142 紅月の村【人狼vs吸血鬼RP】
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/* わあああ、攻芸さんー。(泣)
(-2) 2013/09/01(Sun) 23時頃
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/* Σちょっと待って。 全員うちに集まるんです? シメオン君とも全然話してないので話したいねぇ。
(-5) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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/* 攻芸さんが心配です。 ベネットさん、庇ってー!
(-6) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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― 屋敷 ―
[青年はのろのろと玄関と台所の灯りに火を点ける。 外から見れば、青年の在宅が分かるだろうか。
無性に何かを飲みたくなり、台所に行って水をグラスに汲む。]
―は…。
[喉を鳴らして一気に飲み干す。 喉は潤されたが、それで獣の本能が癒されるわけがなく。
青年の眉間に皺が寄る。]
(12) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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[―玄関の方からノック音>>11が聞こえた。
青年は台所から玄関の方へと歩いていく。]
…誰ですか?
[声に緊張が混じる。 攻芸は自分の家を知らない。 ならば村人の誰か…。
サミュエルでないといい。 …もし彼であれば、自分は笑顔で応対できる気がしないから。 祈るような思いで、扉を開ける。]
(13) 2013/09/02(Mon) 00時頃
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[扉の向こうに見えたのは、かつて父の教え子だったシメオンの姿。
サミュエルでない事にほっとしたのか。 悪寒の感じない―つまり、彼は吸血鬼ではない―相手に強張った表情を解いて。]
シメオン…?
どうしたんだい、こんな時間に。
[何かあったのか、と問いかける。]
(14) 2013/09/02(Mon) 00時頃
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/* おおう、扉を開けるのを待っておけば良かったー。 ごめんなさいね、シメオンくん。
顔が見たくなって、って可愛いな。(思わず真顔) ついでにでもいいのに。
(-10) 2013/09/02(Mon) 00時頃
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[>>15彼が答えるのに一瞬戸惑った理由は青年には分からない。 けれど色々とあって、というシメオンの言葉には鉄色の目を伏せる。 けれど徐々に彼の声色が落ちていけば、心配そうに眉を下げ。]
―中に入っていくかい? 僕で良ければ話を聞くよ。
[緩く首を傾げながら、相手の反応を伺う。]
(18) 2013/09/02(Mon) 00時半頃
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/* 失踪したシメオン君のお父さんをライジが食べちゃってたっていうネタを考えていたんですが、出す余裕あるかな。
(-14) 2013/09/02(Mon) 00時半頃
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[>>21視線を逸らす彼が何事かを考えているのは青年にも分かった。 ―だからじっと彼が決めるのを待つ。
彼も父親が失踪してしまって、家には待ってくれる人もいない。 けれど父母の死を切っ掛けに屋敷の中に引き籠ってしまった自分と違い、彼は毎日外に出て作物を作っている。 それは彼の強さだと青年は思っていた。]
上がって。 帰ったばかりでろくにもてなせないけれど。
[青年は身を引いてシメオンを家に上げる。 もっとも、家にいた場合であっても、家事が苦手な青年にはろくにもてなす事は出来ないのだが。]
(25) 2013/09/02(Mon) 01時頃
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/* …ルーカスが腹黒いです…勝てる気がしない[ぶるぶる] ベネットくんとシメオンくん囲いたい。 癒し的な意味で。
(-20) 2013/09/02(Mon) 01時頃
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/* 出来る限りは頑張りますが…!
(-22) 2013/09/02(Mon) 01時半頃
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/* ありがとう…。(ほろり)
(-24) 2013/09/02(Mon) 01時半頃
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/* どうしよう。 シメオン君のロルがおかしくて堪らない。 突っ込みたい!
でもお父さんネタとかでがしゃーんしたくもあり。
(-25) 2013/09/02(Mon) 01時半頃
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[>>28シメオンが内心で突っ込みを入れそうになっている事は露知らず。 青年はシメオンを居間に通す。]
せめて紅茶でも淹れるよ。 ちょっと待っていて。
[そう言い置けば、台所に向かう。
―今度は火傷をしないようにしなければ。 暖炉の火を熾して水を入れた薬缶を掛け、昨日巻いた包帯にちらりと視線をやる。 其処にはもう、火傷の痕は殆ど残っていないだろう。 人ならぬ身は自己治癒力も優れており、軽い火傷なら一晩あればすっかり良くなっている。
ティーポットに茶葉を量り入れると、青年は湯が沸くまでじっとその場で待つ。]
(31) 2013/09/02(Mon) 01時半頃
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/* サイモン、凄くいい人やったんですね…。(ほろり)
(-26) 2013/09/02(Mon) 01時半頃
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[やがて、沸いた湯をティーポットに注ぐ。 濃い紅の水色したこの紅茶は、青年はよくミルクティーにして飲んでいた。 台所に置いたままにしていた書物と血石を包んだ布は居間に持って入る事にする。]
…お待たせ。 シメオンは砂糖とミルクはいるんだったかな。
[盆の上にティーポットとティーカップ。ミルクピッチャーと砂糖の入ったポットを一緒に乗せて運び込みながら、青年は首を緩く傾ける。**]
(32) 2013/09/02(Mon) 02時半頃
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― 少し前 ―
[居間に入る前に、攻芸に‘声’を送る。]
攻芸さん、ご無事ですか?
(=0) 2013/09/02(Mon) 11時半頃
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[しかし、返事は返ってこない。
サミュエルを殺して、住処に戻ってしまったのだろうか。 それとも―…。
妙な胸騒ぎがする。 青年は眉間に皺を寄せた。
―けれど今は来客中だ。 彼は人間だと自分は‘知って’いる。 頭を切り替えなければ…。
青年は頭を振って来客の方へと向かった。]
(=1) 2013/09/02(Mon) 11時半頃
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/* うああ、吸血鬼さんの本気…。
(-35) 2013/09/02(Mon) 11時半頃
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[>>35シメオンがミルクと砂糖を入れて紅茶を飲む―彼が猫舌という事実は知らない―のを見ながら、青年は目を細める。
自分が本を読んだり文章を書く以外に上手く出来るのは、紅茶を入れる事くらいだ。 他に客人をもてなす為に問題なく出来る事と言えば、調理を必要としない菓子や、刃物を使わずに出せる果物類を出すくらいだが、果物はシメオンのところで買っているから真新しくはないだろう。 彼もきっとサイモンの捜索などに駆り出されていたのだろう。 少しでも安らぎを得られればいい。]
―それは良かった。
[自分も砂糖を一匙とミルクを少々加え、ミルクティーにして口にする。 互いに少し寛いだ雰囲気が広がった後、血石を包んだ布を指さされれば青年は瞬かせ。]
(45) 2013/09/02(Mon) 12時半頃
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…あぁ、これは教会で見つかったものだよ。 何かの手掛かりになるかもしれないと思って預かったんだ。
[言うべきだろうか。 青年は鉄色の瞳を揺らめかせる。 シメオンは人間であり、大事な昔馴染みだ。 吸血鬼から守らなければ…。
そっと息をついてから、布を解いて血石を彼に見せる。 彼にはその石はどのように映っただろう。]
ルビーでもカーネリアンでも、ガーネットでもないと思う。 ―僕は、こんなに血のように紅い石は知らない。 宝石なんかではなく、もっと禍々しい…異質な感じを受ける。
[それは獣の本能が告げるもの。 今も血石を前にして、警鐘を鳴らしていた。]
(46) 2013/09/02(Mon) 12時半頃
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[続く話を聞いて、シメオンはどう思っただろう。 この血石は、吸血鬼の残した…吸血鬼が確かにいるという物証。 自分の中では繋がっているのだが。]
君はサイモンを襲ったのは何だと思ってる? …僕は、人間の仕業ではないと思っているよ。
[サイモンの死体の状況を聞いて、人狼の仕業に見せかけて恐怖を煽ろうとするような悪意を感じた。 吸血鬼の事を知らない…けれど、人狼の存在を知る者が見ればそう思うだろう。
もし人狼の仕業なら、もっと上手くやる。 精々、死体を見つからないように処理して、失踪に見せかける程度はするだろう。 人間にしてもそうだ。罪をわざわざ明るみにする必要はない。
其処から導いた答えは吸血鬼による偽装というもの。 恐らく、人狼…自分達をこの村から排除する為の。 けれどサミュエルがした事とは考えたくなかった。
シメオンがサイモンの死体の状況を知らないのなら、簡単に説明をして。]
(48) 2013/09/02(Mon) 12時半頃
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人間であれば、人狼の仕業のように偽装する必要はない。 彼の遺体を発見される場所に残したのもそうだ。 隠そうとするのが普通の心理だと思う。
人狼であれば、彼の身体を喰らうだろう。 ―そういうものだと書物にはある。 只の獣でもそうだろう。 けれど、彼の遺体にはそんな形跡はなかったと聞いている。
それでは何故、村人が人狼と思うような偽装をサイモンの遺体に行ったのか。 ―サイモンの一件は、人狼を炙り出して、村から追い出したい存在の仕業だと思う。
[あくまで人間の立場として、自分の考えを開示し、じっとシメオンの反応を窺う。]
(50) 2013/09/02(Mon) 12時半頃
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/* まさかの食事を発見されてた件…w
(-36) 2013/09/02(Mon) 12時半頃
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―吸血鬼と人狼は、同じように人間を襲う存在だけれど互いに対立するらしい。 もしこの村に元々人狼が隠れ住んでいて…新たに吸血鬼が入って来たのだとすれば、先にいた人狼を炙り出して蹴落とそうとするのは考えられなくもない。
肉を食う人狼が血を吸う吸血鬼の仕業と偽装する事は恐らく難しいだろうから…僕はそう考えているよ。
その場合、サイモンは運悪くそれに巻き込まれてしまった、という事になる。
[そこまで言った時、シメオンはどんな顔をしていただろう。 青年は彼の瞳をじっと見つめ。]
(51) 2013/09/02(Mon) 13時頃
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―シメオン。 もし君の知っている人の中に自分の身を害するかもしれない者がいたとしたら、君はどうする?
[それは自分にも返ってくる問いでもあるのだが。]
僕は君を、君たちを守りたい。 村の人たちが魔物に害されるのなんて見たくないんだ。 …だから、僕の話を信じて。 自分たちの身を護って欲しいんだ。
[ひょっとしたら、既に自分の‘考え’は村人の思考とは外れてしまっているかもしれない。 けれど祈るように、縋るように、シメオンに訴える。**]
(52) 2013/09/02(Mon) 13時頃
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―僕が、 僕が皆を守るんだ。
たとえ、何があったとしても。
[意識外で呟いた言葉は、確かな決意を秘めていた。]
(=2) 2013/09/02(Mon) 13時頃
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/* 荒ぶるライジのターン。 最終的には情に訴えるしかなかったです、の。
そして喉やばい…。(これだけ話してるんだから当たり前。)
(-37) 2013/09/02(Mon) 13時頃
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ライジは、ベネットに話の続きを促した。
2013/09/02(Mon) 16時頃
ライジは、ルーカスに話の続きを促した。
2013/09/02(Mon) 16時頃
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[居間に入る前に送った攻芸への声に応答は未だ返ってこない。 不安が募る。 彼が魔女に返り討ちに遭い、虜囚の身になろうとしているとは知らず。
余所者の彼は、この状況では生きづらいだろう。 せめてシメオンに彼の無実を伝えておかなければと、再び口を開く。]
…攻芸さんは此処に来て三か月だから、立場的には苦しいだろうね。 けれど、あの人は吸血鬼は十字架や、大蒜、日光に流水。 …そして心臓に白木の杭が穿たれるのに弱いのだと昼間に教会で僕に教えてくれた。
うちにある吸血鬼について記された書物にも共通する事項はあったから、僕はあの人を信じたい。 ―頭の片隅にでも置いておいて。
[彼が身を守れるよう、吸血鬼に対抗する手がかりを伝える。 吸血鬼について記された書物は此処にある。 シメオンが求めれば、頁を開いて該当の箇所を見せるだろう。]
(54) 2013/09/02(Mon) 16時半頃
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[そして、攻芸の経歴を捏造する。 彼は流離い人であり、吸血鬼と戦った経験もあるようだった。問題はないだろう。]
…彼は吸血鬼を対峙する仕事をしているらしくて、サイモンの事も調べていたんだ。 それでサミュエルが怪しいと言って、僕と別れた後に彼の元に行ってしまった。 もし攻芸さんが無事に帰ってこられなかったら、彼に返り討ちに遭った可能性が高い。
[本当は、サミュエルの吸血鬼の気配を察知して彼に告げたのは自分だ。 ―拳を強く握りしめる。]
その時はサミュエルを疑うしかない。 …僕も、疑いたくはないけど。
(55) 2013/09/02(Mon) 16時半頃
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…信じて、くれるかい?
[昔馴染みを疑え、と自分は彼に言っているのだ。 獣の本能はそれが真実だと告げている。
青年は不安の入り混じった視線を彼に向ける。]
―僕は攻芸さんと協力して、村を守る為に尽力するつもりだ。 父さんたちの残してくれた書物で、多少の知識はあるからね。
[村を守る為に、自分も戦う。 その決意を口にした。**]
(56) 2013/09/02(Mon) 16時半頃
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[シメオンは笑い飛ばす事もなく、自分の話を聞いてくれた。 自分にはそれだけでも十分ありがたい事だ。 獣としての感覚を、上手く置き換えて説明する事が出来ないのは自分の無力。
彼を、村人たちを守らねばと強く望む。 何をするつもりかという問いには青年は淡い笑みを浮かべたまま答えない。 けれど無茶はしないように、と釘を刺されれば、青年は苦い笑みを浮かべ。]
…努力はするよ。
[けれど約束は出来ない、と暗に示す。 昼間に攻芸が言ったように最悪、相手の命を奪わなければならない。 ましてや青年にとっては初めての戦闘となる。 自分が無傷で帰って来られるとは思っていなかった。]
(103) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[自分の言葉へのシメオンの反応は、人外とそうでない者の区別を知る手立てのない村人としては当然のものに思える。
だから青年は淡く微笑んで、彼の頭にそっと手を伸ばし…金色の頭を優しく撫でる。]
うん…、それで良いよ。
聞いてくれてありがとう。 −十字架は持っている? 持っていないなら、寄り道はせずに真っ直ぐに帰ること。 どうか君も、闇夜には気をつけて…。
[気付けば、夜の眷属の時間になっている。 彼が吸血鬼に襲われたりしないだろうか。 あれこれ問いを投げ掛けつつ、不安げにシメオンを見つめる。]
(104) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[本当は、シメオンをこの場に留めておきたい。 そうすれば自分の手で守る事が出来るから。 −けれどそれは只の自己満足だ。
自分がサミュエルの手によって告発されている事を、青年はまだ知らない。]
−シメオン…。
[最後にもう一度だけ、と手を伸ばして彼の頭を撫で。 名残惜しげにその手を下ろす。]
おやすみなさい。
…気をつけて帰るんだよ。
[そう言うと、寂しげな笑みを浮かべて彼を見送った。*]
(111) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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[シメオンの姿が獣の目でも見えなくなるまで見送った青年は、居間に戻る。 そして血石と対峙した。] …何か手掛かりでもあればいいんだけど。
[禍禍しい雰囲気を纏う血石に恐る恐る触れ、目をそっと閉じて意識を集中させる。
−獣の感覚で何かを掴めないか、と思ったのだ。]
(112) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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[視えたのは、血石が出来た時の記憶。
−サミュエルともう一人、男の姿が見えた。 その顔は…。
青年はじっと目に意識を集中させる。 現実の閉じられた青年の瞳の色は深紅に染まっている事だろう。
−それは誰だ。
男の髪は金髪。 けれどシメオンではない。 纏わり付くような吸血鬼の気配は、サミュエルに感じたものよりもずっと濃い。
それを払いながら、青年は相手の顔を見ようと目を凝らす。]
(117) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[−そして。
求める男の顔が闇から浮かび上がる。]
(118) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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ルー、カス…
[故郷に帰ってきた彼の姿は青年はまだ目にはしていない。
けれど面影は確かにあった。 間違いない。]
…君なのか…。
[何処かでもう一人は外部の人間であって欲しいと願っていた。 よりによってルーカスとは。
彼と仲の良い兄弟であるベネットの顔が頭に浮かべば、青年は苦悶の表情を刻む。
そしてのろのろと血石から手を離した。]
(119) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[青年は、そっと閉じていた瞳を開けた。
獣の本能は宿敵の姿を認識して猛る。 それを鎮めるように、は、と浅く息を吐いて青年は呟く。 瞳は深紅に染まっていた。]
…守らなきゃ。
でないと。
[村の人々が血を吸い尽くされてしまう。 そう考える青年は拳を握り固めた。 戦闘の経験はなく吸血鬼の認識は書物頼りだ。 けれど]
刺し違えてでも、いい。 僕が守るんだ。
[人狼も吸血鬼も、この村には必要ない。]
(122) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[生まれた子が代々人狼となるバートレット家は、人の中で暮らす故にしばしば宿敵である吸血鬼と出会い、戦っていた。 それが元で亡くなった者も存在する。
彼らは常に人の中にあり、人を喰らいながらも、自分たちの住まう土地の者を外敵から護ってきた。
その行動は、彼らの命を奪う事への贖罪のようなものかもしれない。 自己満足だと言われても仕方がないが…彼らは彼らなりに住まう土地の人間たちを愛していた。
青年の前の代では、青年の父・アルフレッドが吸血鬼と対峙している。]
(125) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[それが起きたのは、まだライジがこの世に生を受ける前の事。
対峙した吸血鬼は…アルフレッドの友人だった。 都会で仕事をしていて帰省してきた友人を出迎えた時、アルフレッドたちは互いが宿敵である事を直感した。 気付いてしまえば、昔のようには戻れない。
アルフレッドには当時、結婚を約束していた女性がいた。 友人にも家族があった。
互いに等しく未来があったが、彼らに宿る魔物の本性は二人に戦えと迫った。
彼らは村人たちに悟られぬよう、闇夜の中で対峙した。 −生き残った方が永代この村を守っていく、と取り決めを交わして。
その結果…友人の方が倒れ、その骸は闇に葬られた。 数年後、友人は死亡したと見なされ、空の柩で行われた葬儀にアルフレッドは参列した。]
(131) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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[アルフレッドが、息子に吸血鬼に気をつけろと言いながらも対処する術を教えなかったのは、その一件があったからかもしれない…。]
(132) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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/* ごめんなさい。 思った以上にいられました。
(-67) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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