17 吸血鬼の城
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― 広間 ―
[定刻となるほんの少し前――。 ヴェスパタインの長い指先が髪を滑るのを感じ 翡翠の眸に恍惚の色が過る。 触れられる事、構われる事が嬉しいのだ]
――…ええ。 お兄様は私の全てを分かっていて呉れるものね。
[示された理解を女は何ら疑問に思わず 当然の事のように捉えていた。 移り行く兄の視線を追うでもなくただ翡翠は兄だけを映し 宴の始まりを告げる城主の声に 漸く彼の後ろに控えるようにして]
御意の儘に。
[ぽつと紡ぎ宴の参列者へと視線をめぐらせる]
(9) 2010/06/19(Sat) 23時半頃
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[くすくすと人間には聞こえぬ聲で笑う]
私もお兄様を楽しませられると良いのだけれど。
[城主を愉しませる為の宴と客人に告げた者に 女は控えめな態度の儘言葉を返し]
渇きのままに、欲望のままに お兄様は私に甘くてらっしゃる……。
[兄の笑みに嬉しそうに細まる女の眸]
優しい、私のお兄様。 大好きよ……。
[睦言を交わすかのように甘く囁き 切なさを隠すように胸元でぎゅっと拳を握った]
(*1) 2010/06/20(Sun) 00時頃
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――…誰もお兄様からは逃れられない。
[詩人の言葉に紡がれた女の声は哀しげ]
少し前なら逃げられる可能性を示してさしあげられたのだけど 今はもう……逃れられぬとしか言えない。 逃れられたはずの者も、戻ってきてしまった。
[チラと視線を向けた先には長身の男の姿。 以前の宴でみた姿とは変わってしまっていたけれど その者だと分かるのは並外れた嗅覚のせい]
(32) 2010/06/20(Sun) 00時頃
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[かつての宴の招待客。 ヘクターの言葉と微笑にゆるく首を傾げる]
貴方が私を愉しませて呉れるの?
[本気とも冗談とも分からぬ言葉を紡ぐが ふらふらと兄に近付く小さな招待客へと目をとめ 愉しそうに唇に笑みを刷いた]
(46) 2010/06/20(Sun) 00時頃
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客人ではないけれど…… 私はお兄様の為だけに存在するの。 お兄様に喜んで貰える事が無上の喜び……。
[目覚めて初めて目にした美しい兄に心酔していた。 長く共にあれど其れは変わる事無く]
愛しいお兄様。 貴方の孤独を私の存在が少しでも埋められたなら……
[薄い兄の唇が紡ぐ言葉に女の心は満たされる。 それは先ほどまでの飢えさえ忘れさせて呉れる魔法の言葉]
(*3) 2010/06/20(Sun) 00時半頃
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[一度城主である兄に視線を向けて小さく頭を垂れる]
折角の宴…… お兄様、私も愉しませて頂きます。
[艶やかな唇に笑みを乗せて 女は客人をもてなす白薔薇へと歩み寄る]
セシル……、私にも貴方のおすすめの白を。
[本当に欲しいものは口にせず甘くねだる]
(57) 2010/06/20(Sun) 00時半頃
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[グロリアと名乗る女性に緩く礼をし]
私はローズマリーと申します。 以後よしなに。
――…宴をお愉しみ下さい。
[享楽を、とは言わぬのは彼女の容貌と言葉遣いゆえ]
(62) 2010/06/20(Sun) 00時半頃
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[客人たちの其々の在り方に女は愉しげに目を細めた。 何時もは静か過ぎる城が今は賑わいをみせている。 宴に招かれた事が客人たちにとって悦びとなるか哀しみとなるか 今はまだそれさえも分からぬまま――]
マリー、と呼んで下さい。 私も、グロリアとお呼びしたいから。
[親しみを込めた声でグロリアに声を返す。 実際の所、女は兄以外に敬称を付ける気がないだけであるが それは心に秘めたままで]
(78) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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[挨拶を済ませれば女は器用なセシル>>71の指先を見入る。 瓶に封じられていた甘い香りが漂えばほうと息を吐き]
だって、これが貴方のおすすめなのでしょう? 赤は――…後でいただくわ。
[からかいの言葉にくすりと笑みを零し グラスに注がれた淡い金へと手を伸ばす。 人間を酔わせる酒は女を満たしてはくれない。 本当に欲しいものは、手を伸ばせば直ぐに手に入れられるのに それを良しとしないのは余裕のある所を男にみせたいが為]
(89) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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お兄様のためだけに。
[同じ言葉を繰り返す。 過去を失った女は彼の同胞になることを自ら望んだのか 望まぬままそうなったのか知らないけれど 今は望んでそうなったのだと思っている]
貴方に与えられたこの命が尽きるまで 私は貴方の傍にいます。
[満たして差し上げたいと思いながらも 傍にいて愉しむだけで本当に良いのか女には判断がつかない。 渇きを指摘され恥ずかしげに眸を伏せる]
――…お兄様は何方をお気に召したの?
[答えを用意できぬ女は質問を返した]
(*5) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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[グラスの縁に唇を宛がい口腔へと流し込む。 広がる香りと仄かな甘さを女の赤い舌が感じ取り 味わうように転がしこくりと嚥下した。 如何しても人間の血の味と比較してしまう。 淡い金は女の渇きを癒してはくれない]
部屋に運ばせる……? 貴方が運んできてはくれないの?
[自らの首筋へと触れるセシルの姿に女は誘うように甘く囁く。 ふ、とグロリアの気配を感じその声に微かに目を伏せた]
(106) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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――…あ。
[グロリアの言葉は思わぬもの。 驚きの声はありのままの感情。 当人は意識していなかったが―― 少なくとも彼女の目にはそう映ったのだろう。]
私はセシルに甘えすぎているのかしら。
[兄の存在感の前では女の存在など霞んでしまう。 それを理解していたから甘えさせてくれる人を選び 甘えたに過ぎない――、はず。
女の眸が不安げに揺れた]
(120) 2010/06/20(Sun) 02時頃
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あんなに酷い怪我をしていたのに、元気ね。
[大きな声をあげたドナルド>>114に顔を向ける。 それとは対照的に見守る風情の薬屋>>119へと視線を移し]
貴方も愉しんでいて……?
(123) 2010/06/20(Sun) 02時頃
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愉しみにしてるわ、セシル。
[彼の口から返事を聞けば満足げな笑みが浮かぶ。 ふ、と過るのは悪戯な心。 秘め事を紡ぐように潜められる声]
私はこの場で頂いても構わないのだけれど…… 貴方の素敵な貌を他の人に見せるのは勿体ないわね。
[セシルの首筋へと細く白い指先がのばされる。 男の肌に触れるか触れないかの所でその手は止まり ゆっくりと下ろされた]
(136) 2010/06/20(Sun) 02時頃
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[メアリーの呼び声>>130は人ならざる女の耳に届いていた。 けれど彼女の呼ぶのは自分ではないとも思う。]
――…私は、サイモンの望む人じゃ、ない。
[ぽつと呟かれる言葉は賑やかな室内に溶けて]
力がある、と…… そう言ってくれるのは貴方くらいよ、セシル。
[甘やかす執事>>130の言葉に弱く微笑んだ。 人間であるセシルは昔に比べ成長している。 何だか自分が取り残されているようで少し寂しい。 出逢った頃から寸分変わらぬ女は―― 自らが望んで兄の眷属となったのかそれさえも分からない]
(141) 2010/06/20(Sun) 02時半頃
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[手を振るドナルド>>135に僅かに目許を和ませて]
それでも完全に傷が塞がった訳ではないでしょう? 飲みすぎては傷に障るわ。
[微かに香る血の匂いは女を誘うには十分で]
ロビンはちゃんと貴方の面倒をみてくれたのね。 後で礼を言っておかなくては……
[今は血を意識したくはないのか話をすり替えた]
(145) 2010/06/20(Sun) 02時半頃
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――…嗚呼。
[窘めるセシルの言葉よりも 彼が離れる事に残念そうな響きだけを残して]
悪戯なんてしてはしたないと叱られてしまうかしら。
[一人呟くのはそんな言葉。 女を叱れる存在はこの城に幾人いるだろうか。 女が知る唯一は城主である兄一人]
(150) 2010/06/20(Sun) 02時半頃
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[兄の聲は女の耳に心地好い]
お兄様の望むままに。 誰よりも、私はお兄様を想っています。
[自分の知る世界の中心である兄の望む者を知れば 伏せた睫毛がぴくりと震えた]
ならばその者には手出し致しません。 お兄様にとって愉しい宴となりますように。
[女は心得ているとばかりにそう紡ぎ 複雑な思いを心の内に留めおく]
(*7) 2010/06/20(Sun) 02時半頃
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[白薔薇の執事と戯れる間も感じていたメアリーの視線>>154よりも 彼女に逃げろと言ったサイモンの存在が気に掛かる]
もう逃げられはしない。 早く此処から逃げなさいと何度も言ったのに。 莫迦な人ね……、大事な妹まで巻き込んで……
[幾度となく聞かされたサイモンの中の女の想い出。 その中に妹の存在もあった。 大事な妹なのだと言っていた]
本当にしょうのない人。
[空にしたグラスをテーブルに置き俯いた。 女の表情は亜麻色の髪が影を作り曖昧なものになる]
(161) 2010/06/20(Sun) 03時頃
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[複雑なこの思いは宴の場には似合わない。 ゆるゆると首を振り顔をあげる。
ドナルドの返し>>159を受ける頃には 何時ものように笑みを湛えていた]
止められないなら仕方がないわね。 傷口が開いても知らないわよ。
[そうなって困るのはドナルド自身だと思うから 彼を拾った女は困ったように柳眉を寄せる]
いつか誘ってくれるのなら それを愉しみにしているわ。
[あの時ドナルドに初心な態をみせたのは 女が不意打ちに弱いというだけの事。 軽い誘いに僅かに甘い響きだけをのせて返すのは ドナルドを憎からず思っているせい]
(166) 2010/06/20(Sun) 03時頃
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水商売 ローズマリーは、墓荒らし へクターへと一度視線を向けて、逸らした。
2010/06/20(Sun) 03時半頃
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/* メアリーちゃん飴ありがとう。
(-34) 2010/06/20(Sun) 03時半頃
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[霧となり消えた兄>>98を女は探す事が出来ない。 兄が辞したのだから、自分も辞すべきであった。 そう気づいたのはかなり時間が経っての事]
――…いけないわね。
[自嘲するような響きを乗せて瑠璃色の裾を翻す。 溜め息零すメアリーに緩く笑みを向け 何事もない風を装い人の波から遠ざかる。
客人の相手をする執事たちには一度視線を向けるだけで 何も言わずに広間を抜け出した]
(178) 2010/06/20(Sun) 03時半頃
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[歩くごとにコツコツと冷たい音が石畳の廊下に響く。 向かう先はメアリーと共に訪れたサイモンの部屋。 逃げろ、逃げろ。 メアリーへと向けられたサイモンの言葉が扉の向こうから聞こえる]
そんなに大事なら連れて逃げるくらいの気概をみせなさい。 甘い夢など見せていないのに如何して過去に囚われるの……?
[扉越しに綴られた疑問はサイモンの耳にも届いたようで 親しみの籠もる呼び名が聞こえてきた]
私の事が怖いくせに……如何してそんな風に名を呼ぶの……?
[サイモンの前で思い出の女を装う事は無かったのに。 過去の幻影から逃れられぬ憐れな男の声に女は立ち竦む]
私は私――…消えた過去を求められても……私は……
[過去を思い出せぬことを責められている気がして 女はその場から離れようとした]
(184) 2010/06/20(Sun) 04時頃
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[セシルの声が聞こえ女は足を止めた。 冷たい廊下に響いた彼の声が微かな安堵を齎す]
――此処に、居るわ。
[小さく声を返すけれど動く気配はない。 きっと、まだ私は情けない顔をしている。 そう思うから動けずにいた。]
お客様のお相手は、もう良いの?
[少し離れた場所――薄闇の向こうからそう問い掛け]
(186) 2010/06/20(Sun) 04時半頃
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[近付く足音は前方からのもの。 後方にいる招かれざる客人のものとは違う。 動けずにいた女の眸に差し出された執事の手が映る]
――…貴方は優しすぎる。 ヒトでもない私に、甘すぎるわ……。
[城主の妹という立場だから甘やかされていると思いながらも 差し出された執事の手に自分の手を重ねる。 自分にはないあたたかさが触れた箇所から伝う]
貴方にもそんな言い方をする相手がいるのね。
[ゆるく顔をあげた。 自分は上手く笑えているだろうか。 不安を隠しきれるほど女は冷静さを取り戻してはいない]
(188) 2010/06/20(Sun) 05時頃
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[城主の妹となった女に記憶がないのは幸い。 何故なら人間であった頃の記憶を持ちながら 人間の血を啜ることに弱い心は耐えられないから。 そんなことは露とも知らず女は人間の血を啜る]
――…私はお兄様の同胞。 私は、ヒトではなく闇に住まう者。
昔のことなんて思いだせなくて良い。
[郷愁も思い出の品も捨てられぬのに 自らに言い聞かせるようにして]
私はあの方の妹。 私は――…私以外にはなれない。
[女の耳朶は拾わずともよい声さえ拾ってしまう。 サイモンの呼ぶ声に物憂げに柳眉が顰められた]
(*8) 2010/06/20(Sun) 05時頃
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――…貴方が仕えているのはお兄様でしょう。
[ふと口から滑る言葉に何を当たり前の事を問うているのかと 自分でも可笑しく思うけれど取り消す事は出来ない。 拗ねる口調は如何考えても甘えに他ならず]
厳しくしなくても良いわ。 私は、貴方のその甘さも好きなのだから。
[セシルと話すうちに徐々にではあるが常の調子を取り戻し]
冷静でいられなくなったのは如何して……?
[誘う男の手に重ねるだけだった指先を絡める。 清廉さを思わせる白の布越しに彼の輪郭を指の腹でなぞり]
(191) 2010/06/20(Sun) 05時頃
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[セシルの首筋へと向けられた翡翠が妖しく揺らめく。 欲する心の儘に距離を詰め吐息の掛かるほど近くに寄るが]
――……っ。
[サイモンの呼ぶ声が女の鼓膜を震わせた。 その声に白薔薇の執事もまた気づいているのを感じ 絡めた指を緩めて、ふ、と吐息を零す]
嗚呼、こんな所では無粋ね……。 部屋に戻るわ……。
勿論、貴方が誘って呉れるのでしょう?
[影に告げた言葉に気づかぬ振りをして 執事たる男の導きのままに女は自らの部屋へ――**]
(192) 2010/06/20(Sun) 05時半頃
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― 回想・客室前廊下 ―
[白を纏う執事の返事>>250に女の表情が翳る]
ずるい人。 そんな風に言われては責める事も出来ない。
[執事が『主は城主のみ』と言えば矢張りと諦めもつく。 執事が『主はお嬢様』とその場限りの偽りを言えば 『うそつき』と詰ることもできるのに――]
貴方は聡い。 ――…聡い子は嫌いじゃないけれど
[出逢った頃の少年に対するような口調は窘める音にも似て]
心を乱すような過去なんて私には無いの。 あの男の強い思い入れに引き摺られそうになっただけ。 あの男は誤解しているのよ。 私に似た私の知らぬ誰かが人の世から消えてしまっただけ。
(270) 2010/06/20(Sun) 15時半頃
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[それは宴に招かれた者の境遇を思わせる。 城の主に魅入られてしまった人間の末路のようで]
――…っ。
[ツキン、とこめかみが痛む。 これ以上あの男―サイモンの声を聞いていると これまで礎となってきたものまで揺らぎそうだった]
お食事、ね……
[緊張の解けた執事>>251の吐息を感じ女はくすりと笑う]
誘いに応じてそれだけで済むと思っていたのかしら。 ……もう、宴は始まっているのよ……?
[蠱惑的にゆがむ唇が挑発染みた言葉を紡ぐけれど セシルの返事を聞く事もないまま部屋の扉は閉じられた**]
― 回想了 ―
(271) 2010/06/20(Sun) 15時半頃
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/*
媚薬こええ。
(-56) 2010/06/20(Sun) 16時頃
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― ローズマリーの部屋 ―
[宴の前に土で汚してしまったはずの床も女が戻る頃には 影によって綺麗に片付けられていた。 何不自由ない生活。 城の外に出る事も無くまるで深窓の令嬢のような扱いを受け 兄を心酔しながらも宴のたびに心の赴くまま享楽に耽る。 それに何ら疑問を持たずにいれたのは記憶が無いから。 女は僅かに疲れた面持ちで寝台に腰を下ろし眸を閉じる]
結局、口に出来たのはトゥルナバの白だけね。
[欲する赤を口にはしなかった。 女を躊躇わせ苛むのはやつれた男の呼び声]
…………もう、あの声を聞きたくないの。 私はあの人のローズじゃない。 私はお兄様の………だから。
[亜麻色の伏せられた睫毛がぴくりと震える]
(275) 2010/06/20(Sun) 16時半頃
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[気高く美しい兄の聲に伏せた睫毛が小さく震える。 幾度となく繰り返された暗示のような言葉]
お兄様…… 私はあの客人を望んでなどいないのです。
[興味がないと言えば嘘になる。 けれどその興味はあの客人が兄の目にとまったから。 本当に望むものは口に出来ぬまま――]
…………。
[白薔薇の執事が影を通じなされた密告。 兄の問い掛けに妹は逡巡する]
もうあの声を聞きたくはないのです。 お兄様にあの者の処遇をお任せします。
[憂いを滲ませた聲が密やかに囁かれた]
(*10) 2010/06/20(Sun) 16時半頃
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――…私が、それを為せと…?
[兄の囁きに女の聲が沈む]
意地悪なお兄様。 私の願いを聞き届けては下さらないのね。
[甘い震えを伝える聲の主に女は逆らえない。 望まぬ男の求めに応じる苦痛よりも 兄たる者の悦びを女は優先する]
嗚呼……
[悩ましげな吐息が零れた]
(*12) 2010/06/20(Sun) 17時頃
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水商売 ローズマリーは、耳朶を擽る荘厳な音色に一時耳を傾けた。
2010/06/20(Sun) 17時頃
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[影が案内してくる客人はこの宴では未だいない。 部屋に一人きりでありながら一人なのだとは思わない。 影の存在がそうさせるのではなく聲が聞こえるせい。 晴れぬ憂いに溜め息まじりの吐息が唇から零れた]
客人は宴を愉しんでいるかしら。
[髪に花を飾る招かれざる客の妹は如何しているだろう。 庭先で怪我をし血の香りを纏う男は何をしているだろう。 二人の執事は――そう思った所で翡翠の眸が揺らめいた]
色とりどりの美しい華…… 一癖も二癖もありそうだけれど 暫くは退屈せずに済みそうね。
[宿る憂いを消し去ろうと女は歌うように囀る**]
(287) 2010/06/20(Sun) 17時半頃
|
水商売 ローズマリーは、ランタン職人 ヴェスパタインに話の続きを促した。
2010/06/20(Sun) 20時半頃
|
/*
はっ…… グロリア嬢の方がpt少なかった。
(-71) 2010/06/20(Sun) 20時半頃
|
|
――…嫌いになどなれません。 知っていてそんなことを聞くなんて……
[恥じ入る聲はまるで乙女の如く]
お兄様の望みとあらば……
[静々と了承の意を兄に告げる]
(*14) 2010/06/20(Sun) 20時半頃
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― →サイモンの部屋 ―
[翡翠が映すは霧立ち込める窓の外。 時の流れを知らぬかのような変わらぬ光景が其処にある。 女は気だるげに立ち上がり部屋を出た。 そうして向かうのは招かれざる客人サイモンの部屋。 音無く開かれる扉。 瑠璃色のドレスの女がその部屋へと飲まれ扉は閉じられた]
ご機嫌よう、サイモン。
[項垂れるサイモンに掛けた女の声は何処か冷たい。 ローズ、と彼が切なく名を呼ぶ]
本当はもう貴方に会うつもりなど無かったのよ。 けれど――…あの方に望まれたから……。
[素っ気無い素振りで告げる女の言葉よりも サイモンはその女の姿に意識が傾いていた。 弱った男がよろけながらも女へと近付く。]
(333) 2010/06/20(Sun) 21時半頃
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|
[サイモンが女の肩へと手を伸ばす。 触れようとする男の行動を翡翠は許さない]
――…私に触れないで。
[ぴしゃりと制止の声が部屋に響いた。 お預けをくらわされた男は酷く情けない顔をしていた。 怯えの混じる物欲しげな男の視線に女はゆるく微笑む]
私を愉しませて呉れるのなら…… 可愛がってあげぬこともないけれど。
[女の浮かべた微笑が男の記憶の女と合致したのか こともあろうか男は“私のローズ”と女を呼ぶ。 そう呼んでいいのはただ一人きりだと言うのに。 苛立ちをあらわに声をあげようと口を開いたところで ツキン、とこめかみに痛みが奔り薔薇の相貌が歪む]
……っ、……違、う。 貴方の…、じゃ…、ない……。
(340) 2010/06/20(Sun) 21時半頃
|
|
――…違う。 私は……人間のものになんてならない。 貴方のものなんかじゃ、ない。
止めて…… 私をそんな風に呼ばないで。
[想いが震える聲となり密やかに響く。 否定の言葉は無論兄に向けられたものではなく ただ過去に縋る憐れな男へのもの]
私をそう呼んで良いのは…… お兄様だけ――…
(*15) 2010/06/20(Sun) 21時半頃
|
|
[城主の聲にはっとする。 紡がれた綴りは同じだというのに 城主からの囁きには安堵さえ覚えた]
お兄様。
[切なく響く聲]
私はお兄様のモノ。 お兄様の為に――…
[そう繰り返しながらも 胸の痛みはなかなか消えてはくれなかった]
(*17) 2010/06/20(Sun) 22時頃
|
|
[聞き分けのない男の気に障る言葉に募る感情の名は何であったか。 途惑う女の肩に男の両手がかかる。 華奢な身体は容易く抱きすくめられて]
………っ
[ぴくりと女の肩が震えた。 耳元では幾度となく女の名が呼ばれている。 繰り返されるは男の遠き日の記憶。]
白い薔薇の園…… 知らない…… 貴方の妹の髪に花を飾ったことなんて…… 記憶にないもの。 それは私じゃない……っ
貴方のローズは泡になってしまったのよ。
(352) 2010/06/20(Sun) 22時頃
|
|
[扉の向こうに人間の気配があるのを女は知っていた。 別段聞かれて困ることではないから何も言わなかった。 けれどやはり気配が気になる]
――…サイモン、離して。 貴方にお客様がいらしたみたいよ。
[自分の客だとは思わない。 何故なら、此処はサイモンの為に用意した部屋だから]
用があるなら入ってきたら? 聞こえているのでしょう?
[再び発せられた声は扉の外の気配に対して]
(357) 2010/06/20(Sun) 22時頃
|
水商売 ローズマリーは、厭世家 サイモンの手が緩むと何も言わず距離をとる。
2010/06/20(Sun) 22時頃
|
わかっています。 人間に惑わされなどしません。
[人間の囁きに心乱されながらも 惑わされてはいないと強く言う]
――…私を意のままに出来るのはお兄様だけ。
(*19) 2010/06/20(Sun) 22時頃
|
|
― サイモンの部屋 ―
[姿を現した記者の言葉に目を細める]
貴方はサイモンを案じて来たのね。 メアリーに案じられ この人にも案じられて 本当にしょうのない人。
[黒薔薇の執事の声が聞こえれば緩く微笑み]
ありがとう。 貴方はサイモンと違っていいこね。 怪我した大きな迷子の手当てもして呉れたし
……そうね、ご褒美を考えておかなくてはね。
[囀る声は享楽の宴に相応しい甘い響き]
(368) 2010/06/20(Sun) 22時半頃
|
|
――…嗚呼。
[仄めかされたその行為は女の望むもの。 込み上げる歓喜が女の聲を切なく震わせる]
記者と黒薔薇が傍におりますが…… 滞りなく成し遂げてみせましょう。
愛しいお兄様のために。
(*21) 2010/06/20(Sun) 22時半頃
|
|
[笑う記者が近付こうとすればすっと目を細め]
危急の件――… 貴方が何を知ったかは知らないけれど 全てが遅すぎたのよ。
もう何を言っても間に合わない。 誰もこの城から逃れられない。
だって、お兄様が望んでいるのだから。
[くすくすと愉しげに笑み零す自らの唇に指先を宛がう]
サイモン…… 貴方も欲しいのでしょう? もう我慢の限界なのでしょう?
[男を誘う声は魔性のもの。 サイモンは抗えず女との距離を無くした]
(380) 2010/06/20(Sun) 22時半頃
|
|
[ロビンの恭しい礼に瞬きのみで応え]
本当は二人きりが良かったのだけれど 観客がいるというのも何時もと違って愉しいかしら。 見たいというなら此処にいさせても構わない。 けれどね、私の邪魔をするようなら…… 勿論、分かっているわよね、ロビン。
[イアンへと眼差しを向けて]
お願いだから邪魔をしないで。 貴方も命は惜しいでしょう?
[メアリーがこの場に現れても緩く微笑むのみで 女はサイモンの肩にしなやかな腕を絡めた]
(391) 2010/06/20(Sun) 23時頃
|
|
折角だから黒薔薇にも見せてあげましょうか。 私の食事を――…
本当に気のまわる従者ね。 命じる必要がないくらいに…… 嗚呼、少しだけ憎らしいこと。
[憎らしいといいながら それは愉しそうに呟かれて]
(*23) 2010/06/20(Sun) 23時頃
|
|
私は貴方のローズではないけれど 最期に一度だけ貴方に夢を見させてあげる。
ねぇ、サイモン。 私の為に白い薔薇の花束を持ってきたあの日を 私は忘れないわ。
嬉しかった。 私の為だけの贈り物が。 私の為だけに向けられる貴方の心が。
[サイモンの手が腰に絡むのを感じる。 触れるなと一度は拒絶した女だったが今は彼の好きにさせた。 甘い睦言が女の耳朶に囁かれる。 彼の妹が傍にいるというのに男は気づかない
つ、と男の首筋に女の唇が宛がわれた]
(404) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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