162 絶望と後悔と懺悔と
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[なのに今、真弓の手はひどく冷たい気がする。>>*219 謝罪に首を振り、手の甲をさすっていると、 彼女を連れて行こうと、後から人がやってきた]
だめ。
[それを制する自分の声も、どこか冷たい気がした。]
……大丈夫、真弓ちゃん。 いなくなったり、しないよ――大丈夫。
だから、行って、おいで。
[しかし、家族に傾ける時には変わらず温かく。 安心させようと、一度手を握って、湯に向かわせた]
(*222) 2014/02/09(Sun) 17時半頃
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/* >>*221 真弓ちゃんがガチの傾城になったよ!
という周君への報告 */
(-177) 2014/02/09(Sun) 17時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/09(Sun) 18時頃
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[給仕から血を差し出されることがなくなり、 周囲に『動く血』が放たれるようになってから、 一時、少年はぴたりと食事をやめた。>>*196
狩りやすいと見なされ初めに与えられた子供達を、 決して襲おうとはしなかったのだ。
耐えて、耐えかねて、初めて意志で手に掛けたのは、 いつだったか家族の陰口を叩いていた大人の男だ。 卑怯にも足音を殺して後ろから襲った。
初めて命を選んだその日、意外と呆気なくて 誰にも何も言えなかった]
(*223) 2014/02/09(Sun) 18時頃
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[故に、己の周囲に大人が配されるのは早かった。 体が変わった分、箍になるのは心の方で、 敵意を向けて来る者の方が襲いやすかった。
――故に、己にとって『人間』は、 己と家族に敵意を向けて来る者なのだと、
少しずつ、少しずつ――
染み込んで、そして上達は早かった。]
(*224) 2014/02/09(Sun) 18時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/09(Sun) 18時半頃
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[やがて黒百合から本格的な訓練を受けるようになる。>>*199 披露された怯える人間達に、眉を顰める少年は 畏れ多くも、儀式を施した主に口を挟んだ]
……それは、――いやです、
自分の罰、は、自分で…………っ!
[言うが遅いか、問答無用で刺し貫かれる少女に、 今度こそ言葉を失った。>>*201 強くかぶりを振る。
嫌なら真面目にやることだと、真紅が笑っていた。]
それなら、――お願いが、ありま、す。
うまく、できたら…………外に出させてください。
(*225) 2014/02/09(Sun) 18時半頃
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[願いが興をそそったか不興を買ったか。
いずれにしろ、手を変え品を変えて賜る洗礼を 死にもの狂いで受け入れる以外に道はない。
敷かれた道を斃れるまでゆくしかないのなら、 それはただ、家族のためにゆきたい、とだけ]
(*226) 2014/02/09(Sun) 18時半頃
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[されど、柊。
心の臓を服従に巣食われながら、
鬼を刺す木は雪深く、息をひそめている**]
(*227) 2014/02/09(Sun) 18時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/09(Sun) 18時半頃
明之進は、ミナカタの背に、少しは追い着けただろうか――**
2014/02/09(Sun) 18時半頃
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/* >>393 家族を助けるではない所に胸が熱くなるな。 */
(-178) 2014/02/09(Sun) 19時頃
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/* >>398 下げたwwwwwwww そこは命を頂く大切さを教えてくれていいところ!!!
明之進とサミュエルはままならない仲か。把握 */
(-184) 2014/02/09(Sun) 19時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/09(Sun) 20時頃
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―回想・サミュエルについて―
[目を泳がせたサミュエルの言葉に、一拍おいて>>398 深く深く首を傾げる。 ――別に、野菜は嫌いではない。 その一言が咄嗟に出ない性質だった。
それに加えて、明之進はあまり頭がよいとも言えず、 恐らく孤児院の中でも、ものを知らない子供だった。
かつて、母は明之進をあまり外に出したがらなかった。 外へは必ず母と一緒に出て、友達という存在も覚えがない。
皿から鍋に戻していくサミュエルの背中をひたすら見つめ、 後で養母さんにお小言をもらったのは言うまでもなかった。
多分サミュエルも、皆に好き嫌いをさせないようにと 養母さんからのお願いが行っただろう]
(410) 2014/02/09(Sun) 20時半頃
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[『いいがら、野菜をぐえ』>>198
やがて彼の野菜攻勢は手を変え品を変えて始まった。 残さず食べた方が喜ぶのだという事も知った。
なんとなく、それまで明之進の中で宙に浮いていた 『いただきます』と『ごちそうさま』が 畑で屈んでいるサミュエルの背中にぴとりと着地して、 野菜が嫌いな子供達もきちんと食べられるだろうかと 最後までじっと見守っているようになった*]
(411) 2014/02/09(Sun) 20時半頃
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/* >>389 しかしこの振り良いよなあ、好きだ
こう、何も言わずに城を出ようとしたから 他の吸血鬼には逃げようとしたように見える、というのと、 点数を下げる為に敢えて始祖に報告する、というのと、
村側に提示する事で後の絶望展開を想像させるというこの。
この……ぱんださんのドS */
(-189) 2014/02/09(Sun) 20時半頃
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/* バックスタッバー路線はリッキィと被るか。
じゃあ正攻法でザクザクいこっかなー、 武器は身体能力任せで良いから短剣系で。 */
(-190) 2014/02/09(Sun) 20時半頃
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[家族の様子を訪ねて回ると、リカルダは決まって 大丈夫だと主張して振る舞った。>>*229 少しでも笑顔が増すように、時々手を握った。
最後まで耐えた真弓は砕けてひかる氷になった。>>*221
理依や直円を訪ねる事は出来ただろうか。
零瑠が血を見て倒れなくなったと聞いて、 少年は少しの安堵を抱いたけれど、 彼自身は、それをどう思っているのか。]
(*237) 2014/02/09(Sun) 21時頃
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/* >>*235 似合いすぎてこわい 綺麗な薔薇が棘で人間をズタズタにしますの図 */
(-195) 2014/02/09(Sun) 21時半頃
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[そう言えば、この城に来てから初めて、 少年は自分ひとりの部屋をもった。
最初は四六時中を母と共にし、 孤児院では近い年頃の子達と寝起きしていたから]
ひとりだと、時々、暇だから、 ……時々で良いから、遊びに来て、くれる?
[家族には、そうお願いしてみた。 いつしか自然に、彼らには形見の事を打ち明けても良いと、 もっと言うと、打ち明けておきたいと思うようになった。 どこか、予感めいていた。]
(*241) 2014/02/09(Sun) 21時半頃
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[ある日、理依が真弓に声を掛ける。>>*239 めっきり口数の減った彼が珍しいな、と思ったら、 それは狩りの方法についての話題。
けれどせっかく話をしているならと、 歩み寄って耳を傾ける。>>*240]
(*242) 2014/02/09(Sun) 21時半頃
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[誰かが話している時、会話の狭間でじっとしている、 これは昔から変わらない。
何もして来ない人間が死ぬのは可哀想だけど、 家族に悪意を向ける人間には当然の報いを降らせる。 そういう事だと思っていた。]
(*246) 2014/02/09(Sun) 22時頃
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/* それなりに成長しても良いらしい。 ……見た感じ今の絢矢と同じくらいと言うのも 熱くて良いなあって思い始める中身。 */
(-197) 2014/02/09(Sun) 22時頃
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―ある日、自室にて―
……良い機会、だから、真弓ちゃんにも、見せるね。
[願いに応じて部屋を訪れてくれた真弓に告げて、>>*248 厚いカーテンをぴったりと閉じて蝋燭を灯す。 彫金の傘を被せると、部屋の陰影が深くなる。
懐から手鏡を取り出した。 裏面の花鳥図を指で撫でて、くるりと返す。
包む巾着は新しい、やはり上質のものに替えられて、 あの日、血に汚れた形見は引き出しの奥に仕舞っていた。
蝋燭の光をあてて暗い壁に向ける。]
(*251) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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――きれい、でしょう?
昔、隠れ切支丹が……お祈りをするために、 こういう細工を、使ったそうだよ。
[それはただの鏡ではなく、鏡面のごく僅かな歪みによって、 繊細な光の形をなすもの――
柊、ではない。牡丹の紋様だった。
それが意味するところを、今の持ち主は知らない。 知る筈の誰かのやさしさだけが朧に、雪の下に在る。*]
(*252) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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理依君、に? ううん――
僕は……難しい、んじゃ、ないかな。
[同じように苛烈な過程で練り上げられてきたものの、 明之進と理依の間には血の壁がある。>>*250]
……でも、練習なら。してみても、良いかな。
[案外、他の吸血鬼と組手するよりも良い練習かも知れない。
最近は安定して勝てるようになっていた。 始祖に献上するものの品定めにも同行させて貰えるよう 黒百合に願い、少しずつ叶うようになって来ている。
――ここまで、五年かかった。>>*254]
(*256) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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/* 白黒の娘を侍らせてお父様超ご機嫌じゃないですかー っていう感想が脳裏をよぎった。 */
(-205) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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―初陣の前―
[召喚を受ける時は必ず、黒百合の後ろや、 理依や真弓や零瑠よりも下がった位置につく。>>*263
この習慣は、心臓の巣食いとともにすぐに覚えた。 不要な言葉も発しない。]
……承知しました。
[和装をすることは昔から変わらないが、 腰にある短剣は西洋の趣を備えている。]
(*265) 2014/02/09(Sun) 23時頃
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/* うん、ずんだ大福うめえ(深夜に何食ってんだ) */
(-213) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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―回想・リカルダについて―
もちろん……夜でも、良いよ。一緒に寝る?
[眠りたいのに眠れない事があるのだと、察する。>>*260 自分が傍にいる事で、少しでも安らげるなら。 手を握り、頭を撫でる事が許されるなら。 形見の手鏡の事も、そうした晩に彼女へと教えた。]
――うん。
[リカルダが手を伸ばす時、どこかこわごわと尋ねる。 だからいつも、笑みを浮かべて許し、両掌を差し出す。 そうして、]
痛くは、ない? 痛くないなら……大丈夫だよ。
リッキィは大丈夫。
[尋ね返すのだ。*]
(*277) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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―回想・真弓について―
うん。 ――お母さんの、形見だったんだ。
[壁に近付く真弓によく見えるように、角度を変える。>>*268 何か祈るのかと尋ねられて、こくりと頷いた。]
……家族が皆、無事で、ありますようにって。
祈ってる。
[揺れる火には温度があった。 滑らかな頬を優しく照らしている。]
そう言えば、牡丹は、紙で折れるのかな……?
[彼女の部屋に散らされる千代紙を思い出す。 もし作れるのなら見てみたい、と願った。*]
(*280) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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/* 因みに「柊」ではなく牡丹の「紋」様 という表現を踏まえまして、 牡丹が何処の家紋かと言いますと、……
という、ご落胤に関するふわっとした種明かしを しておきますね。
流石に菊桐葵には手を出せなかった */
(-214) 2014/02/10(Mon) 00時頃
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――はい。
[出立するところ、零瑠に呼ばれた。>>*281
主である黒百合が己を呼ぶ様子がないのを見ると、 彼の元に控える。]
(*283) 2014/02/10(Mon) 00時頃
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/* くそーこれ 突っ込んで死んでも良いし突っ込んで殺しても良いし、 裏切って殺しても良いし裏切って死んでも良い
どのルート選んでも薔薇色じゃないですかー! あと時間がいくらあっても足りませんでしたこの48h! 凄い全力でやったけど足りやしねえ! */
(-216) 2014/02/10(Mon) 00時頃
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