167 あの、春の日
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[よもやハルカの「たのもー!」で昼寝から起こしてしまったとは思っていない。 一方的にまくしたてると、では!と言いおいて部屋をあとにする。 それからシーシャのもとに戻ると、無言で左手をめがけてハンドクリームのチューブを投げつけて]
そろそろ鍋の支度ができた頃じゃないか。 行くぞ。
[ハンドクリームを拾い上げるのを確認することもせず、さっさと食堂へ向かった**]
(165) 2014/03/06(Thu) 13時頃
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― 自室→談話室 ― [少し、ぼんやりとしてしまったようだ。 部屋の鉢植えの世話を終え、談話室へと向かう。
丁度2年の時、談話室の改装があった。 寮内でどこの設備よりも新しい其処は、よく皆が集まる場所。 皆と騒いだ記憶が多い場所で、その分思い出も多い。
因みに改装中に談話室として使っていた部屋は、今は学習室として使われている。 が、学習している生徒よりはくつろいでいる生徒が多い。 実際、2年以上の一部の生徒たちから未だ談話室と呼ばれることもある。 それ故、待ち合わせで混乱するのも今では良い思い出だ。
談話室に入れば、まだフィリップの姿は其処にあっただろうか。 いれば、飾ってある花の世話をしながらも、そろそろ夕飯だと声を掛けた。**]
(166) 2014/03/06(Thu) 13時半頃
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/* Yes!力技!╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ!
(-38) 2014/03/06(Thu) 13時半頃
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―談話室前―
…どうしよう。
[結局流れで招待状を請け負ってしまったはいい、が。 なるほど、意中の相手と向き合うというのは難しい。殊、冗談と嘘に慣れた自分にとっては。
まごついているうちにゴロウは食堂を出てしまい>>123、慌ててその後ろを追いかけた。けれど声をかけることは出来ずに部屋まであとをつけ(男子寮にどうやって忍び込んだかというのは秘密だ)、部屋をノックすることも出来ずまた歩き出すゴロウ>>166の後をつけ、今に至る。]
(167) 2014/03/06(Thu) 14時頃
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(私、何やってるのかしら…)
[立派なストーキングである。思えばいつもそう。教室から、寮から。一方的に見ているだけ。]
(好き、とかじゃないのよ)
[たぶん違う。そう言い聞かせる。でも気になっていた、彼が手入れする花々があまりにも綺麗に咲くから。 あの訥々とした人が、武骨そうな手が、あんなに艶やかな色を生み出すから。]
(168) 2014/03/06(Thu) 14時頃
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(以前は運動部だったのよ、ね?)
[運動部から園芸部へ。移った経緯は風の噂で聞いている。 ポケットのビニール袋を撫でた。]
(動けなくなるって、どういうことかしら。)
[トゥシューズを履く脚。自分が踊れなくなったなら。]
(私は他にあんなに綺麗なものを作れるのかしら。)
[ズキン。誰にも内緒で、足首が悲鳴を上げる。]
(169) 2014/03/06(Thu) 14時頃
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[『踊れなくなりますよ?』と、医者は言った。
『そんなのウソよ』。自分は笑った。]
…先輩。
[小さな声が零れる。話したい。話してみたい。後頭部を見ているばかりではなくて。 怪我は痛んだ?悲しかった?本当の悲しみは、どうやって乗り越えた?今は?今は幸せ? 知りたい。あなたのこと。聞きたい。あなたの話が。]
ゴロウ先輩。
[無意識に名前を呼ぶ。中に聞こえてしまったか。*]
(170) 2014/03/06(Thu) 14時頃
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[たぶん。このドアが開いても。 考えていたことは一欠片も言葉には出来ず。 押し付けるように招待状を渡して、逃げるように立ち去るだけ。
ワイルドストロベリーは、拍子にポケットから廊下に落ちた。**]
(171) 2014/03/06(Thu) 14時頃
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/* おいこのキャサリンきもいよ!!!
(-39) 2014/03/06(Thu) 14時頃
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-寮・自室-
[よろしくね、とジリヤが小犬を撫でる。 柔らかく微笑む彼女にエルゴットも遠慮がちながらも微笑を返して。
その後、眠かったらしい彼女がベッドに沈めば、その隣、自分のベッドに未だうとうとしている小犬を寝かせれば、殆どの荷物が纏められ、閑散とした自分の机、エルゴットはこそこそと何かを探し始めるのだった。*]
(172) 2014/03/06(Thu) 14時半頃
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-そうして、少し時間が流れ-
…え?
[ハルカがやって来たのはジリヤが仮眠を始めてから、どれくらい経った後のことだったろうか。 彼女の道場破りのような掛け声に目を丸くしつつも、エルゴットは扉を開ける。 足元では目覚めた小犬が尻尾を揺らしつつ、物欲しそうにハルカを見つめていたことだろう。]
ハルカさん…、 どうかされました――――、…え?
[自分の姿を認めれば、ハルカは良かったと真面目な顔で、何も言わずに愛を受け取れと言う。 エルゴットは訳が解らず目を白黒させつつ、差し出されたものに視線を向ける。]
(173) 2014/03/06(Thu) 14時半頃
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これが…? しま…?
[ジリヤの存在に下打つハルカにきょとりとしつつも、彼女がジリヤに告げる「僕はエルゴットへの愛しか持ち合わせていない」にエルゴットは激しく混乱するが、ハルカはそんなことはお構いなし、言うだけ言って嵐のように去っていってしまった。]
――…
[封筒を手にジリヤに視線を送る。]
………愛ってこれ、みたいです…
[困ったようにして。 ジリヤが拒まなければ、一緒に中を確認しようとしただろう。**]
(174) 2014/03/06(Thu) 14時半頃
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-校庭-
―――――…綺麗…
[さわさわと流れる風が髪を撫でる。 夕暮れの空。 黒髪を亜麻色に照らす青と朱のグラデーションをエルゴットは見上げる。
ハルカからの愛の詳細を確かめた後、彼女は小犬を連れてここに来たようだ。]
(175) 2014/03/06(Thu) 15時頃
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[絵が、好きだった。
幼少時、覚えなければならない沢山の中、部屋の窓から見えた空を描いたのが一番最初。 世話係は、そんなことをする暇があるのならと、画用紙に描かれた一面の青をその場で破り捨てた。
それでも止められなくて、隠れてノートに描いていた。 この学校に通わせて貰えることになって、初めて自由に絵が描けるようになった。 3年間の社会勉強という名の執行猶予。
怖かった。 他人が、視線が、光が、明るい声が。 失うものなんて何もなかったけれど。
ただ、絵を描いている時だけは、その時だけは前を向いていられた。 見たい景色を、見たかった景色を、素直に見ることが出来た。 他人も、視線も、光も、明るい声も、人の温かさも。]
(176) 2014/03/06(Thu) 15時頃
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[写真部のルーカスがエルゴットの絵を見せて欲しいと言ってきたのはいつだっただろうか。>>91
成績は優秀でもジリヤと違い存在感が薄く、他人と積極的に関ろうとしないエルゴットは彼のその申し出に心底驚いた。 声も出せずに頷いて、おずおずとその時描いていた夕焼けの空のグラデーションを見せる。 隣で自分の絵を眺めるルーカスをじっと見つめるエルゴット。 気の利いた言葉は紡げなくても、振り向いた彼の一言はきっと。 普段笑顔を見せない彼女を心から嬉しそうに微笑ませるには十分なものだっただろう。**]
(177) 2014/03/06(Thu) 15時頃
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/* エルゴットの境遇、ハイスコアガールのヒロインを思い出すな… あの子は絵じゃなくてゲームだけど。 そしてもっと過激だけど。
そしてゴロウのフォロー力に中の人が惚れるw
(-40) 2014/03/06(Thu) 15時頃
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― 談話室 ―
[ここに入ってどれくらい経ったろうか。 思い出していたのは部活のこと。 今年の始業式も終わってすぐのこと、一匹のうさぎが小屋から抜け出したため必死に探し回り、やっとのことで、とある後輩の女の子の足元に擦り寄ってるのを見つけたのだった。
しゃがみこんだ彼女はあまり元気そうに見えなかったが、逃げ出したうさぎの話をしたら、少しだけ笑顔になったことは覚えている。 ……まさか、それが端を発して揉め事が起きた>>159とは、男に知る由もなかったが]
(178) 2014/03/06(Thu) 16時頃
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[一通り部活の思い出を振り返った後、行儀悪くもソファの上に寝転がり、それから室内を見渡してみる。
一度改装されたこの場所>>166は、3年間の思い出がそっくりそのまま詰まっているというわけにはいかないようだが、それでもいつも他愛のない話をしながらみんなと過ごした場所。 思い入れは当然深いもので]
はるのひー そよーかぜー……
[ソファの上をごろんごろんした後、口ずさむのは某有名な作曲家の曲に歌詞をつけたもの。別れの時期にぴったりなこの曲は、さらに感傷的な気分にさせて]
(179) 2014/03/06(Thu) 16時頃
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あれ、そういえばこの歌、いつかも歌ったような……?
[全て歌い終わった後、昔の記憶を色々と掘り起こして、そしてやっと思い出した。 この談話室が改装される前、壁もきれいに塗り直すということで、こっそりと壁に一部の寮生に向けて一言メッセージのようなものを書いたのだった]
……たしか、もう読めない状態になってたはずだけど。
[どうせ塗料の下に隠れるのだからと、恥ずかしいことも書いた気がする。 気になって仕方がなくなって、体を起こすと記憶を頼りにその壁へと近づいて]
(180) 2014/03/06(Thu) 16時頃
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うん、やっぱり隠れてるよねー。
[確認すると、何を書いたのかも思い出していないにも関わらず、ほっと一息つく。 そして、その下に文字があるだろう場所に手を当てているそのとき、ゴロウから声がかかった>>166]
あ、うん、りょーかい! 鍋の準備ありがとね。
[振り向くときに、思わずびくっとなってしまったが、花の世話をしているゴロウに気づかれただろうか]
(181) 2014/03/06(Thu) 16時頃
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[それから、彼と何か話したならその後で、彼の手元に目をやると、部屋に飾られた花が見えて。 綺麗な花は、どことなく優しくも存在感のあるものに感じられ、作り手の性格がそのまま表れているように感じられた]
[その後、キャサリンとゴロウのやり取り>>171があったなら、遠くから見つめつつも無粋に聞き出すような真似はせず**]
(182) 2014/03/06(Thu) 16時頃
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/* このまま追いコンやっても正直あんまり今までと劇的に流れが変わるわけじゃないし、なあ… この日付のまま追いコン?明日?日付感覚が!謎!
(-41) 2014/03/06(Thu) 18時半頃
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―少し前・エルゴットとジリヤの部屋―
む?
[道場破りのような勢いで、愛という名の招待状を持ってきたハルカを出迎えたのは、エルゴットだけではなかった]
連れ込んだのか。
[異性を連れ込んだような人聞きの悪い言い方で、足元の犬を見下ろした。全然悪気はない。とがめるつもりもない。 しゃがみこむと、期待に満ちた目でこちらを見上げる犬をしばし見つめ]
おすわり。
[犬の前に片手を突き出し、厳かに言う。 犬がちょこんと座ったのを確認すると、ポケットからチーズ(ペット用)を取り出して与えた。 犬に対するハルカの対応は、大体いつもこんな感じであった**]
(183) 2014/03/06(Thu) 18時半頃
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/* んー、今夜中に手紙間に合えば吊り襲撃全部私になってもかまわないかなー、初回落ちは好きだし。 首無立候補しておいての落ちはちょっと悲しくはあるんだけど、村が回るならそれはそれで。 がんばってみようか
(-42) 2014/03/06(Thu) 18時半頃
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/* さあ!10人分のお手紙を!書くよ!
(-43) 2014/03/06(Thu) 18時半頃
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ハルカのばかぁ…ハルカは写真の代金2倍ね…
[ 一連の流れ>>163>>164>>165に起こされ、 寝ぼけて漏らす言葉はハルカの耳に届いただろうか。
エル>>174には「 いいなぁ 」なんて、 まだ理解していないままちょっぴりむすっとして、 見せてくれるようなら一緒に見ようと、 眠い目を擦って身体を起こした。** ]
(184) 2014/03/06(Thu) 19時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/03/06(Thu) 19時頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/03/06(Thu) 19時頃
紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/03/06(Thu) 19時半頃
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―― 自室 ――
[本来なら、食堂へ真っ先に駆けつけるべきだと思いました。 ですが貴女はまた自室に戻り、筆を手に取りました。
もう、追いコンまでの期日はありません。 それに、迫りくるのはその期日だけではないと、貴女は知っているのですから。 ですから、書こうと決めたのですね。]
……先輩には、和歌をお送りしました。 でもどれも……
[意味も知らず、離別の歌を書き連ねただけでした。 それではいけないと、貴女は知っています。自らの言葉できちんと、伝えるべき“だった”……と。]
(185) 2014/03/06(Thu) 20時頃
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-秘密の花園(女子寮)に向かう前・廊下>>163-
挙動不審……そ、そんなに?――痛いっ。
[>>1:154 そう言えば、先程も後輩に体調を心配されたけれども。つまりはそういう事なのだろうか。思春期男子にはなかなかに、響く言葉だ。眉尻を下げる。 ずんずん進む腐れ縁の少し後を付いて歩く。 歩幅は己の方が大きいはずなのに、何故か抜かされる。 左手に何か固いものが当たって落ちる。見下ろせば可愛いラッピングをしたキャンディ。]
んー…口寂しいのかもしれない。何か口にあると落ち着くんだよな……。 ぃ、いや…ハルカの手は…丁重にお断りします…
[口寂しさを紛らわせる為、己が煙草に手を出し始めるのは、もう少し後の話。結局悪癖は直らず、悪癖の上塗りになっただけに終わったのだが。 口内にハッカの爽やかな香りが広がった頃、>>157ライムイエローの髪が見える。]
あー……フィリップせんぱーい……
[招待状を取り出して、半ば急ぎ足で駆けつけようとする。追い付けただろうか。もし追いつけたならば、相変わらずの挙動不審ぷりを発揮しながらも、手渡すだろう。]
(186) 2014/03/06(Thu) 20時頃
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[エンベロープから取り出したのは、4枚のメッセージカード。 封筒と同じく、瑠璃色を選びました。]
(187) 2014/03/06(Thu) 20時半頃
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[先ず始めに、エルゴット先輩へ。 彼女とは交わした言葉は他の先輩より少なかったかもしれませんが、彼女が描く絵の世界を黒眼は見つめていましたね。]
別れてふ ことは色にも あらなくに 心にしみて わびしかるらむ……
[過去にエルゴット先輩へ書いた手紙には、そう記しましたね。 ですが、今の貴女は自分の言葉を便箋に綴ります――]
(188) 2014/03/06(Thu) 20時半頃
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