162 絶望と後悔と懺悔と
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[雛がここまで育つとは想定外だが、だからこそ面白い。 だからこそ、まだ。
人間は全滅させるには惜しい。
餌と言う意味だけでなく]
私を愉しませるのに、やはり必要だな。
[その意味を理解出来るとすれば、永い永い時を生きた 鬼だけだろうが]
ホリーと並ぶだけの鬼が横にいないのは残念だな。
……零瑠、お前はどちらの横に並ぶ? 真弓か、私か。好きに選べ。
[寂しいと言う感情は未だ知らず。 ただ、誰も横にいないのも退屈だと。 少しだけ思った。それだけだ]
(*35) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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!
[表の戦火に照らされ、暗い赤の双眸は逆光にも光る。>>112 意識を戻した絢矢に振り向く]
まだ、動かないで。無理に動くと傷が……
[余りに平坦な声に返すのは問いへの答えではなく、 キャロライナが戻るまではその動きを留めようとするもの]
(114) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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ねぇちゃんはどうしたいの? このまま人を殺して鬼の道を行く?
誰かの母親を殺して 誰かの子供を殺して 誰かの兄弟を殺して
あの金色の吸血鬼を護るの?
[吸血鬼の理など知らない 呪いの存在など聞いてはいない]
もしかしたら…ねぇちゃんたちあいつからお互いの命を盾に脅されてるのか? それならあいつを倒すから。
[ここで停まれと暗に諭す]
(115) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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―戦場―
[地に倒れているのは、人と、鬼と。 真弓に告げた言葉を思い出す。]
守護隊と俺達との戦いが避けられぬものなら、 周を、他の奴に殺させたくはなかったから……
[家族である彼を。]
だから……初めは、殺そうとしたんだけど、ね。リッキィの顔を思い出したら、
[緩く首を振る。――…出来なかった。それに、自分の為に生かす方を選んだ。 そうして、『奴隷』という言葉に眉を顰め。
邪魔だと一閃する刃の。 その先に、主の姿を視認する。
近く建物の上から資材でも落とせないか。]
(116) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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ここでなにをしているの。
[表情は凪いで、 ついさっきの苦悶さえ嘘のように 静かな声で問いを繰り返す──けれど。
額に滲む汗が、消え去らぬ痛みを物語る。]
(117) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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[キャロライナの過ぎていくのを、 言葉なく眼差しを伏せて見送り]
……そうね、 お姉様の血はわたしの中にある。 でも、父の呪縛に抗えるかは――。
これは、私がお姉様に託されたものだけれど。
[その短剣の刃を抜いた、 輝きに感じるだろう恐れ、魔を屠る力。 避けた袖、覗く己の腕に薄く刃を充てて見せる。 その赤くついた筋は何時までたっても塞がらない。 ――ニルヴァーナ、涅槃の銘を持つ刃]
あなたは役立てることが出来る?
[問うて、少しずるい聞き方かもしれないと気づいた]
(118) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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――……、ありがとう。
[僕は相変わらずうまく笑えないままだけど、明にーさんにそう言われて気が軽くなった。>>*31]
頑張れると、いいけど。……にーさんの分まで。
[さっきの口ぶりはまるで、誰かの幸せを願うことさえ、誰かの迷惑になるって思ってるみたいだった。>>*19
僕がここでうまくやれれば、明にーさんは誰かの幸せを願えるようになるのかな]
(*36) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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/* 円 まじで ええ子や……(*´ω`) ここでこれもってくるなんて >>113
(-38) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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[安吾が聖銀水を規定量以上に摂取しているとは 聞いていなかったから万が一があるならばと考えたことがある。 冗談めかしてもそんな話は、したことはないが もしかしたら気づいているのかもしれない]
そりゃあ、なっ!!
[>>102金色が再び宙を舞うと その姿を追うように三日月斧を翻す。 それが安吾に向かうとしても、躊躇は無い]
(119) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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[明之進>>111へ答え、外に出る。 少し走ったところで前に出てきた人影>>109。 反射的に構えるが、サミュエルだと分かれば安心したように構えをといた。]
絢矢と明之進、あと真弓がいる。 絢矢は怪我をしてる。
[唇の前にたてられた指に頷き、声を潜めて答える。
ちら、と倉庫を振り返った。]
(120) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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[静かな絢矢の問いかけ、 己は沈黙を守り、言葉は明乃進に任せた、 ――彼の言葉はいつだって優しかったから。
抜かれた刃の輝きが彼女を刺激せぬように、隠した]
(121) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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[薄くつけられ、消えない傷。刃が放つ気配。 黒百合から託されたものだという短剣の性質を知った。 来歴は不明。銘は、主の名乗りそのもの>>118]
……真弓ちゃん――
[彼女は、言っている意味が解っている、筈だ。 かの始祖は自分以外の命の使い方を知っている、 最も愉悦と苦悶を引き出す方法で。
例えば、主の死により自由になった吸血鬼が、 鬼狩りの刃を向けた時、その前に立つのは――
始祖より前に、立ちはだかるのは誰なのか。]
(122) 2014/02/18(Tue) 01時頃
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[左肩の着地を目指すが、流石に反応が遅れるほど 鈍くは無いらしい>>110 身体ごと引いた刀は再び斬り付けて来た。 引くと斬り付けるの2回の動作を、サーベルを弧を描く 一度の動きで払うが]
仲の良い事だ。
[側に仲間がいても斬りかかる三日月>>119]
……。
[やはり迅さが増していた。 金の髪が周の時よりも散る。それに僅かに紅が混じった。 一所に留まらぬ動きは健在。 三日月は紙一重で包帯と髪を裂いて、その実体は 斧の主の真横へと寄り添った]
(123) 2014/02/18(Tue) 01時頃
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僕は、良い。でも……
[真弓に答えきる前に、絢矢の覚醒を迎え。>>117 再度の質問を、一歩傍に寄り、膝をつく事で受けた。]
……キャロ君が戻って来るのを、待ってる。
[絢矢の体に掛けられていた軍服の上着を見遣って]
絢矢の手当をするために、戻って来る。
(124) 2014/02/18(Tue) 01時頃
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[傷を心配する明之進を一瞥し、首を振る。]
傷の痛みは忘れられる。 ボクの躯なら、始祖吸血鬼を斃すまで保てばいい。
いるんだ、すぐそこに──敵が。
[視線は真弓へと向いて]
邪魔をしないでと言っても無理でしょう? お姉ちゃんはまだ、始祖の命令に逆らえない。
[すぐにまた明之進へと戻る。]
ホリーは死んだ。 真弓お姉ちゃんが、殺した。
明ちゃんはもう──自由?
(125) 2014/02/18(Tue) 01時頃
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/* 明之進かっこいいねー(◜▿~ 三 ~▿◝)
(-39) 2014/02/18(Tue) 01時頃
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アヤワスカは、眉を顰めながら、上半身を起こす。掛けられた軍服を腕に抱いて。
2014/02/18(Tue) 01時頃
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[記憶の欠片。>>46 『漣桜様と――お父様と、愛した結晶がこの子なの』
『贄』は『子』になった。 つまり、愛が実った事になる。
……いや、この理論は飛躍し過ぎている。
仲睦まじい『両親』と、それを主と自分に重ねて――例えば、主の私室で過ごした穏やかな時間がずっと続けば――とも、想う。]
(*37) 2014/02/18(Tue) 01時頃
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[反旗を翻した真弓がどれ程抵抗出来るのだろう。 零瑠に問い掛けた後、呼び掛けは真弓へと]
真弓、よく耐えたな。大したものだ。 褒めてやろう。 だがどうせならもっと抗って貰おうか。
吸血鬼以外、目に収めた命は全て殺せ。 その力で。
[ホリーの血が何処まで抗う力になるのか、知らないが。 今まで明確にしていなかった命令を彼女に告げた]
(*38) 2014/02/18(Tue) 01時頃
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……先に零瑠を殺してくればよかったわね。
[>>122 そうすれば少なくとも、 障害となる者は自分と新たに増えた眷族、 そのふたつだけとなったはず、と。
己の命を物のように語るのは、 人の命をも物のように扱ってきたからだ。 ただ、守りたいものだけを、除いて]
いいなら、いいわ。あなたに託す。
[>>124 言葉のすべては必要なかった、 鞘に戻したそれを明乃進に渡せば己は無手も当然で]
(126) 2014/02/18(Tue) 01時頃
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[浮かんでは留まり消える、紅鬱金の瞳。 面白いと言うのなら、 そう望むなら、
あなたの額に鏑矢を――…]
……なに、が
[何が必要と? 分からず問いを落とし>>*35]
っ!
(*39) 2014/02/18(Tue) 01時頃
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……――
[一瞬、喉から出かかった声を飲んだ。>>125 代わりに細長く息を吐いた。]
うん。……僕とリッキィの血の主は死んだ。
[血に縛られる事はもうないだろう。 真弓の声に引き寄せられる事はあるかも知れないが、 恐らく黒百合の本人よりもずっと弱い糸]
真弓ちゃんの事も、そう。
でもね、絢矢、
――それじゃあ駄目でしょう。
[そして、怒る。傷だらけの身を顧みない家族に怒って見せる]
(127) 2014/02/18(Tue) 01時頃
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[サーベルの刃が払ったその先。>>123 まだ打ち込みを見せるのなら、黒の鞘がそれを受け止めるだろう。
安吾から見れば学帽の鍔で隠された顔。 けれど、ジャニスと対峙した後の主の横にと現れた少年の声は。]
(128) 2014/02/18(Tue) 01時頃
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……あなたの、横に。
[桜花のように。
金糸が舞っていた。**]
(129) 2014/02/18(Tue) 01時半頃
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――……、ああ、
[絢矢の声と、 それから父の声が重なる。 祈るように目蓋を閉ざした、無防備に]
零瑠が早速、 お父様にわたしのこと告げたみたいね、 ……早く行って。
[――吸血鬼以外、 目に収めた命は全て殺せ。 それが下された命令だった]
(130) 2014/02/18(Tue) 01時半頃
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[真弓が刃を隠すのを見なかった。 しかし見たとしても、 主なき刃に何も思うことはない。
真弓から明之進へと渡される刃を感慨もなく見遣り, 顔の半分に強張りを覚え右手で頬を撫でる。
ボロリ──。何かの欠片が剥離する。 白い軍服の上着に落ちたそれは、暗闇では黒に見える黒紅。
それは乾いた血だった。 更に擦れば、顔面を赤く染めた血が 垢のように剥がれ落ちた。
無表情に頬を擦っていた手は、 白い上着に薄汚れた欠片の貯まるのを見て、止まる。
キャロライナの物だろう軍服に汚れが付くのが厭だった。]
(131) 2014/02/18(Tue) 01時半頃
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……今まで沢山、我慢したでしょう。
[血塗れの顔、肩から背にかけて。 小さな傷なら枚挙に暇がないだろう。 置き去りにした痛みは体だけではない。 己の痛みを忘れたら、誰かの痛みも響かない。]
絢矢、
[手を伸べる。 今度は取ってくれないと思っているから、自分から重ねる]
――頂戴。
[凍てつかせた菫色を、伏した瞳が覗いて、 請う言葉を差し出して目を閉じた。]
(132) 2014/02/18(Tue) 01時半頃
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[金色の吸血鬼 総毛立つほど冷たく恐ろしい存在
―だけども
携えている聖銀水が動くたびにぴちゃりと小瓶の中で反応する
これがあれば]
(133) 2014/02/18(Tue) 01時半頃
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/* 私に美しいバトルを期待しないで下さいと バトル始まると土下座したくなる。えぐえぐえぐ。
(-40) 2014/02/18(Tue) 01時半頃
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/* 意訳:君の痛みを分けてください
その心は:刺せ!!!
あんまり伝わらない気がしている← */
(-41) 2014/02/18(Tue) 01時半頃
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……どうしたの。来ないのかな?
[僕は斬った手ごたえを得られなかったマインゴーシュを鞘におさめて、また間合いを離した円を見る。>>107 来ないならこっちから行くよ、って台詞が付きそうな素振りは見せずに、]
……。そう、だね。
[僕の左手は記憶が生み出した小さい円の幻影の手を握る。>>113 昔、街の子に囲まれてた時にこうしてたよね。
一つ上のねーさんだからってちょっと前に出て、でも怖くないわけがなかった。 あの時僕がちゃんと円を守っていられたのは、絢矢が一緒についてたからなんだよ。 僕ら、きっと一緒なら、どこへでも行けたのに―――]
(134) 2014/02/18(Tue) 01時半頃
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