153 unblest blood
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[それから道を思い出し、気配の在り処を探るような形で、漸くリビングに戻ってきた。]
ただいま、っと。 随分と盛り上がってるみたいだな。
[酒気におつまみの匂いが加わった場は、ダンピールの噂もまるで無かったかと思える程の空気。 これはグロリアの様子を語るより前に、呑まされるが先やも、とぼんやり思いつつ――。 ギターケースを椅子の一つの傍に置き、その椅子に腰を下ろした。**]
(124) 2013/12/04(Wed) 01時半頃
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/* えっイリヤ ………?
(-69) 2013/12/04(Wed) 01時半頃
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[疑問を投げた相手が、グラスのワインを愉しむ様を眺めていた>>119。 正しい作法とはこうなのだろうか。
貧しい舌しか持たない男には、格好だけは真似が出来ても、 彼のように愉しむようになるには、まだまだ時間が必要そうだ。]
あぁ、美味いな。
この島に来てから飲み食いしたモンは、 みんな美味い。
やっぱ、質がいいのかねぇ。
(125) 2013/12/04(Wed) 01時半頃
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[上から下からグラスを覗き込んだり、 カナッペを手にしてあんぐりと口を開けたところで手を止め、]
あ? 可愛いコ? あぁ、まぁ否定はしねぇさ。
父親ってのぁ、こーんな気分なのかねぇ。
[そう言ってから、シーシャの意図とは違った答えを返した。
見た目や振る舞いの幼さを抜きに考えるには、 まだしばらく時間が掛かりそうである。
今はまだ、時折見せる彼女の生の長さの度に、 「そうだった」と思い直す。]
(126) 2013/12/04(Wed) 01時半頃
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[人であれば糧となる飲食も男にとっては嗜好品でしかない。 糧とならぬその味を楽しむためだけに口にする。 いきるのに必要なのは人の血なれど 楽しみはある方が良いと思っている。
現実主義であり快楽主義でもある人外の貿易商。 現実主義の人が聞いたら完全に否定されるだろう存在。
向けられる視線>>125にはどうしたとばかりに首を傾げ]
質はいいな。 客人をもてなしたいと思うグロリア嬢の心が垣間見える。
[美味いの言葉に同意を示した。]
(127) 2013/12/04(Wed) 02時頃
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[シーシャが肯定を返せば>>127、目を細めた。 グロリアとの親しさを嗅ぎ取って、質問を投げかける。]
親しいんだな、グロリア嬢と。
……俺は、知人の紹介でここに来たから、 彼女の事はよく知らねぇんだ。
やっぱ商売絡みで知り合いに?
[彼の他、言葉を交わしたマドカ・サミュエルも、 随分とグロリアを慕っているように見える。]
資産家ってのぁ、人脈が広いねぇ。
[そんな感想を述べた。]
(128) 2013/12/04(Wed) 02時頃
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[戻ってきたサミュエルにはグラスを持たせ>>124、]
ワイン、飲むだろ? ……美味いぜ?
[瓶を掲げて誘う。 いつもの酒場であるなら問答無用で注ぎ入れるところだが、 そこまで酒に酔っている訳でもないらしい。
持っていたギターケースをチラリと見た。]
(ギターの音なんか、したか? 聴きそびれちまったな。)
[まだ長い夜は始まったばかり。
「聴く機会はまだあるか」と、 シーシャの見せた飲み方を既に忘れ、ワインを無作法に飲んだ。**]
(129) 2013/12/04(Wed) 02時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/12/04(Wed) 02時頃
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[戻ってきたサミュエル>>124には空いている手を掲げ]
おかえり。 グロリア嬢には会えたか?
[見舞いの結果を尋ねる言葉を彼に向ける。]
ああ、先にやらせてもらってる。
[サイラスの応え>>126には意外そうにきょととして]
父親の気分になるって…… 並んでもさすがに親子には見えない。 せめて妹とか、さぁ。
[からりと笑って、ワインをちびりと舐めた。]
(130) 2013/12/04(Wed) 02時頃
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[グロリアとの仲に関しては一度グラスに視線を落とし]
親しさは、それなりに、かな。 ああ、紹介で来たって事は、俺と同じ。 といってもだーいぶ前の話になるんだけどさ。 俺も、顧客からの紹介で、グロリア嬢と知り合ったんだ。
人懐こいお嬢さん、かな。 良くも悪くも。ちっと警戒心が足りない所がネックか。
[そんな印象を抱く彼女だからこそこうしたつながりを持てたのだが。 サイラス>>128に軽く経緯を語り]
人脈も財産、ってね。
[そんな風に一区切りして、歓談に耳を傾ける。**]
(131) 2013/12/04(Wed) 02時頃
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うん、おいしいっ。
[ワゴンの前に着けば、味見とばかりマドカ特製のおつまみに手を出してふにゃりと微笑む。
彼女が自分の方に来るまでのやり取りは、クッキーを食べながらもちらほら聞こえていて。 居場所を確保している自分が何と言っていいものやら分からず、男性陣が言葉を掛けている様を聞くだけに収め。
もし自分の前で話していたら、 もしボクが男だったら、マドカみたいな子放っておかないんだよっ。 などと宣っていたかもしれない。 その気になれば、マドカはきっと幸せになれると、そう思っている。**]
(132) 2013/12/04(Wed) 02時半頃
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/* 鳩のエサ忘れたぽい。 仮眠…。
(-70) 2013/12/04(Wed) 02時半頃
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/* さて、テロして落ちましょうかね。 赤話してたらごめんなさいね…。 鳩くん体力もってくれ!
(-71) 2013/12/04(Wed) 03時頃
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―過去のはなし―
[女は鍛治職人の家に生まれ育った。
無口で職人気質の父、普段は穏やかだけど怒ると怖い母。父に似た性格の兄は数年前から都会に修業に出ていた。 女は二つ違いの妹と一緒に、店の手伝いをしながら趣味の裁縫をしていて。
そんなある日、夜中に強盗が家に押し入った。 他所で強盗を働いたのがばれて追われていた強盗は自棄になっていた。
女が異変に気付いた時、就寝の支度をしていた父と母は血だらけで既に息をしていなかった。叫び声をあげる前に羽交い絞めにされ、刃物で脅され。 そこからの記憶は無い。
――気付いた時には兄に付き添われ、町の外れの墓地に立っていた。 父と母、そして部屋に隠れさせていた妹は死に、自分は生き残ったのだと、兄や近所の人間達から聞かされ。
頭に残った傷は浅いものだったが、血が派手に出た所為か気絶したのを死んだものと判断されたらしい。]
(133) 2013/12/04(Wed) 03時半頃
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[兄には自分と共に都会に住もうと誘われたが、女は頑として首を横には振らなかった。 事件の爪跡の残る家に残った女は何の希望も持てず。 けれど、街中で強盗はまだ捕まっていないと耳にして。
――殺してやろう、と思った。 父母や妹と同じように、刃物で切り刻んで惨たらしい死を迎えさせてやる、と。
女は”私”を捨てて自分の事を”ボク”と言うようになった。
誰にも告げずに失踪し、後ろ暗い仕事をする者の下に身を置いた。彼らの情報網で強盗の足取りを追いつつ、人を殺める腕を磨いた。
代わりに彼らに支払った対価は女の持ちうる全て。]
(134) 2013/12/04(Wed) 03時半頃
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[男と再会したのは薄暗い裏路地だった。 女が居場所を嗅ぎ回っていたのは感付かれていた。 或いは誰かから情報を売りつけられたのかもしれない。
女は返り討ちに遭い、胸を刺されて死んだ。
死体は人気の無い山奥に遺棄された。 それが功を奏したのか、復讐を果たせずに無念の内に死んだ女は蘇った。
――吸血鬼として。]
(135) 2013/12/04(Wed) 03時半頃
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[再び受けた生を、女はすんなりと受け入れた。 今度こそ思いを遂げてやる、という思いを胸に、神に感謝さえして。
出会った何人かの同族に吸血鬼にとって必要な知識を教わった。 天真爛漫な態度と、か弱そうな容姿は役に立った。
途中、ダンピールに襲われるという危機を辛くも乗り越えながらも、時間をかけて男の行方を追った。 吸血鬼となった女には、時間だけはたっぷりと用意されていたから。]
(136) 2013/12/04(Wed) 03時半頃
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―やぁ、また会えたね。
貴方に会いたかったんだよ、すっごぉく。 だから死んでも死に切れなくて、こうして生き返っちゃったんだ。
[数年後、復讐の機会は訪れた。 人を使って酔った男に薬を飲ませ、身体の自由を奪った上で人気のない地にある廃屋へと運んだ。
目覚めた男に笑いかけた女は、積もり積もった恨みを晴らすようにたっぷりと時間をかけて殺した。 命乞いをする舌は既に切り取ってしまっていたが、あの時の男の驚愕と絶望に染まった表情は忘れられない。]
(137) 2013/12/04(Wed) 03時半頃
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あは、あはははははははは!
やったよ、みんな。 ボクはみんなの敵を討ったんだ…!
[やがて男が絶命した時、女は久々に心の底から笑った。
歓喜に任せ、古びた木の床の上をくるりとターンする。 動きに合わせてふわりと揺れるワンピースは鮮血に染まっていて。
女は一滴として血を吸わなかった。 憎らしい男の血を自分の糧にしようとは思わなかったからだ。 その代わり、床の半面や壁には夥しい量の血が飛び散っていた。
箍の外れたような女の笑い声は冬空に木霊した。]
(138) 2013/12/04(Wed) 04時頃
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[復讐を終えた女には、充足感の後に吸血鬼としての膨大な長さの生だけが残された。
今まで復讐する為にしか生きてこなかったから、これからどうすればいいのか分からず、途方にくれ。 渇きを感じれば人間を襲い、殺し。 ただ生きるだけの生を、女は居場所を転々としながら過ごした。
そんな時期に出会ったのがグロリアだった。 彼女は自分の屋敷に女を招いた。]
ねぇ、貴女はどうしてボクを招いたんだい。
[女は慣れない雰囲気が居心地が悪くて、椅子に座ったまま足をぶらぶらと揺らす。]
(139) 2013/12/04(Wed) 04時頃
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[彼女は自分と友人になりたいのだと言った。同族の友人が欲しいのだと。 そして女に暫く此処に逗留するように誘った。]
…何言ってるの。 ボクみたいなのより、もっと他に適任者がいるんじゃないのかい。
[戸惑いながら憎まれ口を叩く女に向けられたグロリアの笑顔は母に少し似ていた。
切っ掛けはそれだけ。 けれど女にとってはそれだけで十分だった。
それから暫く、グロリアの屋敷で宿代代わりに下働きのような仕事をしながら逗留した。 彼女の優しさはひび割れた女の心を暖かく包み込み、ゆっくりと癒し。
やがて女はグロリアの紹介で街に部屋を借り、人間に混じって暮らすようになった。]
(140) 2013/12/04(Wed) 04時頃
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[グロリアとの出会いがなければ、恐らく今の女はいない。
だから彼女は女にとって友人であり、恩人でもあった。**]
(141) 2013/12/04(Wed) 04時頃
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/* はい、心臓に悪い白ログテロでし、た…。[震え]
(-72) 2013/12/04(Wed) 04時頃
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/* 読み直したら書き直したい病が。 あう、皆さんいない時間狙ったんだけど拙いな…! おふる。**
(-73) 2013/12/04(Wed) 04時半頃
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ん?いや、俺腹が減ったらすぐ食っちゃうから知らない 他の誰かは知ってんのかな
[ぐるり、と辺りを見回して。 吸血行為があまり好きでない、というマドカの言葉>>102はまるで初めて聞く異国語のように胸に落ちなかった]
…………
[恐らく気を遣ってくれているのだろうマドカの言葉も、シーシャのフォロー>>94も、なんとなく幼い子供をあやす言葉に聞こえて益々むくれあがった。 二人の言葉に不機嫌になった訳ではない。自分が恥ずかしいだけ。
がばっ。勢いよく立ち上がると]
……飲む!飲むよ、ジュース飲む! ボトルごとでいいだろ、どうせ俺しか飲まないんだから!
――どうせ俺しか飲まないんだから!
[癇癪を起こした子供よろしく、ワゴン上のボトルへ手を伸ばした]
(142) 2013/12/04(Wed) 19時半頃
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[ジュースを手に取るために立ち上がり、すれ違った一瞬。 唯一の同族である彼だけに聞こえるように囁く]
……俺から始めてもいい?
[何を、とは言わない。ダンピールがいて、吸血鬼がいる。 ならばお互い目的はひとつの筈。
とはいえ、現状自分で手を下したい相手はいない。 彼が先陣を切ると言うなら、第一の獲物は彼に譲るだろう]
(*8) 2013/12/04(Wed) 20時頃
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/* サミュエル占のジリヤ霊ですかね
今のところサミュエルが蒼生さんでマドカがヒセツさんだと勝手に思っているのですが
エピった時指さして笑ってください
(-74) 2013/12/04(Wed) 20時頃
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フィリップは、乾杯の音頭>>100が聞こえればボトルを振り上げ、そのまま一気にあおった
2013/12/04(Wed) 20時頃
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―リビング―
[案の定、グラスを握らされた>>129。 積極的に呑む心算が無かった所為で、サイラスの誘いには即座には頷かなかった。 それでも、口角を上げてみせた。]
ああ、頂くさ。 グロリアさんの処のなら、きっと上質な、良い味だろうな――。
っと、注いでくれるかい。
[手に持ったグラスを前に差し出した。 その歳で酒など……という咎めも国によってはあるのだろうが、人ならぬ年月を過ごす身ということもあり、そういったことは然程気にしていなかった。]
(143) 2013/12/04(Wed) 21時頃
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グロリアさん、な。 会えたは会えたんだが……思ってた以上に、キツそうなんだ。
[シーシャ>>130からの尋ねにそう答え、それから、目を伏せた。]
あのひとのあんな不安な顔見たの、初めてっつか。 なのに、何もできなかったっつか……、
[小さく唸って、表情を隠すように顔を背け―― 再び顔を上げた頃にはもうポーカーフェイスを形作っていた。]
とにかく、今は酒だ、酒。 遅ればせながら、俺も参席させて頂きますよっと。
(144) 2013/12/04(Wed) 21時頃
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[リビングの中に運ばれていたワゴンへと視線が行った時。 丁度クラリッサ>>132がおつまみに手を付けている様も目に映れば、腹の虫こそ鳴らないものの、自然と関心はそちらに向いた。]
マドカさんかな、作ってくれたの。 じゃあ、こちらも有難く頂いておくさ。
[ここで彼女の名を出したのは、キッチンに向かっていた姿を思いだしての推測から。 一度ワゴンの方まで足を伸ばし、カナッペを一つ手に取った。]
(145) 2013/12/04(Wed) 21時頃
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[フィリップ>>142が手を伸ばしていたボトルはジュースのようにも見える。 その選択が嗜好故か、体質故か、それとも別の理由か。そこまでは知れなかったが――]
…………見かけによらず、ガキなんだな。
[何処となくそうした印象を抱いてしまったことには変わりなく。 不躾な感想を零しながら、己の席に着いた。]
(146) 2013/12/04(Wed) 21時頃
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