162 絶望と後悔と懺悔と
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[零瑠との間にできた、僅かな空白の時間。
――音が、止んだ。 視線だけで振り向いた先、ジャニスに迫る金色の影を見れば>>29 咄嗟に右の苗刀を投げつける。
狙いも何もないそれは、ただの足掻き。 故に当たることはないだろう。
…上手く動かぬこの身。 今は、ジャニスだけが”希望”だから。
希望を繋ぐこと。彼女を生かすこと。 それが今の、自分の役目だから――]
(+12) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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/* やっと! やあああっと会えた! 会えた! さあ脳内でクラッカーを鳴らそう
赤と青に挟まれちゃったのはエピ入り後ごめんねするレベルだけど
(-66) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[始祖から与えられた命は1つだけ。
穢れ知らぬ白を纏った守護部隊を殺す事。
呪詛とさえ言える始祖の紅の命に力の弱い鬼達は 彼らに襲いかかるだろう。
例え呪縛から解放された吸血鬼達がそこにいても。 始祖の眷属の鬼がいたとしても。
最上位にいる始祖の命は絶対で、 始祖やホリーの眷属達の力が上だと知ったとしても 理性を無くした亡者の様に隊員達に飛び掛かるだろう]
(118) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[零瑠から視線を外し、武器を投げたのは一瞬のこと。 されど始祖の血を受けた吸血鬼には十分すぎる時間。>>49
再び蹴上げた左の苗刀を慌てて右の手に納めるも、
――間に合わない。 そのまま懐に入られれば、刀は零瑠の肩口に埋まって動きを止め、]
………。
[刹那。何故か浮かぶのは、笑みだった。 左胸に突き刺さる終焉の音を、静かに聴く。
目の前は零瑠の左肩に塞がれて、ただ、 ――嗚呼、大きくなったな、と。
それでも今一度、 あの日の彼にしたように、ぎゅっと抱き留めてやろう。]
(+13) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[…しかし伸ばした左腕が零瑠の身体に回されることはなく。
力いっぱい引き抜かれた刃。 想いを絶たれた白装束に、慟哭の如く緋色が散る。>>50
結局。何一つ、叶えることはできなかった。 自分の中に、明確な答えも見出せぬまま。
…去来する想いは何であろう。
――絶望?後悔?…それとも懺悔?]
(+14) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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勿論。
[短い言葉で肯定する>>114。
どうしてそんなに何度も確認するのだろう。 不安なんだろうか。
そう思うからこそ、安心させる為に笑みは浮かべたまま。]
それとも……。
お前も、僕から家族を、お前を奪うのか?
[一緒にいられないという答えは、自分から家族を奪うということ。 解いた人参色の髪が、風に揺れる。]
(119) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[そうだ。奪われる前に。誰かに奪われる前に。 奪われないようにすれば良い。
円の冷たくなった手を握る。 なんだ。傍にいるじゃないか。 これからも一緒にいられるじゃないか。
こんな簡単なこと、何で気付かなかったんだろう。 取り戻したら、二度と奪われないようにすれば良いんだ。
奪われる前に。]
(120) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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もーわけわからんぞ、がんばる
(-67) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[……あぁ、だとしても。 最期に浮かべるのは、笑みでありたい。]
(+15) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[零瑠に向かって、紡ぎかけた言葉は音にならず。>>50 抱きしめようと上げていた腕は、僅かに彼の頭を掠め、
…揺らり融けゆく意識の逝く先は、 空の宵闇か、黄泉の昏冥か――]**
(+16) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[今のジャニスの迅さと力の強さは己が身を持って知っている。 砕いた筈の脚で駆け、追い付く実力は精神の強さもあるだろう]
お前が隊員で無ければ良い眷属になっただろうな。
[あの安吾と言う男と共に。 薄い笑みと共に零瑠と戦うジャニスの隙を狙うが、 命受けた鬼達の猛攻を潜り抜けた者達が姿を見せるなら そちらへ意識を向けるだろう**]
(121) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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でも、お前はそんなことしないよね。
[なんてことのないように、明るく告げる。 昔、思いついた遊びを一緒にしようと言った時と同じような口調。
円は人間でいる楔とジャニスへ言っていた>>4:151。 それは自分も同じだったのかもしれない。
ポケットに入れた瓶。直ぐに出せるように、服の上から確認する。]
(122) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[骨に罅かあるいは砕けたか嫌な感触が伝わってくるが 相手は知っている子供では無い、一匹の吸血鬼だ。 安吾とは違いなんの感慨も湧くことはなく、 冷淡に見上げる視線はどこか始祖にも似て。
>>112小太刀が上になる手を切り裂いても 命以上に重い相棒は手放すことは、無い]
(123) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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逃げる? リッキィを置いて逃げるわけない。
[ただ、本当に敵が来るなら円は此処に置いていけない。 円の身体を背負えば、聞こえてきた絢矢の声>>113。]
絢矢。お前、怪我は大丈夫か? 戻るの遅くなって悪い。
……明之進は?
[その姿が見えないと、周囲を確認した。**]
(124) 2014/02/20(Thu) 02時半頃
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/* 安吾おにーさーん!!!
えあぎゅう、いや、死に際の体をぎゅう!
(-68) 2014/02/20(Thu) 02時半頃
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うん。
["待ってる"と言う、家族の声に。]
――うん。
[ふたつ、頷いた。 刃を染める血を振り払って落とし]
(125) 2014/02/20(Thu) 02時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 02時半頃
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……いつまで生き残れば、充分生きた事になると思いますか?
[答えはないと知って問う。]
僕がしているのは、甘い事と面白い事と、 どっちに見えるでしょうね。
[夜襲に煙る空を見た。これが自由の色かと思うと、晴れない]
[自覚は在るかと己に問う。 もし、リカルダが本当に、誰の願いも、幸せの最低限も、 "生きて"というだけのことも嫌だ言う時が来たら、 きっと自分は、それを赦すだろう。 ――己は鬼を刺す木であって、 人と鬼とが相容れないのを知ってしまっているから]
(*30) 2014/02/20(Thu) 02時半頃
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[踵を返して後を追う後ろに、 残された道には点々と鬼の屍が川をなしている]
(126) 2014/02/20(Thu) 02時半頃
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[絢矢は気付く。]
円?
[キャロライナの背に負われた白の──
否、 赤に染まった特攻服の少女に。 その足元に広がる血溜りに。]
それより──キャロ、円は生きてる?
[>>124怪我の説明も 明之進が一緒でない理由も後回しで 二人と二つを前に、 絢矢は最も大事なことを尋ねた。]
(127) 2014/02/20(Thu) 02時半頃
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/* 右手踏んでて、その右手で足首掴まれたら逃げられないよなぁ。 だから、膝落とせば!って発想になった。
で、ジャニスは仰向けになってるんだよね? 右手踏まれたままで、それで左手が伸びてきたら、 こう胴体越えてくるわけだから、幾ら疾くても気付けそうな。
とまぁ、落とすだけ落として置いて。
膝打ちの反応を描写されなかったから、そこから直していこう。 うん。
(-69) 2014/02/20(Thu) 02時半頃
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リッキィ、絢矢!
[明之進が追い着いたのは、少し遅れての事。 それは恐らく、敵襲を警戒した絢矢達によって、 いくらかの吸血鬼が倒された後の事だろう。
キャロライナの姿も見えて一瞬の安堵を示す。 だが、どこかに避難するつもりらしい彼の背中に、 衣服を真っ赤に染め、動かない小柄な姿が見えて]
まさか――、円!?
[もう息がない。その事実がまざまざと突き付けられて、 またひとつ欠け落ちた希望に、立ち尽くす**]
(128) 2014/02/20(Thu) 02時半頃
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自由になる左手で、とか書けばよかったんだな反省
(-70) 2014/02/20(Thu) 03時頃
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…………時間がない。
[今からでも遅すぎるくらいだ。]
僕はあのひとの所に行くよ。
[そう言って視線を向けるのは、始祖の気配のある方へ。 これ以上、この連鎖を繰り返しては駄目だ。]
リッキィは、どうしたい?
[絢矢とキャロライナの傍にいる事だって出来る。 自分は寧ろ、そうして欲しかった――今でも本当に、 満身創痍の絢矢を戦場に戻したくない。
リカルダなら、彼女を引き留めて守ってくれるのでは、 そんな勝手な期待があったのは、否定できないけれど**]
(*31) 2014/02/20(Thu) 03時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 03時頃
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>>103>>111
[マユミから聞く零留のことは、 それがもし事実であるならば、ひどく哀しいことのように思えた。 周は供物とされたという。そして零留自身は、あのきんいろに愛されたいという]
――……周……。
[友達の名前をつぶやく。 周が眷属に成り代わる時も、見ていることしかできなかった。 きっと逆だったら。周は飛び出しただろう。 そう思えば、やはり周は、生きて帰るべき人間だった。 彼に比べて、自分は本当に、狡い。]
零留……。 もう、かわっちまったんだべな。
[そのことを再度叩きつけられるのは、きっと安吾の死を知る時]
(129) 2014/02/20(Thu) 09時半頃
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[そして、きんいろの気配が自分にもわかる距離の時、 ふと、止まり、マユミをみる。
それは周囲がぐるり、それまでにない殺気をもった吸血鬼達が取り囲んでいることを感じたから]
――……マユミ おまー、まだ見えないだが? でも、きっと見えないど、この先はいげねぇ気がするだよ。
[知っている、マユミは見えれば、自分を襲うことになるだろう。 どのタイミングで彼女は自分をその眸に映すだろう。 彼女の鋭い爪をこちらに向く瞬間を覚悟している]
でも、さっぎいっだ通りだ。 安心しろ。 おまーはおでが殺しでやる。
ただ、ちょっど忙しくなりそうだで。 大事なごど、先に言っとく。
(130) 2014/02/20(Thu) 10時頃
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――……おかえり。
おでは、お前を嫁にするだ。 おまーのとーちゃんに反対されでも、関係ねぇ。
いいから、うん、と言っとげ。
[可能性のない未来。そんなことわかっている。 でも、少しでも、本当にちょっとでも、 彼女の笑顔が見たいから。
マユミが最後に自分を見る時に、 少しでも幸せそうに微笑んでほしいから]
(131) 2014/02/20(Thu) 10時頃
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[あとは四方八方から寄る吸血鬼の群れに、 九節鞭を振るう。
最初はマユミを庇おうとして、 すぐに、それは不必要だと知る。
その動き、その妖気、 そう、対峙したから、わかる。
己が標的とした上級吸血鬼の動き。 ホリー・ニルヴァーナのそれと、寸分変わりないことを。
彼女は気がついているだろうか。 相対するものは気がつかざる得ない。
ホリー・ニルヴァーナがマユミの中で確かに生きていることを]
(132) 2014/02/20(Thu) 10時頃
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[吸血鬼の群れをかいくぐりながら、 その先のきんいろとジャニス、そして、零留の姿を発見するのに、 そう時間はかからない**]
(133) 2014/02/20(Thu) 10時頃
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/* はい、 さみーくんのどうでもいい独り言だんべ。のお時間です。 この前はうっかりDTということがバレました。
ところでさみーくん、本当は喋りをかえたかったようですね。 では、たとえば、あの発言、フツー言葉ならどうなるでしょう。>>130
(-71) 2014/02/20(Thu) 12時頃
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[そして、きんいろの気配が自分にもわかる距離の時、 ふと、止まり、マユミをみる。
それは周囲がぐるり、それまでにない殺気をもった吸血鬼達が取り囲んでいることを感じたから]
――……マユミ お前、まだ見えないのか? このまま見えないなら、この先どうなる?
[知っている、マユミは見えれば、自分を襲うことになるだろう。 どのタイミングで彼女は自分をその眸に映すだろう。 彼女の鋭い爪をこちらに向く瞬間を覚悟している]
でも、さっき言ったのは本当だ。 安心しろ。 お前は俺が殺す。
でも、もう、時間がないから。 いまから大事なこと、いうから忘れるな。
(-72) 2014/02/20(Thu) 12時頃
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