104 路地裏の因果律
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[深夜。
名前は知り合っただろうか──、シーツにくるまる女の寝息を確かめた後、静かに抜け出す。
グレッグの家を回ってみたが、合図をしても顔を覗かせる気配は無い。 舌打ちして、その場所を離れる。]
(*0) 2012/10/20(Sat) 00時半頃
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[金貸しの家の鍵の型を手に入れる算段はついていた。 抜かりないはずだ。 後は、ヴェラが仕事を易く片付けてくれるかどうかだが。
借金の返済期日が近づく中、グレッグが先に“仕事”を焦らないかと危惧しての事だったが。 また、次に捕まえて話をしておけば済むだろうか。
そんな事を考えながら、路地裏を進んでいた時だった。]
(*1) 2012/10/20(Sat) 00時半頃
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「…何してやがった?」
[不意に背中にかかった声。 聞き覚えの無い物だと思って振り返る。
そこにあったのは、昼間、路地裏で因縁を付けられたあの目つきの悪い男。 軽くあしらい、その場を離れようとしたが。]
「何してたんだ、てめぇ。」
[繰り返す言葉に、去ろうとしていた脚を止める。 見ると、男の顔に鋭い疑惑に満ちた、だが、下衆な薄汚い笑みが浮かんでいた。
ようやく、気付く。 ただの通りすがりに出くわしたのでは無い。 つけられていたのだと。]
(*2) 2012/10/20(Sat) 00時半頃
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[――脅し。
そんなもの。]
…くそ……。
[弱みになりそうなものは、片っ端から排除するしかない。 たとえ、それが小さな思い込みでしかなかったとしても。 もう二度と男は、それを許す事も躊躇う事も出来なかった。]
…糞が。畜生…、畜生。
[また、自らの手を汚す気はなかった。 だが、間違えばそこに倒れていたのは自分の方だったかも知れず。
ただ、憤りを吐き捨てるのは。 ヘマをした。俺が、また殺ることになるとは。]
(*3) 2012/10/20(Sat) 00時半頃
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くそったれ――。
[倒れて動かなくなった相手をその場に置いたまま、男は足早にその場を離れた。]
(*4) 2012/10/20(Sat) 00時半頃
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― 路地裏の一室 ―
[まだ夜も深い頃。 男は、静かにドアを開け部屋に戻る。
情事の後が残るベッドの上には、おそらくまだ白い身体がシーツにくるまり横たわっている。 薄い闇の中、服を脱ぎ捨て洗面台に向かい暫く無心に腕の汚れを洗い流した。
そして、ベッドに戻ると身体を横たえ目を閉じる。 長い間、その拳はきつく握られていたが。 やがて朝が近づくにつれ、漏れ始めた寝息と共に緩んでいった。**]
(2) 2012/10/20(Sat) 01時頃
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[眠る鼻先にかすめる、微かに冷えた空気の流れ。 目を開く。 ベッドに半分埋めるようにしていた顔を上げると、開いた窓の前に立つ女の姿が見えた。
コリーン。 昨夜、聞いた名前が過る。
無言のまま身体を起こし、裸の身体に半分かかっていたシーツを退けると両脚を床に下す。]
…起きてたのか。
[コリーンに向けて投げた声は、ややかすれ。 深く長い息を吐きながら、しょぼつく目を擦り額を抑える。 浅かった眠りからの目覚めは気怠い。 立ち上がり、床に落ちていたズボンを拾うと身に着けた。]
(11) 2012/10/20(Sat) 21時半頃
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[ふと、窓の前に立つコリーンの横顔に何か過るのを見た気がしたが。 しょぼつく目を瞬かせただけで、それ以上気に留めなかった。 眠れたか、という問いかけには嘘をつく事もなく、ただ首を横に振り。 その後ろに歩み寄る。]
いや…ねぇな。 あるのは、水と…、まぁ、水か。 飲み物と言や。
[軽口を叩きながら、銀色の髪に鼻先で触れる。 一晩を過ぎてもまだ、甘い香りは微かに残っていた。]
(14) 2012/10/20(Sat) 22時頃
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[きょとんと問い返すコリーンには、唇の端だけ上げて笑って見せる。]
ここじゃ、寝るだけだからな。
[見上げて問いかける眸。 薄暗い中に射す僅かな光の中、アメジストのような深い色が見えた。]
まぁ…、大丈夫だろう。
[それは自分自身にも言い聞かせるような言葉で。 だが、ふと唇に触れたコリーンの香りに数度瞬く。 その顔を暫く無言で見下ろした後。
ようやく、という風に緩く笑みを浮かべ白い頬に指先で触れながらキスを返した。]
(16) 2012/10/20(Sat) 22時半頃
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[短い戯れの後、顔を離し頬から細い首に手を下す。 そっと掌を添えるようにしたまま。]
…そうだな。今日もやることが沢山だ。
[そして、コリーンが口にした言葉には一時動き止んだが、それはほんの僅かな間の事で、笑みを湛えたまま手を離す。]
たまには呑気もいいだろ? お前も楽な仕事やってる訳じゃなさそうだしな。
[ありきたりの事を口にしながら、身体を返し床に落ちる服を拾う。]
ま…、せいぜいこっちが殺されねぇようにしないとな。 帰るか?怖いなら送るぞ。
[半分、笑いながら冗談めかして言う。 手の中にある、汚れたシャツ。見下ろすとどす黒く滲む血の跡。 何食わぬ顔で風呂場の方へ投げ入れた。]
(19) 2012/10/20(Sat) 22時半頃
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―― ああ。俺も久々だった。
[こんな、いい女は。 コリーンの言葉に応えながら歩き、壁にかかるシャツを取る。 それに腕を通しながら肩越しに振り向き、にやりと笑って見せる。]
送ってやるよ。 送って欲しいならな。
[コリーンに、血の色を見られていたかどうかは分からない。 ただ目の前の彼女には、怯えや疑う様子は欠片も見当たらない。 冗談を口にしながら見上げる目に、何が映っているのかまでは気付かない。
ふと、何故か彼女に聞かれた時に去来した過去の幾つかが頭に過ったが。 それを打ち消すと笑みを浮かべたまま、コリーンの元に戻る。
―― 見覚えがあると。 俺は、どこかでこの女に、会ったんだろうか。]
(22) 2012/10/20(Sat) 23時頃
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[途中まででいい、というコリーンの言葉には肩をすくめて応える。 まぁ、一晩を共にしはしたがそこまで心を許しはしないという辺りか。
共に歩きながら、路地裏の道の途中で切り出された話に男は微かに顔を顰めた。]
…メリッサね。知らねぇな。
[よくあるような名前だ。 知っていても記憶の片隅に追いやられているだけかも知れないが。]
…ま、何か関わりはあるかもな。 俺もダチを6年前に死なせた。
[この数年、誰にも言った事の無かったような話が、何故かするりと口から洩れる。 それに少し戸惑いつつも、取ってつけたように問いをコリーンに返した。]
友達は、なんで死んだ?
(26) 2012/10/20(Sat) 23時半頃
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[残念そうに呟く横顔には、少し不思議そうに片眉を上げたが。 すぐに見上げてくる目には、戸惑いを隠せずに僅かに首を引く。]
ああ。…そうだな。 流行病があったのは、覚えてる。
[死んだこちらの友人の事を問い返されれば。 乗りかかった船で、下手に誤魔化す事も出来なくなっていた。]
―― 殺されたって、あん時来た警官が言った。 犯人は捕まってない。
[コリーンが、どんな顔をしたかはわからない。 繁華街近くまで来ていた事に先に気付けば、じゃあここで。と別れを告げる。
その場から去る脚は、いつもより少しばかり速く。]
(28) 2012/10/20(Sat) 23時半頃
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[戻るのは、何も無い家。 ただ、眠りにつくだけの。 だが、捨てられなかった過去を幾つかしまい込んだ家。
部屋に入り、真っ直ぐに向かうのは長い間開く事もなかったクローゼット。 その前に立ち、呟く。]
…メリッサ。
[その名前を聞いても応える声はあるはずもなく。 クローゼットの扉を開く。 6年前、死んだ男の僅かばかりの遺品を詰め込んだ箱。]
(31) 2012/10/21(Sun) 00時頃
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[その中を、よく確かめた事は無い。 自分の浅はかさで、殺してしまった仕事仲間の遺品など。
あいつは、焦っていた。 あの時、何かに追われるように兎に角、金を欲しがった。 理由は、聞かなかった。 だが、そのために何かが食い違い、口論は殴り合いとなり。 はずみだった。
殺すつもりは、なかった──。
暫くそれを見下ろしていたが。 今更のようにまた胸内に浮かぶ言い訳のような邂逅に顔を歪める。
──知った事か。 死んだ奴の事など。 今、生きているのは、俺だ。]
(32) 2012/10/21(Sun) 00時半頃
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[クローゼットの扉を押しやるようにして閉める。
暫く、扉の前に身動きせず立っていたが。 ふと、時間を思いだす。 そろそろ、金貸しの元に顔を出さないとまずい頃だ。
やるべき事が、沢山ある。 踵を返し、男は部屋を出て行った。**]
(33) 2012/10/21(Sun) 00時半頃
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/* 享楽できてなくてごめんなさいだ
なんとか頑張る。うん
(-8) 2012/10/21(Sun) 00時半頃
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─ 路地裏・バー ─
[客の姿は、まだまばらな店内。 時間が早いせいなのか、昨夜のような歌声は聞こえて来なかった。 ドアを開けて入ってきた男の左手には、小さな布袋が握られている。
ぐるりと店の中を見渡すが、目当ての男の姿はすぐには見つからず。 咥えていた煙草を手にとり、煙を吐き出しながらボーイに手招きして呼ぶ。]
ヴェラは──、顔に傷のある男だ。 来ているか?
(40) 2012/10/21(Sun) 22時頃
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[まだ来ていないというボーイの返事に頷けば、昨夜ヴェラが座っていたカウンター席に向かう。 椅子を引き腰を下ろすと、短くなった煙草を灰皿に押し付けた。]
ウイスキーなら何でもいい。ロックで。
[ボーイに注文を告げながら、手にしていた袋をカウンターの上に置く。 約束を交わした相手を待つ男は。
“仲間”の身の上に今、何が起きているかなど知る由もなく。]
(47) 2012/10/21(Sun) 22時頃
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[足音は静かに、だが傍らに近づく気配に気づき顔を上げる。 肩越しに振り向くと、待ち人の姿がそこにあった。]
いや。俺も来たとこだ。
[挨拶代りの言葉に愛想笑いで返す。 隣の椅子に座りながらヴェラの目が、カウンターの上にある袋に止まるのを眺めながら頷く。]
そうだ。いつまでに出来そうだ? 礼は…、こっちも金が入るのが後なんで今すぐって訳にゃ行かねぇが。
[グラスを持ってきたボーイにヴェラの分の酒も頼むと、その横顔を一時無言で伺った後。 低く声を落として問う。]
引き受けてくれるか。
(49) 2012/10/21(Sun) 22時半頃
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/* もしかすると明日終わってるかもか。
(-9) 2012/10/21(Sun) 22時半頃
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[酒に口を付けながら静かに応えるヴェラに、男は浅く何度か頷く。]
そうか。 無理を承知で頼むが…、一日でなんとかならねぇか? 礼は言い値で出すぜ。
[前金を、と言うヴェラの抜け目ない言葉にはにやりと唇の端を上げて見せ。]
俺の手持ちので良ければな。
[服のポケットに手を入れ、裸で突っ込んでいた紙幣を数枚引っ張り出しヴェラの前に置く。 場末のバーでは、このような怪しいやりとりに意識を向けるような者もいない。 むしろ、それこそが日常茶飯事とさえ言える場所。 カウンターの上の袋を手にし、ヴェラの目の前に差し出す。]
よりごのみ…ね。 まぁ、不味い思いはさせねぇよ。
[受け取るよう、促す。]
(52) 2012/10/21(Sun) 23時頃
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[ヴェラの目が向く先に自分も視線を流せば、夕闇の近づく気配はまだ少し遠い、窓が見える。
無茶だとぼやくヴェラには首を傾け、悪餓鬼のような図々しい笑みを浮かべて見せた。]
まぁ、早くやってくれるに越した事はねぇ。 おめぇの腕を見込んで頼んでるんだしな。
[差し出した金が相手の懐に仕舞われるのを見届けると、満足げに頷き。]
―― ああ。
[早々に立ち上がるヴェラを愛想笑いで見送る。 ひらひらと振られた手には、片眉を上げて返し。 ヴェラの姿がドアの向こうに見えなくなると、カウンターに身体を向き直る。
グラスを手にしながら宙を眺める。 考えこむ目には、浮かべていた愛想笑いは消えていた。]
(55) 2012/10/21(Sun) 23時半頃
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