82 謝肉祭の聖なる贄
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[ 「あなたのものである」 。
さいごにその言葉を聞いた時。 おおかみの目から、また涙がひとつ、ふたつ、零れていた。]
(15) 2012/03/17(Sat) 01時半頃
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(…………ああ、ずっと、ずっと
お前は、僕のもの、なんだ )
[それから程なくして、白金の大神は、そのまま寄り添うように 血塗れた男の身体の上で、静かに眠りに落ちた**]
(17) 2012/03/17(Sat) 02時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/17(Sat) 02時頃
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――翌朝――
[目覚めた大神は、白金に纏わりついた贄の血色を、丁寧に舐る。 舌のどうしても届かない頭や項には、黒ずんだ紅色を残したまま、 おおかみは狼の形から再び、耳と尾持つ人の形へと。]
(46) 2012/03/17(Sat) 15時頃
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[アクアマリンの主の身体、他の大神に渡す心算はなかったが。 喰い残しを拝借に来た茶色が来たのが、白金の目覚めぬ前であったならば、それが阻まれることはおそらく無かっただろう。
そして本当は、人の手に渡ることもまた、望んではおらず。
けれどかれの全てを一度に喰らいきれない程に、小さな身体。 躯を棲家まで運んでいくことは、おおかみの力では 出来ない訳ではなかったけれど――]
(47) 2012/03/17(Sat) 15時頃
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………うー?
[青年の身体の上には、血肉と共に食い破られていた白い布地。 懐から零れ落ちたものだろうか、白の布地の中に 在ったそれに、漸く白金は気づく。]
何だろ、これ。………、
[それが薬ともお守りとも>>2:47、若い大神にはよく解らなかったが。 けれどかれの一部として、自然に手に取って 己の衣の懐に収めたのだった。]
(48) 2012/03/17(Sat) 15時頃
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/* アクアマリンの主の遺体をどうするかで 結構本気で悩んでいるところ。
(-27) 2012/03/17(Sat) 15時頃
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[それから、広場の方角を眺める。]
……行かなきゃ。
[瞼を閉じた躯の、その口許をもう一度ぺろりと舐めて。 白金は、その場を後にした。]
(49) 2012/03/17(Sat) 15時半頃
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[かくして遅起きの白金は、遅ればせに、再び祭壇に姿見せる。 どこかぼんやりとした瞳、ほんの少しだけ艶のある髪。 朝帰りのような気怠さを帯びているように見えたとしたら その認識もあながち間違いとは言い切れないだろう。]
うー……何。
仕合い……ううん、舞、なの?
[今まさに贄同士の剣戟始まろうか、というところに顔見せた 白金は、きょとり瞬きながらも、とりあえずは祭壇の端に座す。
白金自ら命を下していた、帽子の贄の姿も其処にない事。 また何処か若返ったように墨色を帯びた大神の姿。 この場の血の匂いに混ざり伝わる薬酒の匂、そして濃い香。 それらにも気づきはしたが、今は、呟きは零れない**]
(50) 2012/03/17(Sat) 15時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/17(Sat) 15時半頃
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[直向きにかのひとを求め、一夜を明かした白金の大神。 おチビさんのだの惨めたらしい顔だのと噂されていたことは その耳には届いてはいなかった。
ふたりめの贄を喰らえど、身体の回復は少々といった程度。 その毛並の艶も、ほんとうに、ほんの少しだけ増した、という程度。]
(*16) 2012/03/17(Sat) 18時半頃
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[けれど、漂う香にも薬っぽい匂いにも、それなりに確りとした心持を 気怠そうな様子の中にも保っている白金の髪は、 実際以上の艶を帯びているように見えるかもしれない。]
(*17) 2012/03/17(Sat) 19時頃
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/* ふと思ったんだけれど。 ギラギラしてるコの肝寄越せー!なこいつが あのヨラを喰わずに避け続けていた理由っていったい何なんだろう……。
五年前までも喰ってない訳で。 色香の所為、でもないだろうし(というかなくしてしまった) や、しまったな……。
(-29) 2012/03/17(Sat) 19時半頃
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/* >>*19狩らずに独り占めしてしまってごめんなさい。
(-30) 2012/03/17(Sat) 19時半頃
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…………うん。
おじーさまと、茶色さまに、まかせる……。
[灰白もとい薄墨の主>>*18の問い掛けや、 それに対する茶色の主の提案>>*19聞こえれば、ぼんやりとした声を返す。 満ちた心は、激しいいろに彩られた贄を強く求めては居ないのだった。]
(*21) 2012/03/17(Sat) 20時頃
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[気怠いままの白金は、娘から掛けられた声に>>54 はっとしたように耳を立てて、瞬いて。 けれどすぐに、気を緩めたように目を細めた。]
うん、お願い……。
もう、今日はそんな具合悪くはないんだけど。 ありがと。気の利く、いいコだね。
[昨日とは違い、今の白金は必要以上に身構えてはいない。 銀灰の主から命を受けた娘と意識していても それなりに緩んだ、そして堂々とした心持で。 ぽふりと、その膝に頭を預けた。]
(55) 2012/03/17(Sat) 20時頃
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[帽子の主の姿が見えない理由。 聞かずとも、経験からある程度は察せられる。 蹴落とし合う程の激しさのいろを、贄に求めていたとはいえ いざ潰されれば、微妙にわびしいものも感じないでは無かったようで]
……あのコ、さいごにも、顔隠していたのかねぇ。
[自ら帽子を脱いだ彼にあの時垣間見た、覚悟思わせるいろ。 その先に現れるだろう、さらに濃いいろに対する期待は、 確かにあの時白金の中にあった。
ああ、けれどその濃いいろは。 白金自身があおいろに囚われていた時に 彼の方に視線を向ければ、見えたのだろうか。]
(56) 2012/03/17(Sat) 20時半頃
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[そして今、身体のうちにあおいろを収めた白金は。 白の贄と黒の贄の剣舞を、それでも穏やかな瞳で眺める姿勢でいる**]
(57) 2012/03/17(Sat) 20時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/17(Sat) 20時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/17(Sat) 20時半頃
エリアスは、囁きをぼんやりと聞きながらも寛いでいたが、年上ふたりの勝負始まるのに気づいて流石にちら見した。
2012/03/17(Sat) 22時頃
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[悪く言えば、吾関せずな状態で ある意味暢気に囁きに耳を立てながら寛いでいた、のだったが]
(*31) 2012/03/17(Sat) 22時頃
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エリアスは、運んで来れず置いてきた遺体のことは気にしていた。
2012/03/17(Sat) 22時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/17(Sat) 22時頃
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あのコのコワい目は………良いなって、思ってた。
[黒壇については、そんな感想を、 そのまなざしの先に居た娘の膝の感触を今思いながら、呟く。 少し間をおいて、白き長髪には、]
…………ああまでずっと、此処に居るの。 嫌いじゃない、けれど。
(*34) 2012/03/17(Sat) 22時半頃
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[>>*34「あの時は」そのまなざしの先に居た、ということ]
(*35) 2012/03/17(Sat) 22時半頃
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/* ヨラを避けてる理由、一族に個人的な恨みがあるかくらいしか思いつかないな……。 でも今無茶振れるネタでもないしなぁ、うーん。
おじーさまがご執心かもだったから避けてたってのも考えたけれど 15年前の時点でエリアスそれに気付けるか、っていうのが。
(-36) 2012/03/17(Sat) 22時半頃
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/* と思ったら銀灰さまが半端無かった。
(-37) 2012/03/17(Sat) 22時半頃
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…………だよねぇ、おじーさまは。
[痛め付け甲斐があるなどと聞こえて、ついこぼしていた。]
(*38) 2012/03/17(Sat) 22時半頃
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[逆立つ獣の毛と、雷雲の色と。 ふたつ大きな大神を目にはすれど、別に止めるでもなく。 何処か暢気に、何処かその強さを遠くにおもうように。 耳だけは立てながら――咆哮に耳をびくりとさせながらも――瞳は其処から離したのだった。
白金の視線は、むかしからその姿見てきた長髪の贄と、 その舞を見たいと思っていた黒壇の贄のもとに]
(72) 2012/03/17(Sat) 23時頃
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[剣闘を眺めながらも。 膝を貸し、ただ静かに此処に居る娘>>67に、 何を問おうかと、ふいに考えた時に 額に手で触れられ、つい身じろぎした。]
う、くぅ……
………あのさぁ。 僕、そんなに疲れてるように見える?
[寂しい、とは言わずに、軽く眉を寄せてみて――]
(77) 2012/03/17(Sat) 23時頃
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エリアスは、その黒壇の声と、白い贄の行方に、かなり瞬いた。
2012/03/17(Sat) 23時頃
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え、あ。
[娘>>80からの答えに、一瞬、言葉を詰まらせた。 確かに、沢山食べた。文字通りに、食した。 ただそれだけ、と言えば他愛ないことかもしれないのに]
その、や、確かに……ううん、そんなんじゃない。 けど、僕、は……。
えっと………その話は、もう無し!
[思わず声を荒げ、頬を染めていた。 此処でおおかみが思い意図するところは消化のことではなく。 ついでに言えば、最初の贄のことは考えずに話しているのだが、 それが娘にちゃんと伝わるかどうかは、さて……]
(85) 2012/03/17(Sat) 23時半頃
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/* >>85この馬鹿な返答の所為でいいところへの反応が出来づらくなtt ついむらっとしてやってしまった。今では反省してます……。
(-45) 2012/03/17(Sat) 23時半頃
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エリアスは、血の匂いは察すれど、そちらには駆け出さない。贄のようには、駆けない。
2012/03/17(Sat) 23時半頃
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[ここまでは大して、鼻をつくものに対して いちいち具合を悪くしたりなどすることはなかったのだが。 思わぬところで、娘の答えに平常を崩されたおおかみは 血香に交じる芳しさに、追い打ちのようにまた、気を揺さぶられていた。]
(*43) 2012/03/18(Sun) 00時頃
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[駆け出さないのは、芳しさに近づかぬように意思したため。 そして、]
人間が、護ることなんてないくらい
僕らは ……弱くないのにね。
[贄たちには届かぬ呟きを、ひとり、零す。]
(*45) 2012/03/18(Sun) 00時頃
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[一度鼻をひくつかせ。そして少しの間、声を押し留めてから。 首を傾げた娘からのこたえ>>94に、特に事情を話すでもなく、ただ鼻を鳴らした。 それから、また口を開く。]
………あと、もう、膝無くても大丈夫だから。おねーさん。
[白金は膝枕から頭を、上体を起こした。 そして血の香る方から少しだけ距離をおいた上で、其方に目を向ける。 年上ふたりの勝負にけりがついたことは、聞こえてきた声からも覚れること]
(101) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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エリアスは、頭を起こす前に娘が立ち上がったとしても、そんなに咎めたりはしなかっただろう。
2012/03/18(Sun) 00時半頃
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[薄墨の主>>99と視線合い、その言わんとするところ察すれば。 白金からは、否は返らない。]
(106) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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