25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[気配は不意に掻き消え、傍らの身なりの良い豚も気づかなかったよう。]
いえ、なんでもありません。 久しぶりの長旅で疲れているのかもしれません。 [笑ってごまかしながら思い出すのは、まことしやかに囁かれる噂。 買われていくのは、愛でるためだけではなく…]
(122) 2010/08/01(Sun) 00時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/01(Sun) 00時半頃
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ああ、じゃあ、入用の時は遠慮なく 呼ばせてもらうわ、華月
[大きな声を届けてくれた花の言葉に 屈託なく笑って返して。 続いた言葉には、小さく首をかしげて] [>>121 鵠の言葉には声を出して笑う 不機嫌そうな声音がまた深くなるかもしれないと思っても つい笑ってしまった]
わかったよ、クグイ?でいいんだな?
君らが俺にようがなきゃ、 俺はこのまま稽古場へ向かう、それには手助けはいらん 君らがなんか俺に用があるって稽古場以外へ 行く必要があるなら必要……笛の音……?
[華月と鵠の言葉に青年が答えている最中 耳に届く一つの音…気付いて耳を済ませたが その音は一音で止まってしまったから首を傾げた]
(123) 2010/08/01(Sun) 00時半頃
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明之進、何も謂わんと、どこいったんやろ。
[振りかえり見た場所に、彼の少年は居らず。 在ったのは紅の花弁が一つ。 無意識に拾いあげながら、青年はぼやいた。]
嗚呼、遠慮せぇへんでいいで、イアン……さん。
[ぼやきつつもしっかりと聴いていたイアンの言葉。 敬称までに間があったのは、明之進と違って年下か否か直ぐに判断できなかったからだ。]
鵠さん、明之進、居らんよなってん。 気になるさかい、わて、ちょっくら探してくるわ。
[ひらり――手を振って、返事を待たず歩き始める方向は、見当違いの方向に*違いない*]
(124) 2010/08/01(Sun) 01時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/01(Sun) 01時頃
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―庭・B棟渡り廊下近く―
[場所を確かめる為、人影の見えた渡り廊下へと向かう]
ごきげんよう。 こちらはどちらの棟になるかお聞きしても宜しいでしょうか。
[途中、紅の一片を目にして懐かしさを覚える。 軽く胸を押さえながら問いかけの声を発した]
(125) 2010/08/01(Sun) 01時頃
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メイノシン?
[先程まで聞こえていた、もう一つの声だろうか? 確かに3つの声のうち1つは聞こえなくなっていた。]
や、ここから稽古場はさっきも通ったばっかで マジで平気だよ。 もう1人の奴探しにいったれ、いったれ ……ああ、呼び捨てで構わんよ、どうせ同じ花だ
[探しにいくと言う華月の言葉に頷いて ひらひらとその声の方向に手を振っていれば もう一つ聞こえた声>>125 新たな声]
……この廊下を辿りましたら B棟……花に割り振られた部屋の並ぶ棟へと
[声の様子は若く花よりに聞こえたが 花主の場合、流石に礼儀を守らぬわけはいかないと 口調を変えて答えた]
(126) 2010/08/01(Sun) 01時頃
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…そうだ、鵠だ。
[イアンに声を出して笑われれば尚のこと 不機嫌さは増す。]
――稽古場に行くのなら要らんな。
別段己たちも「目隠し」に気を取られ 声をかけただけだから他所に誘おうという心持は――
[そっぽを向く雰囲気で口にしつつ 華月の言葉が聞こえれば、瞬いた]
…明之進が?
[眼を瞬かせ、了承の意で頷いた。]
(127) 2010/08/01(Sun) 01時頃
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[口調を変えて答えるイアンに 紫苑色の視線をちらと呉れた。
彼が答えるなら己が口をはさむまでもないかとは思いつつ。]
(128) 2010/08/01(Sun) 01時頃
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─ 本邸・応接間前廊下─ [ふわりふわり、その足取りは音もなく、 やがて、ひたりと一つの部屋の前にとまり――。
白鞘巻に手をかけようとする、 その虚ろな姿は陽炎のように揺らいだ。
獣の勘なき“豚”はそれに気づくことはなかろうが。 ひやり、冷たい気配は室内までも流れてゆく]
(@13) 2010/08/01(Sun) 01時頃
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― 本邸・回廊 ― [長いこと遠くから眺めていたが其れも次第に飽いてきた。 遠くから見れば仲睦まじげな者達、 あのように多くで戯れるのは花達だろうか。
気まぐれな散歩を中断し、 宛がわれた部屋のあるB棟へと足を向ける。 渡り廊下を足音無く渡れば花達ともすれ違うだろう。]
(129) 2010/08/01(Sun) 01時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/01(Sun) 01時頃
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―B棟側渡り廊下―
[会釈をしながら華月>>124とすれ違う。 黒檀は暫しその手に拾われた紅を追いかけた]
ああ、やはり逆の方向へ来てしまっておりました。 ありがとうございます。 花主様達のお邪魔をしてしまったのでなければ良いのですが。
[目隠し姿は不思議で首を傾げてしまったが、当人には見えないだろう。それでも声の調子から何か感じ取られたかもしれない。 視力も良くない。笛と舞で名を知られる先達にはまだ気が付けていなかった]
(130) 2010/08/01(Sun) 01時半頃
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門下生 一平太は、懐刀 朧が廊下を渡ってくれば、そちらにも深く一礼する。
2010/08/01(Sun) 01時半頃
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[鵠のさらに声色が不機嫌を帯びる様>>127には 素直さを感じて包帯の奥の目をひっそり細めた]
了解、了解。 脅かせて足止めしたようならわりぃな ……また、その内。
[見えぬ姿が想像つく口調に、 笑いそうになるのを堪えて、自身は歩みを 進行方向へ決めて。]
ああ、君も花か。 花主は……ここいら辺では聞こえてないから 大丈夫じゃないかな ……俺は花に使用が許された稽古場へ向かうけど 君はどうする?
[と、場所を尋ねる様子から 屋敷内部を把握していないと察知し 新たな声>>130 に自分の向かう場所を告げた]
(131) 2010/08/01(Sun) 01時半頃
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[曰く、その宴は人の為ではなく、人を喰らう美しき獣の為にある。 真偽のほどは、あえて語るまい。]
そろそろ、下がって休もうかと。 少し冷えてまいりましたし。 [気温が下がったものとは違ううすら寒さに襟元を押さえ、ふらりと席を立つ。
視線は、"彼"を捉えたかどうか…]
(132) 2010/08/01(Sun) 01時半頃
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記者 イアンは、懐刀 朧の足音は聞こえるが声がないなら何者かわからず無礼がないよう頭は下げる。
2010/08/01(Sun) 01時半頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/01(Sun) 01時半頃
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― ホール ― [ソファに深く腰掛けて、少年は何時しか寝入ってしまった。 冷たい眼差しも閉じてしまえば随分雰囲気が変わる かけた眼鏡はあるものの、いまは全身を覆うトゲが無い]
…―― だ……
[唇から毀れた言葉は、意味を成さない。 深く寝入ってしまった少年が次に目覚めるのは*何時か*]
(133) 2010/08/01(Sun) 01時半頃
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―B棟側渡り廊下―
も、ということは、貴方も。ですね。 ぼ…私は夜光と申します。
稽古場ならばご一緒させていただきましょう。 見学もさせていただけるのならですが。
[目隠しをした花の青年に答える。 他者の芸から何か学べることはないか。そんな思いが声にも強く出ていたかもしれない]
(134) 2010/08/01(Sun) 01時半頃
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―B棟側渡り廊下―
別段、脅かされたなどとは思って居ない。
[また笑い含みの声で 流し見向ける視線は少々剣呑だが イアンに見えるはずもない。 この口と気性は恐らくとても、多方面に災いしている。]
…?
[つと、尋ねてきた花を見る。 どうもうまく焦点があっていないように見える。 視力のことなど知らぬから、 不思議そうに彼を見て>>130
――高嶺が近づくのを見れば、小さく高嶺の、と呟き 頭を丁寧に下げた。所作は間違いなく洗練されているものだった。]
(135) 2010/08/01(Sun) 01時半頃
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─ 本邸・応接間前廊下─ [室内で気配が動けば、 それはふと我に返ったように白鞘巻から手を下ろし]
――……あ、
[ゆる、と己の居場所を見回し確認すれば、 なにか恐ろしいものを感じて、逃げ去ろうときびすを返す。
――霞月夜の君が、それを感じていたのならば、 怯えたような黒椿色が白衣を翻す幻影が、見えただろう]
(@14) 2010/08/01(Sun) 01時半頃
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…そなた、は……
[翻る白い衣。声をかけようとしたけれど見失ってしまって。 伸ばしかけた白い手だけが、所在なく宙をさまよった。]
(136) 2010/08/01(Sun) 01時半頃
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― B棟側渡り廊下 ― [人影に近づけば、興味に一度足を止める。 まず眼に入ったのは目隠しをした花だった。 何故目隠しなのか、興味深くとっくりと見た後 高嶺の名を呟く花を見る。 其方には意外そうに黒檀を二度瞬かせた。]
……よく知っているな。
[ここ数年は花祭に顔を出していない。 覚えているとすればそれよりも前か、それとも他の花主邸で。 見覚えのある花だったろうかと鵠を見つめ記憶を探る。]
(137) 2010/08/01(Sun) 01時半頃
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夜光って言うんだ。俺はイアン、よろしくな ……ああ、良いって、花同士だし 堅苦しい言い回しはなし、なし
[増えた声の自己紹介と、一人称を言いなおす様子に 青年は顔の前で手を振って ざっくばらんな口調で話す]
じゃ、一緒いこっか。 なんか大きなものとか ぶつかりそうだったら言ってくれよな ……見学?うん?かまわないけど
[稽古場へついてくる言葉には頷いて。 夜光の内心や劣等感は知る術はないから 声の調子の変化には小さく首を傾げた]
(138) 2010/08/01(Sun) 01時半頃
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そう?変わった趣向に見えちゃった、みたいだからさ
[>>135の声の調子には小さく肩を竦めて 包帯の覆いがなければ、 思いっきり嫌な顔をされそうだが 頭の一つでも撫でたいところだなんて思った]
[ただ、彼が零した名前が貸すか耳に届けば 亡き主が口にしたこともある名前に ふぅーん、と知っている名前程度の興味を持ちつつ 足音に頭は下げた。
……下駄の音とどちらかわからず 両方に頭を下げる滑稽な状態だったが]
(139) 2010/08/01(Sun) 01時半頃
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/* しまったうっかり逃げ切ってしまった。 なにしにいったんだ、わたし!
(-23) 2010/08/01(Sun) 01時半頃
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―B棟側渡り廊下―
[視線を感じて顔を上げる。 丁寧な礼は洗練されていて、一度見た舞にも繋がってゆく]
鵠殿、でしたか。
[複雑な笑みを浮かべて小さく呟いた。 相手が「売れ残りの花」を知っているかは分らない。廊下を渡ってきた人>>137が声を掛けるのを見ればそれ以上は話しかけず]
そ、そうで…だね。 よろしく、イアン。 花祭の場というのは、どうにも緊張しやすくて。
分った。 3歩ほど先の段にまずは気をつけて。
[相手が見えなくても頷き返しながら言った]
(140) 2010/08/01(Sun) 02時頃
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[空に彩る色彩は紫煙]
(141) 2010/08/01(Sun) 02時頃
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―B棟側渡り廊下―
…存じております。 先達の花に連れられたとき一度。
[夜光の複雑な視線の意味知らず、 高嶺の花主にそう答えた。]
此処暫く姿をお見かけせぬと そう聞いておりました。
[「高嶺の花は高嶺の花」 そう歌うように紡いでいた花が、居た。]
(142) 2010/08/01(Sun) 02時頃
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ごめんなさい……、
[その声は聞こえていたのだけれど、 恐らくは酷く無礼なことをしたのだろうけれど。 一度振り返れば、伸ばされていた白い指先、長い髪の美しい人]
………、どうして。
[己が触れていたのは固い白鞘巻、 礼装用とはいえ人を傷つけることは出来るその刃。 酷く息苦しい、息苦しくて――]
どうして……
[項垂れたそこは何処であったか。ふと、思い返す。 そう、耳に残るのは笛の音――懐かしいおと]
(@15) 2010/08/01(Sun) 02時頃
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[足音に新たな声は鵠に声をかけているようだ そのようすに背を向けて稽古場へと歩みを向ける]
人生を左右する祭りって言えばそうだもんな。 ま、だからこそ花同士では緊張とこうぜ。 花同士とでも緊張してたら、緊張疲れしちまうし、さ
[両の手を組んで頭の後ろに回して。 示された段差には「ありがとうな」と 笑って礼を言いながら、慎重に段差を降りて 屋敷内部に不慣れな夜光を先導するように歩く]
夜光はなにをするんだ?俺は舞。
[道中そんなことを口にしながら]
(143) 2010/08/01(Sun) 02時頃
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そはうたかたの ゆめなるか それともあわき まぼろしか
[ぽつりと呟き、また下駄を鳴らしてぼんやりと歩む。]
(144) 2010/08/01(Sun) 02時頃
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[部屋へと戻ろうと思っていたところだったから、 何処かへと場所を変えようとする花達を 引き止めてまで話そうとは思わない。
目隠しをする花が頭を下げる姿には くつ、と微かに喉を鳴らして笑い、 その傍らにいる控えめな花の姿も見つめてから 聞き覚えのある下駄の音に、其方へと視線を向ける。]
(145) 2010/08/01(Sun) 02時頃
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―ヨアヒム邸・屋根上―
[煙管から上がる紫煙 白はたゆたい揺らめいて 目映い青へと薄らぎ、霞む]
めんどくせ。
[碌に挨拶も成さず...は屋根の上へと登って居た 中庭の樹を登り、寝転がる 鬱陶しそうに眉を顰め 白いシャツは肘まで捲り上げ 同じ色のジャケットは枕代わりに 桜の花を思わせる脱色した頭の下 ...は目を閉じ、不機嫌にまた紫煙を吐いた**]
(146) 2010/08/01(Sun) 02時頃
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