられた女は頬を染めた。 花の綻ぶような笑みはかつてはサイモンに向けられ メアリーに向けられたその笑みと同じ。 甘えるような声音は今は兄にだけ向けたもの]
――…ありがとう、セシル。
[了承の言葉を受けると素直に感謝の言葉を向けた。 そうして見送る気配を感じながらも 女は兄に誘われるまま閨へと姿を消した**]
(173) 2010/06/21(Mon) 04時頃
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/* あれ、pt902……? わ、わ。飴いっぱいありがとうございます。
使いきれるかなぁ。
(-61) 2010/06/21(Mon) 11時半頃
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/*
刺されるならメアリーちゃんが良いかなぁと 負縁故受ける気満々であのサイモン襲撃だったけど。
意外な展開で驚いたのでした。
(-62) 2010/06/21(Mon) 11時半頃
|
水商売 ローズマリーは、花売り メアリーに話の続きを促した。
2010/06/21(Mon) 14時半頃
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― 回想・サイモンの部屋 ―
[メアリーの呟き>>186に僅かに伏せる眼差し]
想いは本当に伝わるかしら。
[受け入れたいのに受け入れられない]
ヒトは魔性を受け入れない。 ヒトの血を糧とする私をヒトは恐れる。 私が自分と同じでは無いと知れば怯え拒絶する。 ――…信じて牙を向かれるのはもう厭なの。
[容易く信じられなどしなかった。 感情の全てを戯れなのだと自らを欺いて 自らが傷つかぬよう防衛線をはる愚かな魔性。
人ならざる聴覚がメアリーの囁き>>190を拾う。 伏せた睫毛がぴくりと震えるけれど聞こえぬふりをする**]
(195) 2010/06/21(Mon) 16時頃
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[――記憶は戻らない。 白薔薇の園でトレメイン兄妹と過ごした時間は 確かに存在していたというのにそれは欠けたまま。 人としての穏やかな時間は女にとって幸福だったというのに 人ならざる城主と出会い魅せられ抗いきれず 女は人と呼べぬ存在になってしまった。
記憶が欠けたのは自らが壊れぬ為。 なれど郷愁を感じるのは――
人としての心が僅かなりとも残っているから]
(*15) 2010/06/21(Mon) 16時頃
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― ローズマリーの部屋 ―
[城主の思惑など知らぬまま 兄への思慕ゆえに女は我が身を差し出す。
吸血鬼として力を与えられた女の温度は人とは違う。 けれど純血の城主の温度ともまた違って どちらとも言い切れぬ不確かな状態。
触れる冷たい指先に女は小さく身を震わせる。 不安ではなく期待からの身体の素直な反応。 首筋に掛かる吐息。 傷跡一つない女の肌が男の牙を受け入れた]
――…ふ、…ぁっ。
[甘く漏れる吐息は艶めいた響き。 女は白い咽喉を露にし翡翠の眸を潤ませた。 燭台の炎が艶かしい二つの影を映し出す]
(196) 2010/06/21(Mon) 16時頃
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|
――…私はお兄様のもの。
[幾度となく繰り返された言葉。 暗示めいた城主の囁きに疑問など抱かない。 女は城主の為に此処にある。 彼が傍にいる限りそれは揺らがない]
望んで下さるのなら共に堕ちましょう。 この命が尽きるまで、永遠にお兄様の傍に。
[露となった男の首筋に誘われるように唇を寄せる。 『私のローズ』 かつてそう紡いだ人間の男が囁く事はもうない。 所有を示して良いのは今はこの城主ただ一人]
嗚呼……
[もっと、と上擦る声で更なる快楽をねだる。 甘美なる宴は蘇りかけた遠い記憶を薄れさせた**]
(197) 2010/06/21(Mon) 16時頃
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|
[乱れた寝台には何も纏わぬ女の肢体だけ。 それを気持ちばかりに包むは白い敷布。 兄に噛まれた首筋の傷は目覚める頃には消えている。 ぴくりと細く白い指先が跳ねた。 伏せられた長い亜麻色の睫毛が小刻みに震える]
…………ん。
[何か夢をみていた。 甘く切ない夢。 人ならざる女が望んではいけない夢。 けれど目覚めた女には夢の残滓さえ掴めない]
――…………
[開かれた翡翠の視界が滲んでいた。 目許へと指先を触れさせれば濡れた感触。 ぽろぽろと零れる涙。 如何して泣いているのか分からず女は不思議そうに首を傾げた]
(213) 2010/06/21(Mon) 17時半頃
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[ゆっくりと身を起こして女は影を呼ぶ。 湯浴みの仕度を整えさせて女は自分の為だけの浴場に向かう。 湯気の立ち上る湯船に爪先から身を浸した。 影は何処までも付き従い女の肌を髪を丁寧に洗い流してゆく。
湯の心地よさにうっとりとした吐息が零れた。 白磁のような肌はうっすらと上気し 弾く水滴がきらきらと煌いている。
本来ならば疾うに尽きていただろう命。 浅く上下する豊かな双丘にそっと手を宛がう。 トクリトクリと緩い鼓動が掌を伝った。 生を確認するようなこの癖は遠い昔からのもの]
――……。
[ふ、と息を吐く。 女は全てを影に委ね身なりを整えた**]
(216) 2010/06/21(Mon) 18時頃
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|
― 広間 ―
[純白のドレスを纏う女が広間に姿を現す。 食事を終えて間もない女に渇きらしい渇きはない。 これはただの気まぐれ]
――…セシルもロビンも居ないのね。
[辺りを見回して呟く。 誰が何処にいるかなど分かっていて紡ぐ]
紅茶でも頂こうかと思ったけれど 影に淹れて貰ったものは味気ないのよね。 如何しようかしら。
[さして困った風でもなく広間に窓辺に背を預けた]
(261) 2010/06/21(Mon) 21時頃
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|
/*
廊下こわいのですっとばしt……
(-77) 2010/06/21(Mon) 21時頃
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[与えられし純血の魔力は契りの証。 女は満ち足りた様子で聲を紡いだ]
お兄様。 お客様が手持ち無沙汰にならぬように 手を増やすのでしたね。
何方を此方に迎え入れましょう。
[緩く首を傾げ兄の意向を伺う]
(*16) 2010/06/21(Mon) 21時頃
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|
薬屋…… ああ、あの男……
[惨劇の間に遅れてきた薬の匂いを纏う男。 兄の考えは女には理解できず]
そう……。 では薬屋にお兄様が血をお与えになるの?
[未だ兄以外とは血の循環をしたことのない女は 思ったままを問いとして返した]
(*18) 2010/06/21(Mon) 21時半頃
|
|
――……。
[白薔薇ことセシルには微笑んでいて欲しい。 そう思っているからこそ兄の思惑が理解出来ない。 メアリーの願いに対してもそれは同じ事で]
私が……彼を迎え入れる……?
[思いがけぬ提案に翡翠が瞬く]
私に上手く出来るかしら…… それに、お兄様の渇き、癒す者は他に誰か……
[兄の渇きを案じる聲がか細く響く]
(*20) 2010/06/21(Mon) 21時半頃
|
|
[兄の言葉が心強い]
――…分かりました。 お兄様の言う通りに致しましょう。
[ゆるく礼をするのは兄に対する敬意。 捕食者たる女は標的へと気をめぐらせた]
(*22) 2010/06/21(Mon) 22時頃
|
|
[血の循環により力が満ちているのを感じる。 抑えきれぬ色香は城主の纏う色にも似て――]
――…さて、上手くいくかしら。 間違って殺してしまわなければ良いけれど。
[これから為すべきことの決まっている女は 自らが為そうとする事を他人事のように言って。
広間の窓にあった女の姿がす、と消える。 女が次に姿を現したのは セシルとサイラスが話す空き部屋――]
(296) 2010/06/21(Mon) 22時頃
|
|
――…逢瀬の邪魔をしてしまったかしら。
[セシルとサイラスの二人を交互に眺め 悪びれる様子もなく悪戯な笑みを浮かべた]
セシルがそんな貌をするなんて…… 珍しいこと。
[女は白薔薇の棘よりも優しい香りを好む。 柳眉を顰め咎めるような眼差しを薬屋へと向けた]
(300) 2010/06/21(Mon) 22時頃
|
|
[後退りするサイラスを怪訝に見遣り]
――…逢瀬でないならこの客人に苛められてでもいた? 貴方が私とお兄様以外の者に心乱されるなんて……
[言葉の端に滲むのは情か欲か。 セシルの言葉に何か言いたげな表情を過らせるが それ以上は言わずにサイラスへと向き直り]
セシルの淹れた紅茶が飲みたかったのだけど…… それは後でお願いしましょう。 だって、私は――… 其処の客人のお相手をしなければならないのだから。
[開いた距離の分だけじりと薬屋に詰め寄る]
(313) 2010/06/21(Mon) 22時半頃
|
|
信じてらして、お兄様。
[兄の思いに応えようと気丈にそう囁いた。 目の前にいる薬屋は容易い相手ではない。 一筋縄ではいかぬだろうか。 距離を詰めながら思案する]
(*24) 2010/06/21(Mon) 22時半頃
|
|
襲って欲しい……?
[心は決まっているのに愉しげに問う。 薬屋>>320の眸をじっと見詰めたままじわりじわりと距離を詰め]
ねぇ……。 貴方は快楽と苦痛、どちらがお好み。 貴方は生と死、どちらを望む?
[白く細い指先が男の頬へと伸ばされる]
(324) 2010/06/21(Mon) 22時半頃
|
|
セシル……。 私は優しくなどないわ。
優しいのは貴方の方――…。
[獲物を見据えたまま捕食者たる女は 白薔薇の従者に声を返す]
(327) 2010/06/21(Mon) 22時半頃
|
|
はい、お兄様。 ――…彼も其れは心得ていますわ。
(*26) 2010/06/21(Mon) 22時半頃
|
|
――…綺麗な色の髪ね。
[サイラスの頬に掛かる髪をそっと撫でる。 彼が其処から動けぬのは 城主から与えたもうた魔力のせいもあろうか]
あら、可愛らしい声で啼くのね。
[吐息の掛かる距離で囁き嫣然とした笑みを浮かべ]
殺しはしないわ。 貴方には快楽を。 貴方には生をあげる。
人の理を外れ此方側にいらっしゃい。
[甘く誘う声が男の耳朶を擽る。 艶めかしく蠢くほっそりとした指先が男の首筋を辿り その鎖骨を撫でて情欲を誘う]
(335) 2010/06/21(Mon) 22時半頃
|
|
[――ツキン、と。 女の胸が痛む。
其れは―――の視線を気にしての事。
けれど僅かに目を細めるだけに留まり戯れに興じる]
(339) 2010/06/21(Mon) 23時頃
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