162 絶望と後悔と懺悔と
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[『家族』は、もう……]
(*0) k_karura 2014/02/24(Mon) 00時頃
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――――――。
[呑み込んだ。]
(*1) snow03 2014/02/24(Mon) 00時半頃
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…………ひとりは、寂しいから
[生きて、と願う
幸せの最低限さえ望めないのが己の罪なら*]
(*2) snow03 2014/02/24(Mon) 03時半頃
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[『冀望』。―――『鬼』を『望む』。
鬼と共に在ることを望み。
鬼と為ることを望み。
鬼で在ることを望み。
鬼の為に在ることを望み。]
(*3) k_karura 2014/02/24(Mon) 11時半頃
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[聲は、聴こえない。>>*2
――けれど。]
(*4) k_karura 2014/02/24(Mon) 15時頃
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[微笑み目を伏せた明に]
ひとりは、寂しいだろ?
(*5) k_karura 2014/02/24(Mon) 15時半頃
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あき―……
[指が届かなくても。 聲が、髪を撫でることができるなら。 その目端を撫でることができるなら。]
(*6) k_karura 2014/02/24(Mon) 17時半頃
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……、多分、みんな同じだよ。
[自分が望むものの為に戦って、そして失った。 それを抉って何になる?]
でも、僕にとっては、リッキィがここにいてくれた。
[二人の間では、声が届く。 血が繋がっていなかった筈の家族の中に、 それが生まれて残ったように]
(*7) snow03 2014/02/25(Tue) 02時半頃
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だから、ひとつだけ、お願いをしても良い?
[これは、途方もない我儘で、 きっと誰にも許してはもらえない事だ。
多分、リカルダにとっても]
どうか、幸せになって。
[生きているだけではなくて。 いっそ、命すら擲ってしまったとしても**]
(*8) snow03 2014/02/25(Tue) 03時頃
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そん、なの―――、
[許していいはずがない。僕だけが幸せになるなんて。 そもそも、どうすれば幸せになれるのか、わからないのに]
それに、…明にーさんだって、したいこと、やったって、………。
[ああ、ひょっとしたら。 誰かの、――僕の幸せを願うことこそ明にーさんのしたいことなのかも。 でも、いいんだよ願わなくなって。だって僕はうまくやれなかったんだから]
だって、僕、明にーさんの分まで頑張れなかった。
[だから、――構わないで。 ほっといて。 そんな言葉が出てこなくて、やんわりと突き放すことしかできない]
(*9) Akatsuki-sm 2014/02/25(Tue) 21時頃
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……うん。 絶対ね、昔あった幸せは帰って来ないんだ。 それは"貰っていたもの"だから。
[これから先、かつての箱庭も、鳥籠もない。>>*9]
僕も、やろうと思ってる事があるんだ。 今はまだ後ろ向きかも知れないけど、少しずつ―― こうやって考えられるよ。
[離れていても繋がる力を得た事で、 自分はひとつの安らぎを思えるけれど、 それすら重荷なら、飛んで行っても構わないから]
だから、リッキィの、したいようにやってごらん。
(*10) snow03 2014/02/25(Tue) 22時半頃
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―回想・リカルダについて―
[刺突、あるいは斬撃。方向、距離、力の掛かり方。 踏み込んで詰める。 身長差で上から振り下ろした刃を、 交差した脇差とマインゴーシュががちりと受け止めた]
……うん。 上手。
[二刀が二人、四種の短剣。 同じ武器種、同じ血統に属することから 訓練で手合せをする事も少なくなかった。
ただ、己の手にある殺すためと傷つけるためと比べ、 彼女の手にあるのは、より身を守る意味を持つもので、 戦い方も自然、まずは傷を負わぬような方向を持ち、 ひそやかに、己は安堵を覚えるようになっていた。
それは、この小さな家族が傷つかないように、という 願いを強く持っていたからだ**]
(*11) snow03 2014/02/26(Wed) 03時頃
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僕からも、ひとつだけお願いがあるんだ。
[もしかしたら酷いお願いになっちゃうかもだけど、どうか、>>*10]
ひとりに、ならないで。 ……駄目だったら、僕のことを思い出していいから。
[この力は僕にとって、赤い血となり体中を巡って、 心すらも縛ってしまう鎖じゃない、――から*]
(*12) Akatsuki-sm 2014/02/26(Wed) 15時頃
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―――周。
……俺は、周が『お兄ちゃん』で良かったよ。 『兄』であることを押し付けてしまった感はあるけれど。
数ヶ月先に生まれてきただけなのにね。
(*13) k_karura 2014/02/26(Wed) 17時半頃
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ねぇ。 周がどうするかも、教えてくれる、だろう?
……『家族』なら。
[手を伸ばせない代わりに聲で触れる。 また逢えるかは分からない。 もう逢えないかも知れない。
けれど、また逢えたら良いと思う。 今度は戦場ではなく。 生きてて良かったと安堵するではなく。]
(*14) k_karura 2014/02/26(Wed) 17時半頃
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あまね。 辛くなったら、いつでも呼んでよ。
どうしようもならなくなったら……
(*15) k_karura 2014/02/26(Wed) 17時半頃
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[ ――…嗚呼、聲が―――――――
――――聴こえたような、気が して。*]
(*16) k_karura 2014/02/26(Wed) 23時半頃
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[紅鬱金の目には、今も変わらない主の姿が
―――映っていた。**]
(*17) k_karura 2014/02/27(Thu) 00時頃
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うん。何?
[互いのお願いを取り交わす声に訊ね返し、>>*12 一拍、間が空いてからの続きを聞いた。]
……、――
[どうして、と。 問う言葉は喉の奥につかえて出ない]
[理屈はそう。自分達はたぶん悪い意味で "ひとりでは生きられない体"だ。 だが、リカルダの願いの意味はもう少し難しくて]
ん。
[微かに頷くことでしか。]
(*18) snow03 2014/02/27(Thu) 00時頃
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…………ごめんなさい。
[誰にも言えなかった言葉は血に塗れて、 もう、どこで犯した過ちなのかも解らなくても]
(*19) snow03 2014/02/28(Fri) 00時頃
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愚かで醜くて哀れな可愛い可愛い私の家畜達よ。
────……忘れるな。鬼はお前達のすぐ後ろにいる**
(*20) pannda4989 2014/02/28(Fri) 00時頃
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