88 吸血鬼の城 殲滅篇
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[どれほどの時間を自分は眠っていたのか。 乾いた血はそのままだけれど、傷は癒されている。 クラリッサが、自らの生命力を与えてくれたようにも感じられた。 あれから彼女の身はどうなったのか。 あの場にいた男たちが収穫もなしに帰ったとは思われない。]
姫 …っ!
[ヒノキの棒はどこかで失くしたらしいが、ベルトに差したナイフはまだそこにあった。 それだけ確認して、ヒューは部屋の北側にある唯一の扉に手を*伸ばす。*]
(159) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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……クレアは、…誰を待ってるんだ…?
[階段を登りながら、独りごちる。
幼かった自分の知るクレアの想い人。 『城主』との想い出を語る彼女の姿に、 胸が痛むような妬心を覚えた過去。 >>141無垢に頬を染め、 まるで『彼』の元に嫁ぐかのように 幸福そうだった姿。
――すぐ後に己は逃げ出した救貧院に見つかり、 別の施設へと移されることになって]
(160) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 19時半頃
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(……そこも逃げて。傭兵団に飛び込んだ。武器拾いとして) (なんとか一人前になりたかったんだ。 領主サマみたいに偉い奴になんてなれない、だけど) (せめて…、クレアがどこかで、 俺の話をしてくれるような、そんな男に) (でも次に訪れたときは、…クレアは、死んだって…) (城で戦いがあって、巻き込まれて、皆……)
(違う、……そうじゃねえ。 そんなことを考えてる場合じゃない)
(ならばクレアは、
――『領主様を待ってる』、のか?)
(161) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[レオナルドが確認してくれれば>>145 自らも再び安堵の息を零す。]
良かった……。 ありがとうございます。 ご心配をおかけしました。
[レオナルドのみならず、周囲へも軽く頭を下げるのだった。]
(162) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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ひとまず、追いますか……。
[そう呟き、血痕を頼りに螺旋階段からその上を目指す。 その色が少しずつ薄れていく事には、気付かぬまま。
数名の足音が響く螺旋の空間。 登りながら、小さく呟くのだった。]
……何故、彼女は何も反撃をしないのでしょう…。 出頭を拒みはしても、我らを攻撃するでなく。 …………全員、血を吸う為なのかな…。
[ゾクッと背を震わせて、唇が触れた首元へと手を伸ばす。]
……どうも、彼女の考えがわからないな。
[そう呟き。階段の上を見上げた。]
(163) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[>>163 ラルフにちらりと視線をくれ、 長い階段を登りきろうと、足を速めた。]
……此処を離れられないのかもな。 留守を守ってる、…って、そんな風に聞こえた。
[懐を探り、刀子を引き出しておく。 人ならぬ者と戦うのなら、先手を取るしかない。 ラルフやヒューの様な騎士道精神とは、本来男は無縁だった]
アヴァロン伯が『人間だった』なら… 彼女をそんな風にした奴が、どこかにいる筈だ。
[それが誰か見当がつく気がして。 ――片目を細める]
そいつの訪れを待ってるのかもしれない。
(164) 2012/04/29(Sun) 20時頃
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[螺旋階段はやがて終わりを告げる。]
……気をつけろよ。
[短く目配せし、風の強い屋上へと一気に上がりきる。
――城壁に凭れた彼女の姿は直ぐに知れた。>>146 その手に持つ薔薇に目を眇め――
物を言うことも無く、薔薇めがけ、刀子を放った//]
(165) 2012/04/29(Sun) 20時頃
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[ヘクターに与えられた血が城へと還ってゆく。
薄れ掛けた意識に過ぎるのは血を与えられたあの日の事。 衝動の理由が語られていたなら 元より貴方のものだったと笑うのだろう。 血と共に奪われた生命。 血と共に与えられた二度目。 薔薇の香りに生々しい血の香が、混じる]
――…、
[もう一度音なく紡がれる『彼』の名。 別れの日に向けられた思念が真実であるなら――]
(166) 2012/04/29(Sun) 20時頃
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「吸血鬼は薔薇の生気を吸って回復する」 という話があるので回復手段を断とうとしてるのだけど
うごごごご ねえこんな早くしかけちゃっていいのか??? だ、だーれか教えて;;;; 事態停滞しちゃわない???
多人数リアルタイムアクションってほとんど経験が無いのでここらどうすればいいやら
(-40) 2012/04/29(Sun) 20時頃
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ぎゃああああタイミング悪い俺えええええええええ クラリッサさまあああああああごめんんんんんん
(-41) 2012/04/29(Sun) 20時頃
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誰かを、待ってる……?
[ドナルドの言葉>>164に一瞬足を止め、目を瞬かせる。 吸血鬼についての知識は、一般的に知られている物くらいしか無い。 朧気な知識を紐ほどく。]
……アヴァロン伯自身が、誰かの眷属であるという事か…?
[その考えを、ゆっくり頭を振って振り払いつつ。 ドナルドの後を追って、螺旋階段を駆け上がるのだった。 そうして、屋上へとたどり着けば、目指す真紅のドレス姿が。 ドナルドが刀子を放つのを横目に、こちらも剣を抜き構えながら前へと出た。]
(167) 2012/04/29(Sun) 20時頃
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[手の内にある薔薇が花弁を散らす。 遅れて娘の身体に衝撃が伝わった。 刀子が浅く鎖骨の下の肉を抉る。
開かれたくちびるは音を結ばぬまま 悲鳴上げることを拒むように噛み締められた。
伏せ勝ちであった睫が持ち上がり 刀子を放った者をきつく見据える]
(168) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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喉足りんのかな
つーか飴くれたの誰かわかんないけどありがとう!!
…あれ、やっぱりえんじゅさんがジェフなのかねえ? ヘクターかジェフなんだろうけどねこみちさんヘクターじゃねえのかなあ?
今回まだ誰も脱いでないのでわっかんねー そしてラルフの人がとてもうまくてすげーすげーと思わずには
(-42) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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逃げられない
私も、 あなたたちも
[追ってきたドナルドとラルフの二人に、告げた]
(169) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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/* 行っても見てるだけーになりそうなので、バラけて行動しようかなぁとか、考える。どうせバラバラになるほうが望ましいらしいし。
(-43) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[城を閉ざすだけの力は残っていない。 けれど主の気配は確かに近く感じられた。 予言めいた言葉を口にした娘は――
大きく成長したドナルドを前に、微笑む]
(170) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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追っ手があなたでなければ 反撃できるのに……
[過去の縁が情となり枷となる]
(171) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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貴女も、ですか?
[城主の言葉>>169に、僅かに首を傾げる。 彼女自身もこの城に、また何かに囚われてるという事なのだろうか。]
……何から逃げるというのです?
[予断無く剣を構え、一歩前に踏み出しながら。 そう尋ねるのだった。]
(172) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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―螺旋階段― [戦士たちの後ろ、小走りに階段を上る。 歳の所為か鍛え方の差か、彼らに比べ錬金術師の足は決して速くはない。 少しばかり息を乱して歩を緩めると、自然床に目が行く。
石造りの踏みづらに、鮮やかな赤の散り滴った跡がある。 城主の残した血痕――だが、少しばかり不自然に感じたのは、生命の根源を探る実験の過程で身についた知識か、治療師としての経験ゆえか。 白布を巻いた右手を伸ばし、指先で血の痕に触れ、
――乾くのが早い。
石に滲みた血液が酸化して変色するには、まだ間があるはずだ。]
(173) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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そうですね、今はアヴァロン伯を第一に考える時ですし。
[ジェフリーの言葉(>>132)に頷き、血痕の続く階段を見上げる。 彼女は何故、逃げる姿をわざわざ晒したのか。 騎士であるヒューを一瞬でどこかへと転送させる力量。 あれだけの能力があるのなら、自分自身をどこかへ転送させるのも出来たのではないか。 その考えが頭から離れない。
――罠でしょうか?
思案に暮れながら階段を上っていく。 注意力が散漫なせいか血痕が薄れていっている事には気づかない。 ラルフとドナルドの会話(>>163>>164)を聞いて眉を寄せ。]
そのアヴァロン伯の待っている人物とは何者なんでしょうね。 やはり吸血鬼なんでしょうか。 吸血鬼は人間を自分の眷属に変えてしまうと言いますし。
[不安が滲み出ないように努めて淡々と言った。]
(174) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[>>168 刀子は城主の華奢な鎖骨を掠め、 鮮やかな朱が空に舞う。
こちらを見据える深紅の瞳を、 感情を押さえ込んだ侭見返して、
ゆっくりとその心臓に向けてボウガンを構える]
――アヴァロン伯クラリッサ。 ………クレア。
(175) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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/* あ、レオナルドが帰ってきた。そしてついて行ってる。 じゃあ、ついていくか。
(-44) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 20時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 20時半頃
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― 螺旋階段 ―
[当初は二人に任せて、黒犬の捜索を行おうかと考えた。 だが、果たして本当に信用できるのか? また先程のようなことが起きれば―― 次に遭遇した時に、彼らは敵かもしれないのだ。
結局見届ける為に、殿から長い螺旋階段を昇る]
(176) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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――…私は あなたたちから逃げられない、でしょう ?
[ラルフの問い掛けに僅か首を傾けて]
あなたたちは……
[誰から、とは言葉にせぬままくちびるを結ぶ]
(177) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[ドナルドがボウガンを構えるのを見れば、自身も剣を銀のレイピアに持ち替え。 ボウガンの斜線を塞がぬよう、間合いを詰めるのだった。]
(178) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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――…それは、 ……アンタの『あの人』からか。
[逃げられない、と語る彼女の眼差しは酷く静かで。 内容の恐ろしさを判じる前に、思わず苦笑が浮かぶ]
こんな時にさえ、 ……いつだって、『奴』の事なんだな。
[柔らかな微笑は、まるで大きく成長した弟を喜ぶ、 姉のように優しいもの。
けれど其れが、 ――かつて望んだようなものになることは、 永劫に、ないのだと]
(179) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[だが精査している時間はない。 階上からは戦士たちの足音と話し声が、狭い筒状の石壁に反響して聞こえてくる。
そう、 アヴァロン伯が過去には人間であり、 『真の城主』を待つというのなら、
その声に急かされるように、彼らに追いつくべく可能な限りの速さで階段を駆け上がった。]
(180) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[懐かしい名で呼ばれ 深紅の双眸がドナルドへと向けられる。
狙いを定める隻眼をじっと見詰めて 女は観念したのか 胸へと宛がっていた両の手を下ろした]
ドナルド
[応じるように名を紡ぐ]
(181) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[螺旋階段を上る。 一足先に上っていたラルフやドナルドが止まり、彼らの視線の先を辿ればアヴァロン伯が壁に凭れ掛かっているのが見えた。
彼女に止めを刺すのは自分の役目ではない。 黙って見守っているとドナルドがアヴァロン伯へと向かって刀子を投げる。
――逃げられない?
何から逃げるというのか。 頭を過ぎるのはアヴァロン伯が待つという人物――そして黒い魔物。 不安が膨れ上がる。 そういった弱い心に漬け込まれる、だから考えてはいけない。 そうは思っても一度感じた不安は消える事なく胸中を燻り続ける。]
――…。
[考えを振り払うように頭を緩く振った。]
(182) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[城主の言葉>>177とドナルドの言葉>>179に、不思議そうに眉を寄せる。]
……“奴”とは? ドナルドは、一体何を知っているんだ…?
[銀のレイピアを手にしたまま。 自分にはわからぬ会話を続ける二人を、じっと見つめていた。]
(183) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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