25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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―本邸― [――――りん、と 鈴の音が鳴る。]
……己の用は済んだ。 あまり無理はせぬよう。
[ふと、明之進に向けていた紫苑色が見据えるように細くなる。 思うのは、高嶺の言葉。 “花は、何を思って―――”]
……道行きを畳んで燃やす、天の火か… ……―――おまえの舞、 魂燃やす焔を見るようだった。 …―――何を見れば、あんな情が籠るのか。
[常世から誘うようだ。 あれは、見つからぬ主に向けてだったのだろうか。 ふ、と顔を背け、歩き始めた。]
(115) 2010/08/05(Thu) 08時頃
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おう、頑張れ。 まぁ、でも相手は新人だ。
割り切る部分も大事にな?
[そして、手はずが整っていることを聴けば、うむ、と深く頷いた。]
――…いや、任せきりですまんな? 頼りにしてるぞ。相棒。
じゃ、俺もちらちら各自の様子を見る。
そうそう、あえぎ声だけじゃ助けてほしいのか、房事に夢中なのかわからんので、助けて欲しいときはちゃんと名前を呼べよ。
[余計なことも言っておいた。**]
(=10) 2010/08/05(Thu) 08時頃
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[舞手の軽口>>96には、微かに首を傾ぐ。
月が艶を増すのは、仕方なき事。 夜空に月明かりを望むのはきっと、誰しも同じと理解する鳥には、 未だ嫉妬と謂う感情をつかめておらず。
悲しむ、という言葉に不思議そうな表情を返した。
その後は、 斬り合い、睦み合うかのような舞と琵琶に。 憧憬と悔しさを噛んだ唇に見せて。
ただただ鳥は*見惚れるばかり*]
(116) 2010/08/05(Thu) 08時半頃
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……そうだな。相手も力の為に利用されて 溺れてしまうのでは…哀れか
[忠告に邦夜自身のことを考えるのが抜けていたのに気づく いかんな、と、ゆるく頭をかいて]
……私の仕事であり、私の復讐だ。 気にするな……お互いうまくいくことを
……間違って情事の最中、 刷衛殿の名を呼ばぬよう気をつけるよ 駆けつけて、あれ?なんぞ?では、な
[仕事の話で落ち着いたのか、余計なことにも からりと笑って言い返した]
(=11) 2010/08/05(Thu) 08時半頃
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よし、行くか。
[男はいつもの服装になると落ち着いた感じで、 2日目の宴に向かおうと部屋を出る。
再度使用人には、明の主のことをまだ調べるように命じてから…本邸へと向かう。]
ああ、まだ早いのか。
[でもいく途中に使用人にそう言われて、また散歩でもするかとぶらぶら
ふと、足を向けたのは稽古場。 誰もいないかと思いきや。>>57
意外な人物が舞っており、ほお、と声をあげた。当人はそれに気がついたか。]
元がよいので、気だるい舞も映えるのう。
[気がつけば、そう感想を述べて、逃げないのなら、いいからそのまま舞ってみろ、と座り込んで見物。**]
(117) 2010/08/05(Thu) 08時半頃
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[私の復讐で仕事、には黙っておいた。 この相棒はどうやら猪突猛進のようだ。
復讐のための仕事……。
イアンの目的がそうと決まっているのなら、 自分はなんのためか。さてはて。**]
(=12) 2010/08/05(Thu) 08時半頃
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/* いつ死んでもいいように動かねばならなかった。 生け贄なので。
(-32) 2010/08/05(Thu) 09時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 09時頃
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/* 此の舞台で 此の年齢で 経験がない
希有と謂わざるを得ない 会話の流れで色事嫌いに成ったが いいのかこんな花www
と、周りのたおられぐあいを見て思う。 もともと苦悩するのと 殺してやるを謂うために居るのでいいのだが
(-33) 2010/08/05(Thu) 09時頃
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/* 華月に特別傾く 高嶺は気になる 虎鉄は複雑(華月が眼にかけてるから) ロビンはなぞだらけ 霞月夜に敵愾心
こんな感じか
霞と高嶺は似てるから 更に複雑。
(-34) 2010/08/05(Thu) 09時頃
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[>>97が耳に届けば困ったように首を傾げた]
個人の経験で申し訳ないのですが………… 花は主が側にいて欲しいのです。甘くなくても……かまわない
[舞う前に溢した。] [ただ、あの人の側にいたい。 青年にとってそれはずっとかわらないことだった]
(118) 2010/08/05(Thu) 09時頃
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[楽音奏でる四弦は武者追う虎の如くに撥ね、競り合い切り結ぶ。 舞台の上と下に離れているのに、その太刀筋は一歩遅れれば首を刎ねられてしまうが如き緊張感。
口許に浮かぶ笑みはあでやかな花の艶ではなく、獰猛な一匹の獣のような凄みを帯びて。 今にも武者に喰らいつこうと…]
……ッ!!
[ビィン!と高く乱れた音。 耐え切れぬ弦の一本が、たまらず切れて大きく跳ねた。
左手、白い指に鮮やかな朱が滲む。]
(119) 2010/08/05(Thu) 09時頃
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[風の具合か、 どこからか琵琶の音が聞こえる。
胸元探り髪結い紐を手にし じっと、それを見つめ 緩やかに握りしめた。]
……高嶺さまを見たか?
[使用人に尋ね、 廊下の向こう側へ顔を向けた。]
(120) 2010/08/05(Thu) 09時頃
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華月は、もう
彼に茶を届けただろうか。
(-35) 2010/08/05(Thu) 09時頃
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なよたけの君っ!
[耳に障る音を立てて、弾ける弦を紅石榴は捉える。 そしてたおやかなその指から零れる鮮やかな朱も。
いてもいられず、お傍へよれば。 そっとその左手を手に取り、口接ける。 まるで舐めれば治ると謂うように、小さな舌が掬うは滲む朱]
(121) 2010/08/05(Thu) 09時半頃
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高嶺さまは、
どういうつもりで――――
(-36) 2010/08/05(Thu) 09時半頃
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呉服問屋 藤之助は、ふと途切れた音色に緩く瞬きはしたが、その出所を探そうとはせず。
2010/08/05(Thu) 09時半頃
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[猛る虎の猛りしもしなやかな肢体、 牙に太刀を喰わせ、爪が掠めながらも 武者は虎の持つ優美さを讃えた視線を消せない程
切りつける刃は今はないはずの月光をうけ]
[ただ、その交わりも、 強く響く弦の弾ける音と、白に映える赤に泡沫へきえた。]
――………と [鳥が駆け寄れば、昔ならばこのような時も続けたが 今はそれぞれ、立場も持つものも違うのだなと。 納刀しながら弾き手に舞台から笑いかけた]
(122) 2010/08/05(Thu) 09時半頃
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小僧 カルヴィンは、記者 イアンが舞台から笑いかけるのに気付かずに。掬った朱が一筋、幼い唇に色を添えた。
2010/08/05(Thu) 09時半頃
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[両目を見開き愕然とした表情は、その太刀にて致命傷を負ったかのように。 駆け寄り傷付いた手へ口付ける雛鳥に気づいて、漸く我に返る。]
…いや、この程度…たいしたことはないよ。 [気がつけば息も上がり、背にびっしりと汗をかいていた。 納刀する舞手の笑顔には、ただ苦笑いを返すのみ。]
(123) 2010/08/05(Thu) 09時半頃
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[迦陵の名を呼ぶことはなかった。 琵琶の音と刃の舞、彼らが美しく絡む前に 高嶺はその部屋から姿を消す。 演舞の前の>>118イアンの言葉。 聴けば珍しく困ったような顔になった。 眉を寄せて一度は飲んだ言葉、口にするかを悩み]
――…私は、あれの主ではない。
["今"を零して、花達が咲く部屋から去る。]
(124) 2010/08/05(Thu) 09時半頃
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[いつかほんとうに、こんな瞬間が来るような予感がして。 感じた目眩に、ふるりと頭を振る。]
(125) 2010/08/05(Thu) 09時半頃
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いえ……いけません。 大した事のない傷だとしても、膿めば病みます。
鳥は幾度となく、そう云うものを見て参りましたから。
[ふるりと首を横へ振り、 着物の合わせから手拭きを取りだし、主の汗を拭う。 紅石榴はじっと、月の佳人だけを捉えて]
(126) 2010/08/05(Thu) 09時半頃
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三本弦からのお前の本気、 久方ぶりに見たかったのはあるが、しょうがあるまい 学び舎で楽に耽りし日からは幾時もたった …俺なら無理をさせた舞手に太刀を振るったかもしれんしな
[からからと笑って旧友にそう言い]
……と、いかん、花と主、だったな 気を抜くと霞殿にはぞんざいな言葉遣いをしてしまう。
[身軽に舞台を降り二人に近づきながら 袖で額にこぼれた己の汗をぬぐった]
(127) 2010/08/05(Thu) 09時半頃
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/* もうね、役職的に複線はろうとしてもできないんですが…!!(笑)
(-37) 2010/08/05(Thu) 09時半頃
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三本弦からの……。 嗚呼、僕は。 お二方のお邪魔をしてしまったのでしょうか?
[刀を携える花の言葉に、振り向き、金の髪を揺らし俯いて。 申し訳なさそうに、眸を伏せた]
(128) 2010/08/05(Thu) 10時頃
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すまないね。
[心配そうな顔をする雛鳥を、撥を置いてそっと撫で、 手当ての道具を持ってくるよう使いに出す。
笑いながら舞台を降りる旧友へと同じように笑みを返して。]
その垣根が出来てしまうから、声を掛けるのを躊躇ったんだがなぁ。 こうしている間だけでも、昔どおりに出来てよかった。 わたしに気を使って接待のごとくに舞われてはかなわん。
(129) 2010/08/05(Thu) 10時頃
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―――…、…
[部屋を出た後のことはよく覚えていない。 立ち寄る予定だった本郷の部屋にも訪れるはなく、 けれどもぐるりと大きく遠回りをして 自室に戻るのも随分と後のことになるだろう。 鵠が探していたのなら、入れ違いになるかもしれず。
琵琶の音が途切れる。 何が起こったのかはわからず、それに安堵する。 花主になっても花であることを捨てぬ貌。 ―――…穢らわしい、と。 浮かんだ感情を打ち消すように、緩く首を振った。**]
(130) 2010/08/05(Thu) 10時頃
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/* 独りどろどろを 楽しむ…!!!
(-38) 2010/08/05(Thu) 10時頃
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いや、わたしがお前でも…やはり止めに入っていたろうよ。
まだ演れる、とは思ったけれど、 花に身を案じさせるようでは、花主は務まらぬ。
[花も主も新米どうし。互いに一人前になれればよいと思うた。]
(131) 2010/08/05(Thu) 10時頃
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―廊下―
[使用人に聞いた、 高嶺を見たという方向へ。 鈴の音が、時折微かな足音に絡む。
ひらり
と窓の外白いものが見えて 不意に立ち止まり目で追えば]
――、…嗚呼
[和紙の手妻ではなく、季節違えた蝶の舞、 ひとひらであることに気づく。]
(132) 2010/08/05(Thu) 10時頃
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懐刀 朧は、ランタン職人 ヴェスパタインに話の続きを促した。
2010/08/05(Thu) 10時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 10時頃
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>>130 その反応が欲しかったっ!!!!!!!(小さくガッツポーズ
元は同じようだった二人が道を違えて対称的に育つとかいいよね!いいよね!!
(-39) 2010/08/05(Thu) 10時頃
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――…いいえ、いいえ。
[すまないと口にする主に首を横に振り、 撫でる手を取り、頬を寄せる。
舞台を降りる後ろを追いながら、 口端を伝う朱を親指で撫ぜて]
……あの方の。
[愛しげに、その指へと口接けた]
(133) 2010/08/05(Thu) 10時頃
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