162 絶望と後悔と懺悔と
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[そう告げる理由を問われれば、 「彼は父に愛されたいのだ」とそう答えて、
そして絢矢、彼女のことは零瑠に伝えた、 けれどその身の限界のとうに超えたを伝えても、 彼は行動で何を示すこともなかった。]
……あまり絢矢を会わせたくないわね。
[小さな呟きは、素直な思いの言葉だ。 そうして、歩きながら戦の場は近づいて。 ――覗く、緋色の深遠より見返す瞳を感じるまであと僅か*]
(111) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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[――この名は鬼を刺す木であるから、尚鋭く。
自覚しろ、名は呪詛より深く身に刻まれている。
視界に姿を認めなければ、正しい矛先を自覚していれば、 例え守れなくても、せめて誤らずに済む。]
リッキィ、あと少しで。 ……もう少しで行くから、待ってて。
(*25) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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[主が飛び退き出来た間合いを、ジャニスに詰めさせてはならない。>>98
手首を踏む力が、案外弱かったのか。 靴底の下で曲がった手は、斧の柄を離し、零瑠の足首にと指が絡む。]
ぐ、うぅっ
[みしりと足首に衝撃が走る。口から溢れるうめき声。>>104 けれどこれは好機だ。身を崩すと見せ掛け、そのまま膝を打ち付ける。小太刀握る腕を振り抜く。
彼女の手首に刃はどれ程かかったか。 肉をたてずとも、目的は別。
重い三日月斧を、出来るだけ遠くへと―――とばす。]
(112) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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[小太刀を握る力は弱く 地を駆ける速力も万全には程遠い。
それでも下級の鬼や非純血の鬼なら 攻撃を躱しながら戦闘力を奪うだけの力は残っている。
そうしてどれほど走った頃か。 ある建物を過ぎた時、 視界に見覚えのある髪型が飛び込んで来た。]
キャロ!
[聞こえるよう声を張り、 その、向こうに──]
────リッキィ!!
[──五年前と寸分違わぬ、懐かしい姿を見た。]
(113) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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/* 座りながらなんだけどね。
自分の手首を踏んでみたんだ。 足の甲に触れるのが精一杯で、足首まで届かなかったよ……。
>>111 道中探したけどね。倉庫に居たら見つからない。
そして、合流したら、ジャニスさんが大変なのではないかと。
(-59) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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/* >>111 ボクももう正気の時にお兄ちゃんに会いたくない……。 再会のハードル上げすぎたよね……。
(-60) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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―――…本当に?
ニンゲンと吸血鬼、両方を敵に回すことになっても、奪わせない、気なの?
[もう、僕にかけられる言葉はそれしかなかった。>>99
僕がいつしか貼り付けていた仮面みたいな笑い顔じゃなくて、 いたって本気に見える笑い顔でそんなこと言うんだから、もう、どうしたらいいんだろう。
円を殺した奴は仮にもキャロライナにーさんにとっては味方、じゃなかったんだっけ?>>100 そうでなくとも僕が殺したことにしないとキャロライナにーさん、罪人になっちゃうのに。
何かが――、キャロライナにーさんの中の何かが、変わってしまってる。
にーさんが変わった原因があの時の僕の行動にあるとしたら、 やっぱりこれも、―――僕の罪、なんだ]
(114) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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/* >>106 あけぽんよりやれと言うあつりょくをかんじる気がする。 目潰しは、目に入るもの、という命令だったからだよ!
あともうちょっとサミュエルと普通に話したかったんだ*
(-61) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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/* リッキィが絶望ルートに突入したぞ……ざわ…… と言う事に気づいて敢えて絢矢を先行させる僕です */
(-62) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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守護隊なんて――…。
そんなもの、何の役にも……
[白い外套たち。>>*20 感傷も何もかも。過ぎた後に 安吾の遺体を見て思うのは、白にはやはり赤が良く映えるということ。
見回りと称しても、人の出入りに意識もせず、 助けて――と、裾握る小さな紅葉手を払い、 役に立たなかったのは―――…]
(*26) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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逃げて、にーさん。 ……生き残ってる吸血鬼が守護部隊を殺しに来る。
[僕は氷みたいに冷たい手で背中を撫でられてる気分を堪えて告げる。 “始祖様”から下された命令について。
ちょうどキャロライナにーさんが、赤くなった円の軍服から何かを見つけた頃だったかな。>>109]
僕は、なんとか従わずに済むけど、早く――――、っ
[懐かしい声が聞こえる。僕の名前を呼ぶ、声。>>113 声のした方を向いたら、]
(115) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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うん、姿勢がよくわかんねーな 仰向けにジャニス寝転がっていて斧持った右手をトレイルが踏んでいる ジャニス左手でその足(どっち)を掴んでぎゅっ そこからトレイルしゃがんで膝を(ジャニスの?)どこに(腕の上?)打って 小太刀は左か、えーとじゃあ左の手が切れるでいいのかな
(-63) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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―零瑠との対峙―
――「『家族』を守りたい。」>>34
[左手で鞘ごと零瑠を引き寄せて>>6:232、ぎりぎりとその均衡を保つ。 そして投げつけた問い>>6:240に返される答えを聞き、眉根を寄せた。
思い出すのは、ホリーの言葉。>>4:242 …「貴方がいくら拒んでも、大事な家族を殺すようにしてあげるわ。」と。
たしかに、そう言ったのだ。 笑いながら、それが愉悦であると示した。]
(+1) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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そうだな。永い事愉しませてくれたのはホリー。 次はお前達位か。
[ジャニスから飛び退いた直後、少し考えてから零瑠>>*22に返す。 ホリーと眷属達が仕えた時間の差は膨大だ。 だがその僅かな時間である眷属達が次に来ると言う位、 鬼達は始祖を恐れ諂っていただけなのだろう]
いや…一番永く愉しませてくれたのは。
[思い出す]
家畜達か。
[短い生の中、代を重ねて繁殖し、 芸術を残し抗って死んでいく]
確かに家畜は必要だ。
[呟いたそれは改めての認識だった]
(*27) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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…………。あ、――――アヤっ!!
[五年前に比べたら大きくなってて、しっかりした服を着るようになってて、 どこか、痛々しい姿の絢矢が、そこにいたんだ**]
(116) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[そういう奴らなのだ。純粋な吸血鬼というのは。 少なくとも自分が今まで出会ってきた彼らは皆、そういう思考の持ち主だった。
それは種の違いがもたらす感情、本能的なものなのか、 或いは、何処から来て何処へ行くともわからぬ、永い歳月を経て形作られるものなのか。
人間には伺い知ることのできない、深い闇。 …しかし彼らが残虐なのは、事実。
――そう考えているから、 この状況を楽しむ非情さ、残酷さを持つ始祖に味方する零瑠の願いは、どこか乖離して見えて。]
(+2) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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いやちげえ!!
(-64) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[主の命が下る。広がる。
まだ3人とも生きている。 『家族』と会い、話し、何をしているのだろうか。
零瑠の刃は安吾の血で濡れたのに。
そういえば、真弓は明之進とリカルダを探していた。 会えたのだろうか――…と、ふと思う。]
(*28) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[続く願望に>>35より一層、顔を顰める。 それに低く呟くように返す言葉は、きっとジャニスらには聞こえない。]
…それは、脅しか。 鬼と人との新しい世…それが叶わないなら、解放しない。 つまりはそういうことだろ。
ここで始祖に味方して、どんな世界を思い描いてるか知らないが。 おまえの我儘一つのために。 それが叶わないがために、どれだけ多くの人の人生が、命が犠牲になるんだ。
(+3) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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今の言い分だと、まるでおまえの一声であいつらが解放されるみたいじゃねぇか。
それができる立場にあって、それをしないのであれば。 …おまえに、今の俺とジャニスの行動を非難される言われは>>6:237、ない。
――本気で共存を願うなら、まずは自分の側から行動して誠意を示せ。
人に求めてばかりで、それがなきゃ動けないってなら。 おまえの望む世界は、永遠に実現しねぇと俺は思う。
…望みは。ただ冀うだけじゃ、ダメだろうが。
(+4) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[それとも何か。 こんなにも冷徹で、他者を心の底から愛でることも知らぬように見える始祖を、 人と穏やかに過ごす生き物に変えることができるとでも言うのだろうか。
――5年間。人にとっては短くない日々も、吸血鬼にとってはきっと、一瞬のこと。 たったそれだけの時間で、一体零瑠はあの吸血鬼の何を知ったというのだろう。
何が、そこまでしてあれを護らせるのか。 奴と共存をなどと口にするまでになるのか。]
(+5) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[生きてまた会えた。
相容れぬ敵としてではない、 ホリーの呪縛から解放されて 自由意志を取り戻した彼女と──。]
リ──────
[けれど──。
戦況を分析するのに慣れた眼は──
二度目の名を呼ぶよりも 幼いままの細い躰を抱き締めるよりも
──敵の襲撃を警戒し、 素早く周囲へ視線を配るのが先だった。]
(117) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[ただ望むだけなら、何ら変わりはしない。 そこへ、罪人と交換を>>36、と提案されて、内心で首を振り、落胆する。
始祖が目覚めてからというもの、若い子女の襲撃が多発するようになった。 狩にやってくる吸血鬼の言を聞いた者によれば、それは始祖に捧げる贄になるとのこと。
…吸血鬼にだって餌の嗜好はあろう。
処分に困ったモノ、腐った肉を与え、それを対等な『共存』であるとする。 ――人間であっても、耐え難いこと。 そんなことをあれが認めるだろうか?]
(+6) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[――わかっていない。自分の望みを口にするだけ。 ただ、願っている。大事なもの>>37が壊されないことだけを。
実現の手段の、なんと非現実的なことか。 そして罪人とて一人の人間。彼らの命をなんだと思っているのか。
始祖のことを想い、その生を願い、そのためになら他の犠牲も厭わない。
…先程、明之進は離れている間に変わったと思ったけれども。 一番変わってしまったのは、零瑠なのかもしれない、と。]
(+7) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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…よく、わかった。 おまえは、あいつの傍に居たい。何を犠牲にしてでも。
だがそれは、俺の望みとは相容れない。 だから、
[続く言の刃は、零瑠が引き継いで>>38。
――道は別たれた。 何を胸の内に秘めているのか、その経緯も過去も、互いに知らぬまま。
…後はただ、刃を向けるのみ。]
(+8) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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……待ってる。
[絢矢が来た。 明にーさんの言う「あと少し」を待ってる間に。>>*25
だからさっきも言ったことをもう一度繰り返して願いとする。 家族の何人かが久しぶりに揃ったその先に、どんなさびしい未来が待ってるとしても**]
(*29) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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手首踏まれてて抜け出してないのにどうやって相手の足首掴むよ
もしかして:既に妖怪
(-65) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[鞘が手放される刹那、瞬くように浮かぶ儚げな笑み>>45。
首を狙う膝は、本来なら怪我をした左腕の防御が遅れて当たるところだったが。 落ちかけた学帽を押さえる一瞬が、かろうじて安吾にも反撃の隙を与えた。
――こいつ。まだこんなもん、後生大事に抱えてんのかよ。
…過去の自分に、救われたか。
零瑠の手にした帽子を見て、思わず苦笑が漏れる。 道を違えることになってもそれを手放す気のない彼――それを喜びとした、自分に。]
(+9) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[勢いのついた膝蹴りは、首の代わりに左腕を強打して、]
……っ
[鋭い、神経への痛み。 戦闘中、痛みを忘れることは多々あれど、限界というものは存在する。
だから、次の零瑠の動きにも一瞬反応が遅れて、懐に飛び込むのを赦してしまう。>>45
――勢いよく駆けてきては、よく飛びついてきた。 低い位置からのその姿勢は、何故かあの日々に重なって。]
…あぁ。俺も、会いたかったよ。 ――『家族』、だからな。
(+10) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[あの頃、零瑠を抱き上げたのと同じように、腕を広げて。 しかし同時に、足元の、先程捨てた左の苗刀を蹴り上げる>>48
あの日を思わせる零瑠を、思いっきり抱きしめたい。 だが、この願い>>48は、叶えてやれそうもない。
伸ばされた彼の右腕を、苗刀が無情にも斬り裂いてゆく。]
(+11) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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