134 Dum fata sinunt vivite laeti.
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――僕は人狼だから。 嘘つきの獣だから。
ミナカタ、キミは正しいよ。
[獣の性もつ青年は密やかに紡ぐ。]
(*0) helmut 2013/07/28(Sun) 00時頃
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因果応報だ。 恨むなんてそんな面倒な事、しない。
[認めるような言葉は表には出さない。 どちらかといえば、出せない、と言った方が正しい。]
(*1) helmut 2013/07/28(Sun) 01時頃
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こんな中途半端な姿だから、届かない。 ――…大人になれたら、 言いたいことあったんだけど。
[背に受けた傷。 不利な状況はもう覆らないだろう。 シャツは血に染まるのか濡れた感触がある。]
かなわないな。
[何に対してか、そんな思考が漏れる。]
(*2) helmut 2013/07/28(Sun) 01時頃
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死にたく、ない、なぁ……。
[朦朧とする意識の中、聲が漏れて]
(*3) helmut 2013/07/28(Sun) 01時半頃
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[ぽたり、ぽたりと降るあたたかな雨。]
………。
[混濁する意識の中、彼女の呼び掛けが微か届いた。]
ジェニファー。 泣かないで。
[泣かせたいわけじゃなかった。 守りたい人だった。 彼女にとってはまだ子供と思えただろう自分。 届かぬはずの高嶺の花抱かれた青年は己の手に意識を向ける。 彼女の涙を拭おうと右手に力をこめるが、動く気配なく。
薄れゆく意識の中。 闇しか映さぬ瞼にさいご思い描いたのは、その花の笑み**]
(*4) helmut 2013/07/28(Sun) 02時半頃
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[壁に凭れる女性の隣には腰掛ける青年の姿がある。 壁に背を預け天を仰ぐ双眸は銀灰色。 柔らかな髪は赤みがかった癖っ毛。 器を失い魂だけの脆き存在は本来あるべき年相応の大人びた相貌。 背丈も隣に居る女性より、幾分高くあるが その姿は生者に見えるはずもない。]
――…こんな所で何してるのさ。
[掛ける声も僅かに低く落ち着いたものであるが 彼女の耳には届かぬのだろう反応はなく]
夜風で身体を冷やしてしまうよ。
[案じるような響きは夜風にのり彼女の耳朶を掠める。]
ジェニファー。
[少しだけ年上の彼女に抱いた想いは言葉にせぬまま名を呼んで。 夜が明けるその時まで見守るように傍に在る**]
(*5) helmut 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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[子供の悪戯のような、そんな誘い。 窓を開けたヤニクが人狼の仕業と察していようとは知れない。 分かっていてそうするなんて思いもよらなかったから 思惑通り事が運んだ事に安堵していたのを覚えている。
祭りの設営に勤しんでいた皆を纏めていた一人。 隣村の者でありながら其処に居るのが当然のように 村に馴染んでみえた年上の男の思いも知らぬまま 獣は彼の首に喰らいつく。]
ヤニク。
[獲物の名を刻むように獣は名を紡ぐ。 大人である彼が羨ましかった。 彼のように働き手として期待される存在になりたかった。 無理が祟り虚弱であった青年には眩しく見えていた。]
(*6) helmut 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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キミを食べればキミと同じようになれるかな。
[なれたとしてもこの村には居られない。 十年後に祭りの準備を率先して行う己を想像する。 実現するはずのない夢は命の音に掻き消えた。]
――――。
[異国の肌に異国の血。 その味に違いは知れない。 これまで喰らった獲物と同じく甘く馨しい血が喉を潤す。]
…………。
[事切れた彼の表情を獣は知らない。 己は生きる為に彼の命奪った事を刻むのみ。]
(*7) helmut 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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[――けれど。
同じ姿のものを。 同じ血が流れるものを。 どうして喰わねばならないのだろうと、思う。 生きるためと己に言い聞かせて同じ姿のものを狩る。
羨ましいと思った者の言葉も想いも知れない。 知らない方が心は痛まない。 だから己から彼に話し掛ける事もしなかった。 どうすれば彼のようになれるのか。 聞いてみたかったのだと己の心を知ったのは 動かなくなった彼の血肉を腹へとおさめた後だった**]
(*8) helmut 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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