151 雪に沈む村
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―回想・工房―
[種火の話をした後か前か。 男はドワーフに切り出す。]
なぁ、爺さん。 頼みがあるんだが…
[言いながら、ぽり、と首の後ろを掻く。 それから前へと差し出した掌に、深紅の鱗が数枚、乗っていた。 男の掌の上で、鱗はぐんと本来のサイズに戻る。 男は片手で悠々と支えているが、一枚一枚が軽く鉄板のような代物である。]
こいつで、ガキどもに、ブーツでも作ってやってくんねぇか?
[長く付き合いのあるウォーレンは知っているだろうが、男の鱗は、男自身の炎を使えば鉄のように鍛えることができる。 冷めれば牛革の様な手触りになるが、そこには悪しき物を打ち払う加護が宿り、また優しい温もりを生むのだった。 男の意思を伴わねば鱗は剥がれ落ちることはないが、気まぐれな男がそれを提供することは珍しい。 炎への耐性も高いため防具にも適しているのだが、滅多なことでは提供されない、貴重な物である。]
(7) 2013/11/24(Sun) 14時頃
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いや何… 今年は、あいつ、トニーとギリギリまで遊びたいだろうからさ。 多少でも、な。
[あいつ、が指す相手は明白だった。 男はあの龍の“子供”を、何とはなしに気にかけていたのである。 断られてしまえば無理にとは頼まないが、そう大変な作業でも無いはずだ、引き受けてくれることを期待した。
余りの鱗は好きにして良いと言えば、報酬代わりになったろうか?]
(8) 2013/11/24(Sun) 14時頃
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―回想・工房>>28 ジリヤ―
[こちらが爺さんに頼みごとをする前だっただろう。 彼女に火種の話を持ち出されれば、あぁ、とすぐに合点が行く。]
あぁ、そうだったな…
[呟くと、指先に炎を灯すのだった。 その火種をドリュアスに差し出せば、くいっと首をかしげるようにして口角を上げる。]
はいよ。 後は、任せて良いんだろう?
[火種を提供するのは全く区ではないのだが、その扱いとなれば、どちらかと言うと破壊専門の男の得意とするところではない…早々に押し付けるが勝ちだろう。 ドリュアスの方も、それを知ってか知らずか手早く処置をしてくれるのだった。
…いつ見ても、見事だ。 あんな精緻な魔法は男には扱えない。]
(49) 2013/11/26(Tue) 00時頃
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―回想・工房>>10 ウォーレン―
[要件が終われば、工房を後にしようとする。 段々と勢いの増す雪を見れば、速いところ眠る準備も整えた方が良いだろうと思った。 それと…眠る前に、会っておきたい相手がいたから。
長い時をくり返しくり返し生きてきた男にとって、一年の眠りなどはそう大きな意味をなすものではないのだが、今年辺りは、もしかするともしかするかもしれない。 そう、漠然と思う。]
じゃぁな、爺さん。 恩に着る。
[ブーツの件を快く引き受けてくれた相手にそう挨拶をすると、工房を辞そうとして…ピエールの店に行くことを聞けば、軽く頷きのみを返したことだろう。]
(50) 2013/11/26(Tue) 00時頃
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―回想・夜・レストラン―
[ウォーレンの言葉を誘いと受け取り、ピエールの店へと顔を出す。 特別何かを食べるという事もないが、ドワーフと酒を酌み交わしたかもしれない。 勧められれば何かを食べることもしただろう。
男にとっての食事とは、完全に娯楽行為でしかなかったのだが。
そうして夜も更ければ、独り、山へと姿を消すのだった。 この冬を、眠って過ごす場所を見つけるために。 その巨大すぎる身体故、男はこもることのできる洞窟などは持たなかったのだ。]
(53) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
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―朝―
[何とかその巨躯の収まりそうな場所を見つけて一晩、過ごしてみる。 その場所に満足が行くと、男は再び村へと姿を見せるのだった。
男の歩みは迷わず、昨晩過ごしたピエールの店へと向かう。 男がその気配を間違えることは、絶対になかった。 店へと入れば、彼の姿を目にする。
カルヴィンも、ウォーレンも立ち去った後、一人残っていたであろう、老龍。]
…やぁ、爺さん、久しぶりだな。
[男はどこか、懐かしむような、慈しむような、柔らかい表情を目元に浮かべる。 同じ龍である以上、己よりずっと昔から生きてきた彼は、男にとっては敬い慕う対象であったのだ。]
(55) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
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なぁ、爺さん。
[穏やかな口調で話しかけつつ、老龍の向かいの椅子に腰を下ろす。 老龍が覚えていたかどうかは分からないが…男にとっては前の生、転生前にも男は彼に会っていた。 それは、一度や二度ではなく、繰り返した生の中で度々、彼に会うことはあったのだ。それはどんな状況であったか、その時どんな姿であったかはわからない。けれど。 いつも変わらず、男の方が後に生まれ、そして先に死んでゆくのだ。]
…また、先に逝きそうだよ。 この冬は超えられると思うが…万一もありうるかもしれねぇ。
[そう、ぽつりと漏らす。 肉体の死に対して恐怖や忌避はまるでない。 けれど…どうしたって何か思わずにはいられないのだった。]
もし、春になっても俺が降りてこなかったら…きっとその時だったんだと思ってくれよ。 でも…また、会いに行くからさ。
[そう、小さく笑って見せた男の言葉は、もしかしたら老龍にはたわごとに聞えてしまったりするのだろうか。 なんにせよ、自己満足ではあるのだが…]
(56) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
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[老龍以外には、別れのような言葉を言うつもりは無かった。 まだその時ではないかもしれなかったし、転生というものを他の者がどう受け止めるか分からなかったからである。 死ぬのとは少し違う、しかし相手によっては湿っぽくなってしまう。 それを男は嫌った。
老龍と何らかの言葉を交わした後で、男は再び山へと帰る。 そして、真の姿へと戻ると、その曲を山間に横たえた。 ゆっくりと閉じられたその瞳は、右は紅だが左は黄金。 何度生まれ変わって姿が変わっても、鱗の色とその瞳の色だけは変わらない。
畳まれた翼、ゆるりと丸められた尾の上に、しんしんと雪が降り積もる。]
(57) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
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[やがて、赤龍の鱗の上で一旦溶けた雪が、再び凍りつくと、巨大な赤龍は氷の中に閉じ込められた。
春が訪れ、暖かな日差しが氷を解かすまで、龍は静かに眠り続けることだろう。 誰にも妨げられることの無いままに…]
(59) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
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―回想:レストラン>>62 バーナバス―
[転生の時は、世の理に組み込まれた男には選べない。 生まれ変わるときも、空白の時間はさほど長くないとはいえ、やはり選べない。 そして、転生する時の姿も、場所も、また選べないのだ。 どこへともなく紅蓮の卵が現れ、そこから孵る。 そして、自由にどこへでも飛んでゆけるようになるには、数十年ほどかかる。]
そう…そうだな。 旅…そう、伝えておいてくれ。運命に導かれるまま、とでも。
[ほんの少し、寂しげな色が瞳に揺れればそう、言づけることにした。 それから少し考えて…]
もし、そうなったら… ウォーレンに、俺のやった種火を大きく燃やし続けてみてくれるように伝えてもらえねぇか。 もしかしたら…そこを目印に転生できるかもしれねぇから。
[それは、本能的な思いつき。 けれど、何故だか正しい気がして…]
(65) 2013/11/26(Tue) 01時頃
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[店を発つ男の背にかけられた言葉は、暖かな響きを帯びていて。 あぁ、会いに来て良かった、と男に思わせるのだった。]
おやすみ、爺さん…
[そう、小さく呟いた男の顔には、どこか穏やかな笑みが浮かんでいた。 体内に燃える炎とは別の温もりを胸に抱きつつ、赤龍は眠る…暖かな春を夢見つつ…]
(66) 2013/11/26(Tue) 01時頃
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