3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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『to ミッシェル title 重要
アトラナート先生は大丈夫。 用務員さんは "赤" だったから、くれぐれも気をつけて。
それからドナルドも私とは少し違うけど、力を持ってるので協力して。あと会長にもよろしくね。三人で協力してほしいな』
[必要なことだけ書いてミッシェルにメールを送る。 この場所はピッパに知られてしまったから、ひとりになれる場所を探しに外へ出た。
少女は既にピッパが去ってしまったことを知らない]
(1) 2010/03/05(Fri) 01時頃
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『to リッター title 重要
用務員さんに気をつけて。 ケイトの手先になっちゃってるかも』
[フィリップはきっと理由を聞きたがるだろうけれど、メールでは説明しきれない。 だからと言って、直接会ってしまえば縋りつきたくなるだろうから、会うわけにはいかなかった]
――……メアリーとピッパのアドレスも聞いておけば良かった……。
[今更ながら後悔するが、ミッシェルかフィリップが伝えてくれるだろう]
(11) 2010/03/05(Fri) 02時頃
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[結局、ドナルドへはメールを送らなかった。 返信が来たとき、例えメールでも、今は彼の言葉を見るのはつらい]
――ミッシェルにばっかり、負担かけて、ごめん。 でも、会長がいるから大丈夫だよね。
[ドナルドのことはミッシェルへのメールで託した。 いささか無責任な気はするけれど、自分の役割は果たせたはずだ]
(18) 2010/03/05(Fri) 02時頃
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『to リッター title Re:Re:重要
用務員さんはケイトが言ってた赤いビー玉を持ってるはず。 操られてるかはまだ、わかんない。
メールじゃ詳しく説明できないから、後で直接話すよ。 落ち着ける場所を見つけたら、連絡するね』
(25) 2010/03/05(Fri) 02時半頃
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――学食――
[いつもなら学生達で賑わっているこの施設も、今は闇の中、ひっそりと静まりかえっている。 異形の姿も、仲間たちの姿もないことを確認してから滑り込むように厨房に入る。
それから、一息ついてコーヒーを落とし、両手でカップの温もりを確かめた**]
(34) 2010/03/05(Fri) 03時頃
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――学食――
[ミッシェルからのメール>>48に画面を見つめたまましばらく考えるうちに、再び携帯が振動する。 送信者の名を見れば眉が曇り、その内容>>69を見れば顔が泣きそうに歪む]
――……大丈夫なわけ、ない。
[視界が涙で霞む] ……私がどうなったって、あんたには関係ないでしょ! 心配なんかするな、ばか!!
[叫び、携帯を壁に叩きつけようとして――堪え]
(84) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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『to ドナルド title 無題 用務員さんは "赤" 、アトラナート先生は大丈夫。 必ずミッシェルに会って、これからのことを相談してね。 スティーブンス先生のことは了解』
[震える指でドナルドに、そしてミッシェルにメールを打った]
『to ミッシェル title Re:了解と連絡
ドナルドには私の力のことだけ話した。 ミッシェルと話すようにメールしたから大丈夫だと思う』
[膝を抱え込み、何度目になるか分からない涙をこぼした]
(86) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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――学食 厨房――
[鐘が鳴った]
何……?
[昏い瞳をぼんやりとスピーカーの方に目を遣れば、厨房の扉が開き、恰幅の良い女性が入ってきて声を掛けてきた]
『どうしたの、あんた。勝手に厨房に入っちゃだめじゃないか』
[――この人は誰? ――異形? ――でもそうは見えない――他にも人が残ってた――黒い花――こんな身体見られたら――そう言えば、コンタクトもしてない。
頭のなかがぐるぐるまわる]
(87) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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[見知らぬ女性は驚き、昏い瞳のまま言葉を失った少女に苦笑いを向けて]
『……しょうがないねぇ。そんな顔されちゃ、お説教する気もなくなるよ。……いいよ、先生達には黙っとくから、さっさとお行き』
あの、あ、……はい。
[戸惑いながら恰幅の良い女性に小さく頭を下げ、厨房を出れば、学食のグラウンド側に大きく取られた窓から優しい光が差し込む。 眩しそうに目を細め]
――……もしかして、あそびは終わったの? 帰って、これたの……?
[呟いた異相に僅かに期待の色が浮かぶ。 外の様子を確かめようと、おずおずと窓に近づけば、全身に黒い花の咲いている自分の姿が硝子に映りこむ。
呆然とする少女に、グラウンドにいた見知らぬ誰かが親しげに手を振った]
……これ、どういうこと……。
[小さく息を呑み、立ち尽くした]
(88) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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[学食を出てふらふらと歩いていれば、見たことのない教師に早く教室に行くよう促される。 誰も少女の黒い花を、異相を気を留める様子もない]
……どうなってるの?
[周囲の様子を確認していると、ポケットの中の携帯が振動した。 ミッシェルからのメール>>97を確認し、それならば、とドナルドに会わないで済みそうな北棟に移動する。
東玄関から北棟に入れば、校舎のつくりに違和感を覚える。 廊下を歩いていると前方に教師の姿が見えたので、慌てて近くの会議室に身を隠した]
――学食→会議室――
(102) 2010/03/05(Fri) 13時半頃
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――北棟 会議室――
『to リッター title さっきの話 今、北棟の一階にある会議室にいるよ。 来れるようならよろしくね。 ところで、リッター君の方は変なこと起こってない?』
[教師に見つからないように隅っこに隠れ、窓越しに空を見上げた。
その色はどこまでも澄んだ "蒼" ――砕けてしまった少女の色]
(105) 2010/03/05(Fri) 13時半頃
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――北棟 会議室――
[全身に咲いた黒い花は、自分が異形になりつつある証。
それに――と腹を撫でた。異形に自ら身を委ねるほどだ。 気付かないうちにあちら側の存在に成り果ててしまったのかもしれない。
そう思ううちに会議室のドアがノックされ、フィリップの声が自分の名を呼んだ]
あ、リッター君? いるよ。
[答えて、入り口に近づいた]
(118) 2010/03/05(Fri) 14時頃
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[入ってきたフィリップの姿を見て眉を曇らせる。 最後に別れてから、彼の身を蝕む闇の領域は力を増して。それでも冗句を言えるくらいには、彼の心はまだ健やかなようで安心する]
――……私は、もう、だめかも。……全身こんなだし。
[頬に咲いた花を指差し、力なく笑いかける]
でもね、リッター君は大丈夫。 ……私の力で鬼を見つけて、ケイトにあそびをやめさせるよ。
そうすれば、きっと、……大丈夫。元に戻れるよ。
(125) 2010/03/05(Fri) 14時半頃
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――会議室――
[『僕のほうが、無理 でしょ。もう 』 その言葉に悲しそうに眉根を寄せ] 無理なんて、そんなこと、絶対にないよ。 ――……だって、私みたいな ばかな子のこと心配してメールくれたでしょ。 それに、最初にこれを見たとき、
[黒い花咲き誇る手を見せて]
気持ち悪がらなかったじゃない。私についてきてくれたじゃない。 そんなひとが、だめなわけ……ないよ。
(133) 2010/03/05(Fri) 15時頃
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[そう言って、微笑を向ける。 もうだめになってしまったのは自分。自ら異形に身を差し出すような愚かな少女]
あのね、信じてもらえるか、わかんないけど……。 私には "赤" を持ってるひとが見えるんだ。
だから、そのひとたちと話して、ケイトに協力なんかしないように言って、その間にあいつを見つければ……止められるよ、きっと。 [少女はフィリップの裡を深く侵食した闇をしらない、宿る狂気に気付かない。――だから、希望を掲げて見せる]
(134) 2010/03/05(Fri) 15時頃
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ほらね……やっぱり、リッター君は大丈夫。
[泣いてる子をほっとけない――その言葉に晴れやかな笑顔を浮かべるが、]
違うよ!
[フィリップの紡いだ『死ね ってこと?』には気色ばむ]
そんなこと、言っちゃだめだよ。 ……そんなこと平気で言えるようになったら、私達、本当に化け物になっちゃうんだよ?
(142) 2010/03/05(Fri) 16時頃
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[寂しげな視線を向けるフィリップに真摯な瞳を向けて。 胸に開いてしまった穴から目を背けるようにして]
私はもう遅いかもしれないけど、リッター君やミッシェルや……あいつは、まだ間に合うはずだよ。 本当に堕ちちゃう前に、何とかして、家に帰ろう? ……ね?
[そう言ってフィリップの闇に蝕まれた手を取ろうとする]
(143) 2010/03/05(Fri) 16時頃
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いきもの係 キャロライナは、飼育委員 フィリップの手を取ることができただろうか。
2010/03/05(Fri) 16時頃
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――会議室――
あっ……。
[取ろうとして逃げられた手を呆然と見詰める。 どうして、今更になって彼は自分を避ける?――触れられたくない?]
(あぁ、そっか、そういうことなんだ)
[きっと、自分の裡から臭いがするから、胎からは、あの異形の蒔いた種の臭いがするから。フィリップにはそれが分かるから、汚らわしい手を避けたに違いない。
ドナルドやピッパが言っていた匂いが自分には分からなかった。きっと嗅覚がおかしくなっていて、自分の臭いすら分からないのだろう]
(157) 2010/03/05(Fri) 17時頃
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あはは、ごめん、ね……。
[離れて顔を背けて俯くフィリップに近付くこともできずに立ち尽くす]
……話を聞いてくれて、ありがとう。
[ポケットから飴玉を取り出し、長机の上におく。その色は少女と同じ "蒼" ] これ、あげるね。……疲れたときには、甘いもの、だよ。 ――……これは、私と違って、汚くなんか……ないから。
[俯いたフィリップの口に浮かんだ言葉も、その嗤みも知ることなく、逃げるように会議室を飛び出した]
(158) 2010/03/05(Fri) 17時頃
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――中庭――
[砕けてしまった "蒼" が天を振り仰ぎ、叫ぶ]
ケイト! 見てるんでしょ!? もう、いいよ! 私の負けでいいから、もう、終わりにしてよ!!
――……友達にでもなんでもなるから――早く、連れてってよ。 もう、嫌なんだよ。……叩いたこと、怒ってるなら、謝るから。
だから、もう、終わりにしてよ……。
[力なく、座り込んだ]
(164) 2010/03/05(Fri) 17時半頃
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――中庭――
[声を嗄らして呼びかけても、あの哂い声は聞こえてこない]
――……何だよ。 もう、ケイトでさえ、私のこといらないんだ。
なら、もういいよ。
[ミッシェルとドナルドに見られていることには気付かない 乾いた声でぶつぶつと呟きながら、二人と反対の方に歩き出す小さな背中を、赤い蝶がひらりと追った]
(168) 2010/03/05(Fri) 18時頃
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――中庭――
ケイト……。
[ふらふらと揺れる異相が、お下げの少女の姿を捉えば、急速に焦点を結ぶ。 おぼつかない足取りでケイトの傍らに歩み寄れば]
もういいでしょ、……満足したでしょ。 叩いたことは謝るから……もう、これ以上、私のこと苛めないでよ。
……お願いだから、早く、連れてってよ。
[ケイトの肩を掴み、がくがくと揺すりながら哀願する]
(173) 2010/03/05(Fri) 18時半頃
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[困り顔になったケイトに、声を荒らげて]
さっきだって、隠れてずっと見てたんでしょ! 私が無様に泣き喚くのを見て、ずっと哂ってたんでしょ!?
まだ、足りないの?……どうしたら、私のこと赦してくれるの? 終わらせてくれるなら、何だってするよ。……ねぇ、どうすればいいの?
[彼女の言葉も聞かずに言い募る]
(177) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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いきもの係 キャロライナは、奏者 セシルの制止にも構うことなくケイトの肩を揺すった。
2010/03/05(Fri) 19時頃
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何がよせ、よ。
[聞こえた声>>178にケイトの肩を掴んだ手を離し、セシルに憎悪の視線を向ける]
……そっか、シェリー君も、ケイトと一緒になって私のこと哂って楽しんでるんだ。 どうせ、私が、あいつのこと追っかけてるときだって、そうやって涼しい顔で馬鹿にしてたんでしょ!
あいつはばかだ、あいつは汚いって、そうやって嘲笑ってたんでしょ! どうなの? ……答えなさいよ!!
[ケイトの手が自分の肩を掴んでも、その温かさには気付かずに]
(182) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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――中庭――
追っかけなくていいの? あんたの友達行っちゃったよ。
[涙を浮かべ、走り去るケイトの姿を一瞥]
――……もう、いいよ。 好きなだけ、馬鹿にするといいよ。 ……どうせ、私には何もできないもの。
[乱れた呼吸を整え、弱々しく告げてから、セシルの前を去ろうとする]
(187) 2010/03/05(Fri) 19時半頃
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――中庭――
どこ?……どこだって、いいでしょ。 あんたには関係ない。 [セシルに>>191振り向かずに答え、歩き出す]
ミッシェル……。
[駆け寄ってくる友人の姿に悲しそうな表情になるが]
……何でもないよ。 ミッシェルが気にする必要なんかないんだよ
[そう言ってミッシェルの横をすり抜けようとする]
(196) 2010/03/05(Fri) 20時頃
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――中庭――
だめだよ……。 私なんかに関わったら、ミッシェルまでだめになっちゃう。 もう、気にしない方がいいよ。
[疲れ果てたのか、地に膝を着く友人の姿。笑いかけようとして――いつものように、少し緩んだ笑顔を向けることができない]
前に、いても良いって、言ってくれたでしょ? あれ、本当に嬉しかったんだよ。ミッシェルが友達で良かったって、思ったんだよ。 ……あぁ、そうだ。 無事戻ってからって、ミッシェルは言ってたけど……多分、無理だと思うから、今言うね。
……今まで、ありがとう。ばいばい。
(206) 2010/03/05(Fri) 20時頃
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――中庭――
……ううん。そんなことないよ。 [力になれなくて――と言う言葉に小さく首を振る]
でも、もう、どうしようもないみたい。ミッシェル、……ごめんね
[ミッシェルに笑いかける。 流れる涙は黒い花びらとなって、ふわりふわり と蒼い空に舞い上がる。 そして、小柄な姿は去ろうとして]
(216) 2010/03/05(Fri) 20時半頃
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いきもの係 キャロライナは、美術部 ミッシェルを一度だけ振り返る {2}×{1} (大回復)
2010/03/05(Fri) 20時半頃
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――中庭――
[最後にミッシェルに振り返ったとき、 セシルとオスカーに近付くドナルドの姿が蒼の端をかすめて]
――……ばいばい。
[口の容だけで告げた]
(226) 2010/03/05(Fri) 21時頃
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――南棟屋上 給水塔――
[屋上に上がるペントハウスの扉を開け、注いでくる陽光に目を細める。 更にペントハウスのラッタルを上り、給水塔の横に大の字に寝転がる。
ここが今、一番空に近い場所、視線の先は一面の"蒼"]
きれいだなぁ。
[闇の中を這いずり回り、緋色に追われていたことをつい、忘れてしまうような穏やかな色。 抗うことを諦めて、大切な友達にも別れを告げたはずなのに、今は何故か穏やかな気分で]
……ラス1かぁ。
["蒼"い飴玉を口内に放り込み、舌でころころと転がした*]
(246) 2010/03/05(Fri) 21時半頃
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――南棟屋上 給水塔――
[空を眺めていたら突然目の前が翳り、寝転がる隣に隻眼が腰を下ろす。声を掛けられ、一瞬その横顔に視線を送るが、無言でまた空に目を戻す]
……ミッシェルに、ばいばいって言っただけだよ。 わざわざ、こんなとこまで、そんなことを聞きに来たの?
[ごくろうさま――と付け加える。 あれだけ慕って焦がれて、それでも手にすることのできないひとがすぐ隣にいた]
私の隣なんかよりも、いるべき所があるんじゃないの?
[それでも、口からこぼれる言葉は素っ気無い]
(259) 2010/03/05(Fri) 22時半頃
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[伸ばされた手が赤毛に触れる。いつもだったら嬉しくて、子供扱いかよう――などと憎まれ口を叩きながら相好を崩していたけれど、今は何も感じなくて、ただ、されるがままで]
……全部言わなきゃわからない? ドナルド、大切なひとがいるんでしょ。 そのひとのこと『傍に居れるなら、死んでもいい』って思えるくらいに大切なんだよね。 だったらさ、そのひとの傍にいるべきでしょ。
……それと、ばいばいってのは、そのまんまの意味。 もう、ミッシェルに迷惑掛けたくないから、お別れしてきただけ。
[視線を向けることなく、答えた]
(277) 2010/03/05(Fri) 23時頃
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そんなこと聞いてどうするの? ――……私がドナルドのせいで生きることを諦めるとかだったら、後味悪いから? ……大丈夫、ドナルドは関係ないよ。自分の ばかさに嫌気がさしただけ。良かったね、貴方は何の罪悪感も持つ必要はないよ。
[壊れた蒼が穏やかに微笑む]
(291) 2010/03/05(Fri) 23時半頃
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まったく、ケイトも底意地が悪いなぁ……。 せっかく穏やかな気持ちで終われると思ったのにね。
どうして、わざわざ、こんな趣向を凝らすかな。 ――……本当に悪趣味だよ。
[吐き捨てるように呟く]
(303) 2010/03/05(Fri) 23時半頃
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――南棟屋上 給水塔――
――……そっか、それもいいかもね。 ケイトみたいに嫌なやつにやられちゃうんだったら、その方が、いいかな。 本当に、私を殺して(壊して)ってお願いしたら、そうしてくれるの? それなら――。
[蒼が濃紺を捕らえる]
(311) 2010/03/06(Sat) 00時頃
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――南棟屋上 給水塔――
[>>315振り返った濃紺に応える]
じゃあ、殺してよ(壊してよ) ここで待ってるから、後で絶対に殺しに(壊しに)来てよ。
[そうしてドナルドが去った後、ぽつりと呟く]
――……私の望みはもう、それだけだよ。 貴方の手で終わらせてくれるなら、それ以上は望まないよ……。
(322) 2010/03/06(Sat) 00時頃
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――南棟屋上 給水塔――
[ドナルドが戻ってきたかと思い、振り返れば、そこには闇を纏う青碧の姿があって]
――……リッター君……どうしたの?
[瞳に宿る深い闇に、言葉に、彼が少女に終わりを運んできたことを知り、静かに微笑む]
――……そっかぁ、リッター君がそうだったんだ。 結局、私達、二人ともだめだったんだね……。
(359) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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[満足かと、問われれば]
……私には今更、どうでもいいことかなぁ。 もう、終わるんだしね。
リッター君はどうなの? 私を狩れて満足?
(362) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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――そっか、そうなんだ。満足なんだ……それなら良いよ。 貴方に私をあげるね。 [晴れやかな笑顔をフィリップへと向けた。 そして、最期まで、あいつとはすれ違いだったなぁ――と思い]
――ばいばい、ドナルド
[静かに目を閉じた]
(375) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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