52 薔薇恋獄
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紅子さんが一緒って……。 たしかに、紅子さんは賢いですけど……けどですねぇ……。
[むーっと眉を寄せ、紅子さんを見るが。 珀が消えたのが、腕の中からだと言われると、目を見開いて顔を上げる。
本当なら、確かに、誰かと一緒にいようが居まいが、同じ事だが……]
…………。
[暫し考え込み、溜息をつき]
耀君に任せます。
[今の彼には、自分の言葉は届きそうにはなかったから]
(30) 2011/05/22(Sun) 01時半頃
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[無言のまま、去ってゆく耀と紅子さんを見送る。
彼らの姿が見えなくなった後も、部屋の中には戻らず。 誰かから声がかかるまでは、じっとその場に佇んでいるだろう**]
(34) 2011/05/22(Sun) 01時半頃
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─ 自室前 ─
[百瀬達の姿が見えれば、そちらへと視線を向ける。 無事だったことに、安堵の笑みをうかべるが、自分から話しかけに行くことはしない。
結局、部屋の中に1人で戻ることになる]
(57) 2011/05/22(Sun) 09時半頃
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─ 自室内 ─
[殆ど思考が巡らぬまま、室内でぼんやり佇んでいると、誰かが壁を叩く音がして、振り返った]
……耀君なら、部屋に、戻りました。
[抑揚無く、事実のみを告げる]
で。 鳴瀬先生は……。
[ちらりと右足に視線を向ける。 先程よりひどくなっている足に、ぴくりと眉が跳ねた]
(61) 2011/05/22(Sun) 09時半頃
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[無言のまま、治療の道具を揃えはじめる]
───そうですね。
[雷の事を言われれば、そうとだけ。
そして仕度が済めば、先程まで耀が寝ていた布団を示し]
そこ、座って。 足を伸ばしてください。
(63) 2011/05/22(Sun) 10時頃
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/* この圧倒的な眠気……!
(-37) 2011/05/22(Sun) 10時頃
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[ひどく熱を持ってしまっている患部を、スプレーをかけて良く冷やし、拭き取ってからテーピングと、また先程と同じ手順を繰り返す]
先生、知ってますか。 捻挫は癖になるというのは、本当ですよ。 靱帯がね、伸びたままになってしまうんです。
[声に普段の柔らかさはない。 視線は、患部のみへ向けられる。 鳴瀬の顔は見ようとはしない]
(67) 2011/05/22(Sun) 10時頃
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[微かな震えが、指先に伝わってくる。 そのたび、胸に刺すような痛みを覚えたが、すべて押し殺し、淡々と治療を続ける]
戻ったら必ず、整骨院に行ってください。 私にできるのは、あくまで応急処置ですから。
[そして治療を終えたところで、漸く顔を上げて鳴瀬の顔を見て]
終わりましたよ。
……。 ───ねぇ、先生。
先生は、私が耀君を部屋に帰したことを、責めはしないんですか?
[問いかけるが]
……鳴瀬先生?
(74) 2011/05/22(Sun) 10時半頃
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───先生っ!
[不意に揺らいだ鳴瀬の身体を、反射的に受け止める。 眠ってしまったのだと気付いたのは、耳に寝息が届いてだろうか]
先生……疲れてるんですね。
[溜息をつき、鳴瀬を布団に横たえようと、体制を整える。
けれど、抱き締めた両腕を離すことができない。 柔らかな髪が頬に触れ、風呂あがりの香が鼻孔を擽る]
なに、してるんでしょうね……私は。
[耳に届くほどの心音。 動けない。
このまま───離したくはない
折角、ずっと隠したままにしておこうと思っていたのに……]
(77) 2011/05/22(Sun) 10時半頃
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[───自分が、異性より同性に興味があると気付いたのは、たしか23歳くらいの時だったろうか。
当時、付き合っている彼女も居た。 とはいっても、それはほぼ一方的なもので、此方はといえば、好きか嫌いかで言えば好き……という程度だったのだが。
ある日、サークル仲間との飲み会で、酔っ払った先輩に戯れにキスをされた。 酔い任せの悪ふざけなど、別に珍しいことではないのに。
なのに、彼女と口付けた時よりもずっとどきりとした。 ただ驚いただけだろうと思ったが……翌日になっても、忘れることができなかった。
なんとなく。 自分が、女性との付き合いに積極的になれなかった理由は、そこにあるような気がした]
(81) 2011/05/22(Sun) 11時頃
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[結局その後、彼女との関係は自然消滅。 飽きられ、放置され……気付けば彼女に別な男ができていた。 けれど、少しも悲しいと思わなかった。 友人に彼女のことを聞かれた時も、まるで他人事のように「恋人ができたらしい」と言った。
……以来、気になる相手は、同性ばかりとなった。
しかし、生来の性格が邪魔をして、それを口にすることはできなかった。 誰にも言わず、気付かれずに終わった恋は、はたして何度あっただろう……。
だから。
この恋も、また───秘めたままで、終わらせるつもりでいたのに]
(83) 2011/05/22(Sun) 11時半頃
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……今度ばかりは、ちょっと、無理かもしれませんねぇ………。
[留められそうにない。
もし、この想いを告げてしまったら、二度とまともに顔を合わせられないかもしれない。 けれど、今までのように、何も言わずに後悔するよりは───]
………好きですよ。
[眠ったままの鳴瀬の耳には、届かないかもしれないが。 抱き締める腕に力を込め、呟いた]
(85) 2011/05/22(Sun) 11時半頃
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/* ここで、誰かドアをバーーーーーーーーーーンってしないかなwww
(-42) 2011/05/22(Sun) 11時半頃
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/* 寝てたり起きてたり、が、正しい。
ねむー……。
(-45) 2011/05/22(Sun) 14時半頃
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─ 自室 ─
[「好きですよ」と、言葉を紡いですぐだったろうか。 鳴瀬が目覚めたのに気付いたのは]
あぁ、すみません……。 ……起こしちゃいましたか。
───……。
[身体を押され、引き剥がされれば、一瞬瞬きはするものの、さして驚いた風もなく、素直に鳴瀬から身を離し]
…………聞こえちゃい、ましたか……。
[ばつが悪そうに、ぽつりと零す]
(113) 2011/05/22(Sun) 18時頃
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[鳴瀬に「すみません」と言われれば、静かに首を振り]
いえ……。
先生が、謝るような事じゃありません。
[常識的に考えれば、引かれるのは当然のこと。 鳴瀬の性癖など知るはずもないから、その、当然の反応をされたものだと思った]
すみません……。
やっぱり、そうでしょうね……。
[哀しげな笑顔を、鳴瀬に向ける。 立ち上がって手を伸ばせば、引き止められたかもしれないけれど。 そんなことは、する気もなかった]
(114) 2011/05/22(Sun) 18時頃
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…………。
[2度目の「すみません」に頷いて。 ドアの閉まる音を、静かに聞く]
……。
……フラれました、ね……。
[ぱたりと、仰向けに倒れ込んだ]
(115) 2011/05/22(Sun) 18時頃
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───。
[見上げた天井に、また、あの女の顔が見えた気がした。
けれど今は、何をする気にも、何を言う気にもなれず。 無言のままで、目を閉ざした**]
(116) 2011/05/22(Sun) 18時半頃
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/* おもしれーくらいにすれ違うなここらへんwww
(-60) 2011/05/22(Sun) 19時半頃
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/* ごめんね。
表はこんな切ない展開なのに、裏でケラケラしてて、ごめんね。
(-61) 2011/05/22(Sun) 19時半頃
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スティーブンは、セシル(鳴瀬)のことを、仰向けに寝転んだままぼんやりと考えている。
2011/05/22(Sun) 20時半頃
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/* ベネット織部って、なんかの芸名みたいね。
さて、復帰するかー。
(-80) 2011/05/22(Sun) 22時頃
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[───暫く眠っていたらしい。
両腕を振り、反動をつけて起き上がり、窓辺に歩み寄ってみる。 雨足は、更に強くなっているような気がした]
……謝っておいた方が、いいですよねぇ。
[おかしな事を口にしてしまったという自覚はある。 それに、この大変な時に、更に鳴瀬に負担をかけるようなことをしてしまって、一体どうするのだと]
…………。
[先程の件を思い出せば、足は重いが。 それでも、鳴瀬の部屋へ向かおうと、動き出す]
(157) 2011/05/22(Sun) 22時半頃
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スティーブンは、セシル(鳴瀬)の部屋の前に着くと、深呼吸してから、ノックした。
2011/05/22(Sun) 22時半頃
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先生、いますか?
───あぁ、開けたくなければ、そのままで。 一言、謝りにきただけですから。
[壁に額を付けたまま、部屋の中に向けて語りかける]
(159) 2011/05/22(Sun) 22時半頃
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/* あれー?(・ω・ )
(-90) 2011/05/22(Sun) 23時頃
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[少しだけ驚いた。 拒絶されても仕方ないと思っていたから]
そうですか。
じゃあちょっとだけ、失礼します。
[そろりと扉を開き、そのまま閉めず、中に入る。 奥までは行かず、手前の方に膝立ち気味に座り]
……すみません、先程は。
なんというか、その……とんでもないことを言ってしまって。
(169) 2011/05/22(Sun) 23時頃
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[鳴瀬の視線に合わせるように、膝立ちから正座して]
何故って。
普通、気持ち悪いって思うでしょう。 同性から……それも、同僚からそんなことを言われたら。
[申し訳なさそうに視線を下げ]
だから本当は、ずっと隠しておくつもりでいたんですけどね。
(177) 2011/05/22(Sun) 23時半頃
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…………え?
[思わぬ告白に、少し変な声になった]
ぁ……そうなんですか?
鳴瀬先生も……。 はは………。
[緊張が、一気にとけた。 つい、気の抜けたような笑い声が漏れる]
よかった。
それじゃあ私、ただ、フラれただけなんですね。
(183) 2011/05/22(Sun) 23時半頃
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/* あれ? 今日はてっきりドナプリかと。
(-108) 2011/05/22(Sun) 23時半頃
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あぁ……。
[鳴瀬先生には、気になる相手がいる。 そう知れば、少しだけ哀しげな笑みを浮かべて頷いて]
なら、仕方ないですね。
……十分ですよ。 それだけのことを、言ってもらえたんですから。
(189) 2011/05/22(Sun) 23時半頃
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スティーブンは、徐々に涙声になってきた。
2011/05/23(Mon) 00時頃
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[堪えきれなくなった涙は、眼鏡を外してパーカーの袖で拭い取る。 眼鏡は、そのまま膝の上へ]
鳴瀬先生を振るなんて、そんな、勿体ないことをする人がいるんですか。 はは……っ。
[つとめて、明るい表情を作ろうとするが、やはり少し涙声になってしまう]
えぇ……。 好きですよ、先生のこと。
若いのに、しっかりしてるところとか……でもじつは、そうでもないところもあったりとか……。
(201) 2011/05/23(Mon) 00時頃
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