151 雪に沈む村
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―回想>>0:135>>17―
[案の定と言うかなんというか。 子ども扱いに憤慨の様子を見せる少年に、含み笑いを漏らす。 同族の“少年”とはまた違った種類なのだろうが、彼もまた、コドモらしい子供であった。 まだまだ甘えたい盛りなのだろう、しかし背伸びをしたい年頃でもある故に、何ともかわいらしい反応になる。
それを傍らの“少年”の分かっているようで、後押しするように、少年をけしかけるのだった。 こちらに送られる目配せも正確に読み取り。]
よっしゃ、来ねえならこっちから行くぞっと。
[にんまりとした笑みと共に、半ば大仰な仕草で少年を捕まえ、その勢いのままに高く抱き上げる。 先ほど“少年”にしたのと同様、肩の上に乗せれば、少年の視界はぐっと高くなったことだろう。]
どーよ? たっけーだろ。
[男は危なげなく少年の身体を支え、からからと笑った。]
(21) 2013/11/18(Mon) 18時半頃
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―教会>>0:140― [迎え入れてくれた男は、男自身にとってもどこか懐かしい気配を纏っていた。 チャールズは確かに人間だ、それは間違いない。 しかし彼の内には龍の血が流れている…それも、男と同じ一族の。]
良く言うぜ。 まだまだ死にそうもねぇ癖によ。
[くっくと喉の奥で笑いながら、室内へと入って行った。 暖かな空気が、少し肌寒い外と対比され、心地よい。 やはり元来鱗を持つ身である自分にとっては、寒さと言うのは中々に堪えるモノの様だ…たとえ体内で、確かな炎が燃え続けているとしても。]
しっかし冷えるな…あと数日ってとこか?
[何が、とははっきりとは言わないが、通じることだろう。 この村を深い深い雪に閉じ込める、仏の到来であるという事は…
勧められれば椅子に腰かけ、ふと雪のちらつく窓の外を眺めやる。 もしも室内に他に誰かがいたらば、すぐにそちらに目を向けて軽い挨拶を交わしたことだろう。 いなかったとしても、話しかけられれば視線はそちらへと向けられる。]
(22) 2013/11/18(Mon) 18時半頃
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