184 【肩書遵守】Lunatic Nights in Heathling
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― 墓地・番所 ―
[厭世家の死体が発見されるのと丁度同じ頃。 フランシスカ、そして出会ったペラジーと別れ、墓地へと帰り着き、自らのすみかである小さな小屋へと戻った彼女は、突然瞳を見開いた。]
…………にい、さま…?
[声無き声が聞こえたのだ。 老若男女、生者も死者も、入り混じった声が。 その中に、混じって聞こえたのは、彼女が最も心許す声。――欲望を満たす獣の声。]
(45) 2014/07/09(Wed) 22時頃
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[声無き声が彼女に告げたのは単純にして残酷な真実だった。彼女が悟っていた真実。いままでずっと、眼を向けてこなかった真実だった。 けれど、その声は彼女の頭をがっしりと掴み、前後に揺らして耳元で怒鳴る。
目覚めろ !! おまえが慕う男は 化け物 なのだ !!]
…………ひっ、 兄様……にいさま、
そんな、嫌…、いや、いやぁぁぁ!
[胸元に拳を握りこみ、祈るように深く深く抱え込む。 そのまま床に崩れ込み、膝をついてしまった。]
(47) 2014/07/09(Wed) 22時頃
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いや…… いや… そんな、の、 ああ…っ…
[涙が次から次へと流れだしては止まらない。 肩で大きく息を吸って、吐いてを繰り返す]
………っひ、 ひうっ、ぅっ、…んっ、
[止まない嗚咽が彼女の息を奪う。過呼吸。苦しくて苦しくて、視界が真っ白になる。 上半身が床に崩れ落ちる。 銀髪を冷たい床に広げたまま、彼女は意識を飛ばした。*]
(48) 2014/07/09(Wed) 22時頃
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[怖い。怖い。怖い。 恐ろしい。恐ろしい。 人間の本能が拒絶反応として表出する。 震える彼女はまるで猛獣に狙われた小動物だ。
――けれど。
歯を食いしばりながら、彼女は必死に首を横に振ろうとした。
ろくでなしなんかじゃない。 あなたは。私の。大切な。]
(*0) 2014/07/09(Wed) 22時半頃
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………にいさま…
[意識が深みに落ちる直前、 彼女はうまれてはじめて、「声なき声」を囁いた。*]
(*1) 2014/07/09(Wed) 22時半頃
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― 翌日:商業区 ―
[賑やかな大通りの隅。 彼女は花壇の端に腰を下ろして、通りすがる人々を眺めていた。 会いたくて、ただひと目姿を見て、変わりないことを確かめて安心したくて。
けれどしばらく眺めていても、往来の中に求める姿は現れない。 その代わり彼女の耳に届くのは、人々の噂。
『人狼が現れた』 『この街の誰かに、男が喰い殺された』
さざなみのように広がっていく噂を耳にして、また涙がにじみ出す。 泣き腫らしたまぶたがすでにひどく重いというのに。 彼女はハンカチでそっと目元を拭った。]
(128) 2014/07/10(Thu) 22時頃
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/* (個人的には、それは、いう必要は、無いかと……。 >今日はネイサン噛めない)
(吊り票は寡黙に集中するのかな?とも思いますが ちょっと読めませんね) (どうなってもリカバリはできますから 自然のなりゆきに任せたいと 墓守は思います…)
(*16) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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/* うーん。うーん。 メモで襲撃相談は、個人的に全く好みではない。のです。
(-44) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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/* (えいやっっっ)
・赤 基本ロールオンリーでお願いします。(襲撃相談も可能な範囲ロールで) が、リアル事情等でどうしてもロールにしづらい相談がある場合には、中身記号を付けての最低限の中身会話をしても構いません。
(wikiより、貼り付けました。ご確認、いただきたく)
(*18) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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[名を呼ばれて、弾かれたように顔を上げる。 長い前髪の下から相手の姿を認めて、肩をこわばらせた]
……っ、 ラルフ、…さん
…違、います。 私が、一方的に…… 待って、
[応える声が引きつる。 それ以上話せばまた息が出来なくなりそうだったから、膝の上で拳握りしめて、無理矢理に黙りこんだ。 俯いたまま問いかけた]
…………うわさを、お聞きになられました、…か?
[いつもの彼女には世間話などする習慣はない。 ラルフ相手には、自ら話題を投げることもおそらくはじめてだった。]
(133) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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/* ヘクターさんかっこいいなぁ。 ほれぼれするぜ。
(-52) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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[路地裏の殺人と人狼、ラルフが口にするのを聞き、もう自分の胸に据え置いておける問題ではないと彼女は悟る。 もし、人狼ならば。人を襲う獣ならば。ぐるぐると渦巻く感情を、きつく目を閉じて抑えつけて。 しばしの沈黙の後、顔を上げる。]
もし、もしの話です、 ら、ラルフさんなら、 大切な人、秘密、知った…ならば、どうされますか
[腫れた両の眼はラルフを真っ直ぐに見る。 しゃくり上げるように引き攣りながら問いかけた。]
たとえば、もし、 その人が…人狼……だった、 なら……。
[しおしおとしなだれる花のように、背中が丸まる。 声も同じようにしぼんでいった。]
(144) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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/* 占ネイサン 霊ヘクター 狩ペラジー 聖メアリー かな? ネイサンのは騙りの可能性もちょっと考えつつ。
(-53) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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/* Q.なぜ兄様の襲撃ロールに悶え転がっているようすを独り言に残さないのですか A.うるさいからです
(-54) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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[問いかけておいて、顔を上げる勇気は無かった。 俯く彼女は、自らの発言をラルフに気味悪がられることを予期していたし、期待していた。けれど、相手の反応は彼女の思惑とは大きく外れ]
はなし…… …を。
[俯いて、目をぎゅっと閉じて。 両手を祈るように握りこみながらラルフの言葉を聞く。 いくつかの言葉を、自らの唇で繰り返した。]
(162) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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………罪を、償う…
[けれど、その言葉だけは彼女は理解できなかった。 彼女が幼少を過ごした「あちら側」では、生きるための略奪など日常茶飯事だった。 彼女のために犯されたいくつもの罪の上に、今の彼女は生きている。 ならば――獣が獲物を喰うことの、いったいなにが罪なのか?
彼女は目を開いた。 視界の目前に男の顔があって、背筋をびくりと震えさせた。 けれど、合わされた視線は外さぬまま]
生きたい …と
願うことは、罪。ですか……?
(163) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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[彼女は不意に立ち上がった。 大丈夫。涙はもう流れない。 ストールの端を握る手は、真っ白になるぐらい握りこんでいるけれど。]
あり、がとう、…ございました、 …失礼、します
[ラルフに向かって一礼する。 するり、合間を抜けて、夕闇の道を歩き出そうと*]
(166) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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