17 吸血鬼の城
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/* 城主組@襲撃中 ローズ組@食餌中
ヘクター+トーニャ+ドナルド→食堂 グロリア以外の残り→食堂
こうか……。固まってるなあ、どうしよう。 グロリアでもいたらいいけど、いないかどうか。
(-22) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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─客室─
[兄の遺体から離れ、仮初の静謐が支配する客間の一室。 喧騒が届くのも未だ、物言わぬ影の用意したらしい紅茶を口にしながら、ぼんやりと古びたペンを手元で弄んでおりました。]
………、っふ…。
[ペンを見れば、思い起こされるのは遠い思い出。 軽やかな銀の羽根と交換に兄が手にした古びたペンは、ところどころ柄の塗りが剥げるほど
──兄が常に、身につけていたものでした。]
(34) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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……。
[はたり。 流れ落ちるものを拭うことなく、思い起こすのは翡翠の瞳、兄の最後の姿、天上の青、案ずるように掛けられた薬屋の青年の声。>>2:223
どれほどの時、そうしていたでしょう。 やがて顔を上げ、流れ落ちたものを丁寧に拭き取りました。 そうして真紅のドレスの胸元に、似つかわしくない男物のペンを差したのです。]
(35) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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泣くのは──、これが最後。
……見守っていてね、お兄さま。
[きゅ。と、ペンを右の手でロザリオのように握ります。 そうして瞳に強い色を浮かべて、仮の自室を後にしました。]
(36) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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/* www心底行き先に迷い過ぎて困る。 空き部屋が少ない、少ない が…!
廊下で足の遅い人を捕まえてみる?
(-26) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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─廊下─
[廊下に歩み出ますと、ざわざわと落ち着かぬ人の声が響いています。 時折聞こえてくる大きな声、あれは怒声でしょうか。>>29
迷い、歩みが変えぬままに廊下を進んだのです。 その先に、幾人かの気配がざわめいています。]
…マーゴットさまですの?
[黒髪の少女の背に声をかけます。 漆黒のドレスは変わらぬまま、けれどヴェールは白い顔を覆ってはいないようでありました。]
(45) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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花売り メアリーは、小悪党 ドナルドの姿を壁際に認めて一度瞬く。
2010/06/22(Tue) 00時半頃
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─廊下─
[バタバタと駆け去る音が聞こえます。 そうして、それを見送る幾人かの姿もまた。]
マーゴットさま。 ああ…。
[彼女の表情に、先程の出来事が知られていたのだと知るのです。 はしばみ色の瞳を伏せ、胸元のペンを一度指で触れました。>>54]
──…お気遣い、感謝致しますわ。
[けれどもそれ以上感情を乱すことはせず、まっすぐに黒い瞳を見つめて、僅かに哀しく微笑みました。 そうして、その場の見慣れぬ面々へも視線を巡らせたのです。]
(63) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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ごきげんよう。
…お加減でも優れませんの?
[壁に凭れるように座り込むドナルドの様子に、僅かに小首を傾ぎます。>>47 どこか痛みを堪えるようにも見えたのは、光の齎す錯覚でしょうか。
細い眉根を寄せ、片手をひらりと上げる隻眼の男性の顔を少し覗いたのです。]
(69) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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─廊下─
……。マーゴットさま。貴女にも。
[祈りの声に、小さく膝を折って礼を返します。 痛々しいほどに儚げな白い顔に、毒の痕跡はありません。
けれども、尚もその唇と爪の先に散った鮮やかなまでの薄紫色が、奇妙に目を引くのです。
──平穏を祈る言葉は、胸の中にもうひとつ。 祈りを呟くように、胸元のペンを握り締めたのです。 今は何処にあるかも分からぬ、翡翠の君に。]
(82) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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お風邪…ですの?
[ドナルドの言葉に、ことりと小さく首を傾げます。>>79 冗談のように軽い口調、けれども真実息苦しくはあるようでした。]
あっ…、無理をしては。
[立ち上がる様子に慌てて声をかけかけ、その視線の先につられたように目を遣ります。 廊下の先、ここまで声は届かぬものの、不穏な空気は伝わってくるようでした。]
(87) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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/* 位置関係が分からない。
廊下ってのは、食事の間に超近いのかどうか! ヘクターは居残ってたと思ってt
むずかしい!ww
(-40) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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よくない、こと…。
[ドナルドの言葉に、咄嗟に兄の面影が脳裏を過ぎります。>>97 僅かに顔が青ざめ、そうして小さく首を振りました。 胸元のペンを護符のように握り締めます。]
イアンは…サイラスさまは、ご無事でしょうか。 お2人に、用があったのです。
──…けど。
[廊下の先、黒薔薇の従者に対する背は記者のものでしょう。 案ずるように視線が再び向かい、やがて聞こえた軽口にくすりと笑みが零れました。]
送り狼は、ご自分のことを送り狼だなんて言いませんわね。
(103) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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─廊下─
──、そう。 イアンは、きっと…無事ですわね。
[廊下の先を眺め遣る、それは勘。>>116 兄の死を目の当たりにしての、吸血鬼の流儀に対する朧な理解。]
っ、そんなわけでは…。
[言いかけ、本気の言葉ではないことに気付きます。 隻眼が思いのほか優しく笑うのにつられて、同じように笑みを返しました。]
…わたくしはメアリー、ですわ。どうぞお気をつけて。
[名を名乗り、歩み去る後姿をそっと見送ります。 そうして「食事」の間へと向かおうとはせず、静かにドレスの裾を返したのです。**]
(128) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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/* なんだtt
逢引邪魔しちゃ悪いと思って!!! 見に行こうかな☆
(-86) 2010/06/22(Tue) 15時半頃
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─廊下─
もう…、これ以上は。
[血腥い食事の間に背を向け、ドナルドと別れて薔薇の仄かに香る廊下を歩きます。 食事の間、そこで起きたことの──犠牲になった者の気にならぬわけではなく、ただその惨劇はまだあまりに生々しいものでありました。]
(232) 2010/06/22(Tue) 16時頃
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無事で…いてください。
[いつかの言葉。>>2:120 呟いた言葉は、記者へと向けた遠い返答。
そうして、もう一人。 同じような言葉をくれた人がありました。]
───あなたも。
[捜し求めたのは、静かな気遣いをくれた薬屋の姿。>>2:223]
(233) 2010/06/22(Tue) 16時頃
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花売り メアリーは、長老の孫 マーゴの声は未だ聞こえず。
2010/06/22(Tue) 16時頃
花売り メアリーは、水商売 ローズマリーの面影を脳裏に描いて、ふ…と、目を伏せました。
2010/06/22(Tue) 16時頃
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─廊下─
……っ…、あれは。
[咄嗟に、廊下の角に身を滑らせます。 物陰からそうっと見遣った先に見えたのは、酷く物騒なその姿。>>216]
何をするつもりなの…?
[口元に手を当て、呟きます。 彼が向かう先──あちらは、客室の並ぶ方ではないでしょうか。]
(236) 2010/06/22(Tue) 16時頃
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…、まさか。
[絶望に囚われた人間の行く先を、誰が知り得ましょう。 けれども行いの想像するには易く、慌てたように廊下の一角で真紅のスカートが翻ります。]
殺し合いなんて…っ。
[想像は足を速めさせます。回り込んで、先へ。 やがて客室の見えて来たとき、先程の男性の姿はまだ見えていないようでありました。]
(237) 2010/06/22(Tue) 16時頃
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─廊下─
はっ……あ…。
[廊下を走り、息が切れます。 どくり、どくりと心臓が脈を打ち熱い血を巡らせるのです。
───彼らにはもうない、赤い血を。]
……。
[髪を整え、真紅のドレスへと手をやります。 廊下で身なりを整えて顔をあげますと、ひっつの部屋の扉が開いているのが分かりました。]
(242) 2010/06/22(Tue) 16時半頃
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あの…サイラスさま。いらっしゃいまして?
[こんこん。
来訪を知らせるべく、扉の横の壁を叩きます。 あまり良い音は出ませんでしたから、そのまま思い切って声をかけたのですが、]
────…?マーゴットさま?
[その場の様子に、ぱちりと瞬きます。
見れば見慣れた薬屋の姿はそこになく、黒い天鵞絨に紫水晶を止めた背の高い男性の姿が、ひとつ。丁度顔は見えなかったのですけれども、彼に対するようにしてベッドの脇に座り込んだマーゴットの姿は、良く廊下からも見えたのでした。]
(246) 2010/06/22(Tue) 16時半頃
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………っ!!
[鮮やかな紅玉の瞳を向けられた瞬間。>>247 思わずハッと息を呑み、はしばみ色の瞳が大きく見開かれました。
押し黙るその姿、身に纏う衣服も──何よりも、その気配を変えたサイラスの前に、思わず呆然と立ちつくしたのです。]
な──…。
[ゆるり。視線を巡らせますと、マーゴットの蒼褪めた白い顔が見えていました。]
(250) 2010/06/22(Tue) 17時頃
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花売り メアリーは、薬屋 サイラスの転がした薬に「あ…」と声を上げてしゃがみこみ、
2010/06/22(Tue) 17時頃
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…、サイラスさま。
[手の中に転がり込んできたのは、淡い菫の色の粉薬。 それをそっと握りしめ、そうしてもう一人の娘の顔を見返しました。]
マーゴットさま…、……。
[鋭い制止の前に部屋に足を踏み入れてしまったことが申し訳ないのか、この場に行きあってしまったこと気掛かりなのか、もはや自分でも判然としない心もちで、ただ情けない顔をマーゴットへと向けたのです。]
(252) 2010/06/22(Tue) 17時頃
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/* 誰か城主さまに飴!っていうか、赤多弁ですね…。 これは赤ログ楽しみ、wktk
サイラスさんの中のお方に、とても見覚えあるような気がします。 あとはさっぱり分からないけど!
ユリシーズさんとヘクターさんに絡めてないのがざんねんむねん。
(-92) 2010/06/22(Tue) 17時頃
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─サイラスの部屋─
あ…っ…
[ふわり。と、華奢な身体が揺らぎます。>>254 それへと両手を差し伸べ、とん。と、共に縺れるように壁へと背をつきました。
縋るように倒れ掛かった彼女の、肩口に感じるのは僅かな震え。 泣き崩れるのを堪えているのだろうかと思われるのは、先に兄を失った自らにその姿を重ねる所為。]
…大丈夫。だいじょうぶ、ですわ…。
[ひどく空虚な慰めの言葉を呟き、その身体を抱きしめます。
……いいえ。 支えを、温もりを必要としたのは、自分自身であったのかも知れません。]
(259) 2010/06/22(Tue) 17時頃
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……、サイラスさま。
[無言のうちに、退室を促す黒い背中。 けれども、その姿がひどくもの寂しげに見えましたので──
片手に薬を握りこみ、震える声で問い掛けたのです。]
あなたは、……。
[口にしかけたのは残酷な問い。 その問いの向こうにある現実の冷たさに口を噤み、逡巡するように沈黙が落ちます。]
(260) 2010/06/22(Tue) 17時頃
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─────…。
[拒絶の言葉に、その先が続けられることはありませんでした。 きゅ。と握った掌の中、渡された薬だけがひやりとその存在を伝えるのです。]
…、…わたくしは「諦めません」わ。
マリーねえさまも…あなたも。
(263) 2010/06/22(Tue) 17時半頃
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…、…マーゴットさま…。
[涙声にくぐもる彼女の声を聞き、一度瞳を僅かに伏せます。 小刻みに感じる震えは、彼女のもの、そうして「あの時」の自らのもの──
今は震えを押さえ、蒼褪めた顔を上げて変わり果てた青年の姿を、強いて目を逸らさずに見つめ続けておりました。]
……、行きましょう?
[問いに返す答えはなく、ただ静かな声で促したのです。]
(266) 2010/06/22(Tue) 17時半頃
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お薬──…
…ありがとうございます。
[ただ、それだけを薬屋の青年の背へと投げかけました。]
(267) 2010/06/22(Tue) 17時半頃
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─廊下─
あ…っ
[マーゴットがへたりこむのにつられて、同じく廊下にしゃがみ込みます。
ふらりとひらいたのは、真紅と黒の花2輪。 薄く重ねられた絹が、かすかな衣擦れの音を響かせました。]
──…、マーゴットさま…。
[詳しくは知らずとも、きっと大切に思うお方であったのでしょう。 声に気遣いの色を乗せ、彼女の白い顔を覗き込みました。]
(270) 2010/06/22(Tue) 18時頃
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花売り メアリーは、良家の娘 グロリアの声に振り返り──
2010/06/22(Tue) 18時頃
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…まあ、バイルシュミットさま。
[その姿は、宴の始まりを告げる白薔薇の広間で見かけた女性のもの。 すこし驚いたようにはしばみの瞳を瞬き、そうして困ったように眉を下げました。]
大丈夫、だいじょうぶですわ…ただ。
ただ… すこしだけ、驚いただけ。
[泣き笑いに似た表情を向けたのです。]
(271) 2010/06/22(Tue) 18時頃
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────…。
……、兄の。
[潤む瞳で細い声を押し出すマーゴットの前で、そっと、ドレスには不似合いな古びたペンを胸の前で握ったのです。]
兄の──望み、でしたの。
[彼が求めたのは、黄昏の城に活けられた一輪の薔薇。 遠い記憶をよすがに、自らの命を賭けて望んだただひとつの花。
問いに一度目を伏せ、自らに言い聞かせるように口にします。>>272]
(275) 2010/06/22(Tue) 18時頃
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…ええ、本当に。
ほんとうに「ここ」は、空気が良くありませんわ。
[ハンカチーフを差し出す彼女の面影に、噂に聞く気狂いの影は見当たりません。 案ずる様子で声をかけてくれた彼女に、ほんの僅かに微笑みました。]
バイルシュミットさまは…いかが、なさいまして?
[騒ぎを離れ、ひとり歩く彼女へと首を傾けました。]
(276) 2010/06/22(Tue) 18時半頃
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不思議な場所…、ですの?
[グロリアの言葉に、ことり。と、首を傾けます。>>278
彼女の中の言動のおかしさ、その内実に気付くとなく、ただ忠告を忠告と受け取って、ひとつ素直に頷きました。]
─…バイルシュミットさまも、どうぞ、どうぞお気をつけて。 わたくしは…、もう……
見たくは、ございませんわ。
[何を、とまでは口にせず、ただじっと視線を合わせたのです。 傍らでマーゴットが長い溜息を落としますのに、痛ましく眉を曇らせました。]
(281) 2010/06/22(Tue) 18時半頃
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[かたり。
扉が閉まる音に、同じく視線を巡らせます。 みますと、この先を拒絶するかのようにサイラスの部屋の扉がきっちり閉じられておりました。]
…ええ、そうですわね。
[胸元に大切にペンを差し、淡い菫色の薬を掌の中に握りしめて立ち上がります。]
───…。
[気遣わしげな視線をマーゴットに向け、そうしてグロリアの提案に頷き…最後に少し、首を傾けました。]
(283) 2010/06/22(Tue) 18時半頃
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執事さん…?
[ぱちりと瞬いたのは、執事という言葉と人物像が繋がらなかった所為。かの「従者」と得心すれば、僅かに顔が曇ります。
あの時目にした白薔薇の顔。 疲れたように見えた顔を思い返し、密かに息を落とすのでした。]
そうですわね、それに─…。
[言葉の最後は、ごく小さく消えました。
2人にしたがって、足を踏み出します。 お茶の席、出来ることなら「吸血鬼」を「戻す」術を問い掛けてみる、その*つもりで*]
(285) 2010/06/22(Tue) 19時頃
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──…いいえ。
[囁くような声に>>284、ふわりと柔らかく微笑みます。 差し伸べられた手に、そっと淡い菫色の薬を握らせました。]
… これを。
[咄嗟に振り仰いだ彼女の顔は、丁度光の影になって見えませんでした。 ですから、結局彼女がどのような表情でかの薬を手にしたのかは、見えないままであったのでございます──**]
(286) 2010/06/22(Tue) 19時頃
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─廊下:少し前─
え…、マーゴさま…っ!?
[遠く響いた物音に、くるりとマーゴットが踵を返します。>>305
───危険。 傍らで零されたグロリアの呟きに、胸が騒ぎました。>>310
ふと脳裏を過ぎるのは──、]
(395) 2010/06/22(Tue) 23時頃
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だ…め……
[物言わぬ、兄の姿。 ふるり、と首を振って僅かに後ずさります。
今はまだ、この手に何の力も持ってはいない。 わたくしは踵を返し、別の方向へと歩き始めたのです。]
(396) 2010/06/22(Tue) 23時頃
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