168 LOVEorDEATH2〜死者は愛を知りたいようです
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酔ってたんだから仕方ねえだろー。
[景気よく寝息を立てていた、と言われてくつくつ笑いながら返す。 寄せられた唇。今度は少し長く、深く。]
―――するわけねえだろ。
[唇が離れたあと額をくっつけ、少し笑う。 お互いの吐息が頬をくすぐる。
首筋に唇を寄せ、その細い肩を強く抱きしめ。
こーいうところももし覗かれてたらずいぶん悪趣味だなとちらりと思った―――]**
(69) 2014/03/24(Mon) 01時頃
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/* あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
やべえびたんびたんとかいろんなものがとまらないうわあああああああああああああああああああああああああ
(-26) 2014/03/24(Mon) 01時頃
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かみさまどんなかおして↑これみてるんだろう
<●><●>
にや。
(-27) 2014/03/24(Mon) 01時頃
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Σ挟まった!!!!! わわわわわわwwww
(-28) 2014/03/24(Mon) 01時頃
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― G室 ―
きゃー! ホントのホントにアチチなことにー!
[妙な生き物は画面の向こうで抱き合う男女の様子を見ながら、両前足で顔を覆い隠しつつ、隙間からばっちりと覗いている。 きゃっきゃきゃっきゃとひとりで笑いながら。]
焚きつけちゃったかな? んふふ♪
[例え、内心で悪趣味だと思われていようとお構いなしである。**]
(70) 2014/03/24(Mon) 01時頃
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[名前を褒められればくすぐったい。むこうでは、一度も呼ばれたことがなかったから。気恥ずかしさを隠すようにビールを煽る。このまま思い出してくれなかったら…約束通りひっぱたいてやろうかな。なんて考えながら、もう一口。]
…だいじょうぶ?
[顔を曇らせていれば、ふいに途切れた声。ハッとして、顔を覗き込む。具合、悪そうだ。]
(+64) 2014/03/24(Mon) 01時頃
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/* 今ねーミーねー
とっても愉しい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!! もう喉ないのよね
(-29) 2014/03/24(Mon) 01時頃
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[それでは失礼して…と部屋へ入る真墨。 意外なことに、真墨にとって女性の部屋に入ることはこれが初体験だった。]
…失礼します。
[おずおずと入ると、まず驚いたのが内装。 真墨の部屋とは大違いの、普通の部屋だった。 まあ、あんな特異な部屋の内装など真墨だけなのだろうと彼は納得し。]
須藤さんって……影木さんのこと、好きだったんですか?
[部屋の中にいる須藤を見て、何となく察してしまった。 甲斐田が居なくなった時にはここまで無気力にはなっていなかった。 須藤に変化が訪れたのは今日からだ。 真墨とは会話こそなかったものの、ここまで落ち込んでもいなかった。]
さっきの『居ない』って……『もういない』って、ことじゃないんですか?
[まだ出血している傷を、抉る。 返り血を浴びる感覚を、幻覚するようだった。]
(71) 2014/03/24(Mon) 01時頃
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― 現世 ― [さてさて。 影木留伊と、田端紗英。 二人の男女が消えたのちに、また同じように部屋の扉は消え、時は彼らが死ぬ少し前まで巻き戻った。
その時、件の生き物の姿が、真っ白な空間のどこにもなかったことに、気づいていた人はいなかったろう。
全員が死んだ、あの日。 あの日と何ら変わりなく、夜道を歩く、田端紗英。 彼女が歩道橋まで差し掛かると、その途中でカエルの姿をした自分と、視線がかち合った。(>>+4)
あの部屋の中で、姿を変えたことはないし、また、変われることも特に誰かに言ってはいない。 気づかれることはないだろうけれど。 そのまま、見守ったままでいれば少しの間をおいて携帯を取り出そうとした田端が立ち眩む。 けれど、あの時のように転がり落ちていくことはなかった。]
(*0) 2014/03/24(Mon) 01時頃
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[突然の死。 小さな、いくつかのタイミングの噛み合わせ。 その歯車がほんの少し、狂ったのだろう。]
んふふ♪
[カエルはその場で少しだけ、笑い声のような、小さな小さな鳴き声をあげて。 次に田端が視線をそこにやった時には、その緑色の姿は消えていた。(>>+5)]
(*1) 2014/03/24(Mon) 01時頃
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…無理、しなくていいよ。 思い出さなくても。忘れちゃっても。
[ふいに口をついて出る言葉。周囲の喧噪に紛れるくらいの微かな声。]
寂しいけどさ、あたしは覚えてるし。 また会えて、それだけで充分すぎるくらい贅沢だって思うもん。
[まだうすぼんやりとした記憶のむこうに、忘れて来た何か。それが何かは分からないけれど、晴れやかな気分にはなれなくて。青い扉の前で浮かべた表情の奥、この人は何を想っていたのだろう。]
(+65) 2014/03/24(Mon) 01時半頃
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/* >>*0>>*1 はわわわ、なんかかえってパラドックさせたぽくて申し訳なく…! ただのカエルでもよかったんやで…!
ちなみに「会えた人はカップル単位で思い出す」を採用してるので、カミィちゃんのことはすっぱり忘れまs
(-30) 2014/03/24(Mon) 01時半頃
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/* ぱらどっくすぱらどっくす
(-31) 2014/03/24(Mon) 01時半頃
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[刺すような頭痛の後、田端を見る。 しばらく魂抜けたような顔で彼女を見つめていたけれど]
……うん。大丈夫。ありがとう。
[あの時と同じ顔だ。あぁ、そうだ。 いつも夢の終わりにいてくれたのは]
たば……紗英さん。だよね。
(+66) 2014/03/24(Mon) 01時半頃
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[かけてくれる優しい声。 癒されるとはこういうことだろうか。 忘れちゃいけない。自分は忘れちゃいけないことがある。 その先にあるのが紗英の存在だから、忘れられない]
覚えていてくれたんだね。 ごめん、俺は忘れないっていったのに。 …見つけてくれて、ありがとう。
[喧騒の中でも上司や同僚に見つかればうるさい 少し場所を変えようと彼女に囁いた]
(+67) 2014/03/24(Mon) 01時半頃
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ススムは、須藤の部屋で床に座ることなく立っている。**
2014/03/24(Mon) 01時半頃
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[表情に色が戻り、蒼い双眸があたしを映す。]
…うん。 影木さん…留衣さん、って呼んでもいい?
[向けられる視線も、声音も、記憶のなかのその人のまま。]
(+68) 2014/03/24(Mon) 01時半頃
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[安堵して、ふいに視界が滲む。場所を変えようと囁かれれば、耳を赤らめ頷いて]
…ううん、あたしも忘れちゃってたし。 おあいこだね。
[あたしが覚えてるもの。白い空間、青い扉、生き返るためのゲーム。甲斐田くんと倉田さん。誰かいたような気がするのだけど、記憶は朧げで。どこか憎めない"何か"がいたような気がするのだけれど、それが何色だったかすら思い出せない。 けれど、目の前のこの人のことだけは全部覚えてる。]
(+69) 2014/03/24(Mon) 01時半頃
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/* あかん誤字った。 誤字っちゃあかんところで誤字った。
沈めてくだしあ _(┐「ε:)_
(-32) 2014/03/24(Mon) 01時半頃
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[頷かれればそっと手を引いて会場を抜ける。 周りはもう宴もたけなわで勿論こちらに気づかない。 まだ自分も記憶がおぼろげだけれども、 覚えているのは田端と…彼女の代わりに置き去りにしてしまったもう1人と自分の後輩。 懇親会はホテルの中。勿論ブライダル関係もやっているから庭もある]
おなかすいてない?よかったらこの後どこかいってもいいし。 あ、その前にさ
[断りもなく彼女を引き寄せて抱きしめた。言えるわけもない、悪い夢の理由。でも、その代わりに自分はここにいるんだから、ずっと閉まっておかないといけないこと]
少しだけ、こうさせて。
[女の人の柔らかさは本当にほっとさせる感触で。 子供が母親を求める理由も、きっとこれだ]
あえて良かった。…紗英さん、ちゃんと無事でよかった。 夢じゃなくて…本当に、よかった。
(+70) 2014/03/24(Mon) 02時頃
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トレイルは、呼び方を問われれば勿論否やがあるわけもなく
2014/03/24(Mon) 02時頃
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[手を引かれるまま喧噪を抜ける。庭から見えた、春先の夜空に浮かんでいるのは淡い月。]
そういえばご飯食べてないや。 風見鶏…は流石にこの時間は閉まってるよね。でも留伊さんお腹空いてなさそうだし…どうしよう、飲み直…
[引き寄せられるがまま、腕の中に収まって。抱きしめられていることに気づけば、耳の先が熱を帯びて朱に染まり、頷くことしかできなかった。]
(同じ、なんだな…。)
[身を預けたままふいに思う。寂しかったのも、不安だったのも、会いたかったのも、きっと。触れた先から伝わる熱も、存在を確かめるように抱きしめてくる腕も心地がよくて。上手く紡げない言葉の代わりに、抱きしめ返す腕にそっと力をこめた。**]
(+71) 2014/03/24(Mon) 02時半頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2014/03/24(Mon) 02時半頃
截拳道 カイルは、メモを貼った。
2014/03/24(Mon) 07時半頃
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/* 床に座ることなく立っているってネオサイタマみと山田悠介みあるな
(-33) 2014/03/24(Mon) 09時頃
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/* あぁん低速で申し訳ない 休日は本当に体力が残らないのよ
(-34) 2014/03/24(Mon) 09時頃
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[ノブに手をかけ開いたところで立ち止まった彼を振り向き、口にした問いかけに対して、固まるその人>>11を、あたしは不思議そうに眺めていたことと思う。 この部屋に友人以外の人を入れたことは無かったと思うけれど、そんなことを思い出すほどあたしの頭はきっと回ってない。 あたしは少しだけ首をかしげると、もう一度言う。]
入らないの?
[入っていいよ、でも、入りたくないの?でも無く。 問うて彼が足を踏み出すのを確認すれば、抑えていたドアを預けるようにして、先に部屋に入った。 部屋は普段使っていたままだから、そんなに片付いてはいないけれど、脱いだ服や下着が転がっていたりはしないはずだ。 後で片づけるのが面倒だから、とそういったモノは一か所に纏めておくのがあたしの常で、今はベッドの下の引き出せる籠の中にまとめて入れてある。 となりの籠を引き出せば使っていない下着類が出てくるかもしれないが、そこを除けば見られて困るような乙女の秘密は多分無いはずだ。]
(72) 2014/03/24(Mon) 09時半頃
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[部屋に入ったあたしはベッドに身体を投げ出すように座る。]
好きなとこ、座っていいよ。
[言いながら、ベッドから手を伸ばせる棚を漁った。 隣の本棚には教科書とか、辞書とか、そういったモノが並んでいて、その上に、小さなトロフィーと並んで子供の時の写真がある。それはちょっと古ぼけた、かあさんの写真。]
あ、やっぱりあった。
[この部屋は生前のあたしの部屋と全く変わらなかったから、多分あるだろうと思ったけれど、やはり見つかったそれを、ひっぱりだす。 置き菓子のストックだ。]
槇村さん、チョコとポテチとどっちがいーい?
[彼に背中を向けたまま、尋ねた。 返事があればそちらを、なければ両方ひっぱりだしてベッドの上に座りなおした。]
(73) 2014/03/24(Mon) 09時半頃
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[彼が床に座っていたとしても、特に不審に思うことは無いだろう。 友達同士で集まると、どうしたって座る場所が無くなって床に座ることはある。 そんな彼にはベッドの上のクッションを一つ差し出すことだろう。 そのクッションは、淡い桃色の雲の形をしたそれだが]
まきむらさんは、向こうで待ってる人、いるの?
[唐突に問いを投げかける。 あたしの中ですら、まったく思考を通さない問いだった。 あたしは手近にあった、抱き枕代わりにしている目つきの悪いウサギのぬいぐるみを抱える。 ふと彼と目が合えば、少しだけ視線を落として手持無沙汰に前髪を指先でくるくると弄る。 もしも、何故部屋に入れたのか問われたら、しばらく考えた後、ぽそりと、槇村さんの事もっと知りたいなって思って…?と末尾をあげながら答えたことだろう。]
(74) 2014/03/24(Mon) 09時半頃
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「したら〜しただろう」とかいう文章見ると 全部反対の行動で返したくなっちゃうよね。(←あまのじゃく
ごめんね本田ちゃん。 君と絡めなかった&お料理に手をつけなかった理由はそこなんだ。 すまない。ロール文章の相性もあるわけでして。
遠回しで確定するくらいなら最初から確定してくれていいんだヨ。
(-35) 2014/03/24(Mon) 10時頃
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[背中に手の感触を感じて、ほっとしたような吐息を零す。 あぁ、この人を好きなままでいれた。 その事に何よりも安堵がにじむ。
すあまとねりきりも記憶の隅に残っている。 あの風見鶏で勧められたのはもしかしてそれか]
こんな時間にやってる店なんていくらでもあるさ。 飲み直してもいいけど俺酔っ払ったら何するかわかんないから 気をつけてね。
[まさか再会してすぐ部屋に誘うなんて、酒の頭でもできない。 もう一度ぎゅ、と抱きしめて、額にキス一つ落とす。 タクシー使ってもいいけど、夜道を少し歩きたかった。 握った手がまだ離せないのもあって。 行こう、と誘うのは自分のいきつけ。
道中、まだ人がまばらにあるその通りで、 とりとめもない言葉がこぼれていく]
(+72) 2014/03/24(Mon) 11時頃
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[絶対忘れない、というには余りにもお互いのことは話していない。 だから、こういう他愛の無い会話でも嬉しいと思う
好きな食べ物とか、好きなこととか 勿論好きなゲームとか……]
田端さんそういえば「会いたい人がいる」(>>3:37)って言ってたじゃない? その人とはもう会えたのかい。
[彼氏?というにはその後は咬み合わないし、それでは友人だろうか? ようやっと結びつき始めた記憶をたどり、彼女を知るための言葉を投げる 飲み直しの店はそう遠くない*]
(+73) 2014/03/24(Mon) 11時頃
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『入らないの?』
[繰り返されたどことなく幼い問いに逡巡したものの、最終的には頷いて、部屋に入る本田の後に続くことにする。
おじゃまします、小さく言って踏み入れた部屋は、殺風景な自分の部屋とは違って当たり前の生活感があり、そこかしこに女の子らしい調度品が設置されている。 棚に置かれた小さなトロフィーや写真立て。なんら違和感なく並ぶそれらは、現世で彼女の部屋そのままなのだろう。
あまりきょろきょろしては悪いかな、と思いつつも、女子の部屋になどほとんど入ったことはない。つい興味が先に立って、辺りを見回してしまう。
そうこうしているうちに、本田から座るように促された。 好きなとこに、と言われるがさすがにベッドに腰掛けた彼女の隣に座る勇気は無い。 俺だって男だ、万が一彼女になんかあったらどうすんだ。などと内心考えつつ、一瞬で無いわバーカと否定した。
結局ベッドの近くの床にぺたりと座る。 差し出されたクッションには礼を言って受け取るものの、彼女のベッドが出身地のピンク色の雲(雲だよなこれ?)を尻に敷くのは忍びなく、膝の上で抱きかかえるに留めた。]
(75) 2014/03/24(Mon) 16時頃
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『槇村さん、チョコとポテチとどっちがいーい?』
[問われて見上げると、棚を漁る本田の姿。 あまいの、とだけ答えて目を逸らした。 酔いが覚めていないのか、自室ゆえに寛いているのか。無防備な姿勢に心臓が跳ねる。 床に座ったのは失敗だったかもしれない。スカートじゃなくて良かった。
邪念を振り払うべく渡された小さな菓子の包みを開いて、口の中に放り込む。甘い。チョコレートをゆっくり咀嚼していると、彼女の口から唐突な問いが飛んできた。]
『まきむらさんは、向こうで待ってる人、いるの?』
[あまりに直球の問いに、一瞬きょとんと目を瞬く。 待ってるひと。この状況で、友達やら家族やらの話ではあるまい、多分。視線が合うと、少し伏せられてしまった。髪を弄る仕草に、また肋骨の奥がぎゅうと締まる。なんなんだろう、これは。]
…居ないよ。家族くらいは、待っててくれてるって思いたいけど。
[苦笑いひとつして、言った。 恋人はおろか、親友と呼べるような友人もいない。楽しさだけを共有するような、大勢の中の、ひとり。泣いてくれる人はいるんだろうか。ちょっと想像出来なくて、本田を見遣る。]
(76) 2014/03/24(Mon) 16時頃
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