17 吸血鬼の城
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――中庭――
[自分の何気ない言葉に向けられた、和らいだ青と混じり気のない微笑みに、少女は当惑する]
どうして、そんな顔するの。 ……わかんないよ。
[此方に深々と頭を下げ、どこか嬉しげに去る姿は、まるで――]
何が、友達じゃないかも、だよ。……嘘つき。
(95) 2010/06/24(Thu) 03時頃
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[トーニャの内心に気付いているのかいないのか、静かな顔で語りだした]
前方からは知性のない獣が現れ、 後方からは知性のある化け物が現れました。
右手は登りようのない岸壁。 左手は落ちれば助かりようのない高さの崖。
あらあら大変、どうしましょう。
[目を閉じて、歌うかのように言葉を紡ぐ]
絶望と諦めを選んだ貴方――は前方へ。 無慈悲な獣はきっと貴方を一番苦しませず、逝かせてくれるわ。
逃避と発狂と選んだ貴方――は左手へ。 背を向けているうちに、意識を手放している間に事は済むわ。
穢されるのを恐れ、身を捨てる覚悟を選ぶ貴方――は右手へと。 自ら選んでの死に、求めるだけの価値があるのなら…。
(96) 2010/06/24(Thu) 03時頃
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何かを求め、それを選んだ貴方は――後方へ。
それで誰がどう思うとか、 誰かの思惑通りに動くのが嫌とかより、
貴女がそれがしたい――を大事になさい。 喩えそれが誰かの掌の上であっても、踊らされていても、
自分で選んだ事の方が、どうであれきっと後悔は少ない筈よ。
(その抵抗の形こそ、 化け物の気紛れであれ、ただの偶然であれ―― きっと、貴女の運命を決める事でしょうから)
――戻りましょう。
[...はそう言って、率先して中庭を*後にした。*]
(97) 2010/06/24(Thu) 03時頃
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/* 後で後悔しそうなもの一日一回は投下している気がするYO! */
(-35) 2010/06/24(Thu) 03時頃
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―墓所― [立ち並ぶ墓標、墓穴と棺が用意は既にある。 漸くそれを棺におろせば、胸に挿す白薔薇を手に取り、]
……あなたには相応しくありませんね。
[手首を鋭い犬歯で噛み切る、 その傷は血を滴らせ、そしてすぐに塞がって。 ――黒赤く白薔薇は染まる]
私はあなたを憎んだのでしょうか、 ――――そして、あなたは……、
[人に聞こえぬその囁きの気配を思い出す。 花を手向けようとも死者は沈黙するばかり、 やがて棺の蓋が閉じられれば、白薔薇は手袋をはめた**]
(98) 2010/06/24(Thu) 03時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/24(Thu) 03時半頃
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……海の泡になどなるくらいなら、
刺してしまえばよろしいのに――
[かすめた囁きに、ぽつり呟いた]
(*19) 2010/06/24(Thu) 04時頃
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[謡うように紡がれるグロリアの言葉に耳を傾ける]
私の、したいこと――。 [今まで選択肢など与えられず。強いものに捻じ伏せられるまま、地を這うように生きてきたけれど]
[ヘクターを失い嘆くだけで、城主と黒薔薇に睥睨され、絶望と無力感に流されるままに、ただ殺されるのを待つ。 そんな無力でちっぽけな自分でも、グロリアの言う通り何かを選び取れるのだろうか]
[当惑しながらグロリアの表情を覗えば、浮かぶ相はきっと穏やかなもの。それは優しく背中を押してくれるように思えたけれど] ……今は、まだ分からないです。 [当惑の表情でぽつりと呟いた。 リンダはグロリアの言葉をどう受け止めただろうか。
じっと考え込みながら、二人と共に中庭を後にした**]
(99) 2010/06/24(Thu) 04時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/06/24(Thu) 04時頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/06/24(Thu) 04時半頃
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―ベネットの部屋―
[首筋を流れる血に、城主の唇が触れる。 思うがままに吐息を漏らすことさえ「今この場」では許されないことを知っている彼は、首を左側に傾け、ゆっくりと伸ばすことくらいしかできなずにいた。
一歩だけ足を進める。無慈悲なダガーを留める金具が、無遠慮にカチャリと音を立てるのを聴き、黒薔薇は微かに眉を顰めた。]
>>92 護衛は必要ございませんか? ……私の役目のひとつと認識しているのですが。
[違う、それは本心ではない。そのことも、彼は知っている。己が城主の生死に拘るのは、ただの執着と渇き故のことでしかないということを。
ベネットがナイフを仕舞うことを見つめながらも咎めなかったのは、そんな思いが頭の中を過ぎっていたからかもしれない**]
(100) 2010/06/24(Thu) 07時半頃
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もう赦されて、愛されていいんでしょうか。 そして私も赦し、愛してもいいんでしょうか。
――そして詩を―…‥、 ――愛の詩を書いて―…‥
[>>+14の言葉を己の内に返す様に言葉を紡ぐ。 一番自分に枷をしていたのは己自身、そして自らを裁き罰していたのも己自身。
まだ全てを赦す事は出来ないけど―…‥、]
――赦し、愛する事をして逝きます。 逝って初めて気付くなんて遅いですが―…‥。
[ぎこちない泣き笑いの様な笑顔を浮かべる。 それはあの忌々しい事が起きた後に失った笑顔を取り戻した瞬間。]
(+26) 2010/06/24(Thu) 07時半頃
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/* 中発言解禁。
長々とするのも何だし、美しく無い上に、だらしなく微妙なので、唐突過ぎるけど、トラウマ克服フラグ。長年のトラウマをあっさり克服はご都合過ぎっぽいけど。 詩人の悩みを回すのが面倒になったとか言わないけどw それでも面倒な性格は直ぐには直らないw
中の人は、愛したかったら愛せばいいし、許したかったら許せばいいのにとあっさりと。
(+27) 2010/06/24(Thu) 08時頃
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/* 後、私のRPでラブラブやらコメディし難かったら、申し訳ない。 するなら、気にせずに。
煉獄にしたのは、今回の村の雰囲気が背徳と罪が漂うゴシックホラーだったので、墓下言うのも雰囲気無いし、地獄いく程罪な人いないから、この辺りでと言う着地点。 辺獄とも言うらしいけど、語感はこっちがいいかなと。
(+28) 2010/06/24(Thu) 08時頃
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/* おはよう。
「煉獄」はカソリックの教義のひとつなのか (Wikipedia調べてきた) ダンテの『神曲』でくらいしか存在を知らんかった。
ちなみに、Wikipediaに、「煉獄」という字は機種依存文字っぽいコトが注意書きしてあった。 文字化けして読めない人用に、今さらだけど「れんごく」の話をしてるぞ、と説明しておこう。
(+29) 2010/06/24(Thu) 08時半頃
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莫迦な……振りなおし無し、だと?! (ヴェスパタイン)
しかし振りなおし無しだなんてランダ神なにがあったの。(ベネット)
珍しく一発で決まりましたね。(グロリア)
振りなおしなしへの反応に軽く噴きつつ(メアリー)
ラ神が頑張ったこと確認(ドナルド)
今日はランダム神が暴れなかったですね。 てか、皆さん、ラ神が暴れるの前提になってませんか?w (ロビン)
皆のメモ反応ww
(-36) 2010/06/24(Thu) 08時半頃
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/* ところで、この村の設定だと、サイラスは今も赤ログ「読むだけ」はできるのか?
赤ログでも城主が暗躍してそうで、読むのが楽しみだぜw
(+30) 2010/06/24(Thu) 08時半頃
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/* 宗教学は、ゲームシナリオ書く為に勉強したレベルなので、詳しいレベル無いです。 聖歌もしかりです。 日本語訳出さないのは、1日目に言った通り、怖い組織のせいです。
(+31) 2010/06/24(Thu) 08時半頃
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さすがに墓下に「飴」はないことを確認。
しかし、定型actの「のチョコレートを借用した」って何だこれw
(-37) 2010/06/24(Thu) 08時半頃
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/* 知ったかぶりするのは嫌なので、お断りしつつ、フォローして下さる方は宜しくです。
(+32) 2010/06/24(Thu) 08時半頃
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/* しまった、時間ない、おはようございます。 赤ログは今もみれますよ。
じゃ、また夕方に。
(+33) 2010/06/24(Thu) 08時半頃
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/* 「ゲームシナリオ」> テーブルトークRPGとかのシナリオのことかい?
(中の人がバレる、というならエピに入ってからでもいいぜ)
(+34) 2010/06/24(Thu) 08時半頃
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/* サイラス、おはよー いってらっさい。
(+35) 2010/06/24(Thu) 09時頃
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詩人 ユリシーズは、私も詩人協会に行ってきます**
2010/06/24(Thu) 09時頃
墓荒らし へクターは、詩人 ユリシーズに手を振った。
2010/06/24(Thu) 09時頃
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――…護衛が必要に、見えるか? ならば、傍に。
[従者に触れた唇は、ただ、流れる血を舐め取るだけのものだった。 足りぬのだろう、薄く笑い 共に付いてくる事を許す。 乱れた夜着を直させ、そのまま鏡の間へと足を向ける]
猫でも躾けている気分だ。
[多少爪の鋭い黒猫ではあるが。 主人に仕えているのか 其の快楽に仕えているのか 城主が彼に決定的な其れを与えぬのは その先を見ての事**]
(101) 2010/06/24(Thu) 09時頃
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――…灰に、なる?
[城主の聲に首を傾げてしまうのは 死して灰になった者を知らぬから]
お兄様と同じなら、 それも良いかも知れない。
[想いが知らず聲となり―― けれど紡がれた聲の、その響きに女は微笑む。 嗚呼、まだ居て良いのだと、そんな事を感じながら]
お兄様が行くなと言って呉れるのなら 私は何処にも行かない。 若し、身体が灰になってしまっても、魂はお兄様の傍に。
(*20) 2010/06/24(Thu) 09時頃
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[白薔薇の呟きにゆるく瞬く]
セシル、貴方は…… 私が刺される事を望んでいるの?
それとも…… 貴方が私を、刺したいと、そう言っているの?
(*21) 2010/06/24(Thu) 09時頃
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[海の泡、なのだと、 この名の語源を語った男はもういない。]
(-38) 2010/06/24(Thu) 09時半頃
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[――海の泡。
この名の語源を語ってみせたのは誰だっただろう。
ツキ、と女のこめかみには小さな痛み**]
(*22) 2010/06/24(Thu) 09時半頃
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/* くそー。もうマリーねえさま好き過ぎる。
愛よ愛!!!って灰で呟いておくの。 縁故貰って幸せとしかもう言いようがない。
(-39) 2010/06/24(Thu) 09時半頃
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――…痛い。 ――…知らない。
[それは昔の記憶。 人であったころの他愛ない話。
語った男が誰であったかなど覚えていないはずなのに。 もう居ない人だと知っている。
それがおかしな事だと女は未だ気付けない]
(-40) 2010/06/24(Thu) 09時半頃
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−ベネットの部屋→合わせ鏡の間>>101−
[城主の影のごとく、黒薔薇は主人の側にピタリとついて歩く。]
先程の件ですが。 あながち猫の躾というのも、間違いではございませんね。私は現に、こうして銀の首輪をつけております。
私が旦那様と同じ眷属にならぬ限り、旦那様の愛玩動物にしかなれますまい。
……いいえ。 それを厭だと申し上げたいのではございません。そういう「事実」もまた、私めにとっては堪らなく愉快なことなのですよ。
厭ならば、城からとっくに逃げ出しておりますし、今頃は森の何処かで死体となっているやもしれません。**
(102) 2010/06/24(Thu) 13時頃
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―廊下― [傍に従えた従者が口を開くのを ちらと振り返り血の瞳に映している]
……そうだな、人では私と共に有ることは出来ぬ
猫の寿命は人の其れよりもまだ短い お前もまた、おいてゆくのだろう?
[置いていく 老いてゆく 眷族とすれば全てが滞り無いのかもしれないが 未だ決めかねるのは、其れを愉快だと彼が言うからかもしれず]
(103) 2010/06/24(Thu) 13時半頃
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―合わせ鏡の間―
森の何処かで朽ちるくらいなら、私がこの牙で殺してやろう。 お前はお前の望むまま、此処にあれば良い。
[胸の間を生暖かい何かが通り抜ける感覚 つかみ所の無い其れの正体は、魔たる城主には解らない。 合わせ鏡の間へたどり着くと、ターコイズを埋め込んだ取っ手に手をかける。 三方の壁を埋め尽くす鏡映り込めば、全てを見透かされるような不思議な感覚が襲う**]
(104) 2010/06/24(Thu) 13時半頃
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