162 絶望と後悔と懺悔と
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[その時怖い人達が燃える家の中にまで押しかけてきて、 僕を連れ出そうとした。
僕のなけなしの抵抗は届かなかった。 燃える家の壁にぶつかったせいで、左腕が焼けるように熱くなった。
しばらくして、――母親が僕の前に立ちふさがっていった。そして逃げるように言った。 僕は聞き分けなく一緒に逃げようって言ったけど、その時母親はもう僕だけを逃がすつもりだったんだと思う]
(74) 2014/02/23(Sun) 01時半頃
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[はっきり覚えている言葉はひとつだけ。
『あなたが生きていることが私達の“希望”だ』
それって、僕に「生きて」って言ったのと同じだよね。要するに。
僕はその言葉の――“希望”の意味も知らないまま逃げ出した。 僕にとって最初の大切な家族の、最期の願いのために*]
(75) 2014/02/23(Sun) 01時半頃
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―喉を通る紅の味―
[どうせならば、甘い味であれば良かったのに。蜂蜜をかけたような、甘い――…。]
キャロライナ…
[牙を離してそっと表情を窺う。 なんと虫の良い話だろう。
安吾の様に。 彼もまた、微笑み浮かべて居てくれれば良いのに……だなんて。
問い掛ける。]
キャロライナにとって……『家族』って、何?
(76) 2014/02/23(Sun) 01時半頃
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/* 厳密には生きろって言ってなかtt
Q.おい A.村入り前から決まってた箇所だからしかたないんだ…!
(-56) 2014/02/23(Sun) 01時半頃
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/* >>8:126 これ見るたびに、 始祖様の血を舐めたボクは……www
と思う……w>>8:42
(-57) 2014/02/23(Sun) 02時頃
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/* 席を外して戻ってきたが、 なぜひっぱっているんだろう。
(-58) 2014/02/23(Sun) 02時頃
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─ 孤児院の記憶 ─
[あや、という音しか持たなかった少女に 零瑠がくれたのは 意味と──切欠、だった。
それまで、少し距離のあった年上の少女と 共通の、仲間めいた意識が芽生え たくさん遊び、たくさんはしゃぎまわった。
キラキラと煌めいた、在りし日の記憶。]
(77) 2014/02/23(Sun) 02時頃
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[少女は零瑠が教える習字の時間が 割と、いや、とても好きだった。
字を書くことよりも 字を覚えることよりも 零瑠が書いた字を眺めている方が楽しかった。
四歳より以前の記憶のない少女には その理由はわからなかったけれど 零瑠が書いた字を見ると、 時々泣きそうなくらい切なくて──
とても、嬉しくなる時があった。]
(78) 2014/02/23(Sun) 02時頃
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[答えて欲しい唇は、もう動かない。 命を奪ってしまったから。
微かに紡いで居た声は、細かった。]
……そう。何の花が良いかな。 桜? 梅?
あぁ、もしかして怪我したこと? もう忘れてよ。恥ずかしい。
[守護隊に居る『家族』も。鬼の城で共に生きた『家族』も。棄てる覚悟を決めたのに。
揺らがないようにと、鬼の爪を見詰め。 散る人参色を、じっと見詰め。 致命傷を、避けてしまう。]
(79) 2014/02/23(Sun) 02時頃
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/* あ、や、め! ♪ ((o''∀''o)) ♪
(-59) 2014/02/23(Sun) 02時頃
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/* ああ、キャロライナのキリングロールか。
しかし零瑠のこの>>76 優しくしてくれそうな相手からは搾り取る感。
(-60) 2014/02/23(Sun) 02時頃
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[桜の花びらの舞い込む部屋の 障子に残された拙い画──。
兄の、『常磐』に描かれた少女は 誰からも愛される 純真で無垢な笑みを浮かべていた。
孤児院で、保護された少女が目を覚まし 霧のような少年の手をとって 最初に浮かべた赤子のような幼い笑みは 障子に描かれた『菖蒲』とよく似ていた──。*]
(80) 2014/02/23(Sun) 02時頃
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……うん。
[キャロライナが零瑠の名を呼ぶ。 居るよと、小さく返す。
煙の中、髪を鬼に掴まれていた。 今にも死んで、しまいそうだった。
他の鬼に殺されるぐらいなら――…
いっそ。]
………きゃ、ろ
[飲み込んだ紅の味。 願えば――また『家族』にと叶ったかも知れない。
けれど、周のようには……したくなくて。]
(81) 2014/02/23(Sun) 02時頃
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/* 対照的なふたりだなあ。
あ、真弓が最後サミュエルと逃避行の時に、 明くんだけに託したのは、当然あやには戦ってほしくなかったからだけど、ロールにいれられなかったな。
(-61) 2014/02/23(Sun) 02時半頃
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[零瑠の事を、まだ『家族』だと思ってくれる彼となら。
鬼と、人と。 望んだ世界への第一歩が踏めたかも知れないと思ったのは。
少し離れた倉庫の壁に寄り掛けられた円の躯と、緑色のスカーフを見付けた後のこと。**]
(82) 2014/02/23(Sun) 02時半頃
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― 桜花 ―
……
[遠目から、少女の衣装に在る桜花を認めた。 だからもう一度、菖蒲と名を呼ぶ。
身から流れる紅の筋が糸の束のように見えて。 絢矢と名を呼ぶ。
主の躯を支え直し。
瞼を一度閉じた。散る桜花は朝陽の光で淡く。
明之進とリカルダの様子を、 あと少し見守ろうと。**]
(83) 2014/02/23(Sun) 02時半頃
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─ 『常磐』 ─
[繰り返し囁かれる母の毒は 童女から、純真さと笑顔を徐々に奪う。 いつしか童女の笑みは 遠慮がちでぎこちないものへと変化して行った。
父の膝で兄に会いたいと希(こいねが)った、 真っ直ぐに笑うことをしなくなった童女は 父が兄を探しにゆくと言った時、 確かな期待と喜びで父を送り出した。
父と、父の先妻の愛を受けた『兄』なら。
望まれなかった『妹』にも 溢れるような愛情をくれるかもしれない──、と。]
(84) 2014/02/23(Sun) 03時頃
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[この場から立ち去らなければならない。
ふと、周の、身を切るような声が聴こえない事に周囲を見渡した。
主の呪が解けた周は。 主を殺すと此方に向かっていたであろう彼の姿を探す。]
……
[彼に甘えて、苦しめて。必要だからと『鬼』にして。 一緒に来てくれなんて手を伸ばしても。
きっと振り払われてしまうだろう。 断られてしまうだろう。]
(*10) 2014/02/23(Sun) 03時頃
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[もしも、終を願うなら――…**]
(*11) 2014/02/23(Sun) 03時頃
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/* は。 菖蒲用にととっておいた懐剣………
く、菖蒲として愛してあげられなく、て! でも、絢矢としてなら!(><)
周に望まれて居ないとしても、責任的な意味で…ね。
(-62) 2014/02/23(Sun) 03時頃
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/* 後8分……。で、でも、寝るんだ! ね、る、
朝起きて、読むんだ!(ぐぬぬ
ほんと、お待たせして、すみませんよ……**
(-63) 2014/02/23(Sun) 03時頃
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[眠る前に何処か遠くで聞こえた声>>76。
自分にとっての家族は、何だろう。 なんて考えないで済む相手なんだと思う。 そこにいるのが当たり前で、離れていても繋がってて。 どんなことがあっても、裏切らない。 なんの見返りも求めないでいられる。
そんな、関係。
大好きな家族。 忘れないよ。どんな小さなことでも。 また一緒に暮らして、いっぱい話をしよう。 だから、今は寝かせてくれないか。
もう動かない唇で告げる言葉>>79>>81。
おやすみ。零留、おやすみ。また――**]
(+37) 2014/02/23(Sun) 03時頃
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[屋敷の外の危険を承知で 童女が抱いた利己的な願いは父を殺め、 『常磐』の名をも、少女は罪で穢した。
漆黒の二刀が兄──『常磐』は最後に、 罪の根幹たる少女の命を断ち、贖いを終えた。
最期に絢矢が、 ──菖蒲が口にしようとしたのは、
父と、母と、 結局会うことのなかった兄への───**]
(85) 2014/02/23(Sun) 03時頃
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/* すまない、使い切れなかったよお兄ちゃんwww
(-64) 2014/02/23(Sun) 03時頃
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