308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】
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[>>*0秋葉原の光景をシェアしてタイムラインに流し]
(*16) 2020/10/24(Sat) 22時頃
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[そして僕も、 モンスターがかっこよく必殺技を放って、 勝利を収める一場面のイラストを何個か投稿する。]
(*17) 2020/10/24(Sat) 22時頃
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ミドリ @fate824 諦めないで。皆、負けないでください。 生きて。また全部終わったら、ここで会いましょう。
#ゾンビに負けるな
(*18) 2020/10/24(Sat) 22時頃
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ミドリ @fate824 頑張ってる人達を見て、勇気を貰いました。 僕も、……がんばってみます。
[そう投稿した瞬間。 ぽつりと、涙がスマホに落ちて……画面が、消えた。]
(*19) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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[本当は、兄貴に噛まれてしまうのもいいと思ってた。 兄貴を殺す勇気なんてないし、 一人で生きていく自信もないから。 約束までした頼みを聞けないのは悪いけれど、 僕は、臆病で何もできないやつなんだと、思ってた。
でも。これが最後かもしれないっていうなら 託された想いに応えるのもいいかもしれない。 だって、今頑張らなかったら、もう。 僕は本当に、兄貴のただのお荷物になってしまう。
僕は生きていていいのかと そう思っていたのは間違いだった。 兄貴と、両親の言葉を、思い出す。]
(48) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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[生きていていいか、じゃない。 がむしゃらに、生きないといけないんだ。
僕の大好きな兄貴の分まで。 父さんと、母さんの分まで。]*
(49) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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「なんでって、お前、配信してただろ それで近くに来てるんじゃねえかと思ってな
植え込みン中で伸びてんのを確保した。 ……あ、左手無理に動かすなよ」
[丁寧に忠告してくれる元帥の言う通り 右手だけを動かして起き上がる。
よくよくみれば左腕は固定されていて 誰かが治療してくれたのだとわかった。
投げ渡される乾パンの袋を慌てて受け取って ぱさぱさに乾いた口に放り込んでは あまりの湿り気のなさに噎せた。
げらげらと元帥の笑う声が聞こえる。]
(+50) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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でもさ、なんで、俺なんか
「生き残りだから? 食料は心もとねえけど だからと言って人手を減らせば あいつらの数の暴力に負けるからな」
[腐った死体どもの。
と、元帥は言った。 その一瞬だけ、死んだ目にきつい眼光が宿った。 多分、目の前の男もまた、 ゾンビに大切なひとをやられたんだろう。]
(+51) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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俺がゾンビになってたらって考えねえの
「噛み傷がないから問題ないだろうと判断した。 駄目なら、――――」
[その手が鉈を手に取る。 俺はひきつった笑いを浮かべて首を横に振ると、 せめて茶化すように冗談を口にした。]
噛み傷ないって、確かにないけどさあ まさか寝てる間に剥いたりとかしてないですかにゃ?! きゃーーおまわりさー いでっ
[黙って水入りのペットボトルで殴られた。ひでぇ。]
(+52) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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「服の上からでもフツーにわかんだろーが。 お前もう一回ゾンビの群れに放り込むぞ」
ふぇー。やめて。ごめんなさい。勘弁して。
[俺は配信の時みたいに軽薄に笑う。 笑いながら、滲んできた涙を拭った。 手渡されたペットボトルの蓋をあけて水を飲む。
ようやく、震える声で「ありがとう」の言葉が出た。 知ってる人と話せることが、 こんなに嬉しいなんて、知らなかった。]
(+53) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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[乾パンを喉に流し込んだところで、 がちゃりと扉が開かれる。
数人の男たちが、 ネコ元帥に向けてひらりと手を振った**]
(+54) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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[健司たちを迎えに行くべきかとも思ったが、 今どこにいるかわからず、行き違いになる 可能性がある以上、家で待っていることしか できなかった。]
くそ……、
[毎朝毎朝、仏壇の前に座って、 美奈子にあの子たちを守ってくれと祈った。
いや、あの子たちだけでなく、 俺の家族の健康を願ってくれた 心優しい少女やその家族も。 SNSを始めてほんの数日だが、 何かの縁で繋がって、知り合った人々が、 みんな無事で過ごしているといいと。]
(50) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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/* ヤカモトさんが、パンを、パンをたべてるー!
ギャップヤヴァイ
(-19) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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[いくら情報が遅いとはいっても 世界がもう日常からかけ離れた場所に なってしまっていることは、 町中の人が理解していた。
八重ばあさんの家や沼太郎の家、 他にも応援にいった人々の家の方面には 行かないようにと通達が回ってきた。 親戚の子どものうちの一人が、既に感染していたのだと。
ああ、やっぱり。
その知らせを聞いた時に、 俺は間違っちゃいなかったんだと思った。 思わずにはいられなかった。 見殺しにしたのと同じようなものだと、 わかってはいても。]
(51) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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[町長からの連絡だったが、 田舎だから、家と家との間には 数百mの距離がある。 そっち方面にさえ行かなければ、 いきなり襲われることはないはずだ、との考えらしい。
戸締りをしっかりして、家の外には でないようにと、ニュースと同じような 注意もされたけれど、 それでも毎日畑にいき、圃場管理はしていた。 毎日山ほど収穫しては出荷していた野菜たちが、 収穫しない分は少しずつ痛んでいったが、仕方ない。
7日目には、ごっそりと、 一部の区画の野菜がなくなっていた。]
(52) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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[猪よけの柵はしているが、 触れてもわずかにビリっとくるだけのものだ。 畑の敷地に鍵なんてかけるわけもないから 人の出入りは止められるもんじゃない。]
……食うもんがなかったんだろうな。
[実際、SNSの向こう側でも、 そんな言葉があふれている。 見も知らぬ人たちだが、 この野菜たちを届けられたらどんなにいいか。
健司たちが来ても困らないだけの食料は すでに収穫して、 保存がきくように加工もし始めている。
このまま畑で腐っていくよりはずっといいかと、 いくらか収穫して、青いゲージにいれ 畑の前の道路の隅に置いておいた。]
(53) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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『好きなだけお取りください』
[そんな看板もそえた。]
(54) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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/* 多分畑は19(0..100)x1haぐらいある。
(-20) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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/* 2km四方か。 まぁそれぐらいだな。
(-21) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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/* クシャミん…つよい(>_<)
(-22) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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/* >>54 優しい…
(-23) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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[ 彼女の言っている意味が理解できなかった。]
(+55) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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──どういうこと?
[ 理解ができなかったから尋ねたわ。 わたしにはまったく見当がつかなかった。 もしかするとわたしの知らないところで、 食糧を隠し持っていたのかと思ったくらい。
ご主人は少しばかり驚いた様子だった。 けれど、なんていうのかしらね。 理解ができていないという風ではなかった。
奥さんはしっかりとした口調で言ったわ。 まっすぐにわたしの目を見ていた。]
(+56) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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ねえ、わかるでしょう。 助けを求めにはいけない。 じゃあ待つしかないじゃない。 誰かが見つけてくれるのを、 ここで生きて、助けを待つしか
(+57) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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[ 揺らぐことのない強い目をしていたわ。 それが最善だと信じて疑わない声をしてた。
……犬、たくさん飼ってるじゃない どうせもうじき餌もなくなるわよね どうせ死んじゃうわ、それならいいでしょう
彼女ははっきりとそう言ったわ。 わたしは信じられない思いで立ち尽くしていた。
そのとき理解したのね。 ご主人は彼女が言ったことではなく、 今わたしにそれを告げたことに驚いてたのね。
けれど、それはとても受け入れられない提案だった。 そんなことを考える人がいるだなんて、 わたしには信じられないような惨い話に思えたわ。]
(+58) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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冗談でしょう?! ばかげたこと言わないで。 ほかに何か方法があるはずだわ。
……そうよ、 わたしのスマートフォン。 家の中でなくしてしまったの、 まだ充電が残っているかもしれない。
見つけたら、そう、 SNSを通じて助けを求めて──、
(+59) 2020/10/24(Sat) 22時半頃
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[ わたしは必死に反論したわ。 絶対に許すわけにはいかないと思ったの。
何かほかに手立てはないかと、 記憶を探って知恵を振り絞って言ったのね。
けれど、奥さんは非常に苛立った素振りで、 ぶんぶんと大きく首を横に振るばかりだった。 そしてヒステリックな口調で叫んだわ。]
(+60) 2020/10/24(Sat) 23時頃
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ないわよ! そんなの出てきっこないし、 助けなんてさんざん求めたわ。 でも、この混乱の真っ只中で、 誰も気に留めちゃくれなかった。
無理なのよ、今はまだ。 状況が落ち着くまで、 なんとかして生き延びないと……
(+61) 2020/10/24(Sat) 23時頃
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[ 奥さんはぜいぜいと肩で息をしていた。 呼吸を整えるように深呼吸をして、 そして、またわたしをじっと見るの。
良いわよね、あれだけいたら、 しばらくの間はきっとしのげるわ
真剣な目でそういう奥さんに、 わたしはこれ以上何と言えばいいの? 代替案が何も思い浮かばない、 自分の頭とこの状況がひたすらに憎かった。]
だめよ、絶対に。 あの子たちを食べるだなんて……
[ わたしの声はいつしか泣きそうだった。 そんなわたしを見たご主人が、 ずいぶんと落ち着いた様子で口を開いたわ。]
(+62) 2020/10/24(Sat) 23時頃
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エドワーズさん、考えてみてください。 普通の状況ではないんです、そうでしょう。 きっと皆そうしています、家畜だけじゃない。 乗馬用の馬やペットのミニブタを食べてでも、 人々は生き延びようとしているはずです。
それと何が違うんですか? 何としてでも生き延びようとすることが、 そんなにも残酷で、醜いことなんでしょうか
(+63) 2020/10/24(Sat) 23時頃
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